JP5126971B2 - 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びその製造方法、並びに、予備発泡粒子及び発泡成形品 - Google Patents

発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びその製造方法、並びに、予備発泡粒子及び発泡成形品 Download PDF

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Description

本発明は、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びその製造方法、並びに、予備発泡粒子及び発泡成形品に関する。
従来から、ポリスチレン系樹脂発泡成形品は、食品用容器、緩衝材用途、住宅建材などの多くの分野にて用いられている。このポリスチレン系樹脂発泡成形品は、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を予備発泡させて予備発泡粒子とし、この予備発泡粒子を発泡成形機の金型内に充填し、金型内に加熱蒸気を供給することによって予備発泡粒子を加熱して発泡させて互いに熱融着一体化させる、所謂、型内発泡成形にて製造されていた。
発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法としては、特許文献1には、スチレン系樹脂粒子を含む水性媒体に発泡剤を添加し、スチレン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させる発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法において、前記発泡剤中に、炭素数3以下の炭化水素を、該発泡剤を構成する各成分のモル数の合計に対して1.0%〜7.5%のモル数となるように配合する発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法が開示されている。
又、特許文献2には、スチレン系モノマー量が発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の全重量に対して1000ppm以下であると共に、スチレン系樹脂を可塑化し且つ1気圧下の沸点が60℃以上である可塑化成分の総重量が発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の全重量に対して2000ppm以下であり、発泡剤としてイソブタン0.1〜4重量%及びペンタン3〜8重量%を含有する発泡性ポリスチレン系樹脂粒子が開示されている。
一方、発泡成形品の用途によっては発泡成形直後に粘着性フィルムが貼着されることがあるが、特許文献1及び特許文献2で開示された発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を用いて得られた発泡成形品はその成形直後の表面硬度が低く、粘着性フィルムの貼付が不充分となり、粘着性フィルムが剥離してしまうといった問題点を有していた。
特許文献1の比較例4では、ポリスチレン系樹脂100重量部に、ブタン9重量部及びプロパン0.65重量部からなる発泡剤を含浸させてなる発泡性ポリスチレン系樹脂粒子が具体的に開示されているものの、この発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を用いて得られた発泡成形品も上述のように、成形直後の表面硬度が低く、粘着性フィルムの貼付が不充分であり粘着性フィルムが剥離するといった問題点を有していた。
特開2003−277542号公報 特開2005−239968号公報
本発明は、成形サイクルが短く且つ成形直後において表面硬度の高い発泡成形品を得ることができる発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びその製造方法、この発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を予備発泡させて得られる予備発泡粒子、並びに、この予備発泡粒子を型内にて発泡成形してなる発泡成形品を提供する。
本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は、ポリスチレン系樹脂粒子100重量部にノルマルブタン75〜100重量%及びイソブタン0〜25重量%からなるブタン4.5〜10重量部及びプロパン0.7〜2.7重量部を含有する発泡剤を含浸させてなることを特徴とする。
上記ポリスチレン系樹脂粒子を構成するポリスチレン系樹脂としては、特に限定されず、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルスチレン、i−プロピルスチレン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレン、クロロスチレンなどのスチレン系モノマーの単独重合体又はこれらの共重合体などが挙げられる。
又、上記ポリスチレン系樹脂としては、上記スチレン系モノマーを50重量%以上含有する、上記スチレン系モノマーと、このスチレン系モノマーと共重合可能なビニルモノマーとの共重合体であってもよく、このようなビニルモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルフマレート、エチルフマレートの他、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの二官能性モノマーなどが挙げられる。なお、上記ポリスチレン系樹脂のGPC(ゲルパーミエイションクロマトグラフィ)法による重量平均分子量は、15万〜40万が好ましく、25万〜35万がより好ましい。
そして、ポリスチレン系樹脂粒子には発泡剤が含浸されて発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とされている。本発明者は、発泡剤を種々検討した結果、ブタンは、発泡性に優れているものの、発泡性が優れているが故に、型内発泡成形時に発泡成形品の面圧が所定圧力以下となるのに長時間を要し成形サイクルが長くなるといった問題点を有していること、そして、プロパンは、型内発泡成形直後の発泡成形品の表面硬度が硬いものの、長期保存性に欠けると共に成形サイクルが長くなるといった問題点を有していることを見出し、ブタンとプロパンを所定割合にて含有させて発泡剤として用いると互いの欠点を補完し合うことができ、発泡成形の成形サイクルを短時間化することができると共に、発泡成形直後の発泡成形品に優れた表面硬度を付与することができることを見出したものである。
具体的には、発泡剤中におけるブタンの含有量は、少ないと、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の発泡性が低下し、所望倍率を有する発泡成形品を得ることができず、或いは、予備発泡粒子を発泡させて得られる発泡粒子同士の熱融着が不充分となり、得られる発泡成形品の機械的強度が低下する一方、多いと、得られる発泡成形品に収縮が生じ、或いは、発泡成形の成形サイクルが長くなるので、ポリスチレン系樹脂粒子100重量部に対して4.5〜10重量部に限定され、6.0〜9.0重量部が好ましい。
そして、ブタンは、ノルマルブタンのみからなる場合であっても、或いは、ノルマルブタンとイソブタンとの混合物であってもよいが、ノルマルブタンのみからなる場合が好ましい。
発泡剤がノルマルブタンとイソブタンとからなる場合、ブタン中におけるノルマルブタンの含有量は、少ないと、発泡成形の成形サイクルが長くなることがあるので、75〜100重量%に限定される。又、発泡剤がノルマルブタンとイソブタンとからなる場合、イソブタンの含有量は、上記と同様の理由で、0〜25重量%に限定される
又、発泡剤中におけるプロパンの含有量は、少ないと、成形直後の発泡成形品の表面硬度が低下する一方、多いと、発泡成形の成形サイクルが長くなるので、ポリスチレン系樹脂粒子100重量部に対して0.7〜2.7重量部に限定され、1.0〜2.0重量部が好ましい。
本発明における発泡剤としては、ブタンとプロパンが用いられる。しかし、ブタンとプロパン以外の発泡剤が少量含まれていても差し支えない。ブタンとプロパン以外の発泡剤としては、ノルマルペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン、シクロペンタジエン、ノルマルヘキサン、石油エーテルなどの炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、メチルエチルエーテルなどの低沸点のエーテル化合物、炭酸ガス、窒素などの無機ガスなどが挙げられる。
又、本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子には、可塑剤や添加剤を添加することができる。可塑剤としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルスチレン、i−プロピルスチレン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレン、クロロスチレンなどのスチレン系モノマー、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ノルマルプロピルベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素、ポリスチレン系樹脂と相溶性を有する、脂肪酸又はその他のカルボン酸(例えば、アジピン酸、フタル酸など)のエステルなどが挙げられる。添加剤としては、染料や顔料などの着色剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤などが挙げられる。
ここで、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子中における発泡剤の含有量は下記の要領で測定されたものをいう。即ち、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を180℃の加熱炉に供給してガスクロマトグラフから測定対象となる発泡剤のチャートを得、予め測定しておいた、測定対象となる発泡剤の検量線に基づいて、上記チャートから発泡性ポリスチレン系樹脂粒子中の発泡剤量を算出する。
なお、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子中における発泡剤の含有量は、例えば、ガスクロマトグラフ(島津製作所社製 商品名「GC−14B」)を用いて下記条件にて測定することができる。
検出器:FID
加熱炉:島津製作所社製 商品名「PYR−1A」
カラム:信和化工社製(3mm径×3m)
液相:Squalane 25重量%
担体:Shimalite 60〜80 NAW
加熱炉温度:180℃
カラム温度: 70℃
検出器温度:110℃
注入口温度:110℃
キャリア−ガス:窒素
キャリアーガス流量:60ミリリットル/分
次に、本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法について説明する。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法としては、先ず、汎用の製造方法で製造されたポリスチレン系樹脂粒子を汎用の要領で水性媒体中に分散させて粒子分散液を作製する。なお、水性媒体としては、特に限定されず、水、アルコールなどが挙げられ、水が好ましい。
ここで、ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法としては、例えば、(1)水性媒体中にポリスチレン系樹脂種粒子を懸濁させてなる分散液を作製し、この分散液中にスチレン系モノマーを供給してポリスチレン系樹脂種粒子に吸収させ、重合させてポリスチレン系樹脂粒子を製造する方法、(2)ポリスチレン系樹脂を押出機に供給して溶融混練しストランド状に押出し、ストランドを所定間隔毎に切断してポリスチレン系樹脂粒子を製造する方法などが挙げられ、(1)の製造方法が好ましい。
なお、(1)の製造方法によってポリスチレン系樹脂粒子を製造した場合には、その反応液を上記粒子分散液として用いてもよいし、或いは、ポリスチレン系樹脂粒子を分散液から一旦、分離し、このポリスチレン系樹脂粒子を新たな水性媒体に分散させて粒子分散液を作製してもよい。
そして、粒子分散液を加熱した上で粒子分散液中に、ブタン及びプロパンを含有する発泡剤を圧入してポリスチレン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させて発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を得るとができる。
次に、本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を用いて型内発泡成型によって発泡成形体を製造する要領について説明する。先ず、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を汎用の予備発泡機にて予備発泡させて予備発泡粒子を製造する。
次に、得られた予備発泡粒子を発泡成型機の型内に充填した上で、型内に蒸気などの加熱媒体を供給して予備発泡粒子を加熱し発泡させて、予備発泡粒子が発泡してなる発泡粒子同士をこれらの発泡圧によって互いに熱融着一体化させて発泡成形品を得ることができる。
この際、発泡剤としてポリスチレン系樹脂粒子に対して所定量のブタン及びプロパンを含有する発泡剤を用いていることから、型内の発泡成型品はその面圧が短時間のうちに所定圧力以下となり、短時間のうちに型開きを行なうことができ、成型サイクルが短いと共に、型内から取り出した発泡成形品もその表面硬度が高く、成形直後に発泡成形品の表面に粘着性フィルムを安定的に且つ確実に貼着することができる。
本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は、ポリスチレン系樹脂粒子100重量部にブタン4.5〜10重量部及びプロパン0.7〜2.7重量部を含有する発泡剤を含浸させてなることを特徴とするので、発泡成形サイクルが短いと共に、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を用いて得られた発泡成形品はその発泡直後においても優れた表面硬度を有しており粘着性フィルムなどの貼着作業も円滑に且つ確実に行なうことができる。
そして、上記発泡性ポリスチレン系樹脂粒子において、ブタンは、ノルマルブタン70〜100重量%及びイソブタン0〜30重量%からなる場合には、発泡成形の成形サイクルを更に短縮化することができる。
(実施例1)
内容積が100リットルの攪拌機付オートクレーブに、リン酸三カルシウム(大平化学社製)120g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ4g、ベンゾイルパーオキサイド(純度75重量%)140g、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート30g、イオン交換水40kg及びスチレンモノマー40kgを投入して100rpmの回転速度にて攪拌して懸濁液を作製した。
次に、攪拌羽を100rpmの回転速度にて撹拌しながら、オートクレーブ内の温度を90℃まで昇温した後、90℃で6時間に亘って保持した。しかる後、オートクレーブ内の温度を120℃まで昇温し、120℃で2時間に亘って保持した後、オートクレーブ内の温度を25℃まで冷却し、オートクレーブからポリスチレン粒子を取り出して洗浄及び脱水を繰り返した後に乾燥させて分級することによって、粒子径が0.5〜0.7mmで且つ重量平均分子量が30万のポリスチレン粒子を得た。
次に、内容積が100リットルの別の攪拌機付オートクレーブに、上記ポリスチレン粒子11kg、蒸留水30kg、ピロリン酸マグネシウム100g及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム6gを入れて攪拌して懸濁させた。
しかる後、予め用意した蒸留水6kgにピロリン酸マグネシウム20g及びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2gを分散させてなる分散液に、重合開始剤として純度75重量%のベンゾイルパーオキサイド88g及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート10gをスチレンモノマー5kgに溶解した上で添加し、ホモミキサーによって均一に攪拌して懸濁液を作製し、この懸濁液を75℃に保持した上記オートクレーブ内に供給した。
オートクレーブ内の懸濁液を撹拌しながら75℃で1時間に亘って保持し、ポリスチレン樹脂粒子に、スチレンモノマー、ベンゾイルパーオキサイド及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネートを吸収させた後、オートクレーブ内にスチレンモノマー28kgを9333g/hrの速度で連続的に3.0時間供給すると共に、スチレンモノマーの供給終了時に懸濁液が108℃となるようにオートクレーブ内を連続的に昇温した。続いて、オートクレーブ内を120℃まで昇温して30分に亘って保持した。
一方、蒸留水2kgにピロリン酸マグネシウム13g及びドデシルベゼンスルホン酸ソーダ0.8gを加えてなる分散液に、発泡助剤としてシクロヘキサン360g及びジイソブチルアジペート(DIBA)315gを加えた上でホモミキサーによって均一に攪拌して懸濁液を作製し、この懸濁液を上記オートクレーブ内に圧入した。
しかる後、オートクレーブ内を80℃まで冷却した上で、オートクレーブ内に、発泡剤としてノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)3740g及びプロパン(ツバメ産業社製 商品名「プロパンゴールド」)880gを圧入して、オートクレーブ内を80℃で6時間に亘って保持した後、オートクレーブ内を20℃まで冷却して発泡性ポリスチレン粒子を取り出して洗浄及び脱水をした後に乾燥させた。
更に、発泡性ポリスチレン粒子をその発泡後の気泡径が完全に安定するまで15℃で3日間に亘って熟成させて、メジアン径0.85mmの発泡性ポリスチレン粒子を得た。
得られた発泡性ポリスチレン粒子5kgをミキサー(松坂貿易社製 商品名「M20型」、内容量20リットル)に供給した。次に、上記ミキサー内に、被覆剤としてステアリン酸亜鉛7.5g、12−ヒドロキシステアリン酸トリグリセライド2.5g及びステアリン酸モノグリセライド4gを順次、供給した後、230rpmの回転速度で3分間に亘って攪拌した。しかる後、被覆剤として更に重量平均分子量が300であるポリエチレングリコール1.5g及び25℃での粘度が100cstであるジメチルポリシロキサン1.0gをミキサー内に供給し、230rpmの回転速度で5分間に亘って攪拌して発泡性ポリスチレン粒子の表面を被覆剤で被覆した。
(実施例2)
プロパンを880gの代わりに660gとしたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(実施例3)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)2816g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)924g及びプロパン(ツバメ産業社製 商品名「プロパンゴールド」)440gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例1)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)2431g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1309g及びプロパン(ツバメ産業社製 商品名「プロパンゴールド」)352gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例2)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)1945g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1795g及びプロパン(ツバメ産業社製 商品名「プロパンゴールド」)440gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例3)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)1100g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)2640g及びプロパン(ツバメ産業社製 商品名「プロパンゴールド」)440gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例4)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)1144g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1056g及びプロパン(ツバメ産業社製 商品名「プロパンゴールド」)1100gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例5)
プロパンを用いなかったこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例6)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)2431g及びイソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1309gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例7)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)1945g及びイソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1795gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例8)
発泡剤としてイソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)3740gのみを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例9)
発泡剤として、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)660g及びペンタン2200gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例10)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)2431g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1309g及びプロパン286gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例11)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)2431g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1309g、プロパン2200gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例12)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)1144g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)616g及びプロパン660gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
(比較例13)
発泡剤として、ノルマルブタン(小池化学社製 商品名「ノルマルブタン」)2992g、イソブタン(ツバメ産業社製 商品名「イソブタン」)1628g及びプロパン660gを用いたこと以外は実施例1と同様にして発泡性ポリスチレン粒子を得た。
得られた発泡性ポリスチレン粒子中の発泡剤の各成分量、成形サイクル、発泡成形品の成形直後の表面硬度、粘着性フィルムの接着性、発泡成形品の外観及び熱融着性を以下の要領で実施し、その結果を表1に示した。なお、表1中の「ノルマルブタン」「イソブタン」「プロパン」「ペンタン」「全ブタン成分」の値は、ポリスチレン粒子100重量部に対する値である。
(発泡性ポリスチレン粒子中の発泡剤量の測定)
発泡性ポリスチレン粒子を180℃の加熱炉に供給して、ガスクロマトグラフ(島津製作所社製 商品名「GC−14B」)を用いて下記条件にて測定した。
検出器:FID
加熱炉:島津製作所社製 商品名「PYR−1A」
カラム:信和化工社製(3mm径×3m)
液相:Squalane 25重量%
担体:Shimalite 60〜80 NAW
加熱炉温度:180℃
カラム温度: 70℃
検出器温度:110℃
注入口温度:110℃
キャリア−ガス:窒素
キャリアーガス流量:60ミリリットル/分
(成形サイクル)
得られた発泡性ポリスチレン粒子を内容量約40リットルの小型バッチ式予備発泡機を用いて、常圧下でゲージ圧力0.02MPaの水蒸気で加熱し、嵩倍数60倍(嵩密度:0.17kg/m3)に予備発泡させて予備発泡粒子を得た。なお、比較例12の発泡性ポリスチレン粒子は、嵩倍率60倍に予備発泡させることができず、これ以降の操作を中止した。
得られた予備発泡粒子を20℃で24時間に亘って放置し、乾燥、熟成させた。面圧計が取付けられ且つ外寸:縦300mm×横400mm×高さ100mmで厚さ25mmの4つの側壁を有する直方体形状で箱形の発泡成形品(内寸:縦250mm×横350mm×高さ75mm)が得られる金型を成形機(積水工機製作所製 商品名「ACE−3SP」)に取付け、加熱媒体として蒸気を用いて発泡成形を行った。
なお、発泡成形条件は、QS成形モードで成形スチーム圧0.07MPa(ゲージ圧力)とし、金型の加熱を3秒、一方の金型側からの加熱を8秒、他方の金型側からの加熱を1秒、両方の金型からの加熱を10秒、水冷を5秒、保熱を8秒、金型からの発泡成形品(発泡倍率:60倍、密度:0.17kg/m3)の取出し時の面圧を0.03MPaとした。
そして、成形サイクルとは、成形機起動から、金型内への発泡性ポリスチレン粒子の充填工程、発泡性ポリスチレン粒子の加熱、発泡工程及び冷却工程を経て、発泡成形品の面圧が0.03MPaとなって型開きするまでの時間である。生産性の観点から成形サイクルは短い方がよい
(発泡成形品の表面硬度)
成形サイクルの評価と同様の要領で発泡成形品を作製し、金型から取出した直後の発泡成形品において、400mm×100mmの寸法を有する二つの側壁の外側面の表面硬度を表面硬度計(高分子計器社製 商品名「ASKER TYPE CS」)を用いて測定し、これら二つの外側面の表面硬度の相加平均値を発泡成形品の表面硬度とした。この発泡成形直後の発泡成形品の表面硬度が50以下の場合、発泡成形品の表面に粘着性フィルムを貼付する際、発泡成形品表面への粘着性フィルムの貼付が不充分となり、粘着フィルムが剥離することがある。なお、表面硬度が50を超える場合を「○」、50以下の場合を「×」と評価した。
(粘着性フィルムの接着性)
成形サイクルの評価と同様の要領で発泡成形品を作製し、金型から取出した直後の発泡成形品の400mm×100mmの寸法を有する二つの側壁の外側面に粘着性フィルム(大阪シーリング印刷社製 商品名「PSカラーテープ」)を貼着した。
なお、発泡成形品の表面への粘着性フィルムの貼着は、シーラー(セキスイカートンシーラー社製 商品名「CT−661−C」)を用いて、押圧エアーシリンダー圧力を0.2MPaとして行なった。
上記要領を10個の発泡成形品について行い、得られた10個の発泡成形品を45℃にて24時間に亘って放置した後、粘着性フィルムの状態を目視観察した。そして、10個の発泡成形品のうち、粘着性フィルムの剥離が見られた発泡成形品の数が1個以下である場合を「○」、粘着性フィルムの剥離が見られた発泡成形品の数が2個以上である場合を「×」とした。
(発泡成形品の外観評価)
発泡成形品の外観を目視観察し下記基準に基づいて評価した。
○・・・発泡粒子同士の融着部分が平滑であった。
×・・・発泡粒子同士の融着部分に凹凸が生じていた。
(熱融着性)
成形サイクルの評価と同様の要領で発泡成形品を作製し、得られた発泡成形品において、250mm×350mmの面に一対の長辺の中心同士を結ぶ直線に沿ってカッターナイフで深さ約2mmの切り込み線を入れた後、この切り込み線に沿って発泡成形品を手で二分割し、その破断面における発泡粒子について、100〜150個の任意の範囲について粒子内で破断している粒子の数(a)と粒子同士の界面で破断している粒子の数(b)とを数え、下記式に基づいて熱融着率を算出した。なお、熱融着率が70%以上の場合を「○」、70%未満の場合を「×」とした。
熱融着率(%)=100×(a)/((a)十(b))
Figure 0005126971

Claims (4)

  1. ポリスチレン系樹脂粒子100重量部にノルマルブタン75〜100重量%及びイソブタン0〜25重量%からなるブタン4.5〜10重量部及びプロパン0.7〜2.7重量部を含有する発泡剤を含浸させてなることを特徴とする発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。
  2. 請求項1に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を予備発泡させてなることを特徴とする予備発泡粒子。
  3. 請求項2の予備発泡粒子を型内に充填して発泡させて得られたことを特徴とする発泡成形品。
  4. ポリスチレン系樹脂粒子100重量部を分散させてなる分散液中に、ノルマルブタン75〜100重量%及びイソブタン0〜25重量%からなるブタン4.5〜10重量部及びプロパン0.7〜2.7重量部を含有する発泡剤を供給して上記ポリスチレン系樹脂粒子に含浸させることを特徴とする発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法。
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