JP5114014B2 - 魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置 - Google Patents

魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置 Download PDF

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Description

この出願の発明は、魚類飼育用水産系使用水の殺菌処理に使用される亜塩素酸ナトリウムの注入装置に関するものである。
魚病、中でもコイヘルペスに代表されるようなウイルス性の魚病は、養殖漁場等の水産系施設における飼育魚類の死を招くことから、業界において深刻な問題となっており、その対策法の確立が急がれている。
従来から、この対策として、例えば生体防御機能を利用した予防ワクチンの開発や同ワクチンを使用した治療方法の研究が行われている。また、ほとんどのウイルスが系外からの持ち込みであることから、例えば次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)やオゾン(O3)による使用水の消毒やウイルスフリーな魚類生育環境の設定コントロール(防疫)なども考えられている(例えば特許文献1,2参照)。
しかし、予防ワクチンはウイルスの種類毎に開発する必要があり、接種の方法などの問題から経済的な問題まで相まって、いまだ開発に時間を要しているの現状である。
一方、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)は濃度調整範囲が狭く、魚類に対する安全な濃度設定が難しい。
また、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)は、使用水中での性状の安定性が悪く、約1ケ月程度で半減してしまい、殺菌効果が低下する。また、アンモニア性窒素が存在すると、同アンモニア性窒素と反応して、クロラミンを生成する。そして、同アンモニア性窒素濃度の約8倍の次亜塩素酸ナトリウムを消費する。
また、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)による消毒は、水中の有機基質に対して塩素が付加反応することにより、トリハロメタン等の発がん性物質を生成する恐れもある。
さらに、魚の生育環境の設定コントロールによる防疫方法は、水族館などの観賞魚の世界でこそ15年程度の実績があるものの、経済効果が求められる養殖漁業の世界では、いまだ実績は不明である。
このような現状に鑑み、濃度の調整範囲が広く、長期に亘って有効な殺菌効果を有する亜塩素酸ナトリウムを消毒剤として添加することによって、養殖漁場等の水産系施設における水産系使用水中のウイルス等の効果的な防疫を可能にすることが検討されている。
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)は、濃度調整範囲が広く、安全性が高い消毒薬である。
したがって、水産系使用水中に、消毒剤として亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)を添加すると、ウィルス等に対して有効な殺菌作用が生じ、当該水産系使用水の適切な再生を図ることができる。
しかも、添加された亜塩素酸ナトリウムは、使用水中で安定した性状を有し、短期間では分解せず、長期に亘って有効な殺菌効果を発揮させることができる。
また、次亜塩素酸ナトリウムなどと異なって有害なトリハロメタンを生成せず、使用水中のアンモニア性窒素とも反応しない。
したがって、クロラミンを生成するようなこともない。
特開2003−52275号公報(明細書1−6頁、図1−4) 特開平8−23823号公報(明細書1−3頁、図1−2)
しかし、そのように、魚類飼育用水産系使用水に対して亜塩素酸ナトリウムを殺菌剤として使用するようにした場合、その添加方法をどのようにするか、どのような添加装置を構成するかが問題となるし、また可能な限り少ない殺菌剤の量で可能な限り高い殺菌効果が求められる。
本願発明は、このような課題に対応してなされたもので、予じめ亜塩素酸ナトリウムの添加液を調合タンク内で使用水と調合するようにする一方、所定の光源からの光が当該調合タンク中の調合液に照射されるようにし、また上記調合タンクに調合液バイパス通路を設けて同光を照射した調合液を循環させることによって、同調合液中の亜塩素酸ナトリウムの可及的な活性化を図り、低濃度でも十分に有効な殺菌効果を発揮し得るようにした魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記従来の課題を確実に解決し、その目的を有効に達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
この発明の課題解決手段は、亜塩素酸ナトリウム原液タンクと、予じめ所定量の魚類飼育用水産系使用水を貯留している亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクと、所定の光源と、上記亜塩素酸ナトリウム原液タンクから上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクへ原液を供給する原液注入ポンプと、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクから魚類飼育用水産系使用水中に所定量の魚類飼育用水産系使用水と亜塩素酸ナトリウムとの調合液を注入する調合液注入ポンプとを具備してなる魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置において、上記光源からの光が上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク中の亜塩素酸ナトリウム調合液に照射されるようにするとともに、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクに亜塩素酸ナトリウム調合液バイパス通路を設けて、同光を照射した亜塩素酸ナトリウム調合液を循環させるようにしたことを特徴としている。
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)は、濃度調整範囲が広く、安全性が高い消毒薬である。
したがって、魚類飼育用の水産系使用水中に、消毒剤として亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)を添加すると、ウィルス等に対して有効な殺菌作用が生じ、当該魚類飼育用水産系使用水の適切な再生を図ることができる。
しかも、添加された亜塩素酸ナトリウムは、使用水中で安定した性状を有し、短期間では分解せず、長期に亘って有効な殺菌効果を発揮させることができる。
また、次亜塩素酸ナトリウムなどと異なって有害なトリハロメタンを生成せず、使用水中のアンモニア性窒素とも反応しない。したがって、クロラミン生成等の問題も生じない。また、亜塩素酸ナトリウム過剰注入の必要もない。
そこで、上記のように、亜塩素酸ナトリウム原液タンクと、予じめ所定量の魚類飼育用水産系使用水を貯留している亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクと、所定の光源と、上記亜塩素酸ナトリウム原液タンクから上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクへ原液を供給する原液注入ポンプと、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクから魚類飼育用水産系使用水中に所定量の魚類飼育用水産系水産系使用水と亜塩素酸ナトリウムとの調合液を注入する調合液注入ポンプとを具備してなる魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置において、上記光源からの光が上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク中の亜塩素酸ナトリウム調合液に照射されるようにするとともに、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクに亜塩素酸ナトリウム調合液バイパス通路を設けて、同光を照射した亜塩素酸ナトリウム調合液を循環させるようにする。
このように、予じめ所定量の魚類飼育用水産系使用水を貯留している亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク中の所定量の魚類飼育用水産系使用水に亜塩素酸ナトリウム原液タンクからの亜塩素酸ナトリウムを添加した調合液に対して光を照射すると、当該光によって調合液中の亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)が活性化し、低濃度でもウィルス等に対して特に有効な殺菌作用を発揮するようになり、当該魚類飼育用水産系使用水の一層効果的な再生を図ることができるようになる。
この場合、もちろん魚類飼育水槽中に直接亜塩素酸ナトリウム調合液を注入し、その後、光を照射して活性化を図ることも考えられる。
しかし、光の照射による亜塩素酸ナトリウムの活性化効率を考えると、水量の多い魚類飼育水槽中の水産系使用水に添加してからよりも、高濃度の所定量の水溶液である調合液状態で光を照射するのが好ましく、そのようにして亜塩素酸ナトリウムを所定量の魚類飼育用水産系使用水との調合液状態で効率良く活性化させてから、魚類飼育水槽中の水産系使用水中に添加する方が殺菌効果も高い。
また、最終的に魚類飼育水槽中に注入される亜塩素酸ナトリウムの濃度が均一かつ一定で、誤って入れすぎるということが避けられる。
また、直接原液を魚類飼育水槽中に注入する場合と比較して、注入時の濃度変化が小さく、その拡散度合が均一で、魚類に与えるダメージが小さい。
しかも、この発明の構成では、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクに亜塩素酸ナトリウム調合液バイパス通路を設けて、同光を照射した亜塩素酸ナトリウム調合液を循環させるようにしているので、亜塩素酸ナトリウムの調合濃度が均一になることはもちろん、光による亜塩素酸ナトリウムの活性化効率が非常に高くなり、より効果的になる。
それらの結果、きわめて安全で、効果的な魚類飼育水槽の殺菌システムを、低コストに実現することができる。
(2) 請求項2の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクの上面部を透明板に構成したことを特徴としている。
このような構成によると、亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク内にゴミや雨等を侵入させることなく、確実に所望の濃度の亜塩素酸ナトリウム調合液を形成することができる。
(3) 請求項3の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1又は2の発明の課題解決手段の構成において、所定の光源は、その照射光量を所望の量に調節することができるようになっていることを特徴としている。
このように、所定の光源の照射光量を所望の量に調節することができるようになっていると、例えば照射する光と照射時間を適切に制御することにより、その殺菌効果を魚の種類等に応じて適切にコントロールすることができるようになる。
以上の結果、本願発明の魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置によると、養殖漁場等の水産系施設において、ウィルス等の病原菌に対して有効な防疫(殺菌、減菌、不活化)を行ない、魚類飼育用水産系使用水の効果的な再生を図ることができるようになる。
以下、添付の図面(図1)を参照して、本願発明の最良の実施の形態に係る例えば養殖漁場等の水産系施設の魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウム注入装置の構成について説明する。
先ず図1において、符号1は亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)の原液を貯留している亜塩素酸ナトリウム原液タンク、符号2は水産系使用水供給ライン11を介して所定量供給された水産系使用水(原水)中に亜塩素酸ナトリウム原液を所定量添加して調合する亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク、符号3は例えばハロゲンランプ等よりなる所定の光源、符号4は上記亜塩素酸ナトリウム原液タンク1から原液供給通路6を介して上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2へ原液(イ)を供給する原液注入ポンプ、符号5は上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2から電磁開閉弁9を有する調合液供給通路8を介して図示しない魚類飼育水槽側の飼育水中に亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)を注入する調合液注入ポンプ、10はマイコンユニットである。
上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2の本体部2aの上部面は透明板2bで構成されていて、上記光源3からの光が上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2中の亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)に照射されるようになっているとともに、図示のような調合液バイパス通路7が設けられていて、同光が照射された状態で上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2内の亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)が循環されるようになっている。
この亜塩素酸ナトリウム注入装置は、水産系使用水を所定量貯留した魚類飼育水槽中の水産系使用水中に消毒剤又は殺菌剤として、所定の濃度の亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)調合液(ロ)を所定量注入して防疫(殺菌、減菌、不活化)処理するようになっている。
そして、同亜塩素酸ナトリウム注入装置による魚類飼育水槽中への亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)調合液(ロ)の注入は、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2内に上記バイパス通路7を介した循環状態で光を照射されながら貯留されている所定の濃度の亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)調合液(ロ)を、上記マイコンユニット10による電磁開閉弁9の開閉によって必要な時に必要な量だけ添加することによって行われる。
一方、このようにして魚類飼育水層へ注入される亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)調合液(ロ)は、上記亜塩素酸ナトリウム原液タンク1に貯留されている亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)の原液を、原液注入ポンプ4を備えた原液供給通路6を介して、上記予じめ所定量の水産系使用水を貯留している亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2内に必要な時に必要な量だけ導入して添加調合することによって形成される。
この亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2内への亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)原液の添加タイミングおよび添加量(濃度)も、上記マイコンユニット10によって適切に制御される。
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)は、濃度調整範囲が広く、安全性が高い消毒薬である。
したがって、魚類飼育水槽中の飼育水に、消毒剤又は殺菌剤として亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)を注入すると、ウィルス等に対して有効な殺菌作用が生じ、当該飼育水の再生を図ることができる。
しかも、注入された亜塩素酸ナトリウムは、飼育水中で安定した性状を有し、短期間では分解せず、長期に亘って有効な殺菌効果を発揮させることができる。
また、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)などと異なって付加反応による有害なトリハロメタンを生成せず、飼育水中のアンモニア性窒素とも反応しない。したがって、クロラミン生成等の問題も生じない。また、亜塩素酸ナトリウム過剰注入の必要もない。
そこで、上述のように、亜塩素酸ナトリウムの原液を貯留した原液タンク1と、同原液タンク1からの亜塩素酸ナトリウム原液(イ)を添加して調合する亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2と、所定の光源3と、上記亜塩素酸ナトリウム原液タンク1から上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2へ亜塩素酸ナトリウム原液(イ)を供給する原液注入ポンプ4と、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2から魚類飼育水槽側の飼育水中に亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)を注入する調合液注入ポンプ5とから、亜塩素酸ナトリウムの注入装置を構成する一方、その上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2の上部を透明板2bに構成することにより、上記所定の光源3からの光が上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2中の亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)に照射されるようにするとともに、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2に調合液バイパス通路7を設けて同光を照射した亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)を循環させるようにする。
このように、所定量の水産系使用水に所定量の亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)を添加した亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)に光を照射すると、当該光にによって同亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)中の亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)が活性化し、低濃度でもウィルス等に対して特に有効な殺菌作用を発揮するようになり、当該魚類飼育水の一層効果的な再生を図ることができる。
この場合、もちろん魚類飼育水槽中に直接亜塩素酸ナトリウム調合液を注入し、その後、光を照射して活性化を図ることも考えられる。
しかし、光の照射による亜塩素酸ナトリウムの活性化効率を考えると、水量の多い飼育水中に添加してからよりも、高濃度の所定量の調合液(水溶液)状態で光を照射するのが好ましく、そのようにして効率良く活性化させてから、飼育水中に添加する方が殺菌効果も高い。
しかも、上記の構成では、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2に調合液バイパス通路7を設けて同亜塩素酸ナトリウム調合液(ロ)を調合液バイパス通路7を介して循環させながら光を照射するようにしているので、光による亜塩素酸ナトリウムの活性化効率が非常に高く、より効果的である。
また、その場合において、上記所定の光源3には、例えばハロゲンランプや紫外線ランプなどの人工光源を採用し、マイコンユニット10により、その照射光量を所望の量に調節することができるようになっている。
このように、所定の光源3の照射光量を所望の量に調節することができるようになっていると、例えば照射する光と照射時間を適切に制御することにより、その殺菌効果を魚の種類等に応じて適切にコントロールすることができるようになる。
以上の結果、本実施の形態の亜塩素酸ナトリウムの注入装置によると、養殖漁場等の水産系施設において、ウィルス等の病原菌に対して有効な防疫(殺菌、減菌、不活化)を行ない、水産系使用水の効果的な再生を図ることができるようになる。
(変形例1)
以上の実施の形態では、亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)を活性化させる光源3として、例えばハロゲンランプ(または紫外線ランプ等)4よりなる人工的な光源を使用した。
しかし、同光源3はそのような人工光源に限られるわけではなく、上記紫外線ランプよりも強い紫外光成分を有する太陽光を用いて亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)を活性化させるようにしてもよい。
そのようにすると、電力の消費を招くことなく、低コストで、より効率良く亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)を活性化させることができる。
(変形例2)
また、以上の実施の形態では、亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2の上面部(天面部)を透明板2bに構成した。
そのようにすると、亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2内にゴミや雨等を侵入させることなく、より確実に所望の濃度の亜塩素酸ナトリウム調合液を形成することができる。
しかし、同亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク2の上面部は必ずしも透明板2bを必須とするものではなく、必要に応じて透明板2bのない開放構造にすることもできる。
(変形例3)
また、以上の実施の形態では、水産系使用水の一例として養殖漁業用飼育水の場合について説明したが、この発明を適用することが可能な水産系使用水の例としては、その他にも養殖漁場の種苗用滅菌水や疾病治療水など種々のものがあげられる。
本願発明の最良の実施の形態に係る水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置の構成を示すブロック図である。
1は亜塩素酸ナトリウムの原液を貯留している亜塩素酸ナトリウム原液タンク、2は使用水給ライン11を介して供給される使用水中に亜塩素酸ナトリウム原液を添加する亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク、3はハロゲンランプ等よりなる所定の光源、4は原液タンク1から調合タンク2へ原液を供給する原液注入ポンプ、5は調合タンク2から魚類飼育水槽側の飼育水中に調合液を注入する調合液注入ポンプである。
である。

Claims (3)

  1. 亜塩素酸ナトリウム原液タンクと、予じめ所定量の魚類飼育用水産系使用水を貯留している亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクと、所定の光源と、上記亜塩素酸ナトリウム原液タンクから上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクへ原液を供給する原液注入ポンプと、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクから魚類飼育用水産系使用水中に所定量の魚類飼育用水産系使用水と亜塩素酸ナトリウムとの調合液を注入する調合液注入ポンプとを具備してなる魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置において、上記光源からの光が上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンク中の亜塩素酸ナトリウム調合液に照射されるようにするとともに、上記亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクに亜塩素酸ナトリウム調合液バイパス通路を設けて、同光を照射した亜塩素酸ナトリウム調合液を循環させるようにしたことを特徴とする魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置。
  2. 亜塩素酸ナトリウム添加液調合タンクの上面部を透明板に構成したことを特徴とする請求項1記載の魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウム注入装置。
  3. 所定の光源は、その照射光量を所望の量に調節することができるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の魚類飼育用水産系使用水に対する亜塩素酸ナトリウムの注入装置。
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