JP5118386B2 - 単結晶の製造方法 - Google Patents

単結晶の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5118386B2
JP5118386B2 JP2007125847A JP2007125847A JP5118386B2 JP 5118386 B2 JP5118386 B2 JP 5118386B2 JP 2007125847 A JP2007125847 A JP 2007125847A JP 2007125847 A JP2007125847 A JP 2007125847A JP 5118386 B2 JP5118386 B2 JP 5118386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dopant
single crystal
evaporation
pulling
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007125847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008280211A (ja
Inventor
康人 鳴嶋
福生 小川
真一 川添
利通 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Techxiv Corp
Original Assignee
Sumco Techxiv Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumco Techxiv Corp filed Critical Sumco Techxiv Corp
Priority to JP2007125847A priority Critical patent/JP5118386B2/ja
Priority to US12/515,725 priority patent/US8580032B2/en
Priority to PCT/JP2008/058482 priority patent/WO2008142992A1/ja
Priority to DE112008000034.4T priority patent/DE112008000034B4/de
Publication of JP2008280211A publication Critical patent/JP2008280211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5118386B2 publication Critical patent/JP5118386B2/ja
Priority to US14/046,493 priority patent/US8852340B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/20Controlling or regulating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/02Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the melt
    • C30B15/04Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the melt adding doping materials, e.g. for n-p-junction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/02Elements
    • C30B29/06Silicon
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T117/00Single-crystal, oriented-crystal, and epitaxy growth processes; non-coating apparatus therefor
    • Y10T117/10Apparatus
    • Y10T117/1004Apparatus with means for measuring, testing, or sensing
    • Y10T117/1008Apparatus with means for measuring, testing, or sensing with responsive control means

Description

本発明は、単結晶の製造方法に関する。
従来、半導体融液に揮発性ドーパントを添加したドーパント添加融液を利用して、いわゆるCZ(チョクラルスキー)法により単結晶を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このCZ法は、温度、雰囲気、引き上げ条件などを制御した条件下で、種子結晶を回転させながら坩堝内のドーパント添加融液から引き上げ、凝固させることにより、単結晶を製造する方法である。
この特許文献1に記載のものは、単結晶の目的抵抗率を達成するために、溶融物に揮発性ドーパントを添加し、溶融物からの揮発性ドーパントの蒸発による損失を補償するために、時間tの後に、溶融物に、少なくとも一回揮発性ドーパントを後ドープする構成が採られている。
また、上述の製造された単結晶における抵抗率プロファイルの予想に適用可能な手法も知られている。
この単結晶における抵抗率プロファイルの予想に適用可能な手法では、単結晶中のドーパントの濃度をCs、偏析係数をko、半導体融液中における初期のドーパントの濃度をCo、固化率をI、として、以下の式(1)(Sceilの式)により算出されるドーパントの濃度Csに基づいて、抵抗率プロファイルを予想する手法が採られている。
Figure 0005118386
特開2004−149411号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のような構成では、揮発性ドーパントを最初のドープとは別に後ドープするため、作業者の負担が増加したり、単結晶の製造時間が長くなったりするおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。また、後ドープすることにより、揮発性ドーパントが蒸発してチャンバ内に付着するアモルファスが増大し、単結晶製造中に融液に落下することにより結晶の単結晶化の阻害を招いたり、アモルファスが固着した場合チャンバ内清掃時の負担が増加したりするおそれがあるという問題点も挙げられる。
また、上述した式(1)に基づいて抵抗率プロファイルを予想する手法では、揮発性ドーパントを半導体融液に添加する場合、単結晶の製造開始までの期間に揮発性ドーパントが蒸発してしまい、式(1)における濃度Coが一定にならないおそれがある。このため、式(1)に基づき予想した単結晶の抵抗率プロファイルと、実際の抵抗率プロファイルとの差異が大きくなってしまうおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。
本発明の目的は、工程能力を下げることなく所望の抵抗率の単結晶を製造可能な単結晶の製造方法を提供することにある。
本発明の単結晶の製造方法は、チャンバと、このチャンバ内に配置され半導体融液に揮発性ドーパントを添加したドーパント添加融液を収納可能な坩堝と、種子結晶を前記ドーパント添加融液に接触させた後に引き上げる引き上げ部と、を備えた単結晶引き上げ装置を利用した単結晶の製造方法であって、
前記ドーパント添加融液から蒸発する前記揮発性ドーパントの蒸発速度をJ、
前記ドーパント添加融液に含まれる前記揮発性ドーパントの濃度をN、
前記チャンバ内に導入される不活性ガスの流量をX、
前記チャンバ内の圧力をY、
係数をαおよびβ、として、
以下の式(2)に基づいて算出された、前記引き上げ時の所定のタイミングにおける蒸発累積量が所定量となる状態に、前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御することを特徴とする。
Figure 0005118386
この発明によれば、半導体融液に揮発性ドーパントを添加したドーパント添加融液を利用して単結晶を製造する際に、所定のタイミングにおいて、上述した式(2)に基づき算出される揮発性ドーパントの蒸発速度(以下、ドーパント蒸発速度と称す)Jの累積量が所定量となる状態に、チャンバ内に導入される不活性ガスの流量(以下、ガス流量と称す)X、および、チャンバ内の圧力(以下、炉内圧力と称す)Yのうち少なくともいずれか一方を制御する。なお、ガス流量Xおよび炉内圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する所定のタイミングとは、単結晶の抵抗率が所望の値になるようなドーパント添加融液にするために蒸発速度Jを制御し始めるタイミングを意味する。また、揮発性ドーパントの蒸発速度Jの累積量を所定量にするとは、抵抗率を所望の値にするために、ドーパント添加融液から蒸発させる揮発性ドーパントの量を意味する。
ここで、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、ドーパント蒸発速度J(atoms・sec-1・cm-2)を算出する蒸発速度式として、上述した式(2)(以下、蒸発速度式(2)と称す)を以下のように導出した。
具体的には、まず、経験的に、蒸発速度式に依存するファクターは、ドーパント添加融液に含まれる揮発性ドーパントの濃度(以下、液中ドーパント濃度と称す)N(atoms・cm-3)、ガス流量X、炉内圧力Yの3つであることがわかっている。
そして、ガス流量Xを150L/mim、炉内圧力Yを59985Paにした条件で、単結晶を製造した。さらに、この単結晶の外周を研磨し、その側面の結晶軸方向への抵抗率(以下、skinρと称す)を測定した。そして、所定の基準点から単位時間Δt後の理論の偏析による抵抗率と、実績のskinρと、の差を求めた。
理論の偏析により算出した液中ドーパント濃度と、skinρの実績による液中ドーパント濃度と、揮発性ドーパントの蒸発速度と、の関係を、図1に示す。
ここで、理論の偏析により算出した液中ドーパント濃度は、上述した式(1)に基づいて換算できるため、このskinρの実績による液中ドーパント濃度の差が、単位時間Δtにおける揮発性ドーパントの蒸発量となる。
さらに、単位時間Δtを1secとし、それぞれの時間での単結晶の固化率からドーパント添加融液の残量を算出し、ドーパント添加融液の表面積、すなわち揮発性ドーパントの蒸発面積に基づいて、揮発性ドーパントの蒸発量を補正した。このように補正した蒸発量は、単位時間(1sec)、単位面積(1cm2)あたりの蒸発量、すなわち、揮発性ドーパントの蒸発速度となる。
液中ドーパント濃度および補正後の蒸発速度の関係を、図2に示す。
次に、蒸発速度式のガス流量Xおよび炉内圧力Yの依存性を調べた。具体的には、以下の表1に示すように、炉内圧力Yを一定にした水準1〜5の単結晶を製造した。
Figure 0005118386
また、以下の表2に示すように、ガス流量Xを一定にした水準6〜9の単結晶を製造した。
Figure 0005118386
そして、これら水準1〜9の単結晶におけるskinρのプロファイルに対して、様々な係数を変化させて、適合する式を探し、上述したような蒸発速度式(2)を導出した。
つまり、偏析の影響、揮発性ドーパントの蒸発面積に対応する坩堝の形状、結晶の引き上げ速度の影響も考慮に入れた蒸発速度式(2)を導出した。
なお、係数のαおよびβとして、単結晶引き上げ装置固有の値、例えばチャンバ内の形状や構成の位置関係、筒状あるいは上下両端に開口部を有する逆円錐台状に形成され、前記半導体融液の上方に配置された整流部材の有無、不活性ガスの流路形状などに対応する値を代入することにより、いかなる単結晶引き上げ装置においても、蒸発速度式(2)を適用することができる。
このため、蒸発速度式(2)に基づき算出されるドーパント蒸発速度Jの累積量が所定量となる状態に、ガス流量Xや炉内圧力Yを制御することにより、揮発性ドーパントの蒸発速度Jを所定状態よりも抑制したり促進したりすることができる。したがって、液中ドーパント濃度に略反比例する単結晶の抵抗率を、偏析の影響、坩堝の形状、引き上げ速度の影響を考慮に入れた状態で、所望の値に制御することができる。よって、蒸発速度式(2)に基づき予想した単結晶の抵抗率と、実際の抵抗率と、の差異を従来の構成と比べて小さくすることができる。
また、揮発性ドーパントの蒸発による損失を補償するために、揮発性ドーパントを後から添加しないので、作業者の負担の増加や、製造時間が長くなるのを抑制できる。さらに、揮発性ドーパントの蒸発によりチャンバ内に付着するアモルファスの増大、結晶の単結晶化の阻害、チャンバ内清掃時の負担の増加を抑制できる。
よって、工程能力を下げることなく所望の抵抗率の単結晶を製造できる。
また、本発明では、前記半導体融液への前記揮発性ドーパントの添加が終了してから前記引き上げが開始されるまでの開始待機期間が基準期間よりも長い場合、前記蒸発速度を抑制させ前記蒸発累積量が基準量となる状態に、前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御することが好ましい。なお、基準期間とは、通常製造時における揮発性ドーパントの添加が終了してから引き上げが開始されるまでの期間を意味する。また、基準量とは、通常製造時におけるドーパント添加融液から蒸発する揮発性ドーパントの蒸発累積量を意味する。
この発明によれば、開始待機期間が基準期間よりも長い場合(以下、長待機状態の場合と称す)、ドーパント蒸発累積量が基準量となる状態に、つまり揮発性ドーパントの蒸発を抑制する状態に、ガス流量Xおよび炉内圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する。
ここで、長待機状態の場合、引き上げ開始までのドーパント蒸発累積量は、開始待機期間が基準期間の範囲に含まれる場合(以下、基準待機状態の場合と称す)の基準量と比べて多くなる。さらに、この状態において、基準待機状態の場合と同一のガス流量Xおよび炉内圧力Yで単結晶を製造、つまり基準待機状態の場合と同一のドーパント蒸発速度となる状態で単結晶を製造すると、所定時間ごとの液中ドーパント濃度は、基準待機状態の場合と比べて低くなる。これにより、単結晶の抵抗率は、引き上げ方向全体にわたって、基準待機状態の場合よりも大きくなる。
このため、長待機状態となり引き上げ開始までのドーパント蒸発累積量が多くなった場合に、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を抑制する状態に制御することにより、所定時間ごとの液中ドーパント濃度を、徐々に基準待機状態の場合の濃度に近づけることができる。したがって、単結晶の種子結晶側(以下、単結晶の基端側と称す)以外の部分の抵抗率を基準待機状態の場合と略等しくすることができ、基端側以外の部分の抵抗率が略等しい単結晶の量産化を容易に図ることができる。
さらに、本発明では、前記半導体融液への前記揮発性ドーパントの添加が終了してから前記引き上げが開始されるまでの開始待機期間が基準期間よりも短い場合、前記蒸発速度を促進させ前記蒸発累積量が基準量となる状態に、前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御することが好ましい。
この発明によれば、開始待機期間が基準期間よりも短い場合(以下、短待機状態の場合と称す)、ドーパント蒸発累積量が基準量となる状態に、つまり揮発性ドーパントの蒸発を促進する状態に、ガス流量Xおよび炉内圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する。
ここで、短待機状態の場合、基準待機状態の場合と同一のドーパント蒸発速度となる状態で単結晶を製造すると、上述した長待機状態の場合と反対の作用により、単結晶の抵抗率は、引き上げ方向全体にわたって、基準待機状態の場合よりも小さくなる。
このため、短待機状態となり引き上げ開始までのドーパント蒸発累積量が少なくなった場合に、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を促進する状態に制御することにより、所定時間ごとの液中ドーパント濃度を、徐々に基準待機状態の場合の濃度に近づけることができる。したがって、単結晶の基端側以外の部分の抵抗率を基準待機状態の場合と略等しくすることができ、基端側以外の部分の抵抗率が略等しい単結晶の量産化を容易に図ることができる。
また、本発明では、前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する処理を、前記引き上げ中に略連続的に実施して前記単結晶を製造することが好ましい。
この発明によれば、上述したガス流量Xおよび炉内圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する処理を、引き上げ中に略連続的に実施して単結晶を製造する。
このため、従来の構成と比べて、長手方向にわたって所望の抵抗率プロファイルを有する単結晶を製造することができ、歩留まりを上げることができる。
そして、本発明では、前記蒸発累積量が所定量となる状態に制御することにより、前記単結晶の抵抗率を制御することが好ましい。
この発明によれば、ドーパント蒸発速度Jを変化させドーパント蒸発累積量を制御することにより、単結晶の抵抗率を制御する。
このため、ドーパント蒸発速度Jを制御するだけの簡単な方法を適用することにより、所望の抵抗率プロファイルを有する単結晶を容易に製造することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る単結晶の製造に利用される単結晶引き上げ装置の模式図である。
〔単結晶引き上げ装置の構成〕
まず、単結晶引き上げ装置の構成について説明する。
単結晶引き上げ装置1は、図3に示すように、単結晶引き上げ装置本体3と、図示しないドーピング装置と、図示しない制御部とを備える。
単結晶引き上げ装置本体3は、チャンバ30と、このチャンバ30内に配置された坩堝31と、この坩堝31に熱を放射して加熱する加熱部32と、引き上げ部としての引き上げケーブル33と、断熱筒34と、シールド36と、を備える。
チャンバ30内には、制御部の制御により、上部に設けられた導入部30Aを介して、上方から下方に向かって不活性ガス、例えば、アルゴンガスが所定のガス流量で導入される。また、チャンバ30内の圧力(炉内圧力)は、制御部により制御可能となっている。
坩堝31は、半導体ウェハの原料である多結晶のシリコンを融解し、シリコンの半導体融液4とするものである。坩堝31は、有底の円筒形状の石英製の第一坩堝311と、この第一坩堝311の外側に配置され、第一坩堝311を収納する黒鉛製の第二坩堝312とを備えている。坩堝31は、所定の速度で回転する支持軸37に支持されている。
加熱部32は、坩堝31の外側に配置されており、坩堝31を加熱して、坩堝31内のシリコンを融解する。
引き上げケーブル33は、例えば坩堝31上部に配置された図示しない引き上げ駆動部に、一端が接続されている。また、引き上げケーブル33は、他端に、種子結晶を保持するシードホルダ38、または、図示しないドーピング装置が適宜取り付けられる。引き上げケーブル33は、引き上げ駆動部の駆動により回転可能に構成されている。この引き上げケーブル33は、制御部による引き上げ駆動部の制御により、所定の引き上げ速度で上昇する。
断熱筒34は、坩堝31および加熱部32の周囲を取り囲むように配置されている。
シールド36は、加熱部32から上方に向かって放射される輻射熱を遮断する熱遮蔽用シールドである。このシールド36は、半導体融液4の表面を覆うように設置されている。このシールド36は、下端側の開口部が上端側の開口部より小さくなった円錐形状となっている。
ドーピング装置は、固体状態の揮発性ドーパントを揮発させて、坩堝31内の半導体融液4にドープさせて、すなわち添加してドーパント添加融液41を生成するためのものである。ここで、揮発性ドーパントとしては、例えば、赤燐、砒素、アンチモンなどが挙げられる。なお、ドーピング装置としては、筒状部の下端部を半導体融液4に浸漬させて、揮発性ドーパントを半導体融液4に添加する構成や、筒状部の下端部を半導体融液4から離間させて、揮発した揮発性ドーパントを半導体融液4に吹き付けることで、揮発性ドーパントを半導体融液4に添加する構成を適用できる。
制御部は、作業者の設定入力に基づいて、チャンバ30内のガス流量、炉内圧力、引き上げケーブル33の引き上げ速度を適宜制御して、単結晶6製造時の制御をする。
〔単結晶の製造方法〕
次に、単結晶引き上げ装置1を用いて、単結晶6を製造する方法について説明する。
図4は、単結晶6の製造方法の一例を示すフロー図である。
まず、作業者は、単結晶引き上げ装置1の引き上げケーブル33に、ドーピング装置を取り付ける。
次に、単結晶引き上げ装置1は、制御部の制御により、チャンバ30内のガス流量および炉内圧力を所定の状態にして、半導体融液4に揮発性ドーパントを添加してドーパント添加融液41を生成する。
この後、作業者は、引き上げケーブル33からドーピング装置を取り外し、引き上げケーブル33に種子結晶を保持したシードホルダ38を取り付ける。
そして、単結晶引き上げ装置1の制御部は、作業者の設定入力に基づいて、種子結晶を所定の引き上げ速度で引き上げて、単結晶6を製造する。
この種子結晶の引き上げの際、図4に示すように、ドーパント添加融液41から蒸発する揮発性ドーパントの蒸発速度(単位時間あたり、単位蒸発面積あたりのドーパント蒸発量)をJ、ドーパント添加融液41に含まれる揮発性ドーパントの濃度(液中ドーパント濃度)をN、チャンバ30内に導入される不活性ガスの流量(ガス流量)をX、チャンバ30内の圧力(炉内圧力)をY、係数をαおよびβ、として、以下の蒸発速度式(3)に基づいて、ドーパント蒸発速度Jを算出する。そして、引き上げ時の所定のタイミング、つまり単結晶6の抵抗率が所望の値になるようなドーパント添加融液41にするためにドーパント蒸発速度Jを変化させ、ドーパント蒸発累積量が所定量となる状態に、ガス流量Xおよび炉内圧力Yを制御する。
Figure 0005118386
また、この蒸発速度式(3)に基づく制御の際、半導体融液4への揮発性ドーパントの添加が終了してから、引き上げが開始されるまでの開始待機期間の長さに応じて、適宜異なる制御を実施する。
〈1〉開始待機期間があらかじめ設定された基準期間に含まれる基準待機状態の場合
この場合、ドーパント蒸発累積量があらかじめ設定された基準量となる状態に、つまり引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発が所定の状態となる状態に制御する。
〈2〉開始待機期間が基準期間よりも長い長待機状態の場合
この場合、ドーパント蒸発速度Jを制御し始めて暫くしてからドーパント蒸発累積量が基準量となる状態に、つまり引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を抑制する状態に制御する。
〈3〉開始待機期間が基準期間よりも短い短待機状態の場合
この場合、ドーパント蒸発速度Jを制御し始めて暫くしてからドーパント蒸発累積量が基準量となる状態に、つまり引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を促進する状態に制御する。
さらに、液中のドーパント濃度Nと、ガス流量Xおよび炉内圧力Yの制御とともに、図4に示すように、蒸発速度式(3)に基づいて算出された単位時間、単位面積あたりのドーパント蒸発速度Jを、ドーパント添加融液41の表面積、および、時間に基づいて、全体の蒸発量を算出する。この後、単位時間に成長した結晶を考慮したドーパント添加融液41の体積、および、偏析による液中のドーパント濃度Nの上昇に基づいて、単位時間後の液中の総ドーパント量を算出し、全体の蒸発量を減じた値を、単位時間後の液中ドーパント濃度Nとして算出する。これが、単位時間後の抵抗率に換算できる。
この後、この算出した単位時間後の液中のドーパント濃度Nと、そのときのガス流量Xおよび炉内圧力Yの制御とともに蒸発速度式(3)に基づいて算出された単位時間、単位面積あたりのドーパント蒸発速度Jを算出し、上述した処理を再度実施する。
そして、上述したようなガス流量Xおよび炉内圧力Yの制御を、引き上げ中に略連続的に、例えば周期的に実施する。この周期としては、引き上げ速度が早い場合に短くして、引き上げ速度が遅い場合に長くすることが例示できる。
〔実施形態の作用効果〕
上述したように、上記実施形態では、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)単結晶引き上げ装置1を利用して単結晶6を製造する際に、単結晶6の抵抗率が所望の値になるようなドーパント添加融液41にするために、上述した蒸発速度式(3)に基づき算出されるドーパント蒸発速度Jを変化させることによりドーパント蒸発累積量を所定のタイミングにおいて制御し始め、ドーパント蒸発累積量が所定量となる状態に、ガス流量Xおよび炉内圧力Yを制御する。
このため、蒸発速度式(3)に基づき算出されるドーパント蒸発累積量が所定量となる状態に制御することにより、揮発性ドーパントの蒸発を所定状態よりも抑制したり促進したりすることができる。また、上述したように、蒸発速度式(3)は、偏析の影響、揮発性ドーパントの蒸発面積に対応する坩堝の形状、引き上げ速度の影響も考慮に入れて導出されている。したがって、単結晶6の抵抗率を、偏析の影響、坩堝31の形状、引き上げ速度の影響を考慮に入れた状態で、所定の値に制御することができ、蒸発速度式(3)に基づき予想した単結晶6の抵抗率と、実際の抵抗率と、の差異を従来の構成と比べて小さくすることができる。
また、揮発性ドーパントの蒸発による損失を補償するために、揮発性ドーパントを後から添加しないので、作業者の負担の増加や、製造時間が長くなるのを抑制できる。さらに、揮発性ドーパントの蒸発によりチャンバ30内に付着するアモルファスの増大、単結晶6の単結晶化の阻害、チャンバ30内清掃時の負担の増加を抑制できる。
よって、工程能力を下げることなく所望の抵抗率の単結晶6を製造できる。
(2)開始待機期間が基準期間よりも長い長待機状態の場合、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を抑制する状態に、ガス流量Xおよび炉内圧力Yを制御する。
このため、長待機状態となり引き上げ開始までのドーパント蒸発累積量が多くなった場合であっても、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を抑制することにより、所定時間ごとの液中ドーパント濃度を、徐々に基準待機状態の場合の濃度に近づけることができる。したがって、単結晶6の基端側以外の部分の抵抗率を基準待機状態の場合と略等しくすることができ、基端側以外の部分の抵抗率が略等しい単結晶6の量産化を容易に図ることができる。
(3)開始待機期間が基準期間よりも短い短待機状態の場合、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を促進する状態に、ガス流量Xおよび炉内圧力Yを制御する。
このため、短待機状態となり引き上げ開始までのドーパント蒸発累積量が少ない場合であっても、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を促進することにより、所定時間ごとの液中ドーパント濃度を、徐々に基準待機状態の場合の濃度に近づけることができる。したがって、単結晶6の基端側以外の部分の抵抗率を基準待機状態の場合と略等しくすることができ、基端側以外の部分の抵抗率が略等しい単結晶6の量産化を容易に図ることができる。
(4)上述したガス流量Xや炉内圧力Yの制御を、引き上げ中に略連続的に実施する。
このため、従来の構成と比べて、長手方向にわたって所望の抵抗率プロファイルを有する単結晶6を製造することができ、歩留まりを上げることができる。
(5)ドーパント蒸発速度Jを変化させドーパント蒸発累積量を制御することにより、単結晶6の抵抗率を制御する。
このため、ドーパント蒸発速度Jを制御するだけの簡単な方法を用いることにより、所望の抵抗率プロファイルを有する単結晶6を容易に製造することができる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良ならびに設計の変更などが可能である。
すなわち、長待機状態における制御、および、短待機状態における制御の両方を実施しない構成としてもよい。
また、長待機状態における制御、および、短待機状態における制御のうちいずれか一方のみの制御を実施する構成としてもよい。
そして、ガス流量Xや炉内圧力Yの制御を、引き上げの最初のみ、最後のみ、あるいは、途中のみに実施する構成としてもよい。
[蒸発速度式に基づく制御により製造した単結晶の抵抗率と蒸発速度式に基づき算出した抵抗率との関係]
次に、本発明の実施例1として、蒸発速度式(3)に基づく制御により製造した単結晶の抵抗率と、蒸発速度式(3)に基づき算出した抵抗率と、の関係について説明する。
(実験方法)
上記実施形態の単結晶引き上げ装置1と同様の単結晶引き上げ装置を用いて、表3に示すような各種条件、および、図5に示すような引き上げ速度条件で単結晶を製造した。
そして、この製造した単結晶における引き上げ方向の抵抗率を、実測プロファイルとして測定した。
Figure 0005118386
次に、蒸発速度式(3)に、初期状態の液中ドーパント濃度N、ガス流量X、および、炉内圧力Yとして表3に基づく値を代入し、かつ、係数のαおよびβとして単結晶引き上げ装置固有の値を代入して、単位時間ごとのドーパント蒸発速度Jを算出した。さらに、このドーパント蒸発速度Jに、揮発性ドーパントの蒸発面積および単位時間を乗じて、単位時間あたりにドーパント添加融液から蒸発した揮発性ドーパントの量を算出した。この後、この蒸発した量に基づいて、単位時間ごとの液中ドーパント濃度を算出した。そして、この液中ドーパント濃度に基づいて、単結晶における引き上げ方向の抵抗率を、計算プロファイルとして算出した。
(実験結果)
図6に示すように、実測プロファイルおよび計算プロファイルは、単結晶の引き上げ方向全体にわたって略等しいことが確認された。
このことから、蒸発速度式(3)に基づく制御により、偏析の影響、揮発性ドーパントの蒸発面積、引き上げ速度も考慮に入れた状態で、単結晶の抵抗率を所望の値にすることができ、蒸発速度式(3)に基づき予想した単結晶の抵抗率プロファイルと、実際の抵抗率プロファイルと、の差異を従来の構成と比べて小さくすることができることが確認できた。
[開始待機期間に対する単結晶の製造制御条件と単結晶の抵抗率との関係]
次に、本発明の実施例2として、開始待機期間に対する単結晶の製造制御条件と、単結晶の抵抗率と、の関係について説明する。
{開始待機期間と単結晶の抵抗率との関係}
まず、開始待機期間と、単結晶の抵抗率と、の関係について調べた。
(実験方法)
上記実施形態の単結晶引き上げ装置1と同様の単結晶引き上げ装置を用いて、比較サンプル1として、開始待機期間が基準待機状態の単結晶を製造した。また、比較サンプル2として、開始待機期間が比較サンプル1よりも長い長期待機状態の単結晶を製造した。なお、比較サンプル1,2の製造において、図7に示すような引き上げ速度条件、図8に示すようなガス流速条件を適用した。
この図8に示すガス流速は、Arガス流量を70L/min〜200L/minの範囲で、炉内圧力を8000Pa〜59985Paの範囲でそれぞれ制御して、これらの値を以下の式(4)(以下、ガス流速算出式(4)と称す)に代入して算出した。
なお、ガス流速算出式(4)において、Rはドーパント添加融液の自由表面直上位置におけるArガスの流速(m/sec)であり、Vはガス流量(L/min)であり、Dはシールドの内径(m)であり、Gはシールド下端とドーパント添加融液表面との距離(m)であり、Pは炉内圧力(Pa)である。
Figure 0005118386
(実験結果)
図9に示すように、比較サンプル2の抵抗率は、単結晶の引き上げ方向全体にわたって比較サンプル1の抵抗率よりも高いことが確認された。
これは、長待機状態の場合、引き上げ開始までの揮発性ドーパントの蒸発量が基準待機状態と比べて多くなり、引き上げ開始時における液中ドーパント濃度が低くなるためであると考えられる。
{結晶の製造制御条件と単結晶の抵抗率との関係}
次に、単結晶の製造制御条件と、単結晶の抵抗率と、の関係について調べた。
(実験方法)
上記実施形態の単結晶引き上げ装置1と同様の単結晶引き上げ装置を用いて、実施サンプルとして、開始待機期間が長待機状態であり、かつ、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を抑制する制御をした状態(長待機蒸発抑制制御状態)の単結晶を製造した。なお、実施サンプルの製造において、図7に示すような引き上げ速度条件、ガス流速算出式(4)に基づき求められる図10に示すようなガス流速条件を適用した。つまり、実施サンプルでは、揮発性ドーパントの蒸発抑制制御の条件として、引き上げ開始後の蒸発速度式(3)に基づくドーパント蒸発速度Jを比較サンプル2と比べて少なくするために、固化率が約0.42となるまでのガス流速が遅い条件を適用した。
(実験結果)
図11に示すように、実施サンプルの抵抗率は、単結晶の基端(固化率0.0)側においては比較サンプル1の抵抗率よりも高いが、固化率が約0.5の位置よりも先端(固化率1.0)側においては比較サンプル1の抵抗率と略等しいことが確認された。
これは、長待機状態の場合、引き上げ開始後の揮発性ドーパントの蒸発を抑制する状態に制御することにより、所定時間ごとの液中ドーパント濃度を徐々に基準待機状態の濃度に近づけることができ、固化率が約0.5の位置で基準待機状態の場合と略一致させることができたためと考えられる。
このことから、長待機状態の場合であっても、引き上げ開始後の蒸発速度式(3)に基づくドーパント蒸発累積量を少なくする制御をすることにより、単結晶の基端側以外の部分の抵抗率を基準待機状態の場合と略等しくすることができることを確認できた。
本発明は、所定の抵抗率を有する単結晶の製造方法に利用することができる。
本発明に係る蒸発速度式を導出するために実施した実験に基づく理論の偏析により算出した液中ドーパント濃度とskinρの実績による液中ドーパント濃度と揮発性ドーパントの蒸発速度との関係を示すグラフである。 前記蒸発速度式を導出するために実施した実験に基づく液中ドーパント濃度および補正後の蒸発速度の関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る単結晶引き上げ装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る単結晶の製造方法の一例を示すフロー図である。 本発明の第1実施例における単結晶製造時の引き上げ速度条件を表すグラフである。 前記第1実施例における実測プロファイルおよび計算プロファイルの関係を表すグラフである。 本発明の第2実施例における比較サンプル1,2および実施サンプル製造時の引き上げ速度条件を表すグラフである。 前記第2実施例における比較サンプル1,2製造時のガス流速条件を表すグラフである。 前記第2実施例における比較サンプル1,2の抵抗率の関係を表すグラフである。 前記第2実施例における実施サンプル製造時のガス流速条件を表すグラフである。 前記第2実施例における比較サンプル1および実施サンプルの抵抗率の関係を表すグラフである。
符号の説明
1…単結晶引き上げ装置
4…半導体融液
6…単結晶
30…チャンバ
31…坩堝
33…引き上げ部としての引き上げケーブル
41…ドーパント添加融液

Claims (5)

  1. チャンバと、
    このチャンバ内に配置され半導体融液に揮発性ドーパントを添加したドーパント添加融液を収納可能な坩堝と、
    種子結晶を前記ドーパント添加融液に接触させた後に引き上げる引き上げ部と、を備えた単結晶引き上げ装置を利用した単結晶の製造方法であって、
    前記ドーパント添加融液から蒸発する前記揮発性ドーパントの蒸発速度をJ、
    前記ドーパント添加融液に含まれる前記揮発性ドーパントの濃度をN、
    前記チャンバ内に導入される不活性ガスの流量をX、
    前記チャンバ内の圧力をY、
    係数をαおよびβ、として、
    以下の式(1)に基づいて算出された、前記引き上げ時の所定のタイミングにおける蒸発累積量が所定量となる状態に、前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する
    ことを特徴とする単結晶の製造方法。
    Figure 0005118386
  2. 請求項1に記載の単結晶の製造方法であって、
    前記半導体融液への前記揮発性ドーパントの添加が終了してから前記引き上げが開始されるまでの開始待機期間が基準期間よりも長い場合、前記蒸発速度を抑制させ前記蒸発累積量が基準量となる状態に、前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する
    ことを特徴とする単結晶の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の単結晶の製造方法であって、
    前記半導体融液への前記揮発性ドーパントの添加が終了してから前記引き上げが開始されるまでの開始待機期間が基準期間よりも短い場合、前記蒸発速度を促進させ前記蒸発累積量が基準量となる状態に、前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する
    ことを特徴とする単結晶の製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の単結晶の製造方法であって、
    前記流量Xおよび前記圧力Yのうち少なくともいずれか一方を制御する処理を、前記引き上げ中に略連続的に実施して前記単結晶を製造する
    ことを特徴とする単結晶の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の単結晶の製造方法であって、
    前記蒸発累積量が所定量となる状態に制御することにより、前記単結晶の抵抗率を制御する
    ことを特徴とする単結晶の製造方法。
JP2007125847A 2007-05-10 2007-05-10 単結晶の製造方法 Active JP5118386B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007125847A JP5118386B2 (ja) 2007-05-10 2007-05-10 単結晶の製造方法
US12/515,725 US8580032B2 (en) 2007-05-10 2008-05-07 Method for manufacturing single crystal
PCT/JP2008/058482 WO2008142992A1 (ja) 2007-05-10 2008-05-07 単結晶の製造方法
DE112008000034.4T DE112008000034B4 (de) 2007-05-10 2008-05-07 Verfahren zum Herstellen eines Einkristalls
US14/046,493 US8852340B2 (en) 2007-05-10 2013-10-04 Method for manufacturing single crystal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007125847A JP5118386B2 (ja) 2007-05-10 2007-05-10 単結晶の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008280211A JP2008280211A (ja) 2008-11-20
JP5118386B2 true JP5118386B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40031707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007125847A Active JP5118386B2 (ja) 2007-05-10 2007-05-10 単結晶の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US8580032B2 (ja)
JP (1) JP5118386B2 (ja)
DE (1) DE112008000034B4 (ja)
WO (1) WO2008142992A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5118386B2 (ja) * 2007-05-10 2013-01-16 Sumco Techxiv株式会社 単結晶の製造方法
JP5067406B2 (ja) * 2009-08-26 2012-11-07 信越半導体株式会社 シリコン単結晶の製造方法及びシリコン単結晶製造装置
JP5170061B2 (ja) * 2009-11-02 2013-03-27 信越半導体株式会社 抵抗率計算プログラム及び単結晶の製造方法
JP5595318B2 (ja) * 2011-03-29 2014-09-24 グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 単結晶引上装置及び単結晶引き上げ方法
KR101390797B1 (ko) * 2012-01-05 2014-05-02 주식회사 엘지실트론 실리콘 단결정 성장 방법
WO2014106080A1 (en) * 2012-12-31 2014-07-03 Memc Electronic Materials S.P.A. Fabrication of indium-doped silicon by the czochralski method
CN110536980B (zh) * 2017-02-28 2021-06-29 胜高股份有限公司 单晶硅锭的制造方法及单晶硅锭
JP7080017B2 (ja) 2017-04-25 2022-06-03 株式会社Sumco n型シリコン単結晶のインゴット、シリコンウェーハ、およびエピタキシャルシリコンウェーハ
JP6881560B1 (ja) * 2019-12-24 2021-06-02 株式会社Sumco シリコン単結晶の製造方法、シリコン単結晶
JP7272343B2 (ja) * 2020-12-01 2023-05-12 株式会社Sumco n型シリコン単結晶の製造方法
CN112981520A (zh) * 2021-01-08 2021-06-18 隆基绿能科技股份有限公司 一种单晶硅拉晶工艺方法
CN115341268A (zh) * 2021-05-13 2022-11-15 内蒙古中环协鑫光伏材料有限公司 一种自动控制单晶硅电阻率的方法
CN113564693B (zh) * 2021-08-02 2022-09-27 宁夏中欣晶圆半导体科技有限公司 低电阻率重掺砷硅单晶生产方法
CN113584585B (zh) * 2021-08-05 2022-09-27 宁夏中欣晶圆半导体科技有限公司 能够降低头部电阻率的重掺As硅单晶生产方法
CN114717647A (zh) * 2022-04-06 2022-07-08 广东高景太阳能科技有限公司 一种晶棒的掺杂剂添加量的确定方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0777994B2 (ja) 1989-11-16 1995-08-23 信越半導体株式会社 単結晶の酸素濃度コントロール方法及び装置
JPH0777995B2 (ja) * 1989-11-16 1995-08-23 信越半導体株式会社 単結晶の比抵抗コントロール方法
EP0509312B1 (en) * 1991-04-16 1995-08-23 Sumitomo Electric Industries, Limited Czochralski method using a member for intercepting radiation from raw material molten solution and apparatus therefor
JP2978607B2 (ja) * 1991-09-17 1999-11-15 新日本製鐵株式会社 シリコン単結晶の製造方法
EP0625595B1 (en) * 1993-03-29 2001-09-19 Research Development Corporation Of Japan Control of oxygen concentration in single crystal pulled up from melt containing group-V element
JP2691393B2 (ja) * 1993-12-28 1997-12-17 科学技術振興事業団 単結晶引上げ用Si融液の調整方法
US5477805A (en) * 1993-12-28 1995-12-26 Research Development Corporation Of Japan Preparation of silicon melt for use in pull method of manufacturing single crystal
JPH09227275A (ja) * 1996-02-28 1997-09-02 Sumitomo Sitix Corp ドープ剤添加装置
US5904768A (en) * 1996-10-15 1999-05-18 Memc Electronic Materials, Inc. Process for controlling the oxygen content in silicon wafers heavily doped with antimony or arsenic
JP3787452B2 (ja) * 1999-02-10 2006-06-21 株式会社Sumco シリコン単結晶の製造方法
TW554093B (en) 2000-02-28 2003-09-21 Shinetsu Handotai Kk Method for preparing silicon single crystal and silicon single crystal
DE10250822B4 (de) * 2002-10-31 2006-09-28 Siltronic Ag Verfahren zur Herstellung eines mit leichtflüchtigem Fremdstoff dotierten Einkristalls aus Silicium
JP4813313B2 (ja) * 2006-09-29 2011-11-09 Sumco Techxiv株式会社 シリコン単結晶引上げ装置及び該装置に使用される黒鉛部材並びに黒鉛部材の劣化防止方法
JP5118386B2 (ja) * 2007-05-10 2013-01-16 Sumco Techxiv株式会社 単結晶の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8580032B2 (en) 2013-11-12
US8852340B2 (en) 2014-10-07
JP2008280211A (ja) 2008-11-20
US20100071612A1 (en) 2010-03-25
WO2008142992A1 (ja) 2008-11-27
DE112008000034B4 (de) 2020-02-27
US20140033967A1 (en) 2014-02-06
DE112008000034T5 (de) 2009-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5118386B2 (ja) 単結晶の製造方法
JP5921498B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP6222013B2 (ja) 抵抗率制御方法
JP5595318B2 (ja) 単結晶引上装置及び単結晶引き上げ方法
US20060174817A1 (en) Process for producing a silicon single crystal with controlled carbon content
JP5172202B2 (ja) 単結晶の製造方法
JP5373423B2 (ja) シリコン単結晶及びその製造方法
JP5176101B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法および装置並びにシリコン単結晶インゴット
JP4209325B2 (ja) 単結晶半導体の製造装置および製造方法
JP4356517B2 (ja) シリコン単結晶引上装置およびシリコン単結晶の製造方法
JPWO2018159108A1 (ja) シリコン単結晶インゴットの製造方法およびシリコン単結晶インゴット
JP6579046B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP2011093770A (ja) 抵抗率計算プログラム及び単結晶の製造方法
JP4063904B2 (ja) 半導体単結晶の引き上げ方法
JP5724226B2 (ja) シリコン単結晶の育成方法
KR101218664B1 (ko) 탄소가 도핑된 반도체 단결정 잉곳 및 그 제조 방법
JP6304125B2 (ja) シリコン単結晶の軸方向の抵抗率制御方法
JP2008266094A (ja) 半導体単結晶の製造装置および方法
JPH0524969A (ja) 結晶成長装置
JPH07277870A (ja) 結晶成長方法および装置
KR101304155B1 (ko) 단결정 잉곳 제조방법 및 실리콘 단결정 잉곳
JPH05238883A (ja) 単結晶シリコン棒の製造方法及び製造装置
JP7238709B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP7082550B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP2018043903A (ja) シリコン単結晶の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5118386

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250