JPH06327266A - 半導体電力変換装置 - Google Patents

半導体電力変換装置

Info

Publication number
JPH06327266A
JPH06327266A JP5111674A JP11167493A JPH06327266A JP H06327266 A JPH06327266 A JP H06327266A JP 5111674 A JP5111674 A JP 5111674A JP 11167493 A JP11167493 A JP 11167493A JP H06327266 A JPH06327266 A JP H06327266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
terminals
conductor
conversion device
power conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5111674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3247197B2 (ja
Inventor
Nobumitsu Tada
伸光 田多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11167493A priority Critical patent/JP3247197B2/ja
Publication of JPH06327266A publication Critical patent/JPH06327266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3247197B2 publication Critical patent/JP3247197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体素子を接続する導体のインダクタンスを
減らす。 【構成】P側モジュール4a,4b,4c,4dを極性
を揃えて隣接列設し、これらにN側モジュール5a,5
b,5c,5dの極性を揃えて対向して列設する。N側
モジュール5a,5b,5c,5dのエミッタ端子を帯
板状のN側エミッタ接続導体13で接続する。このN側エ
ミッタ接続導体13の外側に僅かな空隙を介して帯板状の
出力端子接続導体14を重ね、N側モジュール5a,5
b,5c,5dのコレクタ端子とP側モジュール4a,
4b,4c,4dのエミッタ端子を接続する。出力端子
接続導体14の外側に僅かな空隙を介してP側コレクタ接
続導体12を重ね、P側モジュール4a,4b,4c,4
dのコレクタ端子と接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用半導体素子を直
並列に接続した半導体電力変換装置に係り、特に、主回
路の導体のインダクタンスを減らした半導体電力変換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、高速スイッチングが可能
なことから、高性能で高効率に電力を変換するパワーM
OSFET等の半導体モジュールを使って高い周波数で
スイッチングされる半導体電力変換装置を構成する場合
には、この半導体電力変換装置の半導体モジュールなど
を接続する導体のインダクタンスを減らすことが要請さ
れる。
【0003】図14は、半導体モジュールをP側,N側と
も4個並列に接続して、大容量のインバータの主回路を
構成した従来のインバータスタックを示す接続図で、図
15は、図14で示した接続図の接続導体のインダクタンス
を含めたインバータスタックの接続図、図16は、図14及
び図15で示したインバータスタックの組立状態を示す正
面図、図17は、図16の前面図である。
【0004】図14,15,16及び図17において、直流側の
入力端子1A,1Bには、平行に配置された帯板状の接
続導体8,9の左端が接続され、これらの接続導体8,
9には、図示しない取付板に取り付けられた平滑用の4
個の電解コンデンサ(以下、平滑コンデンサという)3
が並列に接続されている。このうち、接続導体8の右端
には、P側の入力線10の左端が接続され、接続導体9の
右端には、N側の入力線11の左端が接続されている。
【0005】一方、図16で示すようにほぼ正方形の冷却
フィン7の正面上部には、P側のIGBTモジュール
(以下、P側モジュールという)4a,4b,4c,4
dがコレクタ端子を上側にして左右に等間隔に取り付け
られてP側モジュール群4を構成している。これらの下
部には、N側のIGBTモジュール(以下、N側モジュ
ールという)5a,5b,5c,5dが同様に左右に等
間隔に取り付けられてN側モジュール群5を構成してい
る。
【0006】このうち、P側モジュール群4のコレクタ
端子は、帯板状のP側コレクタ接続導体12で接続され、
N側モジュール群5のエミッタ端子は、同じくN側エミ
ッタ接続導体13で互いに並列に接続されている。また、
P側モジュール群4のエミッタ端子とN側モジュール群
5のコレクタ端子は、幅の広い帯板状の共通の出力端子
接続導体14で接続されている。
【0007】P側モジュール4aとP側コレクタ接続導
体12との接続部には、上述した入力線10の右端が接続さ
れ、N側モジュール5aとN側エミッタ接続導体13との
接続部には、入力線11の右端が接続されている。出力端
子接続導体14の左端には、出力線15の右端が接続され、
この出力線15の左端は、出力端子2に接続されている。
【0008】冷却フィン7の下部には、4個のスナバコ
ンデンサ6が図示しない取付板に取り付けられ、このう
ち、左端のスナバコンデンサ6の正極側端子は、P側モ
ジュール4aとP側コレクタ接続導体12との接続部に接
続線で接続されている。左端のスナバコンデンサ6の負
極側端子は、N側モジュール5aとN側エミッタ接続導
体13との接続部に接続されている。
【0009】同様に、P側モジュール4b,4c,4d
とP側コレクタ接続導体12との接続部は、それぞれのス
ナバコンデンサ6の正極側端子に接続され、N側モジュ
ール5b,5c,5dとN側エミッタ接続導体13との接
続部も、それぞれスナバコンデンサ6の負極側端子に接
続線で接続されている。
【0010】周知のように、半導体電力変換装置のスイ
ッチングの高速化に伴う主回路の導体のインダクタンス
の影響は、半導体電力変換装置の容量が増えるほど顕著
となる。モジュールを速いスイッチング周波数でスイッ
チングすると、図15において、平滑コンデンサ3とP側
モジュール群4及びN側モジュール群5を接続する入力
線10,11に起因するインダクタンスL01,L02及びP側
コレクタ接続導体12に起因するインダクタンスL1,L
2,L3が存在する。
【0011】この状態で、図15に示すように直流電圧V
が平滑コンデンサ3に印加されて、P側モジュール群4
がオフしN側モジュール群5がオンしたとき、電流の変
化率がdi/dtとすると、オフしたP側モジュール群
4のコレクタとエミッタ間に印加されるサージ電圧は、
Vs=L・di/dt+Vとなる。ここで、電流iは、
モジュール1個分の電流で、インダクタンスLはモジュ
ール毎に異なり、平滑コンデンサ3から離れた位置にあ
るモジュールのインダクタンスは、モジュール間の並列
接続導体のインダクタンスの影響により大きくなる。
【0012】例えば、N側エミッタと出力端子各々の並
列接続導体13,14に起因するインダクタンスの影響は同
じであるとすると、P側モジュール4aに対するインダ
クタンスはL0+L02、P側モジュール4dに対するイ
ンダクタンスはL01+L02+L1+L2+L3となる。
【0013】高速のスイッチングモジュールは、電流の
変化率di/dtが大きく、これを小さくすることはモ
ジュール本来の目的に反することから、速いスイッチン
グ周波数でスイッチングされる半導体電力変換装置にお
いては、主回路のインダクタンスの大幅な低減が求めら
れる。
【0014】一般に、インバータの容量が比較的小さい
場合には、主回路のインダクタンスで生じた電磁エネル
ギーは、スナバ回路で消滅される。この消滅されたエネ
ルギーは、スナバ損失となってインバータ回路の効率を
低下させる。また、スイッチング周波数を可聴周波数の
限界である20kHz 程度まで引き上げて無騒音化すること
も困難である。したがって、半導体電力変換装置の容量
が増えれば、それだけ低インダクタンス化が要求され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、速いスイ
ッチング周波数でスイッチングする半導体電力変換装置
においては、サージ過電圧、効率の低下、騒音等を防止
するため、主回路を構成する回路のインダクタンスの低
減が必要となる。ところが、比較的容量の大きい半導体
モジュールを複数個並列に接続して使用する場合には、
放熱器への実装等にからむ構造上の制約のため、主回路
のインダクタンスを低減することが困難となっていた。
【0016】そこで、本発明の目的は、速いスイッチン
グ周波数でスイッチングする電力変換装置において、主
回路の導体のインダクタンスを低減し、サージ電圧を抑
制し、さらにインダクタンスに起因するスナバ損失によ
る効率の低下を防ぐことのできる半導体電力変換装置を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の半導体素子が極性を揃えて対向列設され、半
導体素子の対向側の端子を接続する第1の導板と、片側
の列の半導体素子の非対向側の端子を接続する第2の導
板と、他側の列の半導体素子の非対向側の端を接続する
第3の導板を備えた半導体電力変換装置において、第
1,第2,第3の導板を絶縁体を介して平行に重ねたこ
とを特徴とする。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、複数の半
導体素子が極性を揃えて対向列設され、半導体素子の対
向側の端子を接続する第1の導板と、片側の列の半導体
素子の非対向側の端子を接続する第2の導板と、他側の
列の半導体素子の非対向側の端を接続する第3の導板を
備えた半導体電力変換装置において、第1,第2,第3
の導板を絶縁体を介して平行に重ね、第2,第3の導板
の端子間に溝を形成したことを特徴とする。
【0019】また、請求項3に記載の発明は、複数の半
導体素子が極性を揃えて対向列設され、半導体素子の対
向側の端子を第1の導板で接続し、片側の列の半導体素
子の非対向側の端子を第2の導板で接続し、他側の列の
半導体素子の非対向側の端子を第3の導板で接続してユ
ニットを構成した半導体電力変換装置において、ユニッ
トを端子側を対置させ第1,第2,第3の導板を重ねて
接続したことを特徴とする。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、複数の半
導体素子がベースに固定されてユニットを構成した半導
体電力変換装置において、ユニットの端子側を対置さ
せ、この端子側が対置されたユニットの端子間を嵌合接
続部を介して導体で接続したことを特徴とする。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、複数の半
導体素子がベースに固定されてユニットを構成した半導
体電力変換装置において、ユニットの端子側を対置さ
せ、この端子側が対置されたユニットの端子間を絶縁板
の両面に設けられた嵌合接続部と導体を介して接続した
ことを特徴とする。
【0022】また、請求項6に記載の発明は、複数の半
導体素子とコンデンサが極性を揃えて対向列設され、半
導体素子の対向側の端子を第1の導板で接続し、片側の
列の半導体素子の非対向側の端子を第2の導板で接続
し、他側の列の半導体素子の非対向側の端子を第3の導
板で接続して素子ユニットを構成し、コンデンサを第
4,第5の導板で並列接続してコンデンサユニットを構
成した半導体電力変換装置において、ユニットとコンデ
ンサユニットを端子側を対置させ第1,第2,第3,第
4,第5の導板を重ねて接続したことを特徴とする。
【0023】また、請求項7に記載の発明は、隣接配置
された半導体素子の極性を互いに逆にして列設された素
子群と、この素子群の半導体素子の片側の同一極性端子
を接続する導体に接続され互いに平行に隣接された第1
及び第2の外部接続導体と、素子群の半導体素子の他側
の端子を接続する導体に接続され第1及び第2の外部接
続導体と平行に隣接された第3の外部接続導体を具備し
たことを特徴とする。
【0024】さらに、請求項8に記載の発明は、隣接さ
れた半導体素子の極性を互いに逆にして列設された素子
群を平行に配置し、素子群の対向側の端子を接続する導
体に接続された第1の外部接続導体と、素子群の非対向
側の同一極性の端子を接続する導体に接続される第2,
第3の外部接続導体を平行に隣接したことを特徴とす
る。
【0025】
【作用】請求項1に記載の発明においては、絶縁体を介
して平行に重ねられた第1,第2,第3の導板に流れる
電流は、隣接導板間において向きが逆となる。
【0026】また、請求項2に記載の発明においては、
絶縁体を介して平行に重ねられた第1,第2,第3の導
板に流れる電流は、隣接導板間において向きが逆とな
り、且つ、第2,第3の導板に形成された溝によって電
流の流路が接近する。
【0027】また、請求項3に記載の発明においては、
第1,第2,第3の導板は、同一の数の半導体素子を接
続した従来の導板と比べて、長さが約2分の1に短縮さ
れる。
【0028】また、請求項4に記載の発明においては、
第1,第2,第3の導板は、同一の数の半導体素子を接
続した従来の導板と比べて、長さが約2分の1に短縮さ
れるとともに、ユニットに固定された各半導体素子の端
子は、嵌合接続部によってユニット単位でワンタッチで
第1,第2,第3の導板に接続される。
【0029】また、請求項5に記載の発明においては、
導体の長さは、同一の数の半導体素子を接続した従来の
導体と比べて、約2分の1に短縮されるとともに、ベー
スに固定された半導体素子は、絶縁板の両面に設けられ
た嵌合接続部によってワンタッチで導板に接続される。
【0030】また、請求項6に記載の発明においては、
第1,第2,第3の導板と第4,第5の導板は、同一の
数の半導体素子とコンデンサを接続した従来の導板と比
べて、長さが約2分の1に短縮される。
【0031】さらに、請求項7及び請求項8に記載の発
明においては、第1,第2,第3の導体に流れる電流
は、隣接された導板間において向きが逆となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の半導体電力変換装置の一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、請求項1に記載
の発明の半導体電力変換装置を示す正面図で、従来の技
術で示した図16に対応する図、図2は、図1の前面図で
同じく図17に対応する図である。なお、図16,図17と同
一部分には、同一符号を付して説明を省く。
【0033】図1及び図2において、N側モジュール5
a,5b,5c,5dのエミッタ端子は、左端の下部に
端子部13aが形成されたN側エミッタ接続導体13の下部
で並列に接続されている。このN側エミッタ接続導体13
には、図1においてN側モジュール5a,5b,5c,
5dのコレクタ端子と、P側モジュール4a,4b,4
c,4dのエミッタ端子と対向する部分に図示しない貫
通穴が形成され、これらの貫通穴には図示しない絶縁カ
ラーが挿着されている。
【0034】N側エミッタ接続導体13の前方には、所定
の間隙を介して図1で示した出力端子接続導体14と同一
品の出力端子接続導体14が設けられ、N側モジュール5
a,5b,5c,5dの各コレクタ端子及びP側モジュ
ール4a,4b,4c,4dの各エミッタ端子に接続さ
れている。このうち、N側モジュール5a,5b,5
c,5dの各コレクタ端子は、両側におねじが形成され
上述したN側エミッタ接続導体13に挿着された絶縁カラ
ーを貫通したスタッドによって出力端子接続導体14に接
続されている。
【0035】出力端子接続導体14の前方には、N側エミ
ッタ接続導体13と同形のP側コレクタ接続導体12が所定
の間隙を介してN側エミッタ接続導体13と対称的に設け
られ、P側モジュール4a,4b,4c,4dの各コレ
クタ端子に図示しないスタッドを介して接続されてい
る。
【0036】P側コレクタ接続導体12とN側エミッタ接
続導体13の間には、一対のスナバコンデンサ6が接続さ
れ、P側コレクタ接続導体の端子部12aには入力線10の
右端が接続され、N側エミッタ接続導体13の端子部13a
にも入力線11の右端が接続されている。
【0037】このように構成された半導体電力変換装置
において、P側モジュール4a,4b,4c,4dがオ
ンしているときには、P側コレクタ接続導体12からP側
モジュール4a,4b,4c,4dのコレクタに流れ、
更にこのP側モジュール4a,4b,4c,4dのエミ
ッタからP側コレクタ接続導体12の下側に対置された出
力端子接続導体14を経て出力線15に流れる。この電流
は、P側コレクタ接続導体12においては、図1では矢印
16で示すように流れ、出力端子接続導体14を流れる電流
は、点線の矢印17に示すように流れるので、互いの電流
の向きは逆向きとなる。
【0038】また、N側モジュール5a,5b,5c,
5dがオンしているときには、出力端子接続導体14から
N側モジュール5a,5b,5c,5dのコレクタに流
れ、更にこのN側モジュール5a,5b,5c,5dの
エミッタから出力端子接続導体14の下側に対置されたN
側エミッタ接続導体13を経て入力線11に流れる。この電
流は、出力端子接続導体14においては、図1の矢印19で
示すように流れ、N側エミッタ接続導体13では、矢印18
に示すように流れるので、互いの電流の向きは逆向きと
なる。
【0039】したがって、いずれの場合にも逆向きに流
れる電流で発生した磁束は打ち消されるので、インダク
タンスを減らすことができる。
【0040】次に、図3は、請求項2に記載の発明の半
導体電力変換装置を示す部分詳細正面図で、図1に対応
し、図1と同一部分は省き、異なる部分のみ拡大した図
である。図3おいて、図2で示したP側コレクタ接続導
体12と外形が同一のP側コレクタ接続導体12Aの上部に
は、各コレクタ端子との接続部の中間部に溝20が形成さ
れている。同じくN側エミッタ接続導体13Aの下側に
も、対称的に溝21が形成されている。
【0041】このように構成された半導体電力変換装置
においては、P側モジュール4a,4b,4c,4dが
オンしているときに、P側コレクタ接続導体12Aを矢印
16Aに示すように流れる電流は、溝20によって図1に示
した矢印16に示す電流に比べて図3において手前側を流
れるので、出力端子接続導体14を矢印17Aに示すように
流れる電流と平面図おいて位置がほぼ重なる。
【0042】同じくN側モジュール5a,5b,5c,
5dがオンしているときに、N側エミッタ接続導体13A
を矢印18Aに示すように流れる電流は、溝21によって図
1に示した矢印18に示す電流に比べて図3において後方
を流れるので、出力端子接続導体14を矢印19Aに示すよ
うに流れる電流と平面図おいて位置がほぼ重なる。した
がって、図2で示し半導体電力変換装置に比べて更にイ
ンダクタンスを減らすことができる。
【0043】次に、図5は、請求項3に記載の発明の半
導体電力変換装置を示す図で、図2に対応する図、図4
は、図5のA−A断面図である。図4及び図5において
は、図1で示す冷却フィン7が左右に2分割されて、図
5において上側が冷却フィン7A、下側が冷却フィン7
Bとなっている。
【0044】このうち、下側の冷却フィン7Aには、P
側モジュール4c,4dとN側モジュール5c,5dが
図4に示すように取り付けられている。また上側の冷却
フィン7Bには、図5の紙面上方側にN側モジュール5
a,5bが端子側を下向きにして下側のN側モジュール
5c,5dと対向して取り付けられ、これらの後方に、
P側モジュール4a,4bが同じく端子側を下向きにし
て下側のP側モジュール4c,4dと対向して取り付け
られている。
【0045】このうち、下側のP側モジュール4c,4
dのコレクタ端子は、帯板状のP側コレクタ接続導体12
Bで接続され、N側モジュール5c,5dのエミッタ端
子もP側コレクタ接続導体12Bと同一品のN側エミッタ
接続導体13Bで接続されている。P側モジュール4c,
4dのエミッタ端子とN側モジュール5c,5dのコレ
クタ端子は、図1で示す出力端子接続導体14と幅が同一
で長さがP側コレクタ接続導体12Bと同一品の出力端子
接続導体14Bで接続されている。
【0046】同様に、上側のP側モジュール4a,4b
のコレクタ端子は、P側コレクタ接続導体12Bよりも左
側が短いP側コレクタ接続導体12Aで接続され、N側モ
ジュール5a,5bのエミッタ端子もP側コレクタ接続
導体12Bと比べて左側が短いN側エミッタ接続導体13A
で接続されている。P側モジュール4a,4bのエミッ
タ端子とN側モジュール5a,5bのコレクタ端子は、
出力端子接続導体14Bよりも左側が短い出力端子接続導
体14Aで接続されている。
【0047】これらの接続導体のうち、P側コレクタ接
続導体12A,12Bの左右端は、ボルトで互いに締め付け
られ、また、N側エミッタ接続導体13A,13Bの左右端
もボルトで締め付けられ、同じく、出力端子接続導体14
A,14Bの両端もボルトで締め付けられている。このう
ち、下側のP側コレクタ接続導体12Bの左端には、P側
の入力線10が接続され、N側エミッタ接続導体13Bの左
端には、N側の入力線11が接続され、出力端子接続導体
14Bの右端には、出力線15の右端が接続されている。
【0048】このように構成された半導体電力変換装置
においては、P側モジュール4a,4b,4c,4d及
びN側モジュール5a,5b,5c,5dを並列に接続
する、P側コレクタ接続導体12A,12B、N側エミッタ
接続導体13A,13B並びに出力端子接続導体14A,14B
の長さを短縮することができるので、各導体のインダク
タンスを減らすことができる。
【0049】次に、図6は、請求項4に記載の発明の半
導体電力変換装置を示す部分前面図で図5の右側部分に
対応する図である。図4,図5においては、上下のモジ
ュールの端子をそれぞれ別の導体で接続したが、図6で
は、1枚のP側コレクタの接続導体12Cによって上下の
P側モジュール4a,4b,4c,4dのコレクタを並
列に接続する。また、同じくP側コレクタ接続導体12C
と同一品の一枚のN側エミッタ接続導体13Cによって、
上下のN側モジュール5a,5b,5c,5dのエミッ
タを並列に接続し、P側モジュール4a,4b,4c,
4dのエミッタとN側モジュール5a,5b,5c,5
dのコレクタも1枚の出力端子接続導体14Cで並列に接
続する。
【0050】図6において、P側コレクタ接続導体12
C,N側エミッタ接続導体13C及び出力端子接続導体14
Cの中央左側の上下の面には、縦断面が凹字状の雌形の
リセプタクル端子24が固定されている。一方、P側モジ
ュール4a,4c及びN側モジュール5a,5cの端子
部は、雄形のタブ端子22となって、図6では、リセプタ
クル端子24に嵌合している。
【0051】一方、P側コレク接続導体12C,N側エミ
ッタ接続導体13C及び出力端子接続導体14Cの中央右側
の上下の面には、先端が凸部字状の雄形のリセプタクル
端子25が固定されている。また、P側モジュール4b,
4d及びN側モジュール5b,5dの端子部は、縦断面
が凹字状の雌形のタブ端子23となって、内部には図示し
ない環状の接触子が挿入され、図6では、リセプタクル
端子23の先端が嵌合している。
【0052】このように構成された半導体電力変換装置
においては、上下のP側モジュール4a,4b,4c,
4dとN側モジュール5a,5b,5c,5dを接続す
る各導体は、それぞれ1枚だけですむので構造が簡単と
なるだけでなく、上下のモジュールの接続がワンタッチ
でできるので、組立や保守・点検が容易となる利点があ
る。
【0053】なお、図6においては、左右の接続部を異
なる形としたが、実製品においては、通電容量を考慮の
上統一して部品の互換性を上げてもよい。
【0054】次に、図7は、請求項5に記載の発明の半
導体電力変換装置示す部分前面図で図6に対応する図で
ある。図7において、絶縁板26の上面に図4で示したN
側エミッタ接続導体13A及び出力端子接続導体14AとP
側コレクタ接続導体12Aが図4と同様に配置され、絶縁
板26の上面に固定されている。同様に、絶縁板26の下面
にも図4で示したN側エミッタ接続導体13B及び出力端
子接続導体14BとP側コレクタ接続導体12Bが図4と同
様に配置され、絶縁板26の下面に固定されている。
【0055】さらに、P側コレク接続導体12A,N側エ
ミッタ接続導体13A及び出力端子接続導体14Aの中央左
側には、縦断面が凹字状の雌形のリセプタクル端子24が
固定されている。一方、P側モジュール4a,4c及び
N側モジュール5a,5cの端子部は、雄形のタブ端子
22となって、図7ではリセプタクル端子24に嵌合してい
る。
【0056】一方、P側コレク接続導体12B,N側エミ
ッタ接続導体13B及び出力端子接続導体14Bの中央右側
には、先端が凸部字状の雄形のリセプタクル端子25が固
定されている。また、P側モジュール4b,4d及びN
側モジュール5b,5dの端子部は、縦断面が凹字状の
雌形のタブ端子23となって、内部には図示しない環状の
接触子が挿入され、図7では、リセプタクル端子23の先
端が嵌合している。
【0057】このように構成された半導体電力変換装置
においては、接続導体が短くなりインダクタンスが減少
する他、各モジュールの端子間を接続する導体や端子を
1枚の絶縁板26に固定することができるので、組立や保
守・点検が容易となる利点がある。
【0058】次に、図8は、請求項6に記載の発明の半
導体電力変換装置を示す前面図で、図5に対応する図で
ある。図5において、各モジュールの組立は、図5で示
した図5に対応し、4個並列接続された平滑コンデンサ
を変えた場合を示している。
【0059】すなわち、図8において、下側の2個の平
滑コンデンサ3の端子部の上面には、一対の接続導体9
Aが載置され、これらの接続導体9Aは、これらの接続
導体9Aの上面に形成された座ぐり穴9aの中央部に設
けられたボルト穴に上方から挿入されたボルトによって
各平滑コンデンサ3の端子部に固定されている。
【0060】これらの接続導体9Aの上面には、これら
の接続導体9Aと比べて左右方向の長さが僅かに短い接
続導体8Aがそれぞれ重ねられている。これらの接続導
体8Aの上面には、一対の平滑コンデンサ3が載置さ
れ、これらの平滑コンデンサ3は、これらの接続導体8
Aの下面に形成された座ぐり穴8aの中央部に設けられ
たボルト穴に下方から挿入されたボルトによって各接続
導体8Aの上面に逆向きに固定されている。
【0061】このように構成された半導体電力変換装置
においては、平滑コンデンサ3を接続する導体も短くな
るので、インダクタンスが更に減少するだけでなく、図
8において、左右方向の全体の長さが短くなるので、外
形が小形となり、半導体電力変換装置の外形を小形化す
ることができる利点もある。
【0062】図9は、請求項7に記載の発明の半導体電
力変換装置を示す接続図、図10は、図9の導体接続図を
示す。図10において、P側モジュール4aとN側モジュ
ール5aは端子の向きが逆向きに並置され、P側モジュ
ール4aのコレクタ端子に接続されたP側の入力線10と
N側モジュール5aのエミッタ端子に接続されたN側の
入力線11は、互いに近接して略L字形に形成されてい
る。
【0063】一方、P側モジュール4aのエミッタ端子
とN側モジュール5aのコレクタ端子は短い導体15aに
直接に接続し、この導体15aの中間部に出力線15が接続
されている。
【0064】このように構成された半導体電力変換装置
においては、一対のモジュール4a,5aに接続された
P側の入力線10と出力線15に流れる電流は、方向が逆で
且つ値が等しいので、P側の入力線10と出力線15に流れ
る電流で発生した磁束は打ち消される。同じく、N側モ
ジュール5aがオンしたときに流れるN側の入力線11と
出力線15の電流も、方向が逆で且つ値が等しいので、こ
れらの導体に流れる電流で発生した磁束は打ち消され、
したがって、これらの電路のインダクタンスを減らすこ
とができる。
【0065】次に、図11は、請求項7に記載の発明の半
導体電力変換装置の他の実施例を示す図で、P側モジュ
ール4a,4bとN側モジュール5a,5bが交互に端
子符号を逆向きにしてP側モジュール4a,N側モジュ
ール5a,P側モジュール4b,N側モジュール5bの
順に隣接されている。
【0066】このうち、P側モジュール4a,4bのエ
ミッタ端子とN側モジュール5a,5bのコレクタ端子
は、導体15bで直接接続されている。また、P側モジュ
ール4a,4bのコレクタ端子は導体10aで、N側モジ
ュール5a,5bのエミッタ端子は導体11aで、それぞ
れ直接接続されている。
【0067】これらの導体のうち、導体15bの中間部に
は、L字形に折曲形成された出力線15が、導体10aの中
間部には、同じくL字形に形成されたP側の入力線10
が、さらに、導体11aの中間部にはN側の入力線11がそ
れぞれ接続されている。
【0068】このように構成された半導体電力変換装置
においては、出力線15とP側の入力線10を流れる電流
は、方向が逆で、且つ、値が等しいので、これらの導体
を流れる電流によって発生した磁束は互いに打ち消さ
れ、インダクタンスを減らすことができる。同じく、N
側の入力線11と出力線15を流れる電流も、方向が逆で値
が等しいので、インダクタンスを減らすことができる。
【0069】図12は、請求項8に記載の半導体電力変換
装置を示す図で、図11に対応する図である。図12では、
図11と同様に、P側モジュール4a,4bとN側モジュ
ール5a,5bが交互に端子符号を逆向きにして一列に
隣接され、これらのモジュール群と対称的に、同じくP
側モジュール4c,4dとN側モジュール5c,5dが
交互に端子符号を逆向きにして一列に隣接されている。
【0070】これらのモジュールのうち、対向側の端子
となる、P側モジュール4a,4b,4c,4dのエミ
ッタ端子とN側モジュール5a,5b,5c,5dのコ
レクタ端子を短い導体で接続して出力線15に接続する。
【0071】一方、P側モジュール4a,4bのコレク
タ端子を接続した導体には、P側の入力線10に接続され
る略L字形の導体10cを接続し、N側モジュール5a,
5bのエミッタ端子を接続した導体には、N側の入力線
11に接続される導体11cを接続するとともに、この導体
11cは導体10cに隣接して平行に配置する。
【0072】同様に、P側モジュール4c,4dのコレ
クタ端子を接続した導体には、P側の入力線10に接続さ
れる略L字形の導体10dを接続し、N側モジュール5
c,5dのエミッタ端子を接続した導体には、N側の入
力線11に接続される略L字形の導体11dを接続するとと
もに、この導体11dは導体10dに隣接して平行に配置す
る。また、出力線15は、図11と同様に、P側の入力線10
とN側の入力線11の間に平行に配置する。
【0073】このように構成された半導体電力変換装置
においても、図11で示した電力変換装置と同様に、出力
線15とP側の入力線10を流れる電流は、方向が逆で、且
つ、値が等しいので、これらの導体を流れる電流によっ
て発生した磁束は互いに打ち消され、インダクタンスを
減らすことができる。同じく、N側の入力線11と出力線
15を流れる電流も、方向が逆で値が等しいので、インダ
クタンスを減らすことができる。
【0074】図13は、請求項8に記載の発明の半導体電
力変換装置の他の実施例を示す図で、各P側モジュール
4a,4b,4c,4d及び各N側モジュール5a,5
b,5c,5dの配置は、図12と同様で、P側の入力線
10及びN側の入力線11と出力線15への接続導体の配設位
置が異なっている。
【0075】一方、P側モジュール4a,4bのコレク
タ端子を接続した導体には、2列のモジュール群の間に
配置されてP側の入力線10に接続される略L字形の導体
10eを接続し、N側モジュール5a,5bのエミッタ端
子を接続した導体にも2列のモジュール群の間に配置さ
れてN側の入力線11に接続される導体11fを接続すると
ともに、この導体11fは導体10eに隣接して平行に配置
する。
【0076】一方、P側モジュール4c,4dのコレク
タ端子を接続した導体には、P側の入力線10に接続され
る短い導体を接続し、N側モジュール5c,5dのエミ
ッタ端子を接続した導体には、N側の入力線11に接続さ
れる短い導体を接続するとともに、これらの導体は導体
10e,10fに隣接して平行に配置する。
【0077】このように構成された半導体電力変換装置
においても、図11及び図12で示した電力変換装置と同様
に、出力線15とP側の入力線10を流れる電流は、方向が
逆で、且つ、値が等しいので、これらの導体を流れる電
流によって発生した磁束は互いに打ち消され、インダク
タンスを減らすことができる。同じく、N側の入力線11
と出力線15を流れる電流も、方向が逆で値が等しいの
で、インダクタンスを減らすことができる。
【0078】なお、上記実施例においては、各モジュー
ルをインバータ回路に用いたときで説明したが、コンバ
ータにも同様に適用することができる。また、平滑用と
して電解コンデンサを使ったときで説明したが、コンデ
ンサの種別の如何にかかわらず適用することができる。
さらに、隣接して重ねて設けたP側コレクタ接続導体1
2,N側エミッタ接続導体13及び出力端子接続導体14
は、接続部を除いて表面に絶縁被覆を形成してもよい。
【0079】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
複数の半導体素子が極性を揃えて対向列設され、半導体
素子の対向側の端子を接続する第1の導板と、片側の列
の半導体素子の非対向側の端子を接続する第2の導板
と、他側の列の半導体素子の非対向側の端を接続する第
3の導板を備えた半導体電力変換装置において、第1,
第2,第3の導板を絶縁体を介して平行に重ねること
で、絶縁体を介して平行に重ねた第1,第2及び第3の
導板に流れる電流の向きを、隣接した導板間において逆
向きにしたので、主回路の導体のインダクタンスを減ら
し、効率の低下を防ぐことのできる半導体電力変換装置
を得ることができる。
【0080】また、請求項2に記載の発明によれば、複
数の半導体素子が極性を揃えて対向列設され、半導体素
子の対向側の端子を接続する第1の導板と、片側の列の
半導体素子の非対向側の端子を接続する第2の導板と、
他側の列の半導体素子の非対向側の端を接続する第3の
導板を備えた半導体電力変換装置において、第1,第
2,第3の導板を絶縁体を介して平行に重ね、第2,第
3の導板の端子間に溝を形成することで、絶縁体を介し
て平行に重ねた第1,第2及び第3の導板に流れる電流
の向きを、隣接した導板間において逆向きとするととも
に、第2,第3の導板に形成した溝によって、第1,第
2,第3の導板に流れる電流の流路を接近させたので、
主回路の導体のインダクタンスを減らし、効率の低下を
防ぐことのできる半導体電力変換装置を得ることができ
る。
【0081】また、請求項3に記載の発明によれば、複
数の半導体素子が極性を揃えて対向列設され、半導体素
子の対向側の端子を第1の導板で接続し、片側の列の半
導体素子の非対向側の端子を第2の導板で接続し、他側
の列の半導体素子の非対向側の端子を第3の導板で接続
してユニットを構成した半導体電力変換装置において、
ユニットを端子側を対置させ第1,第2,第3の導板を
重ねて接続することで、第1,第2,第3の導板の長さ
を、同一の数の半導体素子を接続した従来の導板と比べ
て約2分の1に短縮したので、主回路の導体のインダク
タンスを減らし、効率の低下を防ぐことのできる半導体
電力変換装置を得ることができる。
【0082】また、請求項4に記載の発明によれば、複
数の半導体素子がベースに固定されてユニットを構成し
た半導体電力変換装置において、ユニットの端子側を対
置させ、この端子側が対置されたユニットの端子間を嵌
合接続部を介して導体で接続することで、第1,第2,
第3の導板の長さを、同一の数の半導体素子を接続した
従来の導体と比べて約2分の1に短縮するとともに、ユ
ニットに固定した各半導体素子の端子を、嵌合接続部に
よってユニット単位で一括して第1,第2,第3の導板
に接続可能としたので、主回路の導体のインダクタンス
を減らし、効率の低下を防ぐことのできる半導体電力変
換装置を得ることができる。
【0083】また、請求項5に記載の発明によれば、複
数の半導体素子がベースに固定されてユニットを構成し
た半導体電力変換装置において、ユニットの端子側を対
置させ、この端子側が対置されたユニットの端子間を絶
縁板の両面に設けられた嵌合接続部と導体を介して接続
することで、導体の長さを、同一の数の半導体素子を接
続した従来の導体と比べて、約2分の1に短縮するとと
もに、ベースに固定した各半導体素子を、絶縁板の両面
に設けられた嵌合接続部で一括して導板に接続可能とし
たので、主回路の導体のインダクタンスを減らし、効率
の低下を防ぐことのできる半導体電力変換装置を得るこ
とができる。
【0084】また、請求項6に記載の発明によれば、複
数の半導体素子とコンデンサが極性を揃えて対向列設さ
れ、半導体素子の対向側の端子を第1の導板で接続し、
片側の列の半導体素子の非対向側の端子を第2の導板で
接続し、他側の列の半導体素子の非対向側の端子を第3
の導板で接続して素子ユニットを構成し、コンデンサを
第4,第5の導板で並列接続してコンデンサユニットを
構成した半導体電力変換装置において、ユニットとコン
デンサユニットを端子側を対置させ第1,第2,第3,
第4,第5の導板を重ねて接続することで、第1,第
2,第3の導板と、第4,第5の導板の長さを、同一の
数の半導体素子とコンデンサを接続した従来の導体の約
2分の1にしたので、主回路の導体のインダクタンスを
減らし、効率の低下を防ぐことのできる半導体電力変換
装置を得ることができる。
【0085】また、請求項7に記載の発明によれば、隣
接された半導体素子の極性を互いに逆にして列設された
素子群と、この素子群の半導体素子の片側の同一極性端
子を接続する導体に接続され互いに平行に隣接された第
1及び第2の外部接続導体と、素子群の半導体素子の他
側の端子を接続する導体に接続され第1及び第2の外部
接続導体と平行に隣接された第3の外部接続導体を具備
することで、第1,第2,第3の導体に流れる電流は、
向きを隣接した導体間において逆向きとしたので、主回
路の導体のインダクタンスを減らし、効率の低下を防ぐ
ことのできる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0086】さらに、請求項8に記載の発明によれば、
隣接された半導体素子の極性を互いに逆にして列設され
た素子群を平行に配置し、素子群の対向側の端子を接続
する導体に接続された第1の外部接続導体と、素子群の
非対向側の同一極性の端子を接続する導体に接続される
第2,第3の外部接続導体を平行に隣接することで、第
1,第2,第3の導体に流れる電流の向きを隣接した導
体間において逆向きとしたので、主回路の導体のインダ
クタンスを減らし、効率の低下を防ぐことのできる半導
体電力変換装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図2】図1の前面図。
【図3】請求項2に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す部分拡大正面図図。
【図4】請求項3に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図5】図4の前面図。
【図6】請求項4に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図7】請求項5に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図8】請求項6に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図9】(a)は、請求項7に記載の発明の半導体電力
変換装置の一実施例を示す接続図、(b)は、請求項7
に記載の発明の半導体電力変換装置の他の実施例の接続
図。
【図10】請求項7に記載の発明の半導体電力変換装置
の一実施例を示す配置図。
【図11】請求項7に記載の発明の半導体電力変換装置
の他の実施例を示す配置図。
【図12】請求項8に記載の発明の半導体電力変換装置
の一実施例を示す配置図。
【図13】請求項8に記載の発明の半導体電力変換装置
の他の実施例を示す配置図。
【図14】従来の半導体電力変換装置の一例を示す接続
図。
【図15】従来の半導体電力変換装置の作用を示す接続
図。
【図16】従来の半導体電力変換装置を示す正面図。
【図17】図16の前面図。
【符号の説明】
1A,1B…入力端子、2…出力端子、3…平滑コンデ
ンサ、4a,4b,4c,4d…P側モジュール、5
a,5b,5c,5d…N側モジュール、6…スナバコ
ンデンサ、7…冷却フィン、8,9…接続導体、10,11
…入力線、12,12A,12B,12C…P側コレクタ接続導
体、13,13A,13B,13C…N側エミッタ接続導体、1
4,14A,14B,14C…出力端子接続導体、15…出力
線。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体素子が極性を揃えて対向列
    設され、前記半導体素子の対向側の端子を接続する第1
    の導板と、片側の列の前記半導体素子の非対向側の端子
    を接続する第2の導板と、他側の列の前記半導体素子の
    非対向側の端を接続する第3の導板を備えた半導体電力
    変換装置において、前記第1,第2,第3の導板を絶縁
    体を介して平行に重ねたことを特徴とする半導体電力変
    換装置。
  2. 【請求項2】 複数の半導体素子が極性を揃えて対向列
    設され、前記半導体素子の対向側の端子を接続する第1
    の導板と、片側の列の前記半導体素子の非対向側の端子
    を接続する第2の導板と、他側の列の前記半導体素子の
    非対向側の端を接続する第3の導板を備えた半導体電力
    変換装置において、前記第1,第2,第3の導板を絶縁
    体を介して平行に重ね、前記第2,第3の導板の前記端
    子間に溝を形成したことを特徴とする半導体電力変換装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の半導体素子が極性を揃えて対向列
    設され、前記半導体素子の対向側の端子を第1の導板で
    接続し、片側の列の前記半導体素子の非対向側の端子を
    第2の導板で接続し、他側の列の前記半導体素子の非対
    向側の端子を第3の導板で接続してユニットを構成した
    半導体電力変換装置において、前記ユニットを端子側を
    対置させ前記第1,第2,第3の導板を重ねて接続した
    ことを特徴とする半導体電力変換装置。
  4. 【請求項4】 複数の半導体素子がベースに固定されて
    ユニットを構成した半導体電力変換装置において、前記
    ユニットの端子側を対置させ、この端子側が対置された
    前記ユニットの端子間を嵌合接続部を介して導体で接続
    したことを特徴とする半導体電力変換装置。
  5. 【請求項5】 複数の半導体素子がベースに固定されて
    ユニットを構成した半導体電力変換装置において、前記
    ユニットの端子側を対置させ、この端子側が対置された
    前記ユニットの端子間を絶縁板の両面に設けられた嵌合
    接続部と導体を介して接続したことを特徴とする半導体
    電力変換装置。
  6. 【請求項6】 複数の半導体素子とコンデンサが極性を
    揃えて対向列設され、前記半導体素子の対向側の端子を
    第1の導板で接続し、片側の列の前記半導体素子の非対
    向側の端子を第2の導板で接続し、他側の列の前記半導
    体素子の非対向側の端子を第3の導板で接続して素子ユ
    ニットを構成し、前記コンデンサを第4,第5の導板で
    並列接続してコンデンサユニットを構成した半導体電力
    変換装置において、前記ユニットと前記コンデンサユニ
    ットを端子側を対置させ前記第1,第2,第3,第4,
    第5の導板を重ねて接続したことを特徴とする半導体電
    力変換装置。
  7. 【請求項7】 隣接配置された半導体素子の極性を互い
    に逆にして列設された素子群と、この素子群の前記半導
    体素子の片側の同一極性端子を接続する導体に接続され
    互いに平行に隣接された第1及び第2の外部接続導体
    と、前記素子群の前記半導体素子の他側の端子を接続す
    る導体に接続され前記第1及び第2の外部接続導体と平
    行に隣接された第3の外部接続導体を具備したことを特
    徴とする半導体電力変換装置。
  8. 【請求項8】 隣接された半導体素子の極性を互いに逆
    にして列設された素子群を平行に配置し、前記素子群の
    対向側の端子を接続する導体に接続された第1の外部接
    続導体と、前記素子群の非対向側の同一極性の端子を接
    続する導体に接続される第2,第3の外部接続導体を平
    行に隣接したことを特徴とする半導体電力変換装置。
JP11167493A 1993-05-13 1993-05-13 半導体電力変換装置 Expired - Fee Related JP3247197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11167493A JP3247197B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 半導体電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11167493A JP3247197B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 半導体電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06327266A true JPH06327266A (ja) 1994-11-25
JP3247197B2 JP3247197B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=14567319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11167493A Expired - Fee Related JP3247197B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 半導体電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3247197B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050698A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Origin Electric Co Ltd ブリッジ装置及びそれを用いた電源装置
JP2007325387A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Ltd 電力変換装置
JP2012010426A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Denso Corp 電力変換装置
JP2014057400A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Denso Corp 電力変換装置
JP2017022835A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 株式会社日立製作所 電力変換装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050698A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Origin Electric Co Ltd ブリッジ装置及びそれを用いた電源装置
JP2007325387A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Ltd 電力変換装置
JP2012010426A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Denso Corp 電力変換装置
JP2014057400A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Denso Corp 電力変換装置
JP2017022835A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 株式会社日立製作所 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3247197B2 (ja) 2002-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10153708B2 (en) Three-level power converter
EP3203625B1 (en) Electric power conversion apparatus
JP5132175B2 (ja) 電力変換装置
JP4640213B2 (ja) 電力半導体装置及びそれを使用したインバータブリッジモジュール
US9029977B2 (en) Power conversion apparatus
CN110622407B (zh) 半导体开关装置
CA2751034C (en) Semiconductor stack and power converter using the same
JPH09308267A (ja) バスバーとコンデンサの組付け構造
KR100324802B1 (ko) 전력변환장치
JPH0525392B2 (ja)
JPH06261556A (ja) 半導体スイッチ装置
KR940008343B1 (ko) 대전력 반도체장치
JP2016197932A (ja) 半導体装置
US20030002311A1 (en) Power converter
JP4842018B2 (ja) 電力変換装置
JPH06327266A (ja) 半導体電力変換装置
JPH01194344A (ja) パワートランジスタの並列接続方法
JPH09274904A (ja) バッテリアレイの配線方法
JPH10323015A (ja) 半導体電力変換装置
US10541625B2 (en) Power conversion device
JP3015663B2 (ja) 半導体電力変換装置
JP2002044960A (ja) 電力変換装置
JP5869207B2 (ja) 回路部品実装構造ならびにその実装基板
CN211744334U (zh) 一种三电平变频器结构
JP7364103B2 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees