JP2003052275A - 魚介類の養殖方法および閉鎖循環式養殖システム - Google Patents

魚介類の養殖方法および閉鎖循環式養殖システム

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JP2003052275A
JP2003052275A JP2001278850A JP2001278850A JP2003052275A JP 2003052275 A JP2003052275 A JP 2003052275A JP 2001278850 A JP2001278850 A JP 2001278850A JP 2001278850 A JP2001278850 A JP 2001278850A JP 2003052275 A JP2003052275 A JP 2003052275A
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ammonia
aquaculture
electrolytic treatment
frequency
mixture
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Takeshi Hatanaka
武史 畑中
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ERUSON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】病原性ウイルスの高効率殺菌、アンモニアおよ
び硝酸イオンの高効率分解、設置スペースの狭小化、生
産コスト低減、養殖魚介類の歩留まりの向上を可能とし
た、魚介類の養殖方法および閉鎖循環式養殖システムを
提供することを目的とする。 【構成】養殖水槽12に電解処理ライン20を接続する
とともに、養殖用水のPH値センサ4、アンモニアセン
サ26、硝酸センサ28の電気信号に応答させてコント
ローラ30によりインバータ電源34を制御することに
より、交流電解処理装置の処理能力を自動的に制御し
て、小規模から大規模の養殖システムにおける高効率で
低コストの魚介類の養殖を可能にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は魚介類の養殖法及びそ
の装置に関し、とくに、閉鎖循環式陸上養殖装置を用い
た魚介類の養殖方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、魚介類の養殖を目的として、米国特
許第3891535、4182267、5148772
号に示されるように、閉鎖循環型陸上養殖法およびその
装置が提案されている。従来の陸上養殖法において、飼
育期間中に魚介類の排泄物、残餌が養殖水槽に堆積し、
バクテリアの作用により有害なアンモニアが発生し、ア
ンモニアはバクテリア(ニトロソナモス)によって亜硝
酸になり、亜硝酸がバクテリア(ニトロバクター)によ
り硝酸塩(NO )になる。これらのうち、アンモニ
アおよび亜硝酸の毒性は極めて強く、これら有害成分の
濃度が0.25mg/lの値で魚介類の成育に重大な支
障が生ずる。硝酸塩は比較的無害であるものの、多くな
りすぎるとコケの発生原因となるとともに、魚介類の健
康にも重大な支障を及ぼす。そこで、養殖水槽の水を頻
繁に交換して硝酸塩を減らすようにしている。この場
合、水の頻繁な入れ替え作業により養殖コストが高くな
る欠点がある。しかも、閉鎖循環型陸上養殖装置では養
殖用水の汚染による病原性ウイルスの発生率が高くなっ
て、魚介類の病害の誘発原因となっている。
【0003】従来、これらの対策として、抗生物質を使
用して殺菌を行い、病害を予防していた。しかし、抗生
物質の使用は人体に重大な悪影響をもたらす恐れが高
く、しかも、養殖されている魚介類も抗生物質によって
悪影響を受け、結果的には魚介類の生産性を著しく低下
させる問題がある。
【0004】そこで、上記米国特許第4182267号
および特開平6−10563号では養殖水槽の外部にイ
オン交換樹脂、逆浸透膜等からなるアンモニア吸着装置
やバクテリアを収納した硝化槽を利用して、アンモニア
を吸着する方法やアンモニアを分解する方法が提案され
ている。アンモニア吸着方式はは吸着剤が短時間で飽和
状態に達するため、必然的に、頻繁に新しいものと交換
する必要が生じ、養殖コストが高くなる要因となってい
た。また、バクテリア方式はアンモニア分解時間が長く
なるため、大型の硝化槽を必要とする。しかも、養殖魚
の成長にともなってアンモニア排泄量が著しく増加する
ため、硝化槽は予め、大容量のアンモニア酸化能力に設
計する必要があり、広い設置面積と高コストのメンテナ
ンスを必要とするため、養殖のコストダウンが不可能で
あった。
【0005】米国特許第4956057号では電解層内
に平板電極を間隔を置いて配置して、陰極室内に亜硝酸
塩および硝酸塩を含有する水を導入することにより、こ
れら有害成分を還元して酸化窒素に変換し、次いで、触
媒ベッド槽で反応を促進させることにより無害化させて
いた。この電解処理装置において、第1に、養殖水槽が
大型になると、電解処理装置の電極の有効表面積が極め
て小さいために、アンモニアや硝酸イオンの分解効率が
極めて低く、必然的に、大規模な電解処理装置と触媒ベ
ッド槽を別途設備しなければならず、設備コストならび
に消費電力が大きくなり、養殖コストが大幅に上昇して
いた。しかも、アンモニアの分解効率が低いために、養
殖水槽の歩留まりが低かった。
【0006】さらに、米国特許5148772号および
5282940号には電解方式による殺菌装置が開示さ
れ、低電圧により病原性ウイルスを殺菌する装置が提案
されている。この装置において、殺菌用電極は平板電極
から構成されているため殺菌に貢献できる有効電極表面
積が極めて小さいため、殺菌効率が低く、これを解消す
るためには必然的に電解殺菌装置が大型となり、消費電
力も増大する。しかも、これら装置では電極への供給電
圧が一定のため、養殖魚の成育にあわせて殺菌能力を調
整することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を解
消するためになされたものであって、養殖水中の病原性
ウイルスを電気化学的に殺菌可能とするとともに、アン
モニアおよび硝酸イオンの分解効率が高く、低養殖コス
トで魚介類を効率的に養殖することが可能な魚介類の養
殖方法を提供することを目的とする。
【0008】本発明の他の目的はエビ、ヒラメ、フグ、
ウナギ、ハマチ、タイ等の各種魚介類を低コストで高歩
留まりで養殖することができる、閉鎖循環式陸上養殖シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明の第1概念によれ
ば、魚介類を養殖する養殖水槽と、養殖水槽に接続され
たインレットライン及びアウトレットラインと、インレ
ットライン及びアウトレットラインとの間に接続されて
いて、電解室と、電解室に配置された交流電極と、交流
電極間に充填された微小分割電極ならびに微小絶縁体と
の混合物とからなる交流電解処理装置を準備する工程
と、混合物の隙間に養殖用水を導入して養殖用水中のア
ンモニアおよび硝酸イオンを酸化還元反応させて無害化
した酸化還元水を生成する工程と、酸化還元水を養殖水
槽に循環させる工程と、交流電解処理装置の交流電極お
よび混合物にインバータ電源により周波数/出力電圧関
係の可変交流電力を供給する工程と、養殖水槽にアンモ
ニアセンサおよび硝酸イオンセンサの少なくとも1つを
配置して養殖用水中のアンモニアおよび硝酸イオンの少
なくとも1つをアンモニア系電気信号として出力する工
程と、アンモニア系電気信号に応答してコントローラに
より周波数制御信号を出力する工程と、周波数制御信号
に応答してインバータ電源の出力周波数を変化させるこ
とによりアンモニア系電気信号に応じて交流電解処理装
置に供給される出力周波数および出力電圧を制御する工
程と、からなる、魚介類の養殖方法が提供される。
【0010】本発明の第2概念によれば、海水で魚介類
を養殖する養殖水槽を準備する工程と、養殖槽のインレ
ットラインおよびアウトレットラインに、電解室と、電
解室に配置された交流電極と、交流電極間に充填された
微小分割電極ならびに微小絶縁体との混合物とからなる
交流電解処理装置を接続する工程と、混合物の隙間内で
水酸化ナトリウムと塩素とを発生させることにより次亜
塩素酸ナトリウムを生成する工程と、混合物の隙間内で
次亜塩素酸ナトリウムと病原性ウイルスを接触させなが
ら殺菌する工程と、混合物の隙間内で海水中の次亜塩素
酸ナトリウムとアンモニウムとを攪拌反応させることに
より、塩化ナトリウム、水および窒素とに変換してアン
モニアを無害化する工程と、無害化した海水を養殖水槽
に循環させる工程と、からなる、魚介類の養殖方法ガ提
供される。
【0011】本発明の第3概念によれば、魚介類を養殖
する養殖水槽と、養殖水槽に接続されたインレットライ
ン及びアウトレットラインと、インレットライン及びア
ウトレットラインとの間に接続されていて、電解室と、
電解室に配置された交流電極と、交流電極間に充填され
た微小分割電極ならびに微小絶縁体との混合物とを備え
た交流電解処理装置と、交流電解処理装置に周波数/出
力電圧関係の交流電力を供給するインバータ電源と、養
殖水槽にアンモニアセンサおよび硝酸イオンセンサの少
なくとも1つを配置して養殖水中のアンモニアおよび硝
酸イオンの少なくとも1つをアンモニア系電気信号とし
て出力するセンサと、アンモニア系電気信号に応答して
周波数制御信号を出力するコントローラと、を備え、コ
ントローラが周波数制御信号に応答してインバータ電源
の出力周波数を変化させることによりアンモニア系電気
信号に応じて交流電解処理装置に供給される出力周波数
および出力電圧を制御することを特徴とする閉鎖循環式
養殖システムが提供される。
【0012】
【作用】本発明の魚介類の養殖方法及び閉鎖循環式養殖
システムによれば、交流電解処理装置に電解室と、交流
電極と、交流電極の間に充填された微小分割電極ならび
に微小絶縁体との混合物とを備え、養殖水槽中のアンモ
ニアまたは硝酸イオンの濃度に応じて自動的に交流電極
の運転周波数と運転電圧とを制御することにより、電解
室の混合物の隙間で養殖用水を連続的に攪拌させながら
効率的にアンモニアおよび硝酸イオンを分解すると同時
に病原性ウイルスを殺菌することで、抗生物質を使用し
ないで、高効率で歩留まりの高い魚介類の養殖を低コス
トで可能にするものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例による閉鎖循
環型陸上養殖装置を図1に基づき、説明する。陸上養殖
装置10は魚介類を酔う宿するための海水又は淡水等の
養殖用水が満たされた養殖水槽12と、養殖水槽12の
底部と上部にそれぞれ配置されたインレットライン14
およびアウトレットライン16と、インレットライン1
4に配置されたろ過装置18と、インレットライン14
およびアウトレットライン16に接続された電解処理ラ
イン20と、インレットライン14及びアウトレットラ
イン16と電解処理ライン20との間に接続された第
1、第2開閉弁V1,V2と、電解処理ライン20に配
置された交流電解処理装置22および交流電解処理装置
22と並列に接続された第3開閉弁V3と、第1、第3
開閉弁の連結部と交流電解処理装置22の間に接続され
た循環ポンプPとを備える。養殖水槽12には養殖用水
のPH値に比例した4−20mAのPH電気信号26a
を出力するPHセンサ24と、水中のアンモニア濃度に
比例した4−20mAのアンモニア系電気信号26aを
出力するアンモニアセンサ26と、水中の硝酸イオン濃
度に比例した4−20mAのアンモニア系電気信号28
aを出力する硝酸イオンセンサ28とを備える。これら
センサは堀場製作所製で、例えば、型式6230のPH
センサ、型式5012のアンモニアセンサおよび型式6
531の硝酸イオンセンサが利用される。コントローラ
30は後述の如く、これら検出信号24a、26a、2
8aに応答して開閉弁V1,V2,V3のオンオフ信号
30a、30b、30cと、循環ポンプPのオンオフ信
号30dと、周波数制御信号30eとを出力する。コン
トローラ30は電源スイッチ34を介して例えば、20
0Vの三相交流電源32に接続され、後述のマイクロコ
ンピュータを駆動するための安定化電源を備える。三相
交流電源32にはインバータ電源34が接続され、イン
バータ電源34は公知の0〜60 Hzの出力周波数/
出力電圧を発生する公知のインバータと、インバータの
出力側に接続されて最大30Vの出力電圧を発生する変
圧器とを備える。インバータ電源34はコントローラ3
0の制御信号30eに応答して0〜60Hzの出力周波
数(出力電圧0〜30V)の交流電力を交流電解処理装
置22に供給する。
【0014】図2は交流電解処理装置22の1例を示
す。交流電解処理装置22は濾過装置18を介してイン
レットライン14に接続されているインレット40と、
アウトレット42とを有する円筒状絶縁ケーシング44
を備える。絶縁ケーシング44内には電解室が形成さ
れ、その中に、電極アッセンブリ48のスリーブ状の三
相交流電極56,59,58が同心的に配置される。電
極アッセンブリ48の両端には円盤状の多孔プレート7
4とストッパー78が配置され、多孔プレート74とス
トッパー78との間には中性電極62がスリーブ状電極
56,59,58と同心的に接続され、端子部72を介
して接地される。多孔プレート74とスリーブ状電極5
6との間には絶縁スペーサ50が配置され、電極56,
59の間には絶縁スペーサ52が配置され、電極58,
59の間には絶縁スペーサ54が配置される。インレッ
ト40およびアウトレット42はそれぞれ絶縁ケーシン
グ44の前端部および後端部にねじ込まれ、インレット
40及びアウトレット42の内側にはそれぞれ水密シー
ル83,85が配置される。三相交流電極56,59,
58は端子部64,66,68を介してインバータ電源
34(図1参照)に接続され、後述のような可変交流周
波数/可変交流電圧が供給される。絶縁ケーシング44
の外周にはこれと同心的に絶縁カバー92がインレット
40およびアウトレット42により支持される。符号9
4,96,99,98は絶縁ブッシュをそれぞれ示す。
三相交流電極56,59,58の内壁に接触して絶縁セ
パレータ88が配置され、その内側に円筒状陰極室82
が形成される。陰極室82内には直径0.3〜6mmの
微小分割電極体88と、これとほぼ同径の粒状絶縁体9
0との混合物が充填される。分割電極体はチタン球また
はカーボンボールの表面に白金をコーティングしたもの
を用いても良い。粒状絶縁体90はガラスビーズまたは
セラミックから構成される。分割電極体88と粒状絶縁
体90との混合比は1:1.5〜1.5:1の範囲が適
切である。この混合比は分割電極体の短絡を防止して、
陰極の有効表面積を飛躍的に高めて養殖用水の還元作用
を高めるためのものである。多孔プレート74およびス
トッパー78はそれぞれ複数の小孔74a、78aを備
える。
【0015】 図3において、コントローラ30は電解
処理装置22の運転を制御するための制御プログラムや
基準データを格納するROM(Read OnMemo
ry)110と、制御プログラムやデータを処理するた
めのCPU(Central Processing
Unit)112と、設定した条件とその値ならびに各
種センサからの入力情報などを記憶しておくための不揮
発性のRAM(Random Access Memo
ry)114とを備える。CPU112には基準PH
値、基準アンモニア濃度(例えば、0.05mg/l)
値、硝酸イオン濃度(例えば、0.1mg/l)値など
の入力情報を設定入力するパラメータ入力装置116
と、PHセンサ24と,アンモニアセンサ26および硝
酸イオンセンサ28と、病原性ウイルスが所定値に達し
たときに信号を入力するための入力装置118が接続さ
れ、これら各種入力信号が入力される。CPU112は
これら入力信号をROM110に記憶されたそれぞれの
基準信号と比較してそれらの差に応じて各種制御信号を
出力し、ポンプP,開閉弁V1,V2,V3を制御する
とともにインバータ電源34に周波数制御信号を供給す
る。表示部120はたとえば液晶等の表示パネルで構成
され、PH値、アンモニア濃度、硝酸イオン濃度、溶存
酸素等の各種情報の表示を行う。表示駆動回路122は
表示部120に表示される情報を切り替え制御する。
【0016】 図4は本発明の養殖法に沿って図3のコ
ントローラ30の制御を実行するための作動の基本シー
ケンスを示す概略フローダイアグラムを表す。以下、図
1、図3、図4に基づいて基本シーケンスにつき説明す
る。始動のとき、すなわち、スタートキー34が押され
ると、コントローラ30の電源が投入される。ステップ
100において、開閉弁V3が閉じられ、開閉弁V1,
V2が開かれ、ポンプPが起動される。このとき、養殖
水槽12の養殖水はろ過装置18で魚介類の排泄物、残
餌その他の不純物がろ過され、アンモニアおよび硝酸イ
オンを含有する養殖水が交流電解処理装置22内に導入
される。養殖水が陰極室82の混合物に接触すると、病
原性ウイルスが殺菌されるとともに、下記のような還元
反応が行われ、アンモニア及び硝酸イオンが分解除去さ
れる。
【0017】
【式1】2NO +12H+10e→N+6HO+2NO (1) 2NO +10H+8e→NO+5HO (2) NO +4H3e→NO+2HO (3) NO +2H+2e→NO +HO (4)
【0018】生成したNOxや窒素は1部ガスとして除
去され、残部はさらに還元され下記の式に従ってアンモ
ニウムイオンNH を生ずる。このアンモニウムイオ
ンは中性から酸性下ではガス化されず、イオンのまま養
殖用水中に溶解している。
【0019】
【式2】 NO+6H+5e→NH+HO (5) NO+10H+8e→2NH+HO (6) N+8H+6e→2NH (7)
【0020】上記陰極還元で生じた亜硝酸イオンは下記
の式に従ってさらに還元されてNOxおよび窒素を生成
する。
【0021】
【式3】 NO +2H+e→NO+HO (8) 2NO +6H+4e→NO+3HO (9) 2NO +8H+6e→N+4HO+2NO (10) このように、陰極反応に従って、硝酸性および亜硝酸性
窒素から生成するNOや窒素、アンモニアは容易に気化
するため、そのまま、系外に排出される。
【0022】なお、三相交流電極に接触したアンモニア
は下記の反応式に示されるように直接酸化されて窒素に
分解される。
【0023】
【式4】 2NH→N+6H+6e (11)
【0024】さらに、養殖用水が海水である場合に、電
解室内に次亜塩素酸ナトリウムNaOClが生成され、
次亜塩素酸ナトリウムはアンモニアと下記の反応式のよ
うに反応して、塩化ナトリウム、水および窒素に分解さ
れる。
【0025】
【式5】 2NH+NaOCl→3NaCl+3HO+N (12)
【0026】このように、アンモニアや硝酸性窒素また
は亜硝酸性窒素等の硝酸イオンを電気化学的に窒素ガス
等に酸化還元して分解除去することができる。
【0027】ステップ102において、PHセンサ24
のPH値が魚介類にとって最適な値である、淡水で7.
5、海水で8以上になっているか否かを判断し、YES
の場合はステップS104に移行し、NOの場合はステ
ップ100に移行する。ステップ104ではインバータ
電源34から低出力周波数、例えば、10Hzの出力周
波数34aが交流電解処理装置22に供給される。ステ
ップ106では図3のCPU112でアンモニア検出信
号26aがアンモニア濃度の許容値に相当する0.05
mg/lに対応した基準アンモニア信号と比較され、基
準値以上の場合はステップ108に移行し、NOの場合
はステップ104に戻る。ステップ108ではインバー
タ電源34から高出力周波数の交流電圧が交流電解処理
装置22に供給される。このとき、交流電解処理装置2
2のアンモニア及び硝酸イオンの分解能力が最大とな
る。ステップ110において、硝酸イオン検出信号28
aが硝酸イオンの許容値に相当する0.1mg/lの基
準レベル値と比較され、YESの場合はステップ112
に移行し、NOの場合はステップ108に戻る。ステッ
プ112において、入力装置118から病原性ウイルス
が所定値であることを示す、信号118aが入力される
と、ステップ114に移行して、NOの場合はステップ
104に移行する。ステップ114では開閉弁V3が開
き、開閉弁V1,V2が閉じられ、養殖用水は閉鎖系の
電解処理ライン20内で循環されながら、電解殺菌が繰
り返される。ステップ116において、所定時間が経過
すると、ステップ118に移行する。ステップ118で
は低周波数運転に切りかえられ、交流電解処理装置22
は省エネ制御される。次に、ステップ120で所定時間
経過後、ステップ122に移行し、ステップ122では
開閉弁V3を閉じ、開閉弁V1,V2を開いて通常の運
転状態に戻り、以後、このサイクルが繰り返される。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、養殖水槽
の養殖用水のアンモニア、硝酸イオンを電気信号に変換
してこれら信号に応答して交流電解処理装置の供給電力
を自動的に制御可能とし、しかも、養殖用水中の病原性
ウイルスも電気化学的に殺菌可能としたため、消費電力
を削減しながら養殖水槽の魚介類の生育に最適な環境を
低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閉鎖循環型養殖システムの望ましい実
施例を示す概略図である。
【図2】図1の交流電解処理装置の断面図である。
【図3】図1のコントローラのブロック図を示す。
【図4】図3のコントローラの作動の基本シーケンスを
示すフローチャート図である。
【符号の説明】
12 養殖水槽、18 濾過槽、20 電解処理ライ
ン、22 交流電解処理装置、24 PHセンサ、26
アンモニアセンサ、28 硝酸イオンセンサ、30
コントローラ、34 インバータ電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚介類を養殖する養殖水槽と、養殖水槽に
    接続されたインレットライン及びアウトレットライン
    と、インレットライン及びアウトレットラインとの間に
    接続されていて、電解室と、電解室に配置された交流電
    極と、交流電極間に充填された微小分割電極体ならびに
    微小絶縁体との混合物とからなる交流電解処理装置を準
    備する工程と;混合物の隙間に養殖用水を導入して養殖
    用水中のアンモニアおよび硝酸イオンを電解処理により
    酸化還元反応させる工程と;電解処理した養殖用水を養
    殖水槽に循環させる工程と;交流電解処理装置の交流電
    極および混合物にインバータ電源により周波数/出力電
    圧特性の可変交流電力を供給する工程と;養殖水槽にア
    ンモニアセンサおよび硝酸イオンセンサの少なくとも1
    つを配置して養殖用水中のアンモニアおよび硝酸イオン
    の少なくとも1つをアンモニア系電気信号として出力す
    る工程と;アンモニア系電気信号に応答してコントロー
    ラにより周波数制御信号を出力する工程と;周波数制御
    信号に応答してインバータ電源の出力周波数を変化させ
    ることによりアンモニア系電気信号に応じて交流電解処
    理装置に供給される出力周波数および出力電圧を制御す
    る工程と;からなる、魚介類の養殖方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、インレット
    ライン及びアウトレットラインと交流電解処理装置との
    間にそれぞれ第1、第2開閉弁を配置する工程と;第1
    開閉弁の下流側と第2開閉弁の上流側に、第3開閉弁、
    ポンプおよび交流電解処理装置からなる閉回路の電解処
    理ラインを接続する工程と;アンモニア系検出信号が所
    定値以上に達したとき、コントローラにより第1、第2
    開閉弁を閉じると同時に第3開閉弁を開いてポンプによ
    り電解処理ライン内で養殖用水を循環させて酸化還元反
    応を行わせる工程と;を備える魚介類の養殖方法。
  3. 【請求項3】海水で魚介類を養殖する養殖水槽を準備す
    る工程と;養殖槽のインレットラインおよびアウトレッ
    トラインに、電解室と、電解室に配置された交流電極
    と、交流電極間に充填された微小分割電極体ならびに微
    小絶縁体との混合物とからなる交流電解処理装置を接続
    する工程と;混合物の隙間内で水酸化ナトリウムと塩素
    とを発生させることにより次亜塩素酸ナトリウムを生成
    する工程と;混合物の隙間内で次亜塩素酸ナトリウムと
    病原性ウイルスを接触させながら殺菌する工程と;混合
    物の隙間内で海水中の次亜塩素酸ナトリウムとアンモニ
    ウムとを攪拌反応させることにより、塩化ナトリウム、
    水および窒素とに変換してアンモニアを無害化する工程
    と;無害化した海水を養殖水槽に循環させる工程と;か
    らなる、魚介類の養殖方法。
  4. 【請求項4】魚介類を養殖する養殖水槽と;養殖水槽に
    接続されたインレットライン及びアウトレットライン
    と;インレットライン及びアウトレットラインとの間に
    接続されていて、電解室と、電解室に配置された交流電
    極と、交流電極間に充填された微小分割電極ならびに微
    小絶縁体との混合物とを備えた交流電解処理装置と;交
    流電解処理装置に周波数/出力電圧関係の交流電力を供
    給するインバータ電源と;養殖水槽にアンモニアセンサ
    および硝酸イオンセンサの少なくとも1つを配置して養
    殖水中のアンモニアおよび硝酸イオンの少なくとも1つ
    をアンモニア系電気信号として出力するセンサと;アン
    モニア系電気信号に応答して周波数制御信号を出力する
    コントローラと;を備え、コントローラが周波数制御信
    号に応答してインバータ電源の出力周波数を変化させる
    ことによりアンモニア系電気信号に応じて交流電解処理
    装置に供給される出力周波数および出力電圧を制御する
    ことを特徴とする閉鎖循環式養殖システム。
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