JP6921668B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
断面形状が非円形である金属繊維の複合体が、少なくとも一部が前記カーカスプライおよび前記ベルト層のうち少なくとも一方に近設して配置され、かつ、少なくとも一部がタイヤ外表面から3.0mm以内の範囲に存在するように配置されてなり、
前記断面形状が非円形である金属繊維が、黄銅、銅およびスチールからなる群から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とするものである。
断面形状が非円形である金属繊維の複合体が、少なくともサイド補強ゴムと前記カーカスプライを介して近設して配置され、かつ、少なくとも一部がタイヤ外表面から3.0mm以内の範囲に存在するように配置されてなり、
前記断面形状が非円形である金属繊維が、黄銅、銅およびスチールからなる群から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とするものである。
図1は、本発明の一好適な実施の形態に係る空気入りタイヤのタイヤ幅方向における片側断面図である。図示するタイヤは、トラック・バス等の重荷重車両用であり、図示するように、本発明のタイヤ20は、左右一対のビード部1と、ビード部1から、それぞれタイヤ径方向外側に連なる一対のサイドウォール部2と、一対のサイドウォール部2間に跨って延び接地部を形成するトレッド部3と、を有している。また、一対のビード部1間にトロイド状に延在してこれら各部1、2、3を補強する一枚以上のカーカスプライ4からなるカーカスと、カーカスのクラウン部のタイヤ径方向外側に、少なくとも1層、図示例においては4層のベルト層5a〜5dからなるベルト5が配置されている。また、図示するタイヤにおいては、ビード部1内にそれぞれ埋設されたリング状のビードコア6のタイヤ径方向外側にビードフィラー7が配置されている。
<実施例1−1〜1−4および従来例1>
実施例1−1〜1−4および従来例1のタイヤについては、図1に示すタイプのタイヤを、タイヤサイズ11R22.5にて作製した。金属繊維複合体は、一方の端部をカーカスプライの折り返し端部に近設するように配置し、他方の端部をサイドウォール部のタイヤ外表面から2〜3mmの位置となるように配置した。使用した金属繊維複合体はメタルウールであり、メタルウールの材質、線径、形態、目付量および幅は表1のとおりとした。従来例1のタイヤについては、上記タイヤに金属繊維複合体を用いずに作製した。作製したタイヤにつき、縦バネおよびドラム耐久性の評価を下記手順に従って行った。
比較例のタイヤは、金属繊維複合体に換えてスチールワイヤを用いた。スチールワイヤの長さは40mmとし、5本/cmの間隔で配置した。これ以外については、実施例1−1と同等とした。
各タイヤを、JATMAで定める標準リムサイズのリムを用い、JATMA規格の最大内圧において、荷重−撓み曲線を作成し、得られた荷重−撓み曲線上のある荷重における接線の傾きをその荷重に対する縦バネ定数とし、従来例1のタイヤの縦バネ定数の値を100として、指数表示した。指数値が大きいほど、縦バネ定数が大きいことを示す。したがって、指数値が小さいほど乗り心地性は良好である。
各タイヤを、標準リムに組み付け、所定の内圧(JATMA規定の内圧)を充填して、荷重6000kgfを負荷したドラム上走行試験において、ビード部故障等によって走行不能になるまでの走行距離を測定した。結果は、従来例1の測定結果を100として指数表示した。指数値が高いほどドラム耐久性に優れていることを示す。
実施例2−1〜2−5のタイヤについては、図2に示すタイプのタイヤを、タイヤサイズ225/50R17にて作製した。金属繊維複合体は、一方の端部をカーカスプライを介してサイド補強ゴムに近設するように配置し、他方の端部をサイドウォール部のタイヤ外表面から2〜3mmの位置となるように配置した。使用した金属繊維複合体はメタルウールであり、メタルウールの材質、線径、形態、目付量および幅は表2のとおりとした。従来例2のタイヤについては、上記タイヤに金属繊維複合体を用いずに作製した。作製したタイヤにつき、縦バネ、ドラム耐久性およびランフラット耐久性の評価を下記手順に従って行った。得られた結果は、従来例2のタイヤを100とする指数にて表した。得られた結果を、同表に併記する。
各タイヤを、JATMAで定める標準リムサイズのリムを用い、JATMA規格の最大内圧において、重−撓み曲線を作成し、得られた荷重−撓み曲線上のある荷重における接線の傾きをその荷重に対する縦バネ定数とし、従来例2のタイヤの縦バネ定数の値を100として、指数表示した。指数値が大きいほど、縦バネ定数が大きいことを示す。したがって、指数値が小さいほど乗り心地性は良好である。
ドラム表面が平滑な鋼鉄製で直径が1.707mであるドラム試験機を使用して、周辺温度を30±3℃に制御し、JATMAで定める標準リムサイズのリムを用い、JATMA規格の最大内圧において、JATMA規格の最大負荷能力の2倍の荷重をかけて、耐久性ドラム走行試験を行い、タイヤが壊れるまでの距離を測定した。評価は、従来例2の場合を100として、指数表示した。この値が大きいほど通常内圧時のドラム耐久性は良好である。
各試作タイヤを常圧で、JATMAで定める標準リムサイズのリムにリム組みし、空気を内圧230kPaで封入してから38℃の室温中に24時間放置後、バルブのコアを抜き、内圧を大気圧として、荷重約4.17kN、速度89km/h、室温38℃の条件でドラム走行テストを行い、この際の故障発生までの走行距離で表す。なお、評価は、従来例2の場合を100とした指数で表2中に示し、この値が大きいほどランフラット耐久性は良好である。
2、102 サイドウォール部
3、103 トレッド部
4、104 カーカスプライ
5、105 ベルト
6、106 ビードコア
7、107 ビードフィラー
108 ベルト補強層
109 サイド補強ゴム
10、110 金属繊維複合体
20、120 タイヤ
Claims (7)
- ビード部と、サイドウォール部と、トレッド部と、前記ビード部間に跨ってトロイド状に延在する少なくとも1枚のカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスのタイヤ径方向外側に配置された少なくとも1層のベルト層からなるベルトと、を備えた空気入りタイヤにおいて、
断面形状が非円形である金属繊維の複合体が、少なくとも一部が前記カーカスプライおよび前記ベルト層のうち少なくとも一方に近設して配置され、かつ、少なくとも一部がタイヤ外表面から3.0mm以内の範囲に存在するように配置されてなり、
前記断面形状が非円形である金属繊維が、黄銅、銅およびスチールからなる群から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - ビード部と、サイドウォール部と、トレッド部と、前記ビード部間に跨ってトロイド状に延在する少なくとも1枚のカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスのタイヤ径方向外側に配置された少なくとも1層のベルト層からなるベルトと、前記サイドウォール部におけるカーカスのタイヤ径方向内側に配置されたサイド補強ゴム層と、を備えた空気入りタイヤにおいて、
断面形状が非円形である金属繊維の複合体が、少なくともサイド補強ゴムと前記カーカスプライを介して近設して配置され、かつ、少なくとも一部がタイヤ外表面から3.0mm以内の範囲に存在するように配置されてなり、
前記断面形状が非円形である金属繊維が、黄銅、銅およびスチールからなる群から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記断面形状が非円形である金属繊維の複合体が、前記断面形状が非円形である金属繊維が撚り合わされることなく引き揃えたコード状のもの、または、前記断面形状が非円形である金属繊維を織らずにシート状にしたものである請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
- 前記断面形状が非円形である金属繊維の複合体が、タイヤ断面視において、タイヤ厚み方向に波打つウェーブ状である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
- 前記断面形状が非円形である金属繊維の複合体が帯状体であり、該帯状体の幅方向がタイヤ径方向と略平行である請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
- 前記断面形状が非円形である金属繊維が、黄銅からなる請求項1〜5のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
- 前記断面形状が非円形である金属繊維の線径が、10〜200μmである請求項1〜6のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
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