JP5019728B2 - リヤスポイラ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両の後部に設けるリヤスポイラ装置に関するものである。
車両の後部に設けるリヤスポイラ装置として特許文献1に開示されているものがある。
リヤスポイラ装置は、トランクグリッドにスポイラフィン用の収納凹部が形成されており、スポイラフィンを動力により収納凹部に没入して収納凹部の開口を塞ぐ格納状態と収納凹部から突出する使用状態とに出没可能なスポイラフィン用の作動機構と、スポイラフィン用の作動機構に連動してスポイラフィンが格納状態にあるときに収納凹部を塞ぐ蓋体とを備えたものである。
実開平7−35269号公報
従来のリヤスポイラ装置では、スポイラフィンを使用状態にしたとき、蓋体は収納凹部を塞ぎトランクグリッドの上面と面一になる構成であるために、蓋体自体に空気整流作用はなく、上昇して使用状態にしたスポイラフィンでトランクグリッド上面の空気を整流するには限界があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、上翼部が作用姿勢のときに下翼部を開口部から突出させることにより、リヤボディ上面の空気の整流を行えるようにしたリヤスポイラ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。即ち、本発明のリヤスポイラ装置は、リヤボディに上翼部を有する上スポイラと下翼部を有する下スポイラとを配置し、リヤボディ上面に前記上下翼部が出入りする開口部を設け、前記上スポイラの上翼部を開口部に収納し且つその上翼部で開口部を閉鎖してリヤボディ意匠面を構成する上翼収納姿勢と前記上翼収納姿勢から上昇して開口部から突出する上翼作用姿勢とに姿勢変更させる上翼作動機構と、前記上翼部が収納姿勢のときに前記下スポイラの下翼部を開口部内に収納する下翼収納姿勢と上翼部が上翼作用姿勢のときに下翼部を開口部か
ら突出する下翼作用姿勢とに姿勢変更させる下翼作動機構とを有しており、前記下翼作動機構は、前記上翼部上翼作用姿勢あるときに、上方を曲率中心として側面視で円弧軌道となるように前記下翼部の前端から後端までを上昇させることによって当該下翼部を前記下翼収納姿勢から下翼作用姿勢に姿勢変更する点にある。
また、前記下翼作用姿勢は、前記下翼部の前端がリヤボディの上面に位置し且つ前記下翼部の後端がリヤボディ上面よりも外方へ立ち上がることによって当該下翼部で前記開口部を閉鎖していることが好ましい。
これによれば、下翼作動機構により上翼部が作用姿勢のときに下翼部を開口部から突出して作用姿勢にすることができるため、リヤボディ上面の空気の整流を下翼部で整流することができる。
上翼部が作用姿勢のときに下翼部を開口部から突出させることにより、リヤボディ上面の空気の整流を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜5は本発明の第1実施形態のリヤスポイラ装置を示している。このリヤスポイラ装置は乗用自動車等の車両後部に設けられるものである。
図1に示すように、リヤスポイラ装置1Aは、スポイラ2と、このスポイラ2を昇降する昇降機構3を有している。この実施の形態では、リヤスポイラ装置1Aは上下2段のス
ポイラ2a,2bを備えており、上側のスポイラ2a(以降、上スポイラ2a)を昇降する上スポイラ昇降機構3aと、下側のスポイラ2b(以降、下スポイラ2b)を昇降する下スポイラ昇降機構3bとを備えたものとなっている。
上下各スポイラ2a,2bは、実質的に風を整流し、風の抵抗を受ける翼部4(上翼部4a,下翼部4b)と、この翼部4の左右側部を支持する左右基部5,6とを有している。
上スポイラ2aの左右各基部5は、車両後部のリヤボディ7内に設けられたフレーム8に支持されている。このフレーム8は、リヤボディ7内で左右に配置された左右一対の枠体9と、この左右各枠体9を連結する枠体連結部材10で構成されている。
左右各枠体9は、上スポイラ2aの左右各基部5の下方にそれぞれ配置された上下一対のベース部材11(11U,11D)と、この上下一対のベース部材11間を連結する前後一対のガイド部材12(12F,12R)とで構成されており、上下ベース部材11U,11Dの前側を前ガイド部材12Fで連結し、上下ベース部材11U,11Dの後側を後ガイド部材12Rで連結することにより、左右各枠体9は枠形状となっている。
前記枠体連結部材10は、左右に配置された枠体9の下ベース部材11Dをそれぞれ連結する下板部材13と、左右に配置された左右各枠体9の上ベース部材11Uをそれぞれ連結する上板部材14とで構成されており、これにより、フレーム8全体を強固な枠状のとしている。下板部材13や下ベース部材11Dは、リヤボディ7内で車体構成部材15に固定されている。
上下ベース部材11U,11D間にスライダ24(連結体)が配置されており、このスライダ24は前後ガイド部材12F,12Rによって昇降自在に支持案内されている。このスライダ24の前部には、このスライダ24から上ベース部材11Uに向けて延びる前支柱16Fが起立しており、スライダ24の後部には、このスライダ24から上ベース部材11Uに向けて延びる筒状のガイド筒体33が起立している。
前支柱16Fは上ベース部材11Uの前部を上下に貫通していて、スライダ24を昇降させることにより上ベース部材11U(枠体9)に対して昇降自在となっている。ガイド筒体33は上ベース部材11Uの後部を上下に貫通していてスライダ24を昇降させることにより上ベース部材11U(枠体9)に対して昇降自在となっている。
前支柱16Fの上端とガイト筒体33の上端とは連結部材17で前後に連結固定されており、ガイド筒体33にはスライダ24に対して昇降自在な後支柱16Rが挿入されている。
前記連結部材17における前支柱16Fの上端延長上には左右方向の横軸18が設けられており、この横軸18には上翼部4aの左右側部の前側に設けられたブラケット19が枢支連結されていて、これにより前支柱16Fで上翼部4aの前側を横軸18廻りに回動自在に支持している。
後支柱16Rの上端部側にはホルダ20を介して左右方向の横軸21が設けられており、この横軸21は上翼部4aの左右側部の後側に設けたブラケット22の長孔23に挿通されていて、これにより後支柱16Rで上翼部4aの後側を横軸21廻りに回動自在に支持している。
したがって、上スポイラ2aの左右側部は側面視で、連結部材17,前後各支柱16F,16R及びガイド筒体33により四角枠形状となっていて、上スポイラ2aの左右各基部5は、翼部4aの前後部を支持する前後一対の支柱16(16F,16R)で形成されている。
上スポイラ2aの上翼部4aは金属板又は合成樹脂等により内部中空状で平面視矩形状に形成されている。この上翼部4aは、前後支柱16F,16Rを上スポイラ昇降機構3
aを介して昇降することにより、リヤボディ上面7aから上方へ昇降すると共に、最下降位置で車両後部のリヤボディ上面7aに設けた開口部25内に収納されその上面はリヤボディ上面7aと略面一になる。
図1,2に示すように、前記上スポイラ昇降機構3aは前後支柱16F,16Rを昇降させるものでフレーム8内に設けられていて、昇降可能な前記スライダ24と、このスライダ24を昇降させる昇降手段26とを有している。
昇降手段26は左右各枠体9内に設けられたスライダ24を昇降させるもので、各スライダ24に固定されたボールナット27と、このボールナット27が螺合しているボールスクリュ28と、このボールスクリュ28を回転駆動するギアボックス29と、左右のギアボックス29へ回転動力を伝達する駆動モータ30とを有している。
左右の各ギアボックス29は左右各枠体9の下ベース部材11Dにそれぞれ設けられており、左右の各ギアボックス29からボールスクリュ28が上ベース部材11Uに向けて起立しており、各ボールスクリュ28はスライダ24を貫通し、その上端部側は上ベース部材11Uに回転自在に支持されている。
ボールナット27は、スライダ24の前後中途部に固着されており、上下ベース部材11U,11D間で起立したボールスクリュ28に螺合している。駆動モータ30はフレーム8の下板部材13の左右中央部に設けられており、駆動モータ30から左右方向に突出した回転シャフト31の左右端部はギアボックス29に挿通されている。
したがって、駆動モータ30を駆動して回転シャフト31を回転させると、左右各枠体9内に設けられたボールスクリュ28が同時に回転し、このボールスクリュ28の回転によって左右各枠体9内に配置されたスライダ24が同時に同じ速度で昇降し、これにより、上翼部4aの左右側部を支持するそれぞれの前後支柱16F,16Rが左右各枠体9に対して昇降するようになる。
リヤスポイラ装置1Aは、前支柱16Fに対して後支柱16Rを昇降して上翼部4aの上面32a(以降、上翼部4aの上面のことを上翼部上面32aという)の角度を変更する角度変更機構35を有している。
角度変更機構35は、スライダ24の後部に回転自在に装着されたボールナット36と、ボールナット36を回転させる駆動モータ37とを有している。駆動モータ37はスライダ24の後部に設けられていてスライダ24と共に昇降するようになっている。
ボールナット36は、左右各枠体9に設けられたスライダ24に設けられており、このボールナット36は左右の各後支柱16Rの下部に螺合している。即ち、左右各後支柱16Rの下部は、スライダ24の下部(ボールナット36の下部)よりも下方に突出し、左右各後支柱16Rの下部外周部にはスクリュ部34が形成されていて、各後支柱16Rのスクリュ部34が左右の各ボールナット36に螺合している。
左右各後支柱16Rの下端部には、左右各後支柱16Rが上昇したときにスライダ24の下部と当接して左右各後支柱16Rの上限(角度上限)を規制するストッパ38aが設けられている。また、スライダ24の下部には、スライダ24の下部から下方に突出していて、左右各後支柱16Rが下降したときに左右各後支柱16Rの下端部と当接して左右各後支柱16Rの下降(角度下限)を規制するストッパ38bが設けられている。
したがって、左右各後支柱16Rの下端部がストッパ38bに当接する当接位置からストッパ38aがスライダ24の下部に当接する当接位置までの距離が、後支柱16Rの昇降ストロークとされ、この昇降ストローク量によって上翼部4aの角度変更範囲が決定されるものとなっている。
図1,3に示すように、下スポイラ2bの左右各基部6は前記フレーム8に支持されて
いる。この左右各基部6は、下翼部4bの前後中途部を支持する1本の支柱40で構成されている。左右に配置された各支柱40は、前記上スポイラ4aの左右各支柱16よりも左右内側に配置されて、下翼部4bの左右側部をブラケット39を介して下側から支持しており、この左右各支柱40は上ベース部材11Uに固着されたケーシング41内に収納されていて、その上部はフレーム8の上板部材14及び上ベース部材11Uを貫通し上方へ突出している。
左右各支柱40及びケーシング41は前上方に曲率中心のある側面視で円弧状に形成されていて、左右各支柱40はケーシング41内を上下に摺動することによって円弧軌道に沿って昇降するようになっている。
下翼部4bは平面視で上スポイラ2aの上翼部4aと略同じ大きさで金属板又は合成樹脂等により平面視で矩形状に形成されていて、開口部25に適合する形状になっており、開口部25から尻上がりに突出した状態が作用姿勢であり、その上面32bは風を整流する。この下翼部4bの左右両端側には、上スポイラ2aの前後支柱16F,16Rを貫通させるための前後に延びる長孔42が設けられている。
下翼部4bを昇降させる下スポイラ昇降機構3bは、下スポイラ2bの支柱40に連結したケーブル43と、このケーブル43を押し引きする駆動モータ44とを有している。
ケーブル43を駆動モータ44を介して押すことで下スポイラ2bの下翼部4bを上昇させ、ケーブル43を駆動モータ44を介して引くことで下スポイラ2bの下翼部4bを下降させることができる。
下スポイラ2bの下翼部4bは左右各支柱40を昇降することにより、リヤボディ上面7aから上方へ昇降できると共に、最下降位置で車両後部のリヤボディ上面7aに設けた開口部25内に収納される。
リヤスポイラ装置1Aによれば、上スポイラ昇降機構3aと角度変更機構35とで上翼作動機構が構成され、下スポイラ昇降機構3bで下翼作動機構が構成されている。
次に、上下スポイラ2a,2bの動作及び各動作時における各上下翼部4a,4bの姿勢態様について説明する。
図2,3に示すように、上スポイラ昇降機構3aのスライダ24を最下降させているとき、上スポイラ2aは開口部25内に完全に収納されリヤボディ上面7aに設けた開口部25を閉鎖し、上翼部上面32aはリヤボディ上面7aと上下に略同一レベルにある。
開口部25を閉鎖した収納姿勢のとき、上翼部上面32aは意匠的にはリヤボディ上面7aと共に車両後部のリヤボディ意匠面を形成している。このように上スポイラ2aの上翼部4aがリヤボディ意匠面を形成しているとき、下スポイラ2bの支柱40は最下降した状態であり、下スポイラ2bの下翼部4bは上翼部4aの下側で開口部25内に収納されて車両の外側からは見えない状態になっている(以降、この状態を収納姿勢という)。
図4,5に示すように、上スポイラ昇降機構3aの駆動モータ30によりボールスクリュ28を回転させると、スライダ24を介して前後支柱16F,16Rがその長手方向に沿って直線的にそれぞれ同時に上昇し、これにより、上スポイラ2aの上翼部4aは所定の角度(このときは収納姿勢時の角度)を保ったままで上昇する。上スポイラ2aの上翼部4aはリヤボディ上面7aから上昇して風を整流する作用姿勢となる。
このように、前後支柱16F,16Rの上昇により上翼部4aを収納姿勢から作用姿勢にするに際し、上スポイラ昇降機構3aは、前後支柱16F,16Rをその長手方向に直線的に上昇させていることから、リヤボディ7内において前後支柱16F,16Rの上昇軌道が、前後支柱16F,16Rを設置していない前後の空間部分にまではみ出すことがない。
したがって、リヤスポイラ装置1Aの前後支柱16F,16Rをリヤボディ7内に設置
するにあたって、前後支柱16F,16Rの前後設置スペースとは別に、前後支柱16F,16Rを上昇(移動)させるための移動スペースを新たにリヤボディ7内に確保する必要がなく、リヤボディ7内を設置するための設置スペースを確保さえすれば、上翼部4a前後2本の支柱で支えつつ前後支柱16F,16Rで上翼部4aを昇降させることができる。
上スポイラ2aの上翼部4aの上昇動作と同時又は少し遅れて、下スポイラ昇降機構3bの駆動モータ44が駆動し、ケーブル43が下スポイラ2bの支柱40を押して、開口部25内に収納していた下スポイラ2bの下翼部4bが開口部25から突出する。そして、下スポイラ2bの下翼部4bの上面32bはリヤボディ上面7aから尻上がり状に露出する。
即ち、下スポイラ2bは下翼部上面32bの前端がリヤボディ上面7aと略同じ高さに位置し、後端がリヤボディ上面7aよりも立ち上がった作用姿勢となり、下翼部4bによってリヤボディ上面7aの上側に流れる空気の整流を行うことができ、空気整流の抵抗によって車両にダウンフォースを与えることができる。
上下スポイラ2a,2bが作用姿勢にあるときに、駆動モータ44を駆動させて下スポイラ2bの支柱40をケーブル43で引くと下スポイラ2bは下降し、下スポイラ2bの下翼部4bを開口部25内に再び収納することができる。また、駆動モータ30を駆動させてスライダ24を下降させると上スポイラ2aの上翼部4aで開口部25を閉鎖することができる。
なお、上下スポイラ2a,2bを昇降させる際、上下スポイラ昇降機構3a,3bの駆動モータ30,44の駆動は同時に行ってもよいし、個別に行っても良い。また、上スポイラ2aを昇降ストロークの途中位置で作用姿勢にしてもよく、またそのときに同時に下スポイラ2bを作用姿勢にすることもできる。
図4に示すように、上下スポイラ2a,2bの上下翼部4a,4bを作用姿勢にした状態で角度変更機構35の駆動モータ37を介してボールナット36を回転させると、前支柱16Fを不動にしたまま後支柱16Rを上昇することができ、後支柱16Rが上昇することで上スポイラ2aが横軸18を支点にして後上がり(尻上がり)に回動し、これにより、上翼部上面32aの角度を変更することができる。
角度変更機構35の駆動モータ37の駆動は、上下昇降機構3a,3bの駆動モータ30,44とは独立して行うことができるようになっており、上スポイラ2aの上翼部4aで開口部25を閉鎖している状態でも、この上翼部4aの角度を変えて上翼部4aの一部(上翼部4aの後部)をリヤボディ上面7aから突出させることも可能である。また、上スポイラ2aの上翼部4aの昇降途中にでも上翼部4aの角度を変更することができる。
上翼作動機構で、上翼部4aを開口部25に収納し且つその上翼部4aで開口部25を閉鎖してリヤボディ意匠面を構成する収納姿勢と、開口部25から突出する作用姿勢とにすることができ、下翼作動機構で、上翼部4aが収納姿勢のときに下翼部4bを開口部25内に収納する収納姿勢と、上翼部4aが作用姿勢のときに下翼部4bを開口部25から突出させる作用姿勢とに姿勢変更させることができる。
図6,7は本発明の第2実施形態のリヤスポイラ装置1Bを示している。この第2の実施形態では、角度変更機構35及び上スポイラ昇降機構3a、即ち、上翼作動機構を変更したものである。
上翼作動機構の上スポイラ昇降機構3aは、前後各支柱16F,16Rを同時又は個別に昇降するもので、前支柱16Fを昇降する前昇降手段47と、後支柱16Rを昇降する後昇降手段48とで構成されている。前昇降手段47は、上下ベース部材11U,11D及びこれらを連結する部材によって形成された枠体9に、前支柱16Fの下端部に設けら
れたボールナット50と、このボールナット50及び前支柱16F内に挿通されている回転自在なボールスクリュ51と、このボールスクリュ51をギアボックス29を介して回転させる駆動モータ30aとを有している。
後昇降手段48は、後支柱16Rの下端部に設けられたボールナット52と、このボールナット52及び後支柱16R内に挿通されて回転自在なボールスクリュ53と、このボールスクリュ53をギアボックス29を介して回転させる駆動モータ30bとを有している。
前記ボールスクリュ51,53は、互いに前後に離間して開口部25内に固定されたギアボックス29から起立しており、この両ボールスクリュ51,53にボールナット50,52が螺合し、両ボールナット50,52に前後各支柱16F,16Rの下端部が固定されている。前後各支柱16F,16Rはそれぞれ上ベース部材11Uに挿入されていて上下移動自在に支持されており、後支柱16Rのストロークは前支柱16Fのストロークより長く設定されている。前後昇降手段47,48の駆動モータ30a,30bは個別又は同時に駆動することができる。駆動モータ30a,30bを同時に駆動すると、前後昇降手段47,48のボールスクリュ51,53が同時に回転して両ボールナット50,52が同じ速度で昇降する(前後各支柱16F,16Rが同じ割合で昇降する)ため、上翼部4aは角度不変のままの状態で昇降できる。
前支柱16Fを昇降させるボールナット50が上昇位置にあるとき(ストッパ54が上ベース部材11Uに当接しているとき)、後支柱16Rを昇降させるボールナット52は上ベース部材11Uに当接しておらず、ストロークが長い分だけこの上ベース部材11Uに当接するまでボールナット50よりも上方に移動することができる。
したがって、前昇降手段47の駆動モータ30aを停止した状態で後昇降手段48の駆動モータ30bを駆動させ、ボールナット52をボールナット50よりも上方に移動させると、後支柱16Rが前支柱16Fに対して上昇し上翼部上面32aの作用姿勢の角度を変更することができる。
即ち、第2実施の形態では、前後昇降手段47,48を同時に駆動させる構成で上スポイラ昇降機構3aを構成しており、後昇降手段48のみを個別に駆動させる構成で角度変更機構35を構成している。
次に、この実施の形態において、上下スポイラ2a,2bの動作及び各動作時における各上下翼部4a,4bの姿勢態様について説明する。
図6に示すように、前昇降手段47及び後昇降手段48のボールナット50,52をボールスクリュ51,53の上下中途部(所定の上下中途部)に位置させているとき、上翼部4aは開口部25を閉鎖して、上翼部上面32aは車両後部のリヤボディ意匠面を形成している。このとき、下スポイラ2bの支柱40は最下降した状態で、下スポイラ2bの下翼部4bは上翼部4aの下側で開口部25内に収納されて車両の外側からは見えなくなっていて収納姿勢となる。
図7に示すように、上翼部4aが収納姿勢である状態から、駆動モータ30a,30bを同時に駆動すると、上翼部4aは角度不変のままの状態(このときは収納姿勢時の角度)で直線的に上昇して開口部25から突出し、上スポイラ2aの上翼部4aはリヤボディ上面7aから上昇して風を整流する作用姿勢となる。
上スポイラ2aの上翼部4aの上昇動作と同時又は少し遅れて、下スポイラ昇降機構3bの駆動モータ44が駆動し、ケーブル43が下スポイラ2bの支柱40を押して、開口部25内に収納していた下スポイラ2bの下翼部4bが開口部25から突出する。そして下スポイラ2bの下翼部4bの上面32bがリヤボディ上面7aから尻上がり状に露出する。即ち、下スポイラ2bは下翼部上面32bの前端がリヤボディ上面7aと略同じ高さに位置し、後端がリヤボディ上面7aよりも立ち上がった作用姿勢となり、下翼部4bに
よってリヤボディ上面7aに流れる空気(上翼部4aよりも下側の空気)の整流を行うことができ、空気整流の抵抗によって車両にダウンフォースを与えることができる。
上下スポイラ2a,2bが作用姿勢にあるときに、駆動モータ44を駆動させて下スポイラ2bの支柱40をケーブル43で引くと下スポイラ2bの下翼部4bを開口部25内に再び収納することができる。また、駆動モータ30a,30bを駆動させてボールナット50,52を同時に下降させると上スポイラ2aの上翼部4aで開口部25を閉鎖することができる。
上下スポイラ2a,2bの上下翼部4a,4bを作用姿勢にして、その状態で駆動モータ30aを駆動させずに後昇降手段48の駆動モータ30bのみを駆動させると、上翼部上面32aの作用姿勢の角度を変更することができる。
なお、上スポイラ2aの上翼部4aの昇降途中にでも上翼部4aの角度を変更することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。即ち、上記の実施の形態では、上翼部4aが上昇した後に下翼部4bを上昇させているが、上翼部4aが上昇すると同時に下翼部4bを上昇させてもよい。また、上記の実施の形態では、下翼部4bが下昇した後に上翼部4aを下降させているが、下翼部4bが上昇すると同時に上翼部4aを上昇させてもよい。
また、枠体9は側面視後傾斜姿勢で配置されていて、上翼部4aを前下側から後上方へ昇降させる構成となっているが、垂直姿勢にして上翼部4aを垂直に昇降させるように構成してもよい。
本発明の第1実施形態におけるリヤスポイラ装置を示す概略斜視図である。 上スポイラの収納姿勢時の断面側面図である。 下スポイラの収納姿勢時の断面側面図である 上スポイラの作用姿勢時の断面側面図である。 下スポイラの作用姿勢時の断面側面図である。 第2実施形態のリヤスポイラ装置を示すスポイラ収納姿勢時の断面側面図である。 同スポイラを作用姿勢時の断面側面図である。
符号の説明
1 リヤスポイラ装置
2 スポイラ
2a 上スポイラ
2b 下スポイラ
3 スポイラの昇降機構
3a 上スポイラ昇降機構
3b 下スポイラ昇降機構
4a 上スポイラの翼部
4b 下スポイラの翼部
16 上スポイラの前後支柱
16F 上スポイラの前支柱
16R 上スポイラの後支柱
24 スライダ(連結体)
35 角度変更機構

Claims (2)

  1. リヤボディに上翼部を有する上スポイラと下翼部を有する下スポイラとを配置し、リヤボディ上面に前記上下翼部が出入りする開口部を設け、
    前記上スポイラの上翼部を開口部に収納し且つその上翼部で開口部を閉鎖してリヤボディ意匠面を構成する上翼収納姿勢と前記上翼収納姿勢から上昇して開口部から突出する上翼作用姿勢とに姿勢変更させる上翼作動機構と、
    前記上翼部が収納姿勢のときに前記下スポイラの下翼部を開口部内に収納する下翼収納姿勢と上翼部が上翼作用姿勢のときに下翼部を開口部から突出する下翼作用姿勢とに姿勢変更させる下翼作動機構とを有しており、
    前記下翼作動機構は、前記上翼部上翼作用姿勢あるときに、上方を曲率中心として側面視で円弧軌道となるように前記下翼部の前端から後端までを上昇させることによって当該下翼部を前記下翼収納姿勢から下翼作用姿勢に姿勢変更することを特徴とするリヤスポイラ装置。
  2. 前記下翼作用姿勢は、前記下翼部の前端がリヤボディの上面に位置し且つ前記下翼部の後端がリヤボディ上面よりも外方へ立ち上がることによって当該下翼部で前記開口部を閉鎖していることを特徴とする請求項1に記載のリヤスポイラ装置。
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