JP5109458B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は空気入りラジアルタイヤに関し、特に高速耐久性を向上した空気入りラジアルタイヤに関する。
一般に空気入りラジアルタイヤは、トレッド部の内側にスチールコードからなるベルト層を設けた構造になっている。この空気入りラジアルタイヤの高速走行時には、ベルト層が路面から加わる外力で繰り返し撓むことにより発熱する。この発生した熱がベルト層に蓄積されると、ベルト層の端部がセパレーションを起こすため、タイヤの高速耐久性が低下するという問題があった。
従来、このような問題を解決する対策として、特許文献1はベルト層のエッジ部と最外層のカーカス層との間に熱伝導性ゴム組成物からなるゴム層を介在させて、ベルト層に発生した熱をタイヤ外部へ放出することを提案している。
しかし、上記熱伝導層のゴム層は、ベルト層外端部の領域に設けられているだけであるため、熱の分散効果には限界があり、特に高速走行を継続的に行うタイヤにおいては十分な耐久性を発揮することができないという問題があった。
特開2004−359096号公報(段落[0022]、図7)
本発明の目的は、高速耐久性を向上した空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、左右一対のビード部(2、2)間にカーカス層(3)を掛け渡し、該カーカス層(3)の外周側にスチールコードからなるベルト層(6)を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層(6)の端部(6a)から内側へ積層する長さ(L)が5〜20mmとなる位置からサイドウォール部(8)へ延長するように、エンド数が10〜30本/50mmである多数の単線の金属コードを平行配列した金属コード層からなる熱伝導率が0.3kcal/mh℃以上の熱伝導層(9)を配置し、前記熱伝導層(9)の延長端部(9b)前記サイドウォール部(8)の表面から内側へ0〜3mmの範囲であって、かつタイヤ径方向の位置がタイヤ最大幅位置(10)からタイヤ径方向外側への距離(H)が10〜30mmとなる範囲まで延長させるとともに、前記延長端部(9b)が配置される部分の前記サイドウォール部(8)の表面を波状に形成したことを特徴とする空気入りラジアルタイヤである。
属コード素線径は0.1〜0.3mmとすることが好ましい。更に、金属コードのタイヤ径方向に対する角度は0〜30°とすることが望ましい。
熱伝導層(9)の延長端部(9b)が配置される部分のサイドウォール部(8)の表面にはディンプルを形成することが望ましい。
本発明の空気入りラジアルタイヤによれば、熱伝導率が0.3kcal/mh℃以上の熱伝導層を、ベルト層の端部内側からサイドウォール部まで延長させ、その延長端部をサイドウォール部の表面から内側へ0〜3mmの範囲まで延在させたので、高速走行時にベルト層に発生した熱をサイドウォール部の表面からタイヤ外部へ効率良く放出することができるため、高速耐久性を向上することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤの一例である。
この空気入りラジアルタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)は、タイヤの内側にトレッド部1から左右一対のビード部2間にわたり有機繊維コードからなる2層のカーカス層3を装架し、それらカーカス層3の両端部をそれぞれビードコア4の周りにタイヤの内側から外側にビードフィラー5を挟むように折り返している。
トレッド部1におけるカーカス層3の外周側には、スチールコードからなる2層のベルト層6が、層間でコードを交差させるように配置されている。そのベルト層6の外周側には、有機繊維コードがタイヤ周方向に螺旋状に巻き回して形成されるベルト補強層7が配置され、そのベルト補強層7はベルト層6全体を覆うフルカバー7Aと両端部のみを覆うエッジカバー7Bから構成されている。
このようなタイヤにおいて、ベルト層6の端部6aの内側からサイドウォール部8に延長するように、熱伝導率が0.3kcal/mh℃以上の熱伝導層9が配置されている。この熱伝導層9の内端部9aはベルト層6の端部6aに接するように積層され、外側の延長端部9bはサイドウォール部8の表面から内部へ3mm以内の範囲まで延在している。熱伝導層9の延長端部9bは、この範囲内であればサイドウォール部の表面に露出してもよく、内側にあってもよい。
このように熱伝導層9を設けることで、高速走行時にベルト層6で発生する熱を熱伝導層9を介してサイドウォール部8表面からタイヤ外部へ効率良く放出して、ベルト層6に熱を蓄積しないようにするため、ベルト層端部でのゴム劣化を抑制し、高速耐久性を向上することができる。
熱伝導層9のベルト層側の内端部9aがベルト層端部6aと積層する長さLは、5〜20mmとする。5mmより小さいとベルト層6から熱伝導層9に熱が伝わりにくくなると共に端部9aに応力が集中して熱伝導層9が剥離しやすくなる。また、20mmより大きくなると熱伝導層9の集熱作用が飽和するので、重量増加やコストアップなどの不利が生じる。
熱伝導層9の延長端部9bは、タイヤ径方向に対してはタイヤ最大幅位置10からのタイヤ径方向の距離Hが10〜30mmとなる範囲に配置する。10mmより小さいとタイヤ径方向の撓み中心に近づくため熱伝導層9が剥離しやすくなり、30mmより大きいと放熱面積が小さくなって放熱効率が低下する。
本発明において、熱伝導層9は、金属コードを平行に配列した金属コード層から構成する。そのため、熱伝導率非常に高くでき、かつタイヤの耐外傷性を向上させることができる。
伝導層9のサイドウォール部側の延長端部9bの防錆のため、サイドウォール部8の表面に露出しないようにすることが好ましい。
金属コード層を構成する金属コードとしては、タイヤの剛性変化を最小限にするために、単線を用いる。また、金属コード層の伝熱効果が不十分にならないように、金属コードのエンド数(コード打ち込み本数)を10本/50mm以上とし、タイヤの剛性が大きくなって乗心地性が低下しないように、30本/50mm以下とる。また、金属コード層の伝熱効果が不十分にならないように、金属コードの素線径を0.1mm以上とし、タイヤの剛性が大きくなって乗心地性が低下しないように、0.3mm以下とすることが望ましい。更に、伝熱距離を短くして伝熱効率を高くするために、金属コードがタイヤ径方向に対してなす角度は0〜30°とすることが望ましい。
熱伝導層9の延長端部9bが配置される領域でのサイドウォール部8の表面は波状に形成するが、更に表面にディンプルを形成してもよい。このようにすることで、サイドウォール部8の表面積を大きくすることができるので、熱伝導層9が伝導した熱のタイヤ外部への放熱性を向上することができる。
タイヤサイズを225/45R18 91Wとし、サイドウォール部の基本構造を図1とすることを共通の構成要件とし、熱伝導層の種類、ベルト層端部と熱伝導層の接触長、熱伝導層の延長端部のサイドウォール部表面からの距離、同延長端部のタイヤ最大幅位置からの径方向距離、また熱伝導層が金属コードの場合にはその金属コードの撚り数とエンド数、及びサイドウォール部の表面形状の7つの条件を異ならせた比較タイヤ(比較例1〜5)、本発明タイヤ(実施例1)を製作した。
なお、金属コードの熱伝導率は80kcal/mh℃であり、ゴム組成物としてはカーボンブラックを配分した熱伝導率0.35kcal/mh℃のものを使用した。
これら6種類のタイヤをリムサイズ18×71/2JJのホイールに空気圧220kPaでリム組みし、以下の測定方法により高速耐久性の評価を行い、その結果を表1に記載した。
[高速耐久性]
ドラム径1707mmでJIS D−4230、JIS高速耐久試験終了後、10分毎に10km/hずつ増速して、タイヤが故障したときの速度を比較した。評価は、比較例の測定値を100とする指数で示した。指数値が大きいほど高速耐久性に優れていることを意味する。
Figure 0005109458
表1に示す実験結果から、本発明の空気入りラジアルタイヤの実施例1は、いずれも比較タイヤ1〜3、5に比べて高速耐久性が優れており、熱伝導層に金属コード層を用いると高速耐久性が更に向上することが分かる。
本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤの一例を示す半断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 ビード部
3 カーカス層
4 ビードコア
5 ビードフィラー
6 ベルト層
6a 端部
7 ベルト補強層
8 サイドウォール部
9 熱伝導層
9a 内端部
9b 延長端部
10 タイヤ最大幅位置

Claims (4)

  1. 左右一対のビード部(2、2)間にカーカス層(3)を掛け渡し、該カーカス層(3)の外周側にスチールコードからなるベルト層(6)を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記ベルト層(6)の端部(6a)から内側へ積層する長さ(L)が5〜20mmとなる位置からサイドウォール部(8)へ延長するように、エンド数が10〜30本/50mmである多数の単線の金属コードを平行配列した金属コード層からなる熱伝導率が0.3kcal/mh℃以上の熱伝導層(9)を配置し、
    前記熱伝導層(9)の延長端部(9b)前記サイドウォール部(8)の表面から内側へ0〜3mmの範囲であって、かつタイヤ径方向の位置がタイヤ最大幅位置(10)からタイヤ径方向外側への距離(H)が10〜30mmとなる範囲まで延長させるとともに、
    前記延長端部(9b)が配置される部分の前記サイドウォール部(8)の表面を波状に形成した空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記金属コードの素線径が0.1〜0.3mmである請求項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記金属コードのタイヤ径方向に対する角度が0〜30°である請求項1又は2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 記延長端部(9b)が配置される部分の前記サイドウォール部(8)の表面にディンプルを形成した請求項1〜のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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