JP3015663B2 - 半導体電力変換装置 - Google Patents

半導体電力変換装置

Info

Publication number
JP3015663B2
JP3015663B2 JP6093620A JP9362094A JP3015663B2 JP 3015663 B2 JP3015663 B2 JP 3015663B2 JP 6093620 A JP6093620 A JP 6093620A JP 9362094 A JP9362094 A JP 9362094A JP 3015663 B2 JP3015663 B2 JP 3015663B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
terminals
cooler
conductor set
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6093620A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07303380A (ja
Inventor
伸光 田多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6093620A priority Critical patent/JP3015663B2/ja
Publication of JPH07303380A publication Critical patent/JPH07303380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3015663B2 publication Critical patent/JP3015663B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用半導体素子と平
滑コンデンサを直並列に接続した半導体電力変換装置に
係り、特に、主回路の導体のインダクタンスを減らし、
装置の外形を小形化した半導体電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、高速スイッチングが可能
なことから、高性能で高効率に電力を変換するIGBT
等の半導体モジュールを使って、高い周波数でスイッチ
ングされる半導体電力変換装置を構成する場合には、こ
の半導体電力変換装置を構成する半導体モジュールなど
を接続する導体のインダクタンスを減らすことが要請さ
れる。また、半導体電力変換装置の設置スペースの制約
などから、半導体電力変換装置の外形を小形化すること
も要請される。
【0003】図7は、半導体モジュールを正極側と負極
側とも6個並列に接続し、平滑コンデンサ8個を2個直
列かつ4個並列に接続して、大容量のインバータの主回
路を構成した従来のインバータスタックを示す接続図、
図8は、図7で示したインバータスタックの組立状態を
示した正面図、図9は、図8の前面図である。
【0004】図7,図8及び図9において、直流側の入
力端子1A,1Bには、平行に配置された帯板状の接続
導体6C,7Cの左端が破線で示す入力線を介して接続
されている。これらの接続導体6C,7Cとこれらの接
続導体6C,7Cの間に配置された幅が広くて板厚の薄
い帯板状の接続導体8Aにより、取付板16に取り付けら
れた8個の平滑コンデンサ3が2個直列かつ4個並列に
接続されている。
【0005】このうち、接続導体6Cの右端には、図8
においてZ字状に折曲形成された正極側の入力導体9の
左端が接続され、接続導体7Cの右端にも、入力導体9
と同形の負極側の入力導体10の左端が入力導体9と対称
的に接続されている。
【0006】一方、図9で示すように、長方形状の冷却
器15の両面の片側には、正極側のIGBTモジュール4
(以下、P側モジュールという)が3個ずつ、端子面が
外向きになるように端子の極性を揃えて隣設して取り付
けられている。同じく負極側のIGBTモジュール(以
下、N側モジュールという)5が3個ずつ、端子面が外
向きになるように端子の極性を揃えてP側モジュール4
と対称的に隣接して取り付けられている。
【0007】このうち、P側モジュール4のコレクタ端
子は、帯板状の正極側コレクタ接続導体11Aで互いに並
列に接続され、N側モジュール5のエミッタ端子も、同
じく正極側コレクタ接続導体11Aと同一品の負極側エミ
ッタ接続導体12Aで互いに並列に接続されている。ま
た、P側モジュール4のエミッタ端子とN側モジュール
5のコレクタ端子は、前述した接続導体8Aと同様に幅
の広い帯板状の共通の出力端子接続導体13で接続されて
いる。
【0008】正極側コレクタ接続導体11Aの左端には、
上述した入力導体9の右端が接続され、負極側エミッタ
接続導体12Aの左端にも、入力導体10の右端が接続され
ている。出力端子接続導体13の左端には、破線で示す出
力線14の右端が接続され、この出力線14の左端は、出力
端子2に接続されている。
【0009】周知のように、半導体電力変換装置のスイ
ッチングの高速化に伴う主回路の導体のインダクタンス
の影響は、半導体電力変換装置の容量が増えるほど顕著
となる。モジュールを速いスイッチング周波数でスイッ
チングすると、図7において、平滑コンデンサ3とP側
モジュール4及びN側モジュール5を接続する入力導体
9,10及び各モジュール間を並列に接続する接続導体11
A,12Aに起因するインダクタンスが特に問題となる。
【0010】このように構成されたインバータスタック
において、図7に示す直流電圧Vが平滑コンデンサ3に
印加されて、P側モジュール4がオフしN側モジュール
5がオンしたとき、電流の変化率がdi/dtとする
と、オフしたP側モジュール4のコレクタとエミッタ間
に印加されるサージ電圧は、Vs=L・di/dt+V
となる。
【0011】ここで、電流iはモジュール1個分の電流
で、インダクタンスLはモジュール毎に異なり、平滑コ
ンデンサ3から離れた位置にあるモジュールのインダク
タンスは、モジュール間の並列接続導体のインダクタン
スの影響によって、平滑コンデンサに近い位置のモジュ
ールのインダクタンスに比べて大きくなる。
【0012】高速のスイッチングモジュールは、電流の
変化率di/dtが大きく、これを小さくすることはモ
ジュール本来の目的に反することから、速いスイッチン
グ周波数でスイッチングされる半導体電力変換装置にお
いては、主回路のインダクタンスの低減が求められる。
【0013】一般に、インバータの容量が比較的小さい
場合には、主回路のインダクタンスで生じた電磁エネル
ギーは、スナバユニットで消費される。この消費された
エネルギーは、スナバ損失となってインバータ回路の効
率を低下させる。また、スイッチング周波数を可聴周波
数の限界である20kHz程度まで引き上げて無騒音化す
ることも困難である。したがって、半導体電力変換装置
の容量が増えれば、それだけ低インダクタンス化が要求
される。
【0014】一方、主回路を構成する部品の定格には制
限があり、インバータの容量が増大するに従い、半導体
モジュールや平滑コンデンサなどの主回路部品を多数直
並列に接続して電圧・電流容量を上げる必要が生じる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】複数の主回路部品を直
並列に接続するうえで、半導体モジュールの冷却と配線
導体に起因するインダクタンスの均等化などの制約があ
るため、主回路を構成するために必要とするインバータ
スタックの外形が大きくなり、その結果、半導体電力変
化装置の外形が大形となる。
【0016】しかしながら、半導体電力変換装置が設置
される場所の制約から設置スペースが十分確保できない
場合が多く、半導体電力変換装置の主回路の外形はでき
るかぎり減らす必要がある。
【0017】このように、速いスイッチング周波数でス
イッチングする半導体電力変換装置においては、サージ
過電圧を減らし、、効率の低下と騒音の増加を防ぐため
に、主回路を構成する導体のインダクタンスの低減が必
要となる。同時に、半導体電力変換装置の外形を小形化
するためには、主回路の部品の占める体積を減らすこと
が必要である。ところが、比較的容量の大きい半導体素
子を複数個直列及び並列に接続して使用する場合には、
冷却器への実装等にからむ構造上の制約のため、主回路
のインダクタンスを低減することが困難となっていた。
【0018】そこで、本発明の目的は、速いスイッチン
グ周波数でスイッチングする半導体電力変換装置におい
て、主回路の導体のインダクタンスを減らし、サージ電
圧を抑制し、さらに、インダクタンスに起因するスナバ
損失による効率の低下を防ぐことができ、また、設置面
積を減らすことのできる半導体電力変換装置を提供する
ことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、冷却器の両面に半導体素子が複数個列設され、前記
冷却器に隣接して一端面に端子を有する平滑コンデンサ
複数個列設され、前記複数の半導体素子と複数の平滑
コンデンサが並列接続されてなる半導体電力変換装置に
おいて、前記冷却器の一方の面に列設された複数の半導
体素子の端子同士が第1の導体組により互いに接続さ
れ、前記冷却器の他方の面に列設された複数の半導体素
子の端子同士が第2の導体組により互いに接続され、前
記複数の平滑コンデンサは、前記端子が設けられた前記
一端面を交互に互い違いになるように列設されると共
に、一方を向いた前記複数の平滑コンデンサの端子同士
が第3の導体組で互いに接続され、反対を向いた前記複
数の平滑コンデンサの端子同士が第4の導体組で互いに
接続され、前記第1と第2の導体組との間隔と、前記第
3と第4の導体組との間隔を同一としたことを特徴とす
る。
【0020】また、請求項2に記載の発明は、冷却器の
両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却器に隣接
して一端面に端子を有する平滑コンデンサが複数個列設
され、前記複数の半導体素子と複数の平滑コンデンサが
並列接続されてなる半導体電力変換装置において、前記
冷却器の一方の面に列設された複数の半導体素子の端子
同士が第1の導体組により互いに接続され、前記冷却器
の他方の面に列設された複数の半導体素子の端子同士が
第2の導体組により互いに接続され、前記複数の平滑コ
ンデンサは、それぞれ前記冷却器の一方の面に列設され
た半導体素子の端子と他方の面に列設された半導体素子
の端子間の距離の2分の1の高さを有し、半数が一方
を、残りの半数が反対方向を向き、かつ前記一方を向い
た半数と前記反対方向を向いた半数は端子の設けられて
いない一端面同士が向かい合わされて列設されるととも
に、一方を向いた前記複数の平滑コンデンサの端子同士
が第3の導体組で互いに接続され、反対方向を向いた前
記複数の平滑コンデンサの端子同士が第4の導体組で互
いに接続され、前記第1と第2の導体組との間隔と、前
記第3と第4の導体組との間隔を同一としたことを特徴
とする。
【0021】また、請求項3に記載の発明は、冷却器の
両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却器に隣接
して両端面に端子を有する平滑コンデンサが複数個列設
され、前記複数の半導体素子と複数の平滑コンデンサが
並列接続されてなる半導体電力変換装置において、前記
冷却器の一方の面に列設された複数の半導体素子の端子
同士が第1の導体組により互いに接続され、前記冷却器
の他方の面に列設された複数の半導体素子の端子同士が
第2の導体組により互いに接続され、前記複数の平滑コ
ンデンサの一端面にある端子同士が第3の導体組で互い
に接続され、他端面にある端子同士が第4の導体組で互
いに接続され、前記第1と第2の導体組との間隔と、前
記第3と第4の導体組との間隔を同一としたことを特徴
とする。
【0022】さらに、請求項4に記載の発明は、冷却器
の両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却器に隣
接して平滑コンデンサが複数個列設され、前記複数の半
導体素子と複数の平滑コンンデンサが並列接続されてな
る半導体電力変換装置において、前記冷却器の一方の面
に列設された複数の半導体素子の端子同士が第1の導体
組により互いに接続され、前記冷却器の他方の面に列設
された複数の半導体素子の端子同士が第2の導体組によ
り互いに接続され、前記複数の平滑コンデンサが第3の
導体組及び第4の導体組で互いに並列接続され、前記第
1と第2の導体組との間隔と、前記第3と第4の導体組
との間隔を同一とするとともに前記第1の導体組と第3
の導体組及び第2の導体組と第4の導体組がそれぞれ絶
縁板を介して重ねられた端子板で一体構成されているこ
とを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、冷却
器の両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却器に
隣接して平滑コンデンサが複数個列設され、前記複数の
半導体素子と複数の平滑コンンデンサが並列接続されて
なる半導体電力変換装置において、前記冷却器の一方の
面に列設された複数の半導体素子の端子同士が第1の導
体組により互いに接続され、前記冷却器の他方の面に列
設された複数の半導体素子の端子同士が第2の導体組に
より互いに接続され、前記複数の平滑コンデンサが第3
の導体組及び第4の導体組で互いに並列接続され、前記
第1の導体組と第3の導体組を接続した第5の導体と前
記第2の導体組と第4の導体組を接続した第6の導体が
互いに平行であることを特徴とする。
【0023】
【作用】請求項1乃至請求項3,請求項5に記載の発明
においては、半導体素子とコンデンサを接続する導体の
長さは、従来の導体に比べて大幅に短縮され、主回路を
構成するために必要な空間が大幅に縮小され、インダク
タンスも減少する。
【0024】さらに、請求項4に記載の発明において
は、平滑コンデンサと半導体素子を接続する導体の長さ
は、従来の導体と比べて大幅に短縮され、主回路を構成
するために必要な空間も大幅に縮小され、隣接する導体
に流れる電流の方向は逆となるので、インダクタンスが
大幅に減少する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の半導体電力変換装置の一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、請求項1に記載
の発明の半導体電力変換装置を示す正面図で、従来の技
術で示した図8に対応する図、図2は、図1の前面図で
同じく図9に対応する図である。なお、図1,図2と同
一部分には、同一符号を付して説明を省く。
【0026】図1及び図2において、P側モジュール4
とN側モジュール5は、各々3個づつ端子面を外向きに
し極性を揃えて冷却器15の両面に取り付けられている。
P側モジュール4のエミッタ端子とN側モジュール5の
コレクタ端子は、幅の広い帯板状の出力端子接続導体13
で接続されている。
【0027】また、P側モジュール4のコレクタ端子
は、図1のA−A断面拡大図を示す図6(a)に示すよ
うに、出力端子接続導体13の一部を覆うようにZ字状に
折曲形成された正極側コレクタ接続導体11で並列に接続
されている。N側モジュール5のエミッタ端子も、同じ
く出力端子接続導体13の一部を覆うように正極側コレク
タ接続導体11と同形の負極側エミッタ接続導体12で並列
に接続されている。出力端子接続導体13は、皿ねじでP
側モジュール4に締め付けることで、正極側コレクタ接
続導体11との間隙が最小で耐電圧を維持するように考慮
されている。
【0028】平滑コンデンサ3は、P側モジュール4,
N側モジュール5の端子の高さに対して、端子面が同一
平面になるように、1個づつ反対向きに取付板16に取り
付けられている。直流側の入力端子1A,1Bには、各
々二組の接続導体6,7が接続され、これらの接続導体
6,7は、正極側コレクタ接続導体11と同様に、各々幅
の広い帯板状の接続導体8の一部を覆うようにZ字状に
折曲形成されている。これらの接続導体6,7,8によ
り、8個の平滑コンデンサ3が2個直列かつ4個並列に
接続されている。
【0029】接続導体6の右端と正極側コレクタ接続導
体11の左端は、二組の正極側入力導体9で接続され、同
様に、接続導体7の右端と負極側エミッタ接続導体12の
左端も、二組の負極側入力導体10で接続されている。こ
れらの正極側入力導体9,負極側入力導体10も、P側モ
ジュール4,N側モジュール5と同様に出力端子接続導
体13の一部を覆うように、図示しない縦断面図ではZ字
状に折曲形成されている。
【0030】このように構成された半導体電力変換装置
において、P側モジュール4,N側モジュール5と平滑
コンデンサ3との相互間距離を減らし、正極側コレクタ
接続導体11,負極側エミッタ接続導体12,接続導体6,
7については、幅を広くし、出力端子接続導体13または
接続導体8の一部を覆うようにZ字状としていること
で、上下に近接して対向した導体間に流れる電流は、値
が同じで方向が逆向きとなり、これらの導体に起因する
自己インダクタンス及び導体間の相互インダクタンスを
減らすことができる。
【0031】また、主回路を構成するために必要な、P
側モジュール4,N側モジュール5,冷却器15,平滑コ
ンデンサ3の占める全体の外形を、従来のインバータス
タックの構成に比べて小形化することができる。
【0032】図3は、請求項2に記載の発明の半導体電
力変換装置を示す正面図で、図1に対応する図である。
図3において、平滑コンデンサ3の高さは図1に示した
ものの約2分の1であり、悲端子側取付面が向い合いか
つ端子面がP側モジュール4,N側モジュール5の端子
面と同一平面になるように二分して取付板16Aに取り付
けられている。同様に、接続導体6A,7A及び接続導
体8Aにより、8個の平滑コンデンサ3が2個直列かつ
4個並列に接続されている。
【0033】このように構成された半導体電力変換装置
においては、二組の正極側入力導体9と二組の負極側入
力導体10の長さを短縮できるとともに、正極側、負極側
各々2個の入力導体の長さを等しくすることができるた
め、図1で示した半導体電力変換装置に比べて更にイン
ダクタンスを減らすことができる。
【0034】次に図4は、請求項3に記載の発明の半導
体電力変換装置を示す正面図で、同じく図1に対応する
図である。図4において、平滑コンデンサ3は、正極側
と負極側の端子が各々両端面に2個づつ両面に突設され
ている。平滑コンデンサ3の両側の端子面は、各々P側
モジュール4,N側モジュール5の端子面と同一平面に
なっている。接続導体6A,7A及び接続導体8Aによ
り、8個の平滑コンデンサ3が2個直列かつ4個並列に
接続されていることも図1と同様である。
【0035】このように構成された半導体電力変換装置
においては、請求項1に記載の発明の実施例と比較し
て、平滑コンデンサ3の接続個数を減らすことなく、二
組の正極側入力導体9と二組の負極側入力導体10の長さ
を短縮できるとともに、正極側,負極側各々2個の入力
導体の長さを等しくすることができるため、図3で示し
た実施例と同様に、図1で示した半導体電力変化装置に
比べて更にインダクタンスを減らすことができる。
【0036】次に、図5は、請求項4に記載の発明の半
導体電力変換装置を示す正面図で、図4に対応する図で
ある。図5において、P側モジュール4のコレクタ端子
及び平滑コンデンサの正極側端子を並列接続する接続導
体6B,N側モジュール5のエミッタ端子及び平滑コン
デンサの負極側端子を並列接続する接続導体7B、P側
モジュールのエミッタ端子とN側モジュールのコレクタ
端子を並列接続する接続導体13A,平滑コンデンサの直
列接続部を並列接続する接続導体8Bを、各々表面積の
大きい平板状としている。
【0037】各導体の間には、図5のB部拡大詳細図の
図6(b)に示すように、絶縁板19を挿入した接続ユニ
ット17を二組備え、これらにより各端子を一括接続す
る。なお、平滑コンデンサ3の配置は、図1に示す請求
項1の実施例あるいは図3に示す請求項2に実施例と同
様とすることもできる。
【0038】このように構成された半導体電力変換装置
においては、請求項1に記載の発明の実施例と比較し
て、二組の正極側入力導体6Bと二組の負極側入力導体
7Bの長さを短縮できるとともに、導体の表面積を広く
したことによる導体自身の自己インダクタンスが小さく
なり、各導体を絶縁板19を介して積層して近接したこと
による導体間の相互インダクタンスが小さくなることに
より、実効インダクタンスを更に減らすことができる。
さらに、各導体を接続ユニットの形にして部品点数を削
減することができるため、構成が簡素な半導体電力変換
装置を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
冷却器の両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却
器に隣接して一端面に端子を有する平滑コンデンサが
数個列設され、前記複数の半導体素子と複数の平滑コン
デンサが並列接続されてなる半導体電力変換装置におい
て、前記冷却器の一方の面に列設された複数の半導体素
子の端子同士が第1の導体組により互いに接続され、前
記冷却器の他方の面に列設された複数の半導体素子の端
子同士が第2の導体組により互いに接続され、前記複数
の平滑コンデンサは、前記端子が設けられた前記一端面
を交互に互い違いになるように列設されると共に、一方
を向いた前記複数の平滑コンデンサの端子同士が第3の
導体組で互いに接続され、反対を向いた前記複数の平滑
コンデンサの端子同士が第4の導体組で互いに接続さ
れ、前記第1と第2の導体組との間隔と、前記第3と第
4の導体組との間隔を同一とすることで、半導体素子と
平滑コンデンサを接続する導体の長さを従来の導体に比
べて大幅に短縮し、主回路を構成するために必要な空間
を大幅に縮小しインダクタンスも減少させたので、主回
路の導体のインダクタンスを減らし、サージ電圧を抑制
し、さらに、インダクタンスに起因するスナバ損失によ
る効率の低下を防ぐことができ、また、設置面積を減ら
すことのできる半導体電力変換装置を提供することがで
きる。
【0040】また、請求項2に記載の発明によれば、冷
却器の両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却器
に隣接して一端面に端子を有する平滑コンデンサが複数
列設され、前記複数の半導体素子と複数の平滑コンデ
ンサが並列接続されてなる半導体電力変換装置におい
て、前記冷却器の一方の面に列設された複数の半導体素
子の端子同士が第1の導体組により互いに接続され、前
記冷却器の他方の面に列設された複数の半導体素子の端
子同士が第2の導体組により互いに接続され、前記複数
の平滑コンデンサは、それぞれ前記冷却器の一方の面に
列設された半導体素子の端子と他方の面に列設された半
導体素子の端子間の距離の2分の1の高さを有し、半数
が一方を、残りの半数が反対方向を向き、かつ前記一方
を向いた半数と前記反対方向を向いた半数は端子の設け
られていない一端面同士が向かい合わされて列設される
とともに、一方を向いた前記複数の平滑コンデンサの端
子同士が第3の導体組で互いに接続され、反対方向を向
いた前記複数の平滑コンデンサの端子同士が第4の導体
組で互いに接続され、前記第1と第2の導体組との間隔
と、前記第3と第4の導体組との間隔を同一とすること
で、半導体素子と平滑コンデンサを接続する導体の長さ
を従来の導体に比べて大幅に短縮し、主回路を構成する
ために必要な空間を大幅に縮小しインダクタンスも減少
させたので、主回路の導体のインダクタンスを減らし、
サージ電圧を抑制し、さらに、インダクタンスに起因す
るスナバ損失による効率の低下を防ぐことができ、ま
た、設置面積を減らすことのできる半導体電力変換装置
を提供することができる。
【0041】また、請求項3に記載の発明によれば、冷
却器の両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却器
に隣接して両端面に端子を有する平滑コンデンサが複数
列設され、前記複数の半導体素子と複数の平滑コンデ
ンサが並列接続されてなる半導体電力変換装置におい
て、前記冷却器の一方の面に列設された複数の半導体素
子の端子同士が第1の導体組により互いに接続され、前
記冷却器の他方の面に列設された複数の半導体素子の端
子同士が第2の導体組により互いに接続され、前記複数
の平滑コンデンサの一端面にある端子同士が第3の導体
組で互いに接続され、他端面にある端子同士が第4の導
体組で互いに接続され、前記第1と第2の導体組との間
隔と、前記第3と第4の導体組との間隔を同一とするこ
とで、半導体素子と平滑コンデンサを接続する導体の長
さを従来の導体に比べて大幅に短縮し、主回路を構成す
るために必要な空間を大幅に縮小しインダクタンスも減
少させたので、主回路の導体のインダクタンスを減ら
し、サージ電圧を抑制し、さらに、インダクタンスに起
因するスナバ損失による効率の低下を防ぐことができ、
また、設置面積を減らすことのできる半導体電力変換装
置を提供することができる。
【0042】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
冷却器の両面に半導体素子が複数個列設され、前記冷却
器に隣接して平滑コンデンサが複数個列設され、前記複
数の半導体素子と複数の平滑コンンデンサが並列接続さ
れてなる半導体電力変換装置において、前記冷却器の一
方の面に列設された複数の半導体素子の端子同士が第1
の導体組により互いに接続され、前記冷却器の他方の面
に列設された複数の半導体素子の端子同士が第2の導体
組により互いに接続され、前記複数の平滑コンデンサが
第3の導体組及び第4の導体組で互いに並列接続され、
前記第1と第2の導体組との間隔と、前記第3と第4の
導体組との間隔を同一とするとともに前記第1の導体組
と第3の導体組及び第2の導体組と第4の導体組がそれ
ぞれ絶縁板を介して重ねられた端子板で一体構成するこ
とで、平滑コンデンサと半導体素子を接続する導体の長
さを従来の導体と比べて大幅に短縮し、主回路を構成す
るために必要な空間も大幅に縮小し、隣接する導体に流
れる電流の方向を逆としたので、主回路の導体のインダ
クタンスを減らし、サージ電圧を抑制し、さらに、イン
ダクタンスに起因するスナバ損失による効率の低下を防
ぐことができ、また、設置面積を減らすことのできる半
導体電力変換装置を提供することができる。また、請求
項5に記載の発明によれば、冷却器の両面に半導体素子
が複数個列設され、前記冷却器に隣接して平滑コンデン
サが複数個列設され、前記複数の半導体素子と複数の平
滑コンンデンサが並列接続されてなる半導体電力変換装
置において、前記冷却器の一方の面に列設された複数の
半導体素子の端子同士が第1の導体組により互いに接続
され、前記冷却器の他方の面に列設された複数の半導体
素子の端子同士が第2の導体組により互いに接続され、
前記複数の平滑コンデンサが第3の導体組及び第4の導
体組で互いに並列接続され、前記第1の導体組と第3の
導体組を接続した第5の導体と前記第2の導体組と第4
の導体組を接続した第6の導体が互いに平行とすること
で、平滑コンデンサと半導体素子を接続する導体の長さ
を従来の導体と比べて大幅に短縮し、主回路を構成する
ために必要な空間も大幅に縮小したので、主回路の導体
のインダクタンスを減らし、サージ電圧を抑制し、さら
に、インダクタンスに起因するスナバ損失による効率の
低下を防ぐことができ、また、設置面積を減らすことの
できる半導体電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図2】図1の前面図。
【図3】請求項2に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図4】請求項3に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図5】請求項4に記載の発明の半導体電力変換装置の
一実施例を示す正面図。
【図6】(a)は、図1のA−A断面拡大図、(b)
は、図5のB部拡大詳細図。
【図7】従来の半導体電力変換装置の一例を示す接続
図。
【図8】従来の半導体電力変換装置の一例を示す正面
図。
【図9】図8の前面図。
【符号の説明】
1A,1B…入力端子、2…出力端子、3…平滑コンデ
ンサ、4…P側モジュール、5…N側モジュール、6,
6A,6B,6C;7,7A,7B,7C;8,8A,
8B…接続導体、9,9A;10,10A…入力導体、11,
11A…正極側コレクタ接続導体、12,12A…負極側エミ
ッタ接続導体、13,13A…出力端子接続導体、14…出力
線、15…冷却器、16,16A…取付板、17…接続ユニッ
ト、19…絶縁板。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器の両面に半導体素子が複数個列設
    され、前記冷却器に隣接して一端面に端子を有する平滑
    コンデンサが複数個列設され、前記複数の半導体素子と
    複数の平滑コンデンサが並列接続されてなる半導体電力
    変換装置において、前記冷却器の一方の面に列設された
    複数の半導体素子の端子同士が第1の導体組により互い
    に接続され、前記冷却器の他方の面に列設された複数の
    半導体素子の端子同士が第2の導体組により互いに接続
    され、前記複数の平滑コンデンサは、前記端子が設けら
    れた前記一端面を交互に互い違いになるように列設され
    ると共に、一方を向いた前記複数の平滑コンデンサの端
    子同士が第3の導体組で互いに接続され、反対を向いた
    前記複数の平滑コンデンサの端子同士が第4の導体組で
    互いに接続され、前記第1と第2の導体組との間隔と、
    前記第3と第4の導体組との間隔を同一としたことを特
    徴とする半導体電力変換装置。
  2. 【請求項2】 冷却器の両面に半導体素子が複数個列設
    され、前記冷却器に隣接して一端面に端子を有する平滑
    コンデンサが複数個列設され、前記複数の半導体素子と
    複数の平滑コンデンサが並列接続されてなる半導体電力
    変換装置において、前記冷却器の一方の面に列設された
    複数の半導体素子の端子同士が第1の導体組により互い
    に接続され、前記冷却器の他方の面に列設された複数の
    半導体素子の端子同士が第2の導体組により互いに接続
    され、前記複数の平滑コンデンサは、それぞれ前記冷却
    器の一方の面に列設された半導体素子の端子と他方の面
    に列設された半導体素子の端子間の距離の2分の1の高
    さを有し、半数が一方を、残りの半数が反対方向を向
    き、かつ前記一方を向いた半数と前記反対方向を向いた
    半数は端子の設けられていない一端面同士が向かい合わ
    されて列設されるとともに、一方を向いた前記複数の平
    滑コンデンサの端子同士が第3の導体組で互いに接続さ
    れ、反対方向を向いた前記複数の平滑コンデンサの端子
    同士が第4の導体組で互いに接続され、前記第1と第2
    の導体組との間隔と、前記第3と第4の導体組との間隔
    を同一としたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  3. 【請求項3】 冷却器の両面に半導体素子が複数個列設
    され、前記冷却器に隣接して両端面に端子を有する平滑
    コンデンサが複数個列設され、前記複数の半導体素子と
    複数の平滑コンデンサが並列接続されてなる半導体電力
    変換装置において、前記冷却器の一方の面に列設された
    複数の半導体素子の端子同士が第1の導体組により互い
    に接続され、前記冷却器の他方の面に列設された複数の
    半導体素子の端子同士が第2の導体組により互いに接続
    され、前記複数の平滑コンデンサの一端面にある端子同
    士が第3の導体組で互いに接続され、他端面にある端子
    同士が第4の導体組で互いに接続され、前記第1と第2
    の導体組との間隔と、前記第3と第4の導体組との間隔
    を同一としたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  4. 【請求項4】 冷却器の両面に半導体素子が複数個列設
    され、前記冷却器に隣接して平滑コンデンサが複数個列
    設され、前記複数の半導体素子と複数の平滑コンデンサ
    が並列接続されてなる半導体電力変換装置において、前
    記冷却器の一方の面に列設された複数の半導体素子の端
    子同士が第1の導体組により互いに接続され、前記冷却
    器の他方の面に列設された複数の半導体素子の端子同士
    が第2の導体組により互いに接続され、前記複数の平滑
    コンデンサが第3の導体組及び第4の導体組で互いに並
    列接続され、前記第1と第2の導体組との間隔と、前記
    第3と第4の導体組との間隔を同一とするとともに前記
    第1の導体組と第3の導体組及び第2の導体組と第4の
    導体組がそれぞれ絶縁板を介して重ねられた端子板で一
    体構成されていることを特徴とする半導体電力変換装
    置。
  5. 【請求項5】 冷却器の両面に半導体素子が複数個列設
    され、前記冷却器に隣接して平滑コンデンサが複数個列
    設され、前記複数の半導体素子と複数の平滑コンデンサ
    が並列接続されてなる半導体電力変換装置において、
    記冷却器の一方の面に列設された複数の半導体素子の端
    子同士が第1の導体組により互いに接続され、前記冷却
    器の他方の面に列設された複数の半導体素子の端子同士
    が第2の導体組により互いに接続され、前記複数の平滑
    コンデンサが第3の導体組及び第4の導体組で互いに並
    列接続され、前記第1の導体組と第3の導体組を接続し
    た第5の導体と前記第2の導体組と第4の導体組を接続
    した第6の導体が互いに平行であることを特徴とする半
    導体電力変換装置。
JP6093620A 1994-05-06 1994-05-06 半導体電力変換装置 Expired - Fee Related JP3015663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6093620A JP3015663B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 半導体電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6093620A JP3015663B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 半導体電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07303380A JPH07303380A (ja) 1995-11-14
JP3015663B2 true JP3015663B2 (ja) 2000-03-06

Family

ID=14087370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6093620A Expired - Fee Related JP3015663B2 (ja) 1994-05-06 1994-05-06 半導体電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3015663B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262623A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電力変換ユニットおよび電力変換装置
JP5120221B2 (ja) * 2008-11-17 2013-01-16 株式会社デンソー 電力変換装置
JP5249365B2 (ja) * 2011-01-26 2013-07-31 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP5370440B2 (ja) 2011-08-31 2013-12-18 株式会社デンソー 電子装置の製造方法
JP5906744B2 (ja) * 2012-01-06 2016-04-20 富士電機株式会社 半導体電力変換装置
JP6007618B2 (ja) * 2012-06-27 2016-10-12 富士電機株式会社 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07303380A (ja) 1995-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102882385B (zh) 用于三电平功率变换器的叠层母排结构以及功率变换器
US6490187B2 (en) Semiconductor electric power conversion device
JP4920677B2 (ja) 電力変換装置およびその組み立て方法
TW201545183A (zh) 直流電容模組及其疊層母排結構
JP2016208706A (ja) 電力変換装置
CN211981075U (zh) 一种叠层母排
CN215222037U (zh) 汇流连接装置、npc三电平功率组件及npc三电平变流器
JP6804326B2 (ja) 電力変換装置、太陽光パワーコンディショナーシステム、蓄電システム、無停電電源システム、風力発電システム、及びモータ駆動システム
JPH09308267A (ja) バスバーとコンデンサの組付け構造
JP5438752B2 (ja) 半導体スタック、および、それを用いた電力変換装置
CN111865100A (zh) 电力转换装置
JP2014029944A (ja) スイッチング素子ユニット
JP3015663B2 (ja) 半導体電力変換装置
JPH114584A (ja) インバータ装置
JPH09274904A (ja) バッテリアレイの配線方法
JPH10201249A (ja) 3レベルインバータのパワーモジュールスタック
JPH0629149A (ja) コンデンサ及びコンデンサユニット
JPS63157677A (ja) ブリツジ形インバ−タ装置
JP7086308B2 (ja) Dc/dcコンバータ装置
JP3247197B2 (ja) 半導体電力変換装置
CN211018625U (zh) 分体式三并联igbt功率组件、变流器以及风力发电机组
JP2005191233A (ja) パワーモジュール
JP2017112682A (ja) 3レベル電力変換装置
CN213123815U (zh) 一种大功率三电平充电机使用的叠层母排
JP7500508B2 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees