JP4857954B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、3層のカーカス層を有する空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性を維持しながら耐久性を向上することを可能にした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤにおいて、タイヤ径方向に対して傾斜する複数本のカーカスコードを含み、これらカーカスコードを層間で互いに交差するように配置した2層のカーカス層を備えたハーフラジアル構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特に、ハーフラジアル構造は高い剛性が必要とされるレーシングタイヤに採用されている。
近年、ハーフラジアル構造においてタイヤの剛性を更に高めるために、カーカス層を3層にすることが検討されている。しかしながら、3層のカーカス層を採用した場合、タイヤ内面側から数えて2層目のカーカス層に大きな剪断力が働き、その2層目のカーカス層にコード破断を生じ易くなる。これに対して、カーカスコードの撚り係数を高くすれば、カーカスコードの破断を防止することが可能である。ところが、カーカスコードの撚り係数を高くすると、カーカスコードの伸びが大きくなるため操縦安定性が低下するという不都合がある。
特開2001−354017号公報
本発明の目的は、3層のカーカス層を設けた場合であっても、操縦安定性を維持しながら耐久性を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ径方向に対して傾斜する複数本のカーカスコードを含み、これらカーカスコードを層間で互いに交差するように配置した3層のカーカス層を有する空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面側から数えて1層目乃至3層目のカーカス層に含まれるカーカスコードの撚り数T(回/10cm)とトータル表示デシテックスD(dtex)から求められる撚り係数(T×√D)をそれぞれK1乃至K3としたとき、K2/K1≧1.1、及び、K2/K3≧1.1の関係を満足し、かつK2≦3200であることを特徴とするものである。
本発明では、タイヤ径方向に対して傾斜する複数本のカーカスコードを含み、これらカーカスコードを層間で互いに交差するように配置した3層のカーカス層を有する空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面側から数えて2層目のカーカス層に含まれるカーカスコードの撚り係数K2を相対的に大きくするので、2層目のカーカス層におけるコード破断を防止して耐久性を向上することができる。その一方で、1層目及び3層目のカーカス層に含まれるカーカスコードの撚り係数K1,K3を相対的に小さくすることにより、良好な操縦安定性を維持することができる。従って、3層のカーカス層を設けた場合であっても、操縦安定性を維持しながら耐久性を向上することができる。
本発明においては、カーカスコードのタイヤ周方向に対する角度が50°〜85°となるハーフラジアル構造を採用することが好ましい。このようなハーフラジアル構造は高い剛性が要求されるレーシングタイヤに好適である。但し、本発明では、カーカスコードのタイヤ周方向に対する角度が25°〜50°となるバイアス構造を採用することも可能である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間には3層のカーカス層4A,4B,4Cが装架され、これらカーカス層4A〜4Cの端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げられている。これらカーカス層4A〜4Cは図示のような巻き上げ構造(3−0プライロック構造)とする以外に、例えば、内側2層のカーカス層をビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げる一方で外側1層のカーカス層を内側2層のカーカス層の巻き上げ部分の外側に配置するような構造(2−1プライロック構造)を採用しても良い。
カーカス層4A〜4Cは、タイヤ径方向に対して傾斜する複数本のカーカスコードを含み、これらカーカスコードが層間で互いに交差するように配置されている。カーカスコードとしては、ナイロンコードやポリエステルコードを使用すると良い。カーカス層4A〜4Cにおいて、トレッド幅方向中央位置で測定されるカーカスコードのタイヤ周方向に対する角度は50°〜85°に設定されている。つまり、カーカス層4A〜4Cはハーフラジアル構造を形成している。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、ベルト層6がタイヤ全周にわたって配置されている。これらベルト層6は、タイヤ周方向に対して傾斜するベルトコードを含み、かつベルトコードが層間で互いに交差するように配置されている。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面側から数えて1層目のカーカス層4A,2層目のカーカス層4B、3層目のカーカス層4Cについて、各々に含まれるカーカスコードの撚り数T(回/10cm)とトータル表示デシテックスD(dtex)から求められる撚り係数(T×√D)をそれぞれK1,K2,K3とする。このとき、これら撚り係数K1〜K3は、K2/K1≧1.1、より好ましくは、1.46≧K2/K1≧1.1の関係を満足すると共に、K2/K3≧1.1、より好ましくは、1.46≧K2/K3≧1.1の関係を満足している。撚り係数K1,K3は同一値であっても良く、互いに異なる値であっても良い。
上記空気入りタイヤによれば、2層目のカーカス層4Bに含まれるカーカスコードの撚り係数K2を撚り係数K1,K3に対して相対的に大きくしているので、2層目のカーカス層4Bにおけるコード破断を防止して耐久性を向上することができる。その一方で、1層目及び3層目のカーカス層4A,4Cに含まれるカーカスコードの撚り係数K1,K3を撚り係数K2に対して相対的に小さくしているので、良好な操縦安定性を維持することができる。
ここで、K2/K1<1.1、又は、K2/K3<1.1であると、操縦安定性と耐久性とを両立させる効果が不十分になる。また、2層目のカーカス層4Bに含まれるカーカスコードの撚り係数K2は、3200以下、好ましくは2700以下に設定する。この撚り係数K2が大き過ぎると撚り戻り等に起因してタイヤ生産が困難になる。一方、1層目及び3層目のカーカス層4A,4Cに含まれるカーカスコードの撚り係数K1,K3は、補強コードとして必要な耐久性を得るために、500以上に設定することが好ましい。
タイヤサイズ235/45R17で、タイヤ径方向に対して傾斜する複数本のカーカスコード(ナイロン)を含み、これらカーカスコードを層間で互いに交差するように配置した3層のカーカス層を有する空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面側から数えて1層目乃至3層目のカーカス層の撚り構造、撚り数、撚り係数、撚り係数の比、カーカスコード角度、コード打ち込み密度を表1のように設定した7種類の試験タイヤ(従来例、比較例1〜2及び実施例1〜4)をそれぞれ製作した。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、カーカスコードの破断状況、ラップタイムを評価し、その結果を表1に併せて示した。
カーカスコードの破断状況:
試験タイヤを空気圧200kPaの条件で排気量3200ccの後輪駆動車に装着し、テストコースにおいて走行距離50kmのサーキット走行を実施した後、タイヤを解体し、2層目のカーカス層についてカーカスコードの破断状況を調べた。
ラップタイム:
試験タイヤを空気圧200kPaの条件で排気量3200ccの後輪駆動車に装着し、テストコースにおいてサーキット走行を実施し、そのラップタイムを計測した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が小さいほどラップタイムが短いことを意味し、即ち、操縦安定性が良好であることを意味する。
Figure 0004857954
この表1に示すように、比較例1のタイヤは、従来例との対比において、全てのカーカス層のカーカスコードの撚り数を多くして撚り係数を上げることでカーカスコード破断の発生を回避しているが、その替わりにラップタイムが増加し、操縦安定性の低下が見られた。比較例2のタイヤは、2層目のカーカス層のカーカスコードの撚り数を相対的に多くして撚り係数を上げているが、その増加量が少ないためカーカスコード破断の抑制効果が不十分であった。これに対して、実施例1〜4のタイヤは、2層目のカーカス層のカーカスコードの撚り数を相対的に多くして撚り係数を上げ、その撚り係数の比(K2/K1、K2/K3)を適正化しているため、操縦安定性を維持しながらカーカスコード破断の抑制効果を十分に得ることができた。
そして、このような実験を重ねた結果、ハーフラジアル構造を有する空気入りタイヤにおいて、K2/K1≧1.1、及び、K2/K3≧1.1の関係を満足し、かつK2≦3200である場合に、操縦安定性と耐久性とを高い次元で両立できることを知見した。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4A,4B,4C カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層

Claims (2)

  1. タイヤ径方向に対して傾斜する複数本のカーカスコードを含み、これらカーカスコードを層間で互いに交差するように配置した3層のカーカス層を有する空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面側から数えて1層目乃至3層目のカーカス層に含まれるカーカスコードの撚り数T(回/10cm)とトータル表示デシテックスD(dtex)から求められる撚り係数(T×√D)をそれぞれK1乃至K3としたとき、K2/K1≧1.1、及び、K2/K3≧1.1の関係を満足し、かつK2≦3200であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスコードのタイヤ周方向に対する角度が50°〜85°であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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