JP5118780B2 - 表示装置 - Google Patents

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本発明は、表示装置、より具体的には、表示パネルの背面側にスピーカを備えた薄型構成の表示装置に関する。
例えば、薄型のテレビ装置やタブレット型コンピュータなどの薄型の表示装置が普及している。このような表示装置においては、筐体の表側全面をほぼ表示パネルの表示画面とし、デザイン性や機能性を強調するために極めて薄型の構成としたものが多い。
上記のような表示装置においては、音声出力のためのスピーカの配置構成が問題となる。表示装置の表側のほぼ全面に表示画面を配置すると、表示装置の表側にスピーカを配置することはできない。従って、表示パネルの背面側や側面側にスピーカを配置することになる。
上記のような薄型の表示装置におけるスピーカ構成に関し、例えば、特許文献1には、折り畳み型携帯電話機の筺体内に組み込まれるスピーカが発する音をスピーカ側方の筐体側面に設けられた音孔から外部に放つスピーカ装置が開示されている。このスピーカ装置は、スピーカの正面と側面に音孔が設けられる。正面音孔と側面音孔を一纏めに囲うようスピーカ正面から側面音孔が設けられたスピーカ側面に跨って環状のパッドが設けられる。環状のパッドを筺体内面に当接することにより、正面音孔を通過した音を筺体内面に沿って側面音孔の方向へ導き、側面音孔を通過した音と側面音孔付近で合流させた後、筐体側面に設けられた音孔に導く外部空間を形成する。この構成により、スピーカの組み込みスペースやそれ自体の厚みを増加させることなく、スピーカの音圧の向上を図ることができるものとされている。
また、特許文献2には、装置の薄型化を図りつつ、スピーカ出力音の特性劣化を低減できるようにすることを目的とした携帯端末が開示されている。この携帯端末は、背面側ケースの側面に、スピーカが発生する音声を出力するための筐体音孔が形成され、筐体音孔が形成されている側面に接するようにスピーカ実装部が形成されている。
スピーカは、内部を保護するプロテクタにスピーカ音孔が設けられている。また、プロテクタは、スピーカがスピーカ実装部に取り付けられた状態で背面側ケースとの間に空洞部を形成するために、クッション材が貼り付けられている。プロテクタと背面側ケースとの間の空洞部を音響伝達空間として利用することによって、スピーカ発生音の劣化を低減するものとされている。
特開2007−215075号公報 特開2007−195011号公報
例えば表示パネルを取り付ける筐体の内部にスピーカを配置し、筐体の背面に孔を設け、表示装置の後方に向かって音を出すようにすると、音は、筐体の後方から回り込み、表示装置の前方に位置するユーザに伝えられる。
一般に、周波数が低い低音は指向性(直進性)が低く、周波数の高い高音は指向性が高くなる。従って、上記のように筐体の背面にスピーカからの音を外部に出す放音孔を設けた場合、低周波数の音はユーザ側に伝わり易いが、高周波数の音は表側への回り込みが少なくなって、表側のユーザ位置では周波数特性が劣化して音質が低下し、かつ音量が小さくなって聞こえてしまう。
従来から、複数の周波数特性を持つスピーカで構成された音響システムを備える薄型テレビ等の表示装置において、音の回り込みの大きな低域の音を受け持つウーハーを背面に配置する工夫はなされていたが、約500Hz以上の中高域の音を受け持つスコーカー等を背面に配置することは指向性の点から単純にはできないという問題があった。
従って、表示装置では、表側のほぼ前面に表示画面を配置するというデザイン上及び機能上の制約のもと、周波数特性の劣化や音量低下を生じないようなスピーカ構成を備えることが求められる。
上記の特許文献1、2に開示された携帯端末による表示装置においては、いずれの場合にもスピーカの側方に音を出すような工夫がなされているが、周波数特性や音量の低下に対する課題を解決する構成としては十分であるとはいえない。また、特許文献1においてスピーカの正面と側面に音孔を設け、合流させる工夫がされているが、筺体内での合成の工夫のみであり、筺体内でそのような構造をとれない場合の対応については記載されていない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、表示パネルの背面側にスピーカを設けた構成で、周波数特性の劣化および音量の低下を抑えて良好な音質、音量で音を出力するようにした表示装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、映像を表示する表示パネルと、該表示パネルを取り付ける筐体と、前記表示パネル背面側で前記筐体内に設けられたスピーカとを有する表示装置であって、前記スピーカは、該スピーカのスピーカ軸が前記表示パネルの表示面の法線に対して前記表示パネルの水平方向外側に向けて傾斜し、該スピーカの指向性の中心が前記表示装置の外側斜め後方に向けて配置され、前記筐体は、前記表示パネルの背面側に前記表示パネルに平行に配置された背面壁部と、該背面壁部の水平方向側方で前記背面壁部と前記表示パネルとを連結する側壁部とを有し、前記側壁部には、前記スピーカ軸よりも前記表示パネルの水平方向外側の位置に前記スピーカからの音を外部に放出するための1または複数の放音孔が設けられ、前記背面壁部には、前記放音孔よりも前記表示装置の水平方向内側に1または複数の補助放音孔が設けられていることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記補助放音孔の周囲の壁面形状によって規定される前記補助放音孔の中心軸が、前記表示装置の側方を向いていることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記放音孔および前記補助放音孔は、前記スピーカの振動板の正面に位置する前記筐体の領域であって、前記振動板の形状に対応した形状の領域内に配置されていることを特徴としたものである。
本発明によれば、表示パネルの背面側にスピーカを設けた構成で、周波数特性の劣化お
よび音量の低下を抑えて良好な音質、音量で音を出力するようにした表示装置を提供する
ことができる。
本発明の表示装置の構成と対比するための従来例を示す図である。 本発明の表示装置の構成と対比するための比較例を示す図である。 図1及び図2の構成でスピーカから音を出力させたときの音圧の測定結果を示す図である。 本発明の表示装置の一実施形態を示す図である。 図4の側方に放音孔を設けた構成でスピーカから音を出力させたときの音圧の測定結果を示す図である。 本発明の表示装置の他の実施形態を示す図である。 図6に示す放音孔と補助放音孔とを設けた構成で、スピーカから音を出力させたときの音圧の測定結果を示す図である。 本発明による表示装置の実施形態のより具体的な構成例を示す図である。 本発明による表示装置の実施形態における背面図である。 本発明による表示装置の実施形態における正面図である。 本発明による表示装置における放音孔の他の構成例を示す図である。 本発明による表示装置における放音孔の他の構成例を示す図である。 本発明による表示装置における放音孔の更に他の構成例を示す図である。 本発明の表示装置における放音孔および補助放音孔の他の構成例を示す図である。 本発明の表示装置における放音孔および補助放音孔の更に他の構成例を示す図である。 本発明による表示装置における補助放音孔の形状の設定例を示す図である。 補助放音孔の更に他の構成例を示す図である。
以下に本発明の表示装置に係る実施形態、及び本発明を対比して説明するための従来例及び比較例について、添付された図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本発明を説明するための全図において、同様の機能を有する部分には同じ符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1、図2は、本発明の表示装置の構成と対比するための従来例及び比較例を示す図で、表示装置の表示パネル、筐体、及びスピーカの配置構成を模式的に示すものである。ここで図1は従来の構成例、図2は本発明の実施形態と比較するための比較例を示している。図1及び図2において、1は表示装置、11は表示パネル、12は筐体(キャビネット)、13はスピーカである。
表示装置1は、可搬型の薄型テレビやタブレット型コンピュータなどの薄型通信端末装置等に適用可能とするもので、例えば、表示装置1の正面側はほぼ全面に表示画面が配置されているため、スピーカ13を表示パネルの背面側に向けて配置した構成を有するものである。
このような薄型の表示装置では、図1に示すように、表示パネル11の背面側にスピーカ13を配置するが、従来例ではその指向性の中心の方向が表示装置1の後方に向けられる。より具体的には、スピーカ13のスピーカ軸(スピーカの指向性の中心となる軸)xは、表示パネル11の表示画面の法線方向にほぼ一致している。そして、スピーカ13の指向性の中心の方向には、筐体12の外部にスピーカ13からの音を放出するための放音孔14が設けられている。
この場合、上述したように、スピーカ13から後方に放出された音は、筐体12の外部で回り込んで表示画面を視聴するユーザに届くが、特に指向性の高い高周波域の回り込みが少なく、音質の劣化や音量の低下が感じられる。
これに対して、図2の比較例のように、スピーカ13のスピーカ軸xを傾けることができる。この場合、スピーカ軸xを、例えば、表示パネル11の表示画面の法線yに対して角度θだけ傾ける。スピーカ軸xを傾ける方向は、表示装置の水平方向の側方外側に向けて傾ける。これにより、スピーカ13から出力された音がより表側に回り込むようになり、表側における音圧が上がる。
図3は、図1及び図2の構成でスピーカから音を出力させたときの音圧の測定結果を示す図である。ここでは表示装置をスタンド上に設置し、表示装置の背面側の近傍に壁がない状態で、表示装置の正面側(表示画面が視認できる側)にてスピーカからの出力音圧の周波数特性を測定した。図3において、D1は図1に示す従来一般的な構成における周波数特性、D2は図2に示すスピーカ軸xを傾けたときの周波数特性を示している。この例では、法線yに対するスピーカ軸xの角度θは7°とした。
図3に示すように、スピーカ軸xを傾けた図2の構成において、スピーカ軸xを傾けない図1の構成に比して、ほぼ2000Hz以下の音圧が上がっている。つまり、スピーカ軸xを表示装置1の水平方向外側に向けて傾けることにより、約500〜2000Hzの中域の周波数領域の音の回り込み量が増大し、正面における中域の周波数領域の音圧が上がることがわかる。しかしながら、スピーカ軸xを単に傾けただけでは、全体の音圧のばらつきが大きくなっており、周波数特性の劣化がみられる。従って、従来スピーカ軸xが法線yに対して傾いていなかったものを単に傾けただけでは、音質改善と音量向上とを実現することはできない。
図4は、本発明の表示装置の一実施形態を示す図で、表示装置の表示パネル、筐体、及びスピーカの配置構成を模式的に示すものである。
上記のように、スピーカ軸xを単に傾けただけでは、周波数特性の乱れが生じていた。
このとき図2に示すように、放音孔14は、スピーカ軸xを含むスピーカ13の中心後方の領域に設けられていた。これに対して、本発明に係る一実施形態では、図1、図2とは異なる位置に1または複数の放音孔15を設ける。放音孔15の位置は、スピーカ13のスピーカ軸xよりも、表示装置1の水平方向外側の位置とする。つまり、放音孔15は、スピーカ13の中心後方の位置ではなく、スピーカ軸xから装置の側方にずれた位置に設ける。
スピーカ13から放出された音の多くは、筐体13の背面側の壁面内側に沿って伝搬し、放音孔15から筐体13の外部に放出される。このときに、放音孔15の位置がスピーカ軸xよりも水平方向外側であるため、表示装置1の側方に向けた音圧が向上し、正面に回り込む音が多くなって、正面のユーザ位置における音圧特性が向上する。
放音孔15の形状は特に限定されるものではないが、本例では、放音孔15の周囲の壁面形状によって規定される放音孔15の中心軸zが、表示装置1の側方を向くように形成されている。例えば、周囲の壁面形状に規定される放音孔15の空間が円柱や角柱形状であれば、その円柱や角柱の長軸心が中心軸zとなる。この構成により、スピーカ13から出力され筐体12の内部から外部に放出される音の指向性をより側方に向けることができ、表示装置1の正面側への回り込み特性を向上させることができる。
図5は、図4の側方に放音孔を設けた構成でスピーカから音を出力させたときの音圧の測定結果を示す図である。
図5において、D3は図4に示す側方に放音孔を設けた構成の周波数特性を示し、図2の構成のときの検出結果D2を比較のために表示している。D2は、図3に示したD2と同じものである。この例においても、法線yに対するスピーカ軸xの角度θは7°とした。
図5に示されるように、スピーカ軸xが表示パネルの表示面の法線yに対して表示パネル11の水平方向外側に向けて傾斜した構成において、スピーカ軸xよりも水平方向外側位置に放音孔15を設けることにより、図2のように単にスピーカ13を傾けた構成に比して、特に500Hz〜3kHz程度の周波数帯域におけるばらつきを小さくすることができ、トータルとしての音量向上、音質改善に効果が見られる。ただし、5000Hz付近に大きな特性変動があり、高域の特性の改善という意味では不十分である。つまり、スピーカ軸xよりも水平方向外側位置に放音孔15を設けた構成においては、特に500〜2000Hzの中域の周波数領域における音質・音量改善効果が得られる。
図6は、本発明の表示装置の他の実施形態を示す図で、表示装置の表示パネル、筐体、及びスピーカの配置構成を模式的に示すものである。
上記のように、スピーカ軸xが表示パネル1の表示面の法線yに対して表示パネル11の水平方向外側に向けて傾斜した構成において、スピーカ軸xよりも水平方向外側位置に放音孔15を設けることにより600Hz〜3kHz程度の周波数帯域のばらつきの改善がみられた。本実施形態では、図6に示すように、さらに放音孔15よりも表示装置1の水平方向内側に、1または複数の補助放音孔16を設ける。
図4の構成では、筐体12の外側側方に放音孔15があるため、スピーカ13から出力された音の多くは、まず筐体12の内面に当たり、その内面に沿って広がりながら伝播し、放音孔15から外部に向けて放音される。この場合、比較的回り込み特性のより低周波域では、音圧の乱れが少ないが、例えば2〜8kHz程度の高周波域で周波数特性の乱れが生じる。
本実施形態では、補助放音孔16を設けることにより、スピーカ13から出力された音の一部をそのままスピーカの前方から表示装置1の背面側に放音する。これにより、放音孔15から放音された音の高周波域のばらつきをさらに補償して、周波数特性を改善させることができる。
この場合、補助放音孔16の開口面積を大きくしてしまうと、図1に示すような従来の構成と同様の挙動となって、低周波数域の特性が悪くかつ音圧レベルも小さい音となってしまう。従って、スピーカ軸xの側方に設けた放音孔15からの放音を主とし、この放音孔15からの音の高周波域を補償する観点から補助放音孔16の開口面積を決定する。少なくとも、補助放音孔16の開口面積は、放音孔15の開口面積より小さくする。例えば、一定の幅と長さをもつスリット状の放音孔15とした場合、補助放音孔16は、放音孔15よりも狭い幅のスリット状に形成する。
図7は、図6に示す放音孔と補助放音孔とを設けた構成で、スピーカから音を出力させたときの音圧の測定結果を示す図である。
図7において、D4は図6に示す放音孔15と補助放音孔16とを設けたときの周波数特性を示し、図4の構成のときの検出結果D3を比較のために表示している。D3は、図5に示したD3と同じものである。この例においても、法線yに対するスピーカ軸xの角度θは7°とした。
図7に示されるように、スピーカ軸xが表示パネルの表示面の法線yに対して表示パネル11の水平方向外側に向けて傾斜した構成において、スピーカ軸xよりも水平方向外側位置に放音孔15を設け、かつ放音孔15よりも水平方向内側に補助放音孔16を設けることにより、特に2000Hz以上の高域の周波数帯域におけるばらつきを小さくすることができ、音質改善効果が見られる。図7の例では、2000〜80000Hzにおける音圧のばらつきは、放音孔15のみのD3では15dBであるが、放音孔15と補助放音孔16とを設けたD4では10dBに減少し、周波数特性が改善した。
図8は、本発明による表示装置の実施形態のより具体的な構成例を示す図で、図6に模式的に示したものをより具体的な構成例として示すものである。
図8の構成は、スピーカ軸xが表示パネルの表示面の法線yに対して表示パネル11の水平方向外側に向けて傾斜した構成において、スピーカ軸xよりも水平方向外側位置に複数の放音孔15を設け、さらに放音孔15よりも表示装置1の水平方向内側に複数の補助放音孔16を備えたものである。
スピーカ13から出力された音は、スピーカ軸xよりも水平方向外側に設けられた放音孔15から筐体12の外部に放音される。これにより、表示装置1の側方から正面のユーザ側に回り込む音の音質(周波数特性)及び音量が改善され、特に500〜2000Hz程度の中域の周波数領域の音質及び音量特性が改善される。そして、さらに補助放音孔16を設けることにより、特に2000Hz以上の高周波域の音質が改善され、ユーザに対して良好な音質でかつ、音量レベルが良好な状態で放音させることができる。
図9は、図8の構成をもった表示装置の背面側を示す図で、図9(A)は表示装置1の背面全体図で、図9(B)は、図9(A)の放音孔と補助放音孔とを設けた部分の要部斜視図である。
本例の表示装置1は、ヒンジ式に回動するスタンド17によって、机上等に立てて置くことができる形態で形成されている。図10は、表示装置1の反対側の面(表示装置1の正面側)を示す図で、正面側はそのほぼ全域が表示パネル11による表示画面になっている。
スピーカ13は、表示装置1の左右上部の2カ所に設けられている。1カ所には1または複数個のスピーカ13が配置される。そして図8に示すように、各スピーカ13のスピーカ軸に対して、表示装置1の水平方向外側の位置に放音孔15が設けられる。本例では、放音孔15は、複数の矩形の開口が直線上に整列することにより、全体としてスリット状の開口部を形成している。そしてこのスリット状の開口部が2列に並んでいる。
そして、放音孔15に対して、表示装置1の水平方向内側には補助放音孔16が設けられる。補助放音孔16についても、複数の矩形の開口が直線上に整列することにより、全体としてスリット状の開口部を形成している。そして補助放音孔16の各矩形開口の水平方向の幅は、放音孔15の幅よりも小さくなっていて、全体として、補助放音孔16の開口面積は、放音孔15の開口面積よりも小さくなっている。
このような構成により、表示パネルの背面側にスピーカを設けた構成で、周波数特性の劣化および音量の低下を抑えて良好な音質、音量で音を出力することができる。
図11は、本発明による表示装置における放音孔の他の構成例を示す図で、図9(B)の要部斜視図に相当するものである。図11の例は、放音孔15のみを設けて音量及び音質改善に寄与させるものである。本例では、筺体12の側壁部12sが表示パネルに対して垂直な面を構成し、放音孔15は、筺体12の側面に矩形の開口が直線上に整列した構成を有している。放音孔15の位置が上記の図9の構成例と比較して、スピーカ軸xに対して、より水平方向外側であるため、表示装置1の側方に向けた音圧が向上し、正面に回り込む音が多くなって、正面のユーザ位置における音圧特性が向上する。
図12は、本発明による表示装置における放音孔の他の構成例を示す図で、図9(B)の要部斜視図に相当するものである。図12の例は、放音孔15のみを設けて音量及び音質改善に寄与させるものである。放音孔15は、矩形の開口が直線上に整列したものをさらに複数列形成してなっている。意匠的には、放音孔15は、放熱孔を模した形状になっている。
図13は本発明による表示装置における放音孔の更に他の構成例を示す図で、図9(B)の要部斜視図に相当するものである。図13の例は、放音孔15のみを設けて音量及び音質改善に寄与させるものであり、放音孔15は、矩形の開口が直線上に整列した構成を有している。各矩形により形成される放音孔15の中心軸はほぼ表示装置1の側方を向いている。
図14は、本発明の表示装置における放音孔および補助放音孔の他の構成例を示す図で、図14(A)は表示装置背面側のほぼ半分を示す図、図14(B)は図14(A)に示す放音孔および補助放音孔の構成例を示す図である。
図示しないスピーカは、表示装置1の左右上部の2カ所に設けられる。そして図14(A)に示すように、スピーカに対向する筐体12の壁面に複数の放音孔15および補助放音孔16が設けられる。
本例の場合、放音孔15および補助放音孔16は、それぞれ複数の円形の貫通孔よりなっていて、これら貫通孔が同心円上に配置されている。図14(B)により説明すると、同心円の仮想の中心をoとする。oは表示装置の水平方向に一致するh軸とその垂直方向に一致するv軸との交点にある。表示パネル11の水平方向外側は、矢印Pに示す方向となる。
そしてスピーカの指向性の中心となるスピーカ軸に交点oを一致させ、スピーカの振動板の円形形状に適合するように、複数の貫通孔を同心円上に設ける。この場合、スピーカ軸と交点oを厳密に一致させることは必須ではないが、貫通孔がスピーカの振動板の前面側に振動板の形状に合わせて配置されていることが好ましい。つまり放音孔15および補助放音孔16は、スピーカの振動板の正面に位置する筐体の領域であって、振動板の形状に対応した形状の領域内に配置される。これにより、スピーカから出力された音を、スピーカの振動板の正面に配置された放音孔15および補助放音孔16から効率よく筐体の外部に放音させることができる。
この例では、スピーカ軸が通る交点oよりも表示パネル1の水平方向外側の位置に、スピーカからの音を外部に放出するための放音孔15を設ける。放音孔15は、図14(B)のv軸よりP方向外側に配置された複数の貫通孔よりなり、図中、白丸により示される。
一方、スピーカ軸が通る交点oよりも水平方向内側の位置に、複数の補助放音孔16を設ける。補助放音孔は、図14(B)のv軸より内側(P方向と反対側)に配置された複数の貫通孔よりなり、図中、白丸により示される。
全ての補助放音孔16の総開口面積は、全ての放音孔15の総開口面積より小さく設定される。これにより、放音孔15から放音された音の高周波域のばらつきを補償して、周波数特性を改善させることができる。また、放音孔15を構成する貫通孔の数や面積、および補助放音孔16を構成する数や面積を変更することにより、表示パネルの形状や使用環境等に応じて最適な周波数特性が得られるように調整することができる。
また、図14において、白丸で示される放音孔15と補助放音孔16以外の黒丸で示されるものは、表示パネル1の筐体の壁部を貫通することなく、筐体の厚さ方向に途中までくり抜かれた凹部17である。放音孔15と補助放音孔16とが配置されていない同心円上のスペースに複数の凹部17を設けることで、外観上スピーカの形状に合わせて同心円の孔が設けられているように見えるため、意匠上の効果が得られる。従って、凹部17を設けることは必須ではなく、例えば放音孔15と補助放音孔16を除く領域をフラットな状態に加工してもよい。
図15は、本発明の表示装置における放音孔および補助放音孔の更に他の構成例を示す図で、表示装置背面側のほぼ半分を示す図である。本例では、図14と同様にスピーカに対向する筐体12の壁面に複数の放音孔15および補助放音孔16が設けられるが、図14の例と異なり、放音孔15と補助放音孔16の個々の形状が、細長いスリット形状になっている。この例では、各放音孔15と補助放音孔16はそれぞれ長円形が湾曲した形状を有している。
このとき、スピーカ軸が通る交点oよりも表示パネル1の水平方向外側の位置に放音孔15を設け、スピーカ軸が通る交点oよりも水平方向内側の位置に、複数の補助放音孔16を設ける。そして湾曲した長円形の長軸方向が、同心円の円周方向に一致するように配置されている。
本例の孔形状は、放音孔15と補助放音孔16の個々の開口形状のバリエーションの一例を示すものであり、本発明ではこれらの形状に限定されることなく、適宜放音孔15と補助放音孔16の形状を設計することができ、このときに、放音孔15および補助放音孔16の数と面積を調整することで、放音孔15の放音特性と補助放音孔16による補償特性を最適化することができる。また、この場合にも、同心円上の空いたスペースに、放音孔15および補助放音孔16と同形状の凹部を設け、意匠上の効果を付与するようにしてもよい。
図16は、本発明による表示装置における補助放音孔の形状の設定例を示す図で、図16(A)は、表示装置のスピーカを含む要部構成例を示す図、図16(B)は図16(A)に示す補助放音孔16の断面を拡大して示す図である。表示装置1は、スピーカ13のスピーカ軸xが表示パネル11の表示面の法線yに対して表示パネル11の水平方向外側に向けて傾斜している。そしてスピーカ軸xよりも水平方向外側位置に複数の放音孔15が設けられ、さらに放音孔15よりも表示装置1の水平方向内側に複数の補助放音孔16が備えられている。
この例では、スピーカ13から出力された音は、スピーカ軸xよりも水平方向外側に設けられた放音孔15から筐体12の外部に放音される。また、補助放音孔16によって、筐体12の背面に向けて放音がなされる。ここで、本例の補助放音孔16は、その中心軸qが表示装置1の側方に向けて傾斜している。中心軸qは補助放音孔16の周囲の壁面形状により規定されるもので、例えば補助放音孔16が円柱形状や角柱形状の空間を形成していれば、その円柱もしくは角柱の長軸心が中心軸qとなる。この中心軸qの方向が表示パネルの法線yに対して表示装置1の側方に傾斜している。これによりスピーカ13から放音された音が、補助放音孔16を通して放音されるときに、傾斜した中心軸qの方向に沿って表示装置1の側方に向けて放音され、表示装置1の正面側に回り込む音が多くなって、正面のユーザ位置における音圧特性を向上させることができる。
図17は、補助放音孔の更に他の構成例を示す図である。補助放音孔16は、図16の構成と同様に、補助放音孔16の中心軸qが表示パネルの法線yに対して表示装置1の側方に傾斜している。そして本例の構成の場合、さらに補助放音孔16の筐体内部側にザグリ加工を施してある。つまり、補助放音孔16の筐体内部側開口部には、ザグリ加工による傾斜面16aが形成されている。このような構成により、筐体12の内部のスピーカ13から出力された音を、より効果的に集音して補助放音孔16から放音させることが期待できる。
上記の例は、補助放音孔16についてその中心軸qを表示装置1の側方に傾斜させたものであるが、放音孔15についても同様の構成とすることができる。例えば図8のような構成の場合には、当初よりその中心軸qは表示装置1の側方を向いているが、例えば図9のような構成で放音孔15を設ける場合に、個々の放音孔15の中心軸を表示装置1の側方に向けて構成することができる。これにより、放音孔15から放音された音が正面側に回り込む音が多くなって、正面のユーザ位置における音圧特性を向上させることができる。
また、上記のザグリ加工についても、放音孔15に適用することができる。つまり放音孔15の筐体内部側開口部にザグリ加工による傾斜面を設けることで、より効果的な集音効果を奏することが期待できる。
上記のように、本発明に係る実施形態では、放音孔15を設けた構成とすることができ、さらに音質改善のために放音孔15と補助放音孔16とを備えた構成とすることができる。
これら放音孔15と補助放音孔16は上記の構成に限定されることはなく、本発明を逸脱しない範囲で適宜設定できることは明らかである。
1…表示装置、11…表示パネル、12…筐体、12s…側壁部、13…スピーカ、13…筐体、14…放音孔、15…放音孔、16…補助放音孔、17…スタンド。

Claims (3)

  1. 映像を表示する表示パネルと、該表示パネルを取り付ける筐体と、前記表示パネル背面側で前記筐体内に設けられたスピーカとを有する表示装置であって、
    前記スピーカは、該スピーカのスピーカ軸が前記表示パネルの表示面の法線に対して前記表示パネルの水平方向外側に向けて傾斜し、該スピーカの指向性の中心が前記表示装置の外側斜め後方に向けて配置され、
    前記筐体は、前記表示パネルの背面側に前記表示パネルに平行に配置された背面壁部と、
    該背面壁部の水平方向側方で前記背面壁部と前記表示パネルとを連結する側壁部とを有し、
    前記側壁部には、前記スピーカ軸よりも前記表示パネルの水平方向外側の位置に前記スピーカからの音を外部に放出するための1または複数の放音孔が設けられ、
    前記背面壁部には、前記放音孔よりも前記表示装置の水平方向内側に1または複数の補助放音孔が設けられていることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記補助放音孔の周囲の壁面形状によって規定される前記補助放音孔の中心軸が、前記表示装置の側方を向いていることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置において、
    前記放音孔および前記補助放音孔は、前記スピーカの振動板の正面に位置する前記筐体の領域であって、前記振動板の形状に対応した形状の領域内に配置されていることを特徴とする表示装置。
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