JP5110967B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、1回のゲームでボーナス役と小役とを同時に内部当選させ得るスロットマシンに関する。
従来より、遊技場等に設置された遊技機としては、例えば、図柄を変動表示するリールを複数、備えたスロットマシンがある。このようなスロットマシンでは、スタートレバーの操作により各リールが図柄変動を開始し、ストップボタンの停止操作により各リールが個別に停止する。スロットマシンは、停止した図柄の組み合わせに応じて入賞を与え、遊技者に特典を付与する。
上記のようなスロットマシンとしては、例えば、内部当選役を抽選により決定し、内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段を備えたものがある。内部抽選手段を備えたスロットマシンでは、内部当選フラグの成立に応じて対応する役が入賞し得る状態が設定される。スロットマシンでは、内部当選フラグが成立した状態でストップボタンをタイミング良く操作することで、その内部当選フラグに対応する役を入賞させることができる。
さらに、1回のゲームでボーナス役と同時に小役が内部当選する場合を設定したスロットマシンも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このようなスロットマシンによれば、ボーナス役と同時当選可能な小役の入賞や内部当選に応じて、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナスフラグが成立したかもしれないという遊技者の期待感を高揚させることができる。このようなスロットマシンの遊技者は、ボーナス役と同時当選可能な小役が入賞したり、その小役の内部当選に気付いた場合、次ゲームでボーナス役の図柄を停止させるように目押しすれば即座に、ボーナスフラグの成立状態を確認可能である。
しかしながら、上記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、ボーナス役と同時当選可能な小役が入賞等したら、次のゲームでボーナスフラグの成立状態を確認するために目押し操作するという遊技パターンの繰り返しになり、それ故、遊技に慣れるに従って単調な遊技に陥り易く、遊技者が飽きを感じ易いおそれがある。
特開2006−141560号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、1回のゲームでボーナス役と同時に内部当選し得る小役を設定したスロットマシンにおいて、ボーナス入賞に対する遊技者の期待感を長期間に渡って高揚でき、興趣を向上したスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、入賞ライン上で複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄表示部を含む図柄変動表示手段と、
遊技媒体の投入を条件としてゲームを開始するための操作を受け付ける開始操作手段と、
ゲーム開始に応じて2種類以上の小役及びボーナス役を含む複数種類の役の中から内部当選役を抽選により決定する内部抽選手段と、
上記内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させると共に当該内部当選フラグを消去するフラグ制御手段と、
上記図柄表示部による図柄の変動表示を停止させるための操作を受け付ける停止操作手段と、
該停止操作手段の操作に応じた所定の引込範囲内に上記内部当選フラグに対応する役の図柄である役図柄が含まれる場合には当該役図柄を上記入賞ライン上に引き込んで停止する一方、上記役図柄が含まれない場合には当該役図柄以外の図柄を上記入賞ライン上に引き込んで停止するように上記図柄変動表示手段を制御する表示制御手段と、
小役に対応する上記内部当選フラグを持ち越し可能な最大ゲーム数を抽選により決定する持越ゲーム数抽選手段と、を備え、
上記内部抽選手段は、1回のゲームで、ボーナス役と同時に2種類以上の小役を内部当選させ得るように構成されており、
上記フラグ制御手段は、上記内部抽選手段により2種類以上の小役とボーナス役とが同時に内部当選役として決定されたゲームにおいていずれかの小役が入賞した場合、当該入賞した小役に対応する内部当選フラグを消去する一方、未入賞の小役に対応する内部当選フラグを消去せず、次のゲームまで当該内部当選フラグの成立状態を持ち越し、
上記内部抽選手段は、1種類の小役を内部当選役として決定するゲームのうちでボーナス役を同時に内部当選役として決定するゲームの割合よりも、2種類以上の小役を同時に内部当選役として決定するゲームのうちでボーナス役を同時に内部当選役として決定するゲームの割合の方が高いという抽選確率で内部当選役を決定すると共に、当該2種類以上の小役の組合せ毎にボーナス役を同時に内部当選役として決定する確率が異なるように内部当選役を決定し、
上記持越ゲーム数抽選手段は、上記内部抽選手段が1回のゲームにおいて2種類以上の小役とボーナス役とを同時に内部当選役として決定した場合に、当該小役の種類の数よりも小さい数を含むゲーム数の中から上記最大ゲーム数を小役毎に抽選により決定し、
上記フラグ制御手段は、上記最大ゲーム数を限度として小役に対応する内部当選フラグを持ち越し可能なように構成されていることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンにおける内部抽選手段では、2種類以上の小役とボーナス役とが1回のゲームで同時に内部当選(同時当選ともいう。)し得る。上記フラグ制御手段は、2種類以上の小役とボーナス役とが同時に内部当選役として決定されたゲームにおいて、入賞した小役に対応する内部当選フラグを消去する一方、入賞していない方の小役に対応する内部当選フラグを消去せず、次のゲームに向けて当該内部当選フラグの成立状態を持ち越しする。
このスロットマシンによれば、上記内部抽選手段がボーナス役と同時当選させ得る2種類以上の小役のうちのいずれかの入賞に応じてボーナス入賞に対する遊技者の期待感を感じさせることができる。そして、次のゲームにおいて、ボーナス役と同時当選し得る2種類以上の小役のうちの他の小役を入賞できれば、ボーナス入賞に対する遊技者の期待感をさらに高揚させることができる。
以上のように、本発明のスロットマシンによれば、複数のゲーム期間に渡って継続的にボーナス入賞に対する期待感を高揚でき、遊技の興趣を向上させ得る。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、上記内部抽選手段は、1種類の小役を内部当選役として決定するゲームのうちでボーナス役を同時に内部当選役として決定するゲームの割合よりも、2種類以上の小役を同時に内部当選役として決定するゲームのうちでボーナス役を同時に内部当選役として決定するゲームの割合の方が高いという抽選確率で内部当選役を決定するように構成されている
この場合には、2種類以上の小役が同時当選したゲームについては、1種類のみの小役が内部当選したゲームに比べてボーナス役が同時に内部当選している確率が高いということになる。それ故、2種類以上の小役の同時当選に応じて、ボーナス入賞に対する遊技者の期待感を一層、高揚できるようになる。
また、上記フラグ制御手段は、2種類以上の小役とボーナス役とが同時に内部当選役として決定されたゲームにおいて、内部当選した小役がいずれも入賞しなかった場合には、内部当選した全ての小役の内部当選フラグを消去するように構成されていることが好ましい
この場合には、内部当選したゲームでいずれの小役も入賞させることができなれば、内部当選した上記2種類以上の小役が全て入賞不可能となる。それ故、小役を取りこぼさず、確実性高く入賞させるように遊技者に緊張感を持たせることができる。
また、上記フラグ制御手段は、ボーナス役と同時に内部当選した小役の数に応じて予め設定されたゲーム数、ボーナス役と同時に内部当選した小役の種類に対応して予め設定されたゲーム数、及びボーナス役と同時に内部当選した2以上の小役の組合せに対応して予め設定されたゲーム数のうちのいずれかを最大ゲーム数として設定し、当該最大ゲーム数を限度として小役の内部当選フラグを次のゲームに持ち越し可能なように構成されていることが好ましい
ここで、上記最大ゲーム数を限度として小役の内部当選フラグを持ち越し可能であることの意味は、上記内部当選フラグを必ず上記最大ゲーム数を持ち越すことを意味しているのではない。「持ち越し可能」とは、上記内部当選フラグを消去するための条件が例えば、対応する小役の入賞等に応じて充足された場合には、上記最大ゲーム数に到達する前に上記内部当選フラグを消去し得る旨を意味している。つまり、上記最大ゲーム数を限度として小役の内部当選フラグを持ち越し可能であることの意味は、上記内部当選フラグを消去するための条件が充足されない限り、上記最大ゲーム数を限度として上記内部当選フラグを持ち越しできる可能性があるということである。
上記のごとく、例えば、ボーナス役と同時に内部当選した小役の種類に対応して予め設定されたゲーム数を上記最大ゲーム数として設定する場合には、上記最大ゲーム数が小さく設定された小役の入賞を狙って目押ししたり、ボーナス役との同時当選の確率が高い小役の入賞を狙って目押ししたりというように、遊技者側にとって有利となる遊技方法が多彩になる。
さらに、例えば、ボーナス役と同時に内部当選した小役の数に対応して予め設定されたゲーム数や、ボーナス役と同時に内部当選した2種類以上の小役の組合せに対応して予め設定されたゲーム数等を上記最大ゲーム数として設定する場合には、複雑な遊技性を実現でき遊技の興趣を一層、高めることができる。つまり、上記のような場合では、例えば、小役の入賞ゲームの次のゲームで小役に入賞しなかった際、2種類以上の小役が同時に内部当選していなかったが故に上記次のゲームで小役が入賞しなかったのか、2種類以上の小役が同時に内部当選していたものの最大ゲーム数を超えてしまったが故に上記次のゲームで小役が入賞しなかったのか、遊技者による類推を困難に設定できるからである。
また、小役に対応する上記内部当選フラグを持ち越し可能な最大ゲーム数を抽選により決定する持越ゲーム数抽選手段を備えており、上記フラグ制御手段は、上記最大ゲーム数を限度として小役に対応する内部当選フラグを持ち越し可能なように構成されている
この場合には、小役の内部当選フラグが持ち越される期間の予測が困難となり、一層、多彩な遊技性が実現される。
また、上記内部抽選手段が1回のゲームにおいて2種類以上の小役とボーナス役とを同時に内部当選役として決定した場合、当該ゲームを起点として複数のゲームの実施期間に渡って遊技演出を実施するように構成された演出手段を備えていることが好ましい
この場合には、小役の連続入賞に呼応して遊技演出を連続的に実施することで、ボーナス役に対する遊技者の期待感を効果的に煽ることができる。
また、上記演出手段は、1種類の小役のみが内部当選役として決定された先のゲームに後続する次のゲームにおいて、上記先のゲームでの内部当選役とは異なる小役が内部当選役として決定された場合、上記先のゲームで実施した遊技演出と関連する遊技演出を上記次のゲームにおいて実施するように構成されていることが好ましい
この場合には、各ゲームで単独で内部当選した小役が偶然、連続入賞したような状況に対して連続的な遊技演出を実施できる。この遊技演出は、ボーナス役への期待感を煽るガセの演出情報となり得る。さらに、各ゲームで連続して内部当選した小役のいずれかを取りこぼした(入賞できなかった)ような状況に対しても連続的な遊技演出を実施できる。取りこぼしの場合も含めて上記のように連続的な遊技演出を実施すれば、内部当選役を示唆する演出や、停止した図柄の組合せ(停止出目)から取りこぼしたことに気付いた遊技者に対する有効なガセの演出情報となり得る。
また、ボーナス役と同時に内部当選した小役に入賞した場合には、少なくとも、1回のゲームに必要な数の遊技媒体を払い出すように構成されていることが好ましい
この場合には、ボーナス役と2種類以上の小役が同時に内部当選したとき、ボーナス役を入賞させずにまず、小役を入賞させることで、遊技媒体の持ち分を増加あるいは少なくとも維持できる。
また、上記表示制御手段は、1回のゲームでボーナス役と同時に小役が内部当選した場合には、当該小役に対応する内部当選フラグが上記フラグ制御手段によって消去されるまでボーナス役が入賞しないよう、上記図柄変動表示手段を制御するように構成されていることが好ましい
この場合には、上記小役の内部当選フラグが消去されるまでボーナス入賞が不可能になる。それ故、より確実性高く、長いゲーム期間に渡ってボーナス役に対する遊技者の期待感を煽ることができるようになる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、1回のゲームでボーナス役と小役とが同時に内部当選し得るスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図10を用いて説明する。
本例のスロットマシン1は、図1及び図2に示すごとく、入賞ライン上で複数種類の図柄20を所定の配列に従って変動表示する図柄表示部21(以下、リール21という。)を含む図柄変動表示手段2と、遊技媒体の投入を条件としてゲームを開始するための操作を受け付ける開始操作手段62(以下、スタートレバー62という。)と、ゲーム開始に応じて2種類以上の小役及びボーナス役を含む複数種類の役の中から内部当選役を抽選により決定する内部抽選手段42と、内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させると共に当該内部当選フラグを消去するフラグ制御手段41と、リール21による図柄20の変動表示を停止させるための操作を受け付ける停止操作手段61(以下、ストップボタン61という。)と、このストップボタン61の操作に応じた所定の引込範囲内に内部当選フラグに対応する役の図柄20があればその役図柄が入賞ライン上に引き込まれて停止し、それ以外の場合にはハズレ図柄が入賞ライン上に引き込まれて停止するようにリール21を停止させる表示制御手段45と、を備えている。
このスロットマシン1における内部抽選手段42は、1回のゲームで、ボーナス役と同時に2種類以上の小役を内部当選させ得るように構成されている。
上記フラグ制御手段41は、内部抽選手段42によって2種類以上の小役とボーナス役とが同時に内部当選役として決定されたゲームにおいていずれかの小役が入賞した場合、入賞した小役に対応する内部当選フラグを消去する一方、未入賞の小役に対応する内部当選フラグを消去せず、次のゲームまで成立状態を持ち越すように構成されている。
以下、この内容について詳しく説明する。
まず、このスロットマシン1の役、内部当選役、入賞役について、図1〜図3を用いて説明する。本例のスロットマシン1は、ボーナス役、15枚役であるプラム役等の小役、リプレイ役を含む6種類の役を有している。図3では、左列にそれぞれの役の名称を、中列にそれぞれの図柄20の組み合わせを、右列に賞品として払い出すメダル枚数を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段42により内部当選した役が内部当選役になる。そして、この内部当選役を構成する図柄20が役図柄である。さらに、図柄表示窓11に設定された入賞ライン211〜215のいずれかに沿って役図柄が並んだとき、その役が入賞役となる。
本例のスロットマシン1は、図2に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を中央部分に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の鉛直方向上側に、液晶表示部530、左右一対のスピーカ520及び左右一対の装飾ランプ560が配置されている。さらに、前面枠体10は、図柄表示窓11の鉛直方向下側に、スロットマシン1の基部をなすベース部100を有してなる。
ベース部100は、図2に示すごとく、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して、遊技者に向って相対的に張り出すように形成してある。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、下端部にメダルを払い出すメダル受け皿15を有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、図1及び図2に示すごとく、クレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるためのクレジット精算ボタン65と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とを配設してある。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61とを配設してある。
ベットボタン64は、図1及び図2に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するためのボタンである。このベットボタン64は、遊技者による操作に応じて遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スロットマシン1では、メダルを直接投入するか、ベットボタン64の操作によりメダルが賭けられたとき、スタートレバー62が有効状態に設定される。なお、本例のスロットマシン1に代えて、遊技(ゲーム)毎に3枚のメダルを賭ける、いわゆる3ベット専用機のスロットマシンであっても良い。なお、上記ベットボタン64としては、3ベット信号を発生するマックスベットボタンのほか、シングルベット信号を発生するシングルベットボタンを設けることも良い。
スタートレバー62は、図1及び図2に示すごとく、リール21の制御信号である変動開始信号を遊技者が操作したタイミングで発生する操作レバーである。
ストップボタン61は、リール21の制御信号である変動停止信号を遊技者が操作したタイミングで発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図2に示すごとく、3行3列の2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20を表示するための表示窓である。前面枠体10における図柄表示窓11に当たる部分は、遊技者側から図柄20が見えるように透明な樹脂プレートにより形成されている。上記2次元マトリクス状の9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。入賞ラインとしては、水平方向の入賞ライン211〜213と、対角方向の入賞ライン214、215とがある。
図柄表示窓11の向かって右側には、クレジット数表示部551及び払出数表示部552が配置されている。クレジット数表示部551は、スロットマシン1が電子的に貯留したメダル枚数であるクレジット数を表示する表示部である。払出数表示部552は、入賞に応じて払い出すメダル枚数を表示する表示部である。
図柄変動表示手段2を構成するリール21は、図1、図2及び図4に示すごとく、左リール21Lと、中リール21Cと、右リール21Rとよりなる。各リール21L、C、Rは、略円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を設けて6種類21個の図柄20を配置した回転式のリールである。各リール21L、C、Rは、その回転方向における1カ所の基準位置に基準位置片(図示略)を有している。この基準位置片は、後述する基準位置検知部66が検知する被検知片としての部材である。
左リール21Lは、図1、図2及び図4に示すごとく、図柄表示窓11に表示する3行×3列の2次元マトリクスにおける左端の一列をなす。右リール21Rは、2次元マトリクスにおける右端の一列をなす。中リール21Cは、2次元マトリクスにおける中央の一列をなしている。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
液晶表示部530は、図1及び図2に示すごとく液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部530は、遊技を演出するための様々な演出画面を表示する。特に、本例の液晶表示部530は、後述する演出手段46による遊技演出画面を表示する。
次に、本例のスロットマシン1は、図1に示すごとく、機械的な構成を備えている。
図1及び図2を用いて、スロットマシン1の全体動作を制御する制御基板3、及びこの制御基板3に電気的に接続された各部について説明する。制御基板3に対しては、上記の構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21を回転駆動する図柄変動表示手段2、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、遊技を演出するための各種表示部55、装飾ランプ560(ランプ部)を制御するランプ制御基板56、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定する設定値操作部68、スピーカ520(音声出力部)を制御する音声制御基板52、及び液晶表示部530を制御する表示制御基板53を電気的に接続してある。
投入メダル検知部63は、図1及び図2に示すごとく、メダル投入口630からメダルが投入されるごとに、インサート信号を出力するように構成してある。3回のインサート信号が上記3ベット信号に相当している。なお、3ベット専用機である本例のスロットマシン1では、3枚のメダルを投入するか、ベットボタン64を押すとスタートレバー62が有効な状態に設定される。
図柄変動表示手段2は、リール21のほか、各リール21を回転駆動するリール駆動部22を有している。リール駆動部22は、図1に示すごとく、ステップ単位で制御し得るステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動するように構成されている。ステッピングモータは、制御基板3から取り込む制御パルス毎に、1ステップずつ回転する。
基準位置検知部66は、図1に示すごとく、各リール21L、C、Rの上記基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力するように構成されている。
メダル払出部54は、図1に示すごとく、制御基板3の制御により所定枚数のメダルをメダル受け皿15に払い出すように構成されている。
設定値操作部68は、図1に示すごとく、設定キー680を利用して、ボーナス役等の当選確率を6段階に設定する設定値を変更するための操作部である。
上記制御基板3は、図1及び図2に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、乱数を抽出する乱数抽出手段48、入賞役を判定する入賞役判定手段49、リール21を制御する表示制御手段45、内部当選役を抽選する内部抽選手段42、内部当選フラグを制御するフラグ制御手段41、遊技演出を実施する演出手段46としての各機能を実現するように構成してある。
メモリ手段としてのROM33は、図1、図5及び図6に示すごとく、内部抽選手段42が内部当選役の抽選に用いる当選乱数テーブルを記憶している。当選乱数テーブルは、各役が当選するための当選乱数を規定した乱数テーブルである。図5は、ボーナス役の当選乱数0〜299に当たる乱数範囲について、各役の当選乱数を示す図である。図6は、ボーナス役の当選乱数0〜299以外の乱数範囲について、各役の当選乱数を示す図である。さらに、図7は、1回のゲームで当選する小役の組合せパターン毎に、ボーナス役の同時当選確率を示す図である。
図5から知られるように、0〜249の乱数範囲では、ボーナス役と共にいずれかの小役が同時に内部当選する一方、250〜299の乱数範囲では、ボーナス役が単独で内部当選し得る。さらに、0〜69、100〜149、あるいは215〜229の乱数範囲では、ボーナス役と同時に、2種類以上の小役が同時に内部当選し得ることがわかる。また、図6から知られるように、300〜329、900〜989、あるいは7200〜7499の乱数範囲において、ボーナス役の内部当選はないが、2種類以上の小役が同時に内部当選し得る。
図7は、1回のゲームで内部当選可能な小役の組合せ(1種類のみの単独当選を含む。)毎に、ボーナス役が同時に内部当選している確率を算出した結果である。同図では、図5及び図6で示した各役の当選乱数に基づいて同時当選可能な小役の組合せを抽出し、各組合せをパターンA〜Jとして図示してある。なお、同図では、同時当選した小役の種類が多いパターンから順番に配置してある。同時当選確率は、ボーナス役が同時に当選している確率、すなわち期待値を各パターン毎に算出した値である。なお、( )内では、各パターンを発生させ得る当選乱数の数を”/”の後に示し、各パターンにおいてボーナス役が同時当選し得る当選乱数の数を”/”の前に示してある。
例えば、同図中のパターンBのごとくプラム役、ベル役、及びチェリー役が同時に当選する当選乱数は、図5中の20〜49の乱数範囲、及び図6中の300〜309の乱数範囲であり、その数は両範囲を合わせて40個である。このうち、ボーナス役が同時当選し得る当選乱数は、図5中の20〜49の乱数範囲であり、その数は30個である。それ故、パターンBのごとく、プラム役、ベル役、及びチェリー役が同時当選した際のボーナス役の同時当選確率は75%(30/40)となる。
さらに、同時当選した小役の種類が多いパターンから順番に配置した図7から知られるように、本例では、同時当選した小役の種類が多くなるほど、ボーナス役との同時当選確率が高くなる傾向が得られるように各役の当選乱数を設定してある。それ故、本例のスロットマシン1によれば、同時当選した小役の数が多いほど、ボーナス入賞への期待度が高くなる傾向にある。遊技者にあっては、小役の連続入賞が長く続くほど、ボーナス入賞に対する期待感を高揚させることができる。
上記乱数抽出手段48は、図1及び図2に示すごとく、CPU31の内部演算により乱数を抽出する手段である。本例の乱数抽出手段48は、スタートレバー62の変動開始信号をトリガー信号として乱数を抽出し、内部抽選手段42に入力する。なお、本例の乱数抽出手段48は、当選乱数テーブル用の乱数として0〜65535の範囲に属する整数を抽出する。
上記内部抽選手段42は、図1に示すごとく、乱数抽出手段48が抽出した乱数に基づいて当選乱数テーブル(図5及び図6)を参照して内部当選役を決定する手段である。本例の内部抽選手段42が抽選する内部当選役は、図3に示すごとく、ボーナス役、プラム役(15枚役)、ベル役(10枚役)、スイカ役(5枚役)、チェリー役(2枚役)、リプレイ役の6種類の役である。
上記フラグ制御手段41は、図1に示すごとく、内部抽選手段42が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させると共に、その後、内部当選フラグを消去する手段である。フラグ制御手段41は、内部当選役がボーナス役であるか、リプレイ役を除く小役であるか、リプレイ役であるかに応じて、次に説明するような異なる制御により内部当選フラグの消去を実施する。
フラグ制御手段41は、内部当選役がボーナス役であるかリプレイ役である場合には、それぞれに対応する内部当選フラグであるボーナスフラグあるいはリプレイフラグを成立させる。フラグ制御手段41は、ボーナスフラグについては、ボーナス役が入賞するまで次のゲームに持ち越し、ボーナス入賞に応じてオフ状態に切り換えて消去する。このような制御により、ボーナス役は一度、内部当選すれば、入賞するまでボーナス確定状態が維持され得る。フラグ制御手段41は、リプレイフラグが初めて設定されたゲームでリプレイ役が入賞したか否かに関わらず入賞判定後にリプレイフラグを消去する。このような制御により、リプレイ役は、内部当選したゲームで入賞しなかった場合には取りこぼしとなる。
フラグ制御手段41は、ゲーム毎の減算カウンタであるフラグカウンタのカウンタ値を利用して小役に対応する小役フラグを制御するように構成されている。本例では、小役毎に、フラグカウンタを設定してある。フラグ制御手段41は、小役フラグが初めて成立したゲームにおいて、その小役フラグを持ち越し可能な最大ゲーム数をフラグカウンタのカウンタ値として設定する。本例では、小役の種類によらず、1回のゲームで同時に内部当選した小役の数に一致するゲーム数を最大ゲーム数として設定している。
例えば、1回のゲームで2種類の小役が同時に内部当選した場合、各小役のフラグカウンタのカウンタ値として2(ゲーム)が設定される。次のゲームでは、フラグカウンタが1減算されて1となり、その次のゲームでは、フラグカウンタがさらに1減算されてゼロとなる。フラグ制御手段41は、フラグカウンタのカウンタ値が1以上であるとき、対応する小役フラグである小役フラグを成立させる(オン状態)。一方、フラグカウンタのカウンタ値がゼロであるとき、対応する小役フラグを非成立状態(オフ状態)に設定する。したがって、上記のごとく2種類の小役が同時当選した場合では、2ゲームに渡って各小役が入賞可能な状態となり得る。また、3種類の小役が同時当選した場合、各小役が3ゲームに渡って入賞し得る状態となる。
つまり、本例のスロットマシン1では、複数種類の小役が同時当選した場合、同時当選したゲームを起点として、小役を1つずつ連続入賞させていくことで全ての小役を入賞させることが可能となっている。なお、各小役のフラグカウンタは、対応する小役の入賞に応じてゼロリセットされる。それ故、各小役フラグは、対応する小役の入賞に応じて非設定状態(オフ状態)となる。
なお、本例のフラグ制御手段41は、フラグカウンタに2以上のカウンタ値が設定されたゲームにおいて対応する小役が再度、内部当選された場合には、内部当選に応じてフラグカウンタに新たに設定すべき最大ゲーム数と、フラグカウンタに設定済みのカウンタ値との大小関係を比較する。設定済みのカウンタ値よりも新たに設定すべき最大ゲーム数が大きい場合にのみ、フラグカウンタのカウンタ値を更新し、それ以外の場合では、フラグカウンタを更新せず、設定済みのカウンタ値をそのまま維持する。これにより、特定の小役フラグの成立状態で、対応する小役が重複して内部当選した場合に、後の内部当選に応じてフラグカウンタのカウンタ値が少なく更新されてしまい、遊技者の不利となるおそれを未然に回避している。
上記表示制御手段45は、図1及び図2に示すごとく、リール駆動部22を介してリール21L、C、Rの図柄変動を制御する手段である。表示制御手段45は、上記変動開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、上記変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる。表示制御手段45は、リール駆動部22をなすステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段45は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータが回転したステップ数をカウントしている。特に、本例では、各リール21の上記基準位置片の検知信号を取り込むごとに上記ステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じた上記ステップ数をカウント可能である。
表示制御手段45は、図1に示すごとく、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実施するように構成してある。本例では、上記引込範囲として、4図柄分の変動範囲に相当する範囲が設定されている。表示制御手段45では、上記ステップ数に基づいて各リール21L、C、Rが現在表示している図柄(入賞ライン上に位置する図柄。)を計算可能である。表示制御手段45は、上記変動停止信号を取り込み時のステップ数に基づいて、入賞ライン211〜215上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算し、当該ビタ図柄を先頭にして後続する4つの図柄20を引込範囲内の図柄として設定する。なお、引込範囲に内部当選フラグに対応する役の図柄が2つ以上ある場合、いずれの役図柄を引き込むのかは自由に設定できる。例えば、予め定められた優先順位の高い役の図柄を引き込むことも良いし、引き込む区間が短い図柄を引き込むことも良い。
上記入賞役判定手段49は、図1及び図2に示すごとく、各リール21L、C、Rが停止した後、各リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)について、表示制御手段45がカウントした上記ステップ数を取り込む。入賞役判定手段49は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組み合わせについて入賞役が成立するか否かを判定する。
演出手段46は、スピーカ520によるサウンド、あるいは液晶表示部530による表示等を用いて各種の遊技演出を実施する手段である。
次に、上記のように構成された本例のスロットマシン1の動作について、図8〜図10に示すフロー図に沿って説明する。図8は、ゲーム開始からゲーム終了までの各処理の流れを示すフローである。スロットマシン1は、図9に示す抽選及びリール回転開始処理P1、図10に示す入賞処理P2、及び入賞に応じてメダルを払い出す払出処理P3を、この順番で実施することにより動作する。
図9は、抽選及びリール開始処理P1の流れを示すフローである。ここでは、まず、ステップS101のごとく、スタートレバー62の操作が判断される。スタートレバー62が操作された場合には、ステップS102のごとく乱数を取得し、スタップS103のごとく当選乱数テーブルと照合する。ステップS104では、ボーナス役が内部当選したか否かが判断される。ボーナス役が内部当選した場合には、ステップS105のごとくボーナスフラグがオン状態(1)に設定される。
ステップS106では、1種類の小役が内部当選したか否かが判断される。1つの小役が内部当選した場合には、ステップS107のごとく対応する小役フラグのフラグカウンタがゼロであればカウンタ値に1が設定された後、後述するステップS108へ移行する。ステップS117のごとく2種類の小役が同時に内部当選した場合、ステップS118のごとく対応する小役フラグのフラグカウンタが1以下であればカウンタ値に2が設定された後、ステップS108へ移行する。
ステップS128のごとく3種類の小役が同時に内部当選した場合、ステップS129のごとく、小役フラグのフラグカウンタが2以下であればカウンタ値に3が設定された後、ステップS108に移行する。ステップS139のごとく4種類の小役が同時に内部当選した場合、ステップS140のごとく小役フラグのフラグカウンタが3以下であればカウンタ値に4が設定された後、ステップS108へ移行する。ステップS108では、フラグカウンタが1以上である小役に対応する小役フラグに1(オン状態)が設定される。その後、ステップS109のごとくリールの回転が開始される。
図10は、入賞処理P2の流れを示すフローである。ここでは、まず、ステップS210のごとくストップボタン61の操作が判断される。ストップボタン61が操作された場合には、ステップS202のごとく、リール21の回転が停止される。ステップS203のごとく全てのリール21の回転が停止したら、ステップS204のごとく入賞ラインに沿って停止した図柄の組合せが判定される。
ステップS205では、ボーナス役の入賞が判断される。ボーナス役が入賞した場合には、ステップS206のごとく、ボーナスフラグがゼロ(オフ状態)に設定される。一方、ボーナス役が入賞しなかった場合には、ステップS206が迂回され、ボーナスフラグが持ち越しされる。ステップS207では、小役の入賞が判断される。小役が入賞した場合には、ステップS208のごとく、入賞した小役のフラグカウンタがゼロリセットされると共に、入賞していない方の小役のフラグカウンタが1減算される。一方、小役が全く入賞していない場合には、ステップS218のごとく小役フラグのフラグカウンタが1減算される。その後、ステップS209では、フラグカウンタがゼロとなった小役フラグがゼロ(オフ状態)に設定される。
以上のように、本例のスロットマシン1では、ボーナス役と同時当選した2種類以上の小役を全て入賞させ得る。さらに、ボーナス役と同時当選した小役の数が多いほど、ボーナス役が同時当選している確率が高く設定されている。このスロットマシン1では、小役の入賞が続けば続くほど、遊技者がボーナス役の同時当選に対する期待感を膨らませていくことができる。それ故、このスロットマシン1では、複数のゲーム期間に渡る長期間に渡ってボーナス入賞に対する期待感を持続させることが可能である。
なお、本例のスロットマシン1では、フラグカウンタのカウンタ値が1以上に設定された小役についてもさらに、内部当選する可能性が設定されている。これに代えて、フラグカウンタが1以上である小役については内部当選しないように内部抽選手段42を構成しておくことも良い。
さらに、本例では、各小役のフラグカウンタをゲーム毎に1ずつ減算するように構成したが、これに代えて、2つ以上の小役が1回のゲームで同時に入賞した場合には、未入賞の小役フラグに対応するフラグカウンタを同時入賞した役の種類分、減算することも良い。このように減算すれば、小役フラグの持ち越しゲーム数を常に最小限に設定でき、遊技者の緊張感を持続させることができる。
さらに、例えば、本例に代えて、複数種類の小役が同時当選したゲームにおいて、いずれの小役も入賞できなかった場合には、全てのフラグカウンタをゼロリセットして小役フラグを全て非成立状態(オフ状態)に切り換えることも良い。
さらになお、本例では、同時当選した各小役について、対応するフラグカウンタに同じカウンタ値を設定しているが、これに代えて、各フラグカウンタに設定すべきカウンタ値を、図7で示すパターン毎に予め設定しておくことも良い。例えば、図7中のパターンAの場合であれば、プラム役のフラグカウンタを4、スイカ役を3、ベル役を2、チェリー役を2に設定できる。また、パターンBの場合であれば、プラム役を3、ベル役を1、チェリー役を2に設定できる。
さらに、2種類以上の小役が同時当選した場合において、小役フラグを次ゲームに持ち越さない場合を設定することも良い。例えば、ボーナス役が同時当選している場合のみ小役フラグを持ち越したり、ボーナス役が同時当選していない場合のみ小役フラグを持ち越したり、2種類以上の小役が同時当選したゲームの一部についてのみ小役フラグを持ち越したりすること等が考えられる。
さらに、ボーナス役と共に2種類以上の小役が同時に内部当選した場合、全ての小役フラグが消去されるまでボーナス役の入賞を禁止することも良い。また、ボーナス役が先に入賞することを許容する一方、ボーナス役が入賞した場合には、同時当選した未入賞の小役フラグを消去することも良い。
(実施例2)
本例は、実施例1のスロットマシンを基にして、演出手段による遊技演出の内容を変更した例である。この内容について、図1を用いて説明する。
本例の演出手段46は、2種類以上の小役が同時に内部当選役として決定された場合に、その同時当選ゲームを起点として複数のゲーム期間に渡る連続的な遊技演出を実施する。このような連続的な遊技演出によれば、小役の同時当選に応じて発生し得るボーナス入賞への期待感を一層、高揚させることが可能になる。
さらに、本例の演出手段46は、単独で内部当選した小役が偶然、連続入賞等した場合にも遊技演出を連続的に実施する。このような連続的な遊技演出は、各ゲームで単独で内部当選した小役の連続入賞等を、同時当選に由来したものと見せかけるガセの演出情報となり得る。連続的に発生した単独の内部当選小役のうちのいずれかを入賞できなかった(取りこぼした)場合にも、上記のような連続的な遊技演出を実施することも良い。小役の内部当選を示唆する演出や、停止した図柄の組合せ(停止出目)等に応じて遊技者が内部当選に気付く場合があるからである。上記のようなガセの演出情報によれば、ボーナス入賞に対する遊技者の期待感を敢えて裏切ることで起伏に富む遊技性を実現し得る。ガセ情報による遊技演出によれば、却って、その後のボーナス入賞に対する遊技者の喜びを一層、盛り上げることが可能になる。
以上のように、本例のスロットマシン1は、多彩な遊技演出により遊技の興趣を高めたスロットマシンである。
なお、その他の内容及び作用効果については、実施例1と同様である。
また、上記のようなガセの遊技演出を実施するに当たって、本例では、小役の入賞ゲームを起点としている。これに加えて、小役が入賞していないゲーム(小役を取りこぼしたゲーム)のうち、フラグ告知したゲームや、図柄の停止パターン等に基づいて小役フラグの成立を比較的容易に推測可能であったゲーム等を起点とし、上記と同様のガセの遊技演出を開始することも良い。
(実施例3)
本例は、実施例1のスロットマシンを基にして、持越ゲーム数抽選手段を追加した例である。この内容について、図1を参照して説明する。
本例で追加した持越ゲーム数抽選手段は、小役フラグを持ち越し可能な最大ゲーム数を抽選により決定する手段である。持越ゲーム数抽選手段は、内部抽選手段42から内部当選役として決定された小役の情報を受け取り、受け取った小役毎に最大ゲーム数を抽選する。
持越ゲーム数抽選手段は、受け取った小役の数、すなわち1回のゲームで同時当選した小役の数を上限値として、1ゲーム以上の最大ゲーム数を抽選により決定するように構成されている。例えば、同時当選した小役が1種類の場合には、最大ゲーム数は必ず1ゲームとなる。一方、同時当選した小役が3種類である場合には、最大ゲーム数として1〜3ゲームのいずれかが抽選されることになる。
以上のように、本例のスロットマシン1では、同時当選した複数の小役を入賞させるべき順番が変動するようになり、変化に富む遊技性が実現される。さらに、同時当選した小役を全て入賞可能な場合と不可能な場合が発生することになり、スリリングな遊技性が実現され得る。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
さらに、同時当選した複数の小役が入賞順によっては、全て入賞可能であるよう、最大ゲーム数を決定するように持越ゲーム数抽選手段を構成しておくことも良い。例えば、3種類の小役が同時当選した場合に、1〜3の3種類の数字のうちのいずれかを択一的に各小役に割り当てれば、入賞順によっては全ての小役が入賞可能となる。
実施例1における、スロットマシンのシステム構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、役図柄、払出メダル数を示す説明図。 実施例1における、リールの図柄配列を展開して示す展開図。 実施例1における、ボーナス役を内部当選させ得る乱数範囲の当選乱数テーブルを示す説明図。 実施例1における、ボーナス役が内部当選しない乱数範囲の当選乱数テーブルを示す説明図。 実施例1における、ボーナス役の同時当選確率を示す説明図。 実施例1における、ゲームの流れを示すフロー図。 実施例1における、抽選及びリール回転開始処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、入賞処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 スロットマシン
2 図柄変動表示手段
20 図柄
21 図柄表示部(リール)
22 リール駆動部
3 制御基板
41 フラグ制御手段
42 内部抽選手段
45 表示制御手段
46 演出手段
48 乱数抽出手段
49 入賞役判定手段
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 開始操作手段(スタートレバー)

Claims (1)

  1. 入賞ライン上で複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄表示部を含む図柄変動表示手段と、
    遊技媒体の投入を条件としてゲームを開始するための操作を受け付ける開始操作手段と、
    ゲーム開始に応じて2種類以上の小役及びボーナス役を含む複数種類の役の中から内部当選役を抽選により決定する内部抽選手段と、
    上記内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させると共に当該内部当選フラグを消去するフラグ制御手段と、
    上記図柄表示部による図柄の変動表示を停止させるための操作を受け付ける停止操作手段と、
    該停止操作手段の操作に応じた所定の引込範囲内に上記内部当選フラグに対応する役の図柄である役図柄が含まれる場合には当該役図柄を上記入賞ライン上に引き込んで停止する一方、上記役図柄が含まれない場合には当該役図柄以外の図柄を上記入賞ライン上に引き込んで停止するように上記図柄変動表示手段を制御する表示制御手段と、
    小役に対応する上記内部当選フラグを持ち越し可能な最大ゲーム数を抽選により決定する持越ゲーム数抽選手段と、を備え、
    上記内部抽選手段は、1回のゲームで、ボーナス役と同時に2種類以上の小役を内部当選させ得るように構成されており、
    上記フラグ制御手段は、上記内部抽選手段により2種類以上の小役とボーナス役とが同時に内部当選役として決定されたゲームにおいていずれかの小役が入賞した場合、当該入賞した小役に対応する内部当選フラグを消去する一方、未入賞の小役に対応する内部当選フラグを消去せず、次のゲームまで当該内部当選フラグの成立状態を持ち越し、
    上記内部抽選手段は、1種類の小役を内部当選役として決定するゲームのうちでボーナス役を同時に内部当選役として決定するゲームの割合よりも、2種類以上の小役を同時に内部当選役として決定するゲームのうちでボーナス役を同時に内部当選役として決定するゲームの割合の方が高いという抽選確率で内部当選役を決定すると共に、当該2種類以上の小役の組合せ毎にボーナス役を同時に内部当選役として決定する確率が異なるように内部当選役を決定し、
    上記持越ゲーム数抽選手段は、上記内部抽選手段が1回のゲームにおいて2種類以上の小役とボーナス役とを同時に内部当選役として決定した場合に、当該小役の種類の数よりも小さい数を含むゲーム数の中から上記最大ゲーム数を小役毎に抽選により決定し、
    上記フラグ制御手段は、上記最大ゲーム数を限度として小役に対応する内部当選フラグを持ち越し可能なように構成されていることを特徴とするスロットマシン。
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