JP5112319B2 - 制御された居住または非居住環境を管理するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品 - Google Patents

Description

本発明は、概してネットワーキングに関し、より具体的には、ネットワーク内での情報配信に関する。

情報化時代の幕開けにより、コンピュータ処理能力の新規でエキサイティングな機会が繰り広げられている。効率化を図り、費用を削減し、そして生産性を上げるために、パーソナルコンピュータが様々な分野で導入されている。小型化や携帯性によって、パーソナルコンピュータは、多くのビジネス環境でより利用しやすく価値のあるツールとなった。パーソナルコンピュータは、教育機関や家庭等のビジネス以外の環境でも、非常に便利なツールとなっている。

ホームコンピュータネットワークが一般化されてきている。家庭内で、複数のパーソナルコンピュータを互いに接続することができ、ユーザは、ディスケットを部屋から部屋へ物理的に持ち運ぶことなく、ファイルを共有することができる。また、このコンピュータネットワークによって、ユーザは、プリンタ、ファックス、およびその他のデバイスを共有することもできる。外部のネットワークやサービスへのアクセスが可能となるインターネットアクセス設備もまた提供することができる。このようにして、ユーザは、世界中のいかなる場所からも、家庭用コンピュータを操作してすぐに情報にアクセスすることができる。

ホームコンピュータネットワークの数は増えてきているが、克服しなければならない大きな問題がいくつか存在する。例えば、ホームネットワークは、導入に時間がかかり、また高価である。また、ホームコンピュータネットワークを、テレビ、ステレオ、ＤＶＤプレーヤ、その他の家庭用電子機器等、居住地の他のデバイスに簡単に統合する方法がない。オーディオ／ビデオ（ＡＶ）データを、パーソナルコンピュータとその他のＡＶデバイス（テレビ、ＤＶＤプレーヤ、ＰＶＲ等）の間で効率的に配信できることは、進化し続ける異なる通信基準および／または形式により複雑化する。

その他の大きな課題は、ネットワーク化された居住地のデバイスを効率的に制御することができることである。エンターテイメントセンタのコンポーネント（テレビ、ステレオ、ＶＣＲ等）に信号を送信するよう遠隔制御ユニットに学習させることができるが、居住地での複数のパーソナルコンピュータやその他のアナログおよび／またはデジタルデバイスに通信し、それらを制御することができる中央デバイスは知られていない。

改善されたコンピュータ処理能力と情報に対するグローバルなアクセスは、情報処理時代において著しい発達をもたらしたが、居住ネットワークに接続された、居住地での複数のデバイスの機能を統合することができる、簡単で安価、かつ多目的なシステムが必要とされている。

家庭、仕事場、学校等の環境およびその周辺エリア内で、複数のデバイスおよび／またはアプリケーションを管理するための方法、システムおよびコンピュータプログラム製品が開示される。制御センタは、１つ以上のサーバまたは処理システムを備え、デバイスおよび／またはアプリケーションに対する集中化されたコマンドおよび制御を可能にする。

前記デバイスおよび／またはアプリケーションは、通信機器（電話、インターコム等）、エンターテイメントシステム（テレビ、ＣＤ／ＤＶＤプレーヤ、ゲームアプリケーション、ステレオ等）、監視システム（セキュリティカメラ、赤ちゃん監視装置等）、セキュリティシステム（火災報知器、スプリンクラーシステム、扉や窓のロック等）、パーソナルコンピュータ（デスクトップ、ノートパソコン、ノートパッド、携帯情報端末等）、調理用機器（オーブン、コーヒーメーカー、食品／飲料用電気保温器等）、コンフォートシステム（暖房および空調、加湿器、除湿器、空気清浄機、照明スイッチ、調光器等）、その他同様の物を含むことができる。

制御センタは、デバイスおよび／またはアプリケーションへ向けて、またはその間で、情報（ビデオ、オーディオ、音声、テキスト、グラフィック、制御メッセージ等を含む）を配信することができる。制御センタは、ビデオ／オーディオ視聴、電話、メッセージング、ファイル共有、インターネットワーキング、および／またはセキュリティに対応する。

物理的にサイズが小さく、連続的で中断のない電力の電力線にアクセスでき、無線信号の伝送および受信が容易となる場所にあるいかなるプラットフォームも、制御センタを備えるハードウェアを収容しホストするのに好適である。ある実施形態では、煙検出器が制御センタのプラットフォームとして機能する。煙検出器の天井に設置されたベースと、家庭またはオフィスの既存の１１０ボルトＡＣ電力線への直接接続が、制御センタの理想的なプラットフォームを提供し、無線接続あるいは電力線を通して制御環境全体に情報を伝達させることができる。同様に、制御センタは無線アクセスポイント内に収容することができ、これにより制御センタは、「常時接続」の無線接続性を備えることができる。

携帯コントローラ（携帯情報端末、無線ノートパッド等）により、ユーザは制御センタとやり取りすることができるようになる。そのようなやり取りには、他のデバイスおよび／またはアプリケーションの構成や性能を変更することが含まれる。したがって、携帯コントローラにより、他のデバイス／アプリケーションへの遠隔アクセスが提供され、ユーザは、環境内のいかなる場所からでもその機能および／または動作を制御することができるようになる。ある実施形態では、制御センタは携帯コントローラ内に位置する。他の実施形態では、制御センタは携帯コントローラから分離された集中化された場所に位置する。

携帯コントローラは、場所認識および／またはユーザ認識の機能性を備えることができる。その場合、制御センタは、携帯コントローラの位置を追跡および／または監視する能力を備え、ユーザの個性に基づいた個別の構成を可能にする。

システムコンポーネントの動作／機能を制御するために、制御センタによって自動的に、あるいはユーザにより、１つ以上の制御マクロを構築することができる。制御マクロは、実行されたときに、制御センタが１つ以上のシステムコンポーネントの複数の動作および／または機能を管理することを可能にするコマンドのセットを含む。制御マクロは、その後呼び出して実行するために、制御マクロのファイル名と関連付けられることができる。制御マクロは制御センタに格納される。ある実施形態では、包括的な制御リクエストを制御センタに発行し、それにより制御マクロからコマンドのシーケンスを実行するよう、携帯コントローラをプログラムすることができる。

制御センタは、ローカルにまたは内部データベースに格納された、更新された電子プログラムガイド（ＥＰＧ）情報にアクセスすることができる。ユーザに対し、携帯コントローラまたは他のデバイスおよび／またはアプリケーションにＥＰＧを表示することができる。また、制御センタは、例えばグローバルインターネットを介して、外部または遠隔ソースからＥＰＧ情報を得ることも可能である。

ＥＰＧインタフェースは、ユーザが電子ガイド情報に基づいてチャネルを選択する、および／または、電子ガイドから記録するプログラムを選択することができるように、携帯コントローラに表示されることができる。ある実施形態では、ＥＰＧインタフェースは、複数のチャネルオブジェクトを含み、それぞれのチャネルオブジェクトは、ユーザにより選択される「お気に入り」のプログラミングチャネルを提示する。チャネルオブジェクトのそれぞれは、直接的に、または間接的に、対応するお気に入りのチャネルのスイッチおよび／または電子ガイド情報にリンクされる。そのため、選択されて有効化されると、有効化されたチャネルオブジェクトによって制御メッセージが伝送されることができ、対応するチャネルのプログラミング情報を取得するか、選択されたデバイスを対応するチャネルに切り替える。

ある実施形態では、チャネルオブジェクトを有効化すると、該チャネルオブジェクトが有効化される時間の長さに依存して、３つのコマンドのうちの１つが伝送される。チャネルオブジェクトが第１の時間値の期限切れの前（例えば２秒前）に無効化された場合、有効化されているチャネルオブジェクトと関連付けられたプログラミングチャネルにデバイスを切り替えるコマンドが伝送される。

チャネルオブジェクトが、第１の時間値（例えば２秒）の期限切れの後で、かつ第２の時間値（４秒）の前に無効化された場合、ＥＰＧインタフェース上にクイックビューオブジェクトを表示させるコマンドが伝送される。クイックビューオブジェクトは、有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられた前記プログラミングチャネルでの伝送のためにリストされたプログラムのプログラミング情報を含む。

チャネルオブジェクトが、第２の時間値（例えば４秒）の期限切れの後に無効化された場合、ＥＰＧインタフェース上に、ガイド表示オブジェクトを表示させるコマンドが伝送される。ガイド表示オブジェクトは、複数のチャネルオブジェクトに関連付けられたプログラミングチャネルの電子ガイド情報を含む。

チャネルオブジェクトが有効化された時点でタイマ図形を表示させることもできる。タイマ図形は、外側の円と同心円上に配置された内側の円を含む。内側の円および外側の円の視覚的特徴は、前述の第１および第２の時間値に対応する期間にわたり修正される。例えば、第１の時間値（例えば２秒）と同等の期間にわたり、内側の円を半径方向に塗りつぶすことができる。同様に、第２の時間値と同等の期間にわたり、外側の円を半径方向に塗りつぶすことができる。

本明細書に組み入れられてその一部を成す添付の図面は、本発明を図解し、さらに、説明とともに本発明の原理を明らかにし、当業者が本発明を作成し使用することができるようにするものである。図面において、類似の参照番号は、同一または機能的に同様の要素を示す。また、参照番号の最も左側の数字は、その参照番号が最初に表れる図面を特定するものである。

（目次）
Ｉ．システム概要
ＩＩ．ネットワーク制御システム
ＩＩＩ．制御サーバおよびアーカイブ
ＩＶ．システム機能の管理
Ｖ．場所認識
ＶＩ．個別使用のためのコントローラクアイアントのプロファイル
ＶＩＩ．典型的なシステム実装
（Ｉ．システム概要）
本明細書は、本発明の特徴を組み入れた１つ以上の実施形態を開示する。説明される実施形態、および、本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的な実施形態」等という呼び方は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含むが、いずれの実施形態も必ずしもその特定の特徴、構造、または特性を含む必要はないことを示す。また、そのような言い方は、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、一実施形態に関連して特定の特徴、構造、または特性が説明されている場合、明示的に説明されているか否かに関わらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性を達成することは、関連技術における当業者の知識の範囲内であると考えられる。

本発明は、家庭、仕事場、学校等の制御環境内における、複数のデバイスおよび／またはアプリケーションの集中化されたコマンドおよび制御のための方法論および／または技術を含む。したがって、本発明の実施形態において、制御環境は居住環境である。居住環境は、家、アパート、移動住宅、ハウスボート、または他の種類の居住地の占有領域に関連する。しかし、実施形態では、居住環境は、居住地の周辺エリア、および指定の境界内にあるあらゆる避難所、建築物、施設等を含む。

他の実施形態では、本発明は非居住環境に実装される。非居住環境には、オフィスビル、一そろいの小さなオフィス、制作スタジオ、倉庫、娯楽場、医療施設、ホテル、休暇のためのリゾート地、飛行機、船、自動車等が含まれるが、これらに限定されない。実施形態において、非居住環境の制御環境には、前述の構造物の実際の占有領域だけでなく、指定の境界内にある周辺部分も含まれる。

本発明の制御環境内において、１つ以上のコンピュータサーバ等が、他のデバイスおよび／またはアプリケーションへ情報（ビデオ、オーディオ、音声、テキスト、グラフィック、制御メッセージ等を含む）を配信するための集中化されたコマンドおよび制御センタを提供する。そのようなデバイスおよび／またはアプリケーションは、通信機器（電話、インターコム等）、エンターテイメントシステム（テレビ、ＣＤ／ＤＶＤプレーヤ、ゲームアプリケーション、ステレオ等）、監視システム（セキュリティカメラ、赤ちゃん監視装置等）、安全セキュリティシステム（火災報知器、スプリンクラーシステム、扉や窓のロック等）、パーソナルコンピュータ（デスクトップ、ノートパソコン、ノートパッド、携帯情報端末等）、調理用機器（オーブン、コーヒーメーカー、食品／飲料用電気保温器等）、コンフォートシステム（暖房および空調、加湿器、除湿器、空気清浄機、照明スイッチ、調光器等）、電源コンセント、電力供給装置、その他同様の物を含む。

ある実施形態において、携帯デバイス（携帯情報端末、無線ノートパッド等）により、ユーザは集中化されたコマンドおよび制御センタとやり取りすることができる。そのようなやり取りには、制御環境内の他のデバイスおよび／またはアプリケーションの構成や性能を変更することが含まれる。したがって、携帯デバイスにより、他のデバイス／アプリケーションへの遠隔アクセスが提供され、ユーザは、制御環境内のいかなる場所からでもその機能および／または動作を制御することができるようになる。

例えば、ユーザは、携帯デバイスを操作して、制御環境内のいかなる場所からでも録画ビデオまたは生中継ビデオを受信することができる。ビデオは、携帯デバイスに結合されたディスプレイ、またはユーザが現在位置しているエリア内のモニタ上に提示されることが可能である。したがって、ユーザは、スイミングプールのそばやジャグジーの中でくつろぎながらテレビ番組を見ることができると考えられる。また、ユーザは、赤ちゃん監視装置やセキュリティカメラからのビデオを、無線ノートパッド、デスクトップコンピュータ、テレビ画面等の携帯ディスプレイデバイスやその他のディスプレイで見ることもできると考えられる。

ある実施形態において、ユーザは、他のテレビ、パーソナルコンピュータ、および／またはオーディオシステムに提示されているメディアを視聴することができる。したがって、「親」であるユーザが、他の部屋にいる子供たちが鑑賞しているテレビ番組、ウェブサイト、および／またはオーディオレコーディングを監視することができる。本発明は、親であるユーザが好ましくないコンテンツへのアクセスをブロックすることができるプロトコルを含む。

ある実施形態において、ユーザは、インターネット等の外部インタフェースを介して、集中化されたコマンドおよび制御センタにアクセスすることができる。ユーザが旅行中または仕事中でも、ユーザは、制御環境内に位置するデバイスおよび／またはアプリケーションにアクセスすることができる。したがって、本発明により、ユーザは、制御環境にログインして、ファイルのダウンロードまたは格納、監視装置からの受信、出入り口の開錠または施錠等を行うことができるようになる。

（ＩＩ．ネットワーク制御システム）
上述したように、本発明は、居住および／または非居住制御環境に実装することができる。例として、以下の実施形態は、居住環境に関して説明される。しかし、以下の実施形態は、非居住環境もまた含むよう変更可能であることを理解する必要がある。

図１は、本発明の実施形態に従うネットワーク制御するシステム１００を示す。本発明は、アナログおよびデジタル環境を考慮している。システム１００は、拡張可能で比較的安価、かつ多目的な居住ネットワークである。図示されるように、システム１００は、複数のシステムコンポーネントを相互接続する通信ネットワーク１８０を含む。システムコンポーネントには、電話１０２、位置決定ユニット１０４、コンピュータクライアント１０６、カメラ１０８、コントローラクライアント１１０、テレビ１１２、制御サーバ１１４、モニタ１１６、オーディオクライアント１１８、住宅電気機器１２０が含まれる。他のデバイスおよび／またはアプリケーションもまたシステムコンポーネントとして含めることができる。

制御サーバ１１４は、他のシステムコンポーネント間の情報の配信を管理する。以下により詳細に説明するように、制御サーバ１１４は、通信ネットワーク１８０を介して、直接的または間接的に、データ（オーディオおよび／またはビデオを含む）、音声、および／または制御メッセージを配信するために、他のコンポーネントとやり取りする。ある実施形態において、制御サーバ１１４は、他のシステムコンポーネントのうちの１つ以上の動作および／または機能をコマンドし制御する。

電話１０２は、１つ以上の有線および／または無線電気通信デバイスである。電話１０２は、従来の住居用電話パスおよび通信ネットワーク１８０を介して、電気通信信号を交わす。ある実施形態では、電話１０２は、コンピュータネットワーク（グローバルインターネット等）を介して音声通信を交わすためのボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）を実装し、音声信号を通信ネットワーク１８０で利用可能にする。ある実施形態では、電話１０２はファックス機能を含む。

位置決定ユニット１０４は、システム１００のホスティング環境として機能する居住地内の空間的な場所を指定する。位置決定ユニット１０４は、有線および／または無線インタフェースを介して他のシステムコンポーネント（制御サーバ１１４等）と結合される。位置決定ユニット１０４は、居住地内の階または部屋を指定するよう操作可能である。位置決定ユニット１０４はまた、階または部屋内の特定の場所を指定するよう操作可能である。また、位置決定ユニット１０４は、居住地の外に置かれ、それにより居住地の外部エリアを指定することができる。ある実施形態において、位置決定ユニット１０４は、他のシステムコンポーネントに結合される。他の実施形態では、複数の位置決定ユニット１０４が居住地全体に分散している。例えば、位置決定ユニット１０４は、壁、扉、天井、床等の内部にあってもよく、またはそれらの上に取り付けられてもよい。以下で位置決定ユニット１０４をさらに詳細に説明する。

コンピュータクライアント１０６は、有線および／または無線のパーソナルコンピュータ、携帯情報端末（ＰＤＡ）、多機能電話、パーソナルテレビ、または通信ネットワーク１８０にリンクされた他のデータ処理デバイスを含む。パーソナルコンピュータとして、コンピュータクライアント１０６は、デスクトップ、ノートパソコン、ノートパッド等であってもよい。ディスプレイはコンピュータクライアント１０６に結合されてテキストやグラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）を表示し、ユーザが双方向に制御サーバ１１４と通信できるようにする。コンピュータクライアント１０６用の入力デバイスは、キーボード、マウス、音声コマンドインタフェース、マウスホイール、ジョイスティック、ラダーペダル、タッチスクリーン、マイクロホン、ジョイスティック、スタイラス、ライトペン、またはその他の種類の周辺装置を含む。

カメラ１０８は、１つ以上のビデオカメラやカムコーダ等である。本発明は、有線および無線デバイスの両方を考慮している。カメラ１０８は、赤ちゃん監視装置等の家庭用セキュリティまたは監視システムの一部となることができる。ある実施形態では、カメラ１０８は、パン、傾斜、ズーム、フォーカス、絞り制御等、様々なカメラ機能の遠隔制御を可能にする制御ユニットを含む。

コントローラクライアント１１０は、ユーザが制御サーバ１１４および他のシステムコンポーネントとやり取りし、それらに制御メッセージを送信することができるようにする、有線および／または無線データ処理デバイスである。コントローラクライアント１１０は、コンピュータクライアント１０６として挙げられるデバイスのうち、携帯型のものでも非携帯型のものでもよい。例えば、コンピュータクライアント１０６は、ノート型パソコンもしくはノートパッドパソコン、ＰＤＡ、多機能電話、または、通信ネットワーク１８０にリンクされ、かつ他のシステムコンポーネントとやり取りする能力を備えたディスプレイを含む他のデバイスであってもよい。したがって、コントローラクライアント１１０は、ユーザがシステム１００の様々なコンポーネントの動作を遠隔で制御できるようにする。ある実施形態では、コントローラクライアント１１０のディスプレイは、ほかのシステムコンポーネントからビデオおよび／またはオーディオを受信する能力を有する。ある実施形態では、コントローラクライアント１１０は、無線ダウンロードおよび／またはアップロードを可能にするフラッシュＲＯＭを含む。

テレビ１１２は、従来のテレビでもよい。ある実施形態では、テレビ１１２は、双方向および／または個人用サービスに対応するよう機能強化されている。個人用サービスには、生放送の仮想記録、プログラミング、一時停止／巻き戻し等が含まれる。例えば、テレビ１１２は、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（ワシントン州レドモンド）から利用可能なＷｅｂＴＶ（登録商標）に対応したＷｅｂＴＶ Ｎｅｔｗｏｒｋｓ，Ｉｎｃ．（カリフォルニア州マウンテンビュー）がホストする、ＭＳＮ（登録商標）ＴＶサービスに対応するよう機能強化されたパーソナルテレビであってもよい。ある実施形態では、テレビ１１２は、ケーブルおよび／または衛星放送受信用のセットトップボックスを含む。ある実施形態では、テレビ１１２は、ＰＶＲ、ＶＣＲ、またはＤＶＤプレーヤに接続される。

モニタ１１６は、閉回路による閲覧に対応した有線または無線ディスプレイである。ある実施形態では、モニタ１１６は、例えば、壁に設置されるか、机、テーブル、もしくはカウンターの上に立てられるか、または、プールもしくは浴槽のそばに置かれる、平面型ＬＣＤである。ある実施形態では、モニタ１１６が不活性状態で機能しているときに、モニタ１１６は、写真やポートレート等の静止画像や動画を表示する、ストリーミングスクリーンセーバを受信する。ある実施形態では、モニタ１１６が活性状態にあるときに、モニタ１１６は、テレビ、ステレオ、またはセキュリティ／監視システム（例えば赤ちゃん監視装置）等からのフィードを受信する。

オーディオクライアント１１８は、ステレオ、オーディオサーバ、ＣＤ／レコード／カセットプレーヤ、ＭＰ３プレーヤ等の、有線または無線オーディオシステムである。オーディオクライアント１１８は、赤ちゃん監視装置等のセキュリティ／監視システムの一部としてのマイクロホンであってもよい。ある実施形態では、オーディオクライアント１１８は、居住地全体に位置する１つ以上のスピーカまたは類似のオーディオ出力である。他の実施形態では、オーディオクライアント１１８は、インターコムシステム、公共アナウンスシステム、ドアフォンサービス等である。

住宅電気機器１２０は、冷蔵庫、ストーブ、電子レンジ、トースター、コーヒーメーカー、目覚まし時計、サーモスタット、加湿器、スプリンクラーシステム、照明、調光器等の１つ以上の住宅電気機器であるが、これらに限定されない。ある実施形態では、制御サーバ１１４および／またはコントローラクライアント１１０は、オン／オフ、タイマ、調節（オーブンの温度等）、一時停止、休止等、１つ以上の住宅電気機器１２０の動作および／または機能を制御する。

上述のシステムコンポーネントは、すべてを網羅することを意図するものではない。他のデバイス（電気製品を含む）、アプリケーションおよび／またはそれと同様の物を実装することができ、これらも本発明の範囲内とみなされる。

上述のように、通信ネットワーク１８０は、システムコンポーネント間で通信を行うための伝送媒体を提供する。ある実施形態では、制御サーバ１１４は他のシステムコンポーネント間のトラフィックを規制する。したがって、システムコンポーネント間の情報交換は、コントロールサーバ１１４を介して行われるか、または制御が行われる。他の実施例では、通信ネットワーク１８０は、ピアツーピア通信に対応する。このように、システムコンポーネントは、オーディオ、ビデオ、その他のデータ、および／または制御メッセージを、制御サーバ１１４により集中的に管理されることなく互いに直接交換する。したがって、本発明は、制御サーバ１１４なしに実装することができる。そのような集中化されていない実施形態では、通信ネットワーク１８０に対する制御および管理機能は、複数のシステムコンポーネントにより分散化され共有されるため、システムコンポーネントは、有線および／たまは無線媒体を介して、中央の制御サーバ１１４なしに互いに通信することができる。

通信ネットワーク１８０は、有線および／または無線ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）である。したがって、通信ネットワーク１８０は、衛星、地上伝送（光ファイバ、銅線、ＵＴＰ、ＳＴＰ、同軸ケーブル、光ファイバと同軸ケーブルのハイブリッド（ＨＦＣ）等）、無線通信、マイクロ波、自由空間光通信、および／または他のいかなる形態または方式の伝送をも含む、有線、無線、または両方の伝送媒体を含む。

有線伝送媒体を用いたある実施形態では、通信ネットワーク１８０は、例えば１００Ｍｂｐｓから１Ｇｂｐｓまで対応可能なイーサネット（登録商標）ＬＡＮである。ある実施形態では、ＣＡＴ−５ケーブル等が制御サーバ１１４に結合され、各部屋内での場所に分配される。ある実施形態では、テレビ１１２、モニタ１１６等の各システムコンポーネントにケーブルが分配される。このシステムコンポーネントは、ケーブルの接続に対応したオーディオ／ビデオ（ＡＶ）コネクタを含む。

無線伝送媒体を使用したある実施形態では、通信ネットワーク１８０は、大容量ビデオに対する無線イーサネット（登録商標）プロトコルを指定しているＩＥＥＥ標準８０２．１１（ａ）に対応する。このプロトコルを使用して、通信ネットワーク１８０は５４Ｍｂｐｓ（有効距離９０フィート）までを処理することができる。

無線を使用した他の実施形態では、通信ネットワーク１８０は、小容量ビデオに対する無線イーサネット（登録商標）プロトコルを指定しているＩＥＥＥ標準８０２．１１（ｂ）に対応する。この無線プロトコルにより、通信ネットワーク１８０は約１５０〜３００フィートまで有効であり、公称帯域幅１１Ｍｂｐｓ（有効帯域幅４〜５Ｍｂｐｓ）に対応可能である。他の実施形態では、通信ネットワーク１８０は、ＩＥＥＥ８０２．１６無線都市域ネットワークのためのＷｉｒｅｌｅｓｓＭＡＮ（登録商標）標準に対応する。他の実施形態では、システム１００との短距離無線インタフェースに対応するために、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ^ＴＭ無線技術（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ ＳＩＧ，Ｉｎｃにより開発）が使用される。

ある実施形態では、通信ネットワーク１８０は、電話線および／または電力線を含む。ある実施形態では、通信ネットワーク１８０は、従来の電気コンセントおよび電気配線をシステムコンポーネントと相互接続させ、互いに通信できるようにする。ある実施形態では、通信ネットワーク１８０は、ホームフォンネットワーキングアライアンス（ＨｏｍｅＰＮＡ）等から利用可能な通信技術を含む。ＨｏｍｅＰＮＡ技術は、これらに限定されないが、ビデオ会議、ビデオセキュリティ、ＶｏＩＰ電話、デジタルビデオネットワーキング、インターネット共有、マルチユーザゲーム等の、電話サービスやホームネットワーキングの運用を可能にする。

上述したように、通信ネットワーク１８０は、システムコンポーネントを互いに通信可能とする、中央制御サーバ１１４を含む。本発明の実施形態では、物理的にサイズが小さく、連続的で中断のない電力のために電力線にアクセスでき、無線信号の伝送および受信が容易となる場所にあるいかなるプラットフォームも、中央制御サーバ１１４の収容、ホスト等を行うのに好適である。図１１は、制御サーバ１１４のプラットフォームとして、例えばＬｉｎｋｓｙｓ Ｇｒｏｕｐ Ｉｎｃ．（カリフォルニア州アービン）またはＣｉｓｃｏ Ｓｙｓｔｅｍｓ，Ｉｎｃ．（カリフォルニア州サンノゼ）から利用可能なもの等の、無線ネットワークアクセスポイント１１８０を含む、ネットワーク制御システム１００の実施形態を示す。無線アクセスポイント１１８０は、制御サーバ１１４（図１）に、無線ネットワークにおける接続性と、システムコンポーネントの状態の追跡に必要な常時接続性のための中心点を提供する。また、無線アクセスポイント１１８０は、有線および無線ネットワーク間の接続点を提供することができる。

図１１において、システムコンポーネントは、コントローラクライアント１１０、テレビ１１２、メディアプレーヤ１１１２、およびケーブルボックス１１０８を含む。電話１０２、位置決定ユニット１０４、コンピュータクライアント１０６、カメラ１０８、制御サーバ１１４、モニタ１１６、オーディオクライアント１１８、住宅電気機器１２０等、外部制御インタフェース（ケーブルまたは赤外線等）を備える他のシステムコンポーネントを含めることができる。

図１１に示されるネットワークはまた、赤外線／シリアルブリッジ１１８２を含む。ある実施形態では、赤外線／シリアルブリッジ１１８２は、無線通信に対するＩＥＥＥ８０２．１１（ｂ）標準に準拠する。赤外線／シリアルブリッジ１１８２は、テレビ１１２、ケーブルボックス１１０８、およびメディアプレーヤ１１１２等の、スタンドアロン型のシステムコンポーネントと赤外線信号を交わす。

図１２は、複数の赤外線／シリアルブリッジ１１８２（ａ）〜１１８２（ｅ）を含むネットワーク制御システム１００の他の実施形態を示す。赤外線／シリアルブリッジ１１８２（ａ）〜１１８２（ｅ）はそれぞれ、１つ以上のスタンドアロン型コンポーネントとやり取りする。図示されるように、赤外線／シリアルブリッジ１１８２（ａ）は、テレビ１１２（ａ）、ケーブルボックス１１０８、およびメディアプレーヤ１１１２とやり取りする。赤外線／シリアルブリッジ１１８２（ｂ）は、チューナ１１０４、または、当業者には明らかな、あらゆる種類の専用イーサネット（登録商標）デバイスとやり取りする。赤外線／シリアルブリッジ１１８２（ｃ）は、住宅電気機器１２０（ａ）、すなわちＨＶＡＣシステムのサーモスタットとやり取りする。赤外線／シリアルブリッジ１１８２（ｄ）は、他の住宅電気機器１２０（ｂ）、すなわちランプとやり取りする。赤外線／シリアルブリッジ１１８２（ｅ）は、テレビ１１２（ｂ）およびＤＳＳボックス１１０６とやり取りする。

このように、本発明は、レガシーデバイス（赤外線／シリアル通信プロトコルに基づく家庭用電子機器等）とともに、ユニバーサルプラグアンドプレイ（ＵＰｎＰ）フォーラムにより規定される、ＵＰｎＰ^ＴＭデバイスおよびアプリケーションを、システムコンポーネントとして統合することができる。ＩＥＥＥ８０２．１１（ｂ）赤外線／シリアルブリッジを実装した制御環境の例が、「Ｌｅｇａｃｙ Ｄｅｖｉｃｅ Ｂｒｉｄｇｅ ｆｏｒ Ｒｅｓｉｄｅｎｔｉａｌ ｏｒ Ｎｏｎ−Ｒｅｓｉｄｅｎｔｉａｌ Ｎｅｔｗｏｒｋｓ」（米国特許出願第６０／４３８，２９６号、２００３年１月７日出願）という名称の特許出願に記載されており、参照することにより、その全体が記載されている通りにここに組み入れられる。

図１３は、煙検出器１３８０を含む、ネットワーク制御システム１００の他の実施形態を示す。煙検出器１３８０は、煙検出器１３８０を制御サーバ１１４のさらに他のプラットフォームとして機能することができるようにする、ネットワークインタフェースカード１３８２を含み、制御サーバに、ＨｏｍｅＰＮＡおよび／または無線（ＩＥＥＥ８０２．１１等）ネットワーク接続性を提供する。煙検出器の場所と電力線へのアクセスを利用して、制御サーバは、無線接続または電力線を介して、データおよび／または制御メッセージを制御環境全体に送信することができる。現在、ほとんどの煙検出器は家庭またはオフィスの電力線に配線接続されているため、煙検出器プラットフォームは、制御サーバ１１４の常時接続性も提供する。制御サーバ１１４のプラットフォームとして煙検出器を使用するその他の利点は、煙検出器を天井に設置して通信範囲をより広くすることができるという点である。

図１４は、制御サーバ１１４のプラットフォームとして使用することができるその他のデバイスを示す。図示されるデバイスは、コントローラクライアント１１０等の遠隔制御ユニット、またはその他のシステムコンポーネント用のクレードル１４００である。クレードル１４００の別の図を図１５および図１６に示す。クレードル１４００は、遠隔制御ユニットまたは他のデバイスを保持するためのレセプタクル１４０２を含む。レセプタクル１４０２は、遠隔制御機器または他のデバイスのための統合された充電ベースを提供する。電力供給ポート１４０４は、遠隔制御機器がレセプタクル１４０２内に設置されたときに、それに電力を供給する。電力供給ポート１４０４からの電力は、ＤＣ電力に変換される。電力供給ポート１４０４はまた、ＨｏｍｅＰＮＡ／電力線ネットワークとの接続性を提供する。

また、クレードル１４００は、ネットワーク接続性を可能にするためのイーサネット（登録商標）インタフェース１４０６を含む。さらに、クレードル１４００は、ＷｉＦｉ等の無線ネットワーク接続性（すなわち、ＩＥＥＥ標準８０２．１１（ａ）または（ｂ））を可能にするための無線インタフェースを備える。クレードル１４００はまた、赤外線信号を介して通信を行う赤外線インタフェース１４１０を備える。クレードル１４００は、他の伝送およびデータポート（シリアル（ＲＳ‐２３２）またはＵＳＢ等）や、ネットワークインタフェース（ＨｏｍｅＰＮＡ／電力線等）を備えていてもよい。そのような接続性により、クレードル１４００は、パケットベースのデータ信号（ＷｉＦｉ等）を赤外線信号やシリアル信号に変換するためのブリッジとして機能することができる。クレードル１４００は、クレードルの電力１４０８およびネットワーク接続状態１４１２を示すＬＥＤインジケータを含む。

クレードル１４００の他の実施形態を、図１７Ａ、１７Ｂ、および１８に示す。図１９は、本発明の実施形態に従うクレードルを描いたものである。図１９に示されるように、クレードル１４００は、ＩＰネットワークへの無線接続性を提供するための、無線インタフェース１９０２（８０２．１１ｂ送受信器等）を含む。クレードル１４００は、赤外線対応のレガシーデバイスとの通信のためのＩｒＤＡビーコン１９０８を含む。クレードル１４００は、赤外線対応のレガシーデバイスとの通信のための１つ以上の赤外線インタフェース１９０４を含む。クレードル１４００は、シリアル対応のレガシーデバイスとの通信のための１つ以上のシリアルインタフェース１９０６を含む。クレードル１４００は、ＨｏｍｅＰＮＡ／電力線ネットワークを介した通信のための電源インタフェース１９１０を含む。

赤外線インタフェース１４１０（図１４〜１８を参照）は、ＩｒＤＡビーコン１９０８を含むことができる。ある実施形態では、赤外線インタフェース１４１０は、赤外線対応のレガシーデバイスとの一方向無線通信に適合した赤外線送信器を備える。代替の実施形態では、赤外線インタフェース１４１０は、赤外線対応のレガシーデバイスとの双方向無線通信に適合した赤外線送信器／受信器の組、あるいは赤外線送受信器を備える。これらの実施形態に従い、レガシーデバイスとの無線赤外線通信は、遮蔽物のない経路に沿って、またレガシーデバイスの特定の設定伝送範囲内で、クレードル１４００により達成される。

代替の実施形態において、赤外線インタフェース１９０４は、赤外線ドングル等を使用した、レガシーデバイスとの有線通信に適合したインタフェースを備える。この代替の実施形態によると、レガシーデバイスとの効果的な通信のために、クレードル１４００を特定の場所に置く必要がなくなる。

ここで述べる煙検出器１３８０、無線ネットワークアクセスポイント１１８０、およびクレードル１４００は、制御サーバ１１４のプラットフォームとして使用することができる代表的なデバイスである。上述のように、これらに限定されないが、スタンドアロン型のコンピュータ、遠隔制御デバイス、電源デバイス（電源タップ、電力調整器、電源コンセント、電力供給装置等）、セットトップボックス、ケーブルボックス、ルータ、ブリッジ等を含む他のいかなるデバイスでも含めることができ、また本発明の範囲を変えることにはならない。「常時接続」の機能性（つまり、連続的で中断のない電力へのアクセス）を備える、現在利用可能な、または将来開発されるあらゆるデバイスを使用することができ、また他のシステムコンポーネントとの無線通信を促進するよう配置される。そのようなデバイスは、プラットフォームの機能性を有効にするためのネットワークインタフェースカード（例えば、ネットワークインタフェースカード１３８２）を含んでもよく、あるいはそれを受け入れるよう変更されてもよい。

無線ネットワークアクセスポイント１１８０は、無線または有線ネットワーク接続性を備えたあらゆる種類の「常時接続」プラットフォーム（煙検出器、シーリングファン等）上でホストされることができることも理解する必要がある。そのようにして、プラットフォームは、その従来の機能性に加えて、あるいはそれに干渉することなく、無線アクセスポイント（ＷＡＰ）の機能性を提供する。例えば、煙検出器の既存の配線を利用して、アクセスポイント（無線ネットワークアクセスポイント１１８０等）は、煙検出器と併設することができる。この２つは同じプラスチックの筐体に封入することができる。無線アクセスポイントには、一般に、有線イーサネット（登録商標）ネットワーク（これはさらにケーブルまたはＤＳＬモデムに接続される場合がある）へブリッジするためのイーサネット（登録商標）接続が必要である。イーサネット（登録商標）配線が煙検出器の場所に存在しない場合は、無線アクセスポイントはリピータモードで使用され、イーサネット（登録商標）接続を有する他の無線アクセスポイントの範囲を延長することもある（例えば、図１２を参照して説明される信号リピータ１２０２を参照）。

煙検出器１３８０は、無線ネットワークアクセスポイント１１８０のプラットフォームとして使用することができる代表的なデバイスである。ＷＡＰの機能性は、電源に接続されたその他のあらゆるデバイスに統合することができ、これにはシーリングファン、照明装置、壁のスイッチ、二酸化炭素検出器、壁のコンセント等が含まれるが、これらに限定されない。電力線ネットワーキングを採用した実施形態では、電力線ブリッジと無線アクセスポイントを互いに統合し、リピータモードのみで動作する必要性を避けることができる。

（ＩＩＩ．制御サーバおよびアーカイブ）
制御サーバ１１４は、１つ以上のサーバであり、それぞれのサーバは、互いに、そして他のシステムコンポーネントに様々な共有リソースを提供する１つ以上のコンピュータである。共有リソースには、プログラム、ウェブページ、データベース、およびライブラリ用のファイル、プリンタ、プロッタ、表示モニタ、およびファックス機等の出力デバイス、モデムやインターネットアクセス設備等の通信デバイス、ならびに、スキャナ等のその他の周辺機器が含まれる。通信デバイスは、衛星、地上伝送（光ファイバ、銅線、同軸ケーブル等）、無線通信、マイクロ波、自由空間光通信、および／または他のいかなる形態または方式の伝送をも含む、有線または無線通信に対応可能である。

ある実施形態では、制御サーバ１１４は、公的および私的インターネット基幹を介した通信を統制するために開発された、標準インターネットプロトコル（ＩＰ）に対応するよう構成される。プロトコルは、インターネット標準（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｓｔａｎｄａｒｄ：ＳＴＤ）５、標準勧告文書（Ｒｅｑｕｅｓｔ ｆｏｒ Ｃｏｍｍｅｎｔｓ：ＲＦＣ）７９１（インターネットアーキテクチャ委員会）で規定される。また、制御サーバ１１４は、伝送制御プロトコル（ＴＣＰ）、ユーザデータグラムプロトコル（ＵＤＰ）、リアルタイムトランスポートプロトコル（ＲＴＰ）、またはリソース予約プロトコル（ＲＳＶＰ）等のトランスポートプロトコルに対応する。トランスポートプロトコルは、ファイル転送プロトコル（ＦＴＰ）、ハイパーテキスト転送プロトコル（ＨＴＴＰ）、簡易ネットワーク管理プロトコル（ＳＮＭＰ）、ネットワークタイムプロトコル（ＮＴＰ）等の様々な種類のデータ伝送規格に対応する。

ある実施形態では、制御サーバ１１４は、Ｎｏｖｅｌｌ，Ｉｎｃ．（ユタ州プロボ）から入手可能なＮｅｔｗａｒｅ^ＴＭオペレーティングシステム、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能なＭＳ−ＤＯＳ（登録商標）およびＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）オペレーティングシステム、Ｌｉｎｕｘ Ｏｎｌｉｎｅ Ｉｎｃ．（メリーランド州ローレル）から入手可能なＬｉｎｕｘ（登録商標）オペレーティングシステム、Ｓｕｎ Ｍｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ，Ｉｎｃ．（カリフォルニア州パロ・アルト）から入手可能なＳｏｌａｒｉｓ^ＴＭオペレーティングシステム、または当業者には明らかな同様のものを含む、様々なオペレーティングシステムに対応するよう構成される。

制御サーバ１１４は、様々なアーカイブおよび／または検索コンポーネントに対し、クエリ、受信、および／または書き込みを行うよう操作可能である。アーカイブおよび／または検索コンポーネントは、制御サーバ１１４に対し内部および／または外部であってもよい。例えば、制御サーバ１１４は、圧縮されたストリームを受信し、メタデータ（日付、時間、ソース等）に関してストリームをフィルタリングし、ストリームとメタデータをその後の取得のために格納するよう構成される。

図２は、本発明の実施形態に従う、様々なアーカイブおよび／または検索（Ａ／Ｒ）コンポーネントに接続された制御サーバ１１４を示す。Ａ／Ｒコンポーネントは、メディアアーカイブ２０２、チューナ２０４、ＤＳＳボックス２０６、ケーブルボックス２０８、メディアチェンジャ２１０、およびメディアプレーヤ２１２を含む。上述のアーカイブおよび／または検索コンポーネントは、すべてを網羅することを意図するものではない。他のアーカイブおよび／または検索コンポーネントを実装することができ、これらも本発明の範囲内とみなされる。

アーカイブおよび／または検索コンポーネントは、（図２に示されるように）集中的に位置しても、居住地全体に広く分散していてもよく、または、ネットワーク接続２８０を介して外部ソース（グローバルインターネットを介して通信を行うウェブサーバ等）からアクセス可能であってもよい。ネットワーク接続２８０には、組織のイントラネット、ローカルインターネット、グローバルベースのインターネット（ワールドワイドウェブ（ＷＷＷ）を含む）、エクストラネット、仮想プライベートネットワーク、デジタルセル用の認可された電気通信周波数帯（ＣＤＭＡ、ＴＤＭＡ、ＧＳＭ、ＥＤＧＥ、ＧＰＲＳ、ＣＤＭＡ２０００、ＷＣＤＭＡ ＦＤＤおよび／またはＴＤＤ、またはＴＤ−ＳＣＤＭＡ技術を含む）等の、有線および／または無線ＬＡＮまたは広域ネットワーク（ＷＡＮ）が含まれる。ネットワーク接続２８０は、衛星、地上伝送（光ファイバ、銅線、ＵＴＰ、ＳＴＰ、同軸ケーブル、光ファイバと同軸ケーブルのハイブリッド（ＨＦＣ）等）、無線通信、自由空間光通信、マイクロ波、および／または他のいかなる形態または方式の伝送をも含む、有線、無線、または両方の伝送媒体を含む。

メディアアーカイブ２０２は、様々なデータ（ビデオおよびオーディオを含む）およびメタデータの１つ以上の記憶媒体を提供する。ある実施形態では、メディアアーカイブ２０２は、以下により詳細に説明するように、リムーバブルストレージユニット（フロッピー（登録商標）ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ等）を含む。より大容量のコンテンツに対応するためには、本明細書で説明されるように、１つ以上の統合データベースまたはデータウェアハウスシステムを使用してコンテンツを格納し、制御サーバ１１４をサポートする。

ある実施形態では、メディアアーカイブ２０２は、データベースレコードにおけるデータおよびメタデータの格納、取得、および更新を制御する、リレーショナルまたはオブジェクト指向型（ＯＯ）／コンポーネントベースのデータベース管理システム等を含む。データベース管理システムはまた、データの統合を制御し、完全性（データ完全性や参照整合性を含む）の規則や制約を実行し、セキュリティ上の制約を実行する。

ある実施形態では、メディアアーカイブ２０２は、複数のディスクアレイにデータを格納する拡張可能なシステムである。データウェアハウジングは、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能なＳＱＬ Ｓｅｒｖｅｒ２０００アプリケーション、Ｏｒａｃｌｅ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（カリフォルニア州レッドウッドシティ）から入手可能なＯｒａｃｌｅ９ｉ^ＴＭデータベース等により実装できる。ある実施形態では、メディアアーカイブ２０２は、オープンデータベースコネクティビティ（Ｏｐｅｎ ＤａｔａＢａｓｅ Ｃｏｎｅｎｃｔｉｖｉｔｙ：ＯＤＢＣ）またはＪａｖａ（登録商標）データベースコネクティビティ（Ｊａｖａ（登録商標） ＤａｔａＢａｓｅ Ｃｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔｙ：ＪＤＢＣ）プロトコルに対応する。

ある実施形態では、メディアアーカイブ２０２は、Ｓｌｅｅｐｙｃａｔ Ｓｏｆｔｗａｒｅ，Ｉｎｃ．（マサチューセッツ州リンカーン）から入手可能なＢｅｒｋｅｌｅｙ ＤＢデータベースリソース等の、索引ファイルデータベースシステムまたはプランファイルデータベースシステムである。

チューナ２０４は、テレビおよび／またはラジオの放送からのオーディオおよび／またはビデオ信号を受信する。チューナ２０４は、１つ以上の個々のラジオおよび／またはテレビチューナである。ある実施形態では、チューナ２０４は、ＮＴＳＣ／ＰＡＬテレビ信号を受信するよう構成される。

ＤＳＳボックス２０６は、衛星放送受信器からオーディオおよび／またはビデオ放送信号を受信する。ケーブルボックス２０４は、オーディオおよび／またはビデオ放送や有料視聴制のユニキャストを、銅線、ＵＴＰ、ＳＴＰ、同軸ケーブル、光学またはＨＦＣインタフェースを介して受信する。

また、放送信号の受信に加え、制御サーバ１１４は、記録機能に対応するよう構成することができる。前述のように、放送はメディアアーカイブ２０２に記録することができる。しかし、制御サーバ１１４は、１つ以上の記録／再生アプリケーションまたはデバイス、つまりメディアプレーヤ２１２およびメディアチェンジャ２１０を含む。メディアプレーヤ２１２は、ＶＣＲプレーヤ、ＤＶＤプレーヤ、ＰＶＲ、ビデオサーバ、仮想レコーダ、オーディオサーバ、ステレオ、ＣＤプレーヤ、レコードプレーヤ、オーディオテープもしくはカセットプレーヤ、デジタルオーディオテープレコーダ、および／または、磁気的、光学的、電子的、またはその他あらゆる記憶媒体を介して格納、記録、生成、再生する、他のいかなるデバイスまたはアプリケーションであってもよい。記録は、アルバム、歌、アーティスト、ジャンル等により索引をつけることができる。

メディアチェンジャ２１０は、メディアプレーヤ２１２と同様に、メディアおよび／またはマルチメディアの記録と再生を行う。しかし、メディアチェンジャ２１０は、再生する複数の記録媒体（ＣＤ、ＤＶＤ等）を入れ替える必要なしに装填することができる。例えば、メディアチェンジャ２１０は、ユーザが、例えば一度にすべての可能なＣＤを装填することができる、ジュークボックスまたは同様のデバイスであってもよい。

（ＩＶ．システム機能の管理）
制御サーバ１１４は、システム１００等の制御環境内で、様々な機能の集中化されたコマンドおよび制御を提供する。制御サーバ１１４により管理される機能には、ビデオ視聴、オーディオ視聴、電話、メッセージング、ファイル共有、インターネットアクセス、およびセキュリティが含まれる。本発明の実施形態によると、ユーザは、コントローラクライアント１１０を操作して、これらの機能の構築もしくは再構成、および／または（他のシステムコンポーネントから直接的に、または制御サーバ１１４を介してシステムコンポーネントから間接的に）コントロールサーバ１１４または他のシステムコンポーネントからのメディア受信を行う。

図３は、制御サーバ１１４のある実施形態を示す。制御サーバ１１４は、様々なシステム機能を管理するための様々なコントローラモジュールを含む。図示されるように、制御サーバ１１４は、ビデオコントローラ３０２、オーディオコントローラ３０４、電話コントローラ３０６、メッセージングコントローラ３０８、ファイル共有コントローラ３１０、外部ネットワークインタフェース（Ｘ‐インタフェース）コントローラ３１２、およびセキュリティコントローラ３１４を含む。コントローラモジュールは、通信ネットワークを介して他のシステムコンポーネントと信号を交わすよう構成される。また、コントローラモジュールは、他のＡ／Ｒコンポーネントと通信を交わすよう構成される。図２を参照して説明したように、Ａ／Ｒコンポーネントは、メディアアーカイブ２０２、チューナ２０４、ＤＳＳボックス２０６、ケーブルボックス２０８、メディアチェンジャ２１０、メディアプレーヤ２１２、および／またはそれと同様のものを含む。

ビデオコントローラ３０２は、システム１００内でのビデオ信号の交換を管理する。ビデオコントローラ３０２は、ビデオ信号の受信、および／または、例えばコンピュータクライアント１０６、テレビ１１２、モニタ１１６、コントローラクライアント１１０等と結合されたディスプレイへの該ビデオ信号の配信を行う。また、ビデオコントローラ３０２は、メディアアーカイブ２０２、チューナ２０４、ＤＳＳボックス２０６、ケーブルボックス２０８、メディアチェンジャ２１０、メディアプレーヤ２１２、ネットワーク接続２８０等のＡ／Ｒコンポーネントとやり取りする。ある実施形態では、ビデオコントローラ３０２は、本発明のＡ／Ｒコンポーネントに加えた、またはその代わりとしての、ビデオ用の内部記憶媒体に対する読み込みおよび／または書き込みを行う。

それに応じて、ビデオコントローラ３０２は、Ａ／Ｒコンポーネント（および／またはその内部記憶媒体）からビデオ信号を受信し、それらを他のシステムコンポーネント（テレビ１１２、コントローラクライアント１１０等）に配信する。ビデオコントローラ３０２はまた、ソース（ネットワーク接続２８０、テレビ１１２、メディアアーカイブ２０２等）からビデオストリームを受信し、その後の視聴のために、該ストリームをＡ／Ｒコンポーネント（メディアアーカイブ２０２、メディアプレーヤ２１２等）の１つ、および／またはその内部記憶媒体に格納することができる。例えば、ビデオコントローラ３０２は、システムコンポーネントで再生される、および／またはそこに格納される音楽ビデオをダウンロードするために、ウェブサイト（例えば「ｗｗｗ．ｍｔｖ．ｃｏｍ」）にクエリを送ることができる。通信ネットワーク１８０を介した配信を可能にするために、ビデオコントローラ３０２は、本発明の実施形態に従い、すぐにＭＰＥＧエンコーディングを提供する。すなわち、ビデオコントローラ３０２は、リアルタイムで、または即時に、メディアストリームの受信、エンコード、および配信を行うことができる。ある実施形態では、ネットワーク接続２８０により、ビデオコントローラ３０２、または類似のコンポーネントは、オーディオ／ビデオ配信のためのブロードバンドインターネットアクセスを実装することができる。

その他のコントローラモジュールは、オーディオコントローラ３０４である。オーディオコントローラ３０４は、システム１００内でのオーディオ信号の交換を管理する。したがって、オーディオコントローラ３０４は、オーディオ信号の受信、および／または、例えばコンピュータクライアント１０６、テレビ１１２、モニタ１１６、コントローラクライアント１１０等と結合された、例えばオーディオクライアント１１８またはスピーカ等の１つ以上のオーディオコンポーネントへの該オーディオ信号の配信を行う。また、オーディオコントローラ３０４は、Ａ／Ｒコンポーネント（チューナ２０４、ＤＳＳボックス２０６、ケーブルボックス２０８、メディアチェンジャ２１０、メディアプレーヤ２１２、ネットワーク接続２８０等）とやり取りして、Ａ／Ｒコンポーネントからオーディオ信号を受信し、該オーディオ信号を他のシステムコンポーネント（オーディオクライアント１１８、コントローラクライアント１１０等）に配信する。さらに、オーディオコントローラ３０４は、ソース（ネットワーク接続２８０、テレビ１１２、メディアアーカイブ２０２等）からオーディオストリームを受信し、その後の呼び出しのために、該ストリームをＡ／Ｒコンポーネント（メディアアーカイブ２０２、メディアプレーヤ２１２等）の１つに格納することができる。ある実施形態では、オーディオコントローラ３０４は、オーディオ用の内部記憶媒体に対する読み込みおよび／または書き込みを行い、従ってその内部記憶媒体へ、またはそこからオーディオ配信を行う。例えば、オーディオコントローラ３０４は、システムコンポーネントで再生される、および／またはそこに格納されるデジタル録音をダウンロードするために、ウェブサイト（例えば「ＭＰ３．ｃｏｍ」）にクエリを送ることができる。ある実施形態では、オーディオコントローラ３０４は、リアルタイムで、または即時にＣＤに迫る音質を生成するよう、オーディオストリームをＭＰＥＧ−３形式にエンコードする。他の実施形態では、オーディオコントローラ３０４は、リアルタイムで、または即時にＣＤ音質を生成するよう、オーディオストリームをエンコードする。

電話コントローラ３０６は、制御サーバ１１４内のその他のコントローラモジュールである。電話コントローラ３０６は、従来の電話パスおよび／またはコンピュータネットワーク（通信ネットワーク１８０、ネットワーク接続２８０等）からの電気通信の配信を管理する。ある実施形態では、ＰＯＴＳまたはＰＳＴＮ等の従来の有線または無線電話パス（図示せず）に電話１０２が結合される。電話１０２はまた、携帯または衛星通信パス（図示せず）に結合されてもよい。携帯／衛星電話１０２がシステム１００とやり取りできるよう、専用インタフェース（図示せず）が提供される。また、従来のパスを介して受信または伝送された呼び出しは、制御サーバ１１４により監視および／または制御される。そのようにして、制御サーバ１１４は、呼び出しから他のシステムコンポーネントへの信号配信に対応する。例えば、コントローラクライアント１１０は、１つの受信側コンポーネントとして考えられる。したがって、ユーザは、コントローラクライアント１１０を直接操作して、電話１０２を介して間接的に呼び出しを行う、および／または受けることができる。

他の実施形態では、電話１０２はコンピュータネットワークに結合される。あるいは、コンピュータクライアント１０６に結合された有線または無線の電話（図示せず）が、コンピュータネットワークとやり取りすることができる。コンピュータネットワークが、通信ネットワーク１０８またはネットワーク接続２０８を介してアクセスされるＬＡＮまたはＷＡＮ（インターネット等）であるか、または、システムコンポーネント（すなわち、電話１０２、コンピュータクライアント１０６）が、コンピュータネットワークへの専用リンクであって、通信ネットワーク１８０とは独立しているリンクを備えていてもよい。ある実施形態では、電気通信信号がＶｏＩＰ等用にフォーマットされる。コンピュータネットワークのソースに関係なく、コンピュータネットワークからの電気通信信号は、制御サーバ１１４により監視および／または制御される。従来の電気通信による呼び出しを参照して説明されるように、制御サーバ１１４は、呼び出しから、例えばコントローラクライアント１１０等の他のシステムコンポーネントへの信号配信に応答する。

電気通信による呼び出しに答える、該呼び出しを行う、および／または配信することに加え、制御サーバ１１４は、他の電話機能を実行するよう操作可能である。ある実施形態では、制御サーバ１１４は、短縮ダイヤルに対応する。電話番号は、居住地の制御サーバ１１４に結合されたメモリ（例えば、図２を参照して説明されるＡ／Ｒコンポーネントの１つ）に格納される。他の実施形態において、制御サーバ１１４は、サービスのブロックを行うようプログラム可能である。ユーザは、指定した電話番号または家族からの電話、またはある数の電話（例えば、９００の呼び出し）をブロックするようなプロファイルを作成することができる。さらに他の実施形態では、制御サーバ１１４は、電話の着信／発信の記録、および／または、過去にかけた電話および／または不在着信だった電話のリダイヤルを行うことができる。

また、制御サーバ１１４は、メッセージングコントローラ３０８も含む。メッセージングコントローラ３０８は、電話コントローラ３０６等を介して受けた電話の集中的な格納を可能にする。音声メッセージは、制御サーバ１１４に結合されたメモリ（例えば、図２を参照して説明されるＡ／Ｒコンポーネントの１つ）に書き込まれる。メッセージングコントローラ３０８はまた、メッセージ（オーディオ、ビデオ、および／またはテキストを含む）がシステム１００内で作成、格納、および／または取得されるのを可能にする。すなわち、ユーザは、システムコンポーネント（コントローラクライアント１１０、電話１０２、オーディオクライアント１１８等）の１つを操作して、同じまたは他のユーザへのメッセージを作成することができる。メッセージは、「しなければならないこと」のリスト、子守に関する指示、買い物リスト等であってもよい。メッセージングコントローラ３０８はまた、制御サーバ１１４がコンピュータクライアント１０６または他のシステムコンポーネントとやり取りして、コンピュータ電子メール、インスタントメッセージサービス、および／または、メモ、タスク、リマインダ、および／または個人のカレンダーからのイベントから、データを検索および／または取得することができるようにする。

また、制御サーバ１１４は、ファイル共有コントローラ３１０も含む。ファイル共有コントローラ３１０により、制御サーバ１１４は、システム１００と通信するすべてのパーソナルコンピュータのための中央サーバとして機能することができる。ファイル共有コントローラ３１０は、システム１００を収容する居住地内に位置するシステムコンポーネントにより、ファイルが格納およびアクセスされることができるようにする。しかし、ある実施形態では、システム１００の外に位置するデバイスが、ファイル共有コントローラ３１０を介してファイルを格納および／または取得することができる。例えば、システム１００に対しＩＳＰにより静的ＩＰアドレスが維持されている場合、遠隔ユーザは、制御サーバ１１４にログインして、ファイル共有コントローラ３１０を介してファイルを取得および／または格納することができるだろう。

Ｘ−インタフェースコントローラ３１２は、制御サーバ１１４のその他のコントローラモジュールである。Ｘ−インタフェースコントローラ３１２は、外部デバイスおよび／またはアプリケーションからのシステムコンポーネントへのアクセス、および／または、システムコンポーネントからの、外部デバイス、アプリケーション、および／またはウェブサイトへのアクセスを管理する。そのようにして、Ｘ−インタフェースコントローラ３１２は、グローバルインターネット、他のプライベートＷＡＮ等の、外部ネットワークへのゲートウェイを提供する。ある実施形態では、Ｘ−インタフェースコントローラ３１２は、ウェブプロキシに対応し、全体的に、またはユーザごとに、指定されたウェブサイトをブロックするよう構成することができる。他の実施形態では、Ｘ−インタフェースコントローラは、他のシステムコンポーネントからのウェブサイトへのアクセス／訪問を追跡および／または記録するよう操作することができる。

Ｘ−インタフェースコントローラ３１２は、ケーブルおよび／または衛星ＩＳＰを含む、外部ネットワークへの有線および／または無線アクセスに対応する。ある実施形態では、Ｘ−インタフェースコントローラ３１２は、ＩＳＰが静的ＩＰアドレスを提供することができる場合、制御サーバ１１４がウェブサーバとして動作することができるようにする。

セキュリティコントローラ３１４は、制御サーバ１１４が、システム１００に対する通信セキュリティプロトコルを含む、様々なセキュリティシステムとやり取りし、および／またはそれを管理することができるようにする。ある実施形態では、セキュリティコントローラ３１４は、セキュリティシステムの一部を形成するシステムコンポーネントからのフィードバックを制御および／または監視する。例えば、ビデオ（カメラ１０８等）およびオーディオ（オーディオクライアント１１８、カメラ１０８等）をキャプチャし、コントローラクライアント１１０またはモニタ１１６に提供することができる。また、居住地内または居住地周辺の外部の場所にモーションセンサを設置することができる。モーションセンサからのフィードバックをセキュリティコントローラ３１４に伝送することも可能である。ある実施形態では、そのようなフィードバックにより、近傍にあるカメラ１０８および／またはオーディオクライアント１１８が起動する。他の実施形態では、そのようなフィードバックにより、アラームが起動するか、またはコントローラクライアント１１０のユーザに知らせる。ユーザに知らせるために、コントローラクライアント１１０は、例えば、振動する、鳴る、またはメッセージを伝えてもよい。カメラ１０８に結合された制御システムは、セキュリティコントローラ３１４がカメラ１０８を移動および／またはフォーカスできるようにする。ある実施形態では、セキュリティコントローラ３１４は、ユーザ入力に応答して、扉、窓、または出入り口の施錠または開錠を行うよう操作可能である。

ある実施形態では、セキュリティコントローラ３１４は、防火および安全制御システムとのインタフェースとなる。その場合、センサは制御サーバ１１４にフィードし、システム１００またはユーザが緊急事態を監視することができるようにする。制御サーバ１１４および／またはコントローラクライアント１１０を介して、アラーム、スプリンクラーシステム等を操作することができる。

ホームアクセスや防火および安全システムに加え、セキュリティコントローラ３１４はまた、金庫、ファイルキャビネット、部屋、引き出し等の、個人資産セキュリティシステムとやり取りすることができる。特定の個人が保護エリアにアクセスすることができるように、セキュリティプロファイルを作成して維持することができる。パスワード、生体認証情報、および／またはそれと同様のものを格納して、アクセス許可のために認証を行うことができる。

また、セキュリティコントローラ３１４は、ウェブサイト、電話番号、テレビチャネル、ＣＤ、ビデオカセット等へのアクセスを監視および／または制限するために、プロファイルを構築して維持することができるようにする。ある実施形態では、外部に位置するデバイスおよび／またはアプリケーションからシステムコンポーネントへの遠隔アクセスを許可するために、ユーザプロファイルが構築される。例えば、外部ユーザは、遠隔地からインターネットを介して制御サーバ１１４へログインし、カメラ１０８から生の映像を、カメラ１０８からアーカイブされた映像を、テレビ１１２から放送を、メッセージングコントローラ３０８を介し格納されたメッセージを、ファイル共有コントローラ３１０を介し格納されたファイル等を受信するために、セキュリティコントローラ３１４を介して承認されることができる。例えば、休暇中または仕事中で離れていても、親が制御サーバ１１４にアクセスして、自分の家および／または子供やベビーシッターを監視することができる。

制御サーバ１１４は、図３に描かれる機能に限定されない。制御サーバ１１４は、例えば画面上のメニューからユーザの遠隔制御コマンドを模倣することにより、様々なシステムコンポーネントの動作や機能を制御するための、他のモジュールを含むことができる。ある実施形態では、制御サーバ１１４は、Ａ／Ｒコンポーネントを含む、１つ以上のシステムコンポーネントの時計を設定すること、または同期させることができる。制御サーバ１１４は、制御サーバ１１４との直接のユーザインタフェースから、または、コントローラクライアント１１０等の他のシステムコンポーネントからユーザにより設定可能なリアルタイムクロックを含む。あるいは、リアルタイムクロックは、インターネット（つまりネットワーク接続２８０）を介して設定することができる。制御サーバ１１４は、自らのリアルタイムクロックを使用して、それぞれのシステムコンポーネントのメニューシステムをナビゲートすることにより他のシステムコンポーネントのクロックを設定する。制御サーバ１１４はシステムコンポーネントの状態を追跡および監視するので、制御サーバ１１４は、システムコンポーネントのメニューをナビゲートして、映画の再生中または録画中等、コンポーネントの動作に干渉することなくクロックを設定するようプログラム可能である。

システムコンポーネントをナビゲートするための命令は、制御サーバ１１４に結合されたデータベースまたは同様のライブラリに格納される。つまり、内部クロックを設定またはプログラムするためにＶＣＲまたはＤＶＤプレーヤ等のメニューをナビゲートするための入力番号を記憶することができる。記憶された番号は、一組の赤外線コードに関連付けられ、それが制御サーバ１１４に格納される。適切な時間になると、赤外線コードは赤外線コードデータベースまたはライブラリから取得され、適切なメディアプレーヤ２１２に伝送される。受信後、赤外線コードが実行され、クロックを設定するためのメニューをナビゲートする。したがって、時間の設定に加え、例えば選択されたプログラムを記録するようメディアプレーヤ２１２をプログラムするために、赤外線コードを選択することもできる。

ある実施形態では、制御サーバ１１４は、更新された電子プログラムをデータベースに維持する。コントローラクライアント１１０または類似のシステムコンポーネント上に電子プログラムガイド（ＥＰＧ）を表示して、ユーザに提示することができる。制御サーバ１１４は、Ｇｅｍｓｔａｒ−ＴＶ Ｇｕｉｄｅ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ，Ｉｎｃ．（カリフォルニア州パサディナ）から利用可能なＧＵＩＤＥ Ｐｌｕｓ＋（登録商標）等、インターネットサービスから電子ガイドを得ることができる。ユーザは、コントローラクライアント１１０を操作して、電子ガイドデータに基づいてチャネルを選択し、および／または電子ガイドから記録するプログラムを選択することができる。

図２０は、コントローラクライアント１１０または他のシステムコンポーネント上に表示することができるＥＰＧインタフェース２０００を示す。ＥＰＧインタフェース２０００は、複数のチャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎを含み、それぞれのチャネルオブジェクトは、ユーザにより選択される「お気に入り」のプログラミングチャネルを提示する。ＥＰＧインタフェース２０００は、タッチスクリーンユーザインタフェースであってもよく、それにより、指、スタイラス、または他のデバイスを使用してチャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎのうちの１つを選択する。あるいは、音声認識、マウス、カーソル矢印、もしくは他のポインティングデバイス、および／またはユーザインタフェースを使用することができる。

ある実施形態において、制御サーバ１１４は、ＥＰＧインタフェース２０００およびチャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎの表示を管理する、ＥＰＧコントローラ（ビデオコントローラ３０２の一体型または独立型コンポーネントとして動作）を含む。チャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎのそれぞれは、お気に入りのチャネル（Ａｒｔｓｗｏｒｌｄ、ＢＢＣ Ｏｎｅ、Ｂｒａｖｏ、ＣＮＢＣ、ＭＴＶ、Ｃａｒｔｏｏｎ Ｎｅｔｗｏｒｋ、Ａｎｉｍａｌ Ｐｌａｎｅｔ、ＣＮＮ、Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ等）に対応するスイッチおよび／またはＥＰＧ情報に直接的または間接的にリンクされている。そのため、選択されて有効化されると、有効化されたチャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎによって制御メッセージが伝送されることができ、対応するチャネルのプログラミング情報を取得するか、選択されたデバイス（テレビ１１２、チューナ２０４、ＤＳＳボックス２０６、ケーブルボックス２０８等）を対応するチャネルに切り替える。

図２１を参照すると、ＥＰＧインタフェース２０００等のＥＰＧインタフェース上にプログラミング情報を提示するための制御フローの例が、フローチャート２１００に示されている。フローチャート２１００の制御フローは、ステップ２１０２で始まり、すぐにステップ２１０４に進む。ステップ２１０４では、タッチスクリーンまたは他の入力デバイス等のユーザインタフェースから、有効化信号が受信される。図２２に示されるように、ユーザはチャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎの１つを押して保持し、ＭＴＶプログラミングチャネルと関連付けられたチャネルオブジェクトを有効化する。

チャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎが有効化されると、タイマがステップ２１０６で開始される。例えば、最初はゼロに設定してあったタイマのレジスタをインクリメントするためにクロック信号を生成することができる。ステップ２１０８で、例えばレジスタから、タイマ値が読み出される。

ユーザが、有効化されたチャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎを解除するか、あるいは他の方法で無効化した場合、無効化信号が生成される。ステップ２１１０で、制御フローは無効化信号をチェックする。検出された場合は、制御フローはすぐに、以下に説明するステップ２１２４に進む。検出されなかった場合は、制御フローはステップ２１１２に進む。

ステップ２１１２で、ステップ２１０８からのタイマ値が分析される。タイマ値が２秒より短い場合は、制御はステップ２１１４に進む。ステップ２１１４では、有効化されたチャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎにタイマ図形が表示される。図２２は、チャネルオブジェクト２００２ａ〜２００２ｎの有効化により生成されるタイマ図形２２０２の例を示す。タイマ図形２２０２は、経時的に塗りつぶされていく２つの同心円を有する動的オブジェクトである。

図２３は、２つの同心円を有するタイマ図形２２０２の他の例を示す。同心円は、クイックビュー円２３０４およびガイド表示円２３０６を含む。クイックビュー円２３０４は、クイックビュータイマにリンクされ、ガイド表示円２３０６は、ガイド表示タイマにリンクされる。ある実施形態では、タイマ図形２２０２、つまり同心円が、半透明の青から始まり、半径方向かつ時計回りに他の色で塗りつぶされていき、時間の経過を示す。クイックビュータイマおよびガイド表示タイマは、それぞれ異なる所定の時間閾値に関連付けられ、それぞれの同心円は、所定の時間閾値で期限切れとなる、対応する時間枠内で異なる速度で塗りつぶされる。例えば、クイックビュータイマの時間閾値は２秒に、ガイド表示タイマの時間閾値は４秒に設定することができる。それに従い、クイックビュー円２３０４は、２秒以内に他の色で半径方向に塗りつぶされる。その後、ガイド表示円２３０６は、次の２秒以内に他の色で半径方向に塗りつぶされる。

これは、再び図２１を参照して説明することができる。タイマ図形２２０２がステップ２１１４で表示され、関連付けられたタイマが有効化された後、ステップ２１１６でタイマから次のタイマ値が読み込まれる。ステップ２１１０で無効化信号が検出されなかったと仮定すると、ステップ２１１８でタイマ値が所定の時間閾値と比較される。タイマ値が、クイックビュータイマの所定の閾値に達していた場合は、ステップ２１２０でクイックビューオブジェクトが表示される。例えば、タイマ値が２秒以上４秒未満である場合、クイックビューオーバレイがタイマ図形２２０２の上に提示される。

図２４は、クイックビュー時間閾値の期限切れのときに生成されるクイックビューオブジェクト２４０２を示す。クイックビューオブジェクト２４０２は、有効化されたチャネルで現在再生されているプログラムを表示する、小さなポップアップバルーンであってもよい。

ステップ２１１８を再び参照すると、タイマ値がガイド表示タイマの所定の閾値に達していた場合、ステップ２１２２でガイド表示オブジェクトが表示される。例えば、タイマ値が２秒以上４秒未満である場合、ガイド表示ウィンドウまたは枠が表示されてタイマ図形２２０２を隠す。

図２５は、ユーザの「お気に入りチャネル」放送局一覧のプログラミング情報を表示する、ガイド表示ウィンドウ２５００を示す。有効化されたお気に入りのチャネルを含む行が強調表示されている。この時、ユーザは、指、スタイラス、および／または他の入力デバイスを画面から離し、自由にプログラムガイドをナビゲートすることができる。

ステップ２１１０を再び参照すると、無効化信号が検出された場合、タイマ値が様々なイベントをトリガすることになる。例えば、ステップ２１２４で、２秒が経過（すなわち、クイックビュー閾値）する前にユーザが指／スタイラスを画面から離した場合、ステップ２１２６で、制御メッセージ（すなわち赤外線コマンド）が適切なシステムコンポーネント（テレビ１１２、チューナ２０４等）に送信され、選択されたお気に入りのチャネルに切り替わる。さらに、ステップ２１３０で、タイマ図形２２０２（同心円２３０４および２３０６を含む）がキャンセルされる。

一方、ステップ２１２８で、２秒が経過したが４秒は経過していない（すなわちガイド表示閾値）ときに、ユーザが指／スタイラスを画面から離した場合、ステップ２１３０で、ガイド表示タイマがキャンセルされ、タイマ図形２２０２が隠され、クイックビューオブジェクト２４０２が隠され、制御メッセージは適切なシステムコンポーネントに送信されない。

ガイド表示閾値の期限切れの後（例えば４秒以上）に無効化信号が検出された場合、上述のようにガイド表示オブジェクトがステップ２１２２で表示される。したがって、プログラミング情報（例えばガイド表示ウィンドウ２５００）がステップ２１２２で表示された後、またはタイマ図形がステップ２１３０でキャンセルされた後、ステップ２１９５に示されるように制御フローが終了する。

タイマ閾値（例えば、ステップ２１１２、２１１８、２１２４および２１２８、ならびに図２３で説明されるような）は例示目的で示されており、限定を意図するものではない。システム設計者またはユーザの必要に応じて、異なる閾値を設定することができる。

システムコンポーネントの構成の設定に加え、制御サーバ１１４は、ネットワーク制御システム１００に対するシステムコンポーネントの追加および／または削除を統制する。ある実施形態では、制御環境の特定の領域内にあるすべてのデバイスおよび／またはアプリケーション（すなわちシステムコンポーネント）を追跡／監視するために、領域プロファイルが構築される。テキストベースのインタフェースまたはグラフィカルユーザインタフェースにより、ユーザは領域の規模を特定することができる。例えば、領域は、１つ以上の部屋であっても、部屋内の指定されたエリアであってもよい。前述のように、本発明は、例えば家の周辺エリア内に位置するシステムコポーネントの動作および機能を制御するために使用することができる。したがって、領域にはそのような外部エリアを含めることができる。

領域が構築されると、ユーザは制御サーバ１１４により統制されるシステムコンポーネントを特定することができる。システムコンポーネントにアイコンと名前を割り当てることができ、またユーザはプロパティを設定あるいは表示させることができる。ある実施形態では、システムコンポーネントは自動的に検出され、ネットワーク１００に追加される。システムコンポーネントは、連続的に、あるいは、定期的に、スケジュールに基づきディスカバリ制御メッセージをブロードキャストすることにより、その存在を知らせる。制御サーバ１１４は、ブロードキャストを受信して、ディスカバリメッセージからシステムコンポーネントの名前およびプロパティを抽出することにより、システムコンポーネントをその特定の領域のプロファイルに加える。システムコンポーネントは領域プロファイルに自動的に追加されることができるか、またはシステムコンポーネントは、自動発見により追加されたシステムコンポーネントの追加をユーザが受け入れるか拒否するまで一時的に追加されることができる。ある実施形態では、自動的に追加された、または削除されたシステムコンポーネントが、表示デバイス（コントローラクライアント１１０等）に提示される。ユーザは、プロファイル変更を明示的に受け入れるか、または無視することができ、それによりプロファイル変更は自動的に承認されることが可能である。プロファイルの更新に関して、制御サーバ１１４はまた、領域内の全てのシステムコンポーネントが自らの識別を行うことを、ブロードキャスト機構を通して明示的に要求することができる。

システムコンポーネントがネットワーク１００から削除されたか、またはそのディスカバリメッセージのブロードキャストを中止した場合、制御サーバ１１４はこのシステムコンポーネントの履歴を維持する。したがって、システムコンポーネントがネットワーク１００に再接続される場合は、制御サーバ１１４は、システムコンポーネントが以前の特性（同じアイコン、名前、領域等）で再び現れるよう、状態情報を保つ。システムコンポーネントが他の部屋に移動した場合、制御サーバ１１４は、状態情報を更新して、システムコンポーネントを自動的に新しい部屋の領域プロファイルへ追加する。ある実施形態では、ユーザは状態の変化を知らされ、変更を受け入れるか拒否することができる。

前述のように、本発明は、制御サーバ１１４を含まない実施形態に対応する。その場合、システムコンポーネントは、集中化されたコマンドセンタを介することなく、制御メッセージを含め、情報を互いに交換することができる。しかし、ある実施形態では、コントローラクライアント１１０は、制御サーバ１１４の一部あるいは全ての機能性を含む。その機能性は、ビデオコントローラ３０２、オーディオコントローラ３０４、電話コントローラ３０６、メッセージングコントローラ３０８、ファイル共有コントローラ３１０、Ｘ−インタフェースコントローラ３１２、および／またはセキュリティコントローラ３１４を含むことができる。コントローラクライアント１１０はまた、前述の様々なＡ／Ｒコンポーネントの１つ以上とやり取りし制御することができる。したがって、ユーザは、携帯型のコントローラクライアント１１０を操作して、いかなる場所からでもシステムコンポーネントの動作および機能を制御することができる。

（Ｖ．場所認識）
本発明の実施形態において、ネットワーク制御システム１００は、様々なシステムコンポーネント（ここでは「対象コンポーネント」という）の位置を、リアルタイムで、または即時に追跡および／または監視する。システム１００をホストする制御環境内でユーザが移動すると、本発明は、システム１００が対象コンポーネントの場所を、ひいては対象コンポーネントと通信しているユーザの場所を決定することができるように、いくつかのプロトコルを実行することができる。ある実施形態では、制御センタ（制御サーバ１１４、対象コンポーネントに結合されたローカル処理装置等）が対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）の現在の場所を決定し、特定近傍内の他のシステムコンポーネントを制御するよう対象コンポーネントを再構成するための命令を送信する。例えば、コントローラクライアント１１０がダイニングエリア内に位置していると決定された場合、制御サーバ１１４は、ダイニングエリアに位置するシステムコンポーネントを制御することができるようにコントローラクライアント１１０を有効化する。そのようなコンポーネントには、調光器、オーディオシステム、飲食物用加熱装置等を含めることができる。

いくつかの実施形態では、対象コンポーネントを追跡および／または監視するために位置決定デバイスが利用される。図１を参照しながら前述したように、１つ以上の位置決定ユニット１０４が、システム１００をホストする制御環境全体に分散している。位置決定ユニット１０４は、対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０、オーディオクライアント１１８、電話１０２等）と結合されてもよく、または制御環境内にスタンドアロン型デバイスとして位置してもよい。

ある実施形態では、位置決定ユニット１０４は、ＲＦ通信システムの一部である。その場合、ＲＦ中継器がＲＦインテロゲータとやり取りし、位置決定情報を通信する。中継器はシステムコンポーネントに結合され、システムコンポーネントを一意に識別する識別情報を利用可能にする。中継器は、コンポーネントが固定されているか、または移動頻度が低い場合の、システムコンポーネントの割り当て場所等、他の種類の情報を利用可能にすることができる。したがって、以下により詳細に説明するように、中継器は、対象コンポーネントかまたは位置決定コンポーネント（位置決定ユニット１０４等）と結合されることができる。

中継器は、アクティブ型でもパッシブ型でもよい。アクティブ型中継器は、識別情報を含む連続信号または周期信号を伝送する。パッシブ型中継器は、インテロゲータ等により、またはユーザにより手動で有効化されるまで、活動せず、および／または静止している。しがたって、（中継器を含む）システムコンポーネントは、静止モードまたはアクティブモードで動作することができる。アクティブモードでは、システムコンポーネント（すなわち対象コンポーネント）の位置は、リアルタイムで、または即時に追跡および／または監視されている。静止モードでは、システムコンポーネント（すなわち対象コンポーネント）の現在位置は、中継器が起動されない限り、絶対的な確実性をもってシステム１００に知られることはない。

インテロゲータは、他のシステムコンポーネントに結合され、中継器の通信範囲内に入ると位置決定情報（例えば識別情報等）を受信する。インテロゲータは、アクティブ型中継器から位置決定情報を自動的に受信するか、またはパッシブ型中継器を起動して位置決定情報を受信する。

中継器とインテロゲータの間のやり取りは、図４Ａおよび図４Ｂを参照して説明することができる。図４Ａは、システム１００内のシステムコンポーネントの位置を決定するための実施形態を示す。図示されるように、中継器４０４はコントローラクライアント１１０に結合され、インテロゲータ４０６は位置決定ユニット１０４に結合されるか、それに内蔵される。その場合、コントローラクライアント１１０を持ち運ぶユーザ４０２が位置決定ユニット１０４（つまりインテロゲータ４０６）の近傍に入ると、位置決定ユニット１０４はコントローラクライアント１１０から識別コードを受信する。識別コードには、伝送側のコントローラクライアント１１０の識別子等が含まれる。ある実施形態では、位置決定ユニット１０４は、さらなる処理のために居住地の制御サーバ１１４（図１を参照して説明される）に識別コードを送信する。位置決定ユニット１０４は、ポーリングされるコントローラクライアント１１０の識別子とともに、他の識別コードまたは情報も送信することができる。ある実施形態では、位置決定ユニット１０４は、位置決定ユニット１０４が位置している居住環境の領域（階、部屋等）の近傍識別子を送信する。他の実施形態では、制御サーバ１１４は、位置決定ユニット１０４の識別子から、近傍識別子を決定する。コントローラクライアント１１０は一例として説明されている。他のシステムコンポーネントを中継器４０４に結合し、それによりその場所が本発明の実施形態により決定されるよう構成することができる。

図４Ｂは、システム１００内のシステムコンポーネントの位置を決定するための他の実施形態を示す。図示されるように、中継器４０４は位置決定ユニット１０４に結合されるか、それに内蔵される。インテロゲータ４０６はコントローラクライアント１１０に結合される。したがって、コントローラクライアント１１０を持ち運ぶユーザ４０２が位置決定ユニット１０４（つまり中継器４０４）の近傍に入ると、コントローラクライアント１１０は位置決定ユニット１０４から識別コードを受信する。識別コードには、伝送側の位置決定デバイス１０４の識別子、その制御環境の領域（階、部屋等）の近傍識別子等が含まれる。ある実施形態では、コントローラクライアント１１０は、その場所を決定するために識別コードを処理し、および／または、アーカイブのためにその識別コードを制御サーバ１１４に送信する。他の実施形態では、コントローラクライアント１１０は、その場所を決定するために、そしてさらなる処理のために、制御サーバ１１４（図１を参照して説明される）に識別コードを送信する。ここでも、コントローラクライアント１１０は、一例として説明されている。他のシステムコンポーネントをインテロゲータ４０６に結合し、それによりその場所が本発明の実施形態により決定されるよう構成することができる。

ある実施形態では、中継器４０４は、電子タグ、ビーコン、コントローラ等である。電子タグは、あらゆる形状またはサイズを有するという特徴を持ち、システムコンポーネント上に位置するか、あるいは統合される。電子タグは、他のデバイスとのＲＦ通信に対応した通信回路に接続されたマイクロプロセッサを含む。マイクロプロセッサは、情報（すなわち識別情報）を格納するためのメモリと、他のデバイスとの情報交換のための送受信器に結合されている。

ある実施形態では、中継器４０４は、位置決定情報を伝送するための専用マイクロプロセッサを有する。他の実施形態では、中継器４０４は、位置決定情報を交換するために、ホストするシステムコンポーネント（コントローラクライアント１１０等）用のマイクロプロセッサを利用または共有する。例えば、ホストするシステムコンポーネントは、システムコンポーネントに位置するマイクロプロセッサおよびメモリに結合された赤外線ポートを含む。メモリは、識別情報および関連データを含む。マイクロプロセッサは、メモリおよび赤外線ポートとやり取りしてインテロゲータ４０６との情報交換に対応する。その場合、マイクロプロセッサ、メモリ、および赤外線ポートの間のやり取りは、中継器４０４として機能する。

中継器４０４とインテロゲータ４０６との間の無線通信は、様々な技術により対応される。ある実施形態では、中継器４０４とインテロゲータ４０６との間の短距離無線インタフェースを実装するために、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ^ＴＭ無線技術（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ ＳＩＧ，Ｉｎｃにより開発）が使用される。

ＲＦ通信の代わりに、またはそれに加えて、ある実施形態では、位置決定ユニット１０４はバーコードを使用したデータ収集システムの一部である。すなわち、バーコードがシステムコンポーネントに配置され、そのシステムコンポーネントを一意に識別する識別情報を格納する。中継器を参照しながら説明したように、バーコードは、コンポーネントが固定されている場合のシステムコンポーネントの割り当て場所等、他の種類の情報を格納することができる。バーコードスキャナが識別情報を収集し、情報が処理されてシステムコンポーネントの場所を決定することができる。

バーコードデータ収集も、図４Ａおよび図４Ｂを参照して説明することができる。すなわち、本発明の実施形態によると、インテロゲータ４０６がバーコードスキャナであり、中継器４０４がバーコードである。再び図４Ａを参照すると、バーコード４０４はコントローラクライアント１１０に配置され、バーコードスキャナ４０６は位置決定ユニット１０４に配置されるか、それに内蔵される。コントローラクライアント１１０を持ち運ぶユーザ４０２が位置決定ユニット１０４（つまりバーコードスキャナ４０６）の近傍に入ると、位置決定ユニット１０４はコントローラクライアント１１０の識別情報を含む識別コードを受信する。インテロゲータを参照して前述したように、近傍識別子を備えるか、あるいは備えていない識別コードは、さらなる処理のために制御サーバ１１４（図１を参照して説明される）に送信される。コントローラクライアント１１０は一例として説明されているが、他のシステムコンポーネントをバーコード４０４に結合し、それによりその場所が本発明の実施形態により決定されるよう構成することができる。

再び図４Ｂを参照し、バーコードによりシステムコンポーネントの位置を決定するための他の実施形態を示す。図示されるように、バーコード４０４は、位置決定ユニット１０４に配置されるか、それに内蔵され、バーコードスキャナ４０６はコントローラクライアント１１０に配置される。コントローラクライアント１１０を持ち運ぶユーザ４０２が位置決定ユニット１０４（つまりバーコード４０４）の近傍に入ると、コントローラクライアント１１０は、伝送側の位置決定ユニット１０４の識別子を含む識別コードを受信する。中継器を参照して前述したように、ある実施形態において、識別コードは、伝送側の位置決定デバイス１０４の識別子、その居住環境の領域の近傍識別子等を含む。近傍識別子を備えるか、あるいは備えていない識別コードは、その場所を決定するためにコントローラクライアント１１０により処理され、および／または、さらなる処理のために制御サーバ１１４（図１を参照して説明される）に送信される。コントローラクライアント１１０は一例として説明されているが、他のシステムコンポーネントをバーコードスキャナ４０６に結合し、それによりその場所が本発明の実施形態により決定されるよう構成することができる。

ＲＦおよびバーコード技術の利用は、システムコンポーネントの場所の追跡および／または監視のための代替的方法を代表するものである。当業者には明らかなように、他の位置決定技術も本発明に実装することができる。例えば、より大規模な環境では、ＧＰＳ受信器、携帯電話信号、三角測量等が代替として利用可能である。

他の実施形態では、位置決定ユニット１０４を用いずに位置決定を実現することができる。コントローラクライアント１１０等は、コントローラクライアント１１０を操作するユーザからのコマンドの受信と処理に対応する。コマンドは、手動で、および／または言葉によりコントローラクライアント１１０に入力可能である。コントローラクライアント１１０は、場所を決定するために、コマンドを処理するか、またはコマンドを制御サーバ１１４に送信する。例えば、ユーザは「居間」の場所を特定することができ、居間にあるデバイスを制御するようコントローラクライアント１１０がプロファイルされる。

しかし、他の実施形態では、音声および／または手動によるコマンドを位置決定ユニット１０４等に入力することができる。ユーザはまた、対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）の識別子も入力することができ、位置ユニット１０４は制御信号を制御サーバ１１４等に送信し、対象コンポーネントの場所の記録を更新する。

前述のように、本発明は、場所情報を集めるための様々なプロトコルに対応する。本発明は、システム１００の様々なコンポーネントの位置または動きを追跡および／または監視するために場所情報を処理するための、いくつかの方法および／または技術を提供する。図５を参照すると、本発明の実施形態の一般的な動作フローがフローチャート５００として示されている。より具体的には、フローチャート５００は、制御環境内のシステムコンポーネントを追跡および／または監視するための制御フローの例を示している。

図５を参照すると、フローチャート５００の制御フローは、ステップ５０１で始まり、すぐにステップ５０３に進む。ステップ５０３では、システム１００の適切なコンポーネントが、追跡および／または監視されているシステムコンポーネント（つまり対象コンポーネント）のロケータコードにアクセスする。再び図１および図２を参照すると、本発明は、上述のシステムコンポーネントのうちいかなるものの現在位置をも決定することができ、これには電話１０２、位置決定ユニット１０４、コンピュータクライアント１０６、カメラ１０８、コントローラクライアント１１０、テレビ１１２、制御サーバ１１４、モニタ１１６、オーディオクライアント１１８、住宅電気機器１２０、メディアアーカイブ２０２、チューナ２０４、ＤＳＳボックス２０６、ケーブルボックス２０８、メディアチェンジャ２１０、メディアプレーヤ２１２、および／または、他のデバイスおよび／またはアプリケーションが含まれるが、これらに限定されない。

前述のように、本発明はロケータコード（または前述の近傍識別子）にアクセスするための様々な実施形態を含む。例えば、ある実施形態では、ユーザはテキストインタフェースまたはグラフィカルインタフェースとやり取りし、対象コンポーネントの現在の場所を手動で入力する。他の実施形態では、音声コマンドインタフェースにより、ユーザは対象コンポーネントに対する音声コマンドを入力する。その場合、ユーザは現在の場所を言葉により通信する。

ある実施形態では、対象コンポーネントは位置決定ユニット１０４とやり取りしてロケータコードにアクセスする。再び図４Ｂを参照すると、対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）はインテロゲータ４０６に結合される。インテロゲータ４０６は近傍識別子について位置決定ユニット１０４にポーリングを行う。近傍識別子は、両方のシステムコンポーネントの現在の場所のロケータコードを含む。

再び図４Ａを参照すると、インテロゲータ４０６は位置決定ユニット１０４に統合されている。したがって、対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）は、インテロゲータ４０６によりポーリングされる。その結果、インテロゲータ４０６は、ポーリングされた対象コンポーネントの識別子を受信する。識別子をインテロゲータ４０６の近傍識別子に関連付けることにより、ロケータコードが生成される。

再び図５のステップ５０６を参照すると、ロケータコードは、位置決定に関するさらなる処理のためにコマンドセンタに送信される。ある実施形態では、コマンドセンタは制御サーバ１１４である。他の実施形態では、コマンドセンタは対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０、コンピュータクライアント１０６等）にある。

ステップ５０９で、ロケータコードが領域と照合される。領域は、特定の階、玄関、廊下、バルコニー、部屋等であってもよい。領域は、階、玄関、廊下、バルコニー、部屋等の中の特定のエリアであってもよい。また、領域は、システム１００を収容する居住地の外部の境界内にある特定のエリアであっても、または、居住用地にある、隣接した、または独立した避難所であってもよい。

ステップ５１２で、現在の領域が対象コンポーネントに通信され、および／または、その後の呼び出しのために制御サーバ１１４の記録に格納される。システムコンポーネントの位置が決定され、その位置決定データが更新されると、ステップ５９５に示されるように制御フローは終了する。

ある実施形態では、位置決定情報により、システム１００は、システム１００とやり取りしているユーザの現在の場所に基づき、特定のシステムコンポーネントをコマンドおよび／または制御することができる。これは、図６を参照して説明することができる。図６に示されるように、フローチャート６００は、本発明の実施形態の一般的な動作フローを表す。より具体的には、フローチャート６００は、ユーザの現在の場所に基づいてシステムコンポーネントをコマンドおよび／または制御するための制御フローを示す。

図６を参照すると、フローチャート６００の制御フローは、ステップ６０１で始まり、すぐにステップ５０３〜５０９に進む。図５を参照して説明したように、ステップ５０３〜５０９では、ロケータコードにより、システム１００は、対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）とやり取りするユーザの現在の場所または領域を決定することができる。

ステップ６１２で、その領域の領域プロファイルがアクセスされる。領域プロファイルには、制御サーバ１１４および／またはコントローラクライアント１１０からコマンドや制御を受けるデバイスおよび／またはアプリケーション（すなわちシステムコンポーネント）のリストが含まれる。

ステップ６１５で、領域プロファイルは、ユーザが確認するために制御オプションを提示するよう処理される。制御オプションには、領域プロファイルに対応するデバイスおよび／またはアプリケーションのリストが含まれる。図５を参照して説明されるように、位置は、制御サーバ１１４で遠隔で決定されるか、または対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）でローカルで決定される。遠隔で決定される場合、例えば制御サーバ１１４は、対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０またはユーザが操作しているその他のシステムコンポーネント）上に制御オプションを表示するために、ユーザインタフェースを生成して送信する。ローカルで決定される場合、対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）はユーザインタフェースを生成するために領域プロファイルを取得する。要求に応じて領域プロファイルが対象コンポーネントに送信されるか、または利用可能な領域プロファイルについて対象コンポーネントが周期的に更新されることが可能である。

ステップ６１８で、ユーザは対象コンポーネント（コントローラクライアント１１０等）を操作して、領域プロファイルで識別されるシステムコンポーネント（テレビ１１２、電気機器１２０等）を操作するリクエストを送信する。ユーザは、システムコンポーネントの機能および／または動作を制御するリクエストを送信することができる。ユーザは、コンポーネントの構成またはセキュリティプロファイルを変更するリクエストを送信することができる。当業者には明らかなように、その他の制御リクエストも送信することができる。

ステップ６２１で、制御リクエストは指定されたコンポーネントにより実行される。制御リクエストは、指定されたコンポーネントに直接的に、あるいは制御サーバ１１４を介して指定されたコンポーネントに間接的に伝送されることができる。制御リクエストが実行された後、ステップ６９５に示されるように制御フローは終了する。

例えば、ユーザがコントローラクライアント１１０を操作していて、システム１００により「居間」に位置していると決定された場合、コントローラクライアント１１０は、居間でシステムコンポーネントを制御するためのユーザインタフェースを受信する。システムコンポーネントとしては、例えば、居住地の正面玄関に位置するカメラ１０８からのビデオ入力を受信するセキュリティモニタ１１６を含めることができる。ユーザは、正面玄関に立っている訪問者の画像をモニタ１１６に表示するために、コントローラクライアント１１０とやり取りして、カメラ１０８のパン、傾斜、またはフォーカスを行うことができる。その他のシステムコンポーネントとしてはテレビ１１２が挙げられるが、コントローラクライアント１１０は、テレビ１１２の音量またはチャネル選局を制御するためのユーザインタフェースを送信することができる。ユーザはまた、コントローラクライアント１１０とやり取りして、ＨＶＡＣ機器（すなわち住宅電気機器１２０）の設定を変更することもできる。

本発明は、制御オプションをユーザに提示するための、様々なテキストインタフェース、グラフィカルインタフェース、または言葉によるコマンドインタフェースに対応する。図７は、場所特定の制御オプションを提示するためのユーザインタフェース７００の実施形態を示す。ユーザインタフェース７００は、コントローラクライアント１１０上に生成される。しかし、本明細書で説明されるように、ユーザは、他のシステムコンポーネントのいかなるものでも、そのシステムコンポーネントがユーザインタフェース７００等を生成するよう構成されている場合は、それを操作して制御リクエストを送信することができる。

ユーザインタフェース７００は、制御オプション領域７０２を含む。制御オプション領域７０２は、指定された領域の領域プロファイルから、システムコンポーネントを識別する。この例では、領域は居間である。居間の領域プロファイルで識別されるシステムコンポーネントには、テレビ１１２およびオーディオクライアント１１８が含まれる。コンポーネント制御７０４ａ〜７０４ｂにより、ユーザは対応するシステムコンポーネントに制御リクエストを送信することができる。コンポーネント制御７０４ａはテレビ１１２に対応する。コンポーネント制御７０４ｂは、オーディオクライアント１１８に対応する。特定の領域に対しプロファイルされた他のシステムコンポーネントに制御リクエストを送信するために、さらなるコンポーネント制御７０４ａ〜７０４ｂを含めることができる。

制御オプション領域７０２により特定される領域は、前述の位置決定の実施形態により決定することができるか、または領域は、コントローラクライアント１１０のユーザの現在の場所に関わらず、ユーザにより指定することができる。領域は、領域トグル７０６を有効化することにより、ユーザにより指定される。

メッセージングトグル７０８は、ユーザが、図３を参照して説明されるメッセージングコントローラ３０８とやり取りできるようにするものである。したがって、ユーザは、電子メール、ボイスメール、住居内メッセージ等をチェックすることができる。

メディアビューア７１０は、ユーザが他のシステムコンポーネントからメディアを見ることができるようにする。例えば、ユーザはコンポーネント制御７０４ａとやり取りして、現在テレビ１１２で放送されているテレビ番組を見ることができる。またユーザは、コンポーネント制御７０４ｂとやり取りして、オーディオクライアント１１８からオーディオを受信することもできる。

メディアビューア７１０は、ビデオまたはマルチメディアプレーヤとして示されているが、メディアビューア７１０はまた、ビデオではなくオーディオ信号を受信できるようにする。また、メディア７１０はウェブブラウザであってもよく、またはワープロ、ビデオゲーム等のソフトウェアアプリケーションであってもよい。したがって、ユーザは、制御オプション領域７０２および領域トグル７０６とやり取りして、他のシステムコンポーネントからのテキスト、オーディオ、ビデオ、または、メディアおよび／またはマルチメディアを、システム１００をホストする居住環境内のいかなる場所からも受信することができる。

（ＶＩ．個別使用のためのコントローラクアイアントのプロファイル）
本発明は、ユーザがコントローラクライアント１１０を操作して他のシステムコンポーネントをコマンドおよび／または制御できるようにするものである。ある実施形態では、コントローラクライアント１１０は、ユーザがコントローラクライアント１１０の近傍内のシステムコンポーネントを操作できるようにするだけである。他の実施形態では、コントローラクライアント１１０は、他の領域のシステムコンポーネントを制御するオプションを提供する。

ある実施例では、様々なシステムコンポーネントの制御は、ユーザ用に構築された設定プロファイルに基づいている。プロファイルは、全てのユーザ用に一般的であってもよく、および／または特定のユーザ用に特に構成されてもよい。特定のユーザ用に構成される場合、本発明は、特定のユーザを識別または認証し、そのユーザ用に構築されたプロファイルを実行するために、様々なプロトコルを利用する。ある実施形態では、ユーザ名および／またはパスワードがシステムコンポーネント（コントローラクライアント１１０等）に入力される。パスワードは、言葉によるコマンド、テキスト、オブジェクト、ピクセル等により表現することができる。他の実施形態では、システムコンポーネントにより生体認証情報が収集される。その場合、ユーザを識別および／または認証するために、網膜、虹彩、顔面、掌、指紋、および／または音声認識技術等が実行される。他の実施形態では、システムコンポーネント（コントローラクライアント１１０等）によりユーザカードが読み込まれる。他のユーザ認識および／または認証技術を用いてユーザを識別および／または認証することができる。本発明では、ユーザは必要に応じてプロファイルを変更することができる。上述の認識および／または認証技術は、ユーザプロファイルが構築されたら、他のユーザがそれを変更または削除できないようにする。

ある実施形態では、本発明は、ユーザがシステムコンポーネントの「お気に入り」設定を格納するようプロファイルを構築することができるようにする。例えば、テレビ番組、オーディオ／ビデオ記録、室温、浴槽の湯温制御、時計のアラーム、照明／調光設定、ウェブサイト、ニュース放送、金融チャネル等に対しお気に入り設定を構築することができる。

ある実施形態では、ユーザは「プレイリスト」を作成するようプロファイルを構築することができる。例えば、テレビ１１２またはオーディオクライアント１１８等での再生のために、一連のビデオまたはオーディオ記録を準備および／または格納することができる。モニタ１１６またはコンピュータクライアント１０６での再生のために、一続きのグラフィック画像や写真を準備および／または格納することができる。また、当業者には明らかなように、本発明の実施形態に従い、他の形式、またはメディアおよび／またはマルチメディアのプレイリストを作成することもできる。

ある実施形態では、システムコンポーネントのセキュリティプロトコルを構築するためにプロファイルを作成することができる。例えば、指定されたユーザが特定のコンテンツにアクセスするのをブロックするようプロファイルを作成することができる。例えば、成人ではないユーザが、指定されたテレビチャネル、ウェブサイト、エリア（例えば施錠可能な部屋、引き出し、金庫）等にアクセスできないようにすることができる。

ある実施形態では、本発明は、単一のユーザが複数のプロファイルを構築できるようにする。複数のプロファイルのそれぞれは、状況に依存したアクティビティに合わせて設計することができる。例えば、ユーザは、これに限定されないが、照明設定、オーディオ／ビデオの演出、セキュリティアクセス警告、浴槽の湯温制御等、夜の楽しみのためのプロファイルを作成することができる。また、これに限定されないが、赤ちゃん監視装置の設定、クラシック音楽のプレイリスト、コーヒーメーカーのタイマ制御等、ホームオフィスアクティビティに合わせて他のプロファイルを構築することができる。これに限定されないが、アラーム／解除の制御設定、コーヒーメーカーのタイマ制御、ニュース放送等、毎朝の習慣に合わせてプロファイルを構築することができる。

ユーザは、他の個人とともに使用するための複数のプロファイルも構築することができる。例えば、ユーザは、未成年者と一緒にいる場合には特定のテレビ番組、ウェブサイト、オーディオ録音等をブロックするよう設定されたセキュリティ制御を備えたプロファイルを持つことができる。しかし、成人と一緒にいる場合は、ユーザはより制限のないセキュリティ設定を備えた他のプロファイルを呼び出すことができる。

そのように、本発明は、様々なシステムコンポーネント（コントローラクライアント１１０等）が、場所認識に加え、ユーザ認識を備えることができるようにする。したがって、例えば、上述のユーザプロファイルに基づいて、コントローラクライアント１１０をユーザごとにカスタマイズすることができる。ある実施形態では、ユーザ認識機能性により、システム１００は、「追従」システム制御を実装することができる。例えば、選択されたビデオ作品を制御環境全体にある様々なディスプレイに転送する「追従」ビデオを実装することができる。ユーザは、例えば、コントローラクライアント１１０を操作して、ビデオ作品（テレビショー、ＤＶＤ録画等）を選択する。ビデオ作品はコントローラクライアント１１０（図７を参照して説明されるメディアビューア７１０等）に提示することができる。ユーザが制御環境内の部屋から部屋へ移動すると、システム１００は、コントローラクライアント１１０を追跡して各領域の領域プロファイルを取得する。したがって、ユーザが新たな領域または部屋に入ると、その部屋に位置するモニタ１１６またはテレビ１１２が自動的に始動し、コントローラクライアント１１０により選択されたビデオ作品を表示する。

同様に、本発明によれば、「追従」オーディオを実装することができる。その場合、ユーザは、例えばコントローラクライアント１１０を操作して、オーディオ作品（ＣＤ録音、ラジオ放送等）を選択することができる。ユーザが部屋から部屋へ移動すると、本発明の位置決定技術によって、システム１００は、コントローラクライアント１１０の近傍に位置するオーディオクライアント１１８、モニタ１１６等にオーディオ作品を転送することができる。

「追従」照明は、本発明の他の典型的な実装形態である。コントローラクライアント１１０を持ち運ぶユーザが部屋に入るか、または部屋から出ると、システム１００は、プロファイル設定に基づいて、調光するか、あるいは光をつける／消すコマンドを送信する。

ある実施形態では、システムコンポーネントの動作および／または機能を制御するために１つ以上の制御マクロを構築することができる。制御マクロは、実行されたときに、制御サーバ１１４が１つ以上のシステムコンポーネントの複数の動作および／または機能を制御することを可能にするコマンドのセットを含む。制御マクロ（すなわちコマンドのセット）は、その後呼び出して実行するために、制御マクロのファイル名と関連付けられることができる。

ユーザは、コントローラクライアント１１０、コンピュータクライアント１０６、または制御サーバ１１４とつながっているユーザインタフェースにより、制御マクロを定義することができる。ある実施形態では、ユーザが新たな制御マクロを定義することができるように、グラフィカルユーザインタフェースを実装することが可能である。図９は、本発明の実施形態に従い制御マクロを定義するための例を示している。フローチャート９００は、ＤＶＤに記録された映画を鑑賞するための制御マクロを定義するための制御フローの例を示す。

図９を参照すると、フローチャート９００の制御フローはステップ９０１で始まり、このときユーザは、通常のシステム動作からマクロ記録モードを区別するために記録マクロコマンドをトリガする。ステップ９０３で、ユーザは前述のデバイス（つまり、コントローラクライアント１１０、コンピュータクライアント１０６、または制御サーバ１１４へのユーザインタフェース）の１つを操作し、ユーザが映画を見るために使用したいシステムコンポーネント（テレビ１１２、モニタ１１６等）を含む部屋を選択する。

ステップ９０６で、選択された部屋の領域プロファイルが呼び出される。前述のように、領域プロファイルは指定された領域に位置する全てのシステムコンポーネントを識別する。ある実施形態では、領域プロファイルは、適切な領域プロファイルを取得してユーザが利用できるようにする制御サーバ１１４に格納されている。

ステップ９０９で、ユーザは、領域プロファイルを確認し、視聴システムコンポーネント（テレビ１１２等）を選択する。また、ユーザは、ＤＶＤソースのためのビデオ入力を指定する。ユーザは、コントラスト、明るさ等を含むがこれに限定されない、いかなる所望の設定も指定することができる。

ステップ９１２で、ユーザは所望のオーディオ設定を指定する。ある実施形態では、ユーザは視聴システムコンポーネント（テレビ１１２等）の音量を設定する。他の実施形態では、ユーザは、視聴システムコンポーネント（テレビ１１２等）の内部スピーカに加えて、またはその代わりに使用される、外部スピーカ（オーディオクライアント１１８等）を選択する。

ステップ９１５で、ユーザはメディアチェンジャ２１０から所望のＤＶＤ映画を選択する。あるいは、ＤＶＤプレーヤ（すなわちメディアプレーヤ２１２）が選択された視聴システムコンポーネント（テレビ１１２）と同じ部屋に位置する場合は、ユーザは、メディアプレーヤ２１２に、現在装填されている映画の再生を開始するか、あるいは単にメディアベイを開いてユーザが手動で所望のＤＶＤを挿入するのを待つよう、指示を与えることができる。

ステップ９１８で、ユーザは、領域プロファイルで示される照明電気機器１２０の設定を指定する。ユーザは、所望の快適度まで照明を調光することができる。ある実施例では、照明電気機器１２０は、Ｌｕｔｒｏｎ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｃｏｍｐａｎｙ，Ｉｎｃ．（ペンシルバニア州クーパーズバーグ）から入手可能なＲａｄｉｏＲＡホーム調光システムを含む。その場合、本発明により、ＲａｄｉｏＲＡ調光システムを操作するための制御コマンドを作成することができる。再び図１２を参照すると、照明電気機器１２０は、ＬｕｔｒｏｎのＲａｄｉｏＲＡまたはＸ−１０調光システム等の調光システムのための信号リピータ１２０２により制御される、典型的な照明システムである。

ステップ９２１で、テレビ１１２、オーディオクライアント１１８（選択された場合）、メディアプレーヤ２１２（またはメディアチェンジャ２１０）、および照明電気機器１２０に対する指定を実行する制御コマンドは、一括して共通制御マクロと関連付けられる。

ステップ９２４で、ユーザは制御マクロを保存し、「映画鑑賞」等のファイル名を付ける。コントローラクライアント１１０を使用して「映画鑑賞」マクロを作成する実施形態では、ユーザはマクロを特定のマクロボタンまたはアイコンに関連付けることができる。したがって、ユーザが「映画鑑賞」マクロボタンを有効化すると、ユーザが予め指定した選択を実行するための全ての関連付けられたコマンドが呼び出されて実行され、テレビ１１２が所望の映画を再生する準備ができるようになる。制御マクロは作成され保存されるといつでも有効化でき、ステップ９９５に示されるように制御フローは終了する。

ある実施形態では、特定の制御マクロと関連付けられたコマンドは、制御サーバ１１４か、または、制御サーバ１１４もしくはメディアアーカイブ２０２に属するデータベースもしくはライブラリに格納される。したがって、コントローラクライアント１１０を使用して制御マクロを実行する実施例では、コントローラクライアント１１０により、ユーザは制御マクロを制御マクロボタンまたはアイコンと関連付けることができる。実行されると、制御マクロボタンは包括的なコマンドを制御サーバ１１４に伝送する。すると制御サーバ１１４は、その包括的なコマンドに関連付けられたコマンドのセットを取得し、該コマンドのセットを実行するために適切なシステムコンポーネントへ伝送する。すなわち、本発明により、コントローラクライアント１１０等のモバイルデバイスは、単一の高度なリクエストを、制御サーバ１１４等の集中化されたコマンドセンタに伝送することができる。制御サーバ１１４は、その環境（ユーザ、場所等）に従い単一のリクエストを解釈し、無線（または電力線）通信を含む通信ネットワーク１８０を介して伝送する必要がある、対応するコマンドのシーケンスを検出する。

あるいは、本発明の実施形態によると、制御マクロは、格納された部屋のプロファイルから制御サーバにより認識されるか、または、部屋のプロファイルが作成されたときに制御サーバによりリアルタイムで検出される、選択された部屋または領域に存在する特定のデバイスに基づき、制御サーバ１１４により自動的に作成することができる。例えば、制御サーバが、居間などの部屋にＤＶＤプレーヤおよびＴＶがあることを検出した場合、制御サーバは、上述のマクロと同程度の基本的な「映画鑑賞」マクロを自動的に構築し、ユーザがこれをさらにカスタマイズすることができる。

図１０は、本発明の実施形態に従う制御マクロを有効化するための例を示す。フローチャート１０００は、ＤＶＤに記録された映画を鑑賞する場合の、フローチャート９００の制御マクロを有効化するための制御フローを示す。

図１０を参照すると、フローチャート１０００の制御フローは、ステップ１００１で始まり、すぐにステップ１００３に進む。ステップ１００３では、ユーザは、ステップ９０１〜９９５で定義された「映画鑑賞」制御マクロを有効化する。

ステップ１００６で、「映画鑑賞」制御マクロと関連付けられたコマンドのセットが、その格納場所から呼び出される。そのコマンドのセットは、指定されたシステムコンポーネントの機能および／または動作を制御するためにユーザが予め定義した指定を含む。この例では、「映画鑑賞」制御マクロに関連付けられたコマンドのセットは、照明電気機器１２０を変更するコマンド、メディアチェンジャ２１０（またはメディアプレーヤ２１２）を起動するコマンド、およびテレビ１１２を起動するコマンドを含む。ユーザがホームステレオスピーカシステムで映画を聞きたい場合、コマンドのセットには、適切なオーディオシステムコンポーネント（オーディオクライアント１１８等）を起動するコマンドも含まれる。

コントローラクライアント１１０を使用して制御マクロを有効化する実施形態では、コントローラクライアント１１０は、「映画鑑賞」制御マクロに関連付けられた包括的なコマンドを伝送する。包括的なコマンドは、制御サーバ１１４に送信され、これにより、包括的なコマンドに関連付けられた、「映画鑑賞」制御マクロのコマンドのセットが呼び出される。

ステップ１００９で、部屋およびシステムコンポーネント（すなわち、テレビ１１２、メディアチェンジャ２１０またはメディアプレーヤ２１２、照明電気機器１２０、オーディオクライアント１１８）は、コマンドのセットから識別される。図９を参照して説明される例では、制御マクロで部屋が特定される。しかし、他の実施形態では、制御マクロ自体は部屋特定である必要はない。前述したように、本発明は、ユーザまたはコントローラデバイス１１０の場所を追跡するための方法論および／または技術を含む。したがって、ユーザは、ユーザが現在位置しているいかなる部屋でも、映画を鑑賞するために制御マクロ（「映画鑑賞」制御マクロ等）を有効化するよう要求することができる。その場合、制御サーバ１１４は、ユーザの現在の場所を、制御マクロを実行する場所として指定する。同様に、制御サーバ１１４は、ユーザの現在の場所の部屋のプロファイルを取得し、指定された部屋に位置する視聴コンポーネント、メディアプレーヤ、および照明コンポーネントを識別することができる。

ステップ１０１２では、ステップ１００９で識別されたそれぞれのシステムコンポーネントに対して、デバイスアクセス許可が検証される。前述のように、様々なシステムコンポーネントの動作に対する制約は、セキュリティコントローラ３１４により構築され規制されることができる。したがって、本発明は、「映画鑑賞」制御マクロを要求しているユーザの識別または認証に加え、ユーザが制御マクロで指定されたシステムコンポーネント（ＤＶＤそのものを含む）に対し承認されるかの決定のための方法論および／または技術を提供する。指定されたシステムコンポーネントへのユーザのアクセスが承認されない場合、ユーザアクセスがブロックされたことをそのユーザに知らせるためにメッセージを送信することができる。

ステップ１０１５で、本発明は、どのコマンドがステップ１００９で識別された各システムコンポーネントに関連付けられるかを決定する。例えば、ビューア設定を指定する制御コマンドは、テレビ１１２のキューに入る。同様に、照明設定を指定する制御コマンドは、電気機器１２０のキューに入る。

ある実施形態では、制御サーバ１１４は、コンポーネント特定のコマンドを各システムコンポーネントに割り当てる。コンポーネント特定のコマンドは、適切なプロトコルを介してエンコードされ指定されたシステムコンポーネントに送信される。また、制御サーバ１１４は、各システムコンポーネントの状態を追跡するための記録を更新する。

ステップ１０１８で、各システムコンポーネントはコンポーネント特定のコマンドを受信し、実行する。そのようにして、指定された部屋の照明（すなわち電気機器１２０）が自動的に調光され、指定されたテレビ１１２がつき、予め定義したとおり構成され、同様に指定されたＤＶＤプレーヤ（メディアチェンジャ２１０またはメディアプレーヤ２１２）が起動する。制御マクロで指定されたスピーカのオプションによっては、オーディオ１１８もまた起動され、ＤＶＤプレーヤからのオーディオフィードの受信を待つ。

ステップ１０２１で、ユーザが制御マクロを有効化するために操作したユーザインタフェースに、制御画面が送信される。コントローラクライアント１１０が使用される場合、制御画面がディスプレイに提示され、制御マクロが正しく実行されておりＤＶＤ映画がいつでも再生を開始できること（または、そのオプションが選択されている場合は、ＤＶＤプレーヤがいつでも所望の映画を受信できること）を示す。その後、ステップ１０９５に示されるように制御フローは終了する。

（ＶＩＩ．典型的なシステム実装）
図１〜７は、本発明を説明することができる概念図である。本発明の実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせにおいて実装できることを理解する必要がある。そのような実施形態では、様々なコンポーネントやステップが、ハードウェア、ファームウェア、および／またはソフトウェアに実装されて、本発明の機能を実行することができる。つまり、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアのモジュールの同じ部分が、図示されるブロック（すなわちコンポーネントまたはステップ）の１つ以上を実行することができる。

さらに、本発明は、本明細書で説明される機能性を実行することが可能な、１つ以上のコンピュータシステムまたは他の処理システムに実装することができる。図８を参照すると、本発明を実装するのに有用な例示的なコンピュータシステム８００が示されている。この典型的なコンピュータシステム８００に関して様々な実施形態を説明する。この説明を読めば、当業者には、他のコンピュータシステムおよび／またはコンピュータアーキテクチャを使用して本発明を実装する方法が明らかとなる。

コンピュータシステム８００は、処理装置８０４等の１つ以上の処理装置を含む。処理装置８０４は、特殊用途または一般用途のデジタル信号処理装置でよい。処理装置８０４は、通信インフラストラクチャ８０６（通信バス、クロスオーババー、またはネットワーク等）に接続される。

コンピュータシステム８００は、通信インフラストラクチャ８０６から、グラフィック、テキスト、および他のデータを、表示ユニット８３０に表示するために転送する表示インタフェース８０２を含むことができる。

コンピュータシステム８００はまた、メインメモリ８０８、好ましくはランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）を含み、また二次メモリ８１０も含むことができる。二次メモリ８１０は、例えば、ハードディスクドライブ８１２、および／または、フロッピー（登録商標）ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ等を例とするリムーバブルストレージドライブ８１４を含むことができる。リムーバブルストレージドライブ８１４は、よく知られた方法で、リムーバブルストレージユニット８１８からの読み出しおよび／またはそれへの書き込みを行う。リムーバブルストレージユニット８１８は、フロッピー（登録商標）ディスク、磁気テープ、光ディスク等を例とし、リムーバブルストレージドライブ８１４により読み出され、またそれに書き込まれる。理解されるように、リムーバブルストレージユニット８１８は、コンピュータソフトウェア（例えばプログラムまたは他の命令）および／またはデータを格納した、コンピュータで使用可能な記憶媒体を含む。

代替の実施形態では、二次メモリ８１０は、コンピュータプログラムまたは他の命令がコンピュータシステム８００にロードされるようにするための、他の同様の手段を含む。そのような手段は、例えば、リムーバブルストレージユニット８２２およびインタフェース８２０を含む。そのような手段の例としては、プログラムカートリッジおよびカートリッジインタフェース（ビデオゲームデバイスで見られるもの等）、リムーバブルメモリチップ（ＥＰＲＯＭまたはＰＲＯＭ等）および関連したソケット、ならびに、ソフトウェアおよびデータをリムーバブルストレージユニット８２２からコンピュータシステム８００に転送できるようにする、その他のリムーバブルストレージユニット８２２およびインタフェース８２０が挙げられる。

また、コンピュータシステム８００は、通信インタフェース８２４を含むこともできる。通信インタフェース８２４は、ソフトウェアおよび／またはデータをコンピュータシステム８００と外部デバイスとの間で転送できるようにする。通信インタフェース８２４の例としては、モデム、ネットワークインタフェース（イーサネット（登録商標）カード等）、通信ポート、ＰＣＭＣＩＡスロットおよびカード等が挙げられる。通信インタフェース８２４を介して転送されるソフトウェアおよびデータは、電子的、電磁気的、光学的、または通信インタフェース８２４により受信されることができるその他の信号であってもよい、信号８２８の形態である。これらの信号８２８は、通信パス（つまりチャネル）８２６を介して通信インタフェース８２４に提供される。通信パス８２６は、信号８２８を伝え、またワイヤまたはケーブル、光ファイバ、電話線、携帯電話リンク、ＲＦリンク、自由空間光通信、および他の通信チャネルを使用して実装されることができる。

本書では、「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータで使用可能な媒体」という用語は、概して、リムーバブルストレージユニット８１８、リムーバブルストレージユニット８２２、ハードディスクドライブ８１２に設置されるハードディスク、および信号８２８等の媒体を指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム８００にソフトウェアを提供するための手段である。本発明は、ある実施形態において、そのようなコンピュータプログラム製品を対象とする。

コンピュータプログラム（コンピュータ制御ロジックまたはコンピュータ可読プログラムコードとも呼ばれる）は、メインメモリ８０８および／または二次メモリ８１０に格納される。コンピュータプログラムはまた、通信インタフェース８２４を介して受信されることができる。そのようなコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム８００が本明細書で説明されるように本発明を実装することができるようにする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、例えば居住地の制御サーバ１１４、コントローラクライアント１１０、コンピュータクライアント１０６、および／または、前述のシステム１００の他のシステムコンポーネントを使用して実施される方法（例えば方法５００および／または６００）等、本発明のプロセスを処理装置８０４が実施することができるようにする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム８００のコントローラに相当する。

ソフトウェアを使用して本発明が実施されるある実施形態では、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に格納され、リムーバブルストレージドライブ８１４、ハードドライブ８１２または通信インタフェース８２４を使用して、コンピュータシステム８００にロードされることができる。制御ロジック（ソフトウェア）は、処理装置８０４により実行されると、処理装置８０４に、本明細書で説明されるような本発明の機能を実行させる。

他の実施形態では、本発明は、例えば特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）等のハードウェアコンポーネントを使用して、主にハードウェアに実装される。本明細書で説明される機能を実行するためのハードウェアステートマシンの実装は、当業者には明らかであろう。

さらに他の実施形態では、本発明はハードウェアおよびソフトウェア両方の組み合わせを使用して実装される。

以上、本発明の様々な実施形態を説明してきたが、それらは例示目的で示されたものであり、限定を意図しないことが理解されるべきである。当業者には、本発明の精神および範囲から逸脱しない範囲で、形態や詳細に様々な変更を行うことができることが明らかであろう。また、前述のように、本発明の方法、システム、およびコンピュータプログラム製品は、居住環境に限定されるべきではないことが理解されるべきである。本発明は、指定された領域全体にわたり分散した複数のデバイスおよび／またはアプリケーションに、メディアを配信し、コマンドおよび／または制御信号を送信するための中央処理システムを有する、他の環境でも実施できる。居住地に加え、指定された領域には、オフィスビル、一そろいの小さなオフィス、制作スタジオ、倉庫、娯楽場、医療施設、ホテル、休暇のためのリゾート地、飛行機、船、自動車等が含まれるが、これらに限定されない。このように、本発明は、前述の典型的な実施形態に限定されるべきではなく、以下の請求項およびその均等物によってのみ定義されるべきである。

図１は、制御システムを示す。 図２は、アーカイブおよび／または検索コンポーネントを備えた制御サーバを示す。 図３は、制御サーバを示す。 図４Ａは、制御システムの位置決定機構を示す。 図４Ｂは、制御システムの他の位置決定機構を示す。 図５は、追跡および／または監視システムコンポーネントのフローチャート示す。 図６は、ユーザの場所に応じたシステムコンポーネントをコマンドし、および／または制御するフローチャート示す。 図７は、制御オプションを提示するためのユーザインタフェースを示す。 図８は、本発明を実装するのに有用な例示的なコンピュータシステムである。 図９は、録画映画を鑑賞する制御マクロを定義するためのフローチャートを示す。 図１０は、図９の制御マクロを有効化するためのフローチャートである。 図１１は、他の制御システムを示す。 図１２は、他の制御システムを示す。 図１３は、他の制御システムを示す。 図１４は、コントローラクライアント用のクレードルを示す。 図１５は、コントローラクライアント用の他のクレードルを示す。 図１６は、コントローラクライアント用の他のクレードルを示す。 図１７Ａは、コントローラクライアント用の他のクレードルを示す。 図１７Ｂは、コントローラクライアント用の他のクレードルを示す。 図１８は、コントローラクライアント用の他のクレードルと、コントローラクライアントを示す。 図１９は、コントローラクライアント用の他のクレードルを示す。 図２０は、ＥＰＧインタフェースを示す。 図２１は、プログラミング情報を提示するためのフローチャートを示す。 図２２は、タイマ図形を備えたＥＰＧインタフェースを示す。 図２３は、他のタイマ図形を示す。 図２４は、クイックビューオブジェクトを示す。 図２５は、ガイド表示ウィンドウを示す。

Claims (26)

1. 処理デバイスに結合されたディスプレイ上にプログラミング情報を提示するための方法であって、
   （ａ）ユーザ入力にアクセスすることにより、該ディスプレイ上に描かれ、プログラミングチャネルに関連付けられたチャネルオブジェクトを有効化することと、
   （ｂ）第１の期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、該有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられた該プログラミングチャネルでの伝送のためにリストされた１つのプログラムに対するプログラミング情報を提示するクイックビューオブジェクトを該ディスプレイ上に生成することと、
   （ｃ）該第１の期間を超える第２の期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、電子プログラムガイドを提示するガイド表示オブジェクトを該ディスプレイ上に生成することであって、該電子プログラムガイドは、複数のチャネルオブジェクトに関連付けられた複数のプログラミングチャネルに対するプログラミング情報をリストする、ことと、
   （ｄ）該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、該第１の期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化までに残っている時間の量および該第２の期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化までに残っている時間の量の各々を示すタイマ図形を生成することと
   を含む、方法。
2. 前記タイマ図形を生成することは、前記チャネルオブジェクトに関連付けられたタイマを有効化することを含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記タイマ図形は、内側の円および外側の円を有する二つの同心円を含む、請求項１に記載の方法。
4. （ａ）前記第１の期間と同等の期間にわたり、前記内側の円を半径方向に塗りつぶすことをさらに含む、請求項３に記載の方法。
5. （ａ）前記第２の期間と同等の期間にわたり、前記外側の円を半径方向に塗りつぶすことをさらに含む、請求項３に記載の方法。
6. （ａ）前記チャネルオブジェクトが前記第１の期間の期限切れの前に無効化されたときに、前記タイマ図形の表示をキャンセルすることをさらに含む、請求項３に記載の方法。
7. （ａ）前記チャネルオブジェクトが前記第２の期間の期限切れの前に無効化された場合に、前記タイマ図形および前記クイックビューオブジェクトの表示をキャンセルすることをさらに含む、請求項３に記載の方法。
8. （ａ）前記電子プログラムガイド内で、前記チャネルオブジェクトに関連付けられたプログラミングチャネルを強調表示することをさらに含む、請求項１に記載の方法。
9. （ａ）前記第１の期間の期限切れの前に前記チャネルオブジェクトを無効化することをさらに含む、請求項１に記載の方法。
10. （ａ）実行されたときに遠隔デバイスの動作および／または機能を制御する制御メッセージを送信することをさらに含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記制御メッセージの実行は、
    （ａ）実行可能な命令に前記制御メッセージを変換することにより、前記チャネルオブジェクトに関連付けられた前記プログラミングチャネルに前記遠隔デバイスを切り替えることを含む、請求項１０に記載の方法。
12. （ａ）前記第２の期間の期限切れの前に前記チャネルオブジェクトを無効化することをさらに含む、請求項１に記載の方法。
13. （ａ）前記チャネルオブジェクトが前記第２の期間の期限切れの前に無効化された場合に、前記クイックビューオブジェクトの表示をキャンセルすることをさらに含む、請求項１２に記載の方法。
14. 処理デバイスに結合されたディスプレイ上にプログラミング情報を提示するための方法であって、
    （ａ）ユーザ入力にアクセスすることにより、該ディスプレイ上に描かれ、プログラミングチャネルに関連付けられたチャネルオブジェクトを有効化することと、
    （ｂ）該チャネルオブジェクトが、特定の値を超えない期間にわたり有効化される場合に、該チャネルオブジェクトに関連付けられた該プログラミングチャネルにデバイスを切り替える命令を伝送することと、
    （ｃ）特定の期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、該有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられた該プログラミングチャネルでの伝送のためにリストされたプログラムに対するプログラミング情報を提示するクイックビューオブジェクトを表示する命令を伝送することと、
    （ｄ）該特定の期間を超える期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、電子プログラムガイドを提示するガイド表示オブジェクトを表示するコマンドを伝送することであって、該電子プログラムガイドは、複数のチャネルオブジェクトに関連付けられた複数のプログラミングチャネルに対するプログラミング情報をリストする、ことと、
    （ｅ）該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、該特定の期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化の前に残っている時間の量および該特定の期間を超える期間にわたる該チャネルオブジェクトの有効化の前に残っている時間の量の各々を示すタイマ図形を表示するコマンドを伝送することと
    を含む、方法。
15. プログラミング情報を表示するための方法であって、
    （ａ）ユーザインタフェース上に描かれる複数のチャネルオブジェクトを表示することであって、それぞれのチャネルオブジェクトがプログラミングチャネルに関連付けられている、ことと、
    （ｂ）該複数のチャネルオブジェクトに関連付けられた少なくとも１つのタイマを表示することであって、該少なくとも１つのタイマはチャネルオブジェクトの有効化を示す信号に応答する、ことと、
    （ｃ）第１の時間値にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられた該プログラミングチャネルでの伝送のためにリストされたプログラムに対するプログラミング情報を提示するクイックビューオブジェクトを表示することであって、該クイックビューオブジェクトは該有効化されたチャネルオブジェクトを含む画像上に合成される、ことと、
    （ｄ）該第１の時間値を超える第２の時間値にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、電子プログラムガイドを提示するガイド表示オブジェクトを表示することであって、該電子プログラムガイドは、該複数のチャネルオブジェクトに関連付けられた該プログラミングチャネルに対するプログラミング情報をリストし、該ガイド表示オブジェクトは該有効化されたチャネルオブジェクトを含む画像上に合成される、ことと、
    （ｅ）該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、タイマが該第１の時間値に達するまでに残っている時間の量および該タイマが該第２の時間値に達するまでに残っている時間の量を示すタイマ図形を表示することであって、該タイマは、該有効化されたチャネルオブジェクトの有効化の時点で開始される、ことと
    を含む、方法。
16. 前記タイマ図形は、内側の円および外側の円を含み、該タイマ図形は、前記有効化されたチャネルオブジェクトを含む画像上に合成される、請求項１５に記載の方法。
17. （ａ）前記タイマが前記第１の時間値に達したときに期限切れとなる期間にわたり、前記内側の円の視覚的特徴を修正することをさらに含む、請求項１６に記載の方法。
18. （ａ）前記タイマが前記第２の時間値に達したときに期限切れとなる期間にわたり、前記外側の円の視覚的特徴を修正することをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
19. コンピュータにプログラミング情報をディスプレイ上に提示させるためのコンピュータ可読プログラムコード機能が埋め込まれているコンピュータ可読格納媒体であって、該コンピュータ可読プログラムコード機能は、
    （ａ）複数のチャネルオブジェクトを該コンピュータに表示させる第１のコンピュータ可読プログラムコード機能であって、それぞれのチャネルオブジェクトがプログラミングチャネルに関連付けられている、第１のコンピュータ可読プログラムコード機能と、
    （ｂ）該複数のチャネルオブジェクトのうちの１つのチャネルオブジェクトの有効化を示すユーザ入力に該コンピュータにアクセスさせる第２のコンピュータ可読プログラムコード機能と、
    （ｃ）第１の時間値にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、該有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられた該プログラミングチャネルでの伝送のためにリストされたプログラムに対するプログラミング情報を提示するクイックビューオブジェクトを該コンピュータに表示させる第３のコンピュータ可読プログラムコード機能と、
    （ｄ）該第１の時間値を超える第２の時間値にわたる該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、電子プログラムガイドを提示するガイド表示オブジェクトを該コンピュータに表示させる第４のコンピュータ可読プログラムコード機能であって、該電子プログラムガイドは、該複数のチャネルオブジェクトに関連付けられた該プログラミングチャネルに対するプログラミング情報をリストする、第４のコンピュータ可読プログラムコード機能と
    （ｅ）該チャネルオブジェクトの有効化に応答して、該クイックビューオブジェクトが表示されるまでに残っている時間の量および該ガイド表示オブジェクトが表示されるまでに残っている時間の量を示すタイマ図形を該コンピュータに表示させる第５のコンピュータ可読プログラムコード機能と
    を備える、コンピュータ可読格納媒体。
20. 前記コンピュータ可読プログラムコード機能は、
    （ａ）前記複数のチャネルオブジェクトのうちの少なくとも１つに関連付けられた少なくとも１つのタイマを前記コンピュータに開始させる第６のコンピュータ可読プログラムコード機能をさらに備え、前記第２のコンピュータ可読プログラムコード機能は、チャネルオブジェクトの前記有効化を示す信号に応答する、請求項１９に記載のコンピュータ可読格納媒体。
21. 前記タイマ図形は、内側の円および外側の円を含む、請求項１９に記載のコンピュータ可読格納媒体。
22. 前記コンピュータ可読プログラムコード機能は、
    （ａ）タイマが前記第１の時間値に達したときに期限切れとなる期間にわたり、前記内側の円の視覚的特徴を前記コンピュータに修正させる第６のコンピュータ可読プログラムコード機能をさらに備え、該タイマは前記有効化されたチャネルオブジェクトの有効化の時点で開始される、請求項２１に記載のコンピュータ可読格納媒体。
23. 前記コンピュータ可読プログラムコード機能は、
    （ａ）前記タイマが前記第２の時間値に達したときに期限切れとなる期間にわたり、前記外側の円の視覚的特徴を前記コンピュータに修正させる第７のコンピュータ可読プログラムコード機能をさらに備え、該タイマは前記有効化されたチャネルオブジェクトの有効化の時点で開始される、請求項２２に記載のコンピュータ可読格納媒体。
24. 前記コンピュータ可読プログラムコード機能は、
    （ａ）前記チャネルオブジェクトが前記第１の時間値を超えない期間にわたり有効化された場合に、前記有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられた前記プログラミングチャネルにデバイスを切り替える命令を前記コンピュータに伝送させる第６のコンピュータ可読プログラムコード機能をさらに備える、請求項１９に記載のコンピュータ可読格納媒体。
25. 前記第３のコンピュータ可読プログラムコード機能は、
    （ａ）前記有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられたタイマが前記第１の時間値に達した場合に、前記クイックビューオブジェクトを前記コンピュータに表示させるコンピュータ可読プログラムコードを備える、請求項１９に記載のコンピュータ可読格納媒体。
26. 前記第４のコンピュータ可読プログラムコード機能は、
    （ａ）前記有効化されたチャネルオブジェクトに関連付けられたタイマが前記第１の時間値を超えた場合に、前記ガイド表示オブジェクトを前記コンピュータに表示させるコンピュータ可読プログラムコードを備える、請求項１９に記載のコンピュータ可読格納媒体。

Images