JP5121725B2 - トロンビン含有溶液中のα−トロンビンの安定化方法 - Google Patents

トロンビン含有溶液中のα−トロンビンの安定化方法 Download PDF

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Description

本発明は、トロンビン含有溶液中の不安定なα−トロンビンの安定化方法、α−トロンビンを安定化したトロンビン含有溶液、及びそれを含む液状フィブリノゲン測定用試薬に関する。
フィブリノゲンは、血餅の主要タンパク質であるフィブリンの前駆物質であり、肝実質細胞で産生される。生体中のフィブリノゲンの約80%は血漿中(健常成人で約200〜400mg/dL)に、残りは組織に分布している。フィブリノゲンは、ジスルフィドによって結合された3対のポリペプチド(Aα、Bβ、及びγ)鎖を含む糖タンパク質であり、Aα及びBβ鎖がトロンビンにより分解されフィブリンとなることで血栓生成や止血血栓の主役を担っている。臨床的には炎症で増加し、高度な肝機能障害、DIC等では減少する。
フィブリノゲンの測定法としては、クラウス法(トロンビン添加法)、PT derived法(凝固時間法)、TIA(免疫比濁)法、ラテックス法等があり、一般的にはトロンビン添加法、すなわちクエン酸Na加血漿検体にトロンビンと塩化カルシウムを添加し、凝固する時間を測定し、既知濃度のフィブリノゲンを用いて作成した検量線から検体のフィブリノゲン濃度(mg/dL)を計算により求める方法が行われている。
フィブリノゲン測定に用いられるトロンビンは、その前駆体であるプロトロンビンからペプチドが切り出されて凝固活性を有するα−トロンビンとなる。このα−トロンビンは低分子量の凝固活性を有さないβ−トロンビン、更にγ−トロンビンに自己分解を起こすことが知られており、長期間保存する場合は、通常、凍結乾燥されていた。
そこで、トロンビンを溶液中で安定化する幾つかの試みも行われており、例えば、トロンビンに(1)高濃度グリセロール、ポリオール(スクロース、マンニトール、ソルビトール等)を添加する方法(特許文献1)、(2)糖、アミノ酸などを添加する方法(特許文献2)等が知られている。
しかし、これらは、液状のフィブリノゲン測定用試薬中のトロンビンの安定化方法としては効果が不十分であった。
フィブリノゲン測定用試薬におけるトロンビンの安定化方法としては、トロンビン含有溶液にトロンビンの拮抗阻害剤を添加する方法(特許文献3)が知られている。
しかし、この方法は、トロンビンの活性を阻害することを機序とするものである。そのため、この方法を用いた場合、フィブリノゲン測定検査において重要な測定意義を持つフィブリノゲン低濃度検体では、凝固時間が極端に遅延し、場合によっては測定不能となる。このことは時間当たりの検体処理数の低下だけでなく、フィブリノゲン低濃度検体の測定不能による再検の増加につながるため、この方法は緊急検査には不向きなものであった。
それ故、低濃度のフィブリノゲン検体においても測定不能とならず、測定時間の極端な遅延が少なく、また、低濃度検体の測定値への影響が少ない液状のフィブリノゲン測定用試薬に適用可能なα−トロンビン含有溶液中のα−トロンビンの安定化方法の開発が望まれていた。
特開昭62−106028 特開昭64−040433 特開2004−191367
本発明の目的は、トロンビン含有溶液における、不安定なα−トロンビンの安定化方法、α−トロンビンを安定化したトロンビン含有溶液及びこれを含む液状のフィブリノゲン測定用試薬を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、従来、β−トロンビンやγ−トロンビンは、単なるα−トロンビンの自己分解産物としか考えられていなかったが、α−トロンビンがα−トロンビンに作用する自己分解よりも、β−及びγ−トロンビンがα−トロンビンに作用する分解活性がより強いことを見出した。そして、全トロンビンに対するβ−及び/又はγ−トロンビンの含量を一定範囲に低く抑えることにより、全く意外にも従来は自己分解を起こすために不安定と考えられていたα−トロンビンの溶液中での安定化が可能であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、トロンビン含有溶液中の全トロンビンに対するα−トロンビン含量を少なくとも70%以上とすることを特徴とするトロンビン含有溶液中のα−トロンビンの安定化方法を提供するものである。
本発明によれば、トロンビン含有溶液中のα−トロンビンの残存率の低下や活性の低下を抑制し、トロンビン含有溶液の保存安定性や品質を向上することができる。さらに、緊急検査に適した液状のフィブリノゲン測定用試薬の保存安定性や品質を向上することができる。
精製トロンビンの10−20%SDS−PAGE像である。図の左は精製α−トロンビン、図の右は精製β−及びγ−トロンビンの混合物の像である。尚、Aはα−トロンビンに相当するもの、Bはβ−及びγ−トロンビンに相当するものである。 37℃加速試験後のα−トロンビン含量残存率。0週目の凝固時間を100%とした。 37℃加速試験後のトロンビン活性。0週目の凝固時間を100%とした。 37℃加速試験後の試料1の凝固時間の遅延。0週目の凝固時間を100%とした。 37℃加速試験後の試料2の凝固時間の遅延。0週目の凝固時間を100%とした。
本発明におけるトロンビン含有溶液中の全トロンビンに対するα−トロンビン含量は、70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上である。そして、トロンビン含有溶液中の全トロンビンに対する、α−トロンビン含量は70%以上且つβ−及び/又はγ−トロンビン含量は30%未満が更に好ましく、α−トロンビン含量は80%以上且つβ−及び/又はγ−トロンビン含量は20%未満がより更に好ましく、α−トロンビン含量は90%以上且つβ−及び/又はγ−トロンビン含量は10%未満が特に好ましい。
本発明は、後記実施例に示すとおり、全トロンビンに対するβ−及びγ−トロンビン含量が高まるにつれてβ−及びγ−トロンビンが溶液中のα−トロンビンの残存率の低下や活性を低下させるため、全トロンビンに対するα−トロンビン含量を高め、一方で全トロンビンに対するβ−及びγ−トロンビン含量を抑えることで、溶液中のα−トロンビンの保存安定性、品質を高めることができる。
本発明におけるトロンビンとは、α−トロンビンを含むものをいい、全トロンビンとはα−トロンビン、β−トロンビン及びγ−トロンビンの全てをいう。
本発明における全トロンビンに対するα−トロンビン含量は、トロンビンを定量的に測定することができる公知の方法にて、α−トロンビン、β−トロンビン及びγ−トロンビンの各測定値を求め、下記式(1)により求めることができる。
全トロンビンに対するα−トロンビン含量(%)=(α−トロンビン測定値/全トロンビン測定値の総和)×100・・・式(1)
また、同様にして、全トロンビンに対するβ−及び/又はγ−トロンビン含量を下記式(2)により求めることができる。
全トロンビンに対するβ−及び/又はγ−トロンビン含量(%)=(β−及び/又はγ−トロンビン測定値/全トロンビン測定値の総和)×100・・・式(2)
トロンビンを定量的に測定する方法としては、例えば、活性測定法やデンシトメトリーによる蛋白定量等が挙げられ、いずれの測定方法であってもよい。また、適宜測定前に公知の方法にてα−トロンビン及びその分解物を分離・精製してもよい。
より具体的には、合成基質S−2238(第一化学薬品製)を用いた活性測定法(合成基質法)によってα−トロンビン含量を求める場合、公知のイオン交換樹脂にてα−、β−及びγ−トロンビンを分画後、各画分のS−2238に対する分解活性をそれぞれ測定し、全トロンビン活性に対するα−トロンビン活性の活性比率(%)として求めることができる。
また、デンシトメトリーを用いた場合、公知のタンパク質分析用の電気泳動にてα−、β−及びγ−トロンビン画分に分け、デンシトメトリーによりそれぞれのタンパク質含量を求めた後、全トロンビンのタンパク質含量に対するα−トロンビンのタンパク質含量の比率(%)として求めることができる。
本発明に用いるトロンビンは、ヒト等の動物由来、遺伝子工学的手法で調製されたもの、又は市販の医薬品のいずれであってもよい。
本発明に用いるトロンビンの調製法としては、公知のタンパク質の分離・精製法、例えば、濾過、洗浄、乾燥、再結晶、各種カラムクロマトグラフィー、HPLC、液々分配等が挙げられる。より具体的には、陽イオン交換樹脂等のイオン交換樹脂、ベンザミジン樹脂等のアフィニティー樹脂、限界濾過膜やゲルろ過等が挙げられる。
そして、これらを適宜組み合わせて全トロンビンに対するα−トロンビン含量が高まるよう調整する。
本発明のトロンビン含有溶液は、トロンビンを水及び/又は有機溶媒に懸濁又は溶解させた水溶液、有機溶媒溶液又は水・有機溶媒の混合溶液であり、好ましくは水溶液又は水・有機溶媒混合溶液である。当該有機溶媒としては、α−トロンビンの分解や活性阻害等、フィブリノゲン測定への影響を有するものでなければ特に限定されず、例えば、ジメチルスルホキシド、グリセロール、ポリエチレングリコール、ポリピレングリコール等が挙げられる。これらを1種類もしくは2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明のトロンビン含有溶液のpHは、特に調整しなくともよいが、α−トロンビンの分解や活性阻害を抑制するため好ましくは4〜9であり、より好ましくは5.5〜7であり、更に好ましくは6〜6.5である。
当該pHを4〜9に調整するには、pH4〜9の範囲に緩衝能をもつ緩衝剤を適宜選択して使用することができ、例えば、クエン酸、リン酸、酢酸、イミダゾール、HEPES、MOPS、BIS−TRIS、TRIS、MOPSO、ADA、MES等から1種類もしくは2種類以上を適宜組み合わせることができる。
また、当該pHを5.5〜7に調整する場合や、6〜6.5に調整する場合には、例えばクエン酸、リン酸、イミダゾール、BIS−TRIS、MOPSO、ADA、MES等から1種類もしくは2種類以上を適宜組み合わせることができる。
これらの緩衝剤の添加量は、緩衝能を有する量であれば特に限定されないが、例えばトロンビン含有溶液中の緩衝剤の濃度が5〜1000mM、特に20〜300mMであるのが好ましい。
また、本発明のトロンビン含有溶液におけるα−トロンビンの活性量は、上記全トロンビンに対するα−トロンビン含量に応じて目的とする活性値に調整されていればよく、特に限定されない。例えば、フィブリノゲン測定用試薬に適用する場合にはα−トロンビンの活性が、公知の合成基質法にて20〜1000単位/mL、更に50〜500単位/mL、特に100〜300単位/mLであるのが好ましい。
本発明のトロンビン含有溶液は、以下のような公知の化合物をフィブリノゲン測定に影響のない範囲で適宜配合し、公知の製造方法にて製造することができる。
当該トロンビン含有溶液には、フィブリノゲン測定に影響のない範囲でα−トロンビンの安定化や保存安定性向上等のために用いる公知の化合物を適宜配合してもよく、例えば、カルシウムイオン、有機酸、界面活性剤、タンパク質等を挙げることができる。
前記カルシウムイオンの具体例としては、水溶性のカルシウム化合物が好ましく、例えば塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グルクロン酸カルシウム、酒石酸カルシウム等が挙げられる。これらのカルシウム化合物は1種類もしくは2種以上を組み合わせて使用することもできる。該カルシウム化合物のα−トロンビンに対する安定化有効量は、安定性を向上させる量であれば良く、特に限定されないが、例えばトロンビン含有溶液中のカルシウムの濃度は、好ましくは5mM〜100mMであり、より好ましくは10mM〜50mMである。
前記有機酸の具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルコン酸、乳酸、グルクロン酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルタル酸、アミノ酢酸、アミノカプロン酸等が挙げられ、遊離酸又はその塩のどちらを用いても良い。また、これらの有機酸は1種類もしくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
当該有機酸の添加量はα−トロンビン含有溶液の安定性を向上させる量であれば良く、特に限定されないが、例えばトロンビン含有溶液中の当該有機酸の濃度は、好ましくは10mM〜500mMであり、より好ましくは50mM〜200mMである。
前記界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤のいずれでもよく、その具体例としては、次のものが挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えばドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシル−N−サルコシン酸ナトリウム、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム等が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えばセチルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラデシルアンモニウムブロミド、ドデシルピリジニウムクロリド等が挙げられる。
両イオン性界面活性剤としては、例えば3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホン酸(CHAPS)、3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸(CHAPSO)、パルミトイルリゾレシチン、ドデシル−N−ベタイン、ドデシル−β−アラニン等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばオクチルグルコシド、ペプチルチオグルコシド、デカノイル−N−メチルグルカミド、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンへプタメチルヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンイソオクチルフェニルエーテル(Triton(登録商標)Xシリーズ)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、スクロース脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールエステル(Tween(登録商標)シリーズ)等が挙げられる。
これらの界面活性剤のうち、非イオン性界面活性剤が特に好ましく用いられる。また、これらの界面活性剤は1種類もしくは2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
当該界面活性剤の添加量は、α−トロンビン含有溶液の安定性を向上させる量であれば良く、特に限定されないが、例えばα−トロンビン含有溶液中の当該界面活性剤の濃度は、好ましくは0.001〜1w/v%であり、より好ましくは0.005〜0.1w/v%である。
前記タンパク質の具体例としては、アルブミン、ゼラチン、グロブリン等を挙げることができるが、これらのタンパク質は1種類もしくは2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
当該タンパク質の添加量は、α−トロンビン含有溶液の安定性を向上させる量であれば良く、特に限定されないが、例えばα−トロンビン含有溶液中の当該タンパク質の濃度は、好ましくは0.05〜10w/v%であり、より好ましくは0.1〜5w/v%である。
さらに、本発明のα−トロンビン含有溶液には、上記以外に測定再現性を向上させるためフィブリノゲン測定に影響のない範囲で高分子多糖類及び/又は合成高分子類を配合してもよい。
当該高分子多糖類の具体例としては、デキストラン40、デキストラン70、デキストラン200,000、デキストラン500,000、フィコール等が挙げられる。これらの高分子多糖類は1種類もしくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
当該高分子多糖類の添加量は、再現性を向上させる量であれば特に限定されないが、例えばトロンビン含有溶液中の高分子多糖類の濃度は、好ましくは0.1〜10w/v%であり、より好ましくは0.3〜3w/v%である。
当該合成高分子類の具体例としては、ポリビニルアルコール500、ポリビニルアルコール1500、ポリビニルアルコール2000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール2000、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール20000及びポリビニルピロリドン等が挙げられる。これらの合成高分子類は1種類もしくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
当該合成高分子類の添加量は、再現性を向上させる量であれば特に限定されないが、例えばトロンビン含有溶液中の合成高分子類の濃度は0.1〜10w/v%であり、好ましくは0.3〜3w/v%である。
また、本発明のトロンビン含有溶液には、フィブリノゲン測定に影響のない範囲で適当な防腐剤を添加してもよい。当該防腐剤としては、例えばアジ化ナトリウム、プロクリン(登録商標)300、シプロフロキサシン、プロピオン酸もしくは安息香酸ナトリウム等が挙げられ、これらの中から1種類もしくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。また、必要に応じて塩化ナトリウム等の塩や、アミノ酸、糖等の一般的な安定化剤等を含ませることもある。
当該防腐剤の添加量は、所定の範囲内であれば特に限定されないが、例えばトロンビン含有溶液中のプロクリン(登録商標)300の濃度は0.001〜1w/v%であり、好ましくは0.01〜0.1w/v%である。尚、上記に記載の濃度は、市販のプロクリン(登録商標)300を100w/v%とした場合の濃度を記載している。
本発明の液状フィブリノゲン測定用試薬は、上記α−トロンビン含有溶液を含み、更にフィブリノゲン測定に影響のない範囲でフィブリノゲンを測定するため通常用いる化合物を適宜配合してもよい。
当該液状のフィブリノゲン測定用試薬は、凝固能検査試薬、特にフィブリノゲンの定量用試薬に使用することができる。具体的には、フィブリノゲン標準液を検体希釈用緩衝液で所定の濃度に希釈後、希釈フィブリノゲン標準液と液状のフィブリノゲン測定用試薬を添加し、37℃にて凝固時間を測定する。本フィブリノゲン濃度と凝固時間の測定値を基に検量線を作成し、被検検体の凝固時間の測定値を本検量線から換算して、被検検体中のフィブリノゲン濃度を求めることができる。
また、本発明のトロンビン含有溶液を含む液状フィブリノゲン測定用試薬は、トロンビン活性阻害物質の活性、例えば、アンチトロンビン活性、ヒルジン活性、化学合成阻害剤の活性を測定することができる。
また、本発明の液状のフィブリノゲン測定用試薬は、測定用試薬キットとしてもよく、斯かる場合には検体及び標準液を希釈するための検体希釈用緩衝液を含んでもよい。
検体希釈用緩衝液としては、MES、Bis−Tris、ADA、PIPES、ACES、MOPSO、BES、MOPS、TES、HEPES、DIPSO、TAPSO、POPSO、HEPPSO、EPPS、Tricine、Bicine、TAPS、CHES、CAPSO、CAPSなどのグッド緩衝液、バルビタール緩衝液を挙げることができる。当該検体希釈用緩衝液は、上記トロンビン含有溶液に加えた際に、上記トロンビン含有溶液のpHや濃度の範囲と成るように使用すればよい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(製造例1)α−トロンビン及びβ・γ−トロンビンの分離・精製
50mM リン酸緩衝液pH 7.0で溶解した5万単位のトロンビン溶液をS−Sepharose(2.5x11cm、ファルマシア)に吸着させ、同緩衝液で洗浄後、0.4M NaClを含む同緩衝液を用いた0〜0.4M NaCl(各300mL)のリニアグラジエントにて溶出した。トロンビン活性を合成基質法で測定し、低いイオン強度で溶出されるβ−及びγ−トロンビン混合物(以下、β・γ−トロンビンとする。)画分と高いイオン強度で溶出されるα−トロンビン画分を回収した。
さらに、各画分のトロンビン溶液をBenzamidine−Sepharose(2.1x6cm、ファルマシア)に吸着させ、0.5M NaClを含む同緩衝液で洗浄後、0.1M Benzamidine、0.5M NaClを含む同緩衝液を用いた0−0.1M Benzamidine(各100mL)のリニアグラジエントにて溶出し、精製α−トロンビン(約3万単位)と精製β・γ−トロンビン(約1万単位)を得た。なお、回収した各精製トロンビン溶液は、0.1M NaCl、20mM Tris−HCl pH7.4で透析した後、後記する検討に使用した。また、合成基質法によるトロンビン活性測定は、試薬1(100mM Tris、50mM クエン酸3Na、0.05%BSA,pH7.4)で500倍希釈した各トロンビン含有溶液200μLと試薬2(S−2283:1mg/mL)200μLを加え、37℃で10分間反応させた後、1mLの2%クエン酸を添加し、405nmの波長で測定した。さらに、合成基質法測定値からトロンビン活性への換算は、トロンビン標準品(日本薬局方)を基に行ない、精製α−トロンビンは1238単位/mL、精製β・γ−トロンビンは677単位/mLであった。
(製造例2)各トロンビンの純度検定(デンシトメトリー)
精製α−トロンビン、並びに精製β・γ−トロンビンをLaemmli法に従い非還元下の10−20%SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)にて分離した。CBBによる蛋白染色後、充分に脱色した後、デンシトメーター(コダックIS440CF)にて各バンドの染色度合い(Intensity)を測定した。
その結果、表1、図1に示すように精製α−トロンビンの純度は約95%であり(約5%はβ−及びγ−トロンビンを含む)、精製β・γ−トロンビンの純度は約80%であった(約20%はα−トロンビンを含む)。尚、Aはα−トロンビンに相当するもの、Bはβ−及びγ−トロンビンに相当するものである。
Figure 0005121725
(実施例1)条件1〜5のトロンビン含有溶液の調製
条件1〜5のトロンビン含有溶液は、100単位/mL α−トロンビン、150mM 塩化ナトリウム、0.05% プロクリン(登録商標)300、β・γ−トロンビンを下記に記載の活性比率で含有する50mM MES緩衝液からなるpH6.3の溶液であり、精製α−トロンビン及び精製β・γ−トロンビンを用いて調製した。
条件1:全トロンビン活性に対するβ・γ−トロンビンの活性比率: 5%
条件2:全トロンビン活性に対するβ・γ−トロンビンの活性比率:10%
条件3:全トロンビン活性に対するβ・γ−トロンビンの活性比率:15%
条件4:全トロンビン活性に対するβ・γ−トロンビンの活性比率:20%
条件5:全トロンビン活性に対するβ・γ−トロンビンの活性比率:50%
(実施例2)α−トロンビン含量の安定性
条件1〜5のトロンビン含有溶液を37℃で0,1,2週間保存したときのα−トロンビン含量の残存率を測定した。なお、α−トロンビンの含量の測定は製造例2の純度検定にて行った。
その結果、表2及び図2に示したように、37℃加速試験後のα−トロンビンの含量残存率は、β・γ−トロンビンの活性比率が増加するに従い低下した。β・γ−トロンビンの活性比率が50%(条件5)のトロンビン含有溶液では37℃・2週間保存でα−トロンビン含量残存率が50%であったのに対し、条件4のβ・γ−トロンビンの活性比率が20%のトロンビン含有溶液は、37℃・2週間保存でα−トロンビン含量残存率が81%と良好な結果が得られ、共存するβ・γ−トロンビンが少ない方が(すなわち、α−トロンビンの活性比率が大きい方が)、α−トロンビンの残存率が高かった。
Figure 0005121725
ここで、図2より、全トロンビンに対するβ・γ−トロンビンの活性比率とα−トロンビンの含量残存率が逆比例することから、β・γ−トロンビンの活性比率が30%(すなわち、全トロンビン活性に対するα−トロンビンの活性比率70%)では、37℃・2週間保存後のα−トロンビン含量の残存率が70%以上と予想される。また、この結果より、トロンビン含有溶液中の全トロンビンに対するα−トロンビン含量は、70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上であることが判る。そして、トロンビン含有溶液中の全トロンビンに対する、α−トロンビン含量は70%以上且つβ−及び/又はγ−トロンビン含量は30%未満が更に好ましく、α−トロンビン含量は80%以上且つβ−及び/又はγ−トロンビン含量は20%未満がより更に好ましく、α−トロンビン含量は90%以上且つβ−及び/又はγ−トロンビン含量は10%未満が特に好ましいことが判る。
(実施例3)トロンビン活性の安定性
実施例1と同様に条件1〜5の各トロンビン含有溶液を調製し、37℃で0,1,2週間保存したときの合成基質法での測定値よりトロンビン活性の残存率を求めた。
合成基質法による活性測定は、前記の製造例1に記載の方法を用いた。
その結果、表3及び図3に示したように、条件5のβ・γ−トロンビンの活性比率が50%の含有溶液では、37℃で2週間保存後のトロンビン活性残存率は20%以下であったのに対し、条件4のβ・γ−トロンビンの活性比率が20%のトロンビン含有溶液では37℃で2週間保存後のトロンビン活性残存率は約60%と良好であり、初期のβ・γ−トロンビンの活性比率が小さいほど(すなわち、α−トロンビンの活性比率が大きいほど)、37℃で2週間保存後のトロンビン活性残存率は増大した。
Figure 0005121725
(実施例4)各α−トロンビン含有溶液の凝固活性の安定性
実施例2で調製した条件1〜5のα−トロンビン含有溶液について、37℃で0,1,2週間保存したトロンビン含有溶液を用い、ヒト血漿(試料1及び試料2)について凝固時間の測定を行った。本実験は、検体希釈液(TC緩衝液、シスメックス)で10倍に希釈した血漿100μLに各トロンビン含有溶液を50μL添加し、コアグレックス800(シスメックス)にて凝固時間を測定した。
試料1に関する結果を表4及び図4に示し、試料2に関する結果を表5及び図5に示し、図4及び5については0週目の凝固時間を100%とした場合の相対%で示した。
Figure 0005121725
Figure 0005121725
図4及び図5より、β・γ−トロンビンの活性比率が50%(条件5)のトロンビン含有溶液では、37℃で2週間保存後の凝固時間の初期凝固時間に対する相対%は120%を超えていたのに対し、β・γ−トロンビンの活性比率が20%以下(条件1−4)の含有溶液では、110%未満であった。以上より、本発明のトロンビン含有溶液は溶液中で安定であり、液状のフィブリノゲン測定用試薬として有用なことが確認された。

Claims (3)

  1. トロンビン含有溶液中の全トロンビンに対するα−トロンビン含量を少なくとも70%以上とすることを特徴とするトロンビン含有溶液中のα−トロンビンの安定化方法。
  2. トロンビン含有溶液中の全トロンビンに対するβ−及び/又はγ−トロンビン含量が30%未満である請求項1記載の安定化方法。
  3. トロンビン含有溶液のpHが4〜9である請求項1又は2記載の安定化方法。
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