JP5119561B2 - エア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、エア浮上搬送方法 - Google Patents

エア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、エア浮上搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5119561B2
JP5119561B2 JP2007210201A JP2007210201A JP5119561B2 JP 5119561 B2 JP5119561 B2 JP 5119561B2 JP 2007210201 A JP2007210201 A JP 2007210201A JP 2007210201 A JP2007210201 A JP 2007210201A JP 5119561 B2 JP5119561 B2 JP 5119561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
ejection
downstream
conveyance
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007210201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009040598A (ja
Inventor
佳雅 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to JP2007210201A priority Critical patent/JP5119561B2/ja
Priority to TW096144168A priority patent/TWI458036B/zh
Priority to CN 201110122271 priority patent/CN102267630B/zh
Priority to PCT/JP2007/072549 priority patent/WO2008062831A1/ja
Priority to KR1020097011003A priority patent/KR101470660B1/ko
Publication of JP2009040598A publication Critical patent/JP2009040598A/ja
Priority to HK12102151.7A priority patent/HK1161580A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP5119561B2 publication Critical patent/JP5119561B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、半導体基板や液晶基板等の平面状の被搬送物の搬送装置等に関し、特に前記被搬送物をエアによって搬送面から浮上させることで該被搬送物の破損や傷付きを防止したエア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、及びエア浮上搬送方法に関する。
従来、搬送面上のシート状の被搬送物を前記搬送面からエアにより浮上させつつ搬送するエア浮上搬送装置において、前記搬送面下に配置される複数のエア浮上ユニットが、その前記搬送方向の下流側端から該搬送方向の上流側へエアを噴出することで、前記搬送方向下流側端の近傍における被搬送物の浮上量を増加させたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−222209号公報
上記従来の技術は、被搬送物の搬送方向先端部(下流側端部)がエア浮上ユニットの搬送方向下流側端を過ぎた後に下方に撓んでその先のエア浮上ユニット等に干渉することを防止したものである。
ところで、上記エア浮上搬送装置は、搬送面下に複数のエア浮上ユニットを配列してなるものであり、被搬送物の大きさや重量等に応じてその仕様を容易かつ柔軟に設定可能としているが、さらに搬送ラインの規模等にも対応しようとすると、エア浮上ユニット間の間隔が広がることがあるため、エア浮上ユニットの搬送方向下流側端の近傍における被搬送物の浮上量をより増加させるような構成が要望されている。一方で、エア浮上搬送装置の運転負荷を抑えるために、装置全体のエア噴出量(エア消費量)が低減できるような構成であることが望ましい。
そこで本発明は、エア浮上ユニットの搬送方向下流側端の近傍における被搬送物の浮上量を増加させると共に、装置全体のエア消費量を低減させることを可能としたエア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、及びエア浮上搬送方法を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、搬送面上のシート状の被搬送物を前記搬送面からエアにより浮上させつつ搬送するエア浮上搬送装置において、前記搬送面下に配置されるエア浮上ユニットが、前記被搬送物の搬送方向と直交するユニット幅方向の両側に、該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出する側部噴出部を備えると共に、前記搬送方向の下流側端に、該搬送方向の上流側へエアを噴出する下流側噴出部を備え、前記搬送方向下流側端の近傍における前記側部噴出部が、前記ユニット幅方向中央側かつ前記搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項に記載のエア浮上搬送装置において、前記側部噴出部及び下流側噴出部の少なくとも一方が、前記被搬送物の下面に向けて斜め上方へエアを噴出することを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1又は2の何れかに記載のエア浮上搬送装置において、前記側部噴出部及び下流側噴出部の少なくとも一方が、前記ユニット幅方向両側又は搬送方向下流側端に設けられた噴出基部と、該噴出基部に重なるように取り付けられる第一プレートと、該第一プレートに重なるように取り付けられる第二プレートとを有してなり、前記第一プレートには、前記噴出基部に設けられたエア噴出口に対応する位置から前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出方向に向けて開放する切り欠きが設けられ、該切り欠きを前記噴出基部及び第二プレートで挟み込むことで、前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出経路が形成されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項に記載のエア浮上搬送装置において、前記噴出基部が前記エア浮上ユニットのユニット本体に一体に設けられ、前記ユニット本体内にはエア通路が設けられ、前記噴出基部の外面から前記エア通路に至る貫通孔が、前記噴出基部のエア噴出口とされることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項に記載のエア浮上搬送装置において、前記噴出基部における前記エア噴出口を開口させる外面が、前記搬送面に対して傾斜して設けられることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、搬送面上のシート状の被搬送物を前記搬送面からエアにより浮上させつつ搬送するエア浮上搬送装置に用いられるエア浮上ユニットにおいて、前記被搬送物の搬送方向と直交するユニット幅方向の両側に、該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出する側部噴出部を備えると共に、前記搬送方向の下流側端に、該搬送方向の上流側へエアを噴出する下流側噴出部を備え、前記側部噴出部及び下流側噴出部の少なくとも一方が、前記ユニット幅方向両側又は搬送方向下流側端に設けられた噴出基部と、該噴出基部に重なるように取り付けられる第一プレートと、該第一プレートに重なるように取り付けられる第二プレートとを有してなり、前記第一プレートには、前記噴出基部に設けられたエア噴出口に対応する位置から前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出方向に向けて開放する切り欠きが設けられ、該切り欠きを前記噴出基部及び第二プレートで挟み込むことで、前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出経路が形成されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、搬送面上のシート状の被搬送物を前記搬送面からエアにより浮上させつつ搬送するエア浮上搬送方法において、前記被搬送物の搬送方向と直交するユニット幅方向の両側から該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出すると共に、前記搬送方向の下流側端から該搬送方向の上流側へエアを噴出し、前記搬送方向下流側端の近傍における前記ユニット幅方向両側からは、前記ユニット幅方向中央側かつ前記搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出することを特徴とする。
本発明によれば、エア浮上ユニットのユニット幅方向両側から該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出することで、該両エアをユニット幅方向中央側で互いに衝突させ、被搬送物と搬送面との間に外気に対して圧力を高めたエア溜まりを生じさせる。このエア溜まりの圧力は、被搬送物における比較的広い面積に作用するため、エアを上方に噴出してその局所的な圧力のみで被搬送物を浮上させる場合と比べて、少ないエア噴出量(エア消費量)で被搬送物を効率良く浮上させることができる。
また、エア浮上ユニットの搬送方向下流側端の近傍においては、ユニット幅方向両側から該ユニット幅方向中央側へエアを噴出すると共に、搬送方向下流側端からも該搬送方向上流側へエアを噴出することで、当該部位に生じるエア溜まりの圧力を効率良く高め、少ないエア消費量で被搬送物の浮上量を増加させることができる。
特に、エア浮上ユニットの搬送方向下流側端の近傍においては、ユニット幅方向両側からユニット幅方向中央側かつ搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出することで、該両エアと前記搬送方向下流側端から噴出するエアとを衝突させてエア圧力を高めると共に、当該部位に生じるエア溜まり中のエアの搬送方向上流側への逃げも抑制し、当該部位におけるエア圧力を効率良く高め、少ないエア消費量で被搬送物の浮上量を増加させることができる。
そして、エア浮上ユニットの搬送方向下流側端の近傍における被搬送物の浮上量を増加させることで、該被搬送物がエア浮上ユニット間の間隙部分を乗り越え易くなり、エア浮上ユニット間の間隙の設定幅が広がると共に、エア浮上ユニット間の高さ方向の位置ズレの許容範囲も広がり、エア浮上搬送装置の設計自由度を高めることができる。
また、側部噴出部及び下流側噴出部が、被搬送物の下面に向けて斜め上方にエアを噴出するものであれば、該エアの噴出圧力の上方への成分を被搬送物の浮上に直接的に作用させることができる。
また、側部噴出部及び下流側噴出部が、噴出基部に第一及び第二プレートを取り付けてなり、第一プレートに設けた切り欠きが、噴出基部及び第二プレートで挟み込まれることで、側部噴出部及び下流側噴出部におけるエア噴出経路を形成するものであれば、第一プレートを交換してその切り欠きを変更することのみで、所望のエア噴出方向を有する側部噴出部及び下流側噴出部を容易かつ柔軟に設定することができる。
また、側部噴出部及び下流側噴出部が、その噴出基部をユニット本体に一体に設けると共に、ユニット本体内にはエア通路を設け、噴出基部の外面からエア通路に至る貫通孔を、噴出基部のエア噴出口とするものであれば、側部噴出部及び下流側噴出部の構成ひいてはエア浮上ユニットの構成を簡素化することができる。
また、噴出基部におけるエア噴出口を開口する外面が、前記搬送面に対して傾斜して設けられるものであれば、該外面に平坦な第一及び第二プレートを取り付けるのみで、被搬送物の下面に向けて斜め上方へエアを噴出することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1に示すエア浮上搬送装置1は、略水平な搬送面2(図3,4参照)からこれに沿う平面状の基板等の被搬送物3をエアにより浮上させ、この状態で図外の送り機構により前記搬送面2に沿う一方向へ移送するものである。搬送面2の下方には、複数のエア浮上ユニット5が所定の間隔を有して格子状に配置され、該各エア浮上ユニット5から適宜エアを噴出することで、前記搬送面2から被搬送物3が浮上させられる。なお、前記被搬送物3の搬送方向を図中矢印Fで示す。
被搬送物3は例えば平面視で長方形状をなし、該被搬送物3が所定間隔で順次搬送される。被搬送物3の搬送方向先端部3a(下流側端部)は、エア浮上ユニット5間の間隙の上方を順次通過することとなる。エア浮上ユニット5は、搬送方向に沿って複数列(図1では二列)に並び、これら複数の列に跨った状態で、被搬送物3が搬送面2上を浮上搬送される。
なお、図1ではエア浮上ユニット5を二列に並べた例を示したが、被搬送物3の大きさや重量等さらには搬送ラインの規模等に応じて、エア浮上ユニット5を一列又は三列以上に並べたりその個数や配置を適宜変更してもよい。すなわち、複数のエア浮上ユニット5を適宜配列してエア浮上搬送装置1を構成することで、その仕様を被搬送物3の大きさや重量等に応じて容易かつ柔軟に設定して被搬送物3の安定した搬送を可能とする。
図2を併せて参照し、エア浮上ユニット5は、前記搬送面2の平面視で搬送方向に長い長方形状をなすもので、その外観を形成する略水平な厚板状のユニット本体6と、搬送方向と直交するユニット幅方向の両側に設けられる側部噴出部7と、搬送方向の下流側端に設けられる下流側噴出部8とを主になる。ユニット本体6の上面は、前記搬送面2と同一面上に配置される。
側部噴出部7は、前記ユニット幅方向の中央側へエアを噴出し、下流側噴出部8は、搬送方向の上流側へエアを噴出する。なお、各噴出部7,8からのエア噴出方向を図中矢印Hで示し、ユニット幅方向の中心線を符号Cで示す。各噴出部7,8のエア噴出方向は、その上方を通過する被搬送物3の下面に向かうように斜め上方を指向している(図3,4参照)。
ここで、側部噴出部7は、エア浮上ユニット5が搬送方向に長い長方形状に設けられることから、該搬送方向で所定長さ毎に複数(この実施例では三つ)に分けて設けられる。以下、エア浮上ユニット5における最も搬送方向下流側に位置する(搬送方向下流側端の近傍に位置する)側部噴出部7を符号7’で示すことがある。
そして、前記最も搬送方向下流側に位置する側部噴出部7’は、ユニット幅方向中央側かつ搬送方向下流側に向けて、搬送面2の平面視で斜めにエアを噴出する。
図3,4を併せて参照し、上記したエア浮上搬送装置1において、エア浮上ユニット5のユニット幅方向両側から該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出し、ユニット幅方向中央側で外気に対して圧力を高めたエア溜まりを生じさせることで、搬送面2上の被搬送物3を搬送面2から浮上させる。
また、エア浮上ユニット5の搬送方向下流側端の近傍では、さらに搬送方向下流側端から該搬送方向上流側へエアを噴出することで、当該部位に生じるエア溜まり(図中符号9で示す)の圧力を高めて被搬送物3の浮上量を増加させる。
このとき、各噴出部7,8が被搬送物3の下面に向けて斜め上方にエアを噴出することで、該エアの噴出圧力の上方への成分によっても被搬送物3を浮上させる。
そして、エア浮上ユニット5の搬送方向下流側端の近傍では、ユニット幅方向両側からユニット幅方向中央側かつ搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出することで、当該部位におけるエア圧力を効率良く高めて被搬送物3の浮上量を増加させる。
これにより、被搬送物3の搬送方向先端部3aがエア浮上ユニット5間の間隙上を通過する際、該搬送方向先端部3a(図3参照)が下方に撓んだ場合にも、これがその先のエア浮上ユニット5等に干渉することを防止でき、被搬送物3の浮上搬送中の破損や傷付きを防止できる。
図3,4に示すように、エア浮上ユニット5のユニット本体6は中空とされ、その内部空間は図外のエア供給装置からの圧搾エアが供給されるエア通路6aとされる。
ユニット本体6のユニット幅方向両側部の上面側は、ユニット幅方向外側ほど下方に位置するように傾斜して設けられ、当該部位が前記側部噴出部7における噴出基部11を構成する。一方、ユニット本体6の搬送方向下流側端部の上面側は、搬送方向下流側ほど下方に位置するように傾斜して設けられ、当該部位が前記下流側噴出部8における噴出基部16を構成する。なお、各噴出基部11,16における傾斜した外面(上面)を図中符号11a,16aで示す。
図5,6を併せて参照し、側部噴出部7は、前記噴出基部11と、該噴出基部11に重なるように取り付けられる第一プレート12と、該第一プレート12に重なるように取り付けられる第二プレート13とを有してなる。一方、下流側噴出部8は、前記噴出基部16と、該噴出基部16に重なるように取り付けられる第一プレート17と、該第一プレート17に重なるように取り付けられる第二プレート18とを有してなる。
側部噴出部7の噴出基部11には、搬送方向に並ぶ複数のエア噴出口14が設けられる。一方、下流側噴出部8の噴出基部16には、ユニット幅方向に並ぶ複数のエア噴出口19が設けられる。
各エア噴出口14,19は、各噴出基部11,16の外面11a,16aからユニット本体6内のエア通路6aに至る貫通孔であり、該エア通路6a内に供給された圧搾エアを外部に噴出可能とする。
側部噴出部7の第一プレート12には、噴出基部11の各エア噴出口14と対向する位置から側部噴出部7におけるエア噴出方向に向けて開放する切り欠き12aが設けられる。すなわち、前記最も搬送方向下流側に位置する側部噴出部7’の第一プレート12(図中に符号12’を併記する)には、各エア噴出口14と対向する位置からユニット幅方向中央側かつ搬送方向下流側に向けて、搬送面2の平面視でユニット幅方向及び搬送方向に対して傾斜して開放する切り欠き12a(図中に符号12a’を併記する)が設けられ、当該側部噴出部7’を除く他の側部噴出部7の第一プレート12には、各エア噴出口14と対向する位置からユニット幅方向中央側に向けて、搬送面2の平面視でユニット幅方向に沿って開放する切り欠き12aが設けられる。
一方、下流側噴出部8の第一プレート17には、噴出基部16の各エア噴出口19と対向する位置から下流側噴出部8におけるエア噴出方向に向けて開放する切り欠き17aが設けられる。すなわち、下流側噴出部8の第一プレート17には、各エア噴出口19と対向する位置から搬送方向上流側に向けて、搬送面2の平面視で搬送方向に沿って開放する切り欠き17aが設けられる。
各噴出部7,8の第二プレート13,18は、切り欠きを有さない平坦な板状のカバー部材とされ、該第二プレート13,18を対応する第一プレート12,17に重ねて各切り欠き12a,17aの外側を覆った状態で、これらが対応する噴出基部11,16に固定されることで、第一プレート12,17の各切り欠き12a,17aが噴出基部11,16と第二プレート13,18とに挟み込まれ、各噴出部7,8におけるエア噴出経路が構成される。
このように、ユニット本体6に固定的に設けられた噴出基部11,16に対し、各プレート12,13,17,18(特に第一プレート12,17)を交換するのみで、各噴出部7,8のエア噴出方向等を容易かつ柔軟に設定することができる。
このとき、側部噴出部7の噴出基部11の外面11aがユニット幅方向外側ほど下方に位置するように(すなわちユニット幅方向中央側ほど上方に位置するように)傾斜することで、この外面に平坦な板状の第一及び第二プレート12,17を取り付けるのみで、ユニット幅方向中央側ほど上方に位置するように傾斜したエア噴出経路を形成できる。同様に、下流側噴出部8の噴出基部16の外面16aが搬送方向下流側ほど下方に位置するように(すなわち搬送方向上流側ほど上方に位置するように)傾斜することで、この外面に平坦な板状の第一及び第二プレート13,18を取り付けるのみで、搬送方向上流側ほど上方に位置するように傾斜したエア噴出経路を形成できる。
以上説明したように、上記実施例におけるエア浮上搬送装置1は、搬送面2上のシート状の被搬送物3を前記搬送面2からエアにより浮上させつつ搬送するものであって、前記搬送面2下に配置されるエア浮上ユニット5が、前記被搬送物3の搬送方向と直交するユニット幅方向の両側に、該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出する側部噴出部7を備えると共に、前記搬送方向の下流側端に、該搬送方向の上流側へエアを噴出する下流側噴出部8を備え、前記搬送方向下流側端の近傍における前記側部噴出部7が、前記ユニット幅方向中央側かつ前記搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出するものである。
上記実施例においては、エア浮上ユニット5のユニット幅方向両側から該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出することで、該両エアをユニット幅方向中央側で互いに衝突させ、被搬送物3と搬送面2との間に外気に対して圧力を高めたエア溜まりを生じさせる。このエア溜まりの圧力は、被搬送物3における比較的広い面積に作用するため、エアを上方に噴出してその局所的な圧力のみで被搬送物3を浮上させる場合と比べて、少ないエア噴出量(エア消費量)で被搬送物3を効率良く浮上させることができる。
また、エア浮上ユニット5の搬送方向下流側端の近傍においては、ユニット幅方向両側から該ユニット幅方向中央側へエアを噴出すると共に、搬送方向下流側端からも該搬送方向上流側へエアを噴出することで、当該部位に生じるエア溜まりの圧力を効率良く高め、少ないエア消費量で被搬送物3の浮上量を増加させることができる。
特に、エア浮上ユニット5の搬送方向下流側端の近傍においては、ユニット幅方向両側からユニット幅方向中央側かつ搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出することで、該両エアと前記搬送方向下流側端から噴出するエアとを衝突させてエア圧力を高めると共に、当該部位に生じるエア溜まり中のエアの搬送方向上流側への逃げも抑制し、当該部位におけるエア圧力を効率良く高め、少ないエア消費量で被搬送物3の浮上量を増加させることができる。
そして、エア浮上ユニット5の搬送方向下流側端の近傍における被搬送物3の浮上量を増加させることで、該被搬送物3がエア浮上ユニット5間の間隙部分を乗り越え易くなり、エア浮上ユニット5間の間隙の設定幅が広がると共に、エア浮上ユニット5間の高さ方向の位置ズレの許容範囲も広がり、エア浮上搬送装置1の設計自由度を高めることができる。
また、上記実施例おいては、側部噴出部7及び下流側噴出部8が、被搬送物3の下面に向けて斜め上方にエアを噴出することで、該エアの噴出圧力の上方への成分を被搬送物3の浮上に直接的に作用させることができる。
また、上記実施例においては、側部噴出部7及び下流側噴出部8が、噴出基部11,16に第一及び第二プレート12,13,17,18を取り付けてなり、第一プレート12,17に設けた切り欠き12a,17aが、噴出基部11,16及び第二プレート13,18で挟み込まれて、側部噴出部7及び下流側噴出部8におけるエア噴出経路を形成することで、第一プレート12,17を交換してその切り欠き12a,17aを変更するのみで、所望のエア噴出方向を有する側部噴出部7及び下流側噴出部8を容易かつ柔軟に設定することができる。
また、上記実施例においては、側部噴出部7及び下流側噴出部8が、その噴出基部11,16をユニット本体6に一体に設けると共に、ユニット本体6内にはエア通路6aを設け、噴出基部11,16の外面11a,16aからエア通路6aに至る貫通孔を、噴出基部11,16のエア噴出口14,19とすることで、側部噴出部7及び下流側噴出部8の構成ひいてはエア浮上ユニット5の構成を簡素化することができる。
また、上記実施例においては、噴出基部11,16におけるエア噴出口14,19を開口する外面11a,16aが、前記搬送面2に対して傾斜して設けられることで、該外面11a,16aに平坦な第一及び第二プレート12,13,17,18を取り付けるのみで、被搬送物3の下面に向けて斜め上方へエアを噴出することができる。
次に、本発明の第二実施例について図6を参照して説明する。
この実施例のエア浮上搬送装置21は、前記第一実施例のものに対して、エア浮上ユニット25の搬送方向下流側端の近傍における側部噴出部27が、他の側部噴出部7に対してエア噴出量を増加させたものであることを主に異なるもので、前記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
側部噴出部27は、ユニット幅方向の中央側かつ斜め上方へエアを噴出する点は他の側部噴出部7と同様であるが、前記第一プレート12に対して拡幅した切り欠き32aを有する第一プレート32を有することで、他の側部噴出部7に対してエア噴出量を増加させている。
なお、図6では、側部噴出部27がユニット幅方向中央側へユニット幅方向に沿ってエアを噴出するが、前記第一実施例の如く、ユニット幅方向中央側かつ搬送方向下流側に向けて斜めにエアを噴出するようにしてもよい。また、側部噴出部27のエア噴出方向は、前記第一実施例と同様、被搬送物3の下面を向くように斜め上方を指向している。
この実施例においても、前記第一実施例と同様、少ないエア噴出量(エア消費量)で被搬送物3を効率良く浮上させることができ、エア浮上ユニット5の搬送方向下流側端の近傍における被搬送物3の浮上量を効率良く増加させることができ、エア浮上搬送装置1の設計自由度を高めることができる。
なお、本発明は上記各実施例に限られるものではなく、例えば図8に示すように、エア浮上ユニット45の上面側のユニット幅方向中央側に凹部45aを設け、被搬送物3下のエア溜まりを確保し易くした構成としてもよい。また、図9に示すように、前記凹部45a内に台形状の凸部45bを設け、側部噴出部47からのエアを斜め上方に案内する構成としてもよい。ここで、図8,9に示す側部噴出部4747は、ユニット本体46に一体的(固定的)に設けられたものであるが、これを上記各実施例の如く、ユニット本体46に固定的に設けた噴出基部と、該噴出基部に取り付けられる別体のプレート部材とで構成するようにしてもよい。他方、上記各実施例の側部及び下流側噴出部7,8の少なくとも一方が、ユニット本体6と別体に設けられた構成であってもよい。
そして、上記実施例における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例におけるエア浮上搬送装置の斜視図である。 上記エア浮上搬送装置を構成するエア浮上ユニットの平面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 上記エア浮上ユニットの側部及び下流側噴出部の分解斜視図である。 上記エア浮上ユニットの一部を分解した図2に相当する平面図である。 この発明の第二実施例における図6に相当する平面図である。 上記各実施例の変形例を示す図4に相当する断面図である。 上記各実施例の他の変形例を示す図4に相当する断面図である。
符号の説明
1,21 エア浮上搬送装置
2 搬送面
3 被搬送物
5,25,45 エア浮上ユニット
6,46 ユニット本体
6a エア通路
7,27,47 側部噴出部
8 下流側噴出部
11,16 噴出基部
11a,16a 外面
12,17,32 第一プレート
12a,17a,32a 切り欠き
13,18 第二プレート
14,19 エア噴出口
45a 凹部
45b 凸部

Claims (7)

  1. 搬送面上のシート状の被搬送物を前記搬送面からエアにより浮上させつつ搬送するエア浮上搬送装置において、
    前記搬送面下に配置されるエア浮上ユニットが、前記被搬送物の搬送方向と直交するユニット幅方向の両側に、該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出する側部噴出部を備えると共に、前記搬送方向の下流側端に、該搬送方向の上流側へエアを噴出する下流側噴出部を備え、
    前記搬送方向下流側端の近傍における前記側部噴出部が、前記ユニット幅方向中央側かつ前記搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出することを特徴とするエア浮上搬送装置。
  2. 前記側部噴出部及び下流側噴出部の少なくとも一方が、前記被搬送物の下面に向けて斜め上方へエアを噴出することを特徴とする請求項に記載のエア浮上搬送装置。
  3. 前記側部噴出部及び下流側噴出部の少なくとも一方が、前記ユニット幅方向両側又は搬送方向下流側端に設けられた噴出基部と、該噴出基部に重なるように取り付けられる第一プレートと、該第一プレートに重なるように取り付けられる第二プレートとを有してなり、
    前記第一プレートには、前記噴出基部に設けられたエア噴出口に対応する位置から前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出方向に向けて開放する切り欠きが設けられ、該切り欠きを前記噴出基部及び第二プレートで挟み込むことで、前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出経路が形成されることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のエア浮上搬送装置。
  4. 前記噴出基部が前記エア浮上ユニットのユニット本体に一体に設けられ、前記ユニット本体内にはエア通路が設けられ、前記噴出基部の外面から前記エア通路に至る貫通孔が、前記噴出基部のエア噴出口とされることを特徴とする請求項に記載のエア浮上搬送装置。
  5. 前記噴出基部における前記エア噴出口を開口させる外面が、前記搬送面に対して傾斜して設けられることを特徴とする請求項に記載のエア浮上搬送装置。
  6. 搬送面上のシート状の被搬送物を前記搬送面からエアにより浮上させつつ搬送するエア浮上搬送装置に用いられるエア浮上ユニットにおいて、
    前記被搬送物の搬送方向と直交するユニット幅方向の両側に、該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出する側部噴出部を備えると共に、前記搬送方向の下流側端に、該搬送方向の上流側へエアを噴出する下流側噴出部を備え、
    前記側部噴出部及び下流側噴出部の少なくとも一方が、前記ユニット幅方向両側又は搬送方向下流側端に設けられた噴出基部と、該噴出基部に重なるように取り付けられる第一プレートと、該第一プレートに重なるように取り付けられる第二プレートとを有してなり、
    前記第一プレートには、前記噴出基部に設けられたエア噴出口に対応する位置から前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出方向に向けて開放する切り欠きが設けられ、該切り欠きを前記噴出基部及び第二プレートで挟み込むことで、前記側部噴出部又は下流側噴出部におけるエア噴出経路が形成されることを特徴とするエア浮上ユニット。
  7. 搬送面上のシート状の被搬送物を前記搬送面からエアにより浮上させつつ搬送するエア浮上搬送方法において、
    前記被搬送物の搬送方向と直交するユニット幅方向の両側から該ユニット幅方向の中央側へエアを噴出すると共に、前記搬送方向の下流側端から該搬送方向の上流側へエアを噴出し、
    前記搬送方向下流側端の近傍における前記ユニット幅方向両側からは、前記ユニット幅方向中央側かつ前記搬送方向下流側へ斜めにエアを噴出することを特徴とするエア浮上搬送方法。
JP2007210201A 2006-11-22 2007-08-10 エア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、エア浮上搬送方法 Expired - Fee Related JP5119561B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007210201A JP5119561B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 エア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、エア浮上搬送方法
TW096144168A TWI458036B (zh) 2006-11-22 2007-11-21 空氣浮起搬運裝置,及空氣搬運方法
CN 201110122271 CN102267630B (zh) 2006-11-22 2007-11-21 空气浮抬运送装置和空气运送方法
PCT/JP2007/072549 WO2008062831A1 (fr) 2006-11-22 2007-11-21 Dispositif de transport par aéroflottaison et procédé de transport à l'aide de l'air
KR1020097011003A KR101470660B1 (ko) 2006-11-22 2007-11-21 에어 부상 반송장치 및 에어 반송방법
HK12102151.7A HK1161580A1 (en) 2006-11-22 2012-03-02 Air floatation conveyance device and method of conveyance using air

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007210201A JP5119561B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 エア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、エア浮上搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009040598A JP2009040598A (ja) 2009-02-26
JP5119561B2 true JP5119561B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40441757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007210201A Expired - Fee Related JP5119561B2 (ja) 2006-11-22 2007-08-10 エア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、エア浮上搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5119561B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5724229B2 (ja) * 2010-07-06 2015-05-27 株式会社Ihi 物体浮上装置
JP5440875B2 (ja) * 2010-12-06 2014-03-12 株式会社ダイフク 板状体搬送装置
CN107670307A (zh) * 2017-11-09 2018-02-09 广州大正新材料科技有限公司 一种泡泡机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5870548A (ja) * 1981-10-22 1983-04-27 Fujitsu Ltd 基板搬送装置
JP2001010724A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Watanabe Shoko:Kk 浮上搬送装置
JP4613800B2 (ja) * 2004-12-01 2011-01-19 株式会社Ihi 浮上装置および搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009040598A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4501713B2 (ja) エア浮上搬送装置
JP5406852B2 (ja) 非接触搬送装置
CN102026560B (zh) 用于局部控制扁平物体的支撑的方法和系统
KR101588440B1 (ko) 선회류 형성체 및 비접촉 반송 장치
JP2010073883A (ja) 基板搬送装置ならびに基板位置決め方法および装置
JP2006347719A (ja) 気体浮上ユニット及び気体浮上搬送装置
US9427980B1 (en) Inkjet printer
JP5119561B2 (ja) エア浮上搬送装置、エア浮上ユニット、エア浮上搬送方法
JP2003063643A (ja) 薄板の搬送方法及び装置
JP2001010724A (ja) 浮上搬送装置
JP2008130892A (ja) エア浮上搬送装置、およびエア搬送方法
KR20080084854A (ko) 기류 반송 장치
KR101470660B1 (ko) 에어 부상 반송장치 및 에어 반송방법
JP4529794B2 (ja) 気体浮上搬送装置
JP4229670B2 (ja) 薄板状材の搬送方法及び装置
JP3882819B2 (ja) エアフロー整列キャップ供給器
CN104066664B (zh) 浮动运输设备和浮动运输方法
JP2008201565A (ja) 搬送装置
JP2006264891A (ja) 非接触式基板搬送装置
KR20150118989A (ko) 부상 반송장치, 반송레일, 및 부상 반송방법
JP2015123690A (ja) 液体噴射装置、自己封止ユニットおよび液体噴射ヘッド
JP4830339B2 (ja) 搬送装置
JP2010173857A (ja) 浮上搬送装置
JP5495065B2 (ja) 板状体搬送装置
JP2017029948A (ja) ワーク浮上搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100727

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120329

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120924

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121007

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees