JP5128265B2 - ヒューズ及び半導体電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体電力変換装置を構成する半導体素子に直列に接続される複数ヒューズを並列接続する方法に関する。
従来の複数ヒューズは、例えば特許文献1に示されるように、半導体素子に直列接続される3つのヒューズを三角形状又は正三角形状に配置する事によって、それぞれのヒューズと半導体素子との間のインダクタンスを略同じにして、それぞれのヒューズの分担電流の不平衡率を小さくするものである。
特許文献2には、大電力の変換装置の大容量化に伴ない、事故時の過電流保護のために、変換装置を構成する半導体素子と直列にヒューズが接続され、このヒューズの電流容量を高めるために、複数のヒューズを並列接続した半導体電力変換装置の問題点並びその問題点を改善するための手法について記載されている。この場合の問題点は、並列接続したヒューズに高周波電流が流れると、並列ヒューズ間の電流バランスが取れないことであり、これを改善するため並列接続されたヒューズのそれぞれの周囲に磁気シールドを行うための磁性体を配置する手法について記載されている。
特開2000−295835号公報 特開平9-147733号公報
半導体素子を用いた電力変換装置では、例えば6kV、6kAGCT(Gate Commutated Turn-Off Thyristor)に代表される半導体素子の大容量化にともない、電力変換装置も高電圧、大電流を扱うようになっている。
しかしながら、この様な装置仕様を満足するヒューズの開発が間に合わず、従来使用されてきた高圧ヒューズを使用しているのが現状である。
また、更には装置仕様を満足するヒューズの開発が間に合わず、複数個の高圧ヒューズを並列接続して利用するのが現状である。以上のことから、複数個のヒューズを並列接続した場合に、ヒューズのインダクタンスを均等化するよう配置することが、ヒューズの寿命を延ばすための大きな課題であった。しかしながら、ヒューズの並列数が増加するにつれ、特許文献1のように三角形状、または円周状に配置するのはスペースを大きくとり、装置大型化を引き起こすという問題点があった。
本発明は、全体を大型化せずに、並列接続するヒューズの分担電流の不平衡率を小さくすることができるヒューズ並びに半導体電力変換装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を1列に配置してなるヒューズ本体群と、板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなる第1のヒューズ電流供給用配線導体と、板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなる第2のヒューズ電流供給用配線導体とを具備したヒューズである。
前記目的を達成するため、請求項2に対応する発明は、各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を1列に配置するヒューズ本体群と、
板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成した第1のヒューズ電流供給用配線導体と、板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成した第2のヒューズ電流供給用配線導体とを具備したヒューズである。
前記目的を達成するため、請求項3に対応する発明は、各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を第1列のヒューズ本体群として配置し、前記第1列のヒューズ本体群に対して並列に配置する前記第1列のヒューズ本体群と同一構成の第2列のヒューズ本体群と、板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第1のヒューズ電流供給用配線導体と、板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第2のヒューズ電流供給用配線導体とを具備したヒューズである。
前記目的を達成するため、請求項4に対応する発明は、各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を第1列のヒューズ本体群として配置し、前記第1列のヒューズ本体群に対して並列に配置する前記第1列のヒューズ本体群と同一構成の第2列のヒューズ本体群と、板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成し、かつ前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第1のヒューズ電流供給用配線導体と、板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成し、かつ前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第2のヒューズ電流供給用配線導体とを具備したヒューズである。
前記目的を達成するため、請求項5に対応する発明は、各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を第1列のヒューズ本体群として配置し、前記第1列のヒューズ本体群に対して並列に配置する前記第1列のヒューズ本体群と同一構成の第2列ヒューズ本体群と、各々は前記各ヒューズ本体の端部にそれぞれ有する端子部に接続する水平面部と、この水平面部と一体に結合された垂直面部を有した板状導体からなるL字形のヒューズ端子接続具を複数個備え、前記各ヒューズ端子接続具の垂直面部のうち前記第1列及び第2列の隣接する垂直面部同士を接続してなるヒューズ端子接続具群と、板状導体からなり垂直面と水平面が一体でL字形に形成され、前記垂直面に前記ヒューズ端子接続具のうち、前記ヒューズ本体の上側であって前記第1列又は前記第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部に接続した上側のヒューズ端子接続導体と、板状導体からなり垂直面と水平面が一体でL字形に形成され、前記垂直面に前記ヒューズ端子接続具のうち、前記ヒューズ本体の下側であって前記第1列又は前記第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部に接続した下側のヒューズ端子接続導体と、前記上側のヒューズ端子接続導体の水平面の一端に連結すると共に、外部回路と接続する板状の上側の外部回路接続導体と、前記下側のヒューズ端子接続導体の水平面の一端に連結すると共に、外部回路と接続する板状の下側の外部回路接続導体とを具備し、前記上側のヒューズ端子接続導体及び外部回路接続導体と、前記下側のヒューズ端子接続導体及び外部回路接続導体を略平行に配置して、前記ヒューズ本体の上下それぞれの前記連結部が前記ヒューズ本体群の配列方向で見て同じ側に位置し、前記第1列及び第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部同士の接合面と、前記外部回路接続導体の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成したヒューズである。
前記目的を達成するため、請求項6に対応する発明は、複数の半導体素子からなる回路に、前記各半導体素子を過電流から保護するために前記回路にヒューズを接続した半導体電力変換装置において、前記ヒューズとして請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のヒューズを用いることを特徴とする半導体電力変換装置である。
本発明によれば、全体を大型化せずに、並列接続するヒューズ本体の分担電流の不平衡率を小さくすることができるヒューズ並びに半導体電力変換装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明のヒューズの第1の実施形態を示す概略構成図であり、これは例えば3個のヒューズ本体1a、1b、1cと、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF1と、第2のヒューズ電流供給用配線導体CF2と、ネジ2a、2b、2cを備えている。
ヒューズ本体1a、1b、1cは、各々例えば断面角筒状の容器内に消弧剤と共に可溶片を有し、かつ各容器の両端部に端子部(図1では明示されず、例えば図4に示すように1a1、1a2、1b1、1b2、1c1、1c2)を有するものであり、このヒューズ本体1a、1b、1cを同一平面上に1列に配置してヒューズ本体群1を構成している。
第1のヒューズ電流供給用配線導体CF1は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1a、1b、1cの一方例えば上側の端子部(図4に示す1a1、1b1、1c1)を並列に接続するヒューズ端子接続部3cと、板状直線導体からなり外部回路具体的には電源側又は負荷側に接続する外部回路接続部3aと、ヒューズ端子接続部3cと外部回路接続部3aを互いにほぼ平行に配置し、ヒューズ端子接続部3cの一端と外部回路接続部3aの一端を連結接続する連結部3acからなるものである。
第2のヒューズ電流供給用配線導体CF2は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1a、1b、1cの他方例えば下側の端子部(図4に示す1a2、1b2、1c2)を並列に接続するヒューズ端子接続部3dと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3bと、ヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部3bを互いにほぼ平行に配置し、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF1に有する連結部3acと同一位置にヒューズ端子接続部3dの一端と外部回路接続部3bの一端を連結接続する連結部3bdからなるものである。
ネジ2a、2b、2cは、ヒューズ端子接続部3cとヒューズの端子部を固定するためのものであり、ヒューズ端子接続部3dとヒューズの端子部も同様にネジ(図示せず)により固定している。
第1の実施形態によれば、外部回路接続部3aとヒューズ端子接続部3c、外部回路接続部3bとヒューズ端子接続部3dを近づけて配置し、外部回路接続部3aとヒューズ端子接続部3cの連結部3ac及び、外部回路接続部3bとヒューズ端子3dの連結部3bdは最端のヒューズ本体の箇所とし、3aと3cの相互インダクタンスと3bと3dの相互インダクタンスを考慮して3つのヒューズ本体1a、1b、1cの分担電流の不平衡率を小さくし、更にヒューズユニットを小型化するものである。
複数のヒューズ1a、1b、1cを並列接続する際に、各ヒューズ1a、1b、1cに電流を供給する配線導体部と複数ヒューズそれぞれを接続する配線導体部を近接にすることで、複数ヒューズそれぞれの電流分担を大幅に改善できる。このため、特定のヒューズに電流集中することを防止でき、ヒューズの寿命が延び保守における交換作業を軽減する。さらに、これらを用いた半導体電力変換装置あるいは電気機器の信頼性が向上する。さらに、配線導体部が近接になっているので、ヒューズユニット自体がコンパクト化が可能となる。
図6は、半導体スイッチング素子として、前述のGCTを使用した電力変換装置の一構成例を示している。交流電源101により供給される交流電圧を直流電圧に変換するダイオードコンバータ102と、ダイオードコンバータ102の出力電圧を平滑する平滑コンデンサ103と、平滑コンデンサ103により出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ104から構成され、インバータ104の出力により交流電動機105を駆動する。この図では、ダイオードコンバータ102は12相整流とし、インバータ104は三相で構成している。
図7〜図10は、いずれもインバータ104のR相分の回路図を示したものであり、半導体スイッチング素子106、107、108、109と、クランプスナバコンデンサ110、111と、フリーホイールダイオード112、113、114、115と、クランプダイオード116、117と、クランプスナバダイオード118、119と、クランプスナバ抵抗120、121と、アノードリアクトル122、123と、ヒューズ124、125と、過飽和コア126、127、128により構成されている。ヒューズ124、125としては、図1の構成のものを使用する。
これらの図では、半導体スイッチング素子106〜109として、GCTを使用しているが、ゲートを制御することで、オン/オフ動作が可能であれば、如何なる素子でもよい。また、アノードリアクトル122、123については半導体スイッチング素子によってはなくてもよい。
図6では、正側電位129と正側アノードリアクトル122の間、及び負側電位131と負側アノードリアクトル123の間に、各々ヒューズ124と125を挿入している。このように、ヒューズ124と125を挿入しているのは、半導体スイッチング素子106〜109が誤動作した場合、電源短絡が発生するおそれがあるためで、事故を防止するためと、他相への事故波及防止を主な目的としている。このような事故を一相だけで防げれば、事故相の交換により直ちに操業を復帰できるが、全相に事故が波及した場合、運転再開までに多大な時間を費やすことになるためである。
さて、6kV/6kA・GCT素子に見られるように、半導体スイッチング素子の大容量化にともない、電力変換装置の扱う電圧、電流が増大している。このため、ヒューズ124と125の大容量化が望まれているが、単体で仕様を満足できるヒューズは開発されていないのが現状である。このため、大電流に対する仕様を満足するため、高耐圧のヒューズを複数個並列接続している。したがって、電力変換装置の信頼性を向上するために、個々の電流分担を平均化することが重要な課題である。通常、大電流の仕様に対しては、複数のヒューズが並列接続しているため、個々の電流バラツキは主にエレメント部における抵抗のばらつきに支配されており、ヒューズそれぞれの抵抗値を揃えることで電流バラツキを抑えていた。
ところが、半導体電力変換装置においては、半導体スイッチング素子のオン/オフ動作により通流と遮断を高速に繰り返すため、半導体スイッチング素子をスイッチングする過渡状態での等価周波数が高くなり、実質的にはインダクタンスのばらつきがヒューズ電流のばらつきを支配することになる。
この様子を図7〜図11にて説明する。図7〜図10は、インバータの出力電圧に対して出力電流の位相が同相である力率=1の場合の一例を示している。ユニット出力方向を電流正の向きとし、図7及び図8に示す期間A、図9及び図10に示す期間Bに分けて、それぞれの期間A、Bについて電流経路の変化をe、f、g、hの符号をつけている。
期間Aでは、上アーム外側GCT106:オフ、上アーム内側GCT107:オン、下アーム内側GCT:オン、下アーム外側GCT:オフの場合にeに示す電流モードとなり、上アーム外側GCT106:オン、上アーム内側GCT107:オン、下アーム内側GCT:オフ、下アーム外側GCT:オフのときにfに示す電流モードとなり、e、fの電流経路を繰り返す。
また、期間Bでは、上アーム外側GCT106:オフ、上アーム内側GCT107:オン、下アーム内側GCT:オン、下アーム外側GCT:オフの場合にgに示す電流モードとなり、上アーム外側GCT106:オフ、上アーム内側GCT107:オフ、下アーム内側GCT:オン、下アーム外側GCT:オンのときにhに示す電流モードとなり、g、hの電流経路を繰り返す。
図11に出力電流に対する上アームヒューズ電流波形、下アームヒューズ電流波形を示す。このように、外側GCT106のON/OFFに同期して、上アーム側ヒューズ124には過渡状態が生じることになり、外側GCT109のON/OFFに同期して、下アーム側ヒューズ125には過渡状態が生じることになる。一般的に、このスイッチング速度をより高速化することで、インバータ104が出力する交流波形の歪を低減する技術が用いられており、ヒューズにおいては、頻繁に過渡状態と定常状態を繰り返すことになる。
したがって、このスイッチング時の等価周波数が高いことで、ヒューズの分流用配線導体におけるインピーダンスとしてインダクタンス成分の占める割合が高くなる。等価周波数は個々のケースで異なるが、10kHz以上と考えられることから、この周波数領域ではほぼインダクタンスが支配的と言える。
ところで、インダクタンスを考慮する場合には、自己インダクタンスに加え相互インダクタンスを加味する必要がある。これは、近接配置された配線導体の電流により生じた磁束の影響を受けるからである。このため、相互インダクタンス成分を減らすためには、他の配線導体をできるだけ遠くに配置すればよいが、設置スペースの削減、つまり装置の小型化に相反する。
ここで、図14〜図16を参照して従来の問題点を説明する。図14は、3つのヒューズ本体1a、1b、及び1cを3本平行に並べて並列接続した従来の図を示す。ヒューズ端子(図示せず)に電流を供給するヒューズ電流供給用配線導体(ブスバー)13c、13d、ヒューズ本体群1と配線導体13c、13dを接続固定するネジ2a、2b、2cにより構成されている。このうち、配線導体13c、13dはヒューズ固定用であるとともに、供給電流を個々のヒューズに分流する役割も果たしている。ヒューズの両電極に接続される導体を互いに反対方向に引き出して、各ヒューズ本体1の電流経路の長さを等価にして、ヒューズ本体群1の電流バランスをとる方法として一般に行われている。
この等価回路の図15に示すように、各ヒューズ本体の内部抵抗R1、R2、R3に直列にヒューズ本体の内部インダクタンスL1、L2、L3が存在するばかりでなく、平行に配置されたヒューズ本体相互間の相互インダクタンスM12、M23、M13が存在する。回路には接続導体のインダクタンスL4、L5、L6、L7、L8、L9が存在するが、説明を簡単にするためこれらの影響は無視して以下の説明をする。
図14のようにヒューズ本体1a、1b、1cを配置した例ではそれぞれのヒューズ本体には同一方向の電流が流れるので相互インダクタンスは自己インダクタンスに加算される方向に作用する。ここで隣同士の相互インダクタンスM12、M23に比べて離れているヒューズ本体間の相互インダクタンスM13は小さいので、電流は中央に配置されたヒューズには流れにくくなりI1、I3よりもI2が小さくなり電流が均一に流れなくなる。
図16にトータルヒューズ電流Iと、分流したヒューズ1a電流、1b電流、1c電流の波形示す。期間1の立上りではインダクタンス分が支配的であり分流アンバランスし、期間2では過渡的な電流が定常的になるため抵抗分が支配的になり分流はバランスしてくる。これは周波数成分が高くなるほど顕著であり、近接効果と同じ現象である。
このように、GCTを用いた電力変換装置では両脇のヒューズに集中することになり、特定のヒューズの寿命劣化が加速されるなどの不具合を生じる。
そこで、図1に示す実施形態では、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF1と、第2のヒューズ電流供給用配線導体CF2で構成し、これらを次のように構成したものである。第1のヒューズ電流供給用配線導体CF1は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1a、1b、1cの一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部3cと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3aと、ヒューズ端子接続部3cと外部回路接続部3aを互いにほぼ平行に配置し、ヒューズ端子接続部3cの一端と外部回路接続部3aの一端を連結接続する連結部3acからなるものである。第2のヒューズ電流供給用配線導体CF2は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1a、1b、1cの他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部3dと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3bと、ヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部3bを互いにほぼ平行に配置し、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF1に有する連結部3acと同一位置にヒューズ端子接続部3dの一端と外部回路接続部3bの一端を連結接続する連結部3bdからなるものである。このように、ヒューズ電流供給用配線導体CF1、CF2を構成することで、外部回路接続部3aをヒューズ端子接続部3cに近づけて配置でき、また、外部回路接続部3bをヒューズ端子接続部3dに近づけて配置できることから、両者間に存在する相互インダクタンスを利用してヒューズの分流を改善することができる。
図1の等価回路を図12に示す。近接効果によりヒューズ本体1a、1cに電流が多く流れるが、更にヒューズ本体に電流を供給する配線導体をヒューズ1aに接続するため、ヒューズ1aに最も多く電流が流れることになる。
しかしながら、反対方向に流れる電流の相互インダクタンスM45、M46、M79、M89が自己インダクタンスから減算する方向に働くため、ヒューズ本体を接続する導体配線のインダクタンスは下がることになり、ヒューズ本体1b、1cに電流が流れ、ヒューズ本体の分担電流の不平衡率を小さくすることができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明のヒューズの第2の実施形態を示す概略構成図であり、これは以下に述べる第1のヒューズ電流供給用配線導体CF3と、以下に述べる第2のヒューズ電流供給用配線導体CF4を設けた点が図1とは異なる。すなわち、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF3は、板状直線導体からなり、各ヒューズ本体1a、1b、1cの一方の端子を並列に接続するヒューズ端子接続部3cと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3aと、ヒューズ端子接続部3cと外部回路接続部3aを互いにほぼ平行に配置し、ヒューズ端子接続部3cの一端と外部回路接続部3aの一端を連結接続する連結部3acからなり、外部回路接続部3aを各々長手方向において仮に2等分し、そのうち一方を連結部3acを含む側と、他方を連結部3acを含まない側としたとき、連結部3acを含む側とヒューズ端子接続部3cとの距離を、連結部3acを含まない側とヒューズ端子接続部3cとの距離に比べて近接するように構成したものである。具体的には、外部回路接続部3aにおける長手方向の長さを、図1の長手方向の長さのほぼ半分にし、この端部に連結部4cを介して第2の外部回路接続部4aを接続したものである。この場合、外部回路接続部3aとヒューズ端子接続部3cとの距離を、外部回路接続部4aとヒューズ端子接続部3cとの距離より近接させたものである。
第2のヒューズ電流供給用配線導体CF4は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1a、1b、1cの他方の端子を並列に接続するヒューズ端子接続部3dと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3bと、ヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部3bを互いにほぼ平行に配置し、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF3に有する連結部3acと同一位置にヒューズ端子接続部3dの一端と外部回路接続部3bの一端を連結接続する連結部3bdからなり、外部回路接続部3bを各々長手方向において仮に2等分し、そのうち一方を連結部3bdを含む側と、他方を連結部3bdを含まない側としたとき、連結部3bdを含む側とヒューズ端子接続部3dとの距離を、連結部3bdを含まない側とヒューズ端子接続部3dとの距離に比べて近接するように構成したものである。具体的には、外部回路接続部3bにおける長手方向の長さを、図1の長手方向の長さのほぼ半分にし、この端部に連結部4dを介して第2の外部回路接続部4bを接続したものである。この場合、外部回路接続部3bとヒューズ端子接続部3dとの距離を、外部回路接続部4bとヒューズ端子接続部3dとの距離より近接させたものである。
図2の等価回路を図13に示す。ヒューズ端子接続部3cと外部回路接続部3aとの距離を、ヒューズ端子接続部3cと外部回路接続部4aとの距離より近接し、またヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部3bとの距離を、ヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部4bとの距離より近接したので、反対方向に流れる電流の相互インダクタンスM45の方がM610より大きくなり、前述の第1の実施形態の場合よりも更に電流が流れにくいヒューズ本体1bに多く電流が流れることになる。
この結果、以上述べた第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に作用効果が得られる。
[第3の実施形態]
図3は、本発明のヒューズの第3の実施形態を示す概略構成図であり、これは以下に述べる点が図1とは異なる。すなわち、各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個1a、1b、1cを第1列として配置し、第1列に対して並列に配置する第1列と同一構成のヒューズ本体1d、1e、1fの第2列のヒューズ本体群1とし、これらに第1のヒューズ電流供給用配線導体CF5と、第2のヒューズ電流供給用配線導体CF6を設けたものである。
ヒューズ電流供給用配線導体CF5は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部3cと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3aと、ヒューズ端子接続部と外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、ヒューズ端子接続部の一端と外部回路接続部の一端を連結接続する連結部3acからなり、ヒューズ端子接続部3cの幅方向の中心線5bと外部回路接続部3aの幅方向の中心線5aが同一平面上になるように構成したものである。
ヒューズ電流供給用配線導体CF6は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部3dと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3bと、ヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部3bを互いにほぼ平行に配置し、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF5に有する連結部3acと同一位置にヒューズ端子接続部3dの一端と外部回路接続部3bの一端を連結接続する連結部3bdからなり、ヒューズ端子接続部3dの幅方向の中心線5cと外部回路接続部3bの幅方向の中心線5dが同一平面上になるように構成したものである。
このように第3の実施形態は、6つのヒューズ本体1a、1b、1c、1d、1e、1fが3並列×2列構成になっているところが、第1の実施形態とは異なる。この場合、ヒューズ本体1a、1b、1c、またはヒューズ本体1d、1e、1fの分流ばらつきに関しては第1の実施形態と同様の効果があるが、ヒューズ本体1aと1d、ヒューズ本体1bと1e、ヒューズ本体1cと1fの分流が同等になるように外部回路接続部3aの中心線5a、ヒューズ端子接続部3cの中心線5b、ヒューズ端子接続部3dの中心線5c、外部回路接続部3bの中心線5dが同一平面上になるように配置されている。
[第4の実施形態]
図4は、本発明のヒューズの第4の実施形態を示す概略構成図であり、これは例えば3個のヒューズ本体1a、1b、1cと、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF3と、第2のヒューズ電流供給用配線導体CF4と、ネジ2a、2b、2cを備えている。
図4に示すように、各々上側端部及び下側端部にそれぞれ端子部1a1、1b1、1c1、1d1、1e1、1f1及び1a2、1b2、1c2、1d2、(図4では示されていないが1e2、1f2)を有する複数個(ここでは6個)のヒューズ本体1a、1b、1c、1d、1e、1fを備えている。そして、少なくとも3個1a、1b、1cを第1列として配置し、第1列に対して並列に配置する第1列と同一構成のヒューズ本体1d、1e、1fを第2列として配置したヒューズ本体群1としている。
各々は各ヒューズ本体1a〜1fの端部にそれぞれ有する前記端子部に接続する水平面部と、この水平面部と一体に結合された垂直面部を有した板状導体からなるL字形のヒューズ端子接続具7を複数個(ここでは12個:7a1、7b1、7c1、7d1、7e1、7f1及び7a2、7b2、7c2、7d2、7e2、7f2これらの総称を7とする)備え、各ヒューズ端子接続具7の垂直面部のうち第1列及び第2列の隣接する垂直面部同士を接続してなるヒューズ端子接続具群7を備えている。
板状導体からなり垂直面と水平面が一体に形成され、L字形であって垂直面にヒューズ端子接続具のうち、前記ヒューズ本体の上側であって前記第1列又は前記第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部に接続した上側のヒューズ端子接続導体3fを備えている。
板状導体からなり垂直面と水平面が一体に形成され、L字形であって前記垂直面に前記ヒューズ端子接続具のうち、前記ヒューズ本体の下側であって前記第1列又は前記第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部に接続した下側のヒューズ端子接続導体3hを備えている。
上側及び下側のヒューズ端子接続導体3f、3hの水平面にそれぞれ接続すると共に、外部回路6a、6bと接続する板状の外部回路接続導体3e、3gを備えている。そして、前記第1列及び第2列の各ヒューズ端子接続具7の垂直面部同士の接合面(図4の中心線5b、5c)と、外部回路接続導体3f、3hの幅方向の中心線5a、5dが同一平面上になるように構成したヒューズである。なお、図4は以上述べた構成以外に、支持フレーム9と、支持碍子8を備えている。
以上述べた第4の実施形態も前述した第1乃至第3の実施形態と同様な作用効果が得られることは明らかである。
[第5の実施形態]
図5は、本発明のヒューズの第5の実施形態を示す概略構成図であり、これは図3の実施形態を次のようにしたものである。図3の実施形態は、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF5と、第2のヒューズ電流供給用配線導体CF6は、いずれもヒューズ端子接続部3cと外部回路接続部3aの距離及びヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部3bの距離を等しくしたものであるが、ここでは第1のヒューズ電流供給用配線導体CF7と、第2のヒューズ電流供給用配線導体CF8として、図2のようにしたものを用いたものである。すなわち、ヒューズ電流供給用配線導体CF7は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体1a、1b、1c、1d、1e、1fの一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部3cと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3aと、ヒューズ端子接続部3cと外部回路接続部3aを互いにほぼ平行に配置し、ヒューズ端子接続部3cの一端と外部回路接続部3aの一端を連結接続する連結部3acからなり、外部回路接続部3aを各々長手方向において仮に2等分し、そのうち一方を連結部3acを含む側と、他方を連結部3acを含まない側としたとき、連結部3acを含む側とヒューズ端子接続部3cとの距離を、連結部3acを含まない側とヒューズ端子接続部3cとの距離に比べて近接するように構成し、かつヒューズ端子接続部3cの幅方向の中心線5bと外部回路接続部3aの幅方向の中心線5aが同一平面上になるように構成したものである。
具体的には、図2に示すように外部回路接続部3aにおける長手方向の長さを、図3の長手方向の長さのほぼ半分にし、この端部に連結部4cを介して第2の外部回路接続部4aを接続したものである。この場合、外部回路接続部3aとヒューズ端子接続部3cとの距離を、外部回路接続部4aとヒューズ端子接続部3cとの距離より近接させたものである。
ヒューズ電流供給用配線導体CF8は、板状直線導体からなり各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部3dと、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部3bと、ヒューズ端子接続部3dと外部回路接続部3bを互いにほぼ平行に配置し、第1のヒューズ電流供給用配線導体CF7に有する連結部3acと同一位置にヒューズ端子接続部3dの一端と外部回路接続部3bの一端を連結接続する連結部3bdからなり、外部回路接続部3bを各々長手方向において仮に2等分し、そのうち一方を連結部3bdを含む側と、他方を連結部3bdを含まない側としたとき、連結部3bdを含む側とヒューズ端子接続部3dとの距離を、連結部3bdを含まない側とヒューズ端子接続部3dとの距離に比べて近接するように構成し、かつヒューズ端子接続部3dの幅方向の中心線5cと外部回路接続部の幅方向の中心線5dが同一平面上になるように構成したものである。
具体的には、図2に示すように外部回路接続部3bにおける長手方向の長さを、図3の長手方向の長さのほぼ半分にし、この端部に連結部4dを介して第2の外部回路接続部4bを接続したものである。この場合、外部回路接続部3bとヒューズ端子接続部3dとの距離を、外部回路接続部4bとヒューズ端子接続部3dとの距離より近接させたものである。
このように、外部回路接続部3a、3bに対し、外部回路接続部4a、4bよりヒューズ端子接続部3c、3dの方が近づいているので、ヒューズ本体1a、1b、1cまたはヒューズ本体1d、1e、1fのヒューズ分流の効果は実施形態2と同等であり、ヒューズ1a、1b、1c、または1d、1e、1fの分流ばらつきに関しては第3の実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例)
前述の実施形態ではヒューズ本体1a、1b、1c、1d、1e、1fとして、各々容器内に消弧剤と共に可溶片を収納したものを例に挙げたが、これに限らず、各々可溶片だけのもの、各々容器内に消弧剤を収納せず可溶片のみを収納したもののいずれかでもよい。また、ヒューズ本体の個数は、3個又は6個に限らず、3個以上なら何個でもよい。
さらに、実施形態では電力変換装置としてインバータを例に挙げて説明したが、これに限らずコンバータでもよく、複数の半導体素子からなる回路に、半導体素子を過電流から保護するためにヒューズを備えた電力変換装置なら何でも適用でき、この場合には前記ヒューズとして前述した実施形態のいずれのヒューズでも適用できる。
本発明のヒューズの第1の実施形態を示す概略構成図。 本発明のヒューズの第2の実施形態を示す概略構成図。 本発明のヒューズの第3の実施形態を示す概略構成図。 本発明のヒューズの第4の実施形態を示す概略構成図。 本発明のヒューズの第5の実施形態を示す概略構成図。 本発明のヒューズを使用し、半導体素子としてGCTを使用した半導体電力変換装置の主回路図。 図6の電力変換装置の動作を説明するためその1相分のみを示す回路図。 図6の電力変換装置の動作を説明するためその1相分のみを示す回路図。 図6の電力変換装置の動作を説明するためその1相分のみを示す回路図。 図6の電力変換装置の動作を説明するためその1相分のみを示す回路図。 図7〜図10の上アームヒューズ、下アームヒューズ及び出力部における電流波形図。 図1の実施形態の等価回路図。 図2の実施形態の等価回路図。 従来のヒューズを3並列接続した一例を示す配線接続図。 図14の等価回路図。 図14の例の問題点を説明するための図。
符号の説明
1a、1b、1c、1d、1e、1f…ヒューズ本体、1…ヒューズ本体群、CF1、CF2、CF3、CF4、CF5、CF6、CF7、CF8…ヒューズ電流供給用配線導体、1a1、1b1、1c1、1d1、1e1、1f1、1a2、1b2、1c2、1d2、1e2、1f2…端子部、3a、3b…外部回路接続部、3c、3d…ヒューズ端子接続部、3ac…連結部、3bd…連結部、3f…ヒューズ端子接続導体、3h…ヒューズ端子接続導体、3e…外部回路接続導体、3g…外部回路接続導体、4a…第2の外部回路接続部、4b…第2の外部回路接続部、5b…中心線、5a…中心線、5c…中心線、5d…中心線、6a、6b…外部回路、7…ヒューズ端子接続具群、8…支持碍子、9…支持フレーム、13c、13d…ヒューズ電流供給用配線導体、101…交流電源、102…ダイオードコンバータ、103…平滑コンデンサ、104…インバータ、105…交流電動機、106、107、108、109…半導体スイッチング素子、110、111…クランプスナバコンデンサ、112、113…フリーホイールダイオード、116、117…クランプダイオード、118、119…クランプスナバダイオード、120、121…クランプスナバ抵抗、122、123…アノードリアクトル、124、125…ヒューズ、126、127…過飽和コア、129…正側電位、131…負側電位。

Claims (6)

  1. 各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を1列に配置してなるヒューズ本体群と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなる第1のヒューズ電流供給用配線導体と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなる第2のヒューズ電流供給用配線導体と、
    を具備したことを特徴とするヒューズ。
  2. 各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を1列に配置するヒューズ本体群と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成した第1のヒューズ電流供給用配線導体と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成した第2のヒューズ電流供給用配線導体と、
    を具備したことを特徴とするヒューズ。
  3. 各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を第1列のヒューズ本体群として配置し、前記第1列のヒューズ本体群に対して並列に配置する前記第1列のヒューズ本体群と同一構成の第2列のヒューズ本体群と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第1のヒューズ電流供給用配線導体と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第2のヒューズ電流供給用配線導体と、
    を具備したことを特徴とするヒューズ。
  4. 各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を第1列のヒューズ本体群として配置し、前記第1列のヒューズ本体群に対して並列に配置する前記第1列のヒューズ本体群と同一構成の第2列のヒューズ本体群と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の一方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成し、かつ前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第1のヒューズ電流供給用配線導体と、
    板状直線導体からなり前記各ヒューズ本体の他方の端子部を並列に接続するヒューズ端子接続部と、板状直線導体からなり前記外部回路に接続する外部回路接続部と、前記ヒューズ端子接続部と前記外部回路接続部を互いにほぼ平行に配置し、前記第1のヒューズ電流供給用配線導体に有する連結部と同一位置に前記ヒューズ端子接続部の一端と前記外部回路接続部の一端を連結接続する連結部からなり、前記外部回路接続部を各々長手方向において2等分し、そのうち一方を前記連結部を含む側と、他方を前記連結部を含まない側としたとき、前記連結部を含む側と前記ヒューズ端子接続部との距離を、前記連結部を含まない側と前記ヒューズ端子接続部との距離に比べて近接するように構成し、かつ前記ヒューズ端子接続部の幅方向の中心線と前記外部回路接続部の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成した第2のヒューズ電流供給用配線導体と、
    を具備したことを特徴とするヒューズ。
  5. 各々両端部に端子部を有するヒューズ本体を少なくとも3個を第1列のヒューズ本体群として配置し、前記第1列のヒューズ本体群に対して並列に配置する前記第1列のヒューズ本体群と同一構成の第2列ヒューズ本体群と、
    各々は前記各ヒューズ本体の端部にそれぞれ有する端子部に接続する水平面部と、この水平面部と一体に結合された垂直面部を有した板状導体からなるL字形のヒューズ端子接続具を複数個備え、前記各ヒューズ端子接続具の垂直面部のうち前記第1列及び第2列の隣接する垂直面部同士を接続してなるヒューズ端子接続具群と、
    板状導体からなり垂直面と水平面が一体でL字形に形成され、前記垂直面に前記ヒューズ端子接続具のうち、前記ヒューズ本体の上側であって前記第1列又は前記第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部に接続した上側のヒューズ端子接続導体と、
    板状導体からなり垂直面と水平面が一体でL字形に形成され、前記垂直面に前記ヒューズ端子接続具のうち、前記ヒューズ本体の下側であって前記第1列又は前記第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部に接続した下側のヒューズ端子接続導体と、
    前記上側のヒューズ端子接続導体の水平面の一端に連結すると共に、外部回路と接続する板状の上側の外部回路接続導体と、
    前記下側のヒューズ端子接続導体の水平面の一端に連結すると共に、外部回路と接続する板状の下側の外部回路接続導体と、
    を具備し、
    前記上側のヒューズ端子接続導体及び外部回路接続導体と、前記下側のヒューズ端子接続導体及び外部回路接続導体を略平行に配置して、前記ヒューズ本体の上下それぞれの前記連結部が前記ヒューズ本体群の配列方向で見て同じ側に位置し、
    前記第1列及び第2列のヒューズ端子接続具の垂直面部同士の接合面と、前記外部回路接続導体の幅方向の中心線が同一平面上になるように構成したことを特徴とするヒューズ。
  6. 複数の半導体素子からなる回路に、前記各半導体素子を過電流から保護するために前記回路にヒューズを接続した半導体電力変換装置において、
    前記ヒューズとして請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のヒューズを用いることを特徴とする半導体電力変換装置。
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