JP5118408B2 - 荷台の幌装置 - Google Patents

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本発明は、荷台の幌装置に関し、特に荷台のフロアと幌を保持する幌骨構造体との間に複数配置されて幌骨構造体を昇降する昇降装置を備えた荷台の幌装置に関する。
貨物自動車の荷台に積載される荷物を、日光、風雨、埃から保護する幌装置が広く使用されている。
このような貨物自動車の荷台に設けられる幌装置は、一般に荷台の両側縁に固定された両側壁の上端間を連結するアーチ状の幌骨構造体を有し、幌骨構造体によって幌を支持している。
しかし、荷台に積載される積荷の高さや容積に拘わらず幌の高さが一定に設定されることから、例えば配達先の天井が低い場所や、高さ制限がある駐車場等では、その高さを超える高さの幌を備えた貨物自動車を乗り入れることができず、目的の場所まで貨物自動車による積荷の配達ができないといった問題がある。また、一方、荷台に積載される積荷の高さが低い場合には、幌の高さが必要以上に高くなり走行中に過剰な空気抵抗が生じて走行性や燃費に影響することが懸念される。
この対策として積荷の高さや容積に応じて幌の高さを調整する昇降装置が種々提案されている。
例えば、特許文献1に開示される昇降装置は、荷台の両側に設けられた各側壁を上方に延長した壁面板に複数の縦溝を設け、各縦溝に摺動自在に配設した摺動体に幌骨構造体を支承する側板を取り付け、各壁面板に回転自在な回転螺子軸及び回転螺子軸に螺合する枠体を取り付けると共に、回転螺子軸の下部を各側壁に沿って前後方向に延在する縦軸とベベルギヤを介して連結し、各縦軸の一端をベベルギヤを介して車幅方向に延在する横軸と連結することにより、縦軸の他端に設けられた操作ハンドルの回動操作によって幌骨構造体を昇降して幌の高さを変えるものである。
また、他の荷台幌の昇降装置として、矩形のフロアの4隅に上下に伸縮可能な4本の昇降装置を立て、この4本の昇降装置によって幌を保持する幌骨構造体を支持し、4本の昇降装置を同時に同速度で伸縮することで幌骨構造体を上下動させるものも知られている。この場合、各昇降装置は図9に要部断面を示すように上端が幌骨構造体に固定され下端にナット102が配設された円筒状の幌脚101と、下端がフロアに回転自在に支持されて上端が幌脚101内に挿通してナット102に螺合するネジ軸103と、ネジ軸103を正逆回転駆動する電動モータを備え、互いに螺合するネジ軸103とナット102によってネジ送り機構104が構成される。電動モータによるネジ軸103の正回転駆動によってネジ送り機構104により幌脚101が上昇して幌骨構造体に支持された幌が上昇する一方、電動モータによるネジ軸103の逆回転駆動によって幌脚101が下降して幌骨構造体及び幌が下降する。
実開平6−68939号公報
上記前者の特許文献1によると、一方の縦軸の端部に設けたハンドルの回転操作によりベベルギヤや横軸を介して他方の縦軸が回転され、更にベベルギヤを介して回転する回動螺子軸及び枠体を介して摺動棒が縦溝内を昇降して幌骨構造体を昇降させることができる。
しかし、壁面板に形成した複数の縦溝に摺動自在に摺動体に幌骨構造体を支承する側板を取り付け、互いに螺合する回転螺子軸及び枠体を有し、更に各回転螺子軸、前後方向に延在する縦軸、車幅方向に延在する横軸間がベベルギヤを介して連動させることから極めて構成が複雑でかつ大型化して製造コスト及び設置スペースの増大が懸念される。また、操作ハンドルの回転操作により幌骨構造体及び幌を昇降するには大きな労力を要し作業者に多くの負担を課すことになる。
一方、後者、フロアの4隅に伸縮可能な4本の昇降装置を立て、幌を保持する幌骨構造体を上下動させる荷台幌の昇降装置にあっては、4本の昇降装置の内いずれか1本でも伸縮速度が異なると幌骨構造体及び幌が傾斜して幌骨構造体に結合された幌脚101が傾斜して幌脚101の軸心と荷台に支持されたネジ軸103の軸心にずれが生じる。より詳細には互いに螺合するナット102の軸心とネジ軸103の軸心との相互間にずれが生じ、ナット102とネジ軸103とによるネジ送り抵抗が増大して円滑な幌の昇降が妨げられる。一方、種々の異なる負荷が作用する各昇降装置の伸縮速度を均一に保持することは極めて困難である。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成により安定した状態で円滑な幌の昇降ができる荷台の幌装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の荷台の幌装置は、荷台のフロアと幌を保持する幌骨構造体との間に複数配置されて上記幌骨構造体を昇降する昇降装置を備えた荷台の幌装置において、上記各昇降装置はそれぞれ、上端が上記幌骨構造体に結合され上下方向に延在する軸心を有する筒状の幌脚と、該幌脚の下端に結合されて上記幌脚の軸心と交差して延在する筒状で上面に幌脚内に連通する上側ネジ軸貫通孔が開口すると共に下面に該上側ネジ軸貫通孔に対向する下側ネジ軸貫通孔が穿設されたナットホルダと、基端が上記フロアに回転自在に支持されて上下方向に延在して上部が上記ナットホルダの下側ネジ軸貫通孔及び上側ネジ軸貫通孔を貫通して上記幌脚内に挿入されたネジ軸と、中央部に上記ネジ軸に螺合するネジ孔が穿設されてナットホルダ内に該ナットホルダの内面との間に隙間を有して収容され、端部がナットホルダの内面に当接して回転が規制されるナットと、上記ネジ軸を正逆回転駆動するネジ軸回転駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によると、幌骨構造体及び幌を上昇或いは下降する際に、幌骨構造体が傾斜して、幌脚の軸心とネジ軸の軸心との間にずれが発生しても幌脚の下端に配設されたナットホルダに対してネジ軸に螺合するナットが移動してネジ軸の軸心とナットの軸心とが同軸上に保持され、ネジ軸の回転駆動によるナットのネジ送りによりナットホルダに結合された幌脚の円滑な昇降が可能になり、円滑な幌骨構造体の昇降による円滑な上昇及び下降が得られる。また、各昇降装置の相互間において幌脚の上昇及び下降速度のバラツキが許容されて各昇降装置及び幌骨構造体等の要求精度の緩和が可能になり、各昇降装置及び幌骨構造体の組立及び各部の精度要求が緩和されて安価に構成することはでき、製造コストの低減ができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の荷台の幌装置において、上記荷台がフロアの側縁から上方に延在する側壁を有し、該側壁に配設されて上記幌脚を上下方向に誘導案内する幌脚ホルダと、該幌脚ホルダの下端に配設されて上昇する上記ナットホルダの当接により幌脚の上昇端位置を規制する上昇端停止スイッチと、上記フロアに配設されて下降する上記ナットホルダの当接により幌脚の下降端位置を規制する下降端停止スイッチとを備えたことを特徴とする。
この発明によると、側壁に配設されて幌脚を上下方向に誘導案内する幌脚ホルダの下端に上昇端停止スイッチを配設して、フロアに下降端停止スイッチを配設することにより、幌骨構造体及び幌を上昇端位置或いは下降端位置に停止保持することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の荷台の幌装置において、上記ナットの端部外周が弾性材からなる環状の緩衝部材によって被覆されることを特徴とする。
この発明によると、ナットの各端部外周に緩衝部材を配設することから、ナットとナットホルダの直接的な当接による異音の発生が回避される。また、走行に伴う振動や幌に作用する風圧により幌及び幌骨造体に振動が発生しても幌骨構造体に結合された幌脚に設けられたナットホルダと、ネジ軸に螺合するナットとの直接的な当接が回避され、異音の発生が回避できると共に、幌骨構造体や幌の共振が抑制できる。
本発明によると、幌骨構造体及び幌を上昇或いは下降する際に、幌骨構造体が傾斜して幌脚の軸心とネジ軸の軸心との間にずれが発生しても、幌脚の下端に配設されたナットホルダに対してネジ軸に螺合するナットが移動してネジ軸の軸心とナットの軸心が同軸上に保持されて、幌骨構造体の昇降による円滑な上昇及び下降が得られる。また、各昇降装置の相互間において幌脚の上昇及び下降速度のバラツキが許容され、かつ各昇降装置及び幌骨構造体等の要求精度の緩和が可能になり、安価に幌装置を構成することはでき、製造コストの低減が期待できる。
以下、本発明による荷台の幌装置の実施の形態を図1乃至図8を参照して説明する。
図1は本実施の形態に係る昇降装置を具備する幌装置が荷台に設けられた貨物自動車の後部斜視図、図2は図1の荷台部分の拡大図、図3は図2のI−I線断面図、図4は昇降装置の斜視図、図5は図4のA部拡大図、図6は図4のB矢視図、図7は図6のC部拡大図、図8は図5のII−II線断面図である。なお、図2及び図3において幌は省略されている。なお、各図において矢印Fは車体前方方向を示し、OUTは車幅方向外方を示している。
図1において、1は貨物自動車であり、貨物自動車1の荷台2は、矩形形状のフロア3と、フロア3の両側縁に沿って互いに立設されて対向する左右の側壁4と、フロア3の前縁に沿って左右の側壁4の前縁間に架設された前壁5を有し、上側及び後側が開放されて箱体状に形成される。なお、必要に応じ後方には図示しないリヤゲート、即ち開閉扉が配設される。
荷台2の左右の側壁4間を上方から覆う幌装置10について説明する。幌装置10は幌骨構造体11及び幌骨構造体11を昇降する昇降装置20を備え、幌骨構造体11に保持される幌40を有している。
幌骨構造体11は、図2及び図3に示すように荷台2の各側壁4の外側を覆う左右の側部幌骨構造体12と、前壁5を覆う前部幌骨構造体16と、左右の側部幌骨構造体12間に架設されて左右の側壁4間を上方から覆う屋根部幌骨構造体17によって下方が開放されたコ字状に構成される。
各側部幌骨構造体12は、側壁4の外面に沿ってほぼ全幅に亘って車体前後方向に延在する上側縦通フレーム13及び下側縦通フレーム14と、上側縦通フレーム13及び下側縦通フレーム14の前端部、後端部、中間部にそれぞれ架設された前側部フレーム15a、中間側部フレーム15b、後側部フレーム15cの各幌骨によって矩形枠状に形成される。
前部幌骨構造体16は、前壁5の外面に沿って車幅方向に延在して左右の側部幌骨構造体12の前側部フレーム15aの下端間及び上端間にそれぞれ掛け渡された上部フレーム16a及び下部フレーム16bを有し、左右の前側部フレーム15a及び上部フレーム16a、下部フレーム16bの各幌骨によって矩形枠状に形成される。
屋根部幌骨構造体17は、車幅方向に延在して上記左右の上側縦通フレーム13の前端部及び後端間にそれぞれ架設された両端が下方に湾曲するアーチ状の前部屋根フレーム18a及び後部屋根フレーム18bと、前部屋根フレーム18aと後部屋根フレーム18bとの間に等間隔に配置されて左右の上側縦通フレーム13に架設された両端が下方に湾曲するアーチ状の複数、例えば3本の中間屋根フレーム18c、18d、18eと、前後方向に延在して前部屋根フレーム18a、各中間屋根フレーム18c、18d、18e及び後部屋根フレーム18bの中央部間を互いに連結する中央縦通フレーム18fの各幌骨によってアーチ状で平面視矩形枠状に形成される。
昇降装置20は、矩形のフロア3の4隅、即ち右側部の前端部と後端部及び左側部の前端部と後端部の各端部と、各端部に対応する右側の上側縦通フレーム13の前端部13aと後端部13b及び左側の上側縦通フレーム13の前端部13aと後端部13bとの間にそれぞれ伸縮自在に架設される。
各昇降装置20は同一構成であり、フロア3の左側部の前端部と左側の上側縦通フレーム13の前端部13aとの間に配置される昇降装置20について主に参照して説明し、他の昇降装置20の説明は省略する。
昇降装置20は、上端が上側縦通フレーム13の前端部13aに結合され幌脚21と、幌脚21と同軸上に延在して下端がスラストベアリング31を介してフロア3に回転自在に軸支されたネジ軸30及びネジ軸30を正逆回転駆動する電動モータ35を備えている。
幌脚21は側壁4の内面に沿って上下方向に延在する軸心を有する円筒状であって、上端がブラケット22によって上側縦通フレーム13の前端部13aに結合され、下端に円柱状のナット25を揺動可能に収容保持する筒状のナットホルダ23が結合される。
図5、図7及び図8に示すようにナットホルダ23は、幌脚21の下端に中央部が結合される矩形平面状の上面23A、上面23Aの両側縁から下方に折曲形成されて対向する矩形平面状の両側面23B、23C、両側面23B、23Cの下端縁間に架設された下面23Dを有して幌脚21の軸心方向と交差する軸心を有して側壁4の内面に沿って車体前後方向に延在して両端が開口する矩形筒状に形成される。
ナットホルダ23の上面23Aに幌脚21内に連通する上側ネジ軸貫通孔24aが穿設され、下面23Dに上側ネジ軸貫通孔24aに対向する下側ネジ軸貫通孔24bが穿設される。なお、これら上側ネジ軸貫通孔24a及び下側ネジ軸貫通孔24bはネジ軸30が間隙を有して挿通可能な内径を有し、かつ幌脚21の軸心と同軸上で上面23A及び下面23Dに開口する。
ナット25は、ナットホルダ23の上面23Aと下面23Dの内面間及び両側面23Bと23Cの内面間に間隙を有してナットホルダ23内に挿入可能で、かつ少なくとも両側面23Bと23Cの内面間の寸法より大きな長さを有する円柱状であって、その長さ方向の中央部に上下方向に延在してネジ軸30に螺合するネジ孔25aが穿設される。更に、ナット25の各端部外周25b、25cがゴム等の弾性部材からなる環状の緩衝部材26b、26cによって被覆される。
一方、側壁4の内面の上部に、断面コ字状で幌脚21を保持すると共に幌脚21の昇降方向に誘導案内するホルダ本体27a及び両端に側壁4に取り付ける取付フランジ27bが形成された断面ハット状で上下方向に延在する幌脚ホルダ27が取り付けられている。
ネジ軸30は、幌脚21と同軸上に延在して基端30aが、側壁4及びフロア3にブラケット32、33によって取り付け支持されたスラストベアリング31によって回転自在に支持されている。ネジ軸30の上部は図8に示すようにナットホルダ23の下側ネジ軸貫通孔24b及び上側ネジ軸貫通孔24aを貫通して幌脚21内に挿入すると共に、ナットホルダ23内においてナット25のネジ孔25aに螺合する。
これにより、ネジ軸30の回転によりネジ軸30が螺合するナット25は、ネジ軸30の回転に伴って若干つれ回りした後、各端部外周25b、25cが緩衝部材26b、26cを介してナットホルダ23の側面23B、23Cに当接して回転が規制される。更に回転するネジ軸30によってナット25がネジ送りされると、ナット25によってナットホルダ23の上面23A或いは下面23Dが押圧されてネジ軸30に対して幌脚21が上昇或いは下降移動する。このときネジ軸30の軸心と幌脚21の軸心との間に相対的なずれがある場合には、幌脚21の下端に配設されたナットホルダ23に対してネジ軸30に螺合するナット25が移動してネジ軸30の軸心とナット25の軸心が同軸上に保持される。
電動モータ35は、ブラケット32及び33によって側壁4及びフロア3等に取り付けられ、図示しない歯車機構を介してネジ軸30を回転駆動する。この電動モータ35によるネジ軸30の回転駆動は、図示しない昇降スイッチの上昇操作或いは下降操作によりネジ軸30を正回転或いは逆回転し、上昇操作継続或いは下降操作継続によってネジ軸30に螺合するナット25及びナットホルダ23等を介して幌脚21の上昇を継続し或いは下降を継続し、昇降スイッチの上昇操作或いは下降操作を停止すると、ネジ軸30に螺合するナット25によって該位置に停止保持される。
更に、ブラケット32に下降するナットホルダ23が当接して幌脚21の下降端を規制する下降端停止スイッチ36が配設され、幌脚ホルダ27の下端に上昇するナットホルダ23が当接して幌脚21の上昇端を規制する上昇端停止スイッチ37が配設されている。
下降するナットホルダ23が下降停止スイッチ36に当接すると電動モータ35への給電が止まり回転が停止する。同様に上昇するナットホルダ28が上昇停止スイッチ37に当接すると電動モータへの給電が止まり回転が停止する。
幌40は、図1に示すように幌骨構造体11の左右の側部幌骨構造体12に取り付けられて側部幌骨構造体12を覆う矩形の側部40Aと、前部幌骨構造体16に取り付けられて前部幌骨構造体16を覆う矩形の前部40B、屋根部幌骨構造体17に取り付けられて上方から屋根部幌骨構造体17を覆う平面視矩形の屋根部40Cが一体的に形成される。
次に、このように構成され幌装置10の作用を説明する。
説明の便宜上先に図1に実線で示すように幌骨構造体11及び幌骨構造体11に支持された幌40が下降端位置に保持された状態から仮想線で示す上昇端位置に上昇する場合について説明する。なお、図2乃至図8は幌骨構造体11が下降端位置に保持された昇降装置20の状態を示している。
この幌骨構造体11が下降端位置に保持された状態では、各フロア4の4隅と、右側の上側縦通フレーム13の前端部13aと後端部13b及び左側の上側縦通フレーム13の前端部13aと後端部13bとの間にそれぞれ架設された各昇降装置20の幌脚21は、その下端に取り付けたナットホルダ23が下降端停止スイッチ36に当接した下降端位置に保持されている。
この状態において昇降スイッチを上昇操作し、その操作継続によって各昇降装置20は電動モータ35によりネジ軸30が正回転駆動する。ネジ軸30の正回転駆動により、ネジ軸30に螺合するナット25が若干つれ回りした後、ナット25の各端部外周25b、25cが緩衝部材26b、26cを介してナットホルダ23の側面23B、23Cの内面に当接して回転が規制される。このときのナット25の各端部外周25b、25cが緩衝部材26b、26cを介在してナットホルダ23の側面23B、23Cに当接することから、ナット25とナットホルダ23の直接的な当接による異音の発生が阻止される。
更に正回転するネジ軸30によってナット25が上方にネジ送りされてナットホルダ23の上面23Aに当接してナットホルダ23を押し上げ、ナットホルダ23に結合された幌脚21が幌脚ホルダ27に沿って上昇して幌骨構造体11を押し上げる。
この幌骨構造体11の押し上げの際、仮に各昇降装置20の伸長速度、即ち幌脚21の上昇量にバラツキが生じ、幌骨構造体11が傾斜して幌脚21の軸心とネジ軸30の軸心とに相対的なずれが発生すると、その相対的なずれにより幌脚21の下端に配設されたナットホルダ23に対してネジ軸30に螺合するナット25がナットホルダ23内を移動してネジ軸30の軸心とナット25の軸心が同軸上に保持される。これにより互いに螺合するネジ軸30とナット25との間に過剰な摩擦等による負荷の発生が抑制され、正回転するネジ軸30によるナット25のネジ送りが円滑に行われ、幌構造体11が円滑に上昇する。
更に、引き続き連続して行われる操作スイッチの上昇操作により続行される各昇降装置20において、電動モータ35によるネジ軸30を正回転により幌脚21がネジ送りされて幌骨構造体11が上昇端位置に押し上げると、上昇する幌脚21の下端に取り付けられたナットホルダ23の上面23Aが幌脚ホルダ27の下端に配設された上昇端停止スイッチ37に当接する。これにより、ナットホルダ23の上昇が阻止されるとナット25の上昇が停止し、ナット25に螺合するネジ軸30の回転トルクが増大して回転駆動する電動モータ35への電流が漸次増加して所定電圧に達すると昇降スイッチが作動して電動モータ35の回転が停止し、各昇降装置20により幌骨構造体11及び幌構造体11に保持された幌40を上昇端位置に保持する。
一方、この上昇端位置に保持された幌骨構造体11及び幌40を下降端位置に下降するには、この上昇端位置に保持された状態において昇降スイッチを下降操作し、その操作継続によって各昇降装置20は電動モータ35によりネジ軸30を逆回転駆動する。ネジ軸30の逆回転駆動により、ネジ軸30が螺合するナット25がネジ軸30の逆回転に伴って若干つれ回りしナット25の各端部外周25b、25cが緩衝部材26b、26cを介してナットホルダ23の側面23C、23Bの内面にそれぞれ当接して回転が規制される。このときのナット25の各端部外周25b、25cが緩衝部材26b、26cを介在してナットホルダ23の側面23C、23Bに当接することから、ナット25とナットホルダ23の直接的な当接による異音の発生が阻止される。
更に逆回転するネジ軸30によってナット25が下方にネジ送りされて、ナット25に上面23Aが支持されたナットホルダ23がナット25と共に下降し、ナットホルダ23に結合された幌脚21が幌脚ホルダ27に沿って下降し、各昇降装置20の収縮によって幌骨構造体11及び幌40が下降する。
この幌骨構造体11の下降の際、仮に各昇降装置20の収縮速度、即ち幌脚21の下降量にバラツキが生じ、幌骨構造体11が傾斜して昇降装置20の幌脚21の軸心とネジ軸30の軸心とに相対的なずれが発生すると、その相対的なずれにより幌脚21の下端に配設されたナットホルダ23に対してネジ軸30に螺合するナット25がナットホルダ23内を移動してネジ軸30の軸心とナット25の軸心が同軸上に保持される。これにより互いに螺合するネジ軸30とナット25との間に過剰な摩擦等による負荷の発生が抑制され、逆回転するネジ軸30によるナット25のネジ送り円滑に行われ、幌構造体11が円滑に下降する。
更に、引き続き連続して行われる操作スイッチの下降操作により各昇降装置20のネジ軸30の逆回転により幌脚21が下降して幌骨構造体11が下降端位置に達すると、下降する幌脚21の下端に取り付けられたナットホルダ23の下面23Dが下降端停止スイッチ36に当接する。これにより給電が止まり伝導モータ35の回転が停止し、各昇降装置20により幌骨構造体11及び幌構造体11に保持された幌40を下降端位置に保持する。
また、昇降スイッチの上昇操作或いは下降操作により各昇降装置20の電動モータ35によるネジ軸30の正逆回転により幌骨構造体11及び幌40の上昇或いは下降継続時に、昇降スイッチの操作を停止すると、ネジ軸30の回転が停止してネジ軸30に螺合するナット25の上昇及び下降が阻止されて幌骨構造体11及び幌構造体11が該位置に保持される。再び昇降スイッチの上昇操作或いは下降操作により各昇降装置20の電動モータ35によるネジ軸30の正逆回転により幌骨構造体11及び幌40が上昇或いは下降する。
従って、各昇降装置20の伸長或いは収縮により幌骨構造体11及び幌40を上昇或いは下降する際に、各昇降装置20の伸長速度或いは収縮速度に差が発生して各幌脚21の移動量のバラツキにより幌骨構造体11が傾斜して、全て或いはいずれかの昇降装置20の幌脚21の軸心とネジ軸30の軸心との間にずれが発生しても、幌脚21の下端に配設されたナットホルダ23に対してネジ軸30に螺合するナット25が移動してネジ軸30の軸心とナット25の軸心が同軸上に保持される。これによりネジ軸30の回転によるナット25のネジ送りが円滑に行え、ナットホルダ23内のナット25のネジ送りによりナットホルダ23に結合された幌脚21の円滑な昇降が可能になり、円滑な幌骨構造体11の昇降による円滑な幌40の上昇及び下降が得られる。
また、各昇降装置20の相互間において伸長速度及び収縮速度のバラツキが許容され、且つ各昇降装置20及び幌骨構造体10等の要求精度の緩和が可能になり、各昇降装置20及び幌骨構造体10の組立及び各部の要求精度が緩和され、安価に幌装置を構成することができ、コストの上昇を抑制することができる。
更に、各昇降装置20のナット25の各端部外周25b、25cに緩衝部材26b、26cを配設することから、昇降装置20の伸縮作動の際、ナット25とナットホルダ23の直接的な当接による異音の発生が回避される。
また、ナット25の各端部外周25b、25に緩衝部材26b、26cを配置することから、走行に伴う振動や幌40に作用する風圧により幌40及び幌骨造体11に振動が発生して幌骨構造体11に結合された幌脚に設けられたナットホルダ23と、ネジ軸30に螺合するナット25との直接的な当接が回避され、異音の発生が回避できると共に、幌骨構造体11や幌40の共振が抑制できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば上記実施の形態ではナットホルダ23を上面23A、両側面23B、23C及び底面23Dを備えた矩形筒状に形成したが、ナットホルダ23を円筒状に形成することもできる。また、上記実施の形態では幌装置10の4隅にそれぞれ幌昇降装置20を配設したが、対角する2隅に昇降装置20を配置し、他の対角する2隅に伸縮可能なガイド部材を配設することもできる。
本実施の形態に係る幌装置が荷台に設けられた貨物自動車の後部斜視図である。 図1の荷台部分の拡大図である。 図2のI−I線断面図である。 昇降装置の斜視図斜視図である。 図4のA部拡大図である。 図4のB矢視図である。 図6のC部拡大図である。 図7のII−II線断面図である。 従来の荷台幌の昇降装置の要部を示す断面図である。
符号の説明
1 貨物自動車
2 荷台
3 フロア
4 側壁
10 幌装置
11 幌骨構造体
20 昇降装置
21 幌脚
23 ナットホルダ
23A 上面
23D 下面
24a 上側ネジ軸貫通孔
24b 下側ネジ軸貫通孔
25 ナット
25a ネジ孔
25b、25c 端部外周
26b、26c 緩衝部材
27 幌脚ホルダ
30 ネジ軸
30a 基端
31 スラストベアリング
35 電動モータ(ネジ軸回転駆動手段)
36 下降端停止スイッチ
37 上昇端停止スイッチ
40 幌

Claims (3)

  1. 荷台のフロアと幌を保持する幌骨構造体との間に複数配置されて上記幌骨構造体を昇降する昇降装置を備えた荷台の幌装置において、
    上記各昇降装置はそれぞれ
    上端が上記幌骨構造体に結合され上下方向に延在する軸心を有する筒状の幌脚と、
    該幌脚の下端に結合されて上記幌脚の軸心と交差して延在する筒状で上面に幌脚内に連通する上側ネジ軸貫通孔が開口すると共に下面に該上側ネジ軸貫通孔に対向する下側ネジ軸貫通孔が穿設されたナットホルダと、
    基端が上記フロアに回転自在に支持されて上下方向に延在して上部が上記ナットホルダの下側ネジ軸貫通孔及び上側ネジ軸貫通孔を貫通して上記幌脚内に挿入されたネジ軸と、
    中央部に上記ネジ軸に螺合するネジ孔が穿設されてナットホルダ内に該ナットホルダの内面との間に隙間を有して収容され、端部がナットホルダの内面に当接して回転が規制されるナットと、
    上記ネジ軸を正逆回転駆動するネジ軸回転駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする荷台の幌装置
  2. 上記荷台がフロアの側縁から上方に延在する側壁を有し、
    該側壁に配設されて上記幌脚を上下方向に誘導案内する幌脚ホルダと、
    該幌脚ホルダの下端に配設されて上昇する上記ナットホルダの当接により幌脚の上昇端位置を規制する上昇端停止スイッチと、
    上記フロアに配設されて下降する上記ナットホルダの当接により幌脚の下降端位置を規制する下降端停止スイッチと、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の荷台の幌装置
  3. 上記ナットの端部外周に弾性材からなる環状の緩衝部材によって被覆されることを特徴とする請求項1または2に記載の荷台の幌装置。
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