JP4788203B2 - カラーフィルタおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、オーバーコート層の構成によって、2つの実施態様がある。以下、それぞれの実施態様ごとにわけて説明する。
本発明のカラーフィルタの第1実施態様は、基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記基材の上記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、上記遮光部および上記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有し、上記オーバーコート層は、上記遮光部上に積層された一部の領域が撥液性物質を含有する撥液性領域とされており、上記撥液性領域上に、ビーズおよび樹脂を含有するビーズ組成物層が形成されていることを特徴とするものであって、上記オーバーコート層が、透明樹脂層のみからなり、上記撥液性領域は上記透明樹脂層表面がフッ素を含有する領域とされているものである。
以下、本実施態様のカラーフィルタの各構成ごとに詳しく説明する。
まず、本実施態様に用いられるオーバーコート層について説明する。本実施態様に用いられるオーバーコート層は、後述する着色層および遮光部を覆うように形成された透明樹脂層からなるものであって、この透明樹脂層のうち、上記遮光部と積層された一部の領域には、フッ素を含有する撥液性領域が形成されているものである。なお本実施態様において、上記撥液性領域は、後述するビーズ組成物層が形成される領域にのみ形成されることとなる。
次に、本実施態様に用いられるビーズ組成物層について説明する。上記ビーズ組成物層は、ビーズおよび樹脂を含有する層であり、上述したオーバーコート層の撥液性領域上に形成されているものであって、本実施態様のカラーフィルタが液晶表示装置に用いられる際、カラーフィルタと液晶駆動側基板とのギャップを一定に保つためのスペーサとして用いられるものである。
次に、本実施態様に用いられる着色層について説明する。本実施態様に用いられる着色層は、後述する基材上であって、遮光部により区画された開口部上に形成されるものであれば特に限定されるものではない。このような着色層は、通常、赤(R)、緑(G)、および青(B)の3色で形成される。また上記着色層における着色パターン形状は、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等の公知の配列とすることができ、着色面積は任意に設定することができる。
次に、本実施態様に用いられる遮光部について説明する。本実施態様に用いられる遮光部は、後述する基材上にパターン状に形成されるものであって、一般的なカラーフィルタに遮光部として用いられるものと同様とすることができる。
次に、本実施態様に用いられる基材について説明する。本実施態様に用いられる基材としては、通常カラーフィルタに用いられるものであれば特に限定されるものではなく、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジッド材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。
本実施態様のカラーフィルタは、上記基材、遮光部、着色層、オーバーコート層、およびビーズ組成物層を有するものであれば特に限定されるものではなく、必要に応じて例えば透明電極層等が形成されたものであってもよい。
次に、本発明のカラーフィルタの第2実施態様について説明する。本実施態様におけるカラーフィルタは、基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記基材の上記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、上記遮光部および上記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有し、上記オーバーコート層は、上記遮光部上に積層された一部の領域が撥液性物質を含有する撥液性領域とされており、上記撥液性領域上に、ビーズおよび樹脂を含有するビーズ組成物層が形成されていることを特徴とするものである。またこの際、上記オーバーコート層は、平坦化層と、その平坦化層上に形成され、光触媒およびバインダを含有する光触媒含有層とを有しており、上記撥液性領域は、上記光触媒含有層が撥液性物質を含有している領域とされる。
本実施態様に用いられるオーバーコート層は、平坦化層と光触媒含有層とを有するものであり、上記光触媒含有層の表面に撥液性物質を含有する撥液性領域が形成されているものである。以下、平坦化層および光触媒含有層についてそれぞれわけて説明する。
本実施態様に用いられる光触媒含有層は、後述する平坦化層上に形成され、光触媒およびバインダを含有する層であって、上記遮光部と積層されている領域に、撥液性物質を含有する撥液性領域がパターン状に形成されているものである。なお本実施態様において、上記撥液性領域は、上記ビーズ組成物層が形成される領域にのみ形成されることとなる。
次に、本実施態様において、オーバーコート層に用いられる平坦化層について説明する。本実施態様に用いられる平坦化層は、可視光に対して透過性を有する樹脂を含有し、着色層と遮光部との間の段差等を平坦化することが可能な層であって、上記光触媒含有層を形成可能なものであれば特に限定されるものではない。このような平坦化層としては、例えば一般的なカラーフィルタに用いられるオーバーコート層と同様とすることができる。
本実施態様のカラーフィルタは、上記基材、遮光部、着色層、オーバーコート層、およびビーズ組成物層を有するものであれば特に限定されるものではなく、必要に応じて例えば透明電極層等が形成されたものであってもよい。
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法について説明する。本発明のカラーフィルタの製造方法は、2つの実施態様がある。以下、それぞれについてわけて説明する。
まず、本発明のカラーフィルタの製造方法における第1実施態様について説明する。本実施態様のカラーフィルタの製造方法は、基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記基材の上記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、上記遮光部および上記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有するカラーフィルタ用基板の、上記オーバーコート層表面を撥液化処理する撥液化処理工程と、上記撥液化処理されたオーバーコート層のうち、上記遮光部上に積層されている領域に、パターン状にインクジェット法により硬化性樹脂含有液を塗布する硬化性樹脂含有液塗布工程と、上記硬化性樹脂含有液上にビーズを散布するビーズ散布工程と、上記硬化性樹脂含有液を硬化させる硬化工程と、上記オーバーコート層表面を洗浄する洗浄工程と、上記オーバーコート層表面を親液化処理する親液化処理工程とを有することを特徴とする方法である。
以下、本実施態様のカラーフィルタの製造方法の各工程について説明する。
まず、本実施態様における撥液化処理工程について説明する。本実施態様における撥液化処理工程は、基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記基材の上記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、上記遮光部および上記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有するカラーフィルタ用基板の、上記オーバーコート層表面を撥液化処理する工程である。
まず、本工程における撥液化処理方法の第1の態様について説明する。第1の態様における撥液化処理方法としては、上記オーバーコート層に、フッ素化合物を導入ガスとしてプラズマを照射し、オーバーコート層表面にフッ素を導入する方法である。これは、フッ素化合物を導入ガスとしてプラズマ照射をした場合、有機物にフッ素を導入することができることを利用したものである。本態様において上記プラズマ照射は、例えば真空中で行われるものであってもよく、また大気圧下で行われるものであってもよい。
次に、オーバーコート層表面を撥液化処理する方法の第2の態様について説明する。第2の態様における撥液化処理方法としては、オーバーコート層上に、光触媒およびバインダを含有し、エネルギー照射に伴う光触媒の作用により液体との接触角が低下する光触媒含有層を形成する方法である。なお、本態様による撥液化処理を行った場合、以後の工程において、上記光触媒含有層は、オーバーコート層の一部として取り扱われる。
次に、本実施態様における硬化性樹脂含有液塗布工程について説明する。本実施態様における硬化性樹脂含有液塗布工程は、上記撥液化処理されたオーバーコート層のうち、上記遮光部と積層されている領域に、パターン状にインクジェット法により硬化性樹脂含有液を塗布する工程である。
次に、本実施態様におけるビーズ散布工程について説明する。本実施態様におけるビーズ散布工程は、上記硬化性樹脂含有液上にビーズを散布する工程であり、その散布位置等は特に限定されるものではない。例えば上記硬化性樹脂含有液上にのみビーズを散布する方法等であってもよいが、本実施態様においては特に、上記オーバーコート層上全面にビーズを散布する方法であることが好ましい。これにより、効率よくビーズ散布工程を行うことができ、カラーフィルタの製造効率等の面から好ましいものとすることができるからである。またビーズの散布方法としては、一般的なカラーフィルタの製造の際に用いられる乾式法と同様とすることができる。このようなビーズの散布方法としては、一般的なカラーフィルタの製造の際に、ビーズを散布する方法と同様とすることができる。
次に、本実施態様における硬化工程について説明する。本実施態様における硬化工程は、上記硬化性樹脂含有液を硬化させる工程であり、硬化性樹脂含有液の硬化方法については、上記硬化性樹脂含有液の種類等により適宜選択される。
本実施態様における洗浄工程は、上記オーバーコート層表面を洗浄する工程である。本実施態様によれば、上記ビーズ散布工程により全面にビーズが散布された場合等、着色層が形成されている領域にもビーズが付着している可能性があり、この場合、着色層上に付着したビーズによって、液晶表示装置の輝度が低下するおそれがある。そこで、本工程により、オーバーコート層の表面を洗浄し、上記硬化性樹脂によってビーズが固着されている領域、すなわちスペーサとして用いられる領域以外に付着したビーズを除去し、液晶表示装置に用いられた際、輝度の高い高品質なカラーフィルタとするのである。
次に、本実施態様における親液化処理工程について説明する。本実施態様における親液化処理工程は、上記オーバーコート層表面を親液化処理する工程である。本実施態様においては、上述した撥液化処理工程により、上記オーバーコート層表面は、撥液性を有するものとされている。そのため、このオーバーコート層上に、配向膜等を形成する場合、オーバーコート層が配向膜等をはじいてしまい、均一に形成することが困難となる場合がある。そこで、本工程により、上記オーバーコート層が露出している領域を親液化処理し、カラーフィルタ上に均一に配向膜等を形成可能なものとするのである。
上述した撥液化処理工程において、上記プラズマ照射により、オーバーコート層表面にフッ素が導入されている場合には、上記オーバーコート層表面に紫外光を照射して上記フッ素を除去し、オーバーコート層表面を親液性とする方法、または窒素ガスを導入ガスとして、再度プラズマ照射して上記フッ素を除去し、オーバーコート層表面を親液性とする方法が用いられることが好ましい。これらの方法によれば、特別な装置等を用いることなく、効率よくオーバーコート層表面を親液化することが可能となるからである。
また、上述撥液化処理工程により、オーバーコート層上に光触媒含有層が形成されている場合(第2の態様の場合)には、上記光触媒含有層にエネルギーを照射する方法が用いられることが好ましい。この方法によれば、光触媒含有層中に含有される光触媒の作用を利用して、効率よく撥液性物質を分解または変性等することができ、オーバーコート層表面を親液化することができるからである。
本実施態様のカラーフィルタの製造方法は、上述した工程以外に、例えば透明電極層を形成する透明電極層形成工程や、上記カラーフィルタ形成用基板を形成するカラーフィルタ形成用基板形成工程等を有していてもよい。
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法の第2実施態様について説明する。本発明のカラーフィルタの製造方法の第2実施態様は、基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記基材の上記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、上記遮光部および上記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有するカラーフィルタ用基板の、上記オーバーコート層表面を撥液化処理する撥液化処理工程と、上記撥液化処理されたオーバーコート層のうち、上記遮光部上に積層されている領域に、パターン状にインクジェット法により硬化性樹脂およびビーズを含有するビーズ分散液を塗布するビーズ分散液塗布工程と、上記ビーズ分散液を硬化させる硬化工程と、上記オーバーコート層表面を親液化処理する親液化処理工程とを有することを特徴とする方法である。
以下、本実施態様のカラーフィルタの製造方法のビーズ分散液塗布工程および硬化工程について説明する。なお、上記撥液化処理工程および親液化処理工程については、上述した第1実施態様と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本実施態様におけるビーズ分散液塗布工程は、上記撥液化処理されたオーバーコート層のうち、上記遮光部上に積層されている領域に、パターン状にインクジェット法により硬化性樹脂およびビーズを含有するビーズ分散液を塗布する工程である。
次に、本実施態様における硬化工程について説明する。本実施態様における硬化工程は、上記ビーズ分散液を硬化させる工程であり、ビーズ分散液の硬化方法については、ビーズ分散液中に含有される硬化性樹脂の種類等により適宜選択される。
本実施態様のカラーフィルタの製造方法は、上述した工程以外に、例えば透明電極層を形成する透明電極層形成工程や、上記カラーフィルタ形成用基板を形成するカラーフィルタ形成用基板形成工程等を有していてもよい。
(カラーフィルタ用基板の準備)
ガラス基板からなる基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記遮光部により区画された開口部に形成された着色層と、上記遮光部および着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有するカラーフィルタ用基板を準備した。
続いて、上記オーバーコート層表面に、下記の条件で大気圧プラズマ照射することにより、撥液化処理を行った。
・導入ガス : CF4…15l/min.
・電極−基板間距離 : 2mm
・電源出力 : 160V − 5A
その後、上記オーバーコート層表面の純水との接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定した結果、105°であった。
上記撥液化処理されたオーバーコート層に、インクジェット法により、下記の硬化性樹脂含有液を1滴ずつ(液量15pl)、150μm間隔で塗布し、塗布後基板をホットプレートで80℃10分乾燥させた。結果、直径45μmの円形状に硬化性樹脂含有液のドットが形成された。
[硬化性樹脂含有液]
・熱硬化型樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート) 20wt%
・希釈溶剤 : ブチルカルビトールアセテート 80wt%
次に、上記カラーフィルタ形成用基板上に散布装置を用いて、ビーズ(積水化学製ミクロパール5μm)を均一に散布した。上記散布は、硬化性樹脂のドット上だけでなく、オーバーコート層全面とした。続いて上記カラーフィルタ用基板をオーブンにて230℃で30分熱し、上記硬化性樹脂含有液を硬化させた。この熱硬化の過程でビーズが硬化性樹脂内に沈み込むことが確認された。その後、エアナイフにより上記硬化性樹脂に付着した以外の余剰ビーズを除去し、硬化性樹脂中にビーズが固定されたビーズ組成物層を得た。1ドット中のビーズ個数は平均5個であった。
上記ビーズ組成物層が形成された基板に、下記の条件で大気圧プラズマを照射し、親液化処理を行った。
・導入ガス : N2…42l/min.
・電極−基板間距離 : 2mm
・電源出力 : 125V − 2.5A
上記プラズマ照射後、オーバーコート層の純水との接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定した結果、10°であった。
(カラーフィルタ用基板の準備)
ガラス基板からなる基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記遮光部により区画された開口部に形成された着色層と、上記遮光部および着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有するカラーフィルタ用基板を準備した。
下記材料を24時間常温にて攪拌し、撥液性付与剤を作製した。
・フルオロアルキルシラン(TSL8233 GE東芝シリコーン製)
:15.8wt%
・テトラメトキシシラン(TSL8114 GE東芝シリコーン製):52.6wt%
・0.1N塩酸 :31.6wt%
次に、チタニアゾル(STS−01 石原産業製)を水とイソプロパノールとの混合液(重量比1:1)にてTiO2濃度が0.5wt%となるように希釈した。この希釈液と1,3ブタンジオールを重量比2:1で混合し、10分間攪拌し、さらにこの液と撥液性付与剤を重量比15:1となるように添加して、10分間攪拌し光触媒含有層形成用塗工液とした。
上記光触媒含有層塗工液を、上述したカラーフィルタ用基板のオーバーコート層上にダイコート法により塗布し、150℃10分乾燥させた。これにより、厚さ0.15μmの光触媒含有層を得た。
(ビーズ組成物層形成工程)
実施例1と同様に、硬化性樹脂含有液塗布工程、ビーズ散布工程、硬化工程、および洗浄工程を行い、光触媒含有層上にビーズ組成物層を形成した。その結果、硬化性樹脂中にビーズが固定されたビーズ組成物層を得た。1ドット中のビーズ個数は平均5個であった。
低圧水銀灯の下をコンベアにて、上記ビーズ組成物層が形成されたカラーフィルタ形成用基板を搬送した。この際、700mJ/cm2の露光量の紫外線を照射して、光触媒の作用により光触媒含有層中に含有される撥液性付与剤を分解した。その結果、ビーズ組成物層が形成されている領域以外のオーバーコート層表面の純水との接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA-Z型)を用いて測定したところ10°であった。
(カラーフィルタ用基板の準備および撥液化処理工程)
実施例1と同様に、カラーフィルタ用基板を準備し、撥液化処理をおこなった。
(ビーズ分散液塗布工程および硬化工程)
続いて、撥液化処理されたオーバーコート層上に、下記の組成を有するビーズ分散液を、1滴ずつ(液量15pl)、間隔150μmで塗布した。その後、カラーフィルタ用基板をホットプレートで80℃で10分乾燥させた。続いてオーブンにて230℃で30分熱した。その結果、直径45μmの円形状にビーズ分散液のドットが形成され、そのドット中には平均5個のビーズが含有されていた。また熱硬化の過程でビーズはドット中央部に集合したことが確認された。
[ビーズ分散液]
熱硬化型樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート)18.5wt%
希釈溶剤:ブチルカルビトールアセテート 80wt%
ビーズ:積水化学製 ミクロパール 1.5wt%
なお、このビーズ分散液は、1滴15pl当り平均5個のビーズが含有されるビーズ濃度とされた。
実施例1と同様に、親液化処理を行った。オーバーコート層の純水との接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定した結果、10°であった。
(カラーフィルタ用基板の準備および撥液化処理工程)
実施例2と同様に、カラーフィルタ用基板を準備し、オーバーコート層上に光触媒含有層を形成した。
実施例3と同様に、ビーズ分散液を塗布し、硬化させた。その結果、直径45μmの円形状にビーズ分散液のドットが形成され、そのドット中には平均5個のビーズが含有されていた。また熱硬化の過程でビーズはドット中央部に集合したことが確認された。
実施例2と同様に、親液化処理を行った。オーバーコート層の純水との接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定した結果、10°であった。
2 …遮光部
3 …着色層
4 …オーバーコート層
5 …ビーズ組成物層
6 …硬化性樹脂含有液
7 …ビーズ
8 …ビーズ分散液
Claims (7)
- 基材と、前記基材上にパターン状に形成された遮光部と、前記基材の前記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、前記遮光部および前記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有し、前記オーバーコート層は、前記遮光部上に積層された一部の領域が撥液性物質を含有する撥液性領域とされており、前記撥液性領域上に、ビーズおよび樹脂を含有するビーズ組成物層が形成されていることを特徴とするカラーフィルタ。
- 前記オーバーコート層が、透明樹脂層のみからなり、前記撥液性領域は前記透明樹脂層表面がフッ素を含有する領域であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 前記オーバーコート層が、平坦化層と、前記平坦化層上に形成され、光触媒およびバインダを含有する光触媒含有層とを有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 基材と、前記基材上にパターン状に形成された遮光部と、前記基材の前記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、前記遮光部および前記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有するカラーフィルタ用基板の、前記オーバーコート層表面を撥液化処理する撥液化処理工程と、
前記撥液化処理されたオーバーコート層のうち、前記遮光部上に積層されている領域に、パターン状にインクジェット法により硬化性樹脂含有液を塗布する硬化性樹脂含有液塗布工程と、
前記硬化性樹脂含有液上にビーズを散布するビーズ散布工程と、
前記硬化性樹脂含有液を硬化させる硬化工程と、
前記オーバーコート層表面を洗浄する洗浄工程と、
前記オーバーコート層表面を親液化処理する親液化処理工程と
を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 基材と、前記基材上にパターン状に形成された遮光部と、前記基材の前記遮光部により区画された開口部上に形成された着色層と、前記遮光部および前記着色層を覆うように形成されたオーバーコート層とを有するカラーフィルタ用基板の、前記オーバーコート層表面を撥液化処理する撥液化処理工程と、
前記撥液化処理されたオーバーコート層のうち、前記遮光部上に積層されている領域に、パターン状にインクジェット法により硬化性樹脂およびビーズを含有するビーズ分散液を塗布するビーズ分散液塗布工程と、
前記ビーズ分散液を硬化させる硬化工程と、
前記オーバーコート層表面を親液化処理する親液化処理工程と
を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 前記撥液化処理工程が、オーバーコート層にフッ素化合物を導入ガスとしてプラズマ照射し、フッ素を導入する工程であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記撥液化処理工程が、オーバーコート層上に、少なくとも光触媒および撥液性を有するバインダを含有する光触媒含有層を形成する工程であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のカラーフィルタの製造方法。
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