JPH1094256A - 電力変換素子モジュール - Google Patents

電力変換素子モジュール

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JPH1094256A
JPH1094256A JP8247899A JP24789996A JPH1094256A JP H1094256 A JPH1094256 A JP H1094256A JP 8247899 A JP8247899 A JP 8247899A JP 24789996 A JP24789996 A JP 24789996A JP H1094256 A JPH1094256 A JP H1094256A
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JP
Japan
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positive
negative
conductor
electrode
semiconductor switching
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JP8247899A
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Inventor
Kenji Kamiya
賢司 上谷
Kazuya Kotani
和也 小谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子スイッチング時のサージ電圧
を低減する。 【解決手段】 素子冷却器21の冷却ブロック21aの
両面にそれぞれ正極側と負極側とに区分して並設した複
数の正極側半導体スイッチング素子1a,…および複数
の負極側半導体スイッチング素子1bと、冷却ブロック
の各面に並設された複数の正極側半導体スイッチング素
子の一端部、複数の負極側半導体スイッチング素子の一
端部をそれぞれ並列接続し、かつ、冷却ブロックを挟ん
で対称位置ではスイッチング時の電流変化による磁束変
化を互いに打ち消す方向に電流が流れるように配置され
た直流正極側導体22a,22bおよび直流負極側導体
23a,23bと、各対ごとの正極側半導体スイッチン
グ素子および負極側半導体スイッチング素子の他端部を
交流電圧側に接続する交流導体25a〜25cとを設け
た電力変換素子モジュールである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換装置に利
用される電力変換素子モジュールに係わり、特にスイッ
チング時のサージ電圧を低減する電力変換素子モジュー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型,高性能の要求から、電力変
換装置に高速半導体スイッチング素子(以下、半導体素
子と指称する)を利用する例が増えている。このような
半導体素子を用いた電力変換装置は、以上のような要求
を満たすものの、さらに半導体素子の性能を最大限に生
かす社会的ニーズに応えるためには、素子スイッチング
時のサージ電圧を低減することが重要なテーマとなって
いる。
【0003】従来、サージ電圧を低減化する方法として
は、半導体素子の近傍にコンデンサを設置し当該半導体
素子のスイッチング時に発生するサージ電圧をコンデン
サで吸収する方法と、直流電源電圧を保持するフィルタ
コンデンサの正極から半導体素子を介して当該フィルタ
コンデンサの負極に至る閉回路を構成しインダクタンス
を低減化する方法とが考えられている。
【0004】前者のサージ電圧をコンデンサで吸収する
方法は、半導体素子とコンデンサとの間のインダクタン
スを極力減らす必要から、半導体素子に極力近接するよ
うにコンデンサを設置したり、コンデンサのリード線を
太くしたり板状の導体を用いたり、或いはコンデンサを
並列に接続するなどの対策がとられている。
【0005】後者のインダクタンスを低減する方法には
2つの方法が考えられている。その1つは導体の幅を広
くするか或いは導体を複数化するなどにより導体の電流
密度を下げ、主回路を構成する導体の経路を極力短くす
ることにより、主回路導体の自己インダクタンスを低減
化する方法であり、他の1つはパワーボードまたは積層
導体と呼ばれる、電気的に絶縁した幅の広い平板状の導
体について電流の向きを考慮しつつ密着積層させる導体
構成により、半導体素子のスイッチング時の電流変化に
よる磁束変化を相殺する方法である。
【0006】そして、従来の電力変換装置は、前述する
方法の何れか1つ、または前記方法の中の幾つかの手段
を組合わせることにより、サージ電圧の低減化を図って
いる。
【0007】図6は一般的な電力変換装置の主回路の一
部(2アーム分)を示す構成図である。同図において1
a,1bは半導体素子、2はコンデンサ、3はダイオー
ド、4は抵抗である。
【0008】すなわち、この回路構成は、直流電圧の正
極Pと負極NSとの間に2個の半導体素子1a,1bを
直列に接続してブリッジ回路を構成するとともに、これ
ら2個の半導体素子1a,1bの接続点ないしは中間点
を交流出力端子Uに接続している。コンデンサ2,ダイ
オード3および抵抗4等のスナバ回路は、半導体素子1
a,1bがオフしたときに生じるサージ電圧を抑制する
機能をもっている。これら構成素子群1a,1b〜4を
もって1つの単位回路を構成する。
【0009】このような単位回路は、要求される出力電
流に応じて複数個並列に接続されるが、このとき比較的
小容量の場合には必要相数分をもって電力変換素子モジ
ュールを構成し、一方、比較的大容量の場合には1相毎
に複数の単位回路の並列数をもって電力変換素子モジュ
ールを構成するとともに、要求される出力の相数に応じ
て複数個の電力変換素子モジュールを用いて構成され
る。5は直流電圧を平滑するフィルタコンデンサであ
る。
【0010】図7は1相分の回路構成を実装した従来の
電力変換素子モジュールの概略実装構成図であって、同
図(a)は同図(b)のA−A矢視図、同図(b)は同
図(a)に示す電力変換素子モジュールの右側面図、同
図(c)は同図(a)に示す電力変換素子モジュールの
左側面図である。なお、図2は本発明に係わる1相分の
電力変換素子モジュールの回路構成であるが、説明の便
宜上,図7の電力変換素子モジュールの回路構成の説明
に参照する。
【0011】この電力変換素子モジュールは、モジュー
ル基体10のほぼ中央部に平板状の冷却ブロック11a
をもつ冷却器11が設けられ、この冷却ブロック11a
の両面にはそれぞれ複数の正極側半導体素子1a,…お
よび負極側半導体素子1b,…が正極側半導体素子1
a,…を正面寄り、負極側半導体素子1b,…を背面寄
り取り付けられている。これら半導体素子1a,…と半
導体素子1b,…とはそれぞれ対をなして直列に接続さ
れ、そのうち一方の半導体素子1a,…のコレクタ端子
側は直流正極側導体12a,12b,12cに並列に接
続され、直流正極側接続導体12dを介して直流電圧の
正極P側に接続され、もう一方の半導体素子1b,…の
エミッタ端子側は直流負極側導体13a,13b,13
cに並列に接続され、直流負極側接続導体13dを介し
て直流電圧の負極N側に接続されている。これら半導体
素子1a,…と半導体素子1b,…の共通接続部分は交
流接続導体14a〜14cを介して交流出力端子Uに接
続されている。
【0012】そして、この交流接続導体14a,14b
と直流正極側・直流負極側導体12a,12b,13
a,13bとの間にダイオード3およびコンデンサ2の
直列回路が接続されている。また、冷却器11の下部に
は複数のフィルタコンデンサ5が取り付けられている。
このフィルタコンデンサ5には前記直流正極側接続導体
12dおよび直流負極側接続導体13dを介して直流電
圧が供給されている。
【0013】このような従来の電力変換素子モジュール
では、直流接続導体12d,13dに給電される電流
は、フィルタコンデンサ5で平滑化された後、半導体素
子1a,…、1b,…で電力変換され、交流接続用導体
14cから出力される。この電力変換の際、各半導体素
子1a,…、1b,…をスイッチング制御するが、この
スイッチング時にフィルタコンデンサ5と半導体素子1
a,…、1b,…とを連結する回路に蓄えられているエ
ネルギーがサージ電圧として発生するので、このサージ
電圧をコンデンサ2,ダイオード5および抵抗4等のス
ナバ回路で吸収する。
【0014】次に、図8は3相交流出力のための3相分
回路を実装した従来の電力変換素子モジュールの概略実
装構成図であって、同図(a)は同図(b)のB−B矢
視図、同図(b)は同図(a)に示す電力変換素子モジ
ュールの右側面図、同図(c)は同図(a)に示す電力
変換素子モジュールの左側面図である。なお、図5は本
発明に係わる3相分の電力変換素子モジュールの回路構
成であるが、説明の便宜上,図8の電力変換素子モジュ
ールの回路構成の説明に参照する。
【0015】この3相回路用の電力変換素子モジュール
は、正極側半導体素子1a,…と負極側半導体素子1
b,…との直列回路素子群を分割し、これら分割された
複数の正極側半導体素子1a,…と複数の負極側半導体
素子1b,…との接続部分から交流接続導体14d,1
4e,14fを導出し、3相交流電源U,V,Wに接続
してなる構成であり、その他の構成は図6,図7と同じ
であるので省略する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って、以上のような
電力変換素子モジュールは、サージ電圧の低減方法とし
て、自己インダクタンスを低減する方法と、コンデンサ
でサージ電圧を吸収する方法とを組合わせたものである
が、このような構成のモジュールでは次のような問題点
が指摘されている。
【0017】すなわち、コンデンサ2を半導体素子1
a,…、1b,…に極力近づけて設置することが要求さ
れることから、各半導体素子1a,…、1b,…ごとに
コンデンサ2,…に対応するように分散設置しなければ
ならず、スペースの確保が問題となる。また、サージ電
圧を吸収するコンデンサ2の容量を確保する観点から、
多数のコンデンサを並列にしなければならず、コストの
増大の他、保守性,作業性の悪化が問題となる。
【0018】また、コンデンサの容量は、一般に段階的
な数値をとることから、所要とする容量を確保する場合
には、必要以上に大きな容量のもの或いは多数の並列接
続数のものを備えるとか、最適な容量のコンデンサを得
るために専用化するなどの処置を採らざるを得なくな
り、コストが増大する。
【0019】一方、インダクタンスを低減する方法とし
て、パワーボード或いは積層導体と呼ばれる導体構成を
用いれば、コンデンサの数を削減でき、保守性,作業性
の改善を図ることが可能であるが、電気的な絶縁の信頼
性を確保する観点から高度な絶縁技術が必要であり、ま
た電気的な接続を確保するために複雑な導体形状となっ
てコスト高となる問題がある。
【0020】よって、何れもモジュールの低価格化とい
う市場のニーズを満足させることが難しい。さらに、サ
ージ電圧は、適用する半導体素子の電圧定格と回路のピ
ーク電圧との差の範囲内であればよく、またパワーボー
ドや積層導体ほどのインダクタンス低減効果を期待しな
い場合も多々あるが、従来のモジュールの場合には上述
の方法に依らざるを得なかった。
【0021】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、サージ電圧を低減化する電力変換素子モジュールを
提供することにある。また、本発明の他の目的は、半導
体素子等を接続する導体構成の簡素化および半導体素子
のスイッチング時の磁束打ち消し機能をもたせる電力変
換素子モジュールを提供することにある。
【0022】さらに、本発明の他の目的は、従来の比較
してコンデンサを少なくし、スペース、保守性、作業性
の改善を図る電力変換素子モジュールを提供することに
ある。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、素子冷却器に設けられた冷却ブロックの両面にそれ
ぞれ複数の正極側半導体素子および複数の負極側半導体
素子を取り付け、前記冷却ブロックを挟んで対称位置に
ある前記冷却ブロック各面の正極側半導体素子どうし、
負極側半導体素子どうしを連結する直流正極側導体およ
び直流負極側導体を、前記半導体素子のスイッチング時
の電流変化による磁束変化を互いに打ち消す方向に電流
が流れるように配置した電力変換素子モジュールであ
る。
【0024】この請求項1に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、冷却ブロックを挟んで対
称となる位置に複数の正極側半導体素子と複数の負極側
半導体素子とが配置され、かつ、冷却ブロック各面の正
極側半導体素子どうしを直流正極側導体で、また負極側
半導体素子どうしを直流負極側導体で接続したので、半
導体素子のスイッチング時に冷却ブロックを挟んで対称
位置に配置される両面の導体に互いに逆の電流が流れの
で、電流変化によって発生する磁束変化を打消すことに
より、サージ電圧を大幅に低減できる。そして、このサ
ージ電圧を低減できれば、スナバ回路を構成するコンデ
ンサの容量ないし個数を少なくでき、コストの低減化お
よび保守性、作業性を向上させることができる。
【0025】請求項2に対応する発明は、素子冷却器に
設けられた冷却ブロックの両面にそれぞれ正極側と負極
側とに区分して並設された複数の正極側半導体素子およ
び複数の負極側半導体素子と、前記冷却ブロックの各面
に並設された前記複数の正極側半導体素子の一端部、前
記複数の負極側半導体素子の一端部をそれぞれ並列接続
して直流電圧の正極側および負極側に接続する直流正極
側導体および直流負極側導体と、各対をなす前記正極側
半導体素子および前記負極側半導体素子の他端部を交流
電圧側に接続する交流導体とを設けた電力変換素子モジ
ュールである。
【0026】この請求項2に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、複数の正極側半導体素子
と複数の負極側半導体素子とが区分されて整然と配置さ
れているので、これら半導体素子を接続する直流正極側
導体、直流負極側導体および交流導体を明確に区分し、
かつ、直線的に配列でき、しかもこれら導体を電気的絶
縁距離の許す限り幅広に形成することにより、インダク
タンスを低減化でき、サージ電圧を大幅に低減できる。
【0027】次に、請求項3に対応する発明は、請求項
2に対応する発明の構成要件に新たに、冷却ブロックの
両面に設置される直流正極側導体どうしおよび直流負極
側導体どうしをそれぞれ連結する直流正極側連結導体お
よび直流負極側連結導体と、前記冷却ブロックの両面に
設置される交流導体どうしを連結して交流出力端とする
交流接続導体とを付加することにより、前記前記冷却ブ
ロックの両面に取り付けられた直列接続された前記複数
の正極側半導体スイッチング素子と前記複数の負極側半
導体スイッチング素子とを並列接続し、電力変換装置の
1相分の主回路を構成する電力変換素子モジュールであ
る。
【0028】次に、請求項4に対応する発明は、素子冷
却器に設けられた冷却ブロックの両面にそれぞれ正極側
と負極側とに区分して並設された複数の正極側半導体ス
イッチング素子および複数の負極側半導体スイッチング
素子と、前記冷却ブロックの各面に並設された前記複数
の正極側半導体スイッチング素子の一端部、前記複数の
負極側半導体スイッチング素子の一端部をそれぞれ並列
接続する直流正極側導体および直流負極側導体と、前記
冷却ブロックの両面に設置される直流正極側導体どうし
および直流負極側導体どうしをそれぞれ連結する直流正
極側連結導体および直流負極側連結導体と、各対をなす
前記正極側半導体スイッチング素子の他端部と前記負極
側半導体スイッチング素子の他端部とを接続する交流導
体を各相ごとに分割し、それぞれ交流電圧の所要とする
相に接続する交流接続手段とを設け、複数の相をもつ電
力変換装置の主回路を構成することを特徴とする電力変
換素子モジュール。
【0029】この請求項3,4に対応する発明は、以上
のような手段を講じたことにより、複雑な導体構成をと
ることなく、コンパクトで安価に実現でき、インダクタ
ンスの低減化によりサージ電圧を低減することができ
る。
【0030】なお、請求項3,4に対応する発明におけ
る直流正極側連結導体を直流負極側連結導体を、空間ま
たは空間と絶縁物とを挟んで重なり合わせるとともに電
気的絶縁距離の許容範囲で密着配置することにより、半
導体素子のスイッチング時の電流変化に対する磁束変化
を完全に打ち消すことが可能となり、サージ電圧を確
実、かつ、大幅に低減化できる。
【0031】さらに、請求項6に対応する発明は、素子
冷却器に設けられた冷却ブロックの両面にそれぞれ正極
側と負極側とに区分して並設された複数の正極側半導体
スイッチング素子および複数の負極側半導体スイッチン
グ素子と、前記冷却ブロックの各面に並設された前記複
数の正極側半導体スイッチング素子の一端部、前記複数
の負極側半導体スイッチング素子の一端部をそれぞれ並
列接続する直流正極側導体および直流負極側導体と、直
流電圧を平滑化するコンデンサと、前記冷却ブロックの
両面に設置される直流正極側導体どうしおよび直流負極
側導体どうしをそれぞれ連結する直流正極側連結導体お
よび直流負極側連結導体と、この直流正極側連結導体の
中央部および前記コンデンサの一端と、前記直流負極側
連結導体の中央部および前記コンデンサの他端とがそれ
ぞれ接続される正極側と負極側とを一定の電気的絶縁を
保つ空間または電気的絶縁物を挟んで重ね合わせて配置
する直流正極側接続導体および直流負極側接続導体とを
設けた電力変換素子モジュールである。
【0032】この請求項6に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、冷却ブロックの両面に設
置される直流正極側導体どうしおよび直流負極側導体ど
うしをそれぞれ直流正極側連結導体および直流負極側連
結導体で連結する一方、これら直流正極側連結導体の中
央部および直流負極側連結導体の中央部とコンデンサ端
部とを接続する直流正極側接続導体と直流負極側接続導
体とを一定の電気的絶縁を保つ空間または電気的絶縁物
を挟んで重ね合わせて配置することにより、導体構成を
合理的に配置でき、しかも直流正極側接続導体および直
流負極側接続導体を直流正極側連結導体と直流負極側連
結導体の中央部から取り出し、かつ、重ね合わせて配置
しているので、半導体素子のスイッチング時の電流変化
に対する磁束変化を完全に打ち消すことが可能となり、
サージ電圧を確実、かつ、大幅に低減化できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる電力変換素
子モジュールの一実施の形態について図1ないし図3を
参照して説明する。図1は素子の実装構成図であって、
同図(a)は同図(b)のC−C矢視方向からみた図、
同図(b)は同図(a)の右側面図、同図(c)は同図
(a)の左側面図、図2は図1に示す1相分ユニットの
回路構成図、図3は概略外観図であって、同図(a)は
図1(b)のD−D矢視図、同図(b)は同図(a)の
斜視図、同図(c)は図1(b)のE−E矢視図であ
る。
【0034】これらの図において20は各種のモジュー
ル素子を組み込むモジュール基体であって、このモジュ
ール基体20の例えば図示上部側には冷却器21が取り
付けられ、この冷却器21から下部方向に平板状の冷却
ブロック21aが配置されている。
【0035】この冷却ブロック21aの両側面のうち、
右側面には同図(b)に示すように、複数の正極側半導
体素子1a,…および複数の負極側半導体素子1b,…
が当該正極側半導体素子1a,…を正面寄り、負極側半
導体素子1b,…を背面寄りとなるように互いに所要の
間隔を離して図示左右方向に区分して取り付けられてい
る。また、冷却ブロック21aの左側面にも同図(c)
に示すように、複数の正極側半導体素子1a,…および
複数の負極側半導体素子1b,…が右側面とは逆に当該
負極側半導体素子1b,…を正面寄り、正極側半導体素
子1a,…を背面寄りとなるように互いに所要の間隔を
離して図示左右方向に区分して取り付けられている。
【0036】前記冷却ブロック21aの右側面側に配置
される各正極側半導体素子1a,…のコレクタ端子は、
電気的絶縁の許し限り幅の広い(以下、幅広と略称す
る)直流正極側導体22aに並列に接続され、同じく右
側面側に配置される各負極側半導体素子1b,…のエミ
ッタ端子は、幅広の直流負極側導体23aに並列に接続
されている。また、冷却ブロック21aの左側面側に配
置される各正極側半導体素子1a,…のコレクタ端子
は、幅広の直流正極側導体22bに並列に接続され、同
様に左側面側に配置される負極側半導体素子1bのエミ
ッタ端子は、幅広の直流負極側導体23bに並列に接続
されている。
【0037】これら直流正極側導体22a,22bは図
3(b)に示すように、電気的絶縁距離の許し限り幅広
に形成された直流正極側連結導体22cに連結され、ま
た直流負極側導体23a,23bは、電気的絶縁距離の
許し限り幅広に形成された直流負極側連結導体23cに
連結されている。この直流正極側連結導体22cと直流
負極側連結導体23cは空間および絶縁物24を挟んで
重なり合うようにし、かつ、絶縁距離の許す限り密着さ
せて配置する。
【0038】さらに、右側面側配置の各正極側半導体素
子1a,…のエミッタ端子と各負極側半導体素子1b,
…のコレクタ端子が交流導体25aに並列に接続され、
また左側面側配置の各正極側半導体素子1a,…のエミ
ッタ端子と各負極側半導体素子1b,…のコレクタ端子
が交流導体25bに並列に接続されている。これら交流
導体25a,25bはそれぞれ交流接続用導体25cに
連結され、相分として交流出力端子Uに接続されてい
る。
【0039】この各交流導体25a,25bにはそれぞ
れ当該交流導体25a,25bに接続される半導体素子
1a,…、1b,…に等しい数のダイオード3,…が接
続され、これらダイオード3,…のうち半導体素子1
a,…に並列接続されるダイオード3,…の他端部と直
流正極側導体22a,22bとの間、および半導体素子
1b,…に並列接続されるダイオード3,…の他端部と
直流負極側導体23a,23bとの間にそれぞれコンデ
ンサ2が接続されている。
【0040】4は図2に示すように正極側半導体素子1
a側に対応するコンデンサ2およびダイオード3の接続
部分と直流負極側導体23a,23bとの間、および負
極側半導体素子1b側に対応するコンデンサ2およびダ
イオード3の接続部分と直流正極側導体22a,22b
との間にそれぞれ接続される抵抗であって、この抵抗
4,コンデンサ2およびダイオード3によってスナバ回
路が構成されている。
【0041】この実施の形態の導体構成としては、冷却
ブロック21aを挟んで対象位置に設置される右側面の
直流正極側導体22aの電流26aと左側面の直流負極
側導体23bの電流27c、右側面の直流負極側導体2
3aの電流27aと左側面の直流正極側導体22bの電
流26c、さらには図3(c)に示すように右側面素子
間電流26bと左側面素子間電流27bとを、それぞれ
図示矢印に示すように互いに反対側方向に流れるように
し、半導体素子のスイッチング時の電流変化による磁束
変化の打ち消し動作を行い、よってサージ電圧を大幅に
低減化できる。
【0042】その結果、半導体素子のスイッチング時の
電流変化による磁束変化の打ち消し動作の他、直流正極
側連結導体22cと直流負極側連結導体23cとを空間
または空間と絶縁物24とを挟んで重なり合うように
し、かつ、絶縁距離の許す限り密着させて配置すること
により、外部に漏れ出る磁束変化がなくなり、インダク
タンスおよびサージ電圧の大幅低減化により、図1と図
7とから明らかなように、スナバ回路を構成するコンデ
ンサ2の個数ないし容量を少なくできる。
【0043】5は、冷却ブロック21aの下部側に配置
され、直流電圧を平滑するフィルターコンデンサであ
る。このコンデンサ5は、複数の並列コンデンサ5aと
複数の並列コンデンサ5bが平板状導体を用いて直列に
接続され、これらコンデンサ5a,…の正極側端子が平
板状のコンデンサ正極側導体22eに並列接続され、同
様にコンデンサ5b,…の負極側端子が平板状のコンデ
ンサ負極側並列導体23eに並列接続されている。これ
らコンデンサ正極側導体22eとコンデンサ負極側並列
導体23eとは電気的絶縁距離の許し限り近接して重ね
て設置する。
【0044】そして、コンデンサ正極側並列導体22e
と前記直流正極側接続導体22cの中央部分に設けた直
流正極側接続導体22dとが接続され、直流電圧の正極
P側に接続される。同様に、コンデンサ負極側並列導体
23eと前記直流負極側連結導体23cの中央部分に設
けた直流負極側接続導体23dとが接続され、直流電圧
の負極P側N接続される。
【0045】以上の構成は電力変換回路の1相分の主回
路を構成し、相数に応じた数の電力変換素子モジュール
数により、所望の相数の交流電力を出力する電力変換装
置を構成することができる。
【0046】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、平板状冷却ブロック21aの両側面に設置される複
数の半導体素子1a,…,1b,…を直流正極側導体2
2a,22b、直流負極側導体23a,23bに並列接
続するとともに、冷却ブロック21aを挟んで対称位置
にある導体22a,22b,23a,23bに流れる電
流を互いに反対方向に流すようにしたので、半導体素子
1a,1bのスイッチング時の電流変化による磁束変化
が互いに打ち消し合うように作用し、従来のモジュール
と比較してサージ電圧を大幅に低減化できる。
【0047】また、平板状冷却ブロック21aの両側面
に複数の半導体素子1a,…、1b,…を正極側と負極
側に区分けして整然と配置することにより、直流正極側
導体22a,22b、直流負極側導体23a,23bお
よび交流導体25a,25bを幅広で直線上に配置で
き、これにより導体のインダクタンスの低減化および導
体構成の簡素化により導体コストの低減化を図ることが
できる。
【0048】さらに、冷却ブロック21aの両側面に配
置される直流正極側導体22a,22bどうしを電気的
絶縁の許す限りに幅広に形成された直流正極側連結導体
22cで連結し、同じく直流負極側導体23a,23b
どうしを電気的絶縁の許す限りに幅広に形成された直流
負極側連結導体23cで連結し、また2つの交流導体2
5a,25bを交流接続導体25cに連結され、これら
直流側の導体22a,22b,22c,23a,23
b,23cと交流側の導体25a,25b,25cと
に、冷却ブロック21aの両側面の半導体素子(1a,
1b),…を並列接続し、かつ、導体22c,23cと
を空間および絶縁物24を挟んで重なり合うとともに、
絶縁距離を許す限り密着させる構成とし、かつ、前述し
たように導体電流方向とすれば、スイッチング時の電流
変化による磁束変化を有効に抑制でき、サージ電圧を低
減化できる。
【0049】次に、本発明に係わる電力変換素子モジュ
ールの他の実施の形態について図4、図5および図3を
参照して説明する。図4は素子の実装構成図であって、
同図(a)は同図(b)のC−C矢視方向からみた図、
同図(b)は同図(a)の右側面図、同図(c)は同図
(a)の左側面図、図5は図4に示す3相1ユニットの
回路構成図である。なお、図4,図5において図1およ
び図2と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0050】これらの図において20は各種のモジュー
ル素子を組み込むモジュール基体であって、このモジュ
ール基体20の例えば図示上部側には冷却器21が取り
付けられ、この冷却器21から下部方向に平板状の冷却
ブロック21aが配置されている。
【0051】この冷却ブロック21aの両側面のうち、
右側面には同図(b)に示すように、複数の正極側半導
体素子1a,…および負極側半導体素子1b,…が当該
正極側半導体素子1a,…を正面寄り、負極側半導体素
子1b,…を背面寄りとなるように互いに所要の間隔を
離して図示左右方向に区分して取り付けられている。ま
た、冷却ブロック21aの左側面にも同図(c)に示す
ように、複数の正極側半導体素子1a,…および負極側
半導体素子1b,…が当該負極側半導体素子1b,…を
正面寄り、正極側半導体素子1a,…を背面寄りとなる
ように互いに所要の間隔を離して図示左右方向に区分し
て取り付けられている。そして、左右に区分けされた半
導体素子1a,…および1bは「3」の倍数組(本実施
の形態では3個)ずつ垂直方向に取り付けられている。
【0052】前記冷却ブロック21aの右側面側に配置
される各正極側半導体素子1a,…のコレクタ端子は、
電気的絶縁の許し限り幅広の直流正極側導体22aに並
列に接続され、同じく右側面側に配置される各負極側半
導体素子1b,…のエミッタ端子は、幅広の直流負極側
導体23aに並列に接続されている。また、冷却ブロッ
ク21aの左側面側に配置される各正極側半導体素子1
a,…のコレクタ端子は、幅広の直流正極側導体22b
に並列に接続され、同様に左側面側に配置される負極側
半導体素子1bのエミッタ端子は、幅広の直流負極側導
体23bに並列に接続されている。
【0053】これら直流正極側導体22a,22bは図
3(a)に示すように、電気的絶縁距離の許し限り幅広
に形成された直流正極側連結導体22cに連結され、ま
た直流負極側導体23a,23bは、電気的絶縁距離の
許し限り幅広に形成された直流負極側連結導体23cに
連結されている。この直流正極側連結導体22cと直流
負極側連結導体23cは空間および絶縁物24を挟んで
重なり合うようにし、絶縁距離の許す限り密着させるよ
うに配置する。
【0054】さらに、右側面の上から2列目までに配置
された各正極側半導体素子1a,…のエミッタ端子と各
負極側半導体素子1b,…のコレクタ端子が交流導体2
5dに並列に接続され、また左側面の上から2列目まで
に配置された各正極側半導体素子1a,…のエミッタ端
子と各負極側半導体素子1b,…のコレクタ端子が交流
導体25eに並列に接続され、かつ、両側面の最下段の
正極側半導体素子1aのエミッタ端子と負極側半導体素
子1bのコレクタ端子が交流導体25fに並列に接続さ
れ、それぞれ対応する交流出力端子(U,V,W)に接
続されている。
【0055】これら各交流導体25d,25e,25f
にはそれぞれ当該交流導体25d,25e,25fに接
続される半導体素子1a,…、1b,…と等しい数のダ
イオード3,…が接続され、これらダイオード3,…の
他端部と直流正極側導体22a,22bとの間、および
もう一方のダイオード3,…の他端部と直流負極側導体
23a,23bとの間にそれぞれコンデンサ2が接続さ
れている。
【0056】4は図5に示すように正極側半導体素子1
a側に対応するコンデンサ2およびダイオード3の接続
部分と直流負極側導体23a,23bとの間、および負
極側半導体素子1b側に対応するコンデンサ2およびダ
イオード3の接続部分と直流正極側導体22a,22b
との間にそれぞれ接続される抵抗であって、この抵抗
4,コンデンサ2およびダイオード3によってスナバ回
路が構成されている。
【0057】この実施の形態の導体構成としては、冷却
ブロック21aを挟んで対象位置に設置される右側面の
直流正極側導体22aの電流26aと左側面の直流負極
側導体23bの電流27c、右側面の直流負極側導体2
3aの電流27aと左側面の直流正極側導体22bの電
流26c、さらには図3(c)に示すように右側面素子
間電流26bと左側面素子間電流27cとを、それぞれ
図示矢印に示すように互いに反対側方向に流れるように
し、半導体素子のスイッチング時の電流変化による磁束
変化を抑制でき、結果としてサージ電圧を低減化でき
る。
【0058】5は、冷却ブロック21aの下部側に配置
され、直流電圧を平滑するフィルターコンデンサであ
る。このコンデンサ5は、複数の並列コンデンサ5aと
複数の並列コンデンサ5bとが平板状導体を用いて直列
に接続され、これらコンデンサ5a,…の正極側端子が
平板状のコンデンサ正極側導体22eに並列接続され、
同様にコンデンサ5b,…の負極側端子が平板状のコン
デンサ負極側並列導体23eに並列接続されている。こ
れらコンデンサ正極側導体22eとコンデンサ負極側並
列導体23eとは電気的絶縁距離の許し限り近接して重
ねて設置する。
【0059】そして、コンデンサ正極側並列導体22e
と前記直流正極側連結導体22cの中央部分に設けた直
流正極側接続導体22dとが接続され、直流電圧の正極
P側に接続される。同様に、コンデンサ負極側並列導体
23eと前記直流負極側連結導体23cの中央部分に設
けた直流負極側接続導体23dとが接続され、直流電圧
の負極P側N接続される。以上のような実施の形態によ
り、3相分の電力変換回路の主回路を構成する電力変換
素子モジュールを得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。請求項1の発明において
は、冷却ブロックを挟んで対称位置に配置される半導体
素子を接続する導体を、互いに反対方向に電流が流れる
ように配置したので、半導体素子のスイッチング時の電
流変化によって発生する磁束変化を打消すことができ、
これによってサージ電圧を大幅に低減化できる。また、
サージ電圧を低減化できれば、スナバ回路を構成するコ
ンデンサの容量ないし個数を少なくでき、コストの低減
化および保守性、作業性を向上できる。
【0061】請求項2の発明では、冷却ブロックの両面
にそれぞれ複数の正極側半導体素子および複数の負極側
半導体素子を区分して並設したことにより、これら半導
体素子を接続する直流正極側導体、直流負極側導体およ
び交流導体が明確に区分され、かつ、直線的に配列で
き、しかもこれら導体を電気的絶縁距離の許す限り幅広
に形成すれば、インダクタンスの低減化,ひいてはサー
ジ電圧の低減化に貢献でき、また導体構成の簡素化によ
ってコストの低減化を実現できる。
【0062】請求項3および請求項4の発明では、簡単
な導体構成および導体形状とすることにより、コンパク
トで安価に実現でき、インダクタンスの低減化によりサ
ージ電圧を低減化できる。
【0063】請求項5の発明では、半導体素子のスイッ
チング時の電流変化に対する磁束変化を完全に打ち消す
ことが可能となり、サージ電圧を確実、かつ、大幅に低
減化できる。
【0064】請求項6の発明では、導体構成を合理的に
配置でき、しかも直流正極側接続導体および直流負極側
接続導体を直流正極側連結導体と直流負極側連結導体の
中央部から取り出し、かつ、重ね合わせて配置している
ので、半導体素子のスイッチング時の電流変化に対する
磁束変化を完全に打ち消すことが可能となり、サージ電
圧を確実、かつ、大幅に低減化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる1相分の電力変換素子モジュ
ールの一実施の形態を示す素子実装構成図。
【図2】 図1に示す電力変換素子モジュールの回路構
成図。
【図3】 図1に示す電力変換素子モジュールの導体と
コンデンサトの関係および半導体素子間を流れる電流の
向きを示す図。
【図4】 本発明に係わる3相分の電力変換素子モジュ
ールの一実施の形態を示す素子実装構成図。
【図5】 図4に示す電力変換素子モジュールの回路構
成図。
【図6】 従来の一般的な電力変換装置の単位回路図。
【図7】 従来の1相分の電力変換素子モジュールの素
子実装構成図。
【図8】 従来の3相分の電力変換素子モジュールの素
子実装構成図。
【符号の説明】
1a…正極側半導体素子、1b…負極側半導体素子、2
(コンデンサ),3(ダイオード),4(抵抗)…スナ
バ回路、5…コンデンサ、21…冷却器,21a…冷却
ブロック、22a,22b…直流正極側導体、22c…
直流正極側連結導体、22d…直流正極側接続導体、2
3a,23b…直流負極側導体、23c…直流負極側連
結導体、23d…直流負極側接続導体、25a,25
b,25c,25d,25e,25f…交流導体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチング素子を用いた電力変
    換装置において、 素子冷却器に設けられた冷却ブロックの両面にそれぞれ
    複数の正極側半導体スイッチング素子および複数の負極
    側半導体スイッチング素子を取り付け、前記冷却ブロッ
    クを挟んで対称位置にある前記冷却ブロック各面の正極
    側半導体スイッチング素子どうし、負極側半導体スイッ
    チング素子どうしを連結する直流正極側導体および直流
    負極側導体を、前記半導体スイッチング素子のスイッチ
    ング時の電流変化による磁束変化を互いに打ち消す方向
    に電流が流れるように配置したことを特徴とする電力変
    換素子モジュール。
  2. 【請求項2】 半導体スイッチング素子を用いた電力変
    換装置において、 素子冷却器に設けられた冷却ブロックの両面にそれぞれ
    正極側と負極側とに区分して並設された複数の正極側半
    導体スイッチング素子および複数の負極側半導体スイッ
    チング素子と、 前記冷却ブロックの各面に並設された前記複数の正極側
    半導体スイッチング素子の一端部、前記複数の負極側半
    導体スイッチング素子の一端部をそれぞれ並列接続して
    直流電圧の正極側および負極側に接続する直流正極側導
    体および直流負極側導体と、 各対をなす前記正極側半導体スイッチング素子および前
    記負極側半導体スイッチング素子の他端部を交流電圧側
    に接続する交流導体と、 を備えたことを特徴とする電力変換素子モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載される電力変換装置にお
    いて、 前記冷却ブロックの両面に設置される直流正極側導体ど
    うしおよび直流負極側導体どうしをそれぞれ連結する直
    流正極側連結導体および直流負極側連結導体と、前記冷
    却ブロックの両面に設置される交流導体どうしを連結し
    て交流出力端とする交流接続導体とを設けることによ
    り、前記前記冷却ブロックの両面に取り付けられた直列
    接続された前記複数の正極側半導体スイッチング素子と
    前記複数の負極側半導体スイッチング素子とを並列接続
    し、電力変換装置の1相分の主回路を構成することを特
    徴とする電力変換素子モジュール。
  4. 【請求項4】 半導体スイッチング素子を用いた電力変
    換装置において、 素子冷却器に設けられた冷却ブロックの両面にそれぞれ
    正極側と負極側とに区分して並設された複数の正極側半
    導体スイッチング素子および複数の負極側半導体スイッ
    チング素子と、 前記冷却ブロックの各面に並設された前記複数の正極側
    半導体スイッチング素子の一端部、前記複数の負極側半
    導体スイッチング素子の一端部をそれぞれ並列接続する
    直流正極側導体および直流負極側導体と、 前記冷却ブロックの両面に設置される直流正極側導体ど
    うしおよび直流負極側導体どうしをそれぞれ連結する直
    流正極側連結導体および直流負極側連結導体と、 各対をなす前記正極側半導体スイッチング素子の他端部
    と前記負極側半導体スイッチング素子の他端部とを接続
    する交流導体を各相ごとに分割し、それぞれ交流電圧の
    所要とする相に接続する交流接続手段と、 を備え、複数の相をもつ電力変換装置の主回路を構成す
    ることを特徴とする電力変換素子モジュール。
  5. 【請求項5】 直流正極側連結導体と直流負極側連結導
    体は、空間または空間と絶縁物とを挟んで重なり合わせ
    るとともに電気的絶縁距離の許容範囲で密着配置するこ
    とを特徴とする請求項3または請求項4記載の電力変換
    素子モジュール。
  6. 【請求項6】 半導体スイッチング素子を用いた電力変
    換装置において、 素子冷却器に設けられた冷却ブロックの両面にそれぞれ
    正極側と負極側とに区分して並設された複数の正極側半
    導体スイッチング素子および複数の負極側半導体スイッ
    チング素子と、 前記冷却ブロックの各面に並設された前記複数の正極側
    半導体スイッチング素子の一端部、前記複数の負極側半
    導体スイッチング素子の一端部をそれぞれ並列接続する
    直流正極側導体および直流負極側導体と、 直流電圧を平滑化するコンデンサと、 前記冷却ブロックの両面に設置される直流正極側導体ど
    うしおよび直流負極側導体どうしをそれぞれ連結する直
    流正極側連結導体および直流負極側連結導体と、 この直流正極側連結導体の中央部および前記コンデンサ
    の一端と、前記直流負極側連結導体の中央部および前記
    コンデンサの他端とがそれぞれ接続される正極側と負極
    側とを一定の電気的絶縁を保つ空間または電気的絶縁物
    を挟んで重ね合わせて配置する直流正極側接続導体およ
    び直流負極側接続導体と、 を備えたことを特徴とする電力変換素子モジュール。
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