JP5115328B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に関するものである。特に、この発明は、排気通路と吸気通路とが接続されることにより形成された循環経路を備える内燃機関に関するものである。
従来の内燃機関は、燃焼室で燃料を燃焼させた際の圧力により運転可能に設けられている。また、内燃機関の一形態として、燃焼後の排気ガスが流れる通路である排気通路と燃焼室に吸入されるガスが流れる通路である吸気通路とが接続されることにより循環通路が形成された内燃機関が知られている。このような内燃機関では、例えば燃料である水素と、水素を酸化させる酸素とを燃焼室に供給し、さらに、空気よりも比熱比が高い作動ガスとして使用されるアルゴンを、燃焼室及び循環通路に循環させる。これにより、水素を燃焼室で燃焼させることにより内燃機関を運転させる際に、燃焼室でのアルゴンの熱膨張も利用してピストンを作動させることができるため、内燃機関の運転時の熱効率を高くすることができる。また、水素が燃焼した場合には水分が生成されるが、この水分は循環通路に設けられる凝縮器により凝縮して分離し、アルゴンのみを燃焼室に吸気させて循環させる。
しかし、このような内燃機関では、燃焼室に吸気されたガス中のアルゴンの濃度により熱効率が変化するため、内燃機関運転時の要求トルクを得られない場合があった。このため、従来の内燃機関では、循環通路を備える内燃機関でも良好な熱効率を得ることができるように設けられているものがある。例えば、特許文献1に記載の内燃機関では、要求トルクに基づいて燃焼室に水素や酸素を供給すると共に、アルゴンも要求トルクに基づいて供給している。これにより、アルゴンの濃度を、良好な熱効率を得ることができる濃度にすることができ、要求トルクを得ることができる。
特開2007−77834号公報
しかしながら、気体同士のミキシングは、気体と液体とのミキシングよりも悪いため、特許文献1に記載された内燃機関のように、燃焼室で燃焼させる燃料として水素のような気体を用いた場合、酸化剤である酸素とのミキシングが悪くなる場合がある。特に、内燃機関の始動時には、燃焼室内のガスの乱れが小さいため、水素と酸素とのミキシングが、より悪くなり易くなり、始動性が低下する場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、始動性の向上を図ることのできる内燃機関を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る内燃機関は、燃焼室に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、前記酸化剤と反応することにより燃焼する被酸化物を前記燃焼室に供給する被酸化物供給手段と、両端が前記燃焼室に連通すると共に一端からは前記燃焼室で前記被酸化物が燃焼した後の排気ガスが前記燃焼室から流入し、他端からは前記燃焼室が吸気するガスが前記燃焼室に対して流出可能に設けられており、さらに、空気よりも比熱比が高く、且つ、前記燃焼室との間で循環するガスである作動ガスが流通可能な経路である循環経路と、前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定すると共に、内燃機関の始動時には前記被酸化物と前記酸化剤とのうちいずれか一方の供給割合を通常運転時の供給割合と比較して増加させて前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定する供給量決定手段と、を備えることを特徴とする。
この発明では、内燃機関の始動時には被酸化物と酸化剤とのうちいずれか一方の供給割合を通常運転時の供給割合と比較して増加させるので、被酸化物と酸化剤とのうち少ない方を全て他方と反応させ、燃焼させることができる。これにより、始動時の燃焼を向上させることができる。この結果、始動性の向上を図ることができる。
また、この発明に係る内燃機関は、上記発明において、前記供給量決定手段は、前記排気ガス中の前記被酸化物の濃度と前記酸化剤の濃度とが共に所定の濃度以下になるように前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定することを特徴とする。
この発明では、排気ガス中の被酸化物の濃度と酸化剤の濃度とが共に所定の濃度以下になるように、これらの供給量を決定するので、排気ガス中の被酸化物や酸化剤の濃度が高くなることにより、燃焼室が吸気するガス中の作動ガスの濃度が低下することを抑制することができる。つまり、燃焼室から排気される排気ガスは循環経路を通って作動ガスと共に燃焼室に吸入されるが、排気ガス中の被酸化物や酸化剤の濃度が高い場合、相対的に循環経路を流れる作動ガスの濃度は低下する。このため、燃焼室が吸気するガス中の作動ガスの濃度も低下する。これに対し、排気ガス中の被酸化物の濃度と酸化剤の濃度とを共に所定の濃度以下になるようにすることにより、循環経路を流れる作動ガスの濃度の低下を抑制することができ、燃焼室が吸気するガス中の作動ガスの濃度が低下することを抑制できる。これにより、燃焼室で被酸化物を燃焼させる際に、比熱比が高い作動ガスの濃度を確保した状態で燃焼させることができる。この結果、熱効率の低下を抑制することができる。
また、この発明に係る内燃機関は、上記発明において、前記供給量決定手段は、前記内燃機関の通常運転時には前記被酸化物と前記酸化剤とのうちいずれか一方のみが定常的に前記排気ガスに含まれるように前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定することを特徴とする。
この発明では、被酸化物と酸化剤とのうちいずれか一方のみが定常的に排気ガスに含まれるようにするので、循環経路に被酸化物と酸化剤との双方が流れることを抑制できる。この結果、循環経路で被酸化物と酸化剤とが混合し、循環経路で着火することを抑制することができる。
また、この発明に係る内燃機関は、上記発明において、前記循環経路には、前記循環経路を流れるガス中の前記被酸化物または前記酸化剤の濃度の少なくともいずれか一方を検出可能な濃度検出手段と、が設けられており、前記供給量決定手段は、前記濃度検出手段の検出結果に基づいて前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定することを特徴とする。
この発明では、濃度検出手段の検出結果に基づいて被酸化物の供給量と酸化剤の供給量とを決定するため、より確実に被酸化物の供給量と酸化剤の供給量とを所望の供給量にすることができる。この結果、より確実に始動性の向上を図ることができる。
本発明に係る内燃機関は、始動性の向上を図ることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例に係るエンジンの概略図である。同図に示す実施例に係る内燃機関であるエンジン1は、シリンダヘッド11及びシリンダブロック12を有しており、シリンダブロック12におけるシリンダヘッド11側の反対側には、クランクケース13が位置している。このうち、シリンダブロック12の内部には、往復運動可能に設けられたピストン20が内設されるシリンダ14が形成されており、エンジン1の運転時におけるピストン20の下死点方向には、クランク軸であるクランクシャフト22が設けられている。このクランクシャフト22は、クランクケース13内に設けられており、ピストン20の往復運動の方向と直交する方向に回転軸を有し、当該回転軸を中心に回転可能に形成されている。このように設けられるピストン20とクランクシャフト22とは、コネクティングロッド21によって接続されている。これにより、クランクシャフト22はピストン20の往復運動に伴って回転運動が可能になっている。また、シリンダヘッド11におけるピストン20に対向している面とシリンダ14の壁面、及びピストン20におけるシリンダヘッド11に対向している面である頂面は、燃焼室15を形成している。
また、シリンダヘッド11には、両端が燃焼室15に連通した経路である循環経路30が接続されている。この循環経路30は、空気よりも比熱比が高く、且つ、燃焼室15との間で循環するガスである作動ガスとして用いられるアルゴンが流通可能な経路として設けられている。このように設けられる循環経路30が連通した燃焼室15には、循環経路30の両端のうちの一端側に、循環経路30と燃焼室15との開閉を行う吸気バルブ35が設けられており、循環経路30の両端のうちの他端側に、循環経路30と燃焼室15との開閉を行う排気バルブ36が設けられている。
なお、これらの吸気バルブ35や排気バルブ36は、クランクシャフト22の回転に連動して回転するカムシャフト(図示省略)に設けられたカム(図示省略)の作用により、循環経路30と燃焼室15とを開閉可能に設けられていてもよく、また、ソレノイドを用いた、いわゆる電磁駆動弁として構成され、電気的な作用により開閉可能に設けられていてもよい。吸気バルブ35や排気バルブ36は、循環経路30と燃焼室15とを開閉可能に設けられていればよく、その作動手段は問わない。
このように燃焼室15に連通した循環経路30には、燃焼室15に酸化剤である酸素(O)を供給する酸化剤供給手段である酸素供給部45が設けられている。この酸素供給部45には、酸素を貯留する酸素タンク(図示省略)が接続されており、酸素供給部45は、酸素タンク内の酸素を循環経路30に噴射することを介して燃焼室15に酸素を供給可能に設けられている。
また、シリンダヘッド11には、酸素と反応することにより燃焼する被酸化物である水素(H)を燃焼室15に供給する被酸化物供給手段である水素供給部40が設けられている。この水素供給部40には、水素を貯留する水素タンク(図示省略)が接続されており、水素供給部40は、水素タンク内の水素を燃焼室15に噴射可能に設けられている。
また、循環経路30には、循環経路30を流れるガス中の水素の濃度を検出可能な濃度検出手段である水素センサ51と、循環経路30を流れるガス中の酸素の濃度を検出可能な濃度検出手段である酸素センサ52とが設けられている。これらの水素センサ51と酸素センサ52とは、共に循環経路30における酸素供給部45が設けられている位置よりも、循環経路30における排気バルブ36が位置している側の端部寄りの位置に設けられている。
また、循環経路30には、循環経路30を流れる水分を凝縮して凝縮水にする凝縮器60が設けられている。この凝縮器60には、内部に冷却水(図示省略)が流れる冷却水路62が通っており、冷却水路62にはラジエタ61が接続されている。このラジエタ61と冷却水路62とは、閉じられた経路になっており、冷却水路62にはウォータポンプ63が設けられている。このウォータポンプ63を作動させることにより、冷却水路62とラジエタ61とは、冷却水が循環可能に設けられている。
また、凝縮器60には排水バルブ64が設けられており、凝縮器60で凝縮した凝縮水は、排水バルブ64を開くことにより、凝縮器60の外に排水することができる。このように設けられる凝縮器60は、循環経路30における水素センサ51や酸素センサ52が設けられている位置と酸素供給部45が設けられている位置との間に配設されている。
また、これらの水素供給部40、酸素供給部45、水素センサ51及び酸素センサ52は、当該エンジン1を搭載する車両(図示省略)の各部を制御するECU(Electronic Control Unit)70に接続されており、ECU70によって制御可能に設けられている。
図2は、図1に示すエンジンの要部構成図である。ECU70には、処理部71、記憶部78及び入出力部79が設けられており、これらは互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。また、ECU70に接続されている水素供給部40、酸素供給部45、水素センサ51、酸素センサ52は、入出力部79に接続されており、入出力部79は、これらのセンサ類等との間で信号の入出力を行う。また、記憶部78には、本実施例に係るエンジンを制御するコンピュータプログラムが格納されている。この記憶部78は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、またはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、或いはこれらの組み合わせにより構成することができる。
また、処理部71は、メモリ及びCPU(Central Processing Unit)により構成されており、エンジン1に対して要求する負荷である要求負荷率を決定する要求負荷率決定手段である要求負荷率決定部72と、運転中のエンジン1の回転数を取得する回転数取得手段である回転数取得部73と、水素供給部40による水素の供給量と酸素供給部45による酸素の供給量とを決定する供給量決定手段である供給量決定部74と、水素供給部40による水素の噴射時期や酸素供給部45による酸素の噴射時期であるか否かを判定する供給時期判定手段である噴射時期判定部75と、水素供給部40や酸素供給部45を制御する供給手段制御手段である供給部制御部76と、エンジン1が始動時であるか否かを判定する始動時判定手段である始動時判定部91と、エンジン1の始動が完了したか否かを判定する始動完了判定手段である始動完了判定部92と、を有している。
ECU70によって制御される水素供給部40などの制御は、例えば、水素センサ51などによる検出結果に基づいて、処理部71が前記コンピュータプログラムを当該処理部71に組み込まれたメモリに読み込んで演算し、演算の結果に応じて制御する。その際に処理部71は、適宜記憶部78へ演算途中の数値を格納し、また格納した数値を取り出して演算を実行する。なお、このように水素供給部40などを制御する場合には、前記コンピュータプログラムの代わりに、ECU70とは異なる専用のハードウェアによって制御してもよい。
この実施例に係るエンジン1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。エンジン1の運転中は、ピストン20がシリンダ14内で往復運動を繰り返すことにより、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程を1つのサイクルとしてこのサイクルを繰り返す。ピストン20の往復運動は、コネクティングロッド21によってクランクシャフト22に伝達され、コネクティングロッド21とクランクシャフト22との作用により往復運動が回転運動に変換され、クランクシャフト22が回転する。また、エンジン1の運転時には、クランクシャフト22の回転位置や、車両の運転席に設けられるアクセルペダル(図示省略)の操作量であるアクセル開度等の運転状態に応じて、水素供給部40から水素を噴射したり、酸素供給部45から酸素を噴射したりする。また、エンジン1の運転時は、クランクシャフト22の回転位置に応じて吸気バルブ35や排気バルブ36は往復運動をし、循環経路30と燃焼室15との連通と遮断とを繰り返す。
エンジン1の運転時には、このように吸気バルブ35や排気バルブ36が往復運動して循環経路30と燃焼室15との連通と遮断とを繰り返すことにより、吸排気を行ない、上記の4つの行程を繰り返す。各行程の概略は、吸気行程では酸素供給部45から酸素を噴射した状態で吸気バルブ35を開弁し、排気バルブ36を閉弁する。これにより、ピストン20が上死点側から下死点方向に移動することにより、燃焼室15は、循環経路30を流れるアルゴンと、循環経路30に噴射された酸素とを循環経路30における吸気バルブ35側から吸気する。即ち、循環経路30における吸気バルブ35側の端部からは、燃焼室15が吸気するガスが燃焼室15に対して流出する。圧縮行程では、吸気バルブ35も排気バルブ36も閉弁し、この状態でピストン20が上死点方向に移動することにより、燃焼室15内のガスを圧縮する。この圧縮により、燃焼室15内のガスである酸素とアルゴンは温度が上昇する。
また、燃焼行程では、水素供給部40から水素を噴射することにより、燃焼室15では水素と酸素とが混合する。この酸素は、圧縮行程で温度が上昇しているので、水素と酸素とが混合した場合、水素は酸素と反応して自着火し、燃焼する。このように水素が燃焼した場合、急激に圧力と温度とが上昇し、この圧力によりピストン20は下死点方向に移動する。さらに、ピストン20の移動に伴って、コネクティングロッド21を介してピストン20に接続されたクランクシャフト22が回動する。また、このように水素が燃焼した場合、燃焼時に上昇した熱はアルゴンに伝達され、アルゴンの温度も上昇するが、アルゴンは空気よりも比熱比が高くなっている。このため、アルゴンの温度が上昇した場合、アルゴンは大きく膨張しようとし、ピストン20に対して圧力を付与する。これによりピストン20は、水素の燃焼時の圧力のみでなく、アルゴンが膨張する際の圧力によっても下死点方向に移動し、クランクシャフト22は、このピストン20の移動に伴って回動する。
また、排気行程では、吸気バルブ35は閉弁し、排気バルブ36は開弁した状態でピストン20が上死点方向に移動することにより、水素の燃焼後の排気ガスが、燃焼室15から、循環経路30における排気バルブ36側の端部から循環経路30に排気される。つまり、循環経路30には、燃焼室15で水素が燃焼した後の排気ガスが燃焼室15から流入する。その際に、循環経路30には、水素の燃焼後の排気ガスと共に燃焼室15内のアルゴンも流入する。ここで、水素が燃焼した場合、水素と酸素とが化学反応をして、水(HO)が発生する。このため、水素の燃焼後の排気ガスの成分は、主に水分になっており、循環経路30には、水分である水蒸気が流入する。
循環経路30を流れる排気ガスやアルゴンなどのガスは、循環経路30における排気バルブ36側の端部側から吸気バルブ35側の端部方向に流れる。その際に、このガスは、循環経路30に設けられる凝縮器60に流入する。この凝縮器60には、冷却水が流れる冷却水路62が通っており、凝縮器60に流入したガスは、凝縮器60に配設される冷却水路62を流れる冷却水との間で熱交換を行う。ここで、この冷却水は、冷却水路62とラジエタ61とを循環しており、ラジエタ61を通過する際に放熱することにより、温度が低下する。このため、凝縮器60に配設された冷却水路62に冷却水が流入する場合には、この冷却水は温度が低下した状態で流れる。従って、凝縮器60に流入したガスが、凝縮器60に配設される冷却水路62を流れる冷却水との間で熱交換を行う場合には、ガスの熱は冷却水に伝達され、ガスの温度が低下する。このため、このガスに含まれる排気ガスの主成分である水蒸気は、温度が低下することにより凝縮して液体の水になり、循環経路30を流れるガスから除去される。凝縮器60で凝縮された水は、ECU70による制御により排水バルブ64を開いた際に、凝縮器60から排水される。
凝縮器60により温度が低下すると共に水分が除去されたガスは、凝縮器60から流出して循環経路30を流れ、循環経路30における吸気バルブ35側の端部の方向に流れて、吸気行程時に燃焼室15に吸気される。即ち、作動ガスであるアルゴンは、燃焼室15と循環経路30との間で循環する。
エンジン1の運転時には、このようにアルゴンが循環しながら運転をするが、その際に、燃焼室15での燃焼に用いられなかった水素と酸素が、排気ガスとなって燃焼室15から循環経路30に排出される場合がある。実施例に係るエンジン1では、燃焼室15から循環経路30に排出される排気ガス中の水素と酸素との濃度が、所定の濃度以下になるように水素と酸素の供給量を調節する。具体的には、水素供給部40から噴射する噴射量と酸素供給部45から噴射する酸素の噴射量、即ち、水素と酸素の供給量は、アクセル開度やエンジン1の運転状態等に応じて、ECU70の処理部71が有する供給量決定部74で決定するが、この供給量決定部74は、排気ガス中の水素の濃度と酸素の濃度とが共に所定の濃度以下になるように、水素の供給量と酸素の供給量とを決定する。
図3は、酸素の過剰割合と排気ガス中の水素や酸素の濃度との関係を示す説明図である。同図における横軸は、水素の供給量に対する酸素の供給量の過不足の割合である酸素過剰割合を示しており、図中の右に向かうに従って水素の供給量に対して酸素の供給量が多くなり、左に向かうに従って水素の供給量に対して酸素の供給量が少なくなっていることを示している。また、縦軸は、排気ガス中の水素や酸素の濃度を示しており、図中の上に向かうに従って水素や酸素の濃度が高くなっており、下に向かうに従って濃度が低くなっていることを示している。供給量決定部74は、水素の供給量と酸素の供給量とを決定する場合には、排気ガス中の水素と酸素との双方の濃度が、共に所定の濃度以下になるように、水素と酸素の供給量を決定する。
つまり、水素の供給量に対して酸素の供給量が多過ぎる場合には、燃焼室15で水素が燃焼した場合に酸素が余るので、排気ガス中の水素の濃度である水素濃度HDは低くなり、酸素の濃度である酸素濃度ODは高くなる。反対に、水素の供給量に対して酸素の供給量が少な過ぎる場合には、燃焼室15で水素が燃焼した場合に水素が余るので、排気ガス中の水素濃度HDは高くなり、酸素濃度ODは低くなる。
このように、排気ガス中の水素濃度HDと酸素濃度ODとは、図3に示すように酸素過剰割合によってどちらか一方の濃度が高くなり易くなっているが、供給量決定部74は、水素濃度HDと酸素濃度ODとの双方の濃度が共に所定の濃度である基準濃度SD以下になるように、水素の供給量と酸素の供給量とを決定する。換言すると、供給量決定部74は、水素濃度HDと酸素濃度ODとが、共に酸素の供給量が過不足なく、最適な範囲である最適範囲OR内の濃度になるように、水素の供給量と酸素の供給量とを決定する。
なお、水素の供給量と酸素の供給量との決定に用いられる基準濃度SDは、予めECU70の記憶部78に記憶されている。供給量決定部74で、水素濃度HDと酸素濃度ODとが基準濃度SD以下になるように水素の供給量と酸素の供給量とを決定する場合には、供給量決定部74は、水素センサ51で検出する排気ガス中の水素の濃度と、酸素センサ52で検出する排気ガス中の酸素の濃度とに基づいて決定する。
図4は、実施例に係るエンジンの通常運転時の処理手順を示すフロー図である。次に、実施例に係るエンジン1の制御方法、即ち、当該エンジン1の処理手順について説明する。なお、以下の処理は、エンジン1の運転中に各部を制御する際に、所定の期間ごとに呼び出されて実行する。実施例に係るエンジン1の処理手順では、まず、要求負荷率を決定する(ステップST101)。この決定は、ECU70の処理部71が有する要求負荷率決定部72で行う。要求負荷率決定部72は、アクセル開度を取得し、取得したアクセル開度より、車両の運転者がエンジン1に対して要求する負荷である要求負荷率を決定する。
次に、エンジン回転数を取得する(ステップST102)。この取得は、ECU70の処理部71が有する回転数取得部73で取得する。回転数取得部73は、エンジン1に設けられ、クランクシャフト22の角速度を検出可能なクランク角センサ(図示省略)の検出結果より、クランクシャフト22の角速度を取得し、この角速度の取得を介してエンジン回転数を取得する。
次に、負荷と回転数とから水素の供給量を決定する(ステップST103)。この決定は、ECU70の処理部71が有する供給量決定部74で行う。供給量決定部74は、要求負荷率決定部72で決定した要求負荷率と、回転数取得部73で取得したエンジン回転数とより、エンジン1の回転数が回転数取得部73で取得した回転数の場合に要求負荷率決定部で決定した要求負荷率を得ることができる水素の供給量を決定する。
次に、排気ガス中の水素濃度と酸素濃度との双方の濃度が基準濃度SD以下になるように酸素の供給量を決定する(ステップST104)。この決定は、水素の供給量を決定する場合と同様に、供給量決定部74で行う。供給量決定部74は、当該供給量決定部74で決定した水素の供給量に基づいて酸素の供給量を決定し、燃焼室15で水素を燃焼させた際に排気ガス中の水素濃度と酸素濃度との双方の濃度が、予め記憶部78に記憶された基準濃度SD以下の濃度になるようにすることができる酸素の量を、酸素供給部45で供給する酸素の供給量として決定する。
次に、噴射時期であるか否かを判定する(ステップST105)。この判定は、ECU70の処理部71が有する噴射時期判定部75で判定する。この噴射時期判定部75は、クランク角センサの検出結果より、エンジン1が吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程のうち、どの行程であるかを判断し、この判断に基づいて、水素供給部40の噴射時期や酸素供給部45の噴射時期であるか否かを判定する。具体的には、エンジン1が吸気行程、或いは吸気行程の直前の場合には、噴射時期判定部75は酸素供給部45での酸素の噴射時期であると判定し、エンジン1が燃焼行程、或いは燃焼行程の直前の場合には、噴射時期判定部75は水素供給部40での水素の噴射時期であると判定し、エンジン1がこれら以外の状態の場合には、噴射時期ではないと判定する。噴射時期判定部75での判定により、エンジン1の現在の状態は水素や酸素の噴射時期ではないと判定された場合には、この処理手順から抜け出る。
噴射時期判定部75での判定(ステップST105)により、水素や酸素の噴射時期であると判定された場合には、噴射を実行する(ステップST106)。この噴射の実行は、ECU70の処理部71が有する供給部制御部76で行う。供給部制御部76で水素や酸素の噴射を実行する場合には、噴射時期判定部75による判定で、噴射時期であると判定された方の噴射を実行する。つまり、噴射時期判定部75による判定で、水素供給部40での水素の噴射時期であると判定した場合には、水素供給部40で水素の噴射を実行し、酸素供給部45での酸素の噴射時期であると判定した場合には、酸素供給部45で酸素の噴射を実行する。
これらのように噴射を実行する場合、供給量決定部74で決定した噴射量で噴射を実行する。即ち、水素供給部40で水素を噴射する場合には、供給量決定部74で決定した供給量の水素(ステップST103)を噴射するように、供給部制御部76は水素供給部40を制御し、決定した供給量の水素を水素供給部40から噴射させる。同様に、酸素供給部45で酸素を噴射する場合には、供給量決定部74で決定した供給量の酸素(ステップST104)を噴射するように、供給部制御部76は酸素供給部45を制御し、決定した供給量の酸素を酸素供給部45から噴射させる。噴射を実行した後は、この処理手順から抜け出る。
図5は、実施例に係るエンジンの始動時の処理手順を示すフロー図である。実施例に係るエンジン1では、始動時には通常運転時とは異なる制御を行う。始動時の制御では、まず、始動時であるか否かを判定する(ステップST201)。この判定は、ECU70の処理部71が有する始動時判定部91で行う。始動時判定部91は、クランク角センサの検出結果に基づいてエンジン1の回転数を取得し、取得したエンジン1の回転数が所定の回転数以下の場合には、エンジン1は始動時であると判定し、取得したエンジン1の回転数が所定の回転数より高い場合には、エンジン1は始動時ではない、即ち通常運転時であると判定する。この判定により、エンジン1は始動時ではないと判定された場合には、この処理手順から抜け出る。
始動時判定部91での判定(ステップST201)により、エンジン1は始動時であると判定された場合には、次に、水素の供給量を決定する(ステップST202)。この決定は、供給量決定部74で行う。供給量決定部74は、始動時判定部91での判定によりエンジン1は始動時であると判定された場合には、エンジン1を始動させるのに必要な量の水素を、水素供給部40で供給する水素の供給量として決定する。なお、このエンジン1を始動させるのに必要な水素の量は、予めECU70の記憶部78に記憶されており、供給量決定部74は、エンジン1の始動時には、このように記憶部78に記憶された水素の量を、エンジン1を始動させるのに必要な水素の供給量として決定する。
次に、排気ガス中の水素と酸素とのうち酸素のみが残るようにすると共に、酸素の供給割合を通常運転時の酸素の供給割合よりも増加させて酸素の供給量を決定する(ステップST203)。この決定は供給量決定部74で行う。供給量決定部74は、排気ガス中の水素濃度が0になり、酸素の供給割合が通常運転時の酸素の供給割合と比較して増加するように、酸素の供給量を決定する。つまり、供給量決定部74は、当該供給量決定部74で決定した水素の供給量に基づいて、この供給量の水素を燃焼室15で燃焼させた場合に排気ガス中の水素の濃度は0になり、酸素の濃度は通常運転時の酸素の濃度よりも高くなる量の酸素を、酸素供給部45で供給する酸素の供給量として決定する。
次に、噴射時期判定部75で、水素供給部40の噴射時期や酸素供給部45の噴射時期であるか否かを判定する(ステップST204)。この判定により、エンジン1の現在の状態は水素や酸素の噴射時期ではないと判定された場合には、この処理手順から抜け出る。噴射時期判定部75での判定(ステップST204)により、水素や酸素の噴射時期であると判定された場合には、供給部制御部76で水素供給部40や酸素供給部45を制御し、噴射時期判定部75による判定で噴射時期であると判定された方の噴射を実行する(ステップST205)。
次に、エンジン1の始動は完了したか否かを判定する(ステップST206)。この判定は、ECU70の処理部71が有する始動完了判定部92で行う。始動完了判定部92は、クランク角センサの検出結果に基づいてエンジン1の回転数を取得し、取得したエンジン1の回転数が所定の回転数以上の場合には、燃焼室15で水素は継続して安定して燃焼し、エンジン1の始動は完了したと判定し、取得したエンジン1の回転数が所定の回転数より低い場合には、エンジン1の始動は完了していないと判定する。この判定により、エンジン1の始動は完了していなと判定された場合には、この処理手順から抜け出る。
始動完了判定部92での判定(ステップST206)により、エンジン1の始動は完了したと判定された場合には、始動完了の処理を実行する(ステップST207)。つまり、エンジン1の始動は完了したと判定された場合には、始動完了の処理として、供給量決定部74で決定する水素や酸素の供給量をエンジン1の通常運転時の供給量にする。
以上のエンジン1は、エンジン1の始動時には、排気ガス中の水素と酸素とのうち酸素のみが残るようにすると共に通常運転時の酸素の供給割合と比較して供給割合を増加させて酸素を供給することにより、燃焼室15に供給された水素の全て酸素と反応させ、燃焼させることができる。つまり、始動時はガスの乱れが小さいため、水素と酸素のミキシングが悪くなり易くなっている。このため、供給する水素に対して理論割合よりも多くの酸素を供給することにより、ミキシングが多少悪くても、水素と酸素とが出会う確立を高めることができる。この結果、始動時の燃焼を向上させることができ、始動性の向上を図ることができる。
また、排気ガス中の水素の濃度と酸素の濃度とが共に基準濃度SD以下になるように、水素と酸素の供給量を決定するので、排気ガス中の水素や酸素の濃度が高くなることにより、燃焼室15が吸気するガス中のアルゴンの濃度が低下することを抑制することができる。つまり、燃焼室15から排気される排気ガスは循環経路30を通ってアルゴンと共に燃焼室15に吸気されるが、排気ガス中の水素や酸素の濃度が高い場合、相対的に循環経路30を流れるアルゴンの濃度は低下する。このため、燃焼室15が吸気するガス中のアルゴンの濃度も低下する。これに対し、排気ガス中の水素の濃度と酸素の濃度とを共に基準濃度SD以下になるようにすることにより、循環経路30を流れるアルゴンの濃度の低下を抑制することができ、燃焼室15が吸気するガス中のアルゴンの濃度が低下することを抑制できる。これにより、燃焼室15で水素を燃焼させる際に、比熱比が高い作動ガスとして用いられるアルゴンの濃度を確保した状態で燃焼させることができる。この結果、熱効率の低下を抑制することができる。
また、このように熱効率の低下を抑制することができるので、要求負荷率に相応する出力を得る場合における水素と酸素の供給量を低減することができる。この結果、燃費の向上を図ることができる。
また、燃焼室15に必要な量以上の水素や酸素が流入し、アルゴンの濃度が低下すると、比熱比が低下するため、圧縮行程で燃焼室のガスを圧縮した際に圧力や温度が所望の圧力や温度に達しない場合があるが、アルゴンの濃度を確保することにより、これらの圧力や温度を、所望の圧力や温度にすることができる。この結果、より確実に燃焼行程で水素を自着火させることができる。
なお、上述したエンジン1では、排気ガス中の水素濃度と酸素濃度との双方の濃度が基準濃度SD以下になるように制御をしているが、排気ガス中に含まれるのは、水素と酸素とのうちいずれか一方のみになるように制御をしてもよい。図6は、変形例に係るエンジンの処理手順を示すフロー図である。排気ガス中に含まれるのは水素と酸素とのうちいずれか一方のみになるように制御をする場合でも、実施例に係るエンジン1と同様に、まず、要求負荷率決定部72で要求負荷率を決定し(ステップST301)、回転数取得部73でエンジン回転数を取得する(ステップST302)。次に、要求負荷率決定部72で決定した要求負荷率と、回転数取得部73で取得したエンジン回転数とより、供給量決定部74によって水素の供給量を決定する(ステップST303)。
次に、排気ガス中の水素と酸素とのうちどちらか一方のみが定常的に少量余るように酸素の供給量を決定する(ステップST304)。この決定は、水素の供給量を決定する場合と同様に、供給量決定部74で行う。供給量決定部74は、例えば排気ガス中の酸素のみが定常的に少量余るようにする場合には、排気ガス中の水素濃度は0になるように酸素の供給量を決定し、水素のみが定常的に少量余るようにする場合には、排気ガス中の酸素濃度は0になるように酸素の供給量を決定する。つまり、供給量決定部74は、当該供給量決定部74で決定した水素の供給量に基づいて、燃焼室15で水素を燃焼させた際に、水素と酸素とのいずれか一方の濃度は0になり、他方の濃度は予め記憶部78に記憶された基準濃度SD以下の濃度になるようにすることができる量の酸素を、酸素供給部45で供給する酸素の供給量として決定する。
次に、噴射時期判定部75で、水素供給部40の噴射時期や酸素供給部45の噴射時期であるか否かを判定する(ステップST305)。この判定により、エンジン1の現在の状態は水素や酸素の噴射時期ではないと判定された場合には、この処理手順から抜け出る。噴射時期判定部75での判定(ステップST305)により、水素や酸素の噴射時期であると判定された場合には、供給部制御部76で水素供給部40や酸素供給部45を制御し、噴射時期判定部75による判定で噴射時期であると判定された方の噴射を実行する(ステップST306)。噴射を実行した後は、この処理手順から抜け出る。
このように、排気ガス中の水素と酸素とのうちいずれか一方のみが定常的に少量余るようにすることにより、循環経路30に水素と酸素との双方が流れることを抑制できる。この結果、循環経路30で水素と酸素とが混合し、循環経路30で反応して自着火することを抑制することができる。
また、排気ガス中の水素と酸素とのうちいずれか一方のみが残るようにする場合には、水素センサや酸素センサを用いて制御してもよい。図7は、変形例に係るエンジンの処理手順を示すフロー図である。排気ガス中に含まれるのは水素と酸素とのうちいずれか一方のみが残るようにする場合において水素センサ51や酸素センサ52を用いて制御する場合でも、実施例に係るエンジン1と同様に、まず、要求負荷率決定部72で要求負荷率を決定し(ステップST401)、回転数取得部73でエンジン回転数を取得する(ステップST402)。次に、要求負荷率決定部72で決定した要求負荷率と、回転数取得部73で取得したエンジン回転数とより、供給量決定部74によって水素の供給量を決定する(ステップST403)。
次に、排気ガス中の水素濃度を検出する(ステップST404)。この検出は、循環経路30に設けられた水素センサ51によって循環経路30を流れる排気ガス中の水素濃度を検出し、検出した水素濃度を供給量決定部74で取得する。
次に、排気ガス中の水素と酸素とのうち酸素のみが残るように酸素の供給量を決定する(ステップST405)。この決定は供給量決定部74で行う。供給量決定部74は、当該供給量決定部74で取得した水素センサ51の検出結果に基づいて、排気ガス中の水素濃度は0にし、酸素濃度は基準濃度SD以下の濃度で排気ガス中に酸素のみが残るように酸素の供給量を決定する。つまり、供給量決定部74は、当該供給量決定部74で決定した水素の供給量と、水素センサ51で検出した排気ガス中の水素の濃度とに基づいて、燃焼室15で水素を燃焼させた際に排気ガス中の水素の濃度は0になり、少量の酸素のみを残すことができる量の酸素を、酸素供給部45で供給する酸素の供給量として決定する。
次に、噴射時期判定部75で、水素供給部40の噴射時期や酸素供給部45の噴射時期であるか否かを判定する(ステップST406)。この判定により、エンジン1の現在の状態は水素や酸素の噴射時期ではないと判定された場合には、この処理手順から抜け出る。噴射時期判定部75での判定(ステップST406)により、水素や酸素の噴射時期であると判定された場合には、供給部制御部76で水素供給部40や酸素供給部45を制御し、噴射時期判定部75による判定で噴射時期であると判定された方の噴射を実行する(ステップST407)。噴射を実行した後は、この処理手順から抜け出る。
このように、水素センサ51の検出結果に基づいて水素の供給量と酸素の供給量とを決定することにより、より確実に水素の供給量と酸素の供給量とを所望の供給量にすることができる。従って、排気ガス中の水素の濃度と酸素の濃度とを、より確実に基準濃度SD以下にすることができる。この結果、より確実に熱効率の低下を抑制することができる。
また、このように水素センサ51の検出結果に基づいて制御することにより、供給量決定部による水素や酸素の供給量の決定量と、水素供給部40や酸素供給部45による実際の噴射量とにずれがある場合でも、水素センサ51の検出結果に基づいて補正することができるため、供給量の制御精度の向上を図ることができる。この結果、排気ガス中の水素の濃度と酸素の濃度とを、より確実に基準濃度SD以下にすることができ、より確実に熱効率の低下を抑制することができる。なお、この変形例では、水素センサ51の検出結果に基づいて制御を行うが、制御精度の向上を図るために排気ガスの成分を検出する検出手段としては、酸素センサ52を用いてもよい。
なお、上述したエンジン1では、アクセル開度等に基づいて水素の供給量を決定し、その後、水素の供給量に応じて酸素の供給量を決定しているが、アクセル開度等に基づいて酸素の供給量を決定した後、水素の供給量を決定してもよい。つまり、通常のエンジンのように、燃料と大気に含まれる酸素と反応させることにより燃料を燃焼させる場合には、燃料の供給量に応じてエンジンの出力が変化するが、上述したエンジン1のように、燃料となる水素と、水素の燃料に用いる酸素との双方を供給手段により供給する場合には、少ない方の供給量に応じて出力が変化する。即ち、例えば、酸素の供給量が少ない場合には、この酸素と水素とが反応することにより燃焼をするため、この場合のエンジン1の出力は、酸素の供給量に応じて変化する。
このため、上述したエンジン1のように水素と酸素との双方を供給手段により供給する場合には、いずれか一方の供給量を基準にしてエンジン1の出力を制御することができるので、上述したように水素の供給量を決定した後、酸素の供給量を決定してもよく、反対に、酸素の供給量を決定した後、水素の供給量を決定してもよい。また、このように水素と酸素の供給量は、どちらを基準にしてもよいため、始動時や上述した変形例では、水素の供給量を決定(ステップST202、ST403)した後、排気ガス中に酸素のみが残るように酸素の供給量を決定(ステップST203、ST405)しているが、酸素の供給量を決定した後、水素のみが残るように水素の供給量を決定してもよい。
また、上述した説明では、被酸化物として水素を用いており、作動ガスとしてアルゴンを用いているが、被酸化物は水素以外を用いてもよく、作動ガスはアルゴン以外を用いてもよい。即ち、被酸化物は、常温、或いはエンジン1の使用環境時に気体になっており、酸化剤として用いられる酸素と反応することにより燃焼するガスであれば、水素以外のガスを用いてもよい。また、作動ガスは、空気よりも比熱比が高いガスであればよく、例えばアルゴン以外の希ガスを用いるなど、アルゴン以外のガスを用いてもよい。
また、実施例に係るエンジン1では、始動時のみ通常運転時の酸素の供給割合を増加させているが(ステップST203)、エンジンの始動時のみに限らず、エンジンの暖機運転時も酸素の供給割合を増加させてもよい。温度が低い場合には、燃焼速度が遅くなるため、理想的な燃焼状態を得難くなるが、エンジン1の暖機運転時には水素と酸素とのうちいずれか一方の供給割合を通常運転時の供給割合と比較して増加させて水素の供給量と酸素の供給量とを決定することにより、水素と酸素とのうち少ない方を全て他方と反応させ、燃焼させることができる。この結果、暖機運転時の燃焼を向上させることができる。
また、上述したエンジン1は、アルゴンと酸素を吸気した状態で圧縮し、この圧縮によって温度を上昇させた状態で燃焼室15に燃料である水素を供給することにより自着火させているが、燃焼室15に点火プラグなどの点火手段を設け、点火プラグによって燃料を着火させる形態であってもよい。この場合、水素供給部40や酸素供給部45は、燃焼室15に直接噴射する直噴タイプでもよく、また、吸気通路としても機能する循環経路30に噴射するポート噴射タイプでもよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、循環経路を備える内燃機関に有用であり、特に、気体燃料を用いる内燃機関に適している。
実施例に係るエンジンの概略図である。 図1に示すエンジンの要部構成図である。 酸素の過剰割合と排気ガス中の水素や酸素の濃度との関係を示す説明図である。 実施例に係るエンジンの通常運転時の処理手順を示すフロー図である。 実施例に係るエンジンの始動時の処理手順を示すフロー図である。 変形例に係るエンジンの処理手順を示すフロー図である。 変形例に係るエンジンの処理手順を示すフロー図である。
符号の説明
1 エンジン
11 シリンダヘッド
12 シリンダブロック
14 シリンダ
15 燃焼室
20 ピストン
30 循環経路
35 吸気バルブ
36 排気バルブ
40 水素供給部
45 酸素供給部
51 水素センサ
52 酸素センサ
60 凝縮器
70 ECU
71 処理部
72 要求負荷率決定部
73 回転数取得部
74 供給量決定部
75 噴射時期判定部
76 供給部制御部
91 始動時判定部
92 始動完了判定部

Claims (3)

  1. 燃焼室に酸化剤を供給する酸化剤供給手段と、
    前記酸化剤と反応することにより燃焼する被酸化物を前記燃焼室に供給する被酸化物供給手段と、
    両端が前記燃焼室に連通すると共に一端からは前記燃焼室で前記被酸化物が燃焼した後の排気ガスが前記燃焼室から流入し、他端からは前記燃焼室が吸気するガスが前記燃焼室に対して流出可能に設けられており、さらに、空気よりも比熱比が高く、且つ、前記燃焼室との間で循環するガスである作動ガスが流通可能な経路である循環経路と、
    前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定すると共に、内燃機関の始動時には前記酸化剤の供給割合を通常運転時の供給割合と比較して増加させて前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定する供給量決定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記供給量決定手段は、前記排気ガス中の前記被酸化物の濃度と前記酸化剤の濃度とが共に所定の濃度以下になるように前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記供給量決定手段は、前記内燃機関の通常運転時には前記被酸化物と前記酸化剤とのうちいずれか一方のみが定常的に前記排気ガスに含まれるように前記被酸化物の供給量と前記酸化剤の供給量とを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
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