JP4773250B2 - 応急用タイヤ - Google Patents
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Description
通常の応急用タイヤは、使用が限定的で実際に使用される割合も低いため、特別な材料及び構造を採用せずに、極めて一般的な構造を採用していた。(例えば、特許文献1。)
ベルトプライにスチールコードを用いたことにより、内圧充填時の応急用タイヤの径成長が抑制され、更に、ベルト層のタイヤ半径方向外側に繊維補強層を設けたことで、内圧充填時の径成長が従来に比べて更に抑制され、また、経過時間による径成長をも抑制される。
従って、本発明の応急用タイヤは、車両内に長期間保管しても、内圧充填時及び経過時間による径成長が抑制され、タイヤの劣化速度が抑制されるため、高い耐久性が維持される。
なお、タイヤ最大幅とは、JATMAが発行する2005年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズにおける適用リムに装着して内圧(空気圧420kpa)を充填した場合のタイヤの最大幅を指している。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。
ベルトプライのスチールコードをタイヤ周方向に対して14〜18度の角度としたことによって、内圧充填時の径成長を更に抑制でき、ベルト層端部のゴムの歪を抑制できるため、タイヤの酸素劣化速度を極力遅くすることが可能となる。
また、該角度が14度未満であれば、応急用タイヤを装着して走行するときの操縦安定性能が悪化し、該角度が18度越えであれば、径成長の抑制が足りず、酸素劣化速度を抑制する効果が十分に得られなくなる。以上のことから、ベルトプライのスチールコードは、タイヤ赤道面に対して14〜18度の角度で傾斜していることが好ましい。
(構成)次に、本発明の応急用タイヤの第1の実施形態を図1にしたがって説明する。なお、本実施形態の応急用タイヤ10(以下、単にタイヤ10と記載する。)のタイヤサイズは、T135/80R16である。図1に示すように、タイヤ10は、赤道面CLに対して交差する方向に延びるコードが埋設された第1のカーカスプライ12及び第2のカーカスプライ14から構成されたカーカス16を備えている。
第1のカーカスプライ12及び第2のカーカスプライ14は、各々両端部分が、ビード部18に埋設されているビードコア20の周りに、タイヤ内側から外側へ向かって巻き上げられている。
このカーカス16のタイヤ半径方向外側にはベルト層22が設けられている。ベルト層22は、第1のベルトプライ22Aと、第1のベルトプライ22Aのタイヤ半径方向外側に配置される第2のベルトプライ22Bとを備えている。
第2のベルトプライ22Bは、被覆ゴム中に複数本のスチールコード(本実施形態では、直径0.225mmのスチール単線を1×5タイプで撚ったスチールコード)を平行に並べて埋設したものである。第2のベルトプライ22Bのスチールコードは、タイヤ周方向に対して14〜18度に設定することが好ましく、本実施形態では16度に設定されている。なお、本実施形態のベルト層22におけるスチールコードの打ち込み密度は、16本/25mmである。
また、図1に示すように、ベルト層22のタイヤ幅方向の長さL1は、タイヤ最大幅Wの60〜80%を満たすことが好ましい。なお、本実施形態では、長さL1は、タイヤ最大幅Wの70%とする。
ベルト層22のタイヤ半径方向外側には、トレッド部28を形成するトレッドゴム24が配置されている。
ベルト層22とトレッドゴム24との間に繊維補強層32が1層設けられている。繊維補強層32は、被覆ゴム中に複数本の繊維(本実施形態では、ナイロンのモノフィラメントを撚った直径0.83mmの有機繊維コード)を平行に並べて埋設したものである。繊維補強層32の有機繊維コードは、タイヤ周方向に対して0度に設定されている。なお、本実施形態の繊維補強層32における有機繊維コードの打ち込み間隔は、25本/25mmである。
なお、本実施形態では、カーカスプライを2枚、ベルトプライを2枚、繊維補強層を1枚配置したが、カーカスプライ及びベルトプライは2枚以上であれば良く、繊維補強層も1枚以上であれば良い。
ベルトプライにスチールコードを用いたことにより、内圧充填時のタイヤ10の径成長が抑制され、更に、ベルト層22のタイヤ半径方向外側に繊維補強層32を設けたことで、内圧充填時の径成長が従来に比べて抑制され、また、経過時間による径成長をも抑制される。従って、タイヤ10は、車両内に長期間保管しても、内圧充填時及び経過時間による径成長が抑制され、タイヤの劣化速度が抑制されるため、高い耐久性能が維持される。
第1の実施形態の繊維補強層32は、複数本のナイロンのモノフィラメントを撚った有機繊維コードを並列に並べてゴム被覆したが、繊維補強層32の構造はこれに限らず、モノフィラメントを並列に並べてゴム被覆しても良く、緯糸と経糸とからなる織物をゴム被覆しても良く、不織布をゴム被覆して用いても良いものとする。
また、第1の実施形態の繊維補強層32に用いた繊維は有機繊維のナイロンであったが、ナイロン以外の脂肪族ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリイミド、芳香族ポリアミドなどの合成繊維であっても良く、綿、レーヨン、セルロースなどの天然繊維、であっても良く、カーボン繊維、ガラス繊維、スチールワイヤなどの無機繊維であっても良く、これら以外であっても良い。
耐久性能試験は、夫々の供試タイヤに内圧が420kpa(JATMA規格)になるように酸素を充填し、そして60℃で8週間放置して酸素劣化させた後、内圧が420kpaになるように空気を充填して最大負荷能力(JATMA規格で825kg)を負荷したときの状態で故障に至るまでの走行距離を計測し、その計測値を比較した。なお、計測結果は、比較例のタイヤの計測値を100としたときの指数表示で表1中に示す。また、タイヤの故障形態は、比較例、実施例共にベルト層端部からのセパレーションであった。
比較例:実施例のタイヤの構成を、カーカスプライを1枚、繊維補強層無し、ベルト層のスチールコードのタイヤ周方向に対する角度を24度、としたタイヤ。タイヤサイズは、実施例と同じ。
12 第1のカーカスプライ(カーカスプライ)
14 第2のカーカスプライ(カーカスプライ)
16 カーカス
18 ビード部
20 ビードコア
22 ベルト層
22A 第1のベルトプライ(ベルトプライ)
22B 第2のベルトプライ(ベルトプライ)
24 トレッドゴム
28 トレッド部
32 繊維補強層
CL 赤道面(タイヤ赤道面)
W タイヤ最大幅
Claims (2)
- 左右一対のビード部に埋設されたビードコアと、
一方のビード部から他方のビード部にトロイド状に跨り、端部分が前記ビードコアに巻回されて前記ビードコアに係止されたカーカスプライを有するカーカスと、
前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配置され、複数本のスチールコードを被覆ゴム中に埋設したベルトプライを有し、タイヤ幅方向の長さが、タイヤ最大幅の60〜80%のベルト層と、
前記ベルト層よりもタイヤ半径方向外側に配置され、路面と接触するトレッド部を形成するトレッドゴムと、
前記ベルト層と前記トレッドゴムとの間に設けられ、タイヤ幅方向の長さが、前記ベルト層のタイヤ幅方向の長さの120〜135%を満たす繊維補強層と、
を備えることを特徴とする応急用タイヤ。 - 前記ベルトプライのスチールコードは、タイヤ周方向に対して14〜18度の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の応急用タイヤ。
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