JP5121613B2 - ガス調理器具 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス調理器具に関し、詳細には、調理庫内でガスを燃焼させて被調理物の調理を行うガス調理器具に関する。
従来より、調理庫(グリル庫、又は加熱庫とも呼ぶ)内でガスを燃焼させて、魚等の被調理物の加熱調理を行うグリルを備えたガス調理器具(例えば、ガスコンロ)が知られている。調理庫の前面には開口部が形成され、該開口部から受け皿を外部に引き出すことで、受け皿に載置された焼き網に被調理物を載せ、又は取り出すことができる。受け皿には開口部を開閉するための開閉扉が一体となっており、受け皿が調理庫内に収納されると同時に、開口部が開閉扉で閉塞されるようになっている。
また、最近では、開閉扉と受け皿とが分離されたものも利用されている。例えば、受け皿と開閉扉とが分離されているとともに、加熱庫に対する受け皿の出し入れに連動して開閉扉が開口部を開閉できるガス調理器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。このガス調理器具では、受け皿は、加熱庫の底壁に設けられたガイドに沿って直線的にスライドする。そして、その受け皿のスライド動作に連動して開閉扉が開口部を開閉する。このガス調理器具において、加熱庫から受け皿を引き出した状態では、受け皿に開閉扉が付いていないことから、焼き網に対して被調理物が載せ易くなると共に、焼き網に載置された被調理物を容易に取り出すことができる。
具体的な構造として、例えば、図9,図10に示す従来のビルトインコンロ200のように、筐体201内に組み込まれた調理庫202の前面には開口部205が設けられている。その開口部205には開閉扉210が開閉可能に設けられている。開閉扉210の両側には、平面視コ字状に形成された連杆215の両端が連結されている(図10参照)。連杆215は、一対の両側部215aと、該一対の両側部215aの間に設けられた先端連結部215b(本発明の長孔軸に相当)とからなる。先端連結部215bは、調理庫202の側壁202a,202bに設けられた長孔270に挿通すると共に、受け皿207の背面207aに当接するようになっている。
さらに、先端連結部215bの長手方向両端には、調理庫202の側壁202a,202bに一端が各々固定されたバネ230,230の各他端がそれぞれ固定されている。これらバネ230によって、先端連結部215bは調理庫202の前方向に付勢される。よって、その先端連結部215bに当接する受け皿207も調理庫202の前方向に付勢される。
このような構造において、受け皿207を調理庫202から引き出す場合、受け皿207に連結された把手208を調理庫202の前方に引き出す。すると、受け皿207が調理庫202の前方向に移動し、バネ230の付勢力によって先端連結部215bが長孔217に沿って調理庫202の前方向に移動する。さらに、その先端連結部215bに連結された両側部215aを介して、開閉扉210が支軸211を中心に調理庫202の上方に回動するので、開口部205が開かれる。一方、受け皿207を調理庫202に収納する場合、受け皿207に連結された把手208を調理庫202に押し込む。すると、受け皿207の背面207aが連杆215の先端連結部215bに当接するので、先端連結部215bは調理庫202の奥側に押し込まれる。つまり、先端連結部215bはバネ230の付勢に対向して長孔217に沿って調理庫202の奥側に移動する。これにより、先端連結部215bに連結された両側部215aを介して、開閉扉210が支軸211を中心に調理庫202の下方に回動するので、開口部205が閉じられる。
実開平6―4513号公報
しかしながら、ユーザによって把手208が勢いよく調理庫202に押し込まれた場合、受け皿207は調理庫202内に収納されるが、背面207aが連杆215の先端連結部215bに勢いよく衝突してしまい、その際に大きな音が生じるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、受け皿が勢いよく調理庫に収納される際に生じる音を軽減できるガス調理器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガス調理器具は、前面に開口部が形成され、被調理物の調理を行うための調理庫と、当該調理庫に対して出し入れされ、被調理物が載置される焼き網を備えた受け皿とを備えたガス調理器具において、前記受け皿を保持すると共に、前記調理庫内に収納される保持手段と、当該保持手段に設けられた第1磁石と、前記調理庫に設けられると共に、前記第1磁石が前記調理庫側に移動する軌跡上に配置され、前記第1磁石に反発する第2磁石とを備えている。
また、請求項2に係る発明のガス調理器具は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記開口部近傍に設けられ、前記調理庫の左右方向に延設された支軸と、当該支軸に挿通され、前記支軸を中心に前記調理庫の上下方向に回動して前記開口部を開閉する開閉扉と、当該開閉扉を開く方向に付勢する付勢手段と、前記調理庫の側壁に設けられ、前記調理庫の前後方向に延設された長孔と、当該長孔に遊挿され、前記調理庫の左右方向に設けられた長孔軸と、一端が前記開閉扉に回動可能に連結され、他端が前記長孔軸に連結されたアーム状の連結部材と、前記保持手段に設けられ、前記受け皿が前記保持手段と共に前記調理庫内に収納される際に、前記長孔軸に当接し、前記長孔軸を前記長孔に沿って前記調理庫の後方に移動させることにより、前記連結部材を介して、前記付勢手段の付勢力に抗して前記開閉扉を閉じる方向に回動させる当接部とを備え、前記第1磁石は、前記当接部に設けられ、前記第2磁石は、前記長孔軸に設けられている。
請求項1に係る発明のガス調理器具では、受け皿は保持手段に保持された状態で調理庫内に収納される。この受け皿が調理庫内に収納される過程において、保持手段に設けられた第1磁石が調理庫に設けられた第2磁石に向かって移動する。すると、第1磁石は第2磁石に対して反発するため、受け皿が調理庫に移動する速度が弱められる。これにより、ユーザが受け皿を勢いよく収納する場合に、第1磁石と第2磁石との反発力によってその勢いが弱められるので、受け皿が調理庫内に収納される際に生ずる音を軽減できる。また、受け皿や保持手段が調理庫に対して勢いよく衝突するのを防止できるので、調理庫が損傷するのを防止できる。
請求項2に係る発明のガス調理器具では、請求項1に記載の発明の効果に加え、調理庫の開口部は、支軸を中心に回動する開閉扉によって開閉される。開閉扉は付勢手段によって常時開く方向に付勢されている。受け皿が保持手段と共に調理庫内に収納される場合、長孔に遊挿された長孔軸に対して、保持手段に設けられた当接部が当接し、長孔軸を調理庫の後方に移動させる。すると、その長孔軸に連結部材を介して連結された開閉扉が閉じる方向に回動する。このようにして、受け皿の調理庫に対する出し入れに連動させて、開閉扉を開閉することができる。さらに、この受け皿が調理庫内に収納される過程において、当接部に設けられた第1磁石が、長孔軸に設けられた第2磁石に向かって移動すると、第1磁石と第2磁石との反発力が働く。従って、ユーザが受け皿を勢いよく収納した場合でも、第1磁石と第2磁石との反発力によってその勢いが弱められるので、受け皿が調理庫内に収納される際に生ずる音を軽減できる。
以下、本発明の一実施形態であるビルトインコンロ1について、図面を参照して説明する。図1は、ビルトインコンロ1の斜視図である。図2は、受け皿60を引き出した状態のビルトインコンロ1の斜視図である。図3は、受け皿60をレール機構30から取り外した状態のビルトインコンロ1の斜視図である。図4は、図2に示すI−I線矢視方向断面図である。図5は、図1に示すII−II線矢視方向断面図である。図6は、開閉扉15の斜視図である。図7は、図4に示す保持枠40の周囲の部分拡大図である。図8は、連結アーム53が連結された開閉扉15の右側面図である。なお、図1に示すビルトインコンロ1が本発明の「ガス調理器具」に相当する。
はじめに、ビルトインコンロ1の全体構造について概略的に説明する。図1に示すように、ビルトインコンロ1は、略直方体状の筐体2を備えている。筐体2の天面にはトッププレート4が設けられている。トッププレート4の左右両側には、ガスバーナ5,7が各々設けられ、それらガスバーナ5,7に挟まれる中央奥側には、とろ火用のガスバーナ6が設けられている。これらガスバーナ5,6,7の各中心部には、調理容器の底部に当接して、その底部温度を検知するための温度センサ5a,6a,7aが各々設けられている。ガスバーナ5,6,7の各上部周囲には、調理容器を載置するための五徳9,10,11が各々設けられている。
トッププレート4の後端側には、後述するグリル庫45(図4参照)に連通する排気口13が設けられている。排気口13には、複数の孔を有し、グリル庫45内からの炎のあふれを抑制するための一対の安全網14a,14bが設置されている。
筐体2の幅方向中央の内側には、筐体2の前後方向に長手を有し、被調理物を庫内で加熱するためのグリル庫45(図5参照)が組み込まれている。図2,図3に示すように、グリル庫45の前面には開口部8が形成され、該開口部8は、筐体2の正面中央に形成された矩形状の開口12の内側に配置されている。開口部8の上端部にはグリル庫45の左右方向に延びる支軸48が設けられ、その支軸48に対して開閉扉15が回動可能に軸支されている。これにより、開口部8は開閉扉15によって開閉される。開閉扉15の下方には、受け皿60をグリル庫45から引き出すための取手部材16が設けられている。なお、図4に示すグリル庫45が本発明の「調理庫」に相当する。
図2に示すように、受け皿60は、グリル庫45(図3参照)内に設けられたレール機構30によって、グリル庫45の内側と外側との間をスライド可能に支持されている。よって、取手部材16を手前に引くと、その取手部材16の裏側に連結された受け皿60が庫外にスライドして引き出されるようになっている。この受け皿60には焼き網27が載置されている。よって、受け皿60を庫外に引き出した状態において、焼き網27上に被調理物を載せたり、焼き網27上に載せられた被調理物を取り出すことができる。さらに、本実施形態では、図3に示すように、受け皿60はレール機構30に対して着脱可能である。よって、加熱調理後に、受け皿60をレール機構30から取り外すことによって、受け皿60に載せられた被調理物を所望の場所にそのまま運ぶことができる。
また、グリル庫45には、レール機構30による受け皿60のスライド動作に連動して、開閉扉15を開閉させるための扉連動機構50(図4参照)が設けられている。この扉連動機構50によれば、図4,図5に示すように、受け皿60を庫内に収納することで開閉扉15は自動的に閉じられ、その反対に、受け皿60を庫外に引き出すことで開閉扉15が自動的に開かれる。なお、レール機構30の構造、レール機構30に対する受け皿60の着脱構造、および扉連動機構50の構造については後述する。
ところで、図1,図2に示すように、筐体2の正面左側には、ガスバーナ5を点火するための点火スイッチ17が設けられている。その点火スイッチ17の右隣りには、ガスバーナ6を点火するための点火スイッチ18が設けられている。さらに、グリル庫45の開閉扉15を挟んで、筐体2の正面右側には、ガスバーナ7を点火するための点火スイッチ20が設けられている。その点火スイッチ20の左隣りには、グリル庫45の内側に設けられたグリルバーナ(図示外)を点火するための点火スイッチ19が設けられている。さらに、各点火スイッチ17〜20の上側には、対応する各バーナの火力をそれぞれ調節するための火力調節レバー21〜24が各々設けられている。
また、筐体2の正面左下であって、点火スイッチ17,18の下側には、ビルトインコンロ1を操作するための操作パネル25が回動可能に設けられている。未使用時には筐体2の内側に収納され、使用時には収納状態の操作パネル25を押下することで、筐体2の外側に回動されて操作可能となる。一方、筐体2の正面右下であって、点火スイッチ19,20の下側には、ビルトインコンロ1の電源を供給する乾電池を格納するための電池ボックス26が設けられている。
次に、レール機構30の構造について説明する。図4に示すように、レール機構30は、グリル庫45の左右の両側壁の各内面の下端部に沿って各々固定された一対の固定レール31と、該一対の固定レール31の内側に沿ってグリル庫45の前後方向にスライド可能に支持された一対の第1可動レール32と、該一対の第1可動レール32の内側に沿ってグリル庫45の前後方向にスライド可能に支持された一対の第2可動レール33とからなる。なお、図4では、一対の各レールのうち、右側の各レールについてのみ図示している。
そして、固定レール31と第1可動レール32とが互いにすれ違う間には、複数の小型ローラが並列してなるローラユニット(図示外)が配設されている。第1可動レール32と第2可動レール33とが互いにすれ違う間にも、同様のローラユニット(図示外)が配設されている。さらに、固定レール31の前端側には、第1ストッパ(図示外)が設けられている。第1可動レール32の後端側には、第1可動レール32が引き出された際に、第1ストッパに係止する第1係止部(図示外)が設けられている。これらにより、固定レール31から第1可動レール32が抜けるのを防止できる。
また、第1可動レール32の前端側には、第2ストッパ(図示外)が設けられている。第2可動レール33の後端側には、第2可動レール32が引き出された際に、第2ストッパに係止する第2係止部(図示外)が設けられている。これにより、第1可動レール32から第2可動レール33が抜けるのを防止できる。このような構成からなるレール機構30において、一対の第2可動レール32の前側には、受け皿60を着脱可能に保持するための正面視矩形状の保持枠40が組み付けられている。
ここで、保持枠40の構造について説明する。図3に示すように、保持枠40は、右側の第2可動レール32に固定された長尺状の右枠部41と、左側の第2可動レール32に固定された長尺状の左枠部42と、右枠部41の前端部と左枠部42の前端部との間に渡設された長尺状の前方枠部43と、右枠部41の後端部と左枠部42の後端部との間に渡設された長尺状の後方枠部44とからなる。これら右枠部41、左枠部42、前方枠部43、後方枠部44は、何れも長手方向に直交する断面が略L字状に形成されている。
そして、右枠部41及び左枠部42は、一対の第2可動レール32の上面を覆いつつ、第2可動レール32の内面に沿って略直角に屈曲されている。右枠部41について、前方枠部43の上面を覆う部分の外側の一端部であってグリル庫45の前方側には、扉連動機構50の後述する連結アーム53の一端部に軸支された磁性ローラ55に当接して、グリル庫45の奥側に付勢するための当接部36が設けられている。
さらに、当接部36の右枠部41に対向する裏面には、図7に示すように、ブロック状の磁石61がビス71で固定されている。この磁石61は、後述する長孔軸54に軸支された磁性ローラ55(図8参照)に反発するものである。そして、左枠部42についても、右枠部41と同様の当接部(図示外)が設けられ、その当接部の裏面には同様の第1磁石(図示外)がビス(図示外)で固定されている。
このような構成からなる保持枠40の内側に対して、受け皿60の底部が嵌ると共に、右枠部41及び左枠部42に対して、受け皿60の左右両縁部が載置されることによって、保持枠40に受け皿60が保持される。そして、この保持枠40の前方枠部43に取手部材16が連結されている。なお、保持枠40が本発明の「保持手段」に相当する。
次に、開閉扉15の開閉構造について、図6を参照して説明する。開閉扉15は、矩形状の本体枠95を備えている。本体枠95の略中央には矩形状の開口であるガラス窓部96が形成されている。本体枠95の左右両端部には、本体枠95の裏面に対して略直角に延設された側面視L字型の支持部97,98が設けられている。これら支持部97,98において、開閉扉15を上下方向に立てた状態の各上部には、支軸48が挿通される支軸挿通孔99が各々設けられている。それら支軸挿通孔99の各下方には、後述する連結アーム53の一端部を回動可能に軸支するための連結孔100が各々設けられている。そして、本体枠95に対して、その裏側からガラス窓部96を覆うようにして一枚のガラス板110が固定されている。
このような構成からなる開閉扉15において、支持部97,98の一対の支軸挿通孔99,99に対して支軸48が挿通される。そして、その支軸48の長手方向中央部が、グリル庫45の開口部8を形成する開口端の上端部に固定され、支軸48の長手方向両端部が、筐体2の開口12を形成する各内面に固定される。これにより、開閉扉15は支軸48に対して独立して回動する。
さらに、支軸48において、本体枠95の内側に相当する部分の左右両側には、コイル状のトルクバネ58が各々外挿されている。トルクバネ58の一端部に形成されたループ状の固定部58aは、本体枠59の支持部97,98の各内面に固定される。他方、トルクバネ58の他端部は支軸48に固定される。そして、固定部58aが略水平とした状態で、トルクバネ58の他端部が支軸48に対して固定される。つまり、開閉扉15が開いた状態が、トルクバネ58にトルクがかけられていない状態となる。そのため、開閉扉15の自重によって下方に回動しようとしても、トルクバネ58の付勢によって、開閉扉15の開かれた状態が保持される。そして、開閉扉15を閉じることによって、トルクバネ58にトルクがかかるようになっている。なお、図6に示すトルクバネ58が本発明の「付勢手段」に相当する。
次に、扉連動機構50の構造について説明する。図4に示すように、扉連動機構50は、開閉扉15の支持部97,98(図6参照)に各々設けられた連結孔100に一端側が回動可能に連結された連結アーム53と、該連結アーム53の他端部に設けられ、グリル庫45に向かって略直角に延設された長孔軸54と、該長孔軸54に軸支され、磁石で形成された円柱状の磁性ローラ55(図8参照)と、グリル庫45の左右の側壁46(なお、図4では、右側の側壁46のみ図示)の下側にかつグリル庫45の前後方向に延設され、前記磁性ローラ55をガイドするための長孔51とからなる。磁性ローラ55は、保持枠40の当接部36に固定された磁石61に反発する磁石で形成されている。そして、この磁性ローラ55が本発明の「第2磁石」に相当する。
また、連結アーム53は、グリル庫45の前方に向かって膨出するように2カ所で曲げられている。長孔51は、連結アーム53の他端部をグリル庫45の奥側にガイドするために、グリル庫45の前側から奥側に向かって略水平に延設されている。さらにその奥側で上方に屈曲させることによって、開閉扉15の閉塞時における連結アーム53の他端部の移動を規制している。
次に、扉連動機構50の動作について説明する。図4に示すように、まず、受け皿60が庫外に引き出された状態では、開閉扉15はトルクバネ58の付勢によって開いた状態に保持されている。つまり、開閉扉15は上方に跳ね上がっているので、連結アーム53の他端部に軸支された磁性ローラ55は、グリル庫45の側壁46に設けられた長孔51の前側まで引き戻された状態となっている。次いで、受け皿60をグリル庫45内に収納するために、取手部材16を筐体2に向かって押すことによって、受け皿60をグリル庫45の内側に向かってスライドさせる。
そして、保持枠40に設けられた当接部36が、グリル庫45の長孔51に遊挿された磁性ローラ55に近づくと共に、磁石61が磁性ローラ55に徐々に近づく。さらに、磁石61が磁性ローラ55に近づけば近づくほど、磁石61と磁性ローラ55との反発力が強くなる。この反発力によって当接部36の勢いが効果的に弱められる。よって、磁性ローラ55に対して当接部36が勢いよく衝突してしまうことを防止できるので、当接部36が磁性ローラ55に当接する際に生じる音を軽減することができる。
さらに、取手部材16を押し込むことによって、当接部36が磁性ローラ55をグリル庫45の奥側に付勢するので、磁性ローラ55は長孔51の内縁に沿って転動する。そして、磁性ローラ55がグリル庫45の奥側に移動することによって、連結アーム53の他端部がグリル庫45の奥側に引っ張られる。これに伴い、トルクバネ58の付勢に抗して、開閉扉15が引っ張られて下方に回動する。
こうして、受け皿60がグリル庫45内に収納され、取手部材16がグリル庫45の前方の開口端に当接した状態で開閉扉15は完全に閉じた状態(図5参照)となる。このとき、保持枠40の後方枠部44に固定された突起部(図示外)が、グリル庫45の背壁の内面下部に固定された保持ユニット(図示外)によって、左右両側から挟まれて挟持される。これにより保持枠40がグリル庫45内に固定される。
また、受け皿60を庫外に引き出す場合は、上記説明した流れと逆である。図5に示すように、まず、取手部材16を手前に徐々に引き出すと、磁性ローラ55に対する当接部36の付勢が無くなるので、当接部36が前側に移動するのに伴って磁性ローラ55が前方に移動する。これは、トルクバネ58の付勢が支配的となるので、開閉扉15が押し上げられ、これに伴って連結アーム53の他端部に軸支された磁性ローラ55がグリル庫45の前方に引っ張られるからである。
そして、図4に示すように、磁性ローラ55から当接部36が離間して、受け皿60が庫外に引き出された状態では、開閉扉15は跳ね上げられ、グリル庫45の開口部8を完全に露呈した状態とすることができる。
以上説明したように、本実施形態のビルトインコンロ1によれば、グリル庫45の開口部8を開閉する開閉扉15は、グリル庫45に設けられた支軸48を中心に回動可能に設けられている。この開閉扉15は、扉連動機構50によって、グリル庫45に対する受け皿60の出し入れに連動して回動する。扉連動機構50では、受け皿60がグリル庫45内に収納される際に、その受け皿60を保持する保持枠40に設けられた当接部36が、開閉扉15に連結された連結アーム53の一端に軸支された磁性ローラ55に当接する。そして、当接部36が磁性ローラ55を長孔51に沿ってグリル庫45の奥側に押し込むことによって、連結アーム53を介して開閉扉15が閉じる方向に回動するようになっている。ここで、当接部36には、磁性ローラ55に反発する磁石61が固定されている。これにより、当接部36が磁性ローラ55に近づけば近づくほど、磁石61と磁性ローラ55との反発力が強くなるので、当接部36の勢いが効果的に弱められる。よって、磁性ローラ55に対して当接部36が勢いよく衝突してしまうことを防止できるので、当接部36が磁性ローラ55に当接する際に生じる音を軽減することができる。
なお、本発明に係るガス調理器具は、上記実施形態に限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変形してもよい。例えば、上記実施形態では、連結アーム53の一端に磁性ローラ55(第2磁石)を設け、その磁性ローラ55に当接する保持枠40の当接部36の近傍に磁石61(第1磁石)を固定したが、第1磁石及び第2磁石の各設置場所はこれに限定されない。例えば、取手部材16の裏面に第1磁石を固定し、これに対向するグリル庫45側の位置に、第1磁石に反発する第2磁石を固定してもよい。この変形例であれば、受け皿60の移動に伴って開閉する開閉扉15を備えたビルトインコンロ1のみならず、取手部材にガラス扉が一体に固定された従来のコンロにも本発明の適用が可能である。
ビルトインコンロ1の斜視図である。 受け皿60を引き出した状態のビルトインコンロ1の斜視図である。 受け皿60をレール機構30から取り外した状態のビルトインコンロ1の斜視図である。 図2に示すI−I線矢視方向断面図である。 図1に示すII−II線矢視方向断面図である。 開閉扉15の斜視図である。 図4に示す保持枠40の周囲の部分拡大図である。 連結アーム53が連結された開閉扉15の右側面図である。 従来のビルトインコンロ200の一部を切断した側面図である。 従来のビルトインコンロ200の一部を切断した平面図である。
符号の説明
1 ビルトインコンロ
8 開口部
15 開閉扉
30 レール機構
36 当接部
40 保持枠
45 グリル庫
46 側壁
48 支軸
51 長孔
53 連結アーム
54 長孔軸
55 磁性ローラ
58 トルクバネ
60 受け皿
61 磁石

Claims (2)

  1. 前面に開口部が形成され、被調理物の調理を行うための調理庫と、当該調理庫に対して出し入れされ、被調理物が載置される焼き網を備えた受け皿とを備えたガス調理器具において、
    前記受け皿を保持すると共に、前記調理庫内に収納される保持手段と、
    当該保持手段に設けられた第1磁石と、
    前記調理庫に設けられると共に、前記第1磁石が前記調理庫側に移動する軌跡上に配置され、前記第1磁石に反発する第2磁石と
    を備えたことを特徴とするガス調理器具。
  2. 前記開口部近傍に設けられ、前記調理庫の左右方向に延設された支軸と、
    当該支軸に挿通され、前記支軸を中心に前記調理庫の上下方向に回動して前記開口部を開閉する開閉扉と、
    当該開閉扉を開く方向に付勢する付勢手段と、
    前記調理庫の側壁に設けられ、前記調理庫の前後方向に延設された長孔と、
    当該長孔に遊挿され、前記調理庫の左右方向に設けられた長孔軸と、
    一端が前記開閉扉に回動可能に連結され、他端が前記長孔軸に連結されたアーム状の連結部材と、
    前記保持手段に設けられ、前記受け皿が前記保持手段と共に前記調理庫内に収納される際に、前記長孔軸に当接し、前記長孔軸を前記長孔に沿って前記調理庫の後方に移動させることにより、前記連結部材を介して、前記付勢手段の付勢力に抗して前記開閉扉を閉じる方向に回動させる当接部と
    を備え、
    前記第1磁石は、前記当接部に設けられ、
    前記第2磁石は、前記長孔軸に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のガス調理器具。
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