JP5115620B2 - インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 - Google Patents
インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5115620B2 JP5115620B2 JP2010287205A JP2010287205A JP5115620B2 JP 5115620 B2 JP5115620 B2 JP 5115620B2 JP 2010287205 A JP2010287205 A JP 2010287205A JP 2010287205 A JP2010287205 A JP 2010287205A JP 5115620 B2 JP5115620 B2 JP 5115620B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive signal
- pressure chamber
- residual vibration
- ink
- cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が印刷媒体(記録紙)上をその紙送り方向の左右に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インク滴子を吐出(噴射)して記録紙上に微小なドットを形成出力することで、当該記録紙上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色毎の印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(更に、これらの各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、或いは8色のものも実用化されている)。
[適用例2]適用例2のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置は、前記残留振動検出手段は、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出し、前記第2の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動は、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動よりも大きい、適用例1に記載のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。
[適用例3]上記課題を解決するために、適用例3のインクジェットプリンタのヘッド駆動方法は、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法であって、前記インクジェットプリンタは、インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に対応して設けられ且つ圧電素子で構成されるアクチュエータと、前記ノズルからインク滴を吐出するために前記アクチュエータに駆動信号を出力する駆動手段と、前記駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出する残留振動検出手段とを備え、前記駆動手段により、第1の駆動信号と、前記第1の駆動信号の後の第2の駆動信号とを出力し、前記第2の駆動信号により発生した圧力室内の圧力変化は、前記第1の駆動信号により発生した圧力室内の圧力変化を増幅し、前記残留振動検出手段により、前記第2の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出する。
[適用例4]適用例4のインクジェットプリンタのヘッド駆動方法は、前記残留振動検出手段により、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出し、前記第2の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動は、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動よりも大きい、適用例3に記載のインクジェットプリンタのヘッド駆動方法。
[実施の形態1]上記課題を解決するために、実施の形態1のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置は、インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に対応して設けられ且つ圧電素子で構成されるアクチュエータとを備えたインクジェットプリンタのノズルヘッドに対し、前記ノズルからインク滴を吐出するために前記アクチュエータに駆動信号を出力する駆動手段と、前記駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を、前記アクチュエータを構成する圧電素子の起電力の変化として検出する残留振動検出手段とを備え、前記駆動手段は、前記駆動信号に、圧力室の容積を拡大してインクを引き込む第1段階と、圧力室の容積を縮小してインク滴を吐出する第2段階とを設けるものとし、且つ前記第1段階で生じるインク充満状態での圧力室の固有振動が反転する位相に合わせて第2段階を設定することを特徴とするものである。
この実施の形態1に係るインクジェットプリンタのヘッド駆動装置によれば、ノズルからインク滴を吐出するためにアクチュエータに駆動信号を出力する駆動手段と、駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を、アクチュエータを構成する圧電素子の起電力の変化として検出する残留振動検出手段とを備え、駆動手段は、駆動信号に、圧力室の容積を拡大してインクを引き込む第1段階と、圧力室の容積を縮小してインク滴を吐出する第2段階とを設けるものとし、且つ第1段階で生じるインク充満状態での圧力室の固有振動が反転する位相に合わせて第2段階を設定する構成としたため、圧力室の固有振動が駆動信号の第2段階によって打ち消されにくくなり、その結果、当該駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を確保することができるのでそれを的確に検出することが可能となる。
この実施の形態2に係るインクジェットプリンタのヘッド駆動装置によれば、駆動信号の第1段階から第2段階に切替えるまでの時間、つまり圧力室の容積を拡大してインクを引き込む段階と、圧力室の容積を縮小してインク滴を吐出する段階との間隔を、インク充満状態での圧力室の固有振動周期の0.4倍以上0.8倍以下としたことにより、圧力室の固有振動が確実に打ち消されにくくなり、その結果、駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を確実に確保することができる。
この実施の形態3に係るインクジェットプリンタのヘッド駆動装置によれば、1回の残留振動を検出するために、2つ以上の駆動信号を出力することにより、先の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を次の駆動信号によって増幅することが可能となり、その結果、駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を確実に検出することが可能となる。
この実施の形態5に係るインクジェットプリンタのヘッド駆動装置によれば、先の駆動信号の出力から次の駆動信号の出力までの時間を、アクチュエータを構成する圧電素子の固有振動周期の0.9倍以上1.1倍以下としたことにより、先の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を次の駆動信号によって確実に増幅することが可能となる。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタ1の概略構成を示す平面図である。このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、ヘッドユニット2及びインクカートリッジ3を搭載したキャリッジ4を備え、このキャリッジ4は1組のキャリッジ軸5に案内されて主走査方向に移動できるようになっている。また、キャリッジ4の一部は歯付きベルト9に固定され、且つ歯付きベルト9は、モータ6の回転軸に固定された駆動プーリ7と従動プーリ8との間に掛け渡されている。
Ca:アクチュエータのコンプライアンス(単位圧力あたりの容積変化)
Ma:アクチュエータのイナータンス(質量)
Cn:メニスカスの表面張力によるコンプライアンス
Mn:ノズル流路のイナータンス
Rn:ノズル流路の抵抗
Ms:インク供給路のイナータンス
Rs:インク供給路の抵抗
Cc:インク室のコンプライアンス=Ci+Cv
Ci:インクの圧縮性によるコンプライアンス
Cv:振動板のコンプライアンス
キャビティ(圧力室)の振動モードは下記1式で表れる。
Tcはキャビティ(インク充満状態)の固有振動周期である。Mは、キャビティからみたインク流路のイナータンスであり、ノズル流路のイナータンスMnとインク供給路のイナータンスMsの並列合成イナータンスとなる。
例えば図2aに示す積層型圧電式アクチュエータ22の場合には、厚さの薄い圧電素子27を積層し、縦振動モードで使用しているため、圧電式アクチュエータ22のコンプライアンスは振動板21のコンプライアンスに比べて小さい値(硬い)となる。また、圧電式アクチュエータ22の縦寸法が大きく、イナータンスMaを無視することができないため、圧電式アクチュエータ22の固有振動モードとして、固有振動周期Taで振動する成分が存在し、それはキャビティ23のインクの有無に関係なく圧電式アクチュエータ22の動作によって発生する。一方、図2bのユニモルフ型圧電式アクチュエータ22の場合には、圧電素子27が薄く小さいため、圧電式アクチュエータ22のイナータンスMaを無視することができ、圧電式アクチュエータ22の固有振動周期Taは凡そインク充満状態でのキャビティ23の固有振動周期Tcと考えることができる。
Claims (4)
- インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に対応して設けられ且つ圧電素子で構成されるアクチュエータと、前記ノズルからインク滴を吐出するために前記アクチュエータに駆動信号を出力する駆動手段と、前記駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出する残留振動検出手段とを備え、
前記駆動手段は、第1の駆動信号と、前記第1の駆動信号の後の第2の駆動信号とを出力し、
前記第2の駆動信号により発生した圧力室内の圧力変化は、前記第1の駆動信号により発生した圧力室内の圧力変化を増幅し、
前記残留振動検出手段は、前記第2の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出する、インクジェットプリンタのヘッド駆動装置。 - 前記残留振動検出手段は、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出し、
前記第2の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動は、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動よりも大きい、請求項1に記載のインクジェットプリンタのヘッド駆動装置。 - インクジェットプリンタのヘッド駆動方法であって、
前記インクジェットプリンタは、インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルに夫々連通する圧力室と、各圧力室に対応して設けられ且つ圧電素子で構成されるアクチュエータと、前記ノズルからインク滴を吐出するために前記アクチュエータに駆動信号を出力する駆動手段と、前記駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出する残留振動検出手段とを備え、
前記駆動手段により、第1の駆動信号と、前記第1の駆動信号の後の第2の駆動信号とを出力し、
前記第2の駆動信号により発生した圧力室内の圧力変化は、前記第1の駆動信号により発生した圧力室内の圧力変化を増幅し、
前記残留振動検出手段により、前記第2の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出することを特徴とするインクジェットプリンタのヘッド駆動方法。 - 前記残留振動検出手段により、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動を検出し、
前記第2の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動は、前記第1の駆動信号による圧力室内の圧力変化発生後の残留振動よりも大きい、請求項3に記載のインクジェットプリンタのヘッド駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010287205A JP5115620B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010287205A JP5115620B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005034204A Division JP4729935B2 (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011056964A JP2011056964A (ja) | 2011-03-24 |
JP5115620B2 true JP5115620B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=43945142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010287205A Active JP5115620B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5115620B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6206004B2 (ja) * | 2013-08-30 | 2017-10-04 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、及びその制御方法 |
JP2022156889A (ja) | 2021-03-31 | 2022-10-14 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07266580A (ja) * | 1994-03-29 | 1995-10-17 | Seiko Epson Corp | インクジェット式記録装置及びその駆動方法 |
JP2004351704A (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
-
2010
- 2010-12-24 JP JP2010287205A patent/JP5115620B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011056964A (ja) | 2011-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7331645B2 (en) | Method of detecting liquid amount, printer, and printing system | |
JP4929637B2 (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置及びヘッド駆動方法 | |
JP4957855B2 (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタのヘッド駆動方法 | |
JP2011189655A (ja) | 液体噴射装置およびその液体状態判定方法 | |
JP4729935B2 (ja) | インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 | |
JP5482336B2 (ja) | 液体噴射装置およびその液体状態判定方法 | |
JP2012171308A (ja) | 液体噴射装置およびその駆動方法 | |
JP5115620B2 (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置、インクジェットプリンタのヘッド駆動方法 | |
JP5582132B2 (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置及びインクジェットプリンタのヘッド駆動方法 | |
JP2007001028A (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法 | |
JP2008302652A (ja) | 圧電素子の特性情報付与方法、及び、液体噴射装置 | |
JP4764038B2 (ja) | インクジェット記録装置の駆動方法 | |
JP2007203493A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2007030343A (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置及びヘッド駆動方法 | |
JP4710643B2 (ja) | インクジェットプリンタヘッドの駆動方法及びインクジェットプリンタ | |
JP4650008B2 (ja) | 液体収容容器 | |
JP2007118459A (ja) | インクジェットプリンタ及びそのノズル回復方法 | |
JP2007001027A (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法 | |
JP5651571B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP5655894B2 (ja) | インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの駆動方法 | |
JP3659023B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007268893A (ja) | 液滴吐出装置 | |
JP4956901B2 (ja) | 液体噴射装置 | |
JP4725307B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4345346B2 (ja) | 静電式インクジェットヘッドの駆動方法、及びインクジェットプリンタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120918 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121001 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5115620 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |