JP5109801B2 - セラミック配線基板 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミック基板及びその製造方法に関し、詳しくは、表面に表面電極層を備えたセラミック配線基板およびその製造方法に関する。
一般的な多層型のセラミック配線基板50は、例えば図12に示すように、積層された複数のセラミック層53や内部電極層54を備えたセラミック基板51の表面51a上に、表面実装型電子部品の実装ランドや配線導体として機能する表面電極層52が配設された構造を有している(特許文献1参照)。
しかしながら、上述のように、セラミック基板51の平坦な表面51aに、平坦な表面電極層51が形成されたセラミック配線基板50において、図13に示すように、表層電極層52上に表面実装型電子部品53をはんだ54により実装した場合、表面実装型電子部品53が実装された表面51aを上側にした状態で、セラミック基板51を凸状に曲げる(上側の表面51a側が凸面となるようにセラミック基板51を曲げる)力が加わると、表層電極層52とセラミック基板51の境界部P付近からクラック55が発生しやすく、抗折強度が不十分になりやすいという問題点がある。
なお、表層電極層52とセラミック基板51の境界部P付近で亀裂55が発生しやすいのは、はんだ54とセラミック基板51の熱膨張率が異なることによる。すなわち、一般的なセラミックの熱膨張係数が8〜12ppm/℃程度であるのに対し、はんだの熱膨張係数は20〜25ppm/℃であり、その差は大きく、はんだリフロー等の熱履歴が加わった際に発生する応力が、その境界部Pの近傍に残留する。そして、比較的大きな応力が残っている場合には、衝撃などのきっかけがあると、表層電極層52とセラミック基板51の境界部P付近からクラックが発生・進行することになり、セラミック配線基板の信頼性が不十分になるという問題点がある。
特開2002−84051号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、はんだリフロー等の熱履歴が加わったような場合にも、表層電極層とセラミック基板の境界部からクラックが発生したりすることがなく、高い抗折強度を有する、信頼性の高いセラミック配線基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のセラミック配線基板は、
最表層のセラミックグリーンシート上に未焼成表面電極層を備えた未焼成セラミック基板を焼成することにより形成される、セラミック基板の表面に表面電極層を有するセラミック配線基板であって、
前記セラミック基板は、その表面に、連続的に標高が高くなり始める位置から、少なくとも1つの頂部を経て、連続的に標高が低くなる位置までの領域であるセラミック隆起部を備え、かつ、前記セラミック隆起部は、前記頂部を含む端部領域と、前記頂部より低く、ほぼ平坦な中央領域を有し、
前記表面電極層は、その端部が前記セラミック隆起部の前記端部領域に位置し、その中央部が前記セラミック隆起部の前記中央領域に位置しているとともに、
前記セラミック隆起部は、前記セラミック基板を構成するセラミックと同一のセラミックから形成されており、かつ、
前記セラミック隆起部が、前記セラミック基板を構成するセラミックグリーンシートが焼成されてなるセラミック層に形成されていること
を特徴としている。
前記表面電極層は、その端部が前記セラミック隆起部の頂部の手前側から前記頂部を越えて、前記頂部を覆うように設けられていることが望ましい。
また、任意の断面についてみた場合に、前記表面電極層の両端部は、前記セラミック隆起部の2つの端部領域にそれぞれ位置していることが望ましい。
また、本発明においては、前記表面電極層の全周縁部が、前記セラミック隆起部の前記端部領域上に位置していることが望ましい。
また、前記セラミック隆起部は、未焼成の前記表面電極層が配設された未焼成の前記セラミック基板を同時焼成する工程で形成することが望ましい。
また、前記表面電極層は、表面実装型電子部品をはんだを介して前記セラミック基板に搭載するための端子電極、あるいは、前記セラミック基板をはんだを介してマザーボードに固定するための端子電極であることが望ましい。
また、前記表面電極層は、前記セラミック基板を構成するセラミックと同一のセラミックを含んでいることが望ましい。
本発明のセラミック配線基板を製造する方法としては、例えば、所定の焼成収縮量を有する未焼成セラミック基板の平坦な表面に、未焼成セラミック基板の焼成収縮量よりも小さい焼成収縮量を有する未焼成表面電極層を設け、全体を同時に焼成する方法を適用することができる。
また、未焼成セラミック基板の表面に、セラミック隆起部となる未焼成セラミック隆起部を形成し、未焼成セラミック基板の表面に、両端部が、未焼成セラミック隆起部上に位置するように未焼成表面電極層を設け、全体を同時に焼成する方法を適用することも可能である。
本発明によれば、セラミック基板の表面に表面電極層を有するセラミック配線基板において、セラミック基板の表面に直交しかつセラミック隆起部を切断する断面についてみた場合に、表面電極層を、その両端部がセラミック隆起部に位置するような態様で配設しているので、残留応力を分散させて、表層電極層とセラミック基板の境界部にクラックが発生することを防止することが可能になる。その結果、抗折強度が大きく、信頼性の高いセラミック配線基板を提供することが可能になる。
すなわち、本発明によりセラミック基板の抗折強度を向上させることが可能になるメカニズムは必ずしも明らかではないが、セラミック基板の表面に、平坦ではなく残留応力が分散されやすい領域であるセラミック隆起部を設け、表面電極層の両端部を、セラミック隆起部上に位置させるようにしていること、表面電極層の両端部が配設されているセラミック隆起部は、セラミック基板の表面(隆起していない領域)とは標高(高さ)が異なることなどによるものと推測される。
なお、本発明において、セラミック隆起部は、上述のように、「連続的に標高が高くなり始める位置から、頂部を経て、連続的に標高が低くなる位置までの領域」と定義される。
また、端部領域は、「前記セラミック隆起部の端部であって、前記頂部を含む領域」より詳しくは、「連続的に標高が高くなり始める位置から、頂部を経て、連続的に標高が低くなり、その傾斜がほぼなくなる位置までの領域」と定義される。
また、中央領域は、「端部領域に隣接し、頂部より低く、ほぼ平坦な表面を持つ領域」と定義される。
ただし、セラミック隆起部は、図1(a),(b)に模式的に示すように、セラミック隆起部20の全周がセラミック基板10の面内に位置し、連続的に標高が高くなり始める位置22aと、連続的に標高が低くなりセラミック基板の表面と同じ高さとなる位置22bとを、セラミック基板10の表面4a上に有している場合はもちろん、図3(a),(b),(c)に示すように、セラミック隆起部20の一辺側がセラミック基板10の面内に収まっていない場合、図4(a),(b),(c)に模式的に示すように、セラミック隆起部20の主要部はセラミック基板10の面内に位置しているが、セラミック隆起部20の一部がセラミック基板10の端部にまで引き出されたような態様で形成されている場合などをも含む広い概念である。
なお、図3(a),(b),(c),および、図4(a),(b),(c)に示すセラミック隆起部20も、図3(a)のII−II線による断面図である図3(c)、図4(a)のII−II線による断面図である図4(c)においては、連続的に標高が高くなり始める位置22aと、連続的に標高が低くなりセラミック基板の表面と同じ高さとなる位置22bとを、セラミック基板10の表面4a上に有しており、いずれの態様の場合も、本発明の要件を備えたセラミック隆起部と考えることができる。
図1,図3,図4ではセラミック隆起部20の平面形状が略方形である場合を示しているが、セラミック隆起部20の平面形状に特別の制約はなく、長方形、円形、楕円形、その他の種々の形状とすることが可能である。
また、図2(a),(b)は、図1のセラミック隆起部20上に、表面電極層5をその両端部5a,5bがセラミック隆起部20上の端部領域25に位置し、その中央部がセラミック隆起部20上の中央領域26に位置するように配設した状態を示している。
また、セラミック隆起部を、セラミック基板を構成するセラミックと同一のセラミックから形成するようにしているので、セラミック隆起部とセラミック基板との一体性が高く、より抗折強度の大きいセラミック配線基板を得ることができる。
また、表面電極層を、その端部がセラミック隆起部の頂部の手前側から頂部を越えて頂部を覆うように設けることにより、残留応力の集中をより確実に抑制し、セラミック基板の抗折強度を向上させることが可能になる。すなわち、セラミック隆起部の頂部には応力が集中しやすいが、この頂部を覆うように(結果として頂部に両端部が位置しないように)表面電極層を形成することにより、応力を分散させるとともに、頂部を表面電極層で補強して、抗折強度の大きい、信頼性の高いセラミック配線基板をより確実に得ることが可能になる。
また、任意の断面についてみた場合に、表面電極層の両端部は、セラミック隆起部の2つの端部領域にそれぞれ位置するようにした場合、確実に応力を分散させるとともに、頂部を表面電極層で補強することが可能になり、より抗折強度が大きく、信頼性の高いセラミック配線基板をより確実に得ることが可能になる。
また、表面電極層の全周縁部が、セラミック隆起部上に位置するような構成とすることにより、応力の集中をより確実に抑制して、抗折強度の大きい、信頼性の高いセラミック配線基板を得ることが可能になる。
セラミック隆起部を、未焼成の表面電極層が配設された未焼成のセラミック基板を同時焼成する工程で形成するようにした場合、セラミック隆起部を形成するための特別な工程を不要にして、コストの増大を招くことなく、抗折強度が大きく、信頼性の高いセラミック配線基板を得ることが可能になる。
また、セラミック配線基板は、表面実装型電子部品をはんだを介して前記セラミック基板に搭載するための端子電極や、セラミック基板をはんだを介してマザーボードに固定するための端子電極を備えている場合が大きいが、この端子電極を本発明における表面電極層として形成した場合、表面実装型電子部品をセラミック基板の表面から浮かせて実装することにより、セラミック基板の反りの影響を排除して信頼性の高い実装を可能にしたり、セラミック基板と表面実装型電子部品との隙間に、衝撃緩和層あるいは接合層として機能するアンダーフィル樹脂を充填したりすることが容易になり有意義である。
また、表面電極層にセラミック基板を構成するセラミックと同一のセラミックを含有させることにより、セラミック基板(を構成するセラミックグリーンシート)と表面電極層(導体ペースト)の親和性を向上させて、密着性を高めることが可能になる。
また、セラミック基板と表面電極層密着性が高まることにより、表面電極層(導体ペースト)に、両者の同時焼成工程におけるセラミックグリーンシート(セラミック基板)の収縮を阻止する機能をより十分に発揮させて、セラミック基板の、表面電極層の端部下側に位置する領域を盛り上がらせて、セラミック隆起部を効率よく形成することが可能になる。
本発明のセラミック配線基板を製造するにあたっては、例えば、所定の焼成収縮量を有する未焼成セラミック基板の平坦な表面に、未焼成セラミック基板の焼成収縮量よりも小さい焼成収縮量を有する未焼成表面電極層を設け、全体を同時に焼成することにより、同時焼成工程における収縮挙動の相違に基づいて、セラミック基板の表面に効率よくセラミック隆起部を形成することが可能になり、コストの増大を招くことなく信頼性の高いセラミック配線基板を効率よく製造することが可能になる。すなわち、導体ペーストとしてセラミックグリーンシートよりも焼成収縮量の小さい導体ペーストを用いた場合、未焼成表面電極層が形成された未焼成セラミック基板は、未焼成の段階では平坦であるが、焼成が進むと、セラミックグリーンシート(セラミック基板)が多く収縮しようとするのに対して、導体ペースト(未焼成表面電極層)は収縮量が小さいため、セラミックグリーンシート(セラミック基板)の収縮を阻止する方向に力が働くことになり、セラミック基板の、表面電極層の端部下側に位置する領域が盛り上がり、セラミック隆起部が形成されるとともに、セラミック隆起部上に、表面電極層が形成されることになる。
また、未焼成セラミック基板の表面に、セラミック隆起部となる未焼成セラミック隆起部を形成しておき、未焼成セラミック基板の表面に、両端部が、未焼成セラミック隆起部上に位置するように未焼成表面電極層を設け、全体を同時に焼成するようにした場合にも、一度の焼成工程で、両端部が、セラミック隆起部上に位置するように表面電極層が配設された、抗折強度が大きく、信頼性の高いセラミック配線基板を効率よく製造することができる。
以下、本発明の実施の形態を示して、本発明の特徴とするところを詳しく説明する。
図5は、本発明の実施形態にかかるセラミック配線基板を示す図、図6はその要部を拡大して示す図である。なお、図5は、セラミック配線基板1を構成するセラミック基板10の表面に、表面実装型電子部品11を実装した状態を示すものであり、このセラミック配線基板1をさらにマザーボード30上に搭載した状態を示している。なお、このセラミック配線基板1の表面実装型電子部品11が搭載された上面側は、封止樹脂40により封止されている。以下、詳しく説明する。
この実施形態にかかるセラミック配線基板1を構成するセラミック基板1は、図5に示すように、セラミック層2が積層された積層体3の上下両側の表面4a,4bに、表面電極層(銅電極層)5が形成され、表面電極層5によっては、ビアホール導体6によって内部電極層7と電気的に接続されているとともに、内部電極層7どうしも、必要に応じて積層体3の内部でビアホール導体6により接続された構造を有している。なお、セラミック隆起部20の配設された領域に露出するビアホール導体6を形成する場合、ビアホール導体6の露出面が,セラミック隆起部20の平坦な表面を有する中央領域26内に位置するような態様で配設することが望ましい。ビアホール導体が、その表面がセラミック隆起部の中央領域よりも外側にまで達するような態様で形成されると、焼成工程で望ましい形状のセラミック隆起部を形成することができにくくなったり、ビアホール導体と表面電極層などとの接続信頼性が不十分になったりするため好ましくない。
さらに、このセラミック基板1の上面には、表面実装型電子部品11(詳しくは、半導体素子11a、チップ型電子部品11bなど)が、はんだ15を介して、表面電極層5と電気的に接続されるように実装されている。
また、上述のように表面実装型電子部品11が実装された状態のセラミック配線基板1は、その下面側の表面電極層5が、マザーボード30の表面に形成された表面導体31と導通するようにはんだ15を介して実装されている。
そして、この実施形態にかかるセラミック配線基板1を構成するセラミック基板10の表面4a,4bには、図5,図6に示すように、セラミック基板10の表面4a,4bの他の領域より全体の平均的に標高の高い領域であるセラミック隆起部20が設けられている。すなわち、本発明におけるセラミック隆起部20は、例えば、図1、図6を参照して説明すると、セラミック基板10の表面4a(4b)の、連続的に標高が高くなり始める位置22aから、頂部21a,21bを経て、連続的に標高が低くなりセラミック基板10の表面4a(4b)と同じ高さとなる位置22bまでの領域を意味する概念である。
なお、このセラミック隆起部20は、頂部21a、頂部21bをそれぞれ含む両端の端部領域25と、両端の端部領域25に挟まれ、ほぼ平坦な表面を持つ中央領域26を有し、後述するように、セラミック基板10と一体に、同じセラミック材料から形成されており、未焼成のセラミック基板10と未焼成の表面電極層5を同時焼成する工程を経て形成されている。
また、図1,図6を参照しつつ説明すると、セラミック隆起部20の頂部21a,21bの標高(セラミック基板10の表面4a(4b)から頂部21a,21bまでの距離)H1(図6)は通常3〜30μm程度、セラミック隆起部20の頂部21a,21bのそれぞれの裾野部分の、セラミック基板10の表面4a(4b)と平行な方向の寸法D(図6)は通常5〜50μmの範囲にあることが望ましい。
また、セラミック隆起部20の中央部の標高の低い領域(中央領域)23では、通常その標高H2(図6)は、セラミック基板10の表面4a(4b)より高く、その高さは表面4a(4b)から20μm以下の範囲にあることが望ましい。
また、表面電極層5は、図2,図6などに示されているように、セラミック基板10の表面4a(4b)に直交しかつセラミック隆起部20を切断する断面についてみた場合に、その両端部5a、5bがセラミック隆起部20の端部領域25上に位置するように配設されており、かつ、表面電極層5の中央部がセラミック隆起部20上の中央領域26に位置するように配設されている。さらに詳しくは、表面電極層5は、その両側の端部5a,5bのそれぞれがセラミック隆起部20の両端側に位置する2つの頂部21a,21bの手前側から頂部21a,21bを越える位置にまで形成されて頂部21a,21bを覆っており、かつ、表面電極層5の中央部が、セラミック隆起部20の、端部領域25に挟まれた領域である中央領域26に位置するように配設されている。さらに、セラミック隆起部20と表面電極層5の関係について説明すると、この実施形態のセラミック配線基板1においては、表面電極層5は図1に示すように、全体がセラミック隆起部20の領域内に位置している、すなわち、表面電極層5の全周縁部が、セラミック隆起部20上に位置している。
また、表面電極層5は、表面実装型電子部品11(半導体素子11a、チップ型電子部品11b)を、はんだを介してセラミック基板10に搭載するための端子電極として、また、セラミック基板1をはんだを介してマザーボード30に固定するための端子電極として機能するように構成されている。なお、表面電極層5は配線導体を構成するものであってもよい。
また、表面電極層5は、後述のように、セラミック基板1との親和性を向上させ、セラミック基板と同時焼成する工程で、セラミック隆起部20を効率よく形成することができるように、セラミック基板1を構成するセラミックと同一のセラミックを含んでいる。
次に、このセラミック配線基板の製造方法について説明する。
(a)セラミックグリーンシートの作製
まず、焼成後にセラミック配線基板の主要部を構成することになるセラミックグリーンシートを以下の方法で作製する。
BaCO3、SiO2、Al23、CeO2、ZrO2の所定量を湿式混合し、乾燥後、840℃で2h仮焼し、仮焼粉末を得る。この仮焼粉末と、MnCO3所定量と、樹脂、可塑剤、有機溶剤とを混合してスラリーを調製する。
そして、このスラリーを、ドクターブレード法などによって、キャリアフィルム上にシート状に成形した後、乾燥させて、セラミックグリーンシートを作製する。
なお、上記セラミックグリーンシートに対して、焼結促進、収縮挙動制御、強度改善、電気特性制御などを目的として、他の無機化合物やガラスを添加したりすることも可能である。
また、セラミックグリーンシートに添加されるバインダー樹脂、可塑剤、溶剤などについても上記の例に限定されるものではなく、例えば、帯電防止剤や粘着性付与剤を添加することも可能である。
(b)内部導体パターンの形成
上述のようにして作製したセラミックグリーンシートに、必要に応じてビアホール用の貫通孔を形成し、導体ペーストを充填する。また、所定のセラミックグリーンシートに、Cu粉末を導電成分とする導体ペーストを印刷して、配線や電極となる内部導体パターンを形成する。
上記導体ペーストとしては、Cuの他に、Al、Ni、Ag、Au、Pdなどの金属あるいはこれらの合金を導電成分として用いてもよく、また、収縮温度特性の制御や印刷性・接合強度向上を目的として、樹脂、無機物、ガラスなどを添加することも可能であり、さらには、粉末の表面処理を行うことも可能である。
(c)表面導体パターンの形成
最表層にあたるセラミックグリーンシートには、平均粒径1.2μmの純銅粉末に、平均粒径0.3μmのAl23粉末を添加し、エチルセルロース樹脂、テルピネオールと混練して得た導体ペーストを所定のパターンに印刷して、焼成後に表面電極層5となる表面電極パターンを形成する。
また、導体ペーストは、上記の主成分粉末と添加成分粉末の混合物に対して、所定の割合で有機ビヒクルを所定量加え、ライカイ機、3本ロールなどを用いて攪拌、混練することにより作製することができる。ただし、主成分粉末、添加成分粉末、有機ビヒクルなどの配合の順序には特に制約はない。
また、有機ビヒクルはバインダー樹脂と溶剤を混合したものであり、バインダー樹脂としては、例えばエチルセルロース、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、メタクリル樹脂などを使用することが可能である。また、溶剤としては、例えばテレピネオール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、アルコール類などを使用することが可能である。また、必要に応じて、各種の分散剤、可塑剤、活性剤などを添加してもよい。また、導体ペーストの粘度は、印刷性を考慮して、50〜700Pa・S-1とすることが望ましい。
この実施形態では、所定の焼成収縮量を有する未焼成セラミック基板の平坦な表面に、未焼成セラミック基板の焼成収縮量よりも小さい焼成収縮量を有する未焼成表面電極層(表面電極パターン)を設け、全体を同時に焼成することにより、焼成工程における収縮挙動の差異に基づいて、セラミック基板の表面にセラミック隆起部を形成するようにしている。
したがって、表面電極層5を形成するための導体ペーストとしては、セラミック基板を構成するセラミックグリーンシートの焼成収縮量を考慮して、所定の焼成収縮量を有する導体ペーストを選択することが必要である。ここでは、上述の組成のセラミックグリーンシートと導体ペーストを用いることにより、同時焼成工程における収縮挙動の相違に基づいて、セラミック基板の表面にセラミック隆起部を形成することができる。
(d)積層及び焼成
上述のように所定の内部導体パターンを形成したセラミックグリーンシートを複数枚積層し、最表層には、上述の導体ペーストを用いて所定の表面導体パターンを形成したセラミックグリーンシートを積層して、温度80℃、圧力200kg/cm2の条件で熱圧着し、積層体ブロック(未焼成セラミック基板)を形成する。
そして、この積層体ブロックを、酸素濃度0.1〜30ppmの窒素雰囲気(還元雰囲気)中で、例えば温度980℃、保持時間1時間の条件で焼成する。
この焼成工程で、上述のように、導体ペーストと、セラミック基板を構成するセラミックグリーンシートの焼成収縮量の差により、セラミック基板の表面にセラミック隆起部が形成されるとともに、セラミック隆起部上に、表面電極層5が形成される。
すなわち、導体ペーストとしてセラミックグリーンシートよりも焼成収縮量の小さい導体ペーストを用いた場合、図7(a)に示すように、未焼成表面電極層5xが形成された未焼成セラミック基板10xは、未焼成の段階では平坦であるが、焼成が進むと、図7(b)に示すように、セラミック基板(セラミックグリーンシート)10xが多く収縮しようとするのに対して、未焼成表面電極層(導体ペースト)5xは収縮量が小さいため、セラミック基板(セラミックグリーンシート)10xの収縮を阻止する方向に力が働くことになり、セラミック基板10の表面4a(4b)の、表面電極層5の端部5a,5bの下側に位置する領域が盛り上がり、セラミック隆起部20が形成されるとともに、セラミック隆起部20上に、表面電極層5が位置することになる。
なお、この実施形態のように、導体ペーストに、セラミックグリーンシートを構成する材料と同一の材料であるAl23粉末を含有させた場合には、セラミックグリーンシート(セラミック基板)と導体ペースト(表面電極層)の密着性を向上させて、セラミックグリーンシート(セラミック基板)の収縮を阻止する力がより強く働くようにすることが可能になり、セラミック基板の、表面電極層の端部下側に位置する領域をより確実に盛り上がらせることができる。
その結果、焼成後に、図7(c)に示すように、セラミック隆起部20上に表面電極層5が形成されたセラミック基板10を得ることができる。
なお、この実施形態では、図7(c)に示すように、表面電極層5は、その端部5a,5bがそれぞれ、セラミック隆起部20の周縁部の標高が最も高い頂部21a,21bの手前側から頂部21a,21bを越える位置にまで形成されて、頂部21a,21bを覆うように配設されている。
また、頂部21a,21bは、セラミック基板が平坦な場合の表面電極層とセラミック基板表面の境界部ほどではないが、応力が集中しやすい傾向があるので、表面電極層5の端部5a,5bがセラミック隆起部の頂部21a,21bに位置しないようにすることが望ましい。ただし、表面電極層5の端部5a,5bがセラミック隆起部20の頂部21a,21bに位置する場合にも、従来のセラミック基板のようにその表面(主面)が平坦で、そこに表面電極層が形成されている場合に比べると抗折強度を向上させることができる。
上述のようにして、表面にセラミック隆起部が形成され、セラミック隆起部上に表面電極層が配設されセラミック基板を作製した後、適当な濃度の塩酸や硫酸などの酸溶液、あるいは、アンモニアなどのアルカリ溶液で表面電極層(銅電極層)の表面を処理し、めっき処理を施す。具体的には、例えば、無電解めっきにより、表面電極層上に、Niめっき膜を形成し、さらにその上に、Auめっき膜を形成する。
それから、Niめっき膜およびAuめっき膜が形成された表面電極層の表面に、半導体デバイスやチップコンデンサなどの各種素子を実装することができるように、適当なフラックスを表面導体上に塗布し、さらに、はんだをディッピング法などにより塗布する。
次に、表面電極層を備えたセラミック配線基板に、表面実装型電子部品を実装し、封止樹脂により、表面実装型電子部品が実装された上面側を封止する。これにより、図5に示すようなセラミック配線基板1が得られる。そして、このセラミック配線基板1が図5に示すようにマザー基板30上に搭載されることになる。
このように構成されたセラミック配線基板1においては、表面電極層5が、その両端部5a、5bがセラミック隆起部20に位置するような態様で配設されているので、残留応力の集中を抑制することが可能になり、表層電極層とセラミック基板の境界部でクラックが発生することを防止して、抗折強度が大きく、信頼性の高いセラミック配線基板を得ることができる。
なお、上記実施形態では、導体ペーストと、セラミック基板を構成するセラミックグリーンシートの焼成収縮量の差により、セラミック基板の表面にセラミック隆起部を形成するようにした場合を例にとって説明したが、セラミック隆起部は、例えば、図8(a)に示すように、未焼成セラミック基板10xの表面に、セラミック隆起部となる未焼成セラミック隆起部20xを形成し、図8(b)に示すように、未焼成表面電極層5xを未焼成セラミック基板10xの表面の未焼成セラミック隆起部20x上に位置するように配設し、全体を同時に焼成することによっても形成することが可能である。
なお、未焼成セラミック基板に未焼成セラミック隆起部を形成する方法としては、
(a)セラミック基板を構成するセラミックグリーンシートに金型を押し当てて、積層後にセラミック隆起部に相当する形状部分を形成し、このセラミックグリーンシートを積層して積層体を形成する方法、
(b)セラミックグリーンシートを積層した後、研磨材を吹き付けてセラミック隆起部を形成する方法、
(c)セラミックグリーンシートを積層した積層体に金型を押し当てながら焼成する方法
などが例示される。
なお、上記実施形態では、図7(c)に示すような態様で表面電極層を形成した場合を例にとって説明したが、本発明におけるセラミック隆起部20と、表面電極層5に関してさらに説明すると、セラミック隆起部20は、例えば、図9(a)に示すように、セラミック隆起部20の中央領域23の標高がセラミック基板10の表面4a,4bとほぼ同じであってもよい。また、図9(a)では、表面電極層5の端部5a,5bがセラミック隆起部20の頂部21a,21bに位置している状態を示しているが、この場合にも本発明の基本的な効果を得ることはできる。
また、図9(b)に示すように、表面電極層5の端部5a,5bの形状がなだらかではなく、端面が略垂直であるような構成とすることも可能である。
さらに、図9(c)に示すように、表面電極層5の上面が平坦になるような態様とすることも可能である。
また、図9(d)に示すように、表面電極層5の両端部5a,5bがセラミック隆起部の頂部21a,21bの内側に位置してもよく、表面電極層5の表面がセラミック隆起部20の頂部21a,21bよりも低い位置にあってもよい。
なお、図7(c)、図9(a),(b),(d)のような態様でセラミック隆起部を有するセラミック基板10の表面に表面電極層5を設けた構成の場合、抗折強度を向上させることが可能になるという本発明の基本的な効果に加えて、表面電極層上に表面実装型電子部品をはんだ実装する場合に、表面電極層5の表面のくぼみにはんだが溜まるため、表面電極5上のはんだの流れ出しを抑制して、はんだ実装時のはんだ量を規定しやすくなるという効果が得られる。また、はんだと表面電極層5の接合面積が増大して表面実装型電子部品の実装信頼性が向上するという効果も期待される。
また、セラミック基板と表面実装型電子部品との間のスペースが大きくなることからはんだフラックスを除去しやすくなるという効果が得られ、また、半導体素子のような表面実装型電子部品を実装する場合に、半導体素子の下面側へのアンダーフィル樹脂9(図5参照)の充填が容易になるという効果も期待される。
この実施例では、下記の表1に示すような隆起高さH1(図5)を有するセラミック隆起部を表面に備え、該セラミック隆起部上に表面電極層を備えたセラミック基板(抗折強度を調べるための実施例の試料)と、比較用のセラミック基板を作製し、その抗折強度を調べた。
<セラミックグリーンシートの作製>
BaCO3、SiO2、Al23、CeO2、ZrO2の所定量を湿式混合し、乾燥後、840℃で2h仮焼し、仮焼粉末を得た。
この仮焼粉末とMnCO3と、樹脂、可塑剤、有機溶剤とを混合し、スラリーとする。このスラリーを脱泡後、ドクターブレードでシート成型し、セラミック基板用のセラミックグリーンシートを得る。
<表面電極層用の導体ペーストの作製>
平均粒径1.2μmの純銅粉末に、セラミック基板用のセラミックグリーンシートの構成成分でもある、Al23粉末(この実施例では平均粒径0.3μm)を添加し、エチルセルロース樹脂、テルピネオールと混練して、表層電極用Cuペーストを得た。なお、この実施例では、上記Al23粉末の添加量を調整することにより、セラミック基板の収縮挙動を制御して、所望の高さのセラミック隆起部が形成されるようにした。なお、導体ペーストに添加されるAl23粉末は、上述のようにセラミック基板用のセラミックグリーンシートの構成成分の一つであり、セラミック基板(セラミックグリーンシート)と表面電極層(導体ペースト)の密着強度を向上させて、焼成工程でセラミック隆起部が形成されやすくするために添加された成分である。
<セラミックグリーンシートの積層・積層体の作製>
上述のセラミックグリーンシートに表面電極層用の導体ペーストを、焼成後の平面寸法が2.0mm□、厚みが約10μmとなるよう印刷する。そして、この表面電極層用の導体ペーストを印刷したセラミックグリーンシートが最上面となり、下面側には無地のセラミックグリーンシートが位置するように、各セラミックグリーンシートを所定の順序で積層し、焼成後厚みが1.0mmの、焼成後にセラミック基板となる未焼成積層体を得た。そして、この未焼成積層体を、焼成後に平面寸法が、長さ35mm、幅4mmとなるような形状に切断した。
<焼成>
上述のようにして作製した未焼成の積層体を、N2−H2−H2O雰囲気下で、最高温度:980℃、キープ時間:30minで焼成することにより、図10、図11に示すように、一方側の主面に表面電極層5が配設された試料(試験用のセラミック基板)10yを得た。
この試料10yは、長さL=35mm、幅W=4mm、厚みT=1.0mmで、表面電極層5の寸法が2mm□、厚みが約10μmのものである。
<表面電極層へのめっき膜の形成>
試料10yの表面電極層5の表面に、無電解めっきにより、厚みが5μmのNiめっき膜を形成し、さらにNiめっき膜上に、無電解めっきにより、厚みが0.1μmのAuめっき膜を形成した。
<表面電極層へのはんだ塗布>
M705(Pbフリーはんだ:Sn−Ag−Cu)のハンダ槽(保持温度:245℃)に、試料を3sec浸漬し、表面電極層5にはんだを塗布した。
<抗折強度の測定>
図11に示すように、試料10yの下面側に25mmの間隔で一対の支点41を配置し、三点曲げ試験により、試料10yの抗折強度を測定した。なお、圧子は、表面電極層5の形成面とは逆の裏面から押し付けて試験を行った。すなわち、表面電極層5の形成面を「下」としたときに、下面側が凸面となるようなモードでの抗折強度を測定した。
抗折強度の測定は、表面電極層5の表面にはんだを塗布する前と塗布した後の試料について行った。
また、測定条件は、ヘッドスピード(圧子送りスピード):2mm/min、スパン:25mmとした。なお、表1の抗折強度は、N=20の平均値である。
抗折強度の測定結果を表1に示す。
Figure 0005109801
表1に示すように、表面電極層にAl23粉末が添加されておらず、セラミック隆起部が形成されていない比較例1の場合、はんだ塗布後の抗折強度の低下率が大きいことがわかる。これは、表面電極層とセラミック基板の境界部の大きな残留応力により、該境界部にクラックが発生したことによるものである。
これに対し、実施例1〜7の試料では、はんだ塗布後の抗折強度の低下率に改善が認められ、特に、セラミック隆起部の高さが3μm以上の、実施例3〜7では、はんだ塗布後の抗折強度の低下率が10%未満に抑制されることが確認された。
なお、はんだ塗布後の抗折強度の低下率が低いということは、セラミック配線基板に電子部品をハンダ実装したりした場合にも、抗折強度が低下せず、高い信頼性が確保されることを意味する。
この実施例からは、セラミック隆起部の高さを3μm以上にすることが抗折強度の向上の見地からは特に好ましいということができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、セラミック基板および表面電極層の具体的な形状や寸法、それらの構成材料の種類、セラミック隆起部の具体的な形状や高さ寸法、その形成方法などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることができる。
上述のように、本発明によれば、はんだリフロー等の熱履歴が加わった場合にも、表層電極層とセラミック基板の境界部から亀裂が発生することを防止して、高い抗折強度を有する、信頼性の高いセラミック配線基板を得ることが可能になる。したがって、本発明は、その表面に表面実装型電子部品がはんだ実装されるようなセラミック配線基板などの製造技術の分野に広く利用することが可能である。
本発明にかかるセラミック配線基板を構成するセラミック基板の表面に設けられたセラミック隆起部の構成を示す図であり、(a)は平面図,(b)は(a)のI−I線断面である。 図1のセラミック隆起部上に表面電極層を形成した状態を示す図であり、(a)は平面図(b)は(a)のI−I線断面図である。 本発明にかかるセラミック配線基板を構成するセラミック基板の表面に設けられた他のセラミック隆起部の構成を示す図であり、本発明の他の表面電極層の構成を示す図であり、(a)は平面図,(b)は(a)のI−I線断面、(c)は(a)のII−II線断面図である。 本発明にかかるセラミック配線基板を構成するセラミック基板の表面に設けられたさらに他のセラミック隆起部の構成を示す図であり、(a)は平面図,(b)は(a)のI−I線断面、(c)は(a)のII−II線断面図である。 本発明の実施形態にかかるセラミック配線基板の構成を示す正面断面図である。 本発明の実施形態にかかるセラミック配線基板の要部構成を拡大して示す図である。 (a),(b),(c)は本発明において、未焼成表面電極層と未焼成セラミック基板を同時焼成することによりセラミック隆起部を形成する際のメカニズムを説明する図である。 (a),(b)は本発明におけるセラミック隆起部の形成方法の他の例を説明する図である。 (a),(b),(c),(d)はセラミック隆起部上への表面電極層の配設態様の変形例を示す図である。 本発明の実施例において、抗折強度の測定のために作製したセラミック基板(試料)を示す図である。 図8の試料について、抗折強度を測定する方法を説明する図である。 従来のセラミック配線基板の構成を示す図である。 従来のセラミック配線基板においてクラックが発生するメカニズムを説明する図である。
1 セラミック配線基板
2 セラミック層
3 積層体
4a,4b 積層体(セラミック基板)の上下両側の表面
5 表面電極層(銅電極層)
5a,5b 表面電極層の端部
5x 未焼成表面電極層
6 ビアホール導体
7 内部電極層
9 アンダーフィル樹脂
10 セラミック基板
10x 未焼成セラミック基板
10y 抗折強度測定用の試料
11 表面実装型電子部品
11a 半導体素子
11b チップ型電子部品
15 はんだ
20 セラミック隆起部
20x 未焼成セラミック隆起部
21a,21b セラミック隆起部の頂部
22a セラミック隆起部の連続的に標高が高くなり始める位置
22b セラミック隆起部の連続的に標高が低くなりセラミック基板の表面と同じ高さとなる位置
23 セラミック隆起部の中央領域
25 セラミック隆起部上の端部領域
26 セラミック隆起部上の中央領域
30 マザーボード
31 マザーボードの表面に形成された表面導体
40 封止樹脂
41 支点
D セラミック隆起部の裾野部分の幅
H1 セラミック隆起部の頂部の標高
H2 セラミック隆起部の中央領域の標高

Claims (7)

  1. 最表層のセラミックグリーンシート上に未焼成表面電極層を備えた未焼成セラミック基板を焼成することにより形成される、セラミック基板の表面に表面電極層を有するセラミック配線基板であって、
    前記セラミック基板は、その表面に、連続的に標高が高くなり始める位置から、少なくとも1つの頂部を経て、連続的に標高が低くなる位置までの領域であるセラミック隆起部を備え、かつ、前記セラミック隆起部は、前記頂部を含む端部領域と、前記頂部より低く、ほぼ平坦な中央領域を有し、
    前記表面電極層は、その端部が前記セラミック隆起部の前記端部領域に位置し、その中央部が前記セラミック隆起部の前記中央領域に位置しているとともに、
    前記セラミック隆起部は、前記セラミック基板を構成するセラミックと同一のセラミックから形成されており、かつ、
    前記セラミック隆起部が、前記セラミック基板を構成するセラミックグリーンシートが焼成されてなるセラミック層に形成されていること
    を特徴とするセラミック配線基板。
  2. 前記表面電極層は、その端部が前記セラミック隆起部の頂部の手前側から前記頂部を越えて、前記頂部を覆うように設けられていることを特徴とする、請求項1記載のセラミック配線基板。
  3. 任意の断面についてみた場合に、前記表面電極層の両端部は、前記セラミック隆起部の2つの端部領域にそれぞれ位置していることを特徴とする、請求項1または2記載のセラミック配線基板。
  4. 前記表面電極層の全周縁部が、前記セラミック隆起部の前記端部領域上に位置していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のセラミック配線基板。
  5. 前記セラミック隆起部は、未焼成の前記表面電極層が配設された未焼成の前記セラミック基板を同時焼成する工程で形成されたものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のセラミック配線基板。
  6. 前記表面電極層は、表面実装型電子部品をはんだを介して前記セラミック基板に搭載するための端子電極、あるいは、前記セラミック基板をはんだを介してマザーボードに固定するための端子電極であることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のセラミック配線基板。
  7. 前記表面電極層は、前記セラミック基板を構成するセラミックと同一のセラミックを含んでいることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載セラミック配線基板。
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