JP5019729B2 - リヤスポイラ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両の後部に設けるリヤスポイラ装置に関するものである。
車両の後部に設けるリヤスポイラ装置として特許文献1に開示されているものがある。
リヤスポイラ装置は、スポイラフィンと、このスポイラフィンをトランクリッドの格納凹部に格納する格納状態と格納凹部から突出する使用姿勢とに姿勢変更するスポイラフィン用の作動機構とを有している。スポイラフィン用の作動機構は、スポイラフィンの下側に配置したリンク部材を備えており、このリンク部材をトランクリッド内に固定したベース部材に対してピン廻りに揺動させ且つ、リンク部材をベース部材に対して前後動させることによって、スポイラフィンを昇降する構成となっている。
実開平7−35269号公報(図9等参照)
従来のリヤスポイラ装置では、リンク部材をベース部材に対して揺動させ且つ、リンク部材をベース部材に対して前後動させることでスポイラフィンを昇降するようにしていたので、トランクグリッド内においてスポイラフィンを昇降させる際には、リンク部材を揺動させるための揺動スペースやリンク部材を前後動させるための前後動スペース、即ち、リンク部材の揺動及び移動における前後駆動スペースが必要である。
したがって、このようなリヤスポイラ装置をトランクグリッド内に設置する場合には、リヤボディ装置をトランクグリッド内に設置する設置スペース(直接設置するスペース)とは別に、前後駆動スペースを予め確保する必要があり、トランクグリッドにおいて前記設置スペース以外のスペースが小さい場合にはリヤスポイラ装置を設けることが困難であった。
しかも、スポイラフィンを昇降させる際は、リンク部材を前後動させながら揺動している構成となっているのでスポイラフィンの支持を強固にするには困難であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、翼部を前後2カ所で強固に支持でき、昇降機構を簡単且つ、コンパクトにしたリヤスポイラ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。即ち、本発明のリヤスポイラ装置は、リヤボディに設けられた開口部を出入りする上翼部と、この上翼部の下方に配置され且つ前記開口部を出入りする下翼部と、前記上翼部の左右両側のそれぞれに配置され且つ当該上翼部を支持して前記開口部内に配置された前後一対の支柱とを備え、前記下翼部の左右両側には前記支柱が貫通する前後に延びる長孔が設けられ、この孔を貫通した前後一対の支柱の下側に、当該前後一対の支柱を支持する枠体が配置されていて当該各枠体は連結部材で連結されており、前記枠体に前後支柱を昇降して上翼部を昇降させる上翼用昇降機構が支持されると共に下翼部を昇降する下翼用昇降機構が支持され、前記枠体は前記リヤボディ内で支持されている点にある。
これによれば、前後支柱で翼部を支持し且つ、この前後支柱のそのものを昇降させる構成であるので、昇降機構を簡単でコンパクトにすることが可能となると共に、設置スペース以外の前後駆動スペースがなくても昇降が可能となり、これにより前後のスペースが非常に少ない場合にも設置することが可能である。さらに、前後支柱はそれ自体が昇降するものであるので翼部を強固に支持することが可能である。
前記昇降機構は前支柱を昇降する前昇降手段と後支柱を昇降する後昇降手段とを有し、前記前後昇降手段は同時に作動することが好ましい。
これによれば、前後昇降手段を同時に作動によって、翼部の上面の角度を所定の角度に保った状態で翼部を昇降することができる。
翼部を前後2カ所で強固に支持でき、昇降機構を簡単且つ、コンパクトにできる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜5は本発明の第1実施形態のリヤスポイラ装置を示している。このリヤスポイラ装置は乗用自動車等の車両後部に設けられるものである。
図1,2に示すように、リヤスポイラ装置1Aは、スポイラ2と、このスポイラ2を昇降する昇降機構3を有している。この実施の形態では、リヤスポイラ装置1Aは上下2段のスポイラ2a,2bを備えており、上側のスポイラ2a(以降、上スポイラ2a)を昇降する上スポイラ昇降機構3aと、下側のスポイラ2b(以降、下スポイラ2b)を昇降する下スポイラ昇降機構3bとを備えたものとなっている。
上下各スポイラ2a,2bは、実質的に風を整流し、風の抵抗を受ける翼部4(上翼部4a,下翼部4b)と、この翼部4を支持する基部5,6とを有している。
上スポイラ2aの上翼部4aを支持する基部5は翼部4の左右側部側に配置されており、この左右各基部5は、車両後部のリヤボディ7内に設けられたフレーム8に支持されている。フレーム8は、リヤボディ7内で左右に配置された左右一対の枠体9と、この左右各枠体9を連結する枠体連結部材10で構成されている。
左右各枠体9は、上スポイラ2aの左右各基部5の下方にそれぞれ配置された上下一対のベース部材11(11U,11D)と、上下一対のベース部材11間を連結する前後一対のガイド部材12(12F,12R)とで構成されており、上下ベース部材11U,11Dの前側を前ガイド部材12Fで連結し、上下ベース部材11U,11Dの後側を後ガイド部材12Rで連結することにより、左右各枠体9は枠形状となっている。
前記枠体連結部材10は、左右に配置された枠体9の下ベース部材11Dをそれぞれ連結する下板部材13と、左右に配置された左右各枠体9の上ベース部材11Uをそれぞれ連結する上板部材14とで構成されており、これにより、フレーム8全体を強固な枠状のとしている。下板部材13や下ベース部材11Dは、リヤボディ7内で車体構成部材15に固定されている。
上下ベース部材11U,11D間にスライダ24(連結体)が配置されており、このスライダ24は前後ガイド部材12F,12Rによって昇降自在に支持案内されている。このスライダ24の前部には、このスライダ24から上ベース部材11Uに向けて延びる前支柱16Fが起立しており、スライダ24の後部には、このスライダ24から上ベース部材11Uに向けて延びる筒状のガイド筒体33が起立している。
前支柱16Fは上ベース部材11Uの前部を上下に貫通していて、スライダ24を昇降させることにより上ベース部材11U(枠体9)に対して昇降自在となっている。ガイド筒体33は上ベース部材11Uの後部を上下に貫通していてスライダ24を昇降させることにより上ベース部材11U(枠体9)に対して昇降自在となっている。
前支柱16Fの上端とガイト筒体33の上端とは、連結部材17で前後に連結固定されており、ガイド筒体33にはスライダ24に対して昇降自在な後支柱16Rが挿入されている。
前記連結部材17における前支柱16Fの上端延長上には、左右方向の横軸18が設けられており、横軸18には上翼部4aの左右側部の前側に設けられたブラケット19が枢支連結されていて、これにより前支柱16Fで上翼部4aの前側を横軸18廻りに回動自在に支持している。
後支柱16Rの上端部側にはホルダ20を介して左右方向の横軸21が設けられており
、横軸21は上翼部4aの左右側部の後側に設けたブラケット22の長孔23に挿通されていて、これにより後支柱16Rで上翼部4aの後側を横軸21廻りに回動自在に支持している。
したがって、上スポイラ2aの左右側部は側面視で、連結部材17,前後各支柱16F,16R及びガイド筒体33により四角枠形状となっていて、上スポイラ2aの左右各基部5は、上翼部4aの前後部を支持する前後一対の支柱16(16F,16R)で形成されている。
上スポイラ2aの上翼部4aは金属板又は合成樹脂等により内部中空状で平面視矩形状に形成されている。この上翼部4aは、前後支柱16F,16Rを上スポイラ昇降機構3aを介して昇降することにより、リヤボディ上面7aから上方へ昇降すると共に、最下降位置で車両後部のリヤボディ上面7aに設けた開口部25内に収納されその上面はリヤボディ上面7aと略面一になる。
前記上スポイラ昇降機構3aは前後支柱16F,16Rを直線的に昇降させるものでフレーム8内に設けられていて、昇降可能な前記スライダ24と、このスライダ24を昇降させる昇降手段26とを有している。
昇降手段26は左右各枠体9内に設けられたスライダ24を昇降させるもので、各スライダ24に固定されたボールナット27と、このボールナット27が螺合しているボールスクリュ28と、このボールスクリュ28を回転駆動するギアボックス29と、左右のギアボックス29へ回転動力を伝達する駆動モータ30とを有している。
左右の各ギアボックス29は左右各枠体9の下ベース部材11Dにそれぞれ設けられており、左右の各ギアボックス29からボールスクリュ28が上ベース部材11Uに向けて起立しており、各ボールスクリュ28はスライダ24を貫通し、その上端部側は上ベース部材11Uに回転自在に支持されている。
ボールナット27は、スライダ24の前後中途部に固着されており、上下ベース部材11U,11D間で起立したボールスクリュ28に螺合している。駆動モータ30はフレーム8の下板部材13の左右中央部に設けられており、駆動モータ30から左右方向に突出した回転シャフト31の左右端部はギアボックス29に挿通されている。
したがって、駆動モータ30を駆動して回転シャフト31を回転させると、左右各枠体9内に設けられたボールスクリュ28が同時に回転し、このボールスクリュ28の回転によって左右各枠体9内に配置されたスライダ24が同時に同じ速度で昇降し、これにより、上翼部4aの左右側部を支持するそれぞれの前後支柱16F,16Rが左右各枠体9に対して昇降するようになる。
リヤスポイラ装置1Aは、前支柱16Fに対して後支柱16Rを昇降して上翼部4aの上面32a(以降、上翼部4aの上面のことを上翼部上面32aという)の角度を変更する角度変更機構35を有している。
角度変更機構35は、スライダ24の後部に回転自在に装着されたボールナット36と、ボールナット36を回転させる駆動モータ37とを有している。駆動モータ37はスライダ24の後部に設けられていてスライダ24と共に昇降するようになっている。
ボールナット36は、左右各枠体9に設けられたスライダ24に設けられており、このボールナット36は左右の各後支柱16Rの下部に螺合している。即ち、左右各後支柱16Rの下部は、スライダ24の下部(ボールナット36の下部)よりも下方に突出し、左右各後支柱16Rの下部外周部にはスクリュ部34が形成されていて、各後支柱16Rのスクリュ部34が左右の各ボールナット36に螺合している。
左右各後支柱16Rの下端部には、左右各後支柱16Rが上昇したときにスライダ24
の下部と当接して左右各後支柱16Rの上限(角度上限)を規制するストッパ38aが設けられている。また、スライダ24の下部には、スライダ24の下部から下方に突出していて、左右各後支柱16Rが下降したときに左右各後支柱16Rの下端部と当接して左右各後支柱16Rの下降(角度下限)を規制するストッパ38bが設けられている。
したがって、左右各後支柱16Rの下端部がストッパ38bに当接する当接位置からストッパ38aがスライダ24の下部に当接する当接位置までの距離が、後支柱16Rの昇降ストロークとされ、この昇降ストローク量によって上翼部4aの角度変更範囲が決定されるものとなっている。
図1,3に示すように、下スポイラ2bの左右各基部6は前記フレーム8に支持されている。この左右各基部6は、下翼部4bの前後中途部を支持する1本の支柱40で構成されている。左右に配置された各支柱40は、前記上スポイラ4aの左右各支柱16よりも左右内側に配置されて、下翼部4bの左右側部をブラケット39を介して下側から支持しており、この左右各支柱40は上ベース部材11Uに固着されたケーシング41内に収納されていて、その上部はフレーム8の上板部材14及び上ベース部材11Uを貫通し上方へ突出している。
左右各支柱40及びケーシング41は前上方に曲率中心のある側面視で円弧状に形成されていて、左右各支柱40はケーシング41内を上下に摺動することによって円弧軌道に沿って昇降するようになっている。
下翼部4bは平面視で上スポイラ2aと略同じ大きさで金属板又は合成樹脂等により平面視で矩形状に形成されていて、開口部25に適合する形成になっており、開口部25から尻上がりに突出した状態が作用姿勢であり、その上面32bは風を整流する。この下翼部4bの左右両端側には、上スポイラ2aの前後支柱16F,16Rを貫通させるための前後に延びる長孔42が設けられている。
下翼部4bを昇降させる下スポイラ昇降機構3bは、下スポイラ2bの支柱40に連結したケーブル43と、このケーブル43を押し引きする駆動モータ44とを有している。
ケーブル43を駆動モータ44を介して押すことで下スポイラ2bの下翼部4bを上昇させ、ケーブル43を駆動モータ44を介して引くことで下スポイラ2bの下翼部4bを下降させることができる。
下スポイラ2bの下翼部4bは左右各支柱40を昇降することにより、リヤボディ上面7aから上方へ昇降できると共に、最下降位置で車両後部のリヤボディ上面7aに設けた開口部25内に収納される。
次に、上下スポイラ2a,2bの動作及び各動作時における各上下翼部4a,4bの姿勢態様について説明する。
図2,3に示すように、上スポイラ昇降機構3aのスライダ24を最下降させているとき、上スポイラ2aは開口部25内に完全に収納されリヤボディ上面7aに設けた開口部25を閉鎖し、上翼部上面32aはリヤボディ上面7aと上下に略同一レベルにある。
開口部25を閉鎖した収納姿勢のとき、上翼部上面32aは意匠的にはリヤボディ上面7aと共に車両後部のボディを形成している。このように上スポイラ2aの上翼部4aが車両後部のボディを形成しているとき、下スポイラ2bの支柱40は最下降した状態であり、下スポイラ2bの下翼部4bは上翼部4aの下側で開口部25内に収納されて車両の外側からは見えない状態になる(以降、この状態を収納姿勢という)。
図4,5に示すように、上スポイラ昇降機構3aの駆動モータ30によりボールスクリュ28を回転させると、スライダ24を介して前後支柱16F,16Rがその長手方向に沿って直線的にそれぞれ同時に上昇し、これにより、上スポイラ2aの上翼部4aは所定の角度(このときは収納姿勢時の角度)を保ったままで上昇する。上スポイラ2aの上翼
部4aはリヤボディ上面7aから上昇して風を整流する作用姿勢となる。
このように、前後支柱16F,16Rの上昇により上翼部4aを収納姿勢から作用姿勢にするに際し、上スポイラ昇降機構3aは、前後支柱16F,16Rをその長手方向に直線的に上昇させていることから、リヤボディ7内において前後支柱16F,16Rの上昇軌道が、前後支柱16F,16Rを設置していない前後の空間部分にまではみ出すことがない。
したがって、リヤスポイラ装置1Aの前後支柱16F,16Rをリヤボディ7内に設置するにあたって、前後支柱16F,16Rを設けるための設置スペースとは別に、前後支柱16F,16Rを上昇(移動)させるための移動スペースを新たにリヤボディ7内に確保する必要がなく、リヤボディ7内を設置するための設置スペースを確保さえすれば、上翼部4a前後2本の支柱で支えつつ前後支柱16F,16Rで上翼部4aを昇降させることができる。
上スポイラ2aの上翼部4aの上昇動作と同時又は少し遅れて、下スポイラ昇降機構3bの駆動モータ44を駆動すると、ケーブル43が下スポイラ2bの支柱40を押して、開口部25内に収納していた下スポイラ2bの下翼部4bを開口部25から突出させ、下スポイラ2bの下翼部4bの上面32bをリヤボディ上面7aから尻上がり状に露出させる。
即ち、下スポイラ2bは下翼部上面32bの前端がリヤボディ上面7aと略同じ高さに位置し、後端がリヤボディ上面7aよりも立ち上がった作用姿勢となり、下翼部4bによってリヤボディ上面7aの上側に流れる空気の整流を行うことができ、空気整流の抵抗によって車両にダウンフォースを与えることができる。
上下スポイラ2a,2bが作用姿勢にあるときに、駆動モータ44を駆動させて下スポイラ2bの支柱40をケーブル43で引くと下スポイラ2bは下降し、下スポイラ2bの下翼部4bを開口部25内に再び収納することができる。また、駆動モータ30を駆動させてスライダ24を下降させると上スポイラ2aの上翼部4aで開口部25を閉鎖することができる。
なお、上下スポイラ2a,2bを昇降させる際、上下スポイラ昇降機構3a,3bの駆動モータ30,44の駆動は同時に行ってもよいし、個別に行っても良い。また、上スポイラ2aを昇降ストロークの途中位置で作用姿勢にしてもよく、またそのときに同時に下スポイラ2bを作用姿勢にすることもできる。
図4に示すように、上下スポイラ2a,2bの上下翼部4a,4bを作用姿勢にした状態で角度変更機構35の駆動モータ37を介してボールナット36を回転させると、前支柱16Fを不動にしたまま後支柱16Rを上昇することができ、後支柱16Rが上昇することで上スポイラ2aが横軸18を支点にして後上がり(尻上がり)に回動し、これにより、上翼部上面32aの角度を変更することができる。
角度変更機構35の駆動モータ37の駆動は、上下昇降機構3a,3bの駆動モータ30,44とは独立して行うことができるようになっており、上スポイラ2aの上翼部4aで開口部25を閉鎖している状態でも、この上翼部4aの角度を変えて上翼部4aの一部(上翼部4aの後部)をリヤボディ上面7aから突出させることも可能である。また、上スポイラ2aの上翼部4aの昇降途中にでも上翼部4aの角度を変更することができる。
図6,7は本発明の第2実施形態のリヤスポイラ装置1Bを示している。この第2の実施形態では、角度変更機構35及び上スポイラ2aを昇降する上スポイラ昇降機構3aを変更したものである。
上スポイラ昇降機構3aは、前後各支柱16F,16Rを同時又は個別に昇降するもので、前支柱16Fを昇降する前昇降手段47と、後支柱16Rを昇降する後昇降手段48
とで構成されている。
前昇降手段47は、上下ベース部材11U,11D及びこれらを連結する部材によって形成された枠体9に、前支柱16Fの下端部に設けられたボールナット50と、このボールナット50及び前支柱16F内に挿通されている回転自在なボールスクリュ51と、このボールスクリュ51をギアボックス29を介して回転させる駆動モータ30aとを有している。
後昇降手段48は、後支柱16Rの下端部に設けられたボールナット52と、このボールナット52及び後支柱16R内に挿通されて回転自在なボールスクリュ53と、このボールスクリュ53をギアボックス29を介して回転させる駆動モータ30bとを有している。
前記ボールスクリュ51,53は、互いに前後に離間して開口部25内に固定されたギアボックス29から起立しており、この両ボールスクリュ51,53にボールナット50,52が螺合し、両ボールナット50,52に前後各支柱16F,16Rの下端部が固定されている。前後各支柱16F,16Rはそれぞれ上ベース部材11Uに挿入されていて上下移動自在に支持されており、後支柱16Rのストロークは前支柱16Fのストロークより長く設定されている。
前後昇降手段47,48の駆動モータ30a,30bは個別又は同時に駆動することができる。駆動モータ30a,30bを同時に駆動すると、前後昇降手段47,48のボールスクリュ51,53が同時に回転して両ボールナット50,53が同じ速度で昇降する(前後各支柱16F,16Rが同じ割合で昇降する)ため、上翼部4aは角度不変のままの状態で昇降する。
上翼部4aが下降位置から上昇している際、ボールナット50から上方に突出したストッパ54が上ベース部材11Uに当接すると、ボールスクリュ51を回転させている駆動モータ30a及びボールスクリュ53を回転させている駆動モータ30bが同時に停止して上昇が停止する。
前支柱16Fを昇降させるボールナット50が上昇位置にあるとき(ストッパ54が上ベース部材11Uに当接しているとき)、後支柱16Rを昇降させるボールナット52は上ベース部材11Uに当接しておらず、ストロークが長い分だけこの上ベース部材11Uに当接するまでボールナット50よりも上方に移動することができる。
したがって、前昇降手段47の駆動モータ30aを停止した状態で後昇降手段48の駆動モータ30bを駆動させ、ボールナット52をボールナット50よりも上方に移動させると、後支柱16Rが前支柱16Fに対して上昇し上翼部上面32aの作用姿勢の角度を変更することができる。
第2実施の形態では、前後昇降手段47,48を同時に駆動させる構成で上スポイラ昇降機構3aを構成しており、後昇降手段48のみを個別に駆動させる構成で角度変更機構35を構成しており、例えばまず図6の収納姿勢から前昇降手段47の駆動モータ30aを停止させた状態で後昇降手段48の駆動モータ30bのみを駆動して、上翼部上面32aを尻上がり状の作用姿勢に角度変更し、その姿勢から前後昇降手段47,48を作動して上翼部4aを所要高さまで上昇させたり、また上昇したときの作用姿勢を後昇降手段48を作動して上翼部上面32aの角度を変更したりすることができる。
図8は本発明の第3実施形態のリヤスポイラ装置1Cを示している。このリヤスポイラ装置1Cは、スポイラ2の上面の角度を変更する角度変更機構35を有しておらず、スポイラ2と、昇降機構3とを有したものである。この実施の形態では、リヤスポイラ装置1Cは上下2段のスポイラ2a,2bを有したものではなく、1つのスポイラ2を備えたものとなっている。
スライダ24は、前後ガイド部材12F,12Rによって昇降自在に支持案内されている。このスライダ24の前部には、このスライダ24から上ベース部材11Uに向けて延びる前支柱16Fが起立しており、スライダ24の後部には、このスライダ24から上ベース部材11Uに向けて延びる後支柱16Rが起立している。
前支柱16Fは上ベース部材11Uの前部及びリヤボディ7を上下に貫通していて、その上端はリヤボディ上面7aよりも上方に突出している。後支柱16Rは上ベース部材11Uの後部及びリヤボディ7を上下に貫通していて、その上端はリヤボディ上面7aよりも上方に突出している。
前後支柱16F,16Rの上端は、それぞれ連結部材17で前後に連結されており、この連結部材17に平面視矩形状の翼部4が固定されている。
したがって、翼部4は常にリヤボディ上面7aよりも上方に位置しており、スライダ24を昇降させることによって、翼部4を所定の角度を保ったままで昇降させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。即ち、上記の実施の形態では、枠体9は側面視後傾斜姿勢で配置されていて、上翼部4aを前下側から後上方へ昇降させる構成となっているが、垂直姿勢にして上翼部4aを垂直に昇降させるように構成してもよい。
本発明の第1実施形態におけるリヤスポイラ装置を示す概略斜視図である。 上スポイラの収納姿勢時の断面側面図である。 下スポイラの収納姿勢時の断面側面図である 上スポイラの作用姿勢時の断面側面図である。 下スポイラの作用姿勢時の断面側面図である。 第2実施形態のリヤスポイラ装置を示すスポイラ収納姿勢時の断面側面図である。 同スポイラを作用姿勢時の断面側面図である。 第3実施形態のリヤスポイラ装置を示す断面側面図である。
符号の説明
1 リヤスポイラ装置
2 スポイラ
2a 上スポイラ
2b 下スポイラ
3 スポイラの昇降機構
3a 上スポイラ昇降機構
3b 下スポイラ昇降機構
4a 上スポイラの翼部
4b 下スポイラの翼部
16 上スポイラの前後支柱
16F 上スポイラの前支柱
16R 上スポイラの後支柱
24 スライダ(連結体)
35 角度変更機構

Claims (1)

  1. リヤボディに設けられた開口部を出入りする上翼部と、この上翼部の下方に配置され且つ前記開口部を出入りする下翼部と、前記上翼部の左右両側のそれぞれに配置され且つ当該上翼部を支持して前記開口部内に配置された前後一対の支柱とを備え、
    前記下翼部の左右両側には前記支柱が貫通する前後に延びる長孔が設けられ、この孔を貫通した前後一対の支柱の下側に、当該前後一対の支柱を支持する枠体が配置されていて当該各枠体は連結部材で連結されており、前記枠体に前後支柱を昇降して上翼部を昇降させる上翼用昇降機構が支持されると共に下翼部を昇降する下翼用昇降機構が支持され、前記枠体は前記リヤボディ内で支持されていることを特徴とするリヤスポイラ装置。
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