JP5114103B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、カーカス層の端部をビードコアで挟み込んで係止した空気入りタイヤに関し、特に、タイヤ重量を減少させつつユニフォミティを向上させた空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、一般に、一対のビードコアと、その間に渡ってトロイダル状に延びる一層以上のカーカス層とを備えており、カーカス層の内部には、例えばスチールコード等のラジアル方向(子午線方向)に延びるコードが、互いに略平行に所定の距離を隔てて配置されている。このような構造の空気入りタイヤとして、従来、ゴムで被覆された1本のコードを、カーカス層の端部で折り返して両端部間で往復させ、タイヤ周方向に順次連続して配置しつつ、複数周に渡って重ね合わせて配置してカーカス層を形成した空気入りタイヤが知られている(特許文献1参照)。
図5は、この従来の空気入りタイヤの構造を破断して示す斜視図である。
この空気入りタイヤ100は、図示のように、一対のビード部101間に渡って延びる1層のカーカス層110(図では、カーカス層110のコード111のみ示す)と、各ビード部101に配置され、カーカス層110の端部を挟み込んで係止するビードコア105と、トレッド部102のカーカス層110の外周側に配置された1層以上のベルト層106等を備えている。また、この空気入りタイヤ100では、カーカス層110を、そのタイヤ半径方向内側(図では下側)に位置する両端部間に渡って、1本のコード111を子午線方向に繰り返し配置してタイヤ周方向に所定の間隔で配列させて形成している。
図6は、このコード111の配置パターンを模式的に示す平面展開図であり、カーカス層110のタイヤ周方向の一部を拡大して示す。
コード111は、図示のように、カーカス層110の一方の端部から他方の端部まで子午線方向(図では左右方向)に延び、その端部で略直角に屈曲してタイヤ周方向(図では上下方向)に所定の距離だけ延びた後、上記と逆方向に屈曲して再び前記一方の端部まで延びて略直角に屈曲している。このコード111は、以上を所定のピッチで順次繰り返してカーカス層110の端部で折り返して両端部間を往復しつつ、子午線方向及びタイヤ周方向に連続して延び、全体としてタイヤ周方向に矩形波状に延びるように配置されている。また、コード111は、タイヤ周方向に順次所定の距離だけずれるようにして複数周、それぞれカーカス層110の端部に位置する周方向部111Sを互いに部分的に重ね合わせて配置され、両端部間を延びる部分が、カーカス層110の全体に亘ってタイヤ周方向に所定の間隔で略平行に配列される。
この空気入りタイヤ100では、コード111を、以上のようにタイヤ周方向に3周(図のコード111−1、111−2、111−3)させて3箇所の周方向部111Sを重ね合わせ、これら重ね合わせた部分を、カーカス層110の両端部のそれぞれに交互に位置させている。また、これらコード111の周方向部11S側の両屈曲部付近(ビード部101に位置するカーカス層110の両端部)(図5参照)を、ビードコア105により両側から挟み込んで係止している。
図7は、この空気入りタイヤ100のビード部101を拡大して示すタイヤ幅方向の断面図である。
この空気入りタイヤ100のビードコア105は、図示のように、コード111を挟んで分割して設けられた分割型のビードコア105であり、コード111のタイヤ幅方向(図では左右方向)の両側のそれぞれに配置された、一対の分割ビード105A、105Bからなる。各分割ビード105A、105Bは、タイヤ周方向に延びるビードワイヤ105W(図5参照)から構成され、それぞれビードワイヤ105Wを、コード111に沿って複数列配置するとともに、略タイヤ幅方向に1段以上積層して形成されている。
この従来の空気入りタイヤ100では、これらビードコア105の各分割ビード105A、105Bにより、コード111の端部を所定の範囲に渡って挟み込んでビードコア105に係止し、これにより、コード111(カーカス層110)が、内圧充填時や転動時等に作用する張力(図7の矢印H)等によりビードコア105から引き抜かれるのを防止している。また、各分割ビード105A、105Bのビードワイヤ105Wにより、それと同じ方向に延びるコード111の周方向部111S及び、それらが重なり合った部分の近傍を挟み込んでコード111の引き抜け抵抗を増加させ、コード111がビードコア105から引き抜かれるのをより確実に防止している。
ところが、この空気入りタイヤ100では、コード111を、カーカス層110の端部間で折り返してタイヤ周方向に連続配置したことに伴い、折り返しの度にコード111に周方向部111Sが形成され、その分、カーカス層110全体のコード111の長さ(量)が増加する傾向がある。その結果、この従来の空気入りタイヤ100では、カーカス層110内のコード111及びタイヤ全体の重量も増加する傾向があり、近年のタイヤの軽量化の要請に対応するのが難しい。また、コード111の各周方向部111Sを、安定して同じ状態に重ね合わせて配置するのは困難であり、コード111同士の重なり合い形状にばらつきが生じる傾向がある。そのため、この空気入りタイヤ100では、コード111が重なり合うビード部101を中心にして、タイヤのユニフォミティが低くなる恐れがある。
このような問題に対処する方法の1つとして、コード111を、カーカス層110の両端部間の長さに応じた長さに切断し、これら複数本のコード111を、カーカス層110のビードコア105に係止される両端部間に渡って配置して、コード111に周方向部111Sが形成されないようにすることが考えられる。しかしながら、この場合には、張力等が作用したときにコード111がビードコア105(分割ビード105A、105B)から受ける抵抗が低くなる等、ビードコア105のコード111を係止する効果が低下して、コード111がビードコア105から引き抜かれ易くなる、という問題が生じる。
特開平11−115420号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、カーカス層の端部を挟み込んで係止するビードコアからカーカス層のコードが引き抜かれるのを防止しつつ、タイヤの軽量化及びユニフォミティの向上を図ることである。
請求項1の発明は、一対のビード部間に渡って延びる複数本のコードを有する少なくとも一層のカーカス層と、前記ビード部に配置され、前記カーカス層の端部を挟み込んで係止するビードコアと、を備えた空気入りタイヤであって、前記複数本のコードは、それぞれ前記カーカス層の前記ビードコアに係止された両端部間に渡って延びる一対の本体部、及び該一対の本体部の一方の端部間を前記カーカス層の端部において連結する連結部からなり、複数の前記本体部が前記カーカス層のタイヤ周方向に配列され、前記カーカス層の端部でタイヤ周方向に隣接する2本以上の前記コードを前記連結部側で部分的に重ね合わせて配置したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層の一方の端部に配置された前記連結部から延びる前記コードの本体部が、前記カーカス層の他方の端部に前記連結部が配置された前記コードの一対の本体部間に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載された空気入りタイヤにおいて、前記複数本のコードの前記連結部が、前記カーカス層の両端部のそれぞれに交互に配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層の両端部のそれぞれに配置された前記連結部から延びる複数の前記コードの本体部が、互いにタイヤ周方向に交互に配置されていることを特徴とする
求項の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、複数の前記重ね合わせて配置されたコードの前記連結部が、前記カーカス層の両端部のそれぞれに交互に配置されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層は、該カーカス層の両端部のそれぞれに前記連結部が配置された2本以上の前記コードからなるコード群をタイヤ周方向に順次配置して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、カーカス層の端部を挟み込んで係止するビードコアからカーカス層のコードが引き抜かれるのを抑制しつつ、タイヤの軽量化及びユニフォミティの向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤの構造を模式的に示すタイヤ幅方向の断面図である。
この空気入りタイヤ1は、図示のように、一対のビード部3間に渡って延びる少なくとも一層(ここでは1層)のカーカス層20と、各ビード部3に配置され、カーカス層20の端部を挟み込んで係止するビードコア10と、トレッド部2のカーカス層20の外周側に配置された少なくとも1層(ここでは2層)のベルト層30、31と、その外周側に配置されたトレッド部2の外周面を構成するトレッドゴム35と、を備えている。
ベルト層30、31は、互いにタイヤ半径方向(図では上下方向)に重ね合わせて配置され、全体としてトレッド部2のタイヤ幅方向(図では左右方向)の略全域に亘って、カーカス層20をタイヤ半径方向外側から覆うように隣接して配置されている。これら各ベルト層30、31には、それぞれ例えばスチール等の金属や有機繊維からなる単線や撚り線等の複数本のコードが、タイヤ周方向に対して互いに逆方向に所定の角度で傾斜して配列されている。
トレッドゴム35は、トレッド部2の路面等に接するゴム層であり、その表面(踏面)に、タイヤ周方向に延びる主溝や略タイヤ幅方向に延びるラグ溝等の各種の溝やサイプ等からなるトレッドパターンが形成されている。
カーカス層20は、ビード部3に配置されたビードコア10からサイドウォール部4とトレッド部2を通ってトロイダル状に延びるとともに、そのタイヤ半径方向内側に位置する両端部がビードコア10に係止されている。また、このカーカス層20は、例えばスチール等の金属や有機繊維の単線や撚り線等からなる複数本のコードを有し、これら各コードを、それぞれ両端部間に渡って空気入りタイヤ1のラジアル方向(子午線方向)に延在させつつタイヤ周方向に所定の間隔で配列させる等、所定のパターンで配置している。
図2は、このカーカス層20のタイヤ周方向の一部を示す模式図であり、図2Aは、カーカス層20に配置された複数本のコードの配置パターンを模式的に示す平面展開図、図2Bは、1本のコードを抜き出して示す平面展開図である。
なお、図では、カーカス層20(コード21)の子午線方向(図の左右方向)の中央部を省略し、それらの両端部(図の左右方向の端部)を中心にコード21の配置パターンを拡大して示す。また、図2Aでは、カーカス層20の両端部のそれぞれで交差するコード21を、互いに異なる線(実線及び点線)で示している。
これら複数本のコード21は、図示のように、それぞれカーカス層20のビードコア10に係止された両端部(図では左右の端部)間に渡って延びる一対の本体部21H(図2B参照)及び、これら一対の本体部21Hの一方(図2Bでは右方)の端部間をカーカス層20の端部において連結する連結部21Rからなり、平面展開した状態で横長な略U字状に形成されている。カーカス層20は、この複数本のコード21の連結部21Rを、その両端部に沿って交互に配置する等、所定のパターンで順次配置するとともに、それらから延びる複数の本体部21Hを、所定の順序で配置してカーカス層20の全体に亘ってタイヤ周方向(図では上下方向)に所定間隔で配列させている。
より具体的には、このカーカス層20では、各コード21を、カーカス層20の一方の端部から他方の端部まで子午線方向に沿って延び、その端部で略タイヤ周方向に屈曲して同方向に向かって所定の距離だけ略直線状や湾曲状等(ここでは略湾曲状)に延びた後、上記と逆方向に屈曲して再び前記一方の端部まで子午線方向に沿って延びる、折り返し形状に形成している。これにより、コード21の両本体部21Hを略平行に配置するとともに、その切断端(自由端)を、カーカス層20の一方の端部に沿って所定距離だけ隔てた位置に配置している。
また、このカーカス層20では、これら略同一形状の複数本のコード21を、その連結部21Rがカーカス層20の両端部のそれぞれに交互に配置され、かつタイヤ周方向に順次所定の距離だけずれるように配置している。このようにして、カーカス層20の各端部で、タイヤ周方向に相互に隣接して配置される2本以上(ここでは3本)のコード21を、連結部21R側(連結部21R又はその近傍の本体部21H)で順次部分的に重ね合わせて配置している。更に、このカーカス層20では、これら複数の重ね合わせたコード21の各連結部21Rを、カーカス層20の両端部のそれぞれに交互に、タイヤ周方向に所定の距離だけずらせて順次配置し、その両端部側の各連結部21Rから延びるコード21の本体部21Hを、互いに他方側の本体部21H間の略中央に位置するよう、タイヤ周方向に交互に配列させている。
加えて、本実施形態のカーカス層20は、その両端部のそれぞれに連結部21Rが配置された2本以上のコード21からなるコード群21Gを1つの単位とし、このコード群21Gをタイヤ周方向に複数、順次配置することで形成されている。ここでは、以上説明した重ね合わせて配置した左右3本ずつ(計6本)のコード21からなるコード群21Gを、タイヤ周方向(図2の上下方向)に順次所定間隔でカーカス層20の全周に亘って配置し、その複数の本体部21Hを、カーカス層20のタイヤ周方向に略等間隔で配列させている。
このように配置された結果、このカーカス層20内の複数本のコード21は、カーカス層20の端部において、互いに他の複数本(ここでは2本)のコード21と、連結部21R又は、その近傍の本体部21H等の複数箇所で交差している。また、カーカス層20の一方の端部に配置された連結部21Rから延びる少なくとも一方のコード21の本体部21Hが、他方の端部に連結部21Rが配置されたコード21の一対の本体部21H間に、他の本体部21Hを挟んで配置されている。更に、カーカス層20の両端部のそれぞれに配置された連結部21Rから延びる複数のコード21の本体部21H(図2Aの実線及び点線で示す各本体部21H)が、互いにタイヤ周方向に交互に配置されている。
以上説明したカーカス層20(複数本のコード21)は、そのビード部3(図1参照)に位置する両端部を、それぞれビードコア10により両側から挟み込まれて係止される。このビードコア10は、カーカス層20を挟んで分割して設けられた分割型のビードコア10であり、そのタイヤ幅方向(図1では左右方向)の内側及び外側のそれぞれに配置された、一対の分割ビード10A、10Bからなる。各分割ビード10A、10Bは、タイヤ周方向に延びるビードワイヤ10Wから構成され、それぞれビードワイヤ10Wを、カーカス層20の端部に沿って複数列配置するとともに、略タイヤ幅方向に1段以上積層して形成されている。
この空気入りタイヤ1では、これら各分割ビード10A、10Bにより、複数本の各コード21の端部、即ち、各コード21の本体部21Hの切断端側、及び連結部21Rを含む連結端側を、所定の範囲に渡って挟み込んでビードコア10に係止し、コード21(カーカス層20)が内圧充填時の張力等でビードコア10から引き抜かれるのを防止している。また、各分割ビード10A、10Bのビードワイヤ10Wにより、それと略同一方向に延びるコード21の連結部21R及び、それらが重なり合った部分の近傍を挟み込み、コード21及びカーカス層20のビードコア10からの引き抜け抵抗を増加させている。
本実施形態では、このカーカス層20内に複数本配置した各コード21を、一対の本体部21H及びそれらの一方の端部間のみを連結する連結部21Rから構成したため、1本のコード111をタイヤ周方向に連続配置したカーカス層110(図5、図6参照)に比べて、コード全体として略タイヤ周方向に延びる部分を減らすことができる。これにより、カーカス層20に配置されるコード21の全長が従来よりも短縮し、その分、カーカス層20及び空気入りタイヤ1の重量を減少させることができる。同時に、ビード部3でのコード21同士の重なり合い箇所や範囲が減少して、重なり合い形状のばらつき等に起因した変動要因を低下させることができるため、タイヤのユニフォミティを改善することもできる。
また、このカーカス層20では、各コード21のそれぞれに上記した引き抜け抵抗が比較的大きいタイヤ周方向の連結部21Rを形成するとともに、それらをカーカス層20の両端部に交互に配置する等して所定のパターンで配置したため、複数の連結部21Rを、カーカス層20の両端部に比較的均等に配置することができる。同時に、カーカス層20の両端部の各連結部21Rから延びる本体部21Hを、他方側に連結部21Rが位置するコード21の一対の本体部21H間に配置し、或いは、タイヤ周方向に交互に配置する等したため、引き抜け抵抗が比較的小さい本体部21Hの切断端を、複数隣接及び連続させずに連結部21R付近等に配置させることができる。その結果、各コード21がビードコア10から引き抜かれるのが抑制され、複数本のコード21全体の引き抜け抵抗をある程度の大きさに維持することができ、それらがビードコア10から引き抜かれるのを充分に防止することができる。
加えて、カーカス層20の端部でタイヤ周方向に隣接配置された2本以上のコードを、連結部21R側で部分的に重ね合わせて交差させたため、各交差部がビードワイヤ10Wに引っ掛かる等して、引き抜け抵抗をより大きくすることができ、コード21がビードコア10から引き抜かれるのを効果的に防止することができる。
従って、本実施形態によれば、カーカス層20の端部を挟み込んで係止するビードコア10から、カーカス層20のコード21が引き抜かれるのを防止しつつ、タイヤの軽量化及びユニフォミティの向上を図ることができる。
ここで、本実施形態のように、2本以上(ここでは6本)のコード21からなるコード群21Gを、タイヤ周方向に配置してカーカス層20を形成した場合には、カーカス層20の形成手順を比較的単純にできる等、ベルト層20及び空気入りタイヤ1の生産性が低下するのを抑制することができる。また、各連結部21Rを両端部及びタイヤ周方向に均等に配置でき、タイヤのバランスが低下するのを抑制することもできる。従って、コード21は、そのように配置するのがより望ましい。ただし、このコード群21Gは、より多い又は少ない本数のコード21により形成し、或いは、カーカス層20の両端部に異なる数のコード21の連結部21Rを配置して形成する等、複数本のコード21を他のパターンで配置して形成してもよい。
図3は、このような他のパターンにより配置されたコード21の例を模式的に示す平面展開図である。
コード群21Gは、図3Aに示すように、連結部21R側で部分的に重ね合わせて配置された2本のコード21を、それぞれカーカス層20の両端部に交互に配置して、計4本のコード21により形成してもよい。また、図3Bに示すように、各連結部21Rがカーカス層20の両端部のそれぞれに配置された一対(2本)のコード21を、互いに一方の本体部21Hが他方の本体部21Hの略中間に位置するように配置してコード群21Gを形成し、これをタイヤ周方向に順次配置してカーカス層20を形成してもよい。
また、カーカス層20は、コード群21Gの繰り返し配置によらずに、コード21を所定のパターンで配置して形成してもよい。
図4は、このような他のパターンにより配置されたコード21の一例を模式的に示す平面展開図である。
このカーカス層20では、図示のように、複数本のコード21の連結部21Rを、カーカス層20の両端部のそれぞれに交互に配置しつつ、各連結部21Rから延びる各本体部21Hを、他方側に連結部21Rが配置された隣接する各コード21の一対の本体部21H間にそれぞれ配置している。このように、複数本のコード21を、互い違いにタイヤ周方向に交互に配置し、1本のコード21の一対の本体部21H間に、2本のコード21のそれぞれタイヤ周方向に隣接する本体部21Hを配置させ、これを順次繰り返して各本体部21Hをタイヤ周方向の全周に亘って配列させてカーカス層20を形成してもよい。
なお、本実施形態では、2本(図3A参照)及び3本(図2A参照)のコード21を連結部21R側で重ね合わせたコード配置を例に採り説明したが、より多数本(4本以上)のコード21を重ね合わせて配置して、コード群21Gやカーカス層20を形成してもよい。この場合には、各コード21の連結部21Rは、それぞれの重ね合わせ本数等のコードの配置パターンに応じた長さに形成される。また、ここでは、上記したように、同一のコード群21Gをタイヤ周方向に配置してカーカス層20を形成したが、異なる複数種類のコード配置のコード群21Gを組み合わせてタイヤ周方向に配置して、カーカス層20を形成してもよい。更に、この空気入りタイヤ1では、1層のカーカス層20を設けたが、2層以上の同様のカーカス層20を重ね合わせて配置してもよく、或いは、他の構造のカーカス層と組み合わせて配置してもよい。
(タイヤ製造試験)
本発明の効果を確認するため、以上のようにして複数本のコード21を配置(図2参照)してカーカス層20を形成した実施例のタイヤ(以下、実施品という)と、1本のコードをタイヤ周方向に連続配置してカーカス層を形成した比較例(従来例)のタイヤ(図5、6参照)(以下、比較品という)とを試作し、タイヤの重量及びユニフォミティを比較した。
実施品と比較品は共に、JATMA YEAR BOOK(2006、日本自動車タイヤ協会規格)で定めるタイヤサイズ275/80R22.5のトラック及びバス用の空気入りラジアルプライタイヤである。これら各タイヤの重量及びユニフォミティを測定し、それぞれ比較品を100とした指数に換算して比較した。各指数は、値が小さいほど結果が良好であることを示す。
その結果、タイヤ重量は、比較品の100に対して、実施品では85と低くなっており、タイヤの重量を大幅に軽くできることが分かった。また、ユニフォミティも、比較品の100に対して、実施品では80と低くなっており、タイヤのユニフォミティを効果的に改善できることが分かった。これより、本発明により、カーカス層20の端部を挟み込んで係止するビードコア10から、カーカス層20のコード21が引き抜かれるのを防止しつつ、タイヤの軽量化及びユニフォミティの向上を図れることが証明された。
本実施形態の空気入りタイヤの構造を模式的に示すタイヤ幅方向の断面図である。 本実施形態のカーカス層のタイヤ周方向の一部を示す模式図である。 本実施形態の他のパターンにより配置されたコードの例を模式的に示す平面展開図である。 本実施形態の他のパターンにより配置されたコードの一例を模式的に示す平面展開図である。 従来の空気入りタイヤの構造を破断して示す斜視図である。 図5の空気入りタイヤが備えるカーカス層のコードの配置パターンを模式的に示す平面展開図である。 図5の空気入りタイヤのビード部を拡大して示すタイヤ幅方向の断面図である。
符号の説明
1・・・空気入りタイヤ、2・・・トレッド部、3・・・ビード部、4・・・サイドウォール部、10・・・ビードコア、10A・・・分割ビード、10B・・・分割ビード、10W・・・ビードワイヤ、20・・・カーカス層、21・・・コード、21H・・・本体部、21R・・・連結部、21G・・・コード群、30・・・ベルト層、31・・・ベルト層、35・・・トレッドゴム。

Claims (6)

  1. 一対のビード部間に渡って延びる複数本のコードを有する少なくとも一層のカーカス層と、前記ビード部に配置され、前記カーカス層の端部を挟み込んで係止するビードコアと、を備えた空気入りタイヤであって、
    前記複数本のコードは、それぞれ前記カーカス層の前記ビードコアに係止された両端部間に渡って延びる一対の本体部、及び該一対の本体部の一方の端部間を前記カーカス層の端部において連結する連結部からなり、複数の前記本体部が前記カーカス層のタイヤ周方向に配列され
    前記カーカス層の端部でタイヤ周方向に隣接する2本以上の前記コードを前記連結部側で部分的に重ね合わせて配置したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 請求項1に記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記カーカス層の一方の端部に配置された前記連結部から延びる前記コードの本体部が、前記カーカス層の他方の端部に前記連結部が配置された前記コードの一対の本体部間に配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 請求項1または2に記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記複数本のコードの前記連結部が、前記カーカス層の両端部のそれぞれに交互に配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記カーカス層の両端部のそれぞれに配置された前記連結部から延びる複数の前記コードの本体部が、互いにタイヤ周方向に交互に配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    複数の前記重ね合わせて配置されたコードの前記連結部が、前記カーカス層の両端部のそれぞれに交互に配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載された空気入りタイヤにおいて、
    前記カーカス層は、該カーカス層の両端部のそれぞれに前記連結部が配置された2本以上の前記コードからなるコード群をタイヤ周方向に順次配置して形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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