JP6250259B2 - 航空機用空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、航空機用空気入りタイヤ関する。
ベルト層が、ベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらタイヤ周方向に延びる構造が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。またタイヤ周方向に対する外側ベルトのコードの傾斜角度が、内側ベルトのコードの傾斜角度よりも大きく、かつ該外側ベルトの両端が切断された構造が開示されている(特許文献3参照)。
更にストリップの幅方向における両側縁のうちの少なくとも片側縁にて折り返したフォールド構造ベルトを備えた空気入りタイヤが開示されている(特許文献4及び特許文献5参照)。
特開2000−52710号公報 特開平6−211003号公報 特開平5−193306号公報 特開平2−141306号公報 特開平2−198828号公報
例えば航空機用の空気入りタイヤには、軽量化の制約の下、高速走行時のスタンディングウェーブの発生の抑制、及び外傷によるカットやピールオフの発生の抑制が求められ、上記した特許文献1〜3によりこれらの目標は一応達成されている。
しかしながら、上記した特許文献2,3に係る従来例では、外側ベルトのコード切断端部がむき出しとなっており、該コード切断端部を核としてセパレーションが発生し易いと考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、軽量化を図ると共に、スタンディングウェーブの発生、外傷によるカットやピールオフの発生、及び外側ベルトの両端でのセパレーションの発生を夫々抑制できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、一対のビード部間をトロイド状に跨って配設された少なくとも1層のカーカスと、該カーカスのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝が形成されたトレッドと、タイヤ径方向における前記カーカスと前記トレッドとの間に配設され、タイヤ赤道面に対し鋭角となる第1角度で交差すると共にタイヤ幅方向両端において折れ曲がることによりジグザグしながらタイヤ周方向に延びるコードが全領域に埋設されている少なくとも1層の内側ベルトと、タイヤ径方向における該内側ベルトと前記トレッドとの間に配設され、前記タイヤ赤道面に対し前記第1角度よりも大きい鋭角の第2角度で交差するコードが全領域に埋設され、タイヤ幅方向両側の切断端部がタイヤ幅方向内側に折り返され、前記切断端部が前記周方向主溝のタイヤ径方向内側位置を避けて配置され、前記トレッドの接地幅をWとすると、両側の前記切断端部が、タイヤ赤道面から(0.15〜0.35)Wの範囲に位置している少なくとも1層の外側ベルトと、を有している。
ここで、外側ベルトの切断端部の位置の下限を、タイヤ赤道面から0.15Wとしたのは、タイヤ耐圧性や、遠心力による迫出し時のひずみの集中を避けるためであり、上限をタイヤ赤道面から0.35Wとしたのは、せん断ひずみの集中を避けるためである。
請求項1に記載の航空機用空気入りタイヤでは、内側ベルトのコードが、タイヤ赤道面に対し鋭角となる第1角度で交差すると共に、タイヤ幅方向両端において折れ曲がることによりジグザグしながらタイヤ周方向に延びているので、該内側ベルトの総強力を維持したままその層数を減らして、軽量化を図ると共にスタンディングウェーブの発生を抑制することができる。また外側ベルトのコードが、タイヤ赤道面に対し第1角度よりも大きい鋭角の第2角度で交差しているので、外傷によるカットやピールオフの発生が抑制される。更に、外側ベルトのタイヤ幅方向両側の切断端部がタイヤ幅方向内側に折り返されているので、せん断ひずみが最大となる外側ベルトの最大幅位置に、切断端部が位置することを避けることができる。この切断端部の位置は適切に設定されているので、タイヤ耐圧性を確保すると共に、せん断ひずみの集中を避けることができる。このため、外側ベルトの両端でのセパレーションの発生を夫々抑制できる。
また、外側ベルトの切断端部が、断面内での変形が比較的大きくなる周方向主溝のタイヤ径方向内側位置にないので、該切断端部でのセパレーションの発生を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記切断端部は、前記トレッドの前記タイヤ赤道面の両側で前記タイヤ赤道面に夫々最も近い2本の前記周方向主溝で区画された中央陸部のタイヤ径方向内側に配置されると共に、タイヤ幅方向に対向するように配置され、該切断端部間には、タイヤ幅方向両端部が前記中央陸部のタイヤ径方向内側に配置された補完ベルトが配設されている。
折り返された切断端部を、タイヤ幅方向に対向するように配置した場合、該切断端部間におけるベルトプライの枚数が少なくなるが、請求項3に記載の航空機用空気入りタイヤでは、該切断端部間に補完ベルトが配設されているので、外側ベルトにおけるベルト枚数を均等に揃えることができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記外側ベルトと前記補完ベルトとの間に、追加ベルトが包み込まれるように配設されている。
請求項3に記載の航空機用空気入りタイヤでは、外側ベルトと補完ベルトとの間に、追加ベルトが包み込まれるように配設されているので、該追加ベルトから外側へのセパレーションの進展を抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記補完ベルトのタイヤ幅方向両端部は、前記周方向主溝の位置を避けて配置されている。
請求項4に記載の航空機用空気入りタイヤでは、補完ベルトのタイヤ幅方向両端部が、断面内での変形が比較的大きくなる周方向主溝のタイヤ径方向内側位置にないので、該タイヤ幅方向両端部でのセパレーションの発生を抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記外側ベルトのタイヤ幅方向両端における、タイヤ径方向に互いに隣接する該外側ベルトの前記コードと前記内側ベルトの前記コードとのタイヤ径方向のコード間距離である層間距離をDとし、前記外側ベルトの前記コードの径をdとすると、D≧dである。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の航空機用空気入りタイヤによれば、軽量化を図ると共に、スタンディングウェーブの発生、外傷によるカットやピールオフの発生、及び外側ベルトの両端でのセパレーションの発生を夫々抑制できるようにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の航空機用空気入りタイヤによれば、外側ベルトにおけるベルト枚数を均等に揃えることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の航空機用空気入りタイヤによれば、追加ベルトから外側へのセパレーションの進展を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の航空機用空気入りタイヤによれば、補完ベルトのタイヤ幅方向両端部でのセパレーションの発生を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
航空機用空気入りタイヤを示す断面図である。 内側ベルトを示す斜視図である。 内側ベルトを示す展開図である。 (A)外側ベルト及び補完ベルトを示す要部斜視断面図である。(B)外側ベルト及び補完ベルトを示す要部展開図である。 外側ベルトと補完ベルトの間に、追加ベルトを包み込むように配設した例を示す要部斜視断面図である。 (A)外側ベルトの切断端部及び補完ベルトのタイヤ幅方向両端部と、周方向主溝との位置関係を示す要部拡大断面図である。(B)外側ベルトのタイヤ幅方向両端と周方向主溝との位置関係を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る航空機用空気入りタイヤ10は少なくとも1層のカーカス12と、トレッド14と、少なくとも一層の内側ベルト16と、少なくとも一層の外側ベルト18とを有している。
カーカス12は、一対のビード部20間をトロイド状に跨って配設され、両端が該ビード部20のビードコア22に対して例えばタイヤ幅方向内側から外側へ折り返されている。カーカス12とビードコア22との間には、ビードフィラー24が設けられている。
トレッド14は、カーカス12のタイヤ径方向外側に配置されている。トレッド14には、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝26が形成されている。
図1において、内側ベルト16は、タイヤ径方向におけるカーカス12とトレッド14との間に配設されている。図2,図3に示されるように、内側ベルト16の全領域には、コード28が埋設されている。このコード28は、タイヤ赤道面CLに対し鋭角となる第1角度Aで交差すると共に、タイヤ幅方向両端16Aにおいて折れ曲がることにより、ジグザグしながらタイヤ周方向に延びている。
具体的には、内側ベルト16は、1本以上、通常1本もしくは数本のコード32をゴム被覆して構成した細長体30を準備し、この細長体30を、タイヤ周方向に略1周する毎に、タイヤ幅方向両端16A間を例えば1度だけ往復させながら周方向に巻き付けるとともに、このような巻付けを細長体30間に隙間が生じないよう周方向にほぼ細長体30の幅だけずらして多数回行うことで形成している。
この結果、各内側ベルト16内の全領域には、タイヤ幅方向両端16Aにおいて折曲げ方向を変えてジグザグしながらタイヤ周方向に延びるコード32が、略均一に埋設されることになる。
なお、前述のような方法によって内側ベルト16を形成すると、コード32が2重となるため、1度に2枚の内側ベルト16が、層間でコード32が互いに交差して形成されることになる。
航空機用の空気入りタイヤには種々のサイズのものがあるが、前述のように細長体30を略1周する毎にタイヤ幅方向両端16A間を1度だけ往復させるようにすると、いずれのサイズであっても、コード32はタイヤ赤道面CLに対して5〜15°の第1角度Aの範囲で交差する。コード32としては、例えばナイロン、ケブラー(ポリアミド繊維)等の合成樹脂性繊維あるいはスチールが使用される。
図1において、外側ベルト18は、タイヤ径方向における該内側ベルト16とトレッド14との間に配設されている。図4(A),(B)に示されるように、この外側ベルト18には、タイヤ赤道面CLに対し第1角度Aよりも大きい鋭角の第2角度Bで交差するコード34が全領域に埋設され、タイヤ幅方向両側の切断端部18Aが、例えばタイヤ径方向外側かつタイヤ幅方向内側に折り返されている。即ち、外側ベルト18は、所謂フォールドベルトである。
図6(A)に示されるように、この切断端部18Aは、周方向主溝26のタイヤ径方向内側位置を避けて配置されている。また図6(B)に示されるように、本実施形態では、外側ベルト18のタイヤ幅方向両端18Bも、周方向主溝26のタイヤ径方向内側位置を避けて配置されている。
図1において、トレッド14の接地幅をWとすると、両側の切断端部18Aは、タイヤ赤道面CLから(0.15〜0.35)Wの範囲に位置している。この範囲を、タイヤ赤道面CLを中心とした全幅に換算すると、(0.3〜0.7)Wである。ここで、外側ベルト18の切断端部18Aの位置の下限を、タイヤ赤道面CLから0.15Wとしたのは、タイヤ耐圧性や、遠心力による迫出し時のひずみの集中を避けるためであり、上限をタイヤ赤道面CLから0.35Wとしたのは、せん断ひずみの集中を避けるためである。
なお、「接地幅」とは、航空機用空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(2010年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときの接地領域におけるタイヤ幅方向最外側の端部間の距離である。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。
図4に示されるように、両側の切断端部18Aは、タイヤ径方向外側に折り返され、タイヤ幅方向に対向するように配置されており、該切断端部18A間には、補完ベルト36が配設されている。本実施形態では、補完ベルト36のコード38も、外側ベルト18のコード34と同様に、タイヤ赤道面CLに対し第2角度Bで交差するコード38が全領域に埋設されている。補完ベルト36のタイヤ幅方向両端部36Aは、外側ベルト18の切断端部18Aと同様に、周方向主溝26の位置を避けて配置されることが望ましい。切断端部18Aとタイヤ幅方向両端部36Aとの間隔は、図示の例には限られない。この間隔をより小さくして、両者が近接対向するように設定してもよく、また両者が当接するように設定してもよい。
外側ベルト18の層数を3層以上としたい場合、図5に示されるように、外側ベルト18と補完ベルトとの間に、追加ベルト40を包み込むように配設してもよい。
タイヤ幅方向において、内側ベルト16の幅(両側のタイヤ幅方向両端16A間の距離)は、例えば(0.9〜1.15)Wである。これにより、内側ベルト16のタイヤ幅方向両端16Aの剛性を向上させて、スタンディングウェーブの発生を抑制することができる。
またタイヤ幅方向において、外側ベルト18の幅(タイヤ幅方向両端18B間の距離)は、例えば(0.6〜0.85)Wである。下限を0.6Wとしたのは、これを下回ると、外傷時のカットが、内側ベルト16に直接到達し易くなるからであり、また上限を0.85Wとしたのは、これを上回ると、内側ベルト16,外側ベルト18間のひずみが大きくなるからである。
図6(B)において、外側ベルト18のタイヤ幅方向両端18Bにおける、タイヤ径方向に互いに隣接する該外側ベルト18のコード34と内側ベルト16のコード32とのタイヤ径方向のコード間距離である層間距離Dは、該外側ベルト18のコード34の径をdとすると、D≧dである。D<dであると、内側ベルト16と外側ベルト18との間のひずみが増大するからである。なお図6(B)では、層間距離Dを示すためにコード32の一部のみを描いてあるが、該コード32は、上記したように、内側ベルト16の全領域に略均一に埋設されるものである。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1から図6において、本実施形態に係る航空機用空気入りタイヤ10では、内側ベルト16のコード32が、タイヤ赤道面CLに対し鋭角となる第1角度Aで交差すると共に、タイヤ幅方向両端16Aにおいて折れ曲がることによりジグザグしながらタイヤ周方向に延びているので、該内側ベルト16の総強力を維持したままその層数を減らして、軽量化を図ると共にスタンディングウェーブの発生を抑制することができる。また外側ベルト18のコード34が、タイヤ赤道面CLに対し第1角度よりも大きい鋭角の第2角度Bで交差しているので、外傷によるカットやピールオフの発生が抑制される。
更に、外側ベルト18のタイヤ幅方向両側の切断端部18Aが、タイヤ幅方向内側に折り返されているので、せん断ひずみが最大となる外側ベルト18の最大幅位置(タイヤ幅方向両端18B)に、切断端部18Aが位置することを避けることができる。更に切断端部18Aの位置が適切に設定しているので、タイヤ耐圧性を確保すると共に、せん断ひずみの集中を避けることができる。このため、外側ベルト18のタイヤ幅方向両端18Bでのセパレーションの発生を夫々抑制できる。
外側ベルト18において、折り返された切断端部18Aを、タイヤ幅方向に対向するように配置した場合、該切断端部18A間におけるベルトプライの枚数が少なくなるが、本実施形態では、該切断端部18A間に補完ベルト36が配設されているので、外側ベルト18におけるベルト枚数を均等に揃えることができる。
更に、外側ベルト18の切断端部18A、補完ベルト36のタイヤ幅方向両端部36A、及び外側ベルト18のタイヤ幅方向両端18Bが、断面内での変形が比較的大きくなる周方向主溝26のタイヤ径方向内側位置にないので、該切断端部18A、タイヤ幅方向両端部36A及びタイヤ幅方向両端18Bでのセパレーションの発生を夫々抑制することができる。
外側ベルト18と補完ベルト36との間に、追加ベルト40を包み込むように配設した場合には、外側ベルト18の層数を増やしつつ、該追加ベルト40から外側へのセパレーションの進展を抑制することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態においては、外側ベルト18の切断端部18A、補完ベルト36のタイヤ幅方向両端部36A、及び外側ベルト18のタイヤ幅方向両端18Bが、夫々周方向主溝26のタイヤ径方向内側位置を避けて配置されるものとしたが、これらの部位のうちの少なくとも1つが、周方向主溝26のタイヤ径方向内側位置に配置されていてもよい。
また外側ベルト18の切断端部18Aが、タイヤ径方向外側に折り返され、タイヤ幅方向に対向するように配置されるものとしたが、該切断端部18Aをタイヤ径方向内側に折り返してもよい。更に、両側の切断端部18Aのうち一方をタイヤ径方向内側に折り返し、他方をタイヤ径方向外側に折り返してもよい。この場合、補完ベルト36は、省略されるか、又はベルト枚数を均等に揃えるために、外側ベルト18のタイヤ径方向内側及び外側に夫々配置される。
外側ベルト18の切断端部18Aの位置は、必ずしもタイヤ赤道面CLから(0.15〜0.35)Wの範囲になくてもよい。
(試験例)
表1に示される従来例、比較例及び実施例1,2に係るタイヤについて、タイヤ破壊圧力及び異常発生までの走行回数(耐久性)について試験を行った。タイヤの基本構造は、図1に示される通りである。
[試験条件]
タイヤサイズ:42×17.0R18
内圧:正規内圧
荷重:正規荷重の100%
速度:64km/h
走行時間:10分
試験間隔:120分
評価方法:シアログラフィー検査(600回走行後、50回毎に実施)
表1に記載の項目について補足する。「外側ベルトの切断端部の位置」は、タイヤ赤道面からの接地幅に対する割合である。「外側の幅」、「内側ベルトの幅」は、何れも接地幅に対する割合(ベルト幅/接地幅)である。「外側ベルトのタイヤ幅方向両端の層間距離」とは、コード径に対する割合(外側ベルトと内側ベルトの層間距離/コード径)である。タイヤ破壊圧力については、従来例を100とした指数により示されており、数値が大きいほど良好な結果であることを示している。
この試験結果によれば、比較例では、外側ベルトの切断端部の位置が適切でないため、耐久性が低下しているが、実施例1,2では、各項目が適切に設定されているので、耐久性を大幅に向上させ得ることが確認できた。
Figure 0006250259
10 航空機用空気入りタイヤ
12 カーカス
14 トレッド
16 内側ベルト
16A タイヤ幅方向両端
18 外側ベルト
18A 切断端部
18B タイヤ幅方向両端
20 ビード部
26 周方向主溝
28 コード
32 コード
34 コード
36 補完ベルト
36A タイヤ幅方向両端部
40 追加ベルト
A 第1角度
B 第2角度
CL タイヤ赤道面
D 層間距離
d コードの径

Claims (5)

  1. 一対のビード部間をトロイド状に跨って配設された少なくとも1層のカーカスと、
    該カーカスのタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝が形成されたトレッドと、
    タイヤ径方向における前記カーカスと前記トレッドとの間に配設され、タイヤ赤道面に対し鋭角となる第1角度で交差すると共にタイヤ幅方向両端において折れ曲がることによりジグザグしながらタイヤ周方向に延びるコードが全領域に埋設されている少なくとも1層の内側ベルトと、
    タイヤ径方向における該内側ベルトと前記トレッドとの間に配設され、前記タイヤ赤道面に対し前記第1角度よりも大きい鋭角の第2角度で交差するコードが全領域に埋設され、タイヤ幅方向両側の切断端部がタイヤ幅方向内側に折り返され、前記切断端部が前記周方向主溝のタイヤ径方向内側位置を避けて配置され、前記トレッドの接地幅をWとすると、両側の前記切断端部が、タイヤ赤道面から(0.15〜0.35)Wの範囲に位置している少なくとも1層の外側ベルトと、
    を有する航空機用空気入りタイヤ。
  2. 前記切断端部は、前記トレッドの前記タイヤ赤道面の両側で前記タイヤ赤道面に夫々最も近い2本の前記周方向主溝で区画された中央陸部のタイヤ径方向内側に配置されると共に、タイヤ幅方向に対向するように配置され、
    該切断端部間には、タイヤ幅方向両端部が前記中央陸部のタイヤ径方向内側に配置された補完ベルトが配設されている請求項1に記載の航空機用空気入りタイヤ。
  3. 前記外側ベルトと前記補完ベルトとの間に、追加ベルトが包み込まれるように配設されている請求項2に記載の航空機用空気入りタイヤ。
  4. 前記補完ベルトのタイヤ幅方向両端部は、前記周方向主溝の位置を避けて配置されている請求項2又は請求項3に記載の航空機用空気入りタイヤ。
  5. 前記外側ベルトのタイヤ幅方向両端における、タイヤ径方向に互いに隣接する該外側ベルトの前記コードと前記内側ベルトの前記コードとのタイヤ径方向のコード間距離である層間距離をDとし、
    前記外側ベルトの前記コードの径をdとすると、
    D≧dである請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤ。
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