JP2002044960A - 電力変換装置 - Google Patents
電力変換装置Info
- Publication number
- JP2002044960A JP2002044960A JP2000225453A JP2000225453A JP2002044960A JP 2002044960 A JP2002044960 A JP 2002044960A JP 2000225453 A JP2000225453 A JP 2000225453A JP 2000225453 A JP2000225453 A JP 2000225453A JP 2002044960 A JP2002044960 A JP 2002044960A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bus bar
- terminal
- diode
- semiconductor
- conductor plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 配線のインダクタンスの低減と、半導体デバ
イス間での電流バランスが充分に得られ、半導体デバイ
スの能力が最大限まで活かせるようにした電力変換装置
を提供すること。 【解決手段】 複数個の半導体デバイスを、積層構造の
ブスバー1〜6により接続した電力変換装置において、
前記半導体デバイスのスイッチングによって、前記ブス
バー上の電流モードが変化しても、ブスバー上で主回路
の電流の向きが変化しないように、ブスバー1、4で
は、半導体デバイスの端子15、28を開口1Bと4E
の上側に設け、ブスバー2、5では、端子16、29は
開口2Bと5Eの下側に設ける。そして、ブスバー3に
はスリット31を形成したものであある。 【効果】 ブスバー内で電流の向きが変わらないので、
インダクタンスが低減され、跳ね上がり電圧が抑制で
き、スリットにより並列半導体デバイス間の電流バラン
スが改善されるので、半導体デバイスの能力が最大限に
活用できる。
イス間での電流バランスが充分に得られ、半導体デバイ
スの能力が最大限まで活かせるようにした電力変換装置
を提供すること。 【解決手段】 複数個の半導体デバイスを、積層構造の
ブスバー1〜6により接続した電力変換装置において、
前記半導体デバイスのスイッチングによって、前記ブス
バー上の電流モードが変化しても、ブスバー上で主回路
の電流の向きが変化しないように、ブスバー1、4で
は、半導体デバイスの端子15、28を開口1Bと4E
の上側に設け、ブスバー2、5では、端子16、29は
開口2Bと5Eの下側に設ける。そして、ブスバー3に
はスリット31を形成したものであある。 【効果】 ブスバー内で電流の向きが変わらないので、
インダクタンスが低減され、跳ね上がり電圧が抑制で
き、スリットにより並列半導体デバイス間の電流バラン
スが改善されるので、半導体デバイスの能力が最大限に
活用できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体スイッチン
グ素子を用いた電力変換装置に係り、特に電力変換装置
を構成する半導体デバイスの配線構造に関する。
グ素子を用いた電力変換装置に係り、特に電力変換装置
を構成する半導体デバイスの配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力変換装置の大型化(大電力化)
に伴い、実装される半導体デバイスを性能限界まで使用
したいというニーズが高まっている。また、このとき、
個々の半導体デバイスの大容量化により電力変換装置の
大型化を図るだけでなく、複数の半導体デバイスを並列
に使用することにより大電力に対応しようという動きも
ある。
に伴い、実装される半導体デバイスを性能限界まで使用
したいというニーズが高まっている。また、このとき、
個々の半導体デバイスの大容量化により電力変換装置の
大型化を図るだけでなく、複数の半導体デバイスを並列
に使用することにより大電力に対応しようという動きも
ある。
【0003】ところで、半導体デバイスの耐電圧性能に
関しては、適用対象である電力変換装置の仕様で決まる
定格電圧と、スイッチング時の跳ね上がり電圧にマージ
ンを加えた電圧の合計が、耐電圧以下になるように設計
しなければならないので、デバイスを性能限界まで活用
し、高い定格電圧でも充分に使用できるようにするため
には、跳ね上がり電圧の抑制が要件になる。
関しては、適用対象である電力変換装置の仕様で決まる
定格電圧と、スイッチング時の跳ね上がり電圧にマージ
ンを加えた電圧の合計が、耐電圧以下になるように設計
しなければならないので、デバイスを性能限界まで活用
し、高い定格電圧でも充分に使用できるようにするため
には、跳ね上がり電圧の抑制が要件になる。
【0004】ここで、この跳ね上がり電圧は、回路に存
在するインダクタンス(L)と電流の変化率(di/dt)の積
に相当する電圧値をもって現れるが、近年、半導体デバ
イスのスイッチングの高速化に伴い、スイッチング電流
の変化率は一層大きくなる傾向にあり、従って、跳ね上
がり電圧の低減には、配線の低インダクタンス化が不可
欠である。
在するインダクタンス(L)と電流の変化率(di/dt)の積
に相当する電圧値をもって現れるが、近年、半導体デバ
イスのスイッチングの高速化に伴い、スイッチング電流
の変化率は一層大きくなる傾向にあり、従って、跳ね上
がり電圧の低減には、配線の低インダクタンス化が不可
欠である。
【0005】一方、半導体デバイスを並列にして使用す
る場合に、各デバイスの電流容量の限界まで使用できる
ようにするためには、並列になったデバイス間で電流が
常に均等に流れるようにしなければならない。
る場合に、各デバイスの電流容量の限界まで使用できる
ようにするためには、並列になったデバイス間で電流が
常に均等に流れるようにしなければならない。
【0006】そこで、例えば特開平9−117126号
公報や特開平11−151953号公報では、電力用半
導体デバイスの回路配線材(ブスバー)として、絶縁材を
挟んで積層した導体板を用い、各導体板の電流が反対方
向に流るようにし、これにより磁界の打ち消し合いが生
じて、配線の等価インダクタンスが低減するようにした
技術について開示している。
公報や特開平11−151953号公報では、電力用半
導体デバイスの回路配線材(ブスバー)として、絶縁材を
挟んで積層した導体板を用い、各導体板の電流が反対方
向に流るようにし、これにより磁界の打ち消し合いが生
じて、配線の等価インダクタンスが低減するようにした
技術について開示している。
【0007】一方、各デバイス間での電流バランスに関
しては、半導体デバイスをスイッチングする信号の回路
を制御することにより、構造上、又はデバイスの特性上
の問題とは別に、電流を能動的にバランスさせる方法が
従来から用いられている。
しては、半導体デバイスをスイッチングする信号の回路
を制御することにより、構造上、又はデバイスの特性上
の問題とは別に、電流を能動的にバランスさせる方法が
従来から用いられている。
【0008】ここで、このような従来技術の例として、
特開平10−323016号、特開平10−20124
3号、特開平11−235015号の各公報では、ゲー
ト回路を操作することにより、電流をバランスさせる方
法について提案しており、特開平11−191953号
公報では、インダクタンスを増加させること無く、電流
をバランスさせる構造について提案している。
特開平10−323016号、特開平10−20124
3号、特開平11−235015号の各公報では、ゲー
ト回路を操作することにより、電流をバランスさせる方
法について提案しており、特開平11−191953号
公報では、インダクタンスを増加させること無く、電流
をバランスさせる構造について提案している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電力変換装置におい
て、跳ね上がり電圧の原因となる配線導体のインダクタ
ンス低減についての要求には際限がなく、数ナノヘンリ
ーでもインダクタンスが低減できるようにすることは、
電力変換装置設計上の大きな課題である。
て、跳ね上がり電圧の原因となる配線導体のインダクタ
ンス低減についての要求には際限がなく、数ナノヘンリ
ーでもインダクタンスが低減できるようにすることは、
電力変換装置設計上の大きな課題である。
【0010】また、並列にした半導体デバイス間で電流
のバランスを図りたいという要求に対して、デバイスの
電流を逐次モニターしアクティブに制御することは、回
路部品数の増加をもたらし、コスト増加を招いてしまう
という問題がある。
のバランスを図りたいという要求に対して、デバイスの
電流を逐次モニターしアクティブに制御することは、回
路部品数の増加をもたらし、コスト増加を招いてしまう
という問題がある。
【0011】本発明の目的の第1は、配線のインダクタ
ンス分の低減が充分に得られ、半導体デバイスの能力が
最大限まで活かせるようにした電力変換装置を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、半導体デバイス間
での電流バランスが充分に得られ、半導体デバイスの能
力が最大限まで活かせるようにした電力変換装置を提供
することにある。
ンス分の低減が充分に得られ、半導体デバイスの能力が
最大限まで活かせるようにした電力変換装置を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、半導体デバイス間
での電流バランスが充分に得られ、半導体デバイスの能
力が最大限まで活かせるようにした電力変換装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の半導
体デバイスと、該半導体デバイスを電気的に接続する主
回路の配線が、間に絶縁材を挟むか、あるいは絶縁間隔
を取り、積層構造とする複数枚の導体板からなり、前記
半導体デバイスと前記導体板とから構成される電力変換
装置において、前記半導体デバイスと前記導体板とを接
続する端子位置が、前記主回路内に含まれている半導体
素子のスイッチング動作により前記主回路の電流モード
が変化したときでも、前記導体板(配線材)上の電流の向
きが変化しない端子配置になるようにして達成される。
体デバイスと、該半導体デバイスを電気的に接続する主
回路の配線が、間に絶縁材を挟むか、あるいは絶縁間隔
を取り、積層構造とする複数枚の導体板からなり、前記
半導体デバイスと前記導体板とから構成される電力変換
装置において、前記半導体デバイスと前記導体板とを接
続する端子位置が、前記主回路内に含まれている半導体
素子のスイッチング動作により前記主回路の電流モード
が変化したときでも、前記導体板(配線材)上の電流の向
きが変化しない端子配置になるようにして達成される。
【0013】このとき、前記導体板の正極側電源との接
続端子の方向に、前記半導体デバイスの入力側を構成す
る正極側端子を設け、前記導体板の負極側電源との接続
端子の方向に、前記半導体デバイスの出力側を構成する
負極側端子を設けるようにしても良く、前記半導体デバ
イスが、並列接続される複数個の半導体スイッチング素
子と、ダイオードで構成され、入力側を構成する正端子
側と負端子側でそれぞれダイオードのアノード端子と半
導体スイッチング素子の正側端子の向きを揃え、ダイオ
ードのアノード端子から等距離になるように並列の該半
導体スイッチング素子の入力側を構成する正側端子をそ
れぞれ配置しても良い。
続端子の方向に、前記半導体デバイスの入力側を構成す
る正極側端子を設け、前記導体板の負極側電源との接続
端子の方向に、前記半導体デバイスの出力側を構成する
負極側端子を設けるようにしても良く、前記半導体デバ
イスが、並列接続される複数個の半導体スイッチング素
子と、ダイオードで構成され、入力側を構成する正端子
側と負端子側でそれぞれダイオードのアノード端子と半
導体スイッチング素子の正側端子の向きを揃え、ダイオ
ードのアノード端子から等距離になるように並列の該半
導体スイッチング素子の入力側を構成する正側端子をそ
れぞれ配置しても良い。
【0014】また、上記目的は、主回路の配線が、間に
絶縁材を挟むか、あるいは絶縁距離を取り、積層構造と
する複数枚の導体板からなる電力変換装置において、前
記導体板の少なくとも1箇所にスリット(切欠き部とも
いう)を設け、前記主回路内に並列接続されている複数
個の半導体デバイス間での電流がバランスするようにし
ても達成される。
絶縁材を挟むか、あるいは絶縁距離を取り、積層構造と
する複数枚の導体板からなる電力変換装置において、前
記導体板の少なくとも1箇所にスリット(切欠き部とも
いう)を設け、前記主回路内に並列接続されている複数
個の半導体デバイス間での電流がバランスするようにし
ても達成される。
【0015】このとき、前記積層配線材が3層の導体板
で構成され、前記スリットが、前記3層の導体板のうち
で、中間に積層されている導体板に形成されているよう
にしても良く、前記積層配線材を往復する電流の分布を
各層で一致させるため、前記導体板の各層の形状が一致
するように、前記導体板にスリットを設けても良い。
で構成され、前記スリットが、前記3層の導体板のうち
で、中間に積層されている導体板に形成されているよう
にしても良く、前記積層配線材を往復する電流の分布を
各層で一致させるため、前記導体板の各層の形状が一致
するように、前記導体板にスリットを設けても良い。
【0016】同じく、上記目的は、主回路の配線材が複
数枚の導体板(ブスバーまたはバスバーと呼ぶ)で構成さ
れ、前記ブスバーが入力側を構成する正端子側ブスバー
(PL)と、負端子側ブスバー(NL)と、直列にコンデン
サを接続する正端子側ブスバー(P)、中間端子側ブスバ
ー(C)、それに負端子側ブスバー(N)で構成され、前記
ブスバー(PL)とブスバー(P)を接続するダイオード
(DP)と、前記ブスバー(NL)とブスバー(N)を接続す
るダイオード(DN)、前記ブスバー(PL)とブスバー
(C)を接続する2個の並列接続の半導体スイッチング素
子(QP1、QP2)及び、前記ブスバー(C)とブスバー
(NL)を接続する2個の並列接続の半導体スイッチング
素子(QN1、QN2)を備えた電力変換装置において、
前記ブスバー(PL)とブスバー(P)、ブスバー(NL)と
ブスバー(N)の間にブスバー(C)を挟んで重ね、前記ブ
スバー(PL)とブスバー(NL)、前記ブスバー(P)とブ
スバー(N)がそれぞれ同一の層になるよう積層し、前記
ブスバー(PL)とブスバー(P)、ブスバー(NL)とブス
バー(N)の間隔に一致するスリットをブスバー(C)に設
け、前記ダイオード(DP)から等距離に前記半導体スイ
ッチング素子(QP1、QP2)を配置し、前記ダイオー
ド(DP)のアノード端子と半導体スイッチング素子(Q
P1、QP2)の正側端子をブスバー(PL)の入り口側
端子に向け、前記ダイオード(DN)から等距離に前記半
導体スイッチング素子(QN1、QN2)を配置し、前記
ダイオード(DN)のカソード端子と前記半導体スイッチ
ング素子(QN1、QN2)の負側端子をブスバー(NL)
の出口側端子に向けて、それぞれ構成することによって
も達成される。
数枚の導体板(ブスバーまたはバスバーと呼ぶ)で構成さ
れ、前記ブスバーが入力側を構成する正端子側ブスバー
(PL)と、負端子側ブスバー(NL)と、直列にコンデン
サを接続する正端子側ブスバー(P)、中間端子側ブスバ
ー(C)、それに負端子側ブスバー(N)で構成され、前記
ブスバー(PL)とブスバー(P)を接続するダイオード
(DP)と、前記ブスバー(NL)とブスバー(N)を接続す
るダイオード(DN)、前記ブスバー(PL)とブスバー
(C)を接続する2個の並列接続の半導体スイッチング素
子(QP1、QP2)及び、前記ブスバー(C)とブスバー
(NL)を接続する2個の並列接続の半導体スイッチング
素子(QN1、QN2)を備えた電力変換装置において、
前記ブスバー(PL)とブスバー(P)、ブスバー(NL)と
ブスバー(N)の間にブスバー(C)を挟んで重ね、前記ブ
スバー(PL)とブスバー(NL)、前記ブスバー(P)とブ
スバー(N)がそれぞれ同一の層になるよう積層し、前記
ブスバー(PL)とブスバー(P)、ブスバー(NL)とブス
バー(N)の間隔に一致するスリットをブスバー(C)に設
け、前記ダイオード(DP)から等距離に前記半導体スイ
ッチング素子(QP1、QP2)を配置し、前記ダイオー
ド(DP)のアノード端子と半導体スイッチング素子(Q
P1、QP2)の正側端子をブスバー(PL)の入り口側
端子に向け、前記ダイオード(DN)から等距離に前記半
導体スイッチング素子(QN1、QN2)を配置し、前記
ダイオード(DN)のカソード端子と前記半導体スイッチ
ング素子(QN1、QN2)の負側端子をブスバー(NL)
の出口側端子に向けて、それぞれ構成することによって
も達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電力変換装置
について、図示の実施の形態により詳細に説明する。ま
ず、図1は、本発明による電力変換装置の第1の実施形
態におけるブスバーを示したもので、図2は、この電力
変換装置の主回路を示したものである。ここで、この図
2は、周知のセルビウス制御装置において、コンバータ
の出力に接続されるチョッパ回路の一例で、例えば特開
平8−223960号公報に記載のセルビウス制御装置
におけるチョッパ回路とチョッパダイオード、それに平
滑コンデンサからなる回路に相当するが、ここでは、倍
電圧回路構成されているものである。
について、図示の実施の形態により詳細に説明する。ま
ず、図1は、本発明による電力変換装置の第1の実施形
態におけるブスバーを示したもので、図2は、この電力
変換装置の主回路を示したものである。ここで、この図
2は、周知のセルビウス制御装置において、コンバータ
の出力に接続されるチョッパ回路の一例で、例えば特開
平8−223960号公報に記載のセルビウス制御装置
におけるチョッパ回路とチョッパダイオード、それに平
滑コンデンサからなる回路に相当するが、ここでは、倍
電圧回路構成されているものである。
【0018】従って、図1におけるブスバー(バスバー
ともいう)1〜5は、何れも、この電力変換装置の主回
路における電流経路(配線材)となるもので、例えば銅
(Cu)、アルミニウム(Al)など、導電性の良好な金属の
板材(導体板)で作られ、図3に示すように、2枚の絶縁
板36を挾んで3層に重ね、積層して使用される。ここ
で、この図3において、(a)は正面図で、(b)はA−A線
による断面図である。
ともいう)1〜5は、何れも、この電力変換装置の主回
路における電流経路(配線材)となるもので、例えば銅
(Cu)、アルミニウム(Al)など、導電性の良好な金属の
板材(導体板)で作られ、図3に示すように、2枚の絶縁
板36を挾んで3層に重ね、積層して使用される。ここ
で、この図3において、(a)は正面図で、(b)はA−A線
による断面図である。
【0019】まず、ブスバー1(PLブスバーと呼ぶ)
は、図示のようにほぼ矩形に作られ、3個の矩形の開口
1A〜1Cが縦に並んで設けられていて、上部には、図
2の回路図における正極側電源接続用の端子14が設け
てある。
は、図示のようにほぼ矩形に作られ、3個の矩形の開口
1A〜1Cが縦に並んで設けられていて、上部には、図
2の回路図における正極側電源接続用の端子14が設け
てある。
【0020】そして、各開口1A〜1Cには、IGBT
6(QP1)のコレクタ接続用の端子18とIGBT7
(QP2)のコレクタ接続用の突起部からなる端子20、
それにダイオード10のアノード接続用の端子15が設
けられている。
6(QP1)のコレクタ接続用の端子18とIGBT7
(QP2)のコレクタ接続用の突起部からなる端子20、
それにダイオード10のアノード接続用の端子15が設
けられている。
【0021】次に、ブスバー2は、Pブスバーと呼ばれ
るもので、これも図示のようにほぼ矩形に作られ、3個
の矩形の開口2A〜2Cが、同じく縦に並んで設けられ
ていて、その上部には、図2の回路図におけるコンデン
サ12と接続するための端子17が設けられている。そ
して、その真中の開口2Bにはダイオード10のカソー
ド接続用の突起部からなる端子16が設けてある。
るもので、これも図示のようにほぼ矩形に作られ、3個
の矩形の開口2A〜2Cが、同じく縦に並んで設けられ
ていて、その上部には、図2の回路図におけるコンデン
サ12と接続するための端子17が設けられている。そ
して、その真中の開口2Bにはダイオード10のカソー
ド接続用の突起部からなる端子16が設けてある。
【0022】また、ブスバー3(Cブスバーと呼ぶ)は、
これもほぼ矩形に作られているが、このとき、図示のよ
うに、他のブスバー1、2、4、5のほぼ倍の幅に作ら
れていて、そこに、左右に並んで3個づづ、計6個の矩
形の開口3A〜3Fが縦に並んで設けられている。
これもほぼ矩形に作られているが、このとき、図示のよ
うに、他のブスバー1、2、4、5のほぼ倍の幅に作ら
れていて、そこに、左右に並んで3個づづ、計6個の矩
形の開口3A〜3Fが縦に並んで設けられている。
【0023】そして、その上部には、図2の回路図にお
けるコンデンサ12、コンデンサ13と接続するための
突起部からなる端子22が設けてあり、さらに各開口3
A、3C、3D、3Fには、IGBT6のエミッタ接続
用の突起部からなる端子19とIGBT7のエミッタ接
続用の端子21、IGBT8(QN1)のコレクタ接続用
の突起部からなる端子23、IGBT9(QN2)のコレ
クタ接続用の端子25が設けられている。
けるコンデンサ12、コンデンサ13と接続するための
突起部からなる端子22が設けてあり、さらに各開口3
A、3C、3D、3Fには、IGBT6のエミッタ接続
用の突起部からなる端子19とIGBT7のエミッタ接
続用の端子21、IGBT8(QN1)のコレクタ接続用
の突起部からなる端子23、IGBT9(QN2)のコレ
クタ接続用の端子25が設けられている。
【0024】更に、このCブスバー3には、その幅方向
の中央に、下端から縦に所定の幅のスリット31が形成
してあり、これにより、左右に並んでいる開口3A〜3
Cと開口3D〜3Fの間が切り離され、上端でだけ連続
した形に作られている。
の中央に、下端から縦に所定の幅のスリット31が形成
してあり、これにより、左右に並んでいる開口3A〜3
Cと開口3D〜3Fの間が切り離され、上端でだけ連続
した形に作られている。
【0025】次に、ブスバー4(PLブスバー1に対し
てNLブスバーと呼ぶ)は、図示のように、これもほぼ
矩形に作られ、3個の矩形の開口4D〜4Fが縦に並ん
で設けられていて、その上部には、図2の回路図におけ
る負極側電源接続用の端子27が設けてある。
てNLブスバーと呼ぶ)は、図示のように、これもほぼ
矩形に作られ、3個の矩形の開口4D〜4Fが縦に並ん
で設けられていて、その上部には、図2の回路図におけ
る負極側電源接続用の端子27が設けてある。
【0026】そして、各開口4D〜4Fには、IGBT
8のエミッタ接続用の突起部からなる端子24とIGB
T9のエミッタ接続用の端子26、それにダイオード1
1のカソード接続用の端子28が設けられている。
8のエミッタ接続用の突起部からなる端子24とIGB
T9のエミッタ接続用の端子26、それにダイオード1
1のカソード接続用の端子28が設けられている。
【0027】また、ブスバー5(Pブスバー2に対して
Nブスバーと呼ぶ)は、これも図示のようにほぼ矩形に
作られ、3個の矩形の開口5D〜5Fが縦に並んで設け
られ、その真中の開口5Eには、ダイオード11のアノ
ード接続用の端子29が設けてあり、上部には、図2の
回路図におけるコンデンサ13と接続するための突起部
からなる端子30が設けてある。
Nブスバーと呼ぶ)は、これも図示のようにほぼ矩形に
作られ、3個の矩形の開口5D〜5Fが縦に並んで設け
られ、その真中の開口5Eには、ダイオード11のアノ
ード接続用の端子29が設けてあり、上部には、図2の
回路図におけるコンデンサ13と接続するための突起部
からなる端子30が設けてある。
【0028】そして、これらのブスバー1〜5は、図3
に示すように、間に絶縁板36を介在させた状態でCブ
スバー3を挟み、一方の側にはPLブスバー1とNLブ
スバー4を、そして図中下側にはPブスバー2とNブス
バー5を配置し、3層に組合わされた上で使用される。
に示すように、間に絶縁板36を介在させた状態でCブ
スバー3を挟み、一方の側にはPLブスバー1とNLブ
スバー4を、そして図中下側にはPブスバー2とNブス
バー5を配置し、3層に組合わされた上で使用される。
【0029】このとき、これらのブスバー1〜5に形成
してある開口1A〜5Fは、図3に示すように、Cブス
バー3を挟んで、PLブスバー1とNLブスバー4、P
ブスバー2とNブスバー5が積層されたとき、それぞれ
の開口の位置が一致するように作られている。
してある開口1A〜5Fは、図3に示すように、Cブス
バー3を挟んで、PLブスバー1とNLブスバー4、P
ブスバー2とNブスバー5が積層されたとき、それぞれ
の開口の位置が一致するように作られている。
【0030】また、このとき、PLブスバー1とNLブ
スバー4の各開口に設けられているIGBTとの接続端
子は、全て開口の上側の縁から下に突出するようにして
設けられているが、他のブスバー、つまりPブスバー2
とCブスバー3、それにNブスバー5では、何れも開口
の下側の縁から上に突出するようにして設けられてい
る。
スバー4の各開口に設けられているIGBTとの接続端
子は、全て開口の上側の縁から下に突出するようにして
設けられているが、他のブスバー、つまりPブスバー2
とCブスバー3、それにNブスバー5では、何れも開口
の下側の縁から上に突出するようにして設けられてい
る。
【0031】つまり、端子15、18、20、24、2
6、それに端子28は下向きに形成されていて、端子1
6、19、21、23、25、それに端子29は上向き
に形成されていることになる。
6、それに端子28は下向きに形成されていて、端子1
6、19、21、23、25、それに端子29は上向き
に形成されていることになる。
【0032】さらに、このとき、下向きの端子15、1
8、20、24、26、28を有する開口1A、1B、
1C、4D、4E、4Fでは、その上側の縁が下側に、
上向きの端子16、19、21、23、25、29を有
する開口2B、3A、3C、3D、3F、5Eについて
は、その下側の縁が上側に、絶縁距離分、相互にずれた
位置になるようにしてある。
8、20、24、26、28を有する開口1A、1B、
1C、4D、4E、4Fでは、その上側の縁が下側に、
上向きの端子16、19、21、23、25、29を有
する開口2B、3A、3C、3D、3F、5Eについて
は、その下側の縁が上側に、絶縁距離分、相互にずれた
位置になるようにしてある。
【0033】そして、これに応じて、IGBTとの接続
端子のない開口2A、2C、3B、3E、5Eは接続端
子を有する他の開口よりも広く作られていて、積層され
たとき、絶縁距離が確保できる構造である。
端子のない開口2A、2C、3B、3E、5Eは接続端
子を有する他の開口よりも広く作られていて、積層され
たとき、絶縁距離が確保できる構造である。
【0034】この結果、図3(a)に示すように、開口1
A、2A、3Aが重なっている部分では、厚さ方向には
ずれているが、端子18、19が上下に対になって位置
し、以下、端子15と端子16、端子20と端子21、
端子23と端子24、端子25と端子26、それに端子
28と端子29が、それぞれ対になって、夫々IGBT
とダイオードの端子を接続する。このとき、各IGBT
とダイオードについては、図示してないが、所定の放熱
板の上に平らに並べて配置されていて、図3の各ブスバ
ーの端子から紙面に垂直に立った導体棒(スタッド)ある
いはネジで接続されている。
A、2A、3Aが重なっている部分では、厚さ方向には
ずれているが、端子18、19が上下に対になって位置
し、以下、端子15と端子16、端子20と端子21、
端子23と端子24、端子25と端子26、それに端子
28と端子29が、それぞれ対になって、夫々IGBT
とダイオードの端子を接続する。このとき、各IGBT
とダイオードについては、図示してないが、所定の放熱
板の上に平らに並べて配置されていて、図3の各ブスバ
ーの端子から紙面に垂直に立った導体棒(スタッド)ある
いはネジで接続されている。
【0035】なお、このような積層構造のブスバーを用
いた電力用半導体デバイスの一般的な配線構成と半導体
デバイスの設置状況については、上記した各公報並びに
特開平7−131881号、特開平7−203686
号、それに特開平11−155286号などに開示され
ているので、詳しい説明は割愛し、ここでは、この実施
形態に特有な構成に重点をおいて説明する。
いた電力用半導体デバイスの一般的な配線構成と半導体
デバイスの設置状況については、上記した各公報並びに
特開平7−131881号、特開平7−203686
号、それに特開平11−155286号などに開示され
ているので、詳しい説明は割愛し、ここでは、この実施
形態に特有な構成に重点をおいて説明する。
【0036】まず、PLブスバー1の端子18に第1の
IGBTのコレクタを接続し、Cブスバー3の端子19
には、この第1のIGBTのエミッタを接続する。次
に、PLブスバー1の端子20には第2のIGBTのコ
レクタを接続し、Cブスバー3の端子21には、この第
2のIGBTのエミッタを接続する。
IGBTのコレクタを接続し、Cブスバー3の端子19
には、この第1のIGBTのエミッタを接続する。次
に、PLブスバー1の端子20には第2のIGBTのコ
レクタを接続し、Cブスバー3の端子21には、この第
2のIGBTのエミッタを接続する。
【0037】また、Cブスバー3の端子23には第3の
IGBTのコレクタを接続し、NLブスバー4の端子2
4には、この第3のIGBTのエミッタを接続する。更
にCブスバー3の端子25には第4のIGBTのコレク
タを接続し、NLブスバー4の端子26には、この第4
のIGBTのエミッタを接続する。
IGBTのコレクタを接続し、NLブスバー4の端子2
4には、この第3のIGBTのエミッタを接続する。更
にCブスバー3の端子25には第4のIGBTのコレク
タを接続し、NLブスバー4の端子26には、この第4
のIGBTのエミッタを接続する。
【0038】一方、PLブスバー1の端子15には第1
のダイオードのアノードを接続し、Pブスバー2の端子
16には、この第1のダイオードのカソードを接続す
る。また、NLブスバー4の端子28には第2のダイオ
ードのカソードを接続し、Nブスバー5の端子29に
は、この第2のダイオードのアノードを接続する。
のダイオードのアノードを接続し、Pブスバー2の端子
16には、この第1のダイオードのカソードを接続す
る。また、NLブスバー4の端子28には第2のダイオ
ードのカソードを接続し、Nブスバー5の端子29に
は、この第2のダイオードのアノードを接続する。
【0039】次に、Pブスバー2の端子17に第1のコ
ンデンサの正極側端子を接続し、Cブスバー3の端子2
2には、この第1のコンデンサの負極側端子を接続す
る。また、このCブスバー3の端子22には、更に第2
のコンデンサの正極側端子を接続し、Nブスバー5の端
子30には、この第2のコンデンサの負極側端子を接続
する。
ンデンサの正極側端子を接続し、Cブスバー3の端子2
2には、この第1のコンデンサの負極側端子を接続す
る。また、このCブスバー3の端子22には、更に第2
のコンデンサの正極側端子を接続し、Nブスバー5の端
子30には、この第2のコンデンサの負極側端子を接続
する。
【0040】この結果、上記した第1のIGBTをIG
BT6とし、第2のIGBTをIGBT7、第3のIG
BTはIGBT8、第4のIGBTはIGBT9、上記
した第1のダイオードをダイオード10、そして第2の
ダイオードをダイオード11として、図2の回路が構成
されることになる。
BT6とし、第2のIGBTをIGBT7、第3のIG
BTはIGBT8、第4のIGBTはIGBT9、上記
した第1のダイオードをダイオード10、そして第2の
ダイオードをダイオード11として、図2の回路が構成
されることになる。
【0041】ここで、この図2の回路では、IGBT5
とIGBT6、それにIGBT8とIGBT9は並列に
接続され、図1に示されるように、共通のブスバーに、
これらの素子が直接並列接続されるダイレクトパラ構造
になっている。
とIGBT6、それにIGBT8とIGBT9は並列に
接続され、図1に示されるように、共通のブスバーに、
これらの素子が直接並列接続されるダイレクトパラ構造
になっている。
【0042】次に、この実施形態の動作について説明す
る。この図2の回路では、正極側電源接続用端子14か
ら流れ込む主回路電流はIGBT6とIGBT7のスイ
ッチングにより、これらIGBT6及びIGBT7とダ
イオード10の間で切替わる。すなわち、IGBT6、
7がオン(導通)されたときは、主回路電流は、これらの
IGBT6、7を通ってコンデンサ13に供給され、こ
れらがオフ(遮断)されたときは、ダイオード10を通っ
てコンデンサ12に供給される。
る。この図2の回路では、正極側電源接続用端子14か
ら流れ込む主回路電流はIGBT6とIGBT7のスイ
ッチングにより、これらIGBT6及びIGBT7とダ
イオード10の間で切替わる。すなわち、IGBT6、
7がオン(導通)されたときは、主回路電流は、これらの
IGBT6、7を通ってコンデンサ13に供給され、こ
れらがオフ(遮断)されたときは、ダイオード10を通っ
てコンデンサ12に供給される。
【0043】このとき、この図1と図3に示した実施形
態のブスバー構造によれば、正極側電源接続用端子14
からIGBT6とIGBT7のコレクタが接続されてい
る端子18、20に向う方向と、ダイオード10のアノ
ードが接続されている端子15に向う方向が同じになっ
ていることから、PLブスバー1上での電流の向きはI
GBT6とIGBT7のオン・オフのスイッチング動作
に関係無く、矢印で示してある電流ベクトル37は、常
に図の下向きに揃うことになる。
態のブスバー構造によれば、正極側電源接続用端子14
からIGBT6とIGBT7のコレクタが接続されてい
る端子18、20に向う方向と、ダイオード10のアノ
ードが接続されている端子15に向う方向が同じになっ
ていることから、PLブスバー1上での電流の向きはI
GBT6とIGBT7のオン・オフのスイッチング動作
に関係無く、矢印で示してある電流ベクトル37は、常
に図の下向きに揃うことになる。
【0044】同様に、NLブスバー4でも、IGBT
8、IGBT9のエミッタ端子24、26及びダイオー
ド11のカソード端子28が、負極側電源接続用端子2
7に向って揃えてあることから、スイッチングにより電
流分布が変わっても、図に矢印で示してあるように、電
流の向きは常に変わりなく、負極側電源接続用端子27
に向って上向きになる。
8、IGBT9のエミッタ端子24、26及びダイオー
ド11のカソード端子28が、負極側電源接続用端子2
7に向って揃えてあることから、スイッチングにより電
流分布が変わっても、図に矢印で示してあるように、電
流の向きは常に変わりなく、負極側電源接続用端子27
に向って上向きになる。
【0045】従って、この実施形態によれば、スイッチ
ング動作によっても、電流の通流方向が変化しないの
で、IGBTの跳ね上がり電圧の原因になるインダクタ
ンスを低く押さえることができる。また、このときのダ
イオードの向きは、後述するように、電流バランスの改
善に寄与する。
ング動作によっても、電流の通流方向が変化しないの
で、IGBTの跳ね上がり電圧の原因になるインダクタ
ンスを低く押さえることができる。また、このときのダ
イオードの向きは、後述するように、電流バランスの改
善に寄与する。
【0046】更に、この実施形態では、ダイオード10
から等距離にIGBT6とIGBT7が配置され、ま
た、ダイオード11から等距離にIGBT8とIGBT
9が配置されているので、これにより、IGBT6とI
GBT7、及びIGBT8とIGBT9の間のリカバリ
電流と主回路電流の和がバランスされ、IGBTのター
ンオン時のピーク電流をバランスさせる働きが得られる
ことになる。
から等距離にIGBT6とIGBT7が配置され、ま
た、ダイオード11から等距離にIGBT8とIGBT
9が配置されているので、これにより、IGBT6とI
GBT7、及びIGBT8とIGBT9の間のリカバリ
電流と主回路電流の和がバランスされ、IGBTのター
ンオン時のピーク電流をバランスさせる働きが得られる
ことになる。
【0047】また、この実施形態では、Cブスバー3に
スリット31が設けてあり、これにより、PLブスバー
1上のIGBTコレクタ端子18、20からCブスバー
3に渡り、IGBTエミッタ端子19、21から、同じ
くCブスバー3上のIGBTコレクタ端子23、25に
流れる電流がPLブスバー1を流れる電流の真下を通る
ように、電流経路が規定され、PLブスバー1とCブス
バー3の電流が磁場を打ち消し合う効果が大きくなり、
IGBT6と7のエミッタ側の等価インダクタンスが等
しくなる。この結果、IGBT6とIGBT7の電流を
バランスさせる働きが得られ、NL側でも同様に、IG
BT8とIGBT9の電流をバランスさせる働きが得ら
れる。
スリット31が設けてあり、これにより、PLブスバー
1上のIGBTコレクタ端子18、20からCブスバー
3に渡り、IGBTエミッタ端子19、21から、同じ
くCブスバー3上のIGBTコレクタ端子23、25に
流れる電流がPLブスバー1を流れる電流の真下を通る
ように、電流経路が規定され、PLブスバー1とCブス
バー3の電流が磁場を打ち消し合う効果が大きくなり、
IGBT6と7のエミッタ側の等価インダクタンスが等
しくなる。この結果、IGBT6とIGBT7の電流を
バランスさせる働きが得られ、NL側でも同様に、IG
BT8とIGBT9の電流をバランスさせる働きが得ら
れる。
【0048】ここで、本発明を適用しない場合の各ブス
バー1〜5の接続構造を、比較例として図4に示し、図
5には、図1の実施形態とは別の本発明の一実施形態に
よる各ブスバー1〜5の接続構造を示す。そして、これ
らの場合の電流バランスrを次の(1)式により求め、図
1の実施形態の場合の結果と共に表にしたのが図6であ
る。 r=(I1−I2)/(I1+I2)×100 …… …… (1) ここで、I1、I2は、並列に接続されているIGBT
のそれぞれの電流値であり、従って、電流が完全に揃っ
ている場合はr=0、片側のみに電流が流れた場合はr
=100となり、rの値が小さい程、バランスがよいこ
とを表わす。
バー1〜5の接続構造を、比較例として図4に示し、図
5には、図1の実施形態とは別の本発明の一実施形態に
よる各ブスバー1〜5の接続構造を示す。そして、これ
らの場合の電流バランスrを次の(1)式により求め、図
1の実施形態の場合の結果と共に表にしたのが図6であ
る。 r=(I1−I2)/(I1+I2)×100 …… …… (1) ここで、I1、I2は、並列に接続されているIGBT
のそれぞれの電流値であり、従って、電流が完全に揃っ
ている場合はr=0、片側のみに電流が流れた場合はr
=100となり、rの値が小さい程、バランスがよいこ
とを表わす。
【0049】まず、図4の比較例の場合は、ダイオード
10のアノード端子15がIGBT6、7のコレクタ端
子20、18とは上下反対の位置に設けてあり、同様に
ダイオード11のカソード端子28も、IGBT8、9
のエミッタ端子24、26と上下反対の位置に設けてあ
る。そして、図1の実施形態におけるスリット31がな
い構造になっている。
10のアノード端子15がIGBT6、7のコレクタ端
子20、18とは上下反対の位置に設けてあり、同様に
ダイオード11のカソード端子28も、IGBT8、9
のエミッタ端子24、26と上下反対の位置に設けてあ
る。そして、図1の実施形態におけるスリット31がな
い構造になっている。
【0050】従って、この図4の比較例による実装構造
では、PLブスバー1上のダイオード10のアノード端
子15に流れ込む電流は、図で上向きのベクトルを持
ち、NLブスバー4上のダイオード11のカソード端子
28から流れ出た電流は一旦、図の下向きのベクトルを
持ち、それが反転して図の上方にある端子27に向わな
ければならない。
では、PLブスバー1上のダイオード10のアノード端
子15に流れ込む電流は、図で上向きのベクトルを持
ち、NLブスバー4上のダイオード11のカソード端子
28から流れ出た電流は一旦、図の下向きのベクトルを
持ち、それが反転して図の上方にある端子27に向わな
ければならない。
【0051】このとき、ダイオード10、11からスイ
ッチングによって切替わり、IGBT6、7に流れ込む
主回路電流は、PLブスバー1上では図の下向きのベク
トルのみであり、IGBT8、8から電源に戻る主回路
電流は、NLブスバー4上では、上向きのベクトルのみ
である。PL付子バー上でのダイオード10に流れこむ
電流とIGBT6、7に流れ込む電流のベクトルの向き
の変化は、IGBTの跳ね上がり電圧の原因になる等価
インダクタンスをおおきくする。NLブスバー上でも同
様である。
ッチングによって切替わり、IGBT6、7に流れ込む
主回路電流は、PLブスバー1上では図の下向きのベク
トルのみであり、IGBT8、8から電源に戻る主回路
電流は、NLブスバー4上では、上向きのベクトルのみ
である。PL付子バー上でのダイオード10に流れこむ
電流とIGBT6、7に流れ込む電流のベクトルの向き
の変化は、IGBTの跳ね上がり電圧の原因になる等価
インダクタンスをおおきくする。NLブスバー上でも同
様である。
【0052】次に、図5の実施形態の場合は、図1の実
施形態からスリット31を取っただけの構造であり、従
って、図4の比較例による実装構造と異なり、ダイオー
ド10のアノード端子15に向かう電流は、図の下向き
のベクトルのみを持ち、IGBT6、7のコレクタ端子
18、20に向かう電流も、図の下向きのベクトルのみ
を持つ。従って、スイッチングにより電流分布が変わっ
ても、ベクトルの向きは変わらず、等価インダクタンス
は小さい。
施形態からスリット31を取っただけの構造であり、従
って、図4の比較例による実装構造と異なり、ダイオー
ド10のアノード端子15に向かう電流は、図の下向き
のベクトルのみを持ち、IGBT6、7のコレクタ端子
18、20に向かう電流も、図の下向きのベクトルのみ
を持つ。従って、スイッチングにより電流分布が変わっ
ても、ベクトルの向きは変わらず、等価インダクタンス
は小さい。
【0053】ここで、図1と図5の実施形態の場合、P
ブスバー2とCブスバー3、それにNブスバー5では、
それぞれの端子の周りに、図示のように、上向きと下向
きのベクトルが生じているが、これらのベクトルはPL
ブスバー1とNLブスバー4の場合のように、スイッチ
ングにより向きが切替わるものではなく、ブスバーに電
流が流れるときは必ず同じ分布となる。従って、電流ベ
クトルの向きの変化による等価インダクタンスへの影響
は持たない。
ブスバー2とCブスバー3、それにNブスバー5では、
それぞれの端子の周りに、図示のように、上向きと下向
きのベクトルが生じているが、これらのベクトルはPL
ブスバー1とNLブスバー4の場合のように、スイッチ
ングにより向きが切替わるものではなく、ブスバーに電
流が流れるときは必ず同じ分布となる。従って、電流ベ
クトルの向きの変化による等価インダクタンスへの影響
は持たない。
【0054】そして、この図5の実施形態の場合は、図
1の実施形態におけるスリット31に相当するものがな
いので、これによる電流経路の規定が得られず、このた
め、IGBT端子19、21から端子23、25に向か
って、最短経路で横方向に流れてしまう電流成分も生
じ、PLブスバー1とCブスバー3、NLブスバー4と
Cブスバー3上の電流が磁場をうち消す効果が小さくな
るので、電流バランスの点では図1の実施形態に及ばな
い。
1の実施形態におけるスリット31に相当するものがな
いので、これによる電流経路の規定が得られず、このた
め、IGBT端子19、21から端子23、25に向か
って、最短経路で横方向に流れてしまう電流成分も生
じ、PLブスバー1とCブスバー3、NLブスバー4と
Cブスバー3上の電流が磁場をうち消す効果が小さくな
るので、電流バランスの点では図1の実施形態に及ばな
い。
【0055】図6の表は、IGBT6、7だけをターン
オンした場合と、IGBT8、9だけをターンオンした
場合、それに、IGBT6、7、8、9を一斉にターン
オンした場合の3種の場合について、(1)式で表わされ
る並列素子間でのピーク電流バランスrの値を、図1の
場合と図4の場合、それに図5の場合のそれぞれ毎に示
したもので、ここで示した数値は解析による評価値であ
る。
オンした場合と、IGBT8、9だけをターンオンした
場合、それに、IGBT6、7、8、9を一斉にターン
オンした場合の3種の場合について、(1)式で表わされ
る並列素子間でのピーク電流バランスrの値を、図1の
場合と図4の場合、それに図5の場合のそれぞれ毎に示
したもので、ここで示した数値は解析による評価値であ
る。
【0056】この図6から明らかなように、図4の比較
例の場合、電流バランスrの最大値は46.9%である
が、図5の実施形態の場合は、電流のベクトルが変わら
ない端子置が選ばれているので、電流バランスrは、最
大値でも25.6%になり、従って、約20%の改善が
得られることが判る。
例の場合、電流バランスrの最大値は46.9%である
が、図5の実施形態の場合は、電流のベクトルが変わら
ない端子置が選ばれているので、電流バランスrは、最
大値でも25.6%になり、従って、約20%の改善が
得られることが判る。
【0057】そして、図1の実施形態の場合は、他の層
のブスバー形状に一致するようにCブスバー3にスリッ
ト31が設けてあるので、電流バランスrの値は、同じ
く最大でも9.5%となり、更に約15%も電流バラン
スが改善されていることになり、従って、以上のことか
ら、本発明の実施形態による効果は明らかである。
のブスバー形状に一致するようにCブスバー3にスリッ
ト31が設けてあるので、電流バランスrの値は、同じ
く最大でも9.5%となり、更に約15%も電流バラン
スが改善されていることになり、従って、以上のことか
ら、本発明の実施形態による効果は明らかである。
【0058】ここで厳密に言えば、図1の実施形態にお
けるスリット31は、電流バランスの改善効果をもたら
す一方で、IGBTの跳ね上がり電圧の原因となるイン
ダクタンスをわずかに増加させる。しかし、その割合は
1〜2%に過ぎないので、15%もの電流バランスの改
善のもとでは特に問題にはならないと言える。
けるスリット31は、電流バランスの改善効果をもたら
す一方で、IGBTの跳ね上がり電圧の原因となるイン
ダクタンスをわずかに増加させる。しかし、その割合は
1〜2%に過ぎないので、15%もの電流バランスの改
善のもとでは特に問題にはならないと言える。
【0059】例えば、この図6に示した電流バランスを
評価した解析結果からすると、図4から図5の実施形態
の実装構造に変えることにより、跳ね上がり電圧の要因
になるインダクタンスは3nHに減少し、従って、跳ね
上がり電圧も3%抑制される。
評価した解析結果からすると、図4から図5の実施形態
の実装構造に変えることにより、跳ね上がり電圧の要因
になるインダクタンスは3nHに減少し、従って、跳ね
上がり電圧も3%抑制される。
【0060】一方、図5の実施形態から図1の実装構造
に変えたときは、スリットによりインダクタンスは2n
H増加する。それでも図1と図4の実施形態を比較すれ
ば、1nH減少しており、低インダクタンスで電流バラ
ンスが良い実装構造が実現されているということができ
る。
に変えたときは、スリットによりインダクタンスは2n
H増加する。それでも図1と図4の実施形態を比較すれ
ば、1nH減少しており、低インダクタンスで電流バラ
ンスが良い実装構造が実現されているということができ
る。
【0061】従って、これら図1と図5の実施形態によ
れば、配線のインダクタンス分の低減による跳ね上がり
電圧の抑制が充分に得られることになり、この結果、半
導体デバイスの能力を最大限まで活かすことができる。
また、図1の実施形態によれば、更に半導体デバイス間
での電流バランスも充分に得ることができ、従って、並
列使用時の半導体デバイスの能力活用も最大限まで得る
ことができる。
れば、配線のインダクタンス分の低減による跳ね上がり
電圧の抑制が充分に得られることになり、この結果、半
導体デバイスの能力を最大限まで活かすことができる。
また、図1の実施形態によれば、更に半導体デバイス間
での電流バランスも充分に得ることができ、従って、並
列使用時の半導体デバイスの能力活用も最大限まで得る
ことができる。
【0062】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図7は本発明の第2の実施形態で、これは図8に
示す等価回路図の配線に相当する電力変換装置に本発明
を適用した場合のブスバーの一例であり、ここで、この
図8の回路は、例えば上記した特開平11−15528
6号公報などに記載されている3値レベル型電力変換装
置の1相分を示した等価回路である。
する。図7は本発明の第2の実施形態で、これは図8に
示す等価回路図の配線に相当する電力変換装置に本発明
を適用した場合のブスバーの一例であり、ここで、この
図8の回路は、例えば上記した特開平11−15528
6号公報などに記載されている3値レベル型電力変換装
置の1相分を示した等価回路である。
【0063】従って、この図8の回路は、それをコンバ
ータ側の−相の回路としてみると、端子835は3相交
流電源の1相に接続される外部入力端子であり、インバ
ータ側とみると、この端子835は交流1相分の外部出
力端子に相当し、モータ端で3相結線されることにな
る。このとき、端子817は正極側接続部で、端子82
2は中性電位接続部、そして端子830は負極側接続部
となる。
ータ側の−相の回路としてみると、端子835は3相交
流電源の1相に接続される外部入力端子であり、インバ
ータ側とみると、この端子835は交流1相分の外部出
力端子に相当し、モータ端で3相結線されることにな
る。このとき、端子817は正極側接続部で、端子82
2は中性電位接続部、そして端子830は負極側接続部
となる。
【0064】ここで、Pブスバー82は、IGBT86
のコレクタ端子818とコンデンサ812の端子817
を接続する導体板である。Cブスバー83は、ダイオー
ド810のアノード端子815と、ダイオード811の
カソード端子828及びコンデンサ812、813の端
子822を接続する導体板である。Nブスバー85は、
IGBT89のエミッタ端子826とコンデンサ813
にいたる端子830を接続する導体板である。
のコレクタ端子818とコンデンサ812の端子817
を接続する導体板である。Cブスバー83は、ダイオー
ド810のアノード端子815と、ダイオード811の
カソード端子828及びコンデンサ812、813の端
子822を接続する導体板である。Nブスバー85は、
IGBT89のエミッタ端子826とコンデンサ813
にいたる端子830を接続する導体板である。
【0065】PUブスバー833は、IGBT86のエ
ミッタ端子819と、IGBT87のコレクタ端子82
0及びダイオード810のカソード端子816を接続す
る導体板である。NUブスバー834は、IGBT88
のエミッタ端子824とIGBT89のコレクタ端子8
25及びダイオード811のアノード端子829を接続
する導体板であある。そして、Uブスバー832は、I
GBT87のエミッタ端子821とIGBT88のコレ
クタ端子823を外部接続端子835に接続する導体板
である。
ミッタ端子819と、IGBT87のコレクタ端子82
0及びダイオード810のカソード端子816を接続す
る導体板である。NUブスバー834は、IGBT88
のエミッタ端子824とIGBT89のコレクタ端子8
25及びダイオード811のアノード端子829を接続
する導体板であある。そして、Uブスバー832は、I
GBT87のエミッタ端子821とIGBT88のコレ
クタ端子823を外部接続端子835に接続する導体板
である。
【0066】ところで、この図7に示す実施形態では、
図8の回路から明らかなように、半導体デバイスが並列
に使用されていないので、電流バランスを考慮する必要
はなく、低インダクタンス化だけを考慮すればよい。従
って、図1で説明した実施形態と同じく、ダイオードの
アノード端子とIGBTのコレクタ端子の向きを揃える
だけでよい。
図8の回路から明らかなように、半導体デバイスが並列
に使用されていないので、電流バランスを考慮する必要
はなく、低インダクタンス化だけを考慮すればよい。従
って、図1で説明した実施形態と同じく、ダイオードの
アノード端子とIGBTのコレクタ端子の向きを揃える
だけでよい。
【0067】すなわち、図8に示すした回路では、IG
BT87のコレクタ端子820に流れ込む電流は、IG
BT86のスイッチングに応じて、IGBT86のエミ
ッタ端子819からと、ダイオード810のカソード端
子816からとに切替わって供給される。
BT87のコレクタ端子820に流れ込む電流は、IG
BT86のスイッチングに応じて、IGBT86のエミ
ッタ端子819からと、ダイオード810のカソード端
子816からとに切替わって供給される。
【0068】そこで、ダイオード810のアノード端子
815をIGBT87のコレクタ端子820と同じ向き
に設けることにより、PUブスバー833上にあるダイ
オード810のカソード端子816は図で下側になり、
このカソード端子816からIGBT87のコレクタ端
子用820に流入される電流は下向きのベクトルとな
る。
815をIGBT87のコレクタ端子820と同じ向き
に設けることにより、PUブスバー833上にあるダイ
オード810のカソード端子816は図で下側になり、
このカソード端子816からIGBT87のコレクタ端
子用820に流入される電流は下向きのベクトルとな
る。
【0069】一方、IGBT86のエミッタ端子819
からIGBT87のコレクタ端子820に供給される電
流も下向きのベクトルであり、従って、PUブスバー8
33上で電流の分布が変わっても、電流ベクトルの向き
が変わることはなく、跳ね上がり電圧の大きさを支配す
るインダクタンスが低減できることになる。
からIGBT87のコレクタ端子820に供給される電
流も下向きのベクトルであり、従って、PUブスバー8
33上で電流の分布が変わっても、電流ベクトルの向き
が変わることはなく、跳ね上がり電圧の大きさを支配す
るインダクタンスが低減できることになる。
【0070】このことは、NUブスバー834において
も同様で、ダイオード811のカソード端子828をI
GBT88のエミッタ端子824と同じ向きに設けるこ
とにより、インダクタンスが低減できることになる。従
って、この図7の実施形態によれば、配線のインダクタ
ンス低減相当の跳ね上がり電圧の抑制効果が得られるこ
とになり、この結果、半導体デバイスの能力を最大限ま
で活かすことができる。
も同様で、ダイオード811のカソード端子828をI
GBT88のエミッタ端子824と同じ向きに設けるこ
とにより、インダクタンスが低減できることになる。従
って、この図7の実施形態によれば、配線のインダクタ
ンス低減相当の跳ね上がり電圧の抑制効果が得られるこ
とになり、この結果、半導体デバイスの能力を最大限ま
で活かすことができる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、ブスバーのインダクタ
ンス低減による跳ね上がり電圧の抑制と、並列接続され
た半導体デバイス間での電流バランスの改善が得られる
ので、半導体デバイスの性能が最大限まで活用できる電
力変換装置を容易に提供することができる。
ンス低減による跳ね上がり電圧の抑制と、並列接続され
た半導体デバイス間での電流バランスの改善が得られる
ので、半導体デバイスの性能が最大限まで活用できる電
力変換装置を容易に提供することができる。
【図1】本発明による電力変換装置の第1の実施形態に
おけるブスバーの一例を示す平面図である。
おけるブスバーの一例を示す平面図である。
【図2】本発明による電力変換装置の第1の実施形態の
回路図である。
回路図である。
【図3】本発明による電力変換装置の第1の実施形態に
おけるブスバーの一例を示す説明図である。
おけるブスバーの一例を示す説明図である。
【図4】比較用として示したブスバーの一例を示す平面
図である。
図である。
【図5】本発明による電力変換装置の第2の実施形態に
おけるブスバーの一例を示す平面図である。
おけるブスバーの一例を示す平面図である。
【図6】本発明の実施形態によるブスバーの性能を比較
例と対比して示した特性図である。
例と対比して示した特性図である。
【図7】本発明による電力変換装置の第3の実施形態に
おけるブスバーの一例を示す平面図である。
おけるブスバーの一例を示す平面図である。
【図8】本発明による電力変換装置の第3の実施形態の
回路図である。
回路図である。
1 ブスバー(PL) 2 ブスバー(P) 3 ブスバー(C) 4 ブスバー(NL) 5 ブスバー(N) 6 IGBT(QP1) 7 IGBT(QP2) 8 IGBT(QN1) 9 IGBT(QN2) 10 ダイオード(DP) 11 ダイオード(DN) 12、13 コンデンサ 14 電源接続用の端子 15、29、815、829 ダイオードのアノード端
子 16、28、816、828 ダイオードのカソード端
子 17、817 Pブスバーの接続端子 18、818 IGBTのコレクタ端子 19、819 IGBTのエミッタ端子 20、820 IGBTのコレクタ端子 21、821 IGBTのエミッタ端子 22、822 Cブスバーの接続端子 23、823 IGBTのコレクタ端子 24、824 IGBTのエミッタ端子 25、825 IGBTのコレクタ端子 26、826 IGBTのエミッタ端子 27 電源接続用の端子 30、830 Nブスバーの接続端子 31 スリット 36 絶縁層 37 電流ベクトル 82 Pブスバー 83 Cブスバー 85 Nブスバー 832 Uブスバー 833 PUブスバー 834 NUブスバー 835 外部接続用の端子
子 16、28、816、828 ダイオードのカソード端
子 17、817 Pブスバーの接続端子 18、818 IGBTのコレクタ端子 19、819 IGBTのエミッタ端子 20、820 IGBTのコレクタ端子 21、821 IGBTのエミッタ端子 22、822 Cブスバーの接続端子 23、823 IGBTのコレクタ端子 24、824 IGBTのエミッタ端子 25、825 IGBTのコレクタ端子 26、826 IGBTのエミッタ端子 27 電源接続用の端子 30、830 Nブスバーの接続端子 31 スリット 36 絶縁層 37 電流ベクトル 82 Pブスバー 83 Cブスバー 85 Nブスバー 832 Uブスバー 833 PUブスバー 834 NUブスバー 835 外部接続用の端子
フロントページの続き (72)発明者 根本 治郎 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 (72)発明者 片山 敏雄 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 Fターム(参考) 5H007 AA03 AA06 CB04 CB05 CC04 CC06 CC07 CC14 CC23 FA20 HA03 HA04 HA05
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の半導体デバイスと、該半導体デバ
イスを電気的に接続する主回路の配線が、間に絶縁材を
挟むか、あるいは絶縁間隔を取り、積層構造とする複数
枚の導体板からなり、前記半導体デバイスと前記導体板
とから構成される電力変換装置において、 前記半導体デバイスと前記導体板とを接続する端子位置
が、 前記主回路内に含まれている半導体素子のスイッチング
動作により前記主回路の電流モードが変化したときで
も、前記導体板(配線材)上の電流の向きが変化しない端
子配置になるように構成したことを特徴とする電力変換
装置。 - 【請求項2】 主回路の配線が、間に絶縁材を挟むか、
あるいは絶縁距離を取り、積層構造とする複数枚の導体
板からなる電力変換装置において、 前記導体板の少なくとも1箇所にスリット(切欠き部と
もいう)を設け、 前記主回路内に並列接続されている複数個の半導体デバ
イス間での電流がバランスするように構成したことを特
徴とする電力変換装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、 前記導体板の正極側電源との接続端子の方向に、前記半
導体デバイスの入力側を構成する正極側端子を設け、 前記導体板の負極側電源との接続端子の方向に、前記半
導体デバイスの出力側を構成する負極側端子を設けたこ
とを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の発明において、 前記積層配線材が3層の導体板で構成され、 前記スリットが、前記3層の導体板のうちで、中間に積
層されている導体板に形成されていることを特徴とする
電力変換装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の発明において、 前記積層配線材を往復する電流の分布を各層で一致させ
るため、前記導体板の各層の形状が一致するように、前
記導体板にスリットを設けたことを特徴とする電力変換
装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の発明において、 前記半導体デバイスが、並列接続される複数個の半導体
スイッチング素子と、ダイオードで構成され、 入力側を構成する正端子側と負端子側でそれぞれダイオ
ードのアノード端子と半導体スイッチング素子の正側端
子の向きを揃え、 ダイオードのアノード端子から等距離になるように並列
の該半導体スイッチング素子の入力側を構成する正側端
子をそれぞれ配置したことを特徴とする電力変換装置。 - 【請求項7】 主回路の配線材が複数枚の導体板(ブス
バーまたはバスバーと呼ぶ)で構成され、 前記ブスバーが入力側を構成する正端子側ブスバー(P
L)と、負端子側ブスバー(NL)と、直列にコンデンサ
を接続する正端子側ブスバー(P)、中間端子側ブスバー
(C)、それに負端子側ブスバー(N)で構成され、 前記ブスバー(PL)とブスバー(P)を接続するダイオー
ド(DP)と、 前記ブスバー(NL)とブスバー(N)を接続するダイオー
ド(DN)、 前記ブスバー(PL)とブスバー(C)を接続する2個の並
列接続の半導体スイッチング素子(QP1、QP2)及
び、 前記ブスバー(C)とブスバー(NL)を接続する2個の並
列接続の半導体スイッチング素子(QN1、QN2)を備
えた電力変換装置において、 前記ブスバー(PL)とブスバー(P)、ブスバー(NL)と
ブスバー(N)の間にブスバー(C)を挟んで重ね、 前記ブスバー(PL)とブスバー(NL)、前記ブスバー
(P)とブスバー(N)がそれぞれ同一の層になるよう積層
し、 前記ブスバー(PL)とブスバー(P)、ブスバー(NL)と
ブスバー(N)の間隔に一致するスリットをブスバー(C)
に設け、 前記ダイオード(DP)から等距離に前記半導体スイッチ
ング素子(QP1、QP2)を配置し、 前記ダイオード(DP)のアノード端子と半導体スイッチ
ング素子(QP1、QP2)の正側端子をブスバー(PL)
の入り口側端子に向け、 前記ダイオード(DN)から等距離に前記半導体スイッチ
ング素子(QN1、QN2)を配置し、 前記ダイオード(DN)のカソード端子と前記半導体スイ
ッチング素子(QN1、QN2)の負側端子をブスバー
(NL)の出口側端子に向けて、 それぞれ構成したことを特徴とする電力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000225453A JP2002044960A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000225453A JP2002044960A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 電力変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002044960A true JP2002044960A (ja) | 2002-02-08 |
Family
ID=18719220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000225453A Pending JP2002044960A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002044960A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006203974A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 電力変換装置の配線構造 |
JP2007228639A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Kitashiba Electric Co Ltd | 昇圧チョッパ装置 |
JP2007311634A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Toyota Motor Corp | コンデンサおよび電気機器ならびに車両 |
US8787056B2 (en) | 2009-03-06 | 2014-07-22 | Denso Corporation | Electric power converter apparatus enabling reduction of temperature differences among a plurality of semiconductor modules of the apparatus |
JP2019134543A (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | 富士電機株式会社 | 電源装置 |
CN112514234A (zh) * | 2018-07-31 | 2021-03-16 | 株式会社电装 | 电力转换装置 |
CN112750803A (zh) * | 2019-10-31 | 2021-05-04 | 株洲中车时代电气股份有限公司 | 一种母排端子及igbt功率模块 |
-
2000
- 2000-07-26 JP JP2000225453A patent/JP2002044960A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006203974A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 電力変換装置の配線構造 |
JP4609075B2 (ja) * | 2005-01-18 | 2011-01-12 | 富士電機システムズ株式会社 | 電力変換装置の配線構造 |
JP2007228639A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Kitashiba Electric Co Ltd | 昇圧チョッパ装置 |
JP2007311634A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Toyota Motor Corp | コンデンサおよび電気機器ならびに車両 |
US8787056B2 (en) | 2009-03-06 | 2014-07-22 | Denso Corporation | Electric power converter apparatus enabling reduction of temperature differences among a plurality of semiconductor modules of the apparatus |
JP2019134543A (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | 富士電機株式会社 | 電源装置 |
JP7062979B2 (ja) | 2018-01-30 | 2022-05-09 | 富士電機株式会社 | 電源装置 |
CN112514234A (zh) * | 2018-07-31 | 2021-03-16 | 株式会社电装 | 电力转换装置 |
CN112514234B (zh) * | 2018-07-31 | 2023-12-29 | 株式会社电装 | 电力转换装置 |
CN112750803A (zh) * | 2019-10-31 | 2021-05-04 | 株洲中车时代电气股份有限公司 | 一种母排端子及igbt功率模块 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5132175B2 (ja) | 電力変換装置 | |
WO2007113979A1 (ja) | 電力変換装置およびその組み立て方法 | |
JPH11155286A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2007116861A (ja) | 電力変換装置 | |
JP6804326B2 (ja) | 電力変換装置、太陽光パワーコンディショナーシステム、蓄電システム、無停電電源システム、風力発電システム、及びモータ駆動システム | |
JPH06233554A (ja) | インバータ装置 | |
JP2012105382A (ja) | 半導体装置 | |
JP4356434B2 (ja) | 3レベルインバータ回路 | |
JPH09117126A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2002044960A (ja) | 電力変換装置 | |
JP3420021B2 (ja) | 半導体電力変換装置 | |
US10284111B2 (en) | Power conversion apparatus having connection conductors having inductance which inhibits ripple current | |
JP3637276B2 (ja) | 3レベル電力変換装置 | |
US5675466A (en) | Assembly structure of self-turn-off switching device and snubber circuit therefor | |
JP2004056984A (ja) | 電力変換装置 | |
JPH1094256A (ja) | 電力変換素子モジュール | |
JP2019134543A (ja) | 電源装置 | |
EP3989428A1 (en) | Power conversion device | |
JPS63157677A (ja) | ブリツジ形インバ−タ装置 | |
JP2013236460A (ja) | 3レベルインバータ | |
JP7500508B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JPH02294278A (ja) | インバータ装置 | |
JP2015089185A (ja) | 3レベル電力変換装置 | |
JPH06327266A (ja) | 半導体電力変換装置 | |
JP2000295864A (ja) | 電力変換装置 |