JP2017022835A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換回路からコンデンサに流入する電流には、電力変換回路のスイッチング周波数成分の高調波が含まれており、前記の高調波周波数が、複数並列接続したコンデンサ間のLC並列共振経路の共振周波数に近い場合、複数並列接続したコンデンサ間に共振電流が流れ、コンデンサを流れる電流が過剰となる恐れがある。【解決手段】上記課題を解決するために、本発明は、絶縁性のケースに複数のコンデンサ素子と複数のコンデンサ素子の正極を接続する正極側の配線導体と、複数のコンデンサ素子の負極を接続する負極側の配線導体を収納し、ケース外部に正極端子と負極端子を設けたコンデンサに導体板を近接配置することを特徴とする電力変換装置。【選択図】 図2

Description

本発明は、電力変換装置に係り、特に、直流部にコンデンサを複数並列接続するのに好適な電力変換装置に関する。
電力変換装置は、電力用半導体素子を用いて、直流電力を交流電力に変換、或いは、交流電力を直流電力に変換する。すなわち、電力用半導体素子をオン・オフ動作させることで電力変換するものである。一般に電力変換装置では電力変換する過程で例えば平滑等のためにコンデンサで一時的に電力を蓄える。
高耐圧・大容量のコンデンサは、内部で複数のコンデンサ素子を直並列接続することで高耐圧・大容量化を図っている。
高電圧・大容量の電力変換装置では、直流部に電圧を平滑化するための高耐圧・大容量のコンデンサを複数並列接続している。
コンデンサを複数並列接続する場合、複数のコンデンサの静電容量とコンデンサ内部の配線インダクタンスとコンデンサを複数並列接続するための導体の配線インダクタンスによるLC並列共振経路が形成される。
このような電力変換装置の技術は例えば特開2015‐002564号公報に記載されている。
電力変換回路からコンデンサに流入する電流には、電力変換回路のスイッチング周波数成分の高調波が含まれており、前記の高調波周波数が、複数並列接続したコンデンサ間のLC並列共振経路の共振周波数に近い場合、複数並列接続したコンデンサ間に共振電流が流れ、コンデンサを流れる電流が過剰となる恐れがある。
本発明の目的は、複数並列接続したコンデンサ間の共振電流が流れるのを抑制することが可能な電力変換装置を提供することにある。
特開2015‐002564号公報
上記従来技術では、電力用半導体素子の近くに導体板を配置して、電力用半導体素子とコンデンサ間の配線インダクタンス及び電力用半導体素子の配列方向の配線インダクタンスの低減することでサージ電圧を抑制する方法について開示されているが、前記複数並列接続したコンデンサ間の共振電流の発生防止方法については、開示されていない。
上記課題を解決するために、本発明では、半導体素子にコンデンサ素子を接続して構成され、前記コンデンサ素子は複数で構成されており、前記複数のコンデンサ素子の正極を接続する正極側の配線導体と、前記複数のコンデンサ素子の負極を接続する負極側の配線導体を有し、前記正極側の配線導体と前記負極側の配線導体のいずれか一方もしくは、両方に導体板を近接配置するように構成した。
具体的には、絶縁性のケースに複数のコンデンサ素子と複数のコンデンサ素子の正極を接続する正極側の配線導体と、複数のコンデンサ素子の負極を接続する負極側の配線導体を収納し、ケース外部に正極端子と負極端子を設けたコンデンサに導体板を近接配置する。
本発明によれば、前記並列コンデンサ間LC並列共振によりコンデンサ電流が過剰になることを防止できる。
本発明による電力変換装置13の第1の実施形態の回路方式例。 本発明による電力変換装置13の第1の実施形態の実装構造。 コンデンサ1の内部構造の正面図。 コンデンサ1の内部構造の背面図。 コンデンサ1を左側面からみた回路図。 導体板4によるコンデンサ1の内部の配線インダクタンス低減原理の説明図。 図2の導体板4を環状とした例。 環状の導体板4によるコンデンサ1の内部の配線インダクタンス低減原理の説明図。 図1の導体板4をコンデンサ1に近接配置し、且つ導体板4でコンデンサ1の周りを囲んだ例。 図2の導体板4を正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子7を接続する部分と平行に近接配置した例。 図10における導体板4によるコンデンサ1内部の配線インダクタンス低減原理の説明図。 本発明の第2の実施例。
以下、本発明の実施形態を図面ともに説明する。なお、以下の実施例は本発明の一形態を示すものであり、本発明は要旨を逸脱しない限り、他の形態を含むものである。
実施例1では、図1〜図10を用いて本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明による電力変換装置13の第1の実施形態の回路方式例、実装構造例及びコンデンサの内部構造例、コンデンサ内部の回路について説明し、次に第1の実施形態の効果及び原理について説明し、最後に第1の実施形態の導体板4の形状及び配置方法の変更による効果及び原理について説明する。
図1は本実施例による電力変換装置13の第1の実施形態の回路方式例を表した図である。
図1では、電力変換回路10を三相PWMコンバータとし、直流部(正極側の接続端子110と電力変換回路の負極側の接続端子111の間)にコンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113でコンデンサ1とコンデンサ11を並列接続している。
交流電源301(U相)は、交流端子114(U相)と交流リアクトル304(U相)を介して、電力用半導体素子12(上側、U相)と電力用半導体素子12(下側、U相)の接続点に接続される。交流電源301(V相)及び交流電源301(W相)も同様に接続される。
ここで、電力用半導体素子12(上側、U相)、電力用半導体素子12(下側、U相)、電力用半導体素子12(上側、V相)、電力用半導体素子12(下側、V相)、電力用半導体素子12(上側、W相)、電力用半導体素子12(下側、W相)、は各々図示されない制御装置から制御信号を受けてオン・オフ動作して、交流電源301の交流電力を電力変換する。
電力用半導体素子12(上側、U相)と電力用半導体素子12(下側、U相)は直列され、正極側は、接続端子110と配線導体112を介して出力端子117に接続されると共に、負極側は、接続端子111と配線導体113を介して出力端子118に接続される。電力用半導体素子12(V相)と電力用半導体素子12(W相)も同様である、出力端子117と出力端子118は負荷307の両端に接続される。
正極側の配線導体112は、インダクタンス30と配線抵抗50(理論的な構成)、正極端子2(電力変換回路側)、インダクタンス31と配線抵抗51(理論的な構成)、正極端子2(負荷側)で構成される。負極側の配線導体113は、インダクタンス35と配線抵抗55(理論的な構成)、正極端子3(電力変換回路側)、インダクタンス34と配線抵抗54(理論的な構成)、正極端子3(負荷側)で構成される。
正極端子2(電力変換回路側)と負極端子3(電力変換回路側)の間にコンデンサ1が接続され、一方、正極端子2(負荷側)と負極端子3(負荷側)の間にコンデンサ11が接続される。
コンデンサ1は、理論的に、内部インダクタンス32、抵抗52、静電容量70で構成される。コンデンサ11は、理論的に、内部インダクタンス33、抵抗53、静電容量71で構成される
なお、図1では、電力変換回路10を三相PWMコンバータとしているが、これは電力変換装置13の回路方式の一例を示しており、本発明による電力変換装置の回路方式は図1に限ったものではない。
図2に、本発明による電力変換装置13の第1の実施形態の実装構造を示す。図2では、直流部(正極側の接続端子110と電力変換回路の負極側の接続端子111の間)にコンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113で並列接続したコンデンサ1とコンデンサ11に導体板4を近接配置した例を示している。すなわち、コンデンサ1とコンデンサ11の間に導体板4を配置する。さらに、コンデンサ11のおけるコンデンサ1とは反対側に導体板4を配置する。前記コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112及び前記コンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113は、配線インダクタンス及び配線抵抗として機能してしまう。
図1のコンデンサ1及びコンデンサ11の内部構造の正面図を図3に、背面図を図4に、左側面からみた回路図を図5に示す。なお、図3〜図5は大容量コンデンサの内部構造の一例を示しており、本発明が適用可能なコンデンサの内部構造は図3〜図5に限ったものではない。
図3に示すように、コンデンサ1及びコンデンサ11の内部の正面には、正極端子2が正極側の配線導体8を介して、コンデンサ素子5、6、7に接続されている。正極側の配線導体8も、配線インダクタンス及び配線抵抗として機能してしまう。また、前記コンデンサ素子5、6、7が収納されるコンデンサ1のケースは絶縁性である。
図4に示すように、コンデンサ1及びコンデンサ11の内部の背面には、負極端子3が負極側の配線導体9を介して、コンデンサ素子5、6、7に接続されている。負極側の配線導体9も、配線インダクタンス及び配線抵抗として機能してしまう。
図5に示すように、コンデンサ1及びコンデンサ11の内部の回路は、正極端子2と負極端子3の間にコンデンサ素子5、6、7が並列に接続されている。内部で複数のコンデンサ素子を並列接続することで、コンデンサ1及びコンデンサ11の静電容量を大きくしている。また、前記コンデンサ素子5、6、7の内部にも配線インダクタンス及び配線抵抗が存在する。
正極端子2は、インダクタンス36と配線抵抗56(理論的な構成)、正極端子(端子側)、インダクタンス37と配線抵抗57(理論的な構成)、正極端子(中間)、インダクタンス38と配線抵抗58(理論的な構成)、正極他端の順で接続される。負極端子3は、インダクタンス44と配線抵抗64(理論的な構成)、正極端子(端子側)、インダクタンス43と配線抵抗63(理論的な構成)、正極端子(中間)、インダクタンス42と配線抵抗62(理論的な構成)、負極他端の順で接続される。
この構成において、正極端子(端子側)と負極端子(端子側)の間にコンデンサ5が、正極端子(中間)と負極端子(中間)の間にコンデンサ6が、正極他端と負極他端の間にコンデンサ7が接続される。
コンデンサ5は、理論的に、内部インダクタンス39、抵抗59、静電容量72で構成される。コンデンサ6は、理論的に、内部インダクタンス40、抵抗60、静電容量73で構成される。コンデンサ7は、理論的に、内部インダクタンス41、抵抗61、静電容量74で構成される。
以降より、本実施例の効果について説明する。図2では、電力変換装置の直流部(正極側の接続端子110と電力変換回路の負極側の接続端子111の間)にコンデンサ1とコンデンサ11を並列接続している。
図2において、並列接続されたコンデンサ1とコンデンサ11の間のLC並列共振経路120の共振周波数f1-11は、
Figure 2017022835
となる。ここでL31はコンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンス、L32はコンデンサ1の内部インダクタンス、L33はコンデンサ11の内部インダクタンス、L34は、コンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンス、C70はコンデンサ1の静電容量、C71はコンデンサ11の静電容量を示す。
図2に示すように、コンデンサ1とコンデンサ11に導体板4を近接配置することで、コンデンサ1の内部インダクタンスL32とコンデンサ11の内部インダクタンスL33を低減できるため、共振周波数f1-11を高周波側に調整でき、前記共振周波数f1-11を正極側の電力変換回路の接続端子110からコンデンサに流入する電流に含まれる電力変換回路のスイッチング周波数成分の高調波周波数から引き離すことができるため、コンデンサ1とコンデンサ11の間のLC並列共振によりコンデンサ1及びコンデンサ11の電流が過剰となることを防止できる。
また、コンデンサ1及びコンデンサ11の内部インダクタンスを低減することで、電力用半導体素子12のスイッチング時のサージ電圧を低減できる。
以降より、図6を用いて導体板4でコンデンサ1及びコンデンサ11の内部の配線インダクタンスが低減できる原理について説明する。図6(1)は図1のコンデンサ1及び導体板4の正面図において、コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって電流が流れた際の電流の経路100とコンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束が導体板4と鎖交する向き101(紙面の裏側から表側)を示している。コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束が導体板4に紙面の裏側から表側へ鎖交することにより、図6(2)に示すように導体板4には時計回りの誘導電流102が発生する。誘導電流102がつくる磁束の向き103は、コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束を打ち消す向き(紙面の表側から裏側)となるため、正極側の配線導体8の配線インダクタンスを低減できる。
図6(2)に示した誘導電流102は大きいほど、正極側の配線導体8の配線インダクタンスを低減効果も大きい。誘導電流102の大きさは導体板4に鎖交する磁束の変化によって発生した誘導起電力と導体板4の抵抗値で決まる。そのため、導体板4は導電性に優れた銅やアルミ等が望ましい。また、コンデンサ1に流れる電流の電力変換回路のスイッチング周波数成分の高調波により導体板4に発生する誘導電流は、表皮効果により導体板4の表面にのみ流れることから、その厚みを薄くしても本実施例の効果への影響は小さい。
また、正極側の配線導体8と導体板4の間の距離は、近いほど正極側の配線導体8の配線インダクタンス低減効果は高い。
なお、図示していないが、導体板4が浮遊電位となるため、導体もしくは抵抗体を介して基準電位に接続しておくことで導体板4に電荷が蓄積することを防ぐことができる。
図1の導体板4は、図7のように環状でもよく、その理由について図8を用いて、以降より説明する。図8(1)は図1のコンデンサ1及び導体板4の正面図において、コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって電流が流れた際の電流の経路100とコンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束が環状の導体板4の輪の中を通過する向き140(紙面の表側から裏側)を示している。コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束が環状の導体板4の輪の中を紙面の表側から裏側に通過することにより、図8(2)に示すように環状の導体板4には反時計回りの誘導電流141が発生する。誘導電流141がつくる磁束が環状の導体板4の輪の中を通過する向き142は、コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束が環状の導体板4の輪の中を通過する向き140と反対(紙面の表側から裏側)になるため、コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束を打ち消し、正極側の配線導体8の配線インダクタンスを低減できる。
図9に示すようにコンデンサ1に近接配置し、且つコンデンサ1の周りを囲うことで、正極側の配線導体8の配線インダクタンスだけでなく、負極側の配線導体9の配線インダクタンスも低減できるため、導体板4によるコンデンサ1の内部インダクタンス低減効果を高めることができる。当然、導体板4をコンデンサ11に近接配置し、且つコンデンサ11の周りを囲うことで、コンデンサ11に対しても、同様の効果がある。
図1の導体板4を、図10に示すように、正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子7を接続する部分と平行に近接配置することで、高周波電流がコンデンサ1に流れた際の、コンデンサ素子5への電流集中を緩和することができる。その理由について、以降より説明する。
図5において、高周波電流がコンデンサ1に流れた際には、(コンデンサ素子5、6、7のインピーダンスが全て等しいと仮定すると)正極端子2からコンデンサ素子5を介して負極端子3に至る電流経路が最もインピーダンスが小さくなるため、コンデンサ素子5に高周波電流が集中する。
コンデンサ素子5への高周波電流の集中を緩和する対策としては、正極端子2からコンデンサ素子6を介して負極端子3に至る電流経路及び正極端子2からコンデンサ素子7を介して負極端子3に至る電流経路のインピーダンスを正極端子2からコンデンサ素子5を介して負極端子3に至る電流経路のインピーダンスに近づけることが考えられる。
図10では、正極端子2からコンデンサ素子6を介して負極端子3に至る電流経路及び正極端子2からコンデンサ素子7を介して負極端子3に至る電流経路のインピーダンスを正極端子2からコンデンサ素子5を介して負極端子3に至る電流経路のインピーダンスに近づけ、コンデンサ素子5への高周波電流の集中を緩和するために、正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子6を接続する部分の配線インダクタンス37(図5参照)とコンデンサ素子6からコンデンサ素子7を接続する部分の配線インダクタンス38(図5参照)を低減している。
以降より、図11を用いて、図10において正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子6を接続する部分の配線インダクタンス37とコンデンサ素子6からコンデンサ素子7を接続する部分の配線インダクタンス38を低減できる原理について説明する。図11(1)に示すように、導体板4を正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子7を接続する部分と平行に近接配置することで、導体板4に正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子7を接続する部分を流れる電流がつくる磁束が紙面の裏側から表側に向かって導体板4に鎖交し、図11(2)に示すように、導体板4には誘導電流102がそれを打ち消す向き(紙面の表側から裏側)の磁束が発生するため、正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子6を接続する部分の配線インダクタンス37(図5参照)とコンデンサ素子6からコンデンサ素子7を接続する部分の配線インダクタンス38(図5参照)を低減できる。当然、導体板4を、コンデンサ11の正極側の配線導体8のコンデンサ素子5からコンデンサ素子7を接続する部分と平行に近接配置することで、高周波電流がコンデンサ11に流れた際の、コンデンサ素子5への電流集中を緩和することができる。
このように、コンデンサ内部の配線インダクタンスを低減できるため、コンデンサ内部の配線インダクタンスを調整し、コンデンサを複数並列接続した際の並列コンデンサ間のLC並列共振経路の共振周波数を電力変換回路からコンデンサに流入する電流に含まれる電力変換回路のスイッチング周波数成分の高調波周波数から引き離すことができるため、前記並列コンデンサ間LC並列共振によりコンデンサ電流が過剰になることを防止できる。
実施例2では、図1、図12を用いて本発明の実施形態を説明する。
図12は本発明による電力変換装置13の第2の実施形態の実装構造例を示す。
図12は、電力変換回路10とコンデンサ1とコンデンサ11をコンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113で並列接続し、コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113に導体板4を近接配置した例を示している。
第2の実施形態の効果は、図12に示すように、コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113に導体板4を近接配置することで、コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンスL31(図1参照)とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンスL34(図1参照)を低減できるため、共振周波数f1-11を高周波側に調整でき、前記共振周波数f1-11を正極側の電力変換回路の接続端子110からコンデンサに流入する電流に含まれる電力変換回路のスイッチング周波数成分の高調波周波数から引き離すことができるため、コンデンサ1とコンデンサ11の間のLC並列共振によりコンデンサ1及びコンデンサ11の電流が過剰となることを防止できることである。
また、コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンスとコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンスを低減できるため、電力用半導体素子12のスイッチング時のサージ電圧を低減できる。
図12では、コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113及び導体板4の間に絶縁体130を挿入し、その間の絶縁性を保っている。
1 コンデンサ
2 正極端子
3 負極端子
4 導体板
5 コンデンサ素子
6 コンデンサ素子
7 コンデンサ素子
8 正極側の配線導体
9 負極側の配線導体
10 電力変換回路
11 コンデンサ
12 電力用半導体素子
30 コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112の電力変換回路の正極側の接続端子110とコンデンサ1を接続する部分の配線インダクタンス
31 コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンス
32 コンデンサ1の内部インダクタンス
33 コンデンサ11の内部インダクタンス
34 コンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線インダクタンス
35 コンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113の電力変換回路の負極側の接続端子111とコンデンサ1を接続する部分の配線インダクタンス
36 正極側の配線導体8の正極端子2とコンデンサ素子5を接続する部分の配線インダクタンス
37 正極側の配線導体8のコンデンサ素子5とコンデンサ素子6を接続する部分の配線インダクタンス
38 正極側の配線導体8のコンデンサ素子6とコンデンサ素子7を接続する部分の配線インダクタンス
39 コンデンサ素子5の配線インダクタンス
40 コンデンサ素子6の配線インダクタンス
41 コンデンサ素子7の配線インダクタンス
42 負極側の配線導体9のコンデンサ素子6とコンデンサ素子7を接続する部分の配線インダクタンス
43 負極側の配線導体9のコンデンサ素子5とコンデンサ素子6を接続する部分の配線インダクタンス
44 負極側の配線導体9の負極端子3とコンデンサ素子5を接続する部分の配線インダクタンス
50 コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112の電力変換回路の正極側の接続端子110とコンデンサ1を接続する部分の配線抵抗
51 コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体112のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線抵抗
52 コンデンサ1の抵抗
53 コンデンサ11の抵抗
54 コンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113のコンデンサ1とコンデンサ11を接続する部分の配線抵抗
55 コンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体113の電力変換回路の負極側の接続端子111とコンデンサ1を接続する部分の配線抵抗
56 正極側の配線導体8の正極端子2とコンデンサ素子5を接続する部分の配線抵抗
57 正極側の配線導体8のコンデンサ素子5とコンデンサ素子6を接続する部分の配線抵抗
58 正極側の配線導体8のコンデンサ素子6とコンデンサ素子7を接続する部分の配線抵抗
59 コンデンサ素子5の抵抗
60 コンデンサ素子6の抵抗
61 コンデンサ素子7の抵抗
62 負極側の配線導体9のコンデンサ素子6とコンデンサ素子7を接続する部分の配線抵抗
63 負極側の配線導体9のコンデンサ素子5とコンデンサ素子6を接続する部分の配線抵抗
64 負極側の配線導体9の負極端子3とコンデンサ素子5を接続する部分の配線抵抗
70 コンデンサ1の静電容量
71 コンデンサ11の静電容量
72 コンデンサ素子5の静電容量
73 コンデンサ素子6の静電容量
74 コンデンサ素子7の静電容量
100 コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって電流が流れた際の電流の経路
101 コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束が導体板4と鎖交する向き
102 誘導電流
103 誘導電流102がつくる磁束の向き
110 電力変換回路の正極側の接続端子
111 電力変換回路の負極側の接続端子
112 コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体
113 コンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体
114 電力変換回路10の交流端子
115 電力変換回路10の交流端子
116 電力変換回路10の交流端子
117 正極側の出力端子
118 負極側の出力端子
120 コンデンサ1とコンデンサ11の間のLC並列共振経路
130 絶縁体
140 コンデンサ1の正極端子2から負極端子3に向かって流れる電流がつくる磁束が環状の導体板4の輪の中を通過する向き
141 誘導電流
142 誘導電流141がつくる磁束が環状の導体板4の輪の中を通過する向き
301 交流電源
302 交流電源
303 交流電源
304 交流リアクトル
305 交流リアクトル
306 交流リアクトル
307 負荷

Claims (14)

  1. 半導体素子にコンデンサ素子を接続して構成される電力変換装置において、前記コンデンサ素子は複数で構成されており、前記複数のコンデンサ素子の正極を接続する正極側の配線導体と、前記複数のコンデンサ素子の負極を接続する負極側の配線導体を有し、前記正極側の配線導体と前記負極側の配線導体のいずれか一方もしくは、両方に導体板を近接配置することを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1において、前記コンデンサ素子と前記正極側の配線導体と前記負極側の配線導体を絶縁性のケースに収納し、ケース外部に正極端子と負極端子を設けたコンデンサの前記ケースの外に前記導体板を配置することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2において、前記導体板は複数であり、前記複数の導体板を近接配置することを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項2において、前記導体板で前記コンデンサの周りを囲ったことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項2において、前記コンデンサは複数並列接続されていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項5において、前記複数並列接続したコンデンサの一部もしくは、全てに対して前記導体板を近接配置することを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項5において、前記複数並列接続したコンデンサの一部もしくは、全てに対して前記導体板を複数近接配置することを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項5において、前記複数並列接続したコンデンサの一部もしくは、全ての周りを導体板で囲ったことを特徴とする電力変換装置。
  9. 半導体素子と、前記半導体素子に接続される複数のコンデンサを有する電力変換装置において、前記コンデンサを正極側で並列接続するための正極側の配線導体と、前記コンデンサを負極側で並列接続するための負極側の配線導体からなっており、前記コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体のいずれか一方もしくは、両方に導体板を近接配置することを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項9において、前記コンデンサを複数並列接続するための正極側の配線導体とコンデンサを複数並列接続するための負極側の配線導体のいずれか一方もしくは、両方と前記導体板との間に絶縁体を挿入したことを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項1から請求項10のうちいずれか1項において、前記導体板が環状であることを特徴とする電力変換装置。
  12. 請求項1から請求項11のうちいずれか1項において、前記導体板を絶縁物で覆ったことを特徴とする電力変換装置。
  13. 請求項1から請求項12のうちいずれか1項において、前記導体板を基準電位に接地したことを特徴とする電力変換装置。
  14. 請求項1から請求項12のうちいずれか1項において、前記導体板を基準電位に抵抗接地したことを特徴とする電力変換装置。
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