JP5121010B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、画像形成装置における省エネ或いは待機モードの動作として、コントローラのデータ処理回路で用いるクロックの供給を制御し、低消費電力化を図ることが提案されている。この従来技術として、例えば、下記特許文献2を示すことができる。
本発明は、コントローラ基板上に搭載したデバイスの駆動に用いるクロックの発生に伴う消費電力の低減への対応が不十分である画像形成装置の上記現状に鑑みてなされたもので、その目的は、省エネモードにおける電力消費をさらに低減させることにある。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記複数のクロック発生器の各クロック発生器は、クロックの周波数、および振幅の組合せの異なる波形のクロックを発生することを特徴とする。
以下に示す実施形態は、電子写真プロセスで画像が形成可能なデジタル複写機(MFP)に適用した例を示す。ただ、適用する画像形成装置は、プリンタ、ファクシミリ或いは複写単機能機であっても、本実施形態と同様に実施可能である。
このように、通常モードと2段階の省エネモードの計3段階で給電モードの動作を行う場合、この3段階の各給電モードで動作が必要なデバイスが予め決められているので、監視している機器の状態によって定まる給電モードに応じて、予め決められた動作が必要なデバイスに給電を行う。
以下に示す「実施形態1」及び「実施形態2」で、3台のクロック発生器からのクロックの供給を制御する手段に係る異なる実施形態を、デジタル複写機に搭載するコントローラの基本回路を参照して説明する。
この実施形態は、上記した3台のクロック発生器からのクロックの供給を制御する手段として、クロック発生器への入力電源のON/OFFにより制御する形態を示す。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタル複写機に搭載するコントローラの基本回路構成を示す図である。
図1において、コントローラの基本回路は、CPU11と、CPU11にバスで接続されたチップセット(1)12及びチップセット(2)13と、CPU11にバスで接続されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)として、チップセット(1)12を介して接続されたASIC(1)15と、チップセット(1)12及びチップセット(2)13を介して接続されたASIC(2)16と、ASIC(1)15にバスで接続されたエンジンインターフェース18を有する。
図1に示していないが、スキャナ入力等の画像入力処理及び入力画像をプロッタ出力する画像出力処理を行うためのデバイスが、エンジンインターフェース18を介して接続され、また、ユーザが機器との情報を交換するための操作部、ネットワークインターフェース、電源制御部が、ASIC(2)16を介して接続される。
Generator)(1)21、CG(2)22及びCG(3)23で対応する。
CG(1)21、CG(2)22及びCG(3)23は、それぞれ異なる電源から給電され、図1に示すように、VCC1、VCC2及びVCC3をそれぞれの入力電源としている。
ここに、VCC1は、通常モードの時にのみ供給される電源であり、VCC2は、通常モード及び省エネモード(1)の時に供給される電源であり、VCC3は、通常モード、省エネモード(1)及び省エネモード(2)の時に、つまりどの給電モード時でも常に供給される電源である。
また、省エネモード(1)から省エネモード(2)へ、また省エネモード(2)から省エネモード(1)へ移行するときにも、同様に、制御信号2によってスイッチ26を動作させ、CG(2)22への電源供給をON/OFFし、クロックの発生をON/OFF制御する。
通常モードの時及び省エネモード(1)の時に供給される電源VCC2により動作するCG(2)22は、CLK2−1〜5を発生し、CLK2−1〜4をASIC(1)15に、またCLK2−5をエンジンインターフェース18に供給する。
また、どの給電モード時でも常に供給される電源VCC3により動作するCG(3)23は、CLK3−1,2を発生し、CLK3−1,2をASIC(2)16に供給する。
また、浅い省エネ状態をとる省エネモード(1)では、CG(1)21はクロックを発生しないので、CPU11による制御は行わないが、供給クロックCG(2)22及びCG(3)23がクロックを発生し、通常モードへ短時間で移行できるよう、ASIC(1)15の動作を可能にして、エンジンインターフェース18を介して定着温度を所定状態に保つ制御等が行えるようにするとともに、ASIC(2)16の動作を可能にして、ユーザとの情報交換を操作部やネットワークインターフェースを介して行えるようにする。
また、深い省エネ状態をとる省エネモード(2)では、CG(1)21及びCG(2)22はクロックを発生しないので、CPU11及びASIC(1)15による制御は行わないが、CG(3)23がクロックを発生し、通常モードへ移行できるよう、ASIC(2)16の動作を可能にして、定着温度を保つための最低限の電源を供給することや、ユーザとの最低限の情報交換を操作部やネットワークインターフェースを介して行えるようにする。
また、クロックの発生を、クロック発生器へ供給する電源を切ることにより制御する方法をとることで、簡単な手段により消費電力の低減を有効に行える。
上記したコントローラ(図1)に用いるクロック発生器CG(1)21、CG(2)22及びCG(3)23に適用するクロック発生回路の実施形態について説明する。クロック発生回路は、各クロック発生器CG(1)21、CG(2)22及びCG(3)23の内部に構成される回路で、デバイスを駆動するクロックとして、供給するデバイスに必要な周波数のクロックを発生する回路である。例えば、図1の回路におけるCG(1)21の場合、CPU11及びチップセット(1)12に供給するCLK1−1、チップセット(1)12及びチップセット(2)13に供給するCLK1−2及びチップセット(2)13及びASIC(2)16に供給するCLK1−3は、それぞれ異なる周波数のクロックであるから、基本的にはこれらのクロックを発生するために異なる周波数分のクロック発生回路を備える。
チャージポンプ(CP)32は、位相比較器(PD)31からのUp/Down信号を合成(CPout)する。ローパスフィルタ(LPF)33は、チャージポンプ(CP)32からの合成信号(CPout)の波形を鈍らせる。
電圧制御型発振回路(VCO)34は、LPFを通したCPoutにあわせて、出力周波数Fvcoを調整し、出力周波数Foutをn×Finとする。
例えば、入力クロックを25MHzとした場合、分周率1/nの設定を、1/4,3/4,2/4で可変すると、出力クロックは、それぞれ100MHz(25×4)、33.33MHz(25×4/3)、50MHz(25×4/2)とすることができ、給電モードに適応したクロックを発生させることができる。
この方法を採用することで、これによりクロック発生回路を構成するPLLの数を少なくでき、省エネモード時の消費電力の低減することができる。
この実施形態は、給電モードに対応して備えた3台のクロック発生器からのクロックの供給を制御する手段として、クロック発生器を停止制御する手段を用いる形態を示す。
図3は、本発明の実施形態に係るデジタル複写機に搭載するコントローラの基本回路構成を示す図である。
図3において、コントローラの基本回路は、CPU11と、CPU11にバスで接続されたチップセット(1)12及びチップセット(2)13と、CPU11にバスで接続されたASICとして、チップセット(1)12を介して接続されたASIC(1)15と、チップセット(1)12及びチップセット(2)13を介して接続されたASIC(2)16と、ASIC(1)15にバスで接続されたエンジンインターフェース18を有する。
図3に示していないが、スキャナ入力等の画像入力処理及び入力画像をプロッタ出力する画像出力処理を行うためのデバイスが、エンジンインターフェース18を介して接続され、また、ユーザが機器との情報を交換するための操作部、ネットワークインターフェース、電源制御部が、ASIC(2)16を介して接続される。
CG(1)41、CG(2)42及びCG(3)43は、それぞれ上記実施形態1(図1)と同様に、デバイスを駆動するためのクロックとして、供給するデバイスに必要な周波数のクロックを発生する回路で、基本的には異なる周波数分のクロック発生回路を備え、図2に示したPLL、或いは後述するSSCG(Spread Spectrum Clock Generator)(図4)を回路内部に持ち、いずれも共通の電源VCCから給電される。
上記のクロック発生回路を備えたCG(1)41には、PLLPDというピンを制御することで内部のPLLを停止させることが可能で、この制御を行うために第2クロック制御手段(図示せず)を設け、例えば、給電モードの切り替え信号をこのピンへの制御信号として利用して停止制御を行う。
よって、省エネモード(1)への移行時には、第2クロック制御手段は、制御信号1をCG(1)41のPLLPDに入力することにより、内部のPLLを停止させる。
また、省エネモード(1)から省エネモード(2)へ、また省エネモード(2)から省エネモード(1)へ移行するときにも、同様に、第2クロック制御手段は、制御信号2によってCG(2)42のPLLを停止させ又は停止を解除することで、クロックの発生をON/OFF制御する。
上記したコントローラ(図3)に用いるクロック発生器CG(1)41、CG(2)42及びCG(3)43に適用するクロック発生器の実施形態について、説明する。
上記実施形態1に記載したように、クロック発生回路をPLLで構成することにより、高速処理を可能とする高い周波数のクロックを発生させることが可能になるが、周波数を高くすると、EMI(Electro-Magnetic Interference:電磁波妨害)が生じる。この対策として、拡散スペクトルクロック発生器(SSCG)を図3のクロック発生器として用いる。なお、以下に記載するSSCGは、上記実施形態1に示したコントローラ(図1)におけるクロック発生器としても同様に用いることができる。
図1の回路におけるCG(1)21の場合、CPU11及びチップセット(1)12に供給するCLK1−1、チップセット(1)12及びチップセット(2)13に供給するCLK1−2及びチップセット(2)13及びASIC(2)16に供給するCLK1−3は、それぞれ異なるクロックであるから、基本的にはこれらのクロックを発生するためにクロック分のSSCGを備える。
チャージポンプ(CP)32は、位相比較器(PD)31からのUp/Down信号を合成(CPout)する。ローパスフィルタ(LPF)33は、チャージポンプ(CP)32からの合成信号(CPout)の波形を鈍らせる。
周波数拡散制御回路(SS Control Circuitry)37は、入力周波数から拡散周期を制御する信号を出力し、ローパスフィルタ(LPF)33の出力とミキシングされ、電圧制御型発振回路(VCO)34の電圧を調整し、所定のスペクトル幅で出力周波数Foutを変化させる。
例えば、通常モードでのみクロックを供給するクロック発生器CG(1)41からは、周波数を拡散させないクロックを出力することが望ましい、といった場合には、クロック発生器CG(1)41は、周波数を拡散させない普通のCG(図2、参照)を用い、省エネモードにおいてもクロックを供給するCG(2)42及びCG(3)43は、周波数を拡散させるSSCG(図4参照)を用いるようにして、クロック発生器ごとに発生するクロックを統一するように構成する。
上記実施形態で用いる各クロック発生器は、先ずデバイスを駆動するために必要な周波数のクロックを出力するものが選ばれるが、このほかに、クロック波形によっても、特性が違うので、異なる波形のクロックを出力するクロック発生器を使い分けることがある。
図5は、クロック発生器の出力波形のバリエーションを例示する図である。図5の(A)は、+,−を反転させたクロックを重ね合わせた波形を持つ、所謂、差動クロックといわれるクロックである。このクロックは、低振幅で高い周波数でも、高精度のタイミング信号を得ることができる。また、図5の(B)及び(C)は、通常の矩形波のクロックであるが、それぞれ振幅と周波数を異にしており、例えば、(B)が振幅2.5Vで周波数33.33MHzであり、(C)が振幅3.3Vで周波数20MHzである。
例えば、通常モードでのみクロックを供給するクロック発生器CG(1)41からは、高精度のタイミング信号が得られるクロックを出力することが望ましい、と考えられるので、クロック発生器CG(1)41は、図5(A)に示す差動クロックを発生するようにする。また、浅い省エネ状態をとる省エネモード(1)においてもクロックを供給するCG(2)42は、図5(B)に示す振幅2.5Vで周波数33.33MHzといった矩形波を発生するようにし、さらに、深い省エネ状態をとる省エネモード(2)においてもクロックを供給するCG(3)43は、図5(C)に示す振幅3.3Vで周波数20MHzといった矩形波を発生するようにして、クロック発生器ごとに発生するクロックの波形を統一するように構成する。
Claims (2)
- コントローラ基板上のデバイスに対し給電を行う給電モードとして、複数の電源で前記デバイスに給電する通常モードと、前記給電モードよりも少ない電源で限定されたデバイスに対して給電する第一の省エネモードと、前記第一の省エネモードよりもさらに少ない電源でかつさらに限定されたデバイスに給電する第二の省エネモードの各給電モードで給電制御を行う画像形成装置であって、
前記複数の電源に対応して電源毎に備えられ、当該電源で給電するデバイスを駆動するクロックを発生する複数のクロック発生器と、
前記第一又は第二の省エネモード時に、予め定めた電源以外の電源の給電を停止する電源の制御とともに、前記給電を停止する電源に備えられた前記複数のクロック発生器に対する給電の停止を行う制御手段と、を有し、
前記複数のクロック発生器の各クロック発生器は、前記各給電モードに応じて統一された波形のクロックを発生することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記複数のクロック発生器の各クロック発生器は、クロックの周波数、および振幅の組合せの異なる波形のクロックを発生することを特徴とする画像形成装置。
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