JP5082938B2 - 火花点火式内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は火花点火式内燃機関に関する。
機関始動時には通常機関温度が低く、従って吸気ポート内に燃料を噴射するようにした内燃機関では機関始動時に燃料噴射を行うと噴射燃料の一部が液状の形で吸気ポート内壁面や吸気弁弁体の背面上に付着し、燃焼室内に燃料を噴射するようにした内燃機関では機関始動時に燃料噴射を行うと噴射燃料の一部が液状の形でピストン頂面上やシリンダ内壁面上に付着する。これら付着した燃料の一部は蒸発する。従って機関始動時における燃料噴射量は付着燃料量や付着燃料から蒸発する燃料量を考慮に入れて燃焼室内に最適な可燃混合気が形成されるように定められている。
例えば車両が高地で運転された場合のように大気圧が低くなると付着した燃料からの蒸発作用は活発となり、その結果燃焼室内に形成される混合気は過濃となる。この場合、燃焼室内に最適な濃度の可燃混合気を形成するには機関始動時における燃料噴射量を減少させる必要がある。そこで機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備えた火花点火式内燃機関において、大気圧が低下したときには機関始動時における燃料噴射量を減少させるようにした火花点火式内燃機関が公知である(例えば特許文献1を参照)。
特開2007−247588号公報
しかしながら機関始動時における付着燃料の蒸発量に対しては圧力よりも温度の方が大きな影響を与える。例えば吸気弁の閉弁時期を吸気下死点と圧縮上死点の間で制御可能な可変バルブタイミング機構を具備しており、機関始動時には吸気弁の閉弁時期を予め定められた始動時閉弁時期に制御するようにした内燃機関では始動時閉弁時期によって圧縮行程時における燃焼室内の混合気温度が大きく変化し、その結果付着燃料の蒸発量が大きく変化する。
即ち、圧縮行程時においてピストンが上昇しているときに吸気弁が開弁している間は燃焼室内の空気或いは混合気は吸気ポート内に吹き戻され、従って特に機関始動時にはこの間、燃焼室内の空気或いは混合気は圧縮されていないようにみえる。しかしながら圧縮行程時には吸気弁のリフト量は小さくなっており、従って燃焼室から吸気ポート内への空気又は混合気の流出が抑制されているために圧縮行程時には吸気弁が開弁していたとしても燃焼室内の空気或いは混合気は断熱圧縮作用を受けることになる。その結果、吸気ポート内に吹き戻される空気又は混合気は温度上昇することになる。
この場合、吸気弁が閉弁するまで行われるこの断熱圧縮作用は吸気弁の閉弁時期が遅くなるほど強くなるので吸気弁の閉弁時期が遅くなるほど吸気ポートに吹き戻される空気或いは混合気の温度が上昇する。その結果、吸気弁の閉弁時期が遅くなるほど付着燃料の蒸発量が増大することになる。従ってこの場合、燃焼室内に最適な濃度の混合気を形成するには吸気弁の閉弁時期が遅くなるほど機関始動時における燃料噴射量を減少させる必要がある。
そこで本発明では、吸気弁の閉弁時期を吸気下死点と圧縮上死点の間で制御可能な可変バルブタイミング機構と機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構とを具備した火花点火式内燃機関において、機関始動時には吸気弁の閉弁時期が予め定められた始動時閉弁時期に制御され、始動時閉弁時期は機関始動時における機関冷却水温が低くなるにつれて早められ、同一の機関冷却水温のもとでは始動時閉弁時期が遅らされるほど機関始動時の燃料噴射量が減少せしめられ、更に機関始動時には大気圧が低いほど機械圧縮比が高くされ、イグニッションスイッチがオフからオンに切換えられたときに機械圧縮比が大気圧に応じた機械圧縮比となるように可変圧縮比機構が駆動され、次いでスタータスイッチがオンにされているか否かが判別され、スタータスイッチがオンにされているときには機械圧縮比が大気圧に応じた機械圧縮比になったか否かが判別され、機械圧縮比が大気圧に応じた機械圧縮比になったときにスタータモータの駆動が開始される
機関始動時に吸気弁の閉弁時期にかかわらずに燃焼室内に最適な混合気を形成することができる。
図1に火花点火式内燃機関の側面断面図を示す。
図1を参照すると、1はクランクケース、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は燃焼室5の頂面中央部に配置された点火栓、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートを夫々示す。吸気ポート8は吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、各吸気枝管11には夫々対応する吸気ポート8内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁13が配置される。なお、燃料噴射弁13は各吸気枝管11に取付ける代りに各燃焼室5内に配置してもよい。
サージタンク12は吸気ダクト14を介して排気ターボチャージャ15のコンプレッサ15aの出口に連結され、コンプレッサ15aの入口は例えば熱線を用いた吸入空気量検出器16を介してエアクリーナに連結される。吸気ダクト14内にはアクチュエータ18によって駆動されるスロットル弁19が配置される。
一方、排気ポート10は排気マニホルド20を介して排気ターボチャージャ15の排気タービン15bの入口に連結され、排気タービン15bの出口は排気管21を介して例えば三元触媒を内蔵した触媒コンバータ22に連結される。排気管21内には空燃比センサ23が配置される。また、シリンダブロック2には機関冷却水温を検出するための水温センサ24が取付けられる。
一方、図1に示される実施例ではクランクケース1とシリンダブロック2との連結部にクランクケース1とシリンダブロック2のシリンダ軸線方向の相対位置を変化させることによりピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更可能な可変圧縮比機構Aが設けられており、更に実際の圧縮作用の開始時期を変更するために吸気弁7の閉弁時期を制御可能でありかつ吸気弁7の開弁時期も個別に制御可能な可変バルブタイミング機構Bが設けられている。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備する。吸入空気量検出器16、空燃比センサ23および水温センサ24の出力信号は夫々対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また入力ポート35にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。更に入力ポート35には大気圧を検出するための大気圧センサ43の出力信号が入力される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して点火栓6、燃料噴射弁13、スロットル弁駆動用アクチュエータ18、可変圧縮比機構Aおよび可変バルブタイミング機構Bに接続される。
図2は図1に示す可変圧縮比機構Aの分解斜視図を示しており、図3は図解的に表した内燃機関の側面断面図を示している。図2を参照すると、シリンダブロック2の両側壁の下方には互いに間隔を隔てた複数個の突出部50が形成されており、各突出部50内には夫々断面円形のカム挿入孔51が形成されている。一方、クランクケース1の上壁面上には互いに間隔を隔てて夫々対応する突出部50の間に嵌合せしめられる複数個の突出部52が形成されており、これらの各突出部52内にも夫々断面円形のカム挿入孔53が形成されている。
図2に示されるように一対のカムシャフト54,55が設けられており、各カムシャフト54,55上には一つおきに各カム挿入孔51内に回転可能に挿入される円形カム56が固定されている。これらの円形カム56は各カムシャフト54,55の回転軸線と共軸をなす。一方、各円形カム56間には図3においてハッチングで示すように各カムシャフト54,55の回転軸線に対して偏心配置された偏心軸57が延びており、この偏心軸57上に別の円形カム58が偏心して回転可能に取付けられている。図2に示されるようにこれら円形カム58は各円形カム56間に配置されており、これら円形カム58は対応する各カム挿入孔53内に回転可能に挿入されている。
図3(A)に示すような状態から各カムシャフト54,55上に固定された円形カム56を図3(A)において実線の矢印で示される如く互いに反対方向に回転させると偏心軸57が下方中央に向けて移動するために円形カム58がカム挿入孔53内において図3(A)の破線の矢印に示すように円形カム56とは反対方向に回転し、図3(B)に示されるように偏心軸57が下方中央まで移動すると円形カム58の中心が偏心軸57の下方へ移動する。
図3(A)と図3(B)とを比較するとわかるようにクランクケース1とシリンダブロック2の相対位置は円形カム56の中心と円形カム58の中心との距離によって定まり、円形カム56の中心と円形カム58の中心との距離が大きくなるほどシリンダブロック2はクランクケース1から離れる。シリンダブロック2がクランクケース1から離れるとピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積は増大し、従って各カムシャフト54,55を回転させることによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更することができる。
図2に示されるように各カムシャフト54,55を夫々反対方向に回転させるために駆動モータ59の回転軸には夫々螺旋方向が逆向きの一対のウォームギア61,62が取付けられており、これらウォームギア61,62と噛合する歯車63,64が夫々各カムシャフト54,55の端部に固定されている。この実施例では駆動モータ59を駆動することによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を広い範囲に亘って変更することができる。なお、図1から図3に示される可変圧縮比機構Aは一例を示すものであっていかなる形式の可変圧縮比機構でも用いることができる。
一方、図4は図1において吸気弁7を駆動するためのカムシャフト70に対して設けられている可変バルブタイミング機構Bを示している。図4に示されるように可変バルブタイミング機構Bはカムシャフト70の一端に取付けられてカムシャフト70のカムの位相を変更するためのカム位相変更部B1と、カムシャフト70および吸気弁7のバルブリフタ24間に配置されてカムシャフト70のカムの作用角を異なる作用角に変更して吸気弁7に伝達するカム作用角変更部B2から構成されている。なお、図4にカム作用角変更部B2については側面断面図と平面図とが示されている。
まず初めに可変バルブタイミング機構Bのカム位相変更部B1について説明すると、このカム位相変更部B1は機関のクランク軸によりタイミングベルトを介して矢印方向に回転せしめられるタイミングプーリ71と、タイミングプーリ71と一緒に回転する円筒状ハウジング72と、カムシャフト70と一緒に回転しかつ円筒状ハウジング72に対して相対回転可能な回転軸73と、円筒状ハウジング72の内周面から回転軸73の外周面まで延びる複数個の仕切壁74と、各仕切壁74の間で回転軸73の外周面から円筒状ハウジング72の内周面まで延びるベーン75とを具備しており、各ベーン75の両側には夫々進角用油圧室76と遅角用油圧室77とが形成されている。
各油圧室76,77への作動油の供給制御は作動油供給制御弁78によって行われる。この作動油供給制御弁78は各油圧室76,77に夫々連結された油圧ポート79,80と、油圧ポンプ81から吐出された作動油の供給ポート82と、一対のドレインポート83,84と、各ポート79,80,82,83,84間の連通遮断制御を行うスプール弁85とを具備している。
カムシャフト70のカムの位相を進角すべきときは図4においてスプール弁85が下方に移動せしめられ、供給ポート82から供給された作動油が油圧ポート79を介して進角用油圧室76に供給されると共に遅角用油圧室77内の作動油がドレインポート84から排出される。このとき回転軸73は円筒状ハウジング72に対して矢印X方向に相対回転せしめられる。
これに対し、カムシャフト70のカムの位相を遅角すべきときは図4においてスプール弁85が上方に移動せしめられ、供給ポート82から供給された作動油が油圧ポート80を介して遅角用油圧室77に供給されると共に進角用油圧室76内の作動油がドレインポート83から排出される。このとき回転軸73は円筒状ハウジング72に対して矢印Xと反対方向に相対回転せしめられる。
回転軸73が円筒状ハウジング72に対して相対回転せしめられているときにスプール弁85が図4に示される中立位置に戻されると回転軸73の相対回転動作は停止せしめられ、回転軸73はそのときの相対回転位置に保持される。従ってカム位相変更部B1によってカムシャフト70のカムの位相を所望の量だけ進角又は遅角させることができる。即ち、カム位相変更部B1によって吸気弁7の開弁時期を任意に進角又は遅角させることができることになる。
次に可変バルブタイミング機構Bのカム作用角変更部B2について説明すると、このカム作用角変更部B2はカムシャフト70と平行に並列配置されかつ電気駆動のアクチュエータ91によって軸線方向に移動せしめられる制御ロッド90と、カムシャフト70のカム92と係合しかつ制御ロッド90上に形成された軸線方向に延びるスプライン93に摺動可能に嵌合せしめられている中間カム94と、吸気弁7を駆動するためにバルブリフタ24と係合しかつ制御ロッド90上に形成された螺旋状に延びるスプライン95に摺動可能に嵌合する揺動カム96とを具備しており、揺動カム96上にはカム97が形成されている。
カムシャフト90が回転するとカム92によって中間カム94が常に一定の角度だけ揺動せしめられ、このとき揺動カム96も一定の角度だけ揺動せしめられる。一方、中間カム94および揺動カム96は制御ロッド90の軸線方向には移動不能に支持されており、従って制御ロッド90がアクチュエータ91によって軸線方向に移動せしめられたときに揺動カム96は中間カム94に対して相対回転せしめられることになる。
中間カム94と揺動カム96との相対回転位置関係によりカムシャフト70のカム92が中間カム94と係合しはじめたときに揺動カム86のカム97がバルブリフタ24と係合しはじめる場合には図5(B)においてaで示されるように吸気弁7の開弁期間およびリフトは最も大きくなる。これに対し、アクチュエータ91によって揺動カム96が中間カム94に対して図4の矢印Y方向に相対回転せしめられると、カムシャフト70のカム92が中間カム94に係合した後、暫らくしてから揺動カム96のカム97がバルブリフタ24と係合する。この場合には図5(B)においてbで示されるように吸気弁7の開弁期間およびリフト量はaに比べて小さくなる。
揺動カム96が中間カム94に対して図4の矢印Y方向に更に相対回転せしめられると図5(B)においてcで示されるように吸気弁7の開弁期間およびリフト量は更に小さくなる。即ち、アクチュエータ91により中間カム94と揺動カム96の相対回転位置を変更することによって吸気弁7の開弁期間を任意に変えることができる。ただし、この場合、吸気弁7のリフト量は吸気弁7の開弁期間が短かくなるほど小さくなる。
このようにカム位相変更部B1によって吸気弁7の開弁時期を任意に変更することができ、カム作用角変更部B2によって吸気弁7の開弁期間を任意に変更することができるのでカム位相変更部B1とカム作用角変更部B2との双方によって、即ち可変バルブタイミング機構Bによって吸気弁7の開弁時期と開弁期間とを、即ち吸気弁7の開弁時期と閉弁時期とを任意に変更することができることになる。この場合、本発明による実施例では吸気弁7の閉弁時期は吸気下死点と圧縮上死点との間で制御される。
なお、図1および図4に示される可変バルブタイミング機構Bは一例を示すものであって、図1および図4に示される例以外の種々の形式の可変バルブタイミング機構を用いることができる。
次に図6を参照しつつ本願において使用されている用語の意味について説明する。なお、図6の(A),(B),(C)には説明のために燃焼室容積が50mlでピストンの行程容積が500mlであるエンジンが示されており、これら図6の(A),(B),(C)において燃焼室容積とはピストンが圧縮上死点に位置するときの燃焼室の容積を表している。
図6(A)は機械圧縮比について説明している。機械圧縮比は圧縮行程時のピストンの行程容積と燃焼室容積のみから機械的に定まる値であってこの機械圧縮比は(燃焼室容積+行程容積)/燃焼室容積で表される。図6(A)に示される例ではこの機械圧縮比は(50ml+500ml)/50ml=11となる。
図6(B)は実圧縮比について説明している。この実圧縮比は実際に圧縮作用が開始されたときからピストンが上死点に達するまでの実際のピストン行程容積と燃焼室容積から定まる値であってこの実圧縮比は(燃焼室容積+実際の行程容積)/燃焼室容積で表される。即ち、図6(B)に示されるように圧縮行程においてピストンが上昇を開始しても吸気弁が開弁している間は圧縮作用は行われず、吸気弁が閉弁したときから実際の圧縮作用が開始される。従って実圧縮比は実際の行程容積を用いて上記の如く表される。図6(B)に示される例では実圧縮比は(50ml+450ml)/50ml=10となる。
図6(C)は膨張比について説明している。膨張比は膨張行程時のピストンの行程容積と燃焼室容積から定まる値であってこの膨張比は(燃焼室容積+行程容積)/燃焼室容積で表される。図6(C)に示される例ではこの膨張比は(50ml+500ml)/50ml=11となる。
次に図7および図8を参照しつつ超高膨張比サイクルについて説明する。なお、図7は理論熱効率と膨張比との関係を示しており、図8は負荷に応じ使い分けられている通常のサイクルと超高膨張比サイクルとの比較を示している。
図8(A)は吸気弁が下死点近傍で閉弁し、ほぼ圧縮下死点付近からピストンによる圧縮作用が開始される場合の通常のサイクルを示している。この図8(A)に示す例でも図6の(A),(B),(C)に示す例と同様に燃焼室容積が50mlとされ、ピストンの行程容積が500mlとされている。図8(A)からわかるように通常のサイクルでは機械圧縮比は(50ml+500ml)/50ml=11であり、実圧縮比もほぼ11であり、膨張比も(50ml+500ml)/50ml=11となる。即ち、通常の内燃機関では機械圧縮比と実圧縮比と膨張比とがほぼ等しくなる。
図7における実線は実圧縮比と膨張比とがほぼ等しい場合の、即ち通常のサイクルにおける理論熱効率の変化を示している。この場合には膨張比が大きくなるほど、即ち実圧縮比が高くなるほど理論熱効率が高くなることがわかる。従って通常のサイクルにおいて理論熱効率を高めるには実圧縮比を高くすればよいことになる。しかしながら機関高負荷運転時におけるノッキングの発生の制約により実圧縮比は最大でも12程度までしか高くすることができず、斯くして通常のサイクルにおいては理論熱効率を十分に高くすることはできない。
一方、このような状況下で本発明者は機械圧縮比と実圧縮比とを厳密に区分して理論熱効率を高めることについて検討し、その結果理論熱効率は膨張比が支配し、理論熱効率に対して実圧縮比はほとんど影響を与えないことを見い出したのである。即ち、実圧縮比を高くすると爆発力は高まるが圧縮するために大きなエネルギーが必要となり、斯くして実圧縮比を高めても理論熱効率はほとんど高くならない。
これに対し、膨張比を大きくすると膨張行程時にピストンに対し押下げ力が作用する期間が長くなり、斯くしてピストンがクランクシャフトに回転力を与えている期間が長くなる。従って膨張比は大きくすれば大きくするほど理論熱効率が高くなる。図7の破線は実圧縮比を10に固定した状態で膨張比を高くしていった場合の理論熱効率を示している。このように実圧縮比を低い値に維持した状態で膨張比を高くしたときの理論熱効率の上昇量と、図7の実線で示す如く実圧縮比も膨張比と共に増大せしめられる場合の理論熱効率の上昇量とは大きな差がないことがわかる。
このように実圧縮比が低い値に維持されているとノッキングが発生することがなく、従って実圧縮比を低い値に維持した状態で膨張比を高くするとノッキングの発生を阻止しつつ理論熱効率を大巾に高めることができる。図8(B)は可変圧縮比機構Aおよび可変バルブタイミング機構Bを用いて、実圧縮比を低い値に維持しつつ膨張比を高めるようにした場合の一例を示している。
図8(B)を参照すると、この例では可変圧縮比機構Aにより燃焼室容積が50mlから20mlまで減少せしめられる。一方、可変バルブタイミング機構Bによって実際のピストン行程容積が500mlから200mlになるまで吸気弁の閉弁時期が遅らされる。その結果、この例では実圧縮比は(20ml+200ml)/20ml=11となり、膨張比は(20ml+500ml)/20ml=26となる。図8(A)に示される通常のサイクルでは前述したように実圧縮比がほぼ11で膨張比が11であり、この場合に比べると図8(B)に示される場合には膨張比のみが26まで高められていることがわかる。これが超高膨張比サイクルと称される所以である。
前述したように一般的に言って内燃機関では機関負荷が低いほど熱効率が悪くなり、従って車両走行時における熱効率を向上させるためには、即ち燃費を向上させるには機関低負荷運転時における熱効率を向上させることが必要となる。一方、図8(B)に示される超高膨張比サイクルでは圧縮行程時の実際のピストン行程容積が小さくされるために燃焼室5内に吸入しうる吸入空気量は少なくなり、従ってこの超高膨張比サイクルは機関負荷が比較的低いときにしか採用できないことになる。従って本発明による実施例では機関低負荷運転時には図8(B)に示す超高膨張比サイクルとし、機関高負荷運転時には図8(A)に示す通常のサイクルとするようにしている。
図9は機関回転数の低い定常運転時における運転制御全般について示している。まず初めに図9を参照しつつ運転制御全般について説明する。
図9には機関負荷に応じた機械圧縮比、膨張比、吸気弁7の閉弁時期、実圧縮比、吸入空気量、スロットル弁17の開度およびポンピング損失の各変化が示されている。なお、本発明による実施例では触媒コンバータ22内の三元触媒によって排気ガス中の未燃HC,COおよびNOxを同時に低減しうるように通常燃焼室5内における平均空燃比は空燃比センサ23の出力信号に基いて理論空燃比にフィードバック制御されている。
さて、前述したように機関高負荷運転時には図8(A)に示される通常のサイクルが実行される。従って図9に示されるようにこのときには機械圧縮比が低くされるために膨張比は低く、図9において実線で示されるように吸気弁7の閉弁時期は早められている。また、このときには吸入空気量は多く、このときスロットル弁17の開度は全開又はほぼ全開に保持されているのでポンピング損失は零となっている。
一方、図9に示されるように機関負荷が低くなるとそれに伴って機械圧縮比が増大され、従って膨張比も増大される。またこのときには実圧縮比がほぼ一定に保持されるように図9において実線で示される如く機関負荷が低くなるにつれて吸気弁7の閉弁時期が遅くされる。なお、このときにもスロットル弁17は全開又はほぼ全開状態に保持されており、従って燃焼室5内に供給される吸入空気量はスロットル弁17によらずに吸気弁7の閉弁時期を変えることによって制御されている。このときにもポンピング損失は零となる。
このように機関高負荷運転状態から機関負荷が低くなるときには実圧縮比がほぼ一定のもとで吸入空気量が減少するにつれて機械圧縮比が増大せしめられる。即ち、吸入空気量の減少に比例してピストン4が圧縮上死点に達したときの燃焼室5の容積が減少せしめられる。従ってピストン4が圧縮上死点に達したときの燃焼室5の容積は吸入空気量に比例して変化していることになる。なお、このとき燃焼室5内の空燃比は理論空燃比となっているのでピストン4が圧縮上死点に達したときの燃焼室5の容積は燃料量に比例して変化していることになる。
機関負荷が更に低くなると機械圧縮比は更に増大せしめられ、機械圧縮比が燃焼室5の構造上限界となる限界機械圧縮比に達すると、機械圧縮比が限界機械圧縮比に達したときの機関負荷L1よりも負荷の低い領域では機械圧縮比が限界機械圧縮比に保持される。従って機関低負荷運転時には機械圧縮比は最大となり、膨張比も最大となる。別の言い方をすると機関低負荷運転時に最大の膨張比が得られるように機械圧縮比が最大にされる。
一方、図9において実線で示されるように吸気弁7の閉弁時期は機関負荷が低くなるにつれて燃焼室5内に供給される吸入空気量を制御しうる限界閉弁時期まで遅らされ、吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に達したときの機関負荷L2よりも負荷の低い領域では吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に保持される。吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に保持されるともはや吸気弁7の閉弁時期の変化によっては吸入空気量を制御しえないので他の何らかの方法によって吸入空気量を制御する必要がある。
図9に示される実施例ではこのとき、即ち吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に達したときの機関負荷L2よりも負荷の低い領域ではスロットル弁17によって燃焼室5内に供給される吸入空気量が制御される。ただし、スロットル弁17による吸入空気量の制御が行われると図9に示されるようにポンピング損失が増大する。
なお、このようなポンピング損失が発生しないように吸気弁7の閉弁時期が限界閉弁時期に達したときの機関負荷L2よりも負荷の低い領域ではスロットル弁17を全開又はほぼ全開に保持した状態で機関負荷が低くなるほど空燃比を大きくすることもできる。このときには燃料噴射弁13を燃焼室5内に配置して成層燃焼させることが好ましい。
一方、前述したように図8(B)に示す超高膨張比サイクルでは膨張比が26とされる。この膨張比は高いほど好ましいが20以上であればかなり高い理論熱効率を得ることができる。従って本発明では膨張比が20以上となるように可変圧縮比機構Aが形成されている。
次に機関始動時における燃料噴射弁13からの燃料噴射制御および吸気弁7の閉弁時期について説明する。
図10は機関始動時における機関回転数の変化と燃料噴射量Qの変化を示している。機関を始動すべくスタータモータによりクランキングが行われているときには機関回転数Nは200r.p.m程度で回転せしめられており、この間各気筒の燃料噴射弁13からは始動時燃料Qが順次噴射される。次いでいずれかの気筒で爆発が生じると機関回転数Nが上昇を開始する。本発明では図10に示されるようにクランキングが開始されてから機関回転数Nが400r.p.m程度まで上昇する間を始動期間或いは始動時と称しており、この始動期間中に各燃料噴射弁13から噴射される燃料量を機関始動時の燃料噴射量Q或いは始動時燃料噴射量Qと称している。
さて、本発明による第1実施例では機関始動時には機械圧縮比が最大機械圧縮比とされており、まず初めにこの場合について説明する。
機関始動時には機関温度が低いほど着火燃焼しずらくなり、この場合良好な着火燃焼を確保するには実圧縮比を上昇させることが必要となる。そこで本発明による実施例では図11に示されるように機関始動時における機関温度が低いほど、即ち機関始動時における機関冷却水温TWが低いほど実圧縮比が高くされる。
ところで前述したように機関始動時には機械圧縮比が最大機械圧縮比とされており、このように機関圧縮比が固定されている場合には吸気弁7の閉弁時期を早めると実圧縮比が高くなる。従って図12(A)に示されるように本発明による実施例では機関始動時には機関冷却水温TWが低くなるにつれて吸気弁7の閉弁時期ICが早められる。
さて、前述したように本発明による実施例ではカム位相変更部B1とカム作用角変更部B2との双方によって、即ち可変バルブタイミング機構Bによって吸気弁7の開弁時期と開弁期間とを、即ち吸気弁7の開弁時期と閉弁時期とを任意に変更することができる。ところが機関始動時には通常油圧が発生しておらず、従ってカム位相変更部B1による吸気弁7の閉弁時期ICの制御は困難である。従って機関始動時には電気駆動のアクチュエータ91を備えたカム作用角変更部B2によって吸気弁7の閉弁時期ICが制御される。なお無論この場合、カム位相変更部B1も電気駆動式にすることもできる。
一方、実圧縮比が同一でも大気圧が低下すると圧縮端における燃焼室5内の圧力は低下する。従って機関始動時における吸気弁7の閉弁時期ICを定めるに当っては大気圧を考慮した方が好ましいことになる。そこで本発明による実施例では図12(B)に示されるように吸気弁7の閉弁時期ICに対する補正量が大気圧の関数として定められている。図12(B)からわかるように機関始動時における閉弁時期ICは同一の機関冷却水温のもとでは機関始動時における大気圧が低いほど早められる。
本発明による実施例では機関始動時における吸気弁7の閉弁時期ICは図12(A)に示される閉弁時期ICと図12(B)に示される補正量との和として求められる。この機関始動時における吸気弁7の閉弁時期IC、即ち始動時閉弁時期ICは機関冷却水温TWと大気圧の関数として図12(C)に示されるようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。本発明では機関始動時には吸気弁7の閉弁時期がこの予め定められた始動時閉弁時期ICに制御される。
図13は機関始動時における吸気弁7の閉弁時期IC、即ち始動時閉弁時期ICと、吸気ポート8内に吹き戻す混合気温との関係を示している。前述したように圧縮行程時においてピストン4が上昇しているときに吸気弁7が開弁している間は燃焼室5内の混合気は吸気ポート8内に吹き戻され、従って特に機関始動時にはこの間、燃焼室5内の混合気は圧縮されていないようにみえる。
しかしながら圧縮行程時には吸気弁7のリフト量は小さくなっており、従って燃焼室5から吸気ポート8内への混合気の流出が抑制されているために圧縮行程時には吸気弁7が開弁していたとしても燃焼室5内の混合気は断熱圧縮作用を受けることになる。その結果、吸気ポート8内に吹き戻される混合気は温度上昇することになる。
この場合、吸気弁7が閉弁するまで行われるこの断熱圧縮作用は吸気弁7の閉弁時期ICが遅くなるほど強くなるので図13に示されるように吸気弁7の閉弁時期ICが遅くなるほど吸気ポート8に吹き戻される混合気の温度が上昇する。なお、図13においてCI1は高負荷運転時における吸気弁7の閉弁時期を示しており、CI4は吸気弁7の限界閉弁時期を示しており、CI2,CI3はCI1とCI4との間の吸気弁7の閉弁時期を示している。図13から吸気弁7の閉弁時期ICがCI1から限界閉弁時期CI4に近づくに従って吹き返し混合気温が上昇することがわかる。
吸気ポート8内に吹き戻された混合気はサージタンク12内を通って各気筒の吸気ポート8内に送り込まれる。従って吹き返し混合気温が上昇すると各気筒の吸気ポート8の内壁面や吸気弁7の弁体背面上に付着した燃料からの蒸発量が増大する。即ち、機関始動時には吸気弁7の閉弁時期ICが遅くなるほど付着燃料の蒸発量が増大することになる。
このように付着燃料の蒸発量が増大したときに燃焼室5内に最適な濃度の混合気を形成するには燃料噴射量を減少させる必要がある。そこで本発明では図14に示されるように同一の機関冷却水温TWのもとでは始動時閉弁時期ICが遅らされるほど機関始動時の燃料噴射量Qが減少せしめられる。なお、図14におけるCI1〜CI4は図13に示されるCI1〜CI4と同じである。また、図14から同一の始動時閉弁時期CI1〜CI4のもとでは機関始動時における機関冷却水温TWが低いほど機関始動時の燃料噴射量Qが増大せしめられることがわかる。図14に示される関係は予めROM32内に記憶されている。
図15は第1実施例を実行するための機械圧縮比の制御ルーチンを示している。
図15を参照するとまず初めにステップ100において機関の運転が停止されたか否かが判別される。機関の運転が停止されたときにはステップ101に進んで機械圧縮比が最大となるように可変圧縮比機構Aが駆動される。従ってこの第1実施例では機関始動時に機械圧縮比が最大とされている。
図16は第1実施例を実行するための機関の始動制御ルーチンを示している。
図16を参照するとまず初めにステップ110において始動時であるか否か、即ち図10に示される始動期間であるか否かが判別される。始動時であるときにはステップ111に進んで水温センサ24により機関冷却水温TWが検出され、次いでステップ112では大気圧センサ43により大気圧が検出される。次いでステップ113ではこれら水温TWおよび大気圧に基づいて図12(C)に示す関係から吸気弁7の始動時閉弁時期ICが算出される。
次いでステップ114では吸気弁7の閉弁時期が算出された始動時閉弁時期ICとなるように可変バルブタイミング機構Bが駆動される。次いでステップ115ではこの始動時閉弁時期ICと機関冷却水温TWから図14に示される関係に基づいて始動時の燃料噴射量Qが算出される。次いでステップ116では予め定められた噴射タイミングのときに各燃料噴射弁13から算出された量Qの燃料が噴射される。
図17および図18に本発明による第2実施例を示す。この第2実施例では機関始動時に機械圧縮比を大気圧に応じて変化させるようにしている。大気圧が低くなるほど圧縮端における燃焼室5内の圧力は低くなり、従ってこの第2実施例では圧縮端圧力を上昇させるために機関始動時には大気圧が低いほど機械圧縮比CRが高くされる。この第2実施例では機関の運転が開始されるときに機械圧縮比が制御される。
図18は第2実施例を実行するための機械圧縮比の制御ルーチンを示している。
図18を参照するとまず初めにステップ10においてイグニッションスイッチがオフからオンに切換えられたか否が判別される。イグニッションスイッチがオフからオンに切換えられたときにはステップ121に進んで大気圧センサ43により大気圧が検出され、次いでステップ122ではこの大気圧に基づいて図17に示す関係から機械圧縮比CRが算出される。次いでステップ123では機械圧縮比が算出された機械圧縮比CRとなるように可変圧縮比機構Aが駆動される。
次いでステップ124ではスタータモータを駆動するためのスタータスイッチがオンにされているか否かが判別され、スタータスイッチがオンにされているときにはステップ125に進んで可変圧縮機構Aの駆動処理が完了したか否か、即ち機械圧縮比が機械圧縮比CRになったか否かが判別される。機械圧縮比が機械圧縮比CRになったときにステップ126に進んでスタータモータの駆動が開始され、図10に示される始動期間となる。なお、第2実施例を実行するための機関の始動制御ルーチンとしては図16に示されるルーチンが用いられる。
火花点火式内燃機関の全体図である。 可変圧縮比機構の分解斜視図である。 図解的に表した内燃機関の側面断面図である。 可変バルブタイミング機構を示す図である。 吸気弁および排気弁のリフト量を示す図である。 機械圧縮比、実圧縮比および膨張比を説明するための図である。 理論熱効率と膨張比との関係を示す図である。 通常のサイクルおよび超高膨張比サイクルを説明するための図である。 機関負荷に応じた機械圧縮比等の変化を示す図である。 機関始動時における機関回転数の変化と燃料噴射量の変化を示す図である。 水温TWと実圧縮比との関係を示す図である。 水温TWと吸気弁の閉弁時期ICとの関係を示す図である。 吸気弁の閉弁時期ICと吹き戻し混合気温との関係を示す図である。 水温TWと始動時燃料噴射量Qとの関係を示す図である。 機械圧縮比を制御するためのフローチャートである。 機関の始動を制御するためのフローチャートである。 機械圧縮比CRと大気圧との関係を示す図である。 機械圧縮比を制御するためのフローチャートである。
符号の説明
1 クランクケース
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
7 吸気弁
A 可変圧縮比機構
B 可変バルブタイミング機構

Claims (3)

  1. 吸気弁の閉弁時期を吸気下死点と圧縮上死点の間で制御可能な可変バルブタイミング機構と機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構とを具備した火花点火式内燃機関において、機関始動時には吸気弁の閉弁時期が予め定められた始動時閉弁時期に制御され、該始動時閉弁時期は機関始動時における機関冷却水温が低くなるにつれて早められ、同一の機関冷却水温のもとでは該始動時閉弁時期が遅らされるほど機関始動時の燃料噴射量が減少せしめられ、更に機関始動時には大気圧が低いほど機械圧縮比が高くされ、イグニッションスイッチがオフからオンに切換えられたときに機械圧縮比が大気圧に応じた機械圧縮比となるように可変圧縮比機構が駆動され、次いでスタータスイッチがオンにされているか否かが判別され、スタータスイッチがオンにされているときには機械圧縮比が大気圧に応じた機械圧縮比になったか否かが判別され、機械圧縮比が大気圧に応じた機械圧縮比になったときにスタータモータの駆動が開始される火花点火式内燃機関。
  2. 上記始動時閉弁時期は同一の機関冷却水温のもとでは機関始動時における大気圧が低いほど早められる請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
  3. 同一の上記始動時閉弁時期のもとでは機関始動時における機関冷却水温が低いほど機関始動時の燃料噴射量が増大せしめられる請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
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