JPH09147733A - 半導体電力変換装置 - Google Patents

半導体電力変換装置

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JPH09147733A
JPH09147733A JP7310289A JP31028995A JPH09147733A JP H09147733 A JPH09147733 A JP H09147733A JP 7310289 A JP7310289 A JP 7310289A JP 31028995 A JP31028995 A JP 31028995A JP H09147733 A JPH09147733 A JP H09147733A
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JP
Japan
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fuse
fuses
parallel
conversion device
power conversion
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Pending
Application number
JP7310289A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ogawa
真一 小川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒューズの自然溶断や事故時の電力変換装置の
保護に問題を生じない大電力の半導体電力変換装置を実
現すること。 【解決手段】半導体素子に直列接続されるヒューズを内
蔵し複数のヒューズを並列接続してなる大電力の半導体
電力変換装置において、並列接続されたヒューズのそれ
ぞれの周囲に磁性体を配置する。 【効果】並列接続されたヒューズそれぞれはほぼ同じイ
ンピーダンスとすることができ複数のヒューズに流れる
電流はバランスするため、ヒューズの自然溶断や事故時
の電力変換装置の保護に問題を生じない大電力の半導体
電力変換装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子に直列接
続されるヒューズを内蔵する半導体電力変換装置に係
り、特に大電力の変換装置で複数のヒューズを並列接続
して用いる場合に好適な半導体電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ゲートターンオフサイリスタ(GT
O)などの半導体素子を用いた電力変換装置の大容量化
が進んでいる。これらの電力変換装置では事故時の過電
流保護が必要であり、特開平6−78561号公報などに記載
されるように半導体素子と直列にヒューズが接続され
る。このヒューズは電力変換装置に異常が生じ、電力変
換装置内の直流回路が短絡した場合の事故電流を遮断
し、事故回路を切り離すために設けられている。ところ
で、近年の電力変換装置の大容量化に伴い用いられる半
導体素子の電流容量も大きなものになっているため、ヒ
ューズも大電流定格のものが求められる。しかし、単独
で大容量のヒューズが無いため、複数のヒューズを並列
接続して用いることが一般に行われている。この場合並
列接続ヒューズ間の電流バランスをとることが重要であ
り、並列接続するヒューズの抵抗値を合わせることが一
般に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】GTOなどの自己遮断
能力を持つ半導体素子を用いた電力変換装置では、半導
体素子がターンオフする時に発生する電圧を抑制するた
めにスナバ回路と称するコンデンサを用いた回路が半導
体素子と並列に接続されている。このため半導体素子に
直列に接続されるヒューズには、半導体素子のスイッチ
動作時にスナバ回路に流れる電流も流れることになる。
このスナバ回路に流れる電流はピーク値の大きな高周波
成分をもつ電流であり、これが並列接続されたヒューズ
に流れると高周波であるためにヒューズの自己インダク
タンスと並列接続されたヒューズ間及びヒューズへの接
続バーの相互インダクタンスによるインピーダンスがヒ
ューズの抵抗値よりも大きくなり、ヒューズの抵抗値を
揃えても並列ヒューズ間の電流バランスがとれないとい
う問題を生じる。電流がバランスしないと特定のヒュー
ズに電流が集中しこのヒューズが自然溶断する問題が生
じ、自然溶断を防止するためにヒューズの並列数を増加
したり溶断しにくいヒューズを用いたりすると事故時の
電力変換装置の保護がとりにくいという問題を生じる。
【0004】本発明の目的は、ヒューズの自然溶断や事
故時の電力変換装置の保護に問題を生じない大電力の半
導体電力変換装置を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では上記電流アンバランスの原因が並列接続
されたヒューズ間及びヒューズへの接続バーの相互イン
ダクタンスであることに着目し、相互インダクタンスに
比べ自己インダクタンスを大きくするため、並列接続さ
れたヒューズのそれぞれの周囲に磁気シールドを行うた
めの磁性体を配置した。
【0006】
【発明の実施の形態】図1に本発明による大電力の半導
体電力変換装置の並列接続されたヒューズとその周囲に
磁性体を配置した一実施例を示す。
【0007】本例ではヒューズ21,22,23を3本
平行に並べて並列接続したものを例に説明する。四角柱
状のヒューズの両端にある電極5は接続ボルト6などで
導体1に接続される。図のようにヒューズの両電極に接
続される導体を互いに反対方向に引き出すことはヒュー
ズの電流バランスをとる方法として一般に行われてい
る。この等価回路は図2に示すように、各ヒューズの内
部抵抗R1,R2,R3に直列にヒューズの内部インダ
クタンスL1,L2,L3が存在するばかりでなく、平
行に配置されたヒューズ相互間の相互インダクタンスM
12,M23,M13が存在する。回路には接続導体の
インダクタンスLB1,LB2及びこれらとヒューズ間
の相互インダクタンスなども存在するが、説明を簡単に
するためこれらの影響は無視して以下の説明をする。
【0008】従来ヒューズに流れる電流の周波数成分が
あまり高くなかった用途ではヒューズの電流バランスは
抵抗分が支配的であり、R1,R2,R3を合わせるこ
とによりバランスがとられていた。しかしながら近年の
半導体電力変換装置ではゲートターンオフサイリスタ
(GTO)などが採用されるようになり、回路動作が高
周波大電力となりつつある。このためヒューズに高周波
電流を流すと抵抗分よりもインダクタンス分の影響をよ
り大きく受けるようになる。図1のようにヒューズを配
置した例ではそれぞれのヒューズには同一方向の電流が
流れるので相互インダクタンスは内部インダクタンスに
加算される方向に作用する。ここで隣同士の相互インダ
クタンスM12,M23に比べて離れているヒューズ間
の相互インダクタンスM13は小さいので、電流は中央
に配置されたヒューズには流れにくくなりI1,I3よ
りもI2が小さくなり電流が均一に流れなくなる。これ
は周波数成分が高くなるほど顕著であり、GTOを用い
た電力変換装置でヒューズに流れるスナバ回路の充放電
電流のようなスパイク電流は両脇のヒューズに集中する
ことになり、特定のヒューズの寿命劣化が加速されるな
どの不具合を生じる。図1の実施例ではこれを解決する
ために、それぞれのヒューズの周りに磁性体3を配置し
支持材4によりこれを押さえている。磁性体3は珪素鋼
板などが用いられる。本例では珪素鋼板を4分割しヒュ
ーズの周りに配置しているが、これらの間には珪素鋼板
が磁気飽和するのを防ぐためにギャップを設ける。ギャ
ップの大きさと珪素鋼板の厚みはヒューズに流れる電流
の周波数成分に対してヒューズの抵抗値よりもこの磁性
体によるインダクタンスの影響が大きくなるように選定
する。このようにすれば磁性体のシールド効果により他
のヒューズからの相互インダクタンスの影響は軽減さ
れ、それぞれのヒューズに流れる電流はバランスする。
ここでは近接する他の導体からの影響について説明を省
略したが、本実施例によれば他の導体からの影響につい
てもシールド効果が得られるので、ヒューズに近接する
バーの構造の制約も緩和され、変換装置の設計も容易に
なる。
【0009】図3は本発明のヒューズの一実施例の断面
図を示す。本例ではヒューズ断面は四角形をしており、
内部には4つのヒューズエレメント7がヒューズボディ
9の各辺に平行して配置され並列接続されている。ヒュ
ーズエレメントとヒューズボディの間には消弧剤8が充
填されている。このような構成のヒューズが複数並列接
続されると、相互インダクタンスの作用によりヒューズ
エレメント間もまた電流不平衡を生じることになる。本
実施例ではヒューズボディの各辺の外側に磁性体3を密
着配置し、角部4か所に磁気飽和を防止するためのギャ
ップ10を設けている。これらの磁性体をヒューズに密
着させるために磁性体の外側を支持材4で押さえてい
る。本実施例によれば、ヒューズ内部のエレメントと磁
性体の相対位置を同じにできるので、ヒューズ内部エレ
メントの電流分担も均一にできる。また、周囲に磁性体
が配置されるので、複数のヒューズを並列に接続しても
他のヒューズによる影響も受けにくいという効果があ
る。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、並列接続されたヒュー
ズそれぞれはほぼ同じインピーダンスとすることができ
複数のヒューズに流れる電流はバランスするため、ヒュ
ーズの自然溶断や事故時の電力変換装置の保護に問題を
生じない大電力の半導体電力変換装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による大電力の半導体電力変換装置の並
列接続されたヒューズとその周囲に磁性体を配置した一
実施例を示す配置図。
【図2】本発明の動作を説明するための等価回路図。
【図3】本発明のヒューズの一実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…接続導体、3…磁性体、4…支持材、5…ヒューズ
の電極、6…接続ボルト、7…ヒューズエレメント、8
…消弧剤、9…ヒューズボディ、10…ギャップ、2
1,22,23…ヒューズ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体素子に直列接続されるヒューズを内
    蔵し、複数のヒューズを並列接続してなる大電力の半導
    体電力変換装置において、並列接続された前記複数のヒ
    ューズのそれぞれの周囲に磁性体を配置したことを特徴
    とする半導体電力変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体電力変換装置にお
    いて、前記複数のヒューズのそれぞれの周囲に配置した
    前記磁性体を分割配置し、磁気飽和を防止するためのギ
    ャップを設けたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の半導体電力変換装置にお
    いて、前記ギャップの大きさと前記磁性体の厚みを、前
    記ヒューズに流れる電流の周波数成分に対して、前記ヒ
    ューズの抵抗値よりも前記磁性体のインダクタンスによ
    るインピーダンスの方が大きくなるように選定したこと
    を特徴とする半導体電力変換装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3に記載の半導体電
    力変換装置において、前記ヒューズは角柱状の形状と
    し、内部のヒューズエレメントを各辺に平行に4分割配
    置し、前記磁性体をヒューズのボディの各辺に密着配置
    し、前記磁性体のギャップを角部に設けたことを特徴と
    する半導体電力変換装置。
  5. 【請求項5】半導体保護用ヒューズであって、ボディが
    角柱状の形状であり、内部のヒューズエレメントを前記
    ボディの各辺に平行に4分割配置し、磁性体を前記ボデ
    ィの各辺に密着配置し、前記磁性体のギャップを前記ボ
    ディの角部に設けたことを特徴とする半導体保護用ヒュ
    ーズ。
JP7310289A 1995-11-29 1995-11-29 半導体電力変換装置 Pending JPH09147733A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11220888A (ja) * 1998-01-30 1999-08-10 Mitsubishi Electric Corp インバータ装置
JP2009152151A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp ヒューズ及び半導体電力変換装置
JP2015503893A (ja) * 2011-12-29 2015-02-02 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ヒューズ保護を有するインバータおよび電力システム

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US9553443B2 (en) 2011-12-29 2017-01-24 General Electric Company Inverter and power system with fuse protection

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