JP5109248B2 - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents
カラーフィルタの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5109248B2 JP5109248B2 JP2005304903A JP2005304903A JP5109248B2 JP 5109248 B2 JP5109248 B2 JP 5109248B2 JP 2005304903 A JP2005304903 A JP 2005304903A JP 2005304903 A JP2005304903 A JP 2005304903A JP 5109248 B2 JP5109248 B2 JP 5109248B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color filter
- spacer portion
- liquid
- filter substrate
- spacer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Description
まず、本発明のカラーフィルタの製造方法について説明する。本発明のカラーフィルタの製造方法は、基材と、上記基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層とを有するカラーフィルタ用基板の表面を、所定の液体との接触角が所定の値以上となるように撥液化処理する撥液化処理工程と、上記カラーフィルタ用基板上に、少なくともビーズ、バインダ、および溶剤を含有し、表面張力が所定の範囲内であるスペーサ部形成用塗工液をインクジェット法により塗布し、スペーサ部を形成するスペーサ部形成工程とを有することを特徴とする方法である。
以下、本発明のカラーフィルタの製造方法の各工程ごとに詳しく説明する。
まず、本発明のカラーフィルタの製造方法における撥液化処理工程について説明する。本発明における撥液化処理工程は、基材と、上記基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層とを有するカラーフィルタ用基板の表面を、表面張力40mN/mの液体との接触角が30°以上となるように撥液化処理する工程である。本発明においては、上記の中でも表面張力が40mN/mの液体との接触角が、50°以上とすることが好ましく、特に表面張力が40mN/mの液体との接触角が、70°以上となるように撥液化処理することが好ましい。これにより、後述するスペーサ部形成工程において、塗布されたスペーサ部形成用塗工液が濡れ広がってしまうことをより防止することができ、より均一な高さでスペーサ部を形成することが可能となるからである。なお、上記液体との接触角は、上記表面張力を有する液体との接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定(マイクロシリンジから液滴を滴下して30秒後)し、その結果から、もしくはその結果をグラフにして得られるものである。
特に0.001μm〜0.100μm程度とされることが好ましい。
次に、本発明におけるスペーサ部形成工程について説明する。本発明におけるスペーサ部形成工程は、上記カラーフィルタ用基板上に、少なくともビーズ、バインダ、および溶剤を含有し、表面張力が25mN/m〜40 mN/mの範囲内であるスペーサ部形成用塗工液をインクジェット法により塗布し、スペーサ部を形成する工程である。
本発明のカラーフィルタの製造方法においては、上記撥液化処理工程、およびスペーサ部形成工程を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えばカラーフィルタ用基板を形成するカラーフィルタ用基板形成工程や、上記着色層やスペーサ部等の上に、配向膜を形成する配向膜形成工程等を有していてもよい。
次に、本発明のスペーサ部形成用塗工液について説明する。本発明のスペーサ部形成用塗工液は、上述したカラーフィルタの製造方法に用いられ、少なくともビーズ、バインダ、および溶剤を含有し、表面張力が25 mN/m〜40mN/mの範囲内であることを特徴とするものである。
(カラーフィルタ用基板の準備)
ガラス基板からなる基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記遮光部により区画された開口部に形成された着色層と、上記遮光部および着色層を覆うように形成された透明導電膜とを有するカラーフィルタ用基板を準備した。
テフロン(登録商標)AF1600(デュポン社製)1gをフロリナートFC−43(住友3M(株)製)200gに溶解させて、撥液層形成用塗工液とした。この撥液層形成用塗工液を、上記カラーフィルタ用基板の透明導電膜上にスピンコート法により塗布し、100℃で60分間の乾燥処理を行うことにより、厚さ10nmの撥液層を得た。上記撥液層の表面張力40mN/mの液体との接触角は、69°であった。上記液体との接触角は、接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)によって測定した。
上記撥液層上に、下記の組成を有し、表面張力が28.4mN/mのスペーサ部形成用塗工液を、パターン状に形成された遮光部上の60μm角のエリア内に、1滴(15pl)ずつ塗布した。その後、ホットプレートにて80℃で10分間乾燥させ、さらに230℃のオーブンで30分間加熱した。その結果、直径40μmの円形状のドットが60μm角のエリア内に形成され、そのドットの中には平均5個のビーズが含有されているスペーサ部を得た。
[スペーサ部形成用塗工液の組成]
熱硬化性樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート)…20.0wt%
希釈溶剤:ブチルカルビトールアセテート …78.5wt%
ビーズ:積水化学社製ミクロパール …1.5wt%
(カラーフィルタ用基板の準備)
ガラス基板からなる基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記遮光部により区画された開口部に形成された着色層と、上記遮光部および着色層を覆うように形成された保護層とを有するカラーフィルタ用基板を準備した。
下記の材料を24時間常温にて攪拌し、加水分解共重合溶液を作製した。
・アルキルシラン(LS-890 信越シリコーン製) …15.8wt%
・テトラメトキシシラン(TSL8114 GE東芝シリコーン製) …52.8wt%
・0.1N塩酸 …31.4wt%
次に、上記加水分解共重合溶液と、イソプロピルアルコールと、1,3−ブタンジオールを重量比1:10:5で混合し、10分間攪拌して撥液層形成用塗工液とした。この撥液層形成用塗工液を、上記カラーフィルタ用基板の保護層上にスピンコート法により塗布し、150℃で10分間乾燥させた。これにより、厚さ20nmの撥液層を得た。上記撥液層の表面張力40mN/mの液体との接触角は、23°であった。上記液体との接触角は、接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)によって測定した。
上記撥液層上に、実施例1と同様のスペーサ部形成用塗工液を、パターン状に形成された遮光部上の60μm角のエリア内に、1滴(15pl)ずつ塗布した。その後、ホットプレートにて80℃で10分間乾燥させ、さらにオーブンにて230度で30分間加熱した。その結果、直径135μmの円形状のドットが60μm角のエリア上全体をに形成され、60μm角のエリア外までビーズスペーサ部が形成された。
(カラーフィルタ用基板の準備)
ガラス基板からなる基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記遮光部により区画された開口部に形成された着色層と、上記遮光部および着色層を覆うように形成された保護層とを有するカラーフィルタ用基板を準備した。
テフロン(登録商標)AF1600(デュポン社製)1gをフロリナートFC−43(住友3M(株)製)200gに溶解させて、撥液層形成用塗工液とした。この撥液層形成用塗工液を、上記カラーフィルタ用基板の保護層上にスピンコート法により塗布し、100℃で60分間の乾燥処理を行うことにより、厚さ10nmの撥液層を得た。上記撥液層の表面張力40mN/mの液体との接触角は、69°であった。上記液体との接触角は、接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)によって測定した。
上記撥液層上に、下記の組成を有し、表面張力が41.5mN/mのスペーサ部形成用塗工液を、実施例1と同様のスペーサ部形成用塗工液を、パターン状に形成された遮光部上の60μm角のエリア内に、1滴(15pl)ずつ塗布した。その後、ホットプレートにて80℃で10分間乾燥させ、さらにオーブンにて230度で30分間加熱した。その結果、直径15μmの円形状のドットが60μm角のエリア内に形成され、そのドットの中には平均5個のビーズが含有されているスペーサ部が得られたが、その際ビーズの積層が発生し、均一な高さのスペーサ部が得られなかった。
[スペーサ部形成用塗工液の組成]
熱硬化性樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート)…20.0wt%
希釈溶剤:アセトフェノン …78.5wt%
ビーズ:積水化学社製ミクロパール …1.5wt%
2 …着色層
3 …カラーフィルタ用基板
4 …スペーサ部形成用塗工液
5 …スペーサ部
Claims (1)
- 基材と、前記基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層とを有するカラーフィルタ用基板の表面を、表面張力40mN/mの液体との接触角が30°以上となるように撥液化処理する撥液化処理工程と、
前記カラーフィルタ用基板上に、少なくともビーズ、バインダ、および溶剤を含有し、表面張力が25mN/m〜40mN/mの範囲内であるスペーサ部形成用塗工液をインクジェット法により塗布し、スペーサ部を形成するスペーサ部形成工程と、
前記スペーサ部形成工程後、前記撥液化処理工程により撥液化されたカラーフィルタ用基板の表面を親液化処理する親液化処理工程と、
前記親液化処理工程後、配向膜を形成する配向膜形成工程と、を有し、
前記撥液化処理工程が、フッ素化合物を導入ガスとして用い、カラーフィルタ用基板表面に、大気圧下でプラズマを照射する工程であり、
前記スペーサ部形成用塗工液中には、ビーズの質量を1とした場合に、5〜9の範囲内のバインダが含有されていることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304903A JP5109248B2 (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | カラーフィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304903A JP5109248B2 (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | カラーフィルタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007114423A JP2007114423A (ja) | 2007-05-10 |
JP5109248B2 true JP5109248B2 (ja) | 2012-12-26 |
Family
ID=38096686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005304903A Expired - Fee Related JP5109248B2 (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | カラーフィルタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5109248B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6427004B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2018-11-21 | 株式会社トッパンTomoegawaオプティカルフィルム | 積層フィルム、透明導電性フィルム及びタッチパネル |
CN110928030B (zh) * | 2019-12-10 | 2022-08-23 | Tcl华星光电技术有限公司 | 显示基板及其制作方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH075473A (ja) * | 1991-03-29 | 1995-01-10 | I C Tec:Kk | 液晶デバイス用スペーサーの形成方法及びこれに使用す るバインダー |
JP2000347191A (ja) * | 1999-06-08 | 2000-12-15 | Nippon Shokubai Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2001166318A (ja) * | 1999-12-13 | 2001-06-22 | Hitachi Ltd | 液晶表示装置 |
JP4009113B2 (ja) * | 2002-02-05 | 2007-11-14 | 株式会社日本触媒 | スペーサー粒子湿式散布用組成物 |
JP3925257B2 (ja) * | 2002-03-15 | 2007-06-06 | セイコーエプソン株式会社 | 気密チャンバにおける接続ラインの貫通構造およびこれを備えた吐出装置、並びに液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法 |
JP2004170537A (ja) * | 2002-11-18 | 2004-06-17 | Micro Jet:Kk | 液晶表示装置の製造方法 |
JP3915789B2 (ja) * | 2003-03-13 | 2007-05-16 | セイコーエプソン株式会社 | カラーフィルタ基板の製造方法 |
JP4486316B2 (ja) * | 2003-04-28 | 2010-06-23 | 大日本印刷株式会社 | 機能性素子の製造方法およびその製造装置 |
JP3994994B2 (ja) * | 2003-10-23 | 2007-10-24 | セイコーエプソン株式会社 | 有機el装置の製造方法、有機el装置、電子機器 |
-
2005
- 2005-10-19 JP JP2005304903A patent/JP5109248B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007114423A (ja) | 2007-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101609035B1 (ko) | 컬러 필터의 제조 방법 | |
JP2000171629A (ja) | カラーフィルタとその製造方法、液晶素子 | |
JP2006243171A (ja) | 表示装置用基板 | |
JP4788203B2 (ja) | カラーフィルタおよびその製造方法 | |
US20060222970A1 (en) | Color filter and method of producing same | |
JP5109248B2 (ja) | カラーフィルタの製造方法 | |
JP5002936B2 (ja) | カラーフィルタおよび液晶表示装置 | |
JP2008225082A (ja) | カラーフィルタ用基板、およびその製造方法 | |
JP2006243502A (ja) | 液晶表示素子用スペーサの形成方法およびこの方法で形成されたスペーサを備えた液晶表示素子 | |
JP2007065582A (ja) | カラーフィルタおよびその製造方法 | |
JP2007139939A (ja) | カラーフィルタの製造方法 | |
JP5381605B2 (ja) | カラーフィルタの製造方法およびカラーフィルタ | |
JP2006098555A (ja) | カラーフィルタおよびその製造方法 | |
JP4788281B2 (ja) | カラーフィルタおよび液晶表示装置 | |
JP4957057B2 (ja) | カラーフィルタおよびその製造方法 | |
JP2007178532A (ja) | カラーフィルタ基板の製造方法および液晶表示装置の製造方法 | |
JP2008225077A (ja) | カラーフィルタ用基板、およびその製造方法 | |
JP2008298887A (ja) | カラーフィルタ、および液晶表示装置 | |
JP2007272148A (ja) | カラーフィルターおよびこれを用いた液晶表示装置 | |
JP2007094185A (ja) | カラーフィルタおよび液晶表示装置 | |
JP4779772B2 (ja) | カラーフィルターおよびこれを用いた液晶表示装置 | |
JP2005010804A (ja) | 光学デバイス及びその製造方法、表示装置、電子機器、並びに検査機器 | |
JP2010102226A (ja) | カラーフィルタの製造方法およびカラーフィルタ | |
JP2001215898A (ja) | 画像表示媒体およびその製造方法 | |
JP2007271811A (ja) | カラーフィルターの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120911 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120924 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |