JP2007139939A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各スペーサ部に含まれるビーズの数をほぼ均等とすることが可能な、カラーフィルタの製造方法を提供する。
【解決手段】基材1と、前記基材1上にパターン状に、かつ複数形成された着色層2とを有するカラーフィルタ用基板3の、前記着色層2どうしの境界領域7上に、少なくともビーズおよびバインダを含有するスペーサ部形成用塗工液4をインクジェット装置5より複数滴滴下し、スペーサ部6を形成するスペーサ部形成工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビーズを含有するスペーサ部形成用塗工液を用いて、インクジェット法によりスペーサ部を形成するカラーフィルタの製造方法に関するものである。
液晶表示装置は、カラーフィルタと液晶駆動側基板とを対向させ、両者の間に液晶化合物を封入して薄い液晶層を形成し、液晶駆動側基板により液晶層内の液晶配列を電気的に制御してカラーフィルタの透過光または反射光の量を選択的に変化させることによって表示を行う。
このような液晶表示装置には、スタティック駆動方式、単純マトリックス方式、アクティブマトリックス方式など種々の駆動方式があるが、近年、パーソナルコンピューターや携帯情報端末などのフラットディスプレーとして、アクティブマトリックス方式又は単純マトリックス方式の液晶パネルを用いたカラー液晶表示装置が急速に普及してきている。
図2は、アクティブマトリックス方式の液晶表示装置パネルの一例である。液晶表示装置101は、カラーフィルタ11と液晶駆動側基板であるTFTアレイ基板12とを対向させて1〜10μm程度の間隙部13を設け、この間隙部13内に液晶Lを充填し、その周囲をシール材14で密封した構造をとっている(例えば特許文献1等)。カラーフィルタ11は、基材15上に、着色層17間の境界部を遮光するために所定のパターンに形成された遮光部16と、複数の色(通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色)を所定順序に配列した着色層17と、オーバーコート層18と、透明電極膜19とが、透明基板に近い側からこの順に積層された構造をとっている。
一方、TFTアレイ基板12は、透明基板上にTFT素子を配列し、透明電極膜を設けた構造をとっている(図示せず)。また、カラーフィルタ11及びこれと対向するTFTアレイ基板12の内面側には配向膜20が設けられる。そして、着色層の背後にある液晶層の光透過率を制御することによってカラー画像が得られる。
ここで、間隙部13の厚さ、すなわちセルギャップ(カラーフィルタと液晶駆動側基板の間隙距離)は液晶層の厚さそのものであり、色ムラやコントラストムラといった表示ムラを防止し、均一な表示、高速応答性、高コントラスト比、広視野角等の良好な表示性能をカラー液晶表示装置に付与するためには、セルギャップを一定且つ均一に維持する必要がある。
セルギャップを維持する方法としては、例えば図2に示すように、間隙部13内にスペーサ部としてガラス、アルミナ又はプラスチック等からなる一定サイズの球状又は棒状粒子のビーズスペーサ部21を多数散在させ、カラーフィルタ11とTFTアレイ基板12とを貼り合わせ、液晶を注入する方法がある。この方法においては、ビーズスペーサ部の大きさをもってセルギャップが決定され、維持される。しかしながら、上記方法では、カラーフィルタ全面にビーズスペーサ部が散布されることから、着色層上にもビーズスペーサ部が散布され、この部分での光の透過率が低くなり、液晶表示装置の輝度が低くなる、という問題があった。
また、例えば図3に示すように、カラーフィルタ11の内面側であって遮光部16上(非表示領域)に、セルギャップに対応する高さを有する柱状スペーサ部22を形成する方法も一般的に行われている(例えば特許文献2等)。このような柱状スペーサ部22は、カラーフィルタの透明基板上に光硬化性樹脂を均一な厚みに塗布し、得られた塗膜をフォトリソグラフィーによってパターン露光して硬化させることにより、液晶表示装置の非表示領域に形成される。しかしながら、この方法においては、液晶表示装置が大面積化された場合等、柱状スペーサ部の高さを一定に形成することが難しく、液晶表示装置の表示ムラや表示不良が発生する場合がある、という問題があった。
そこで、ビーズを含有するスペーサ部形成用塗工液を、インクジェット方式により、液晶表示装置の非表示領域となる部分に塗布する方法も考えられている。この方法においては、通常、インクジェット装置から吐出される液滴中に、複数のビーズが含有されるものとされ、スペーサ部を形成する各領域に一滴ずつスペーサ部形成用塗工液が塗布されてスペーサ部が形成される。しかしながらこの場合、各液滴に含まれるビーズの個数にバラつきがあるため、形成された各スペーサ部に含まれるビーズの個数にバラつきが生じ、各スペーサ部の高さを均一に形成することが難しいという問題があった。また、インクジェット装置の一部のノズルが詰まった場合には、そのノズルからスペーサ部形成用塗工液が滴下されず、スペーサ部が形成されない部分が生じる、という問題もあった。
特開平8−194216号公報 特開2001−159707号公報
そこで、各スペーサ部に含まれるビーズの数をほぼ均等とすることが可能な、カラーフィルタの製造方法の提供が望まれている。
本発明は、基材と、上記基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層とを有するカラーフィルタ用基板の、上記着色層どうしの境界領域上に、少なくともビーズおよびバインダを含有するスペーサ部形成用塗工液をインクジェット装置より複数滴滴下し、スペーサ部を形成するスペーサ部形成工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法を提供する。
本発明においては、上記インクジェット法により、スペーサ部形成用塗工液を複数滴滴下してスペーサ部を形成することから、スペーサ部形成用塗工液の各液滴中に含有されるビーズの個数にバラつきがある場合であっても、最終的に形成される各スペーサ部に含まれるビーズの個数を平均化することが可能となり、各スペーサ部に含まれるビーズの個数にバラつきが少ないものとすることが可能となる。したがって、本発明によれば、カラーフィルタと液晶駆動側基板とのギャップを一定に保つことが可能なスペーサ部を有するカラーフィルタを製造することが可能となるのである。
上記発明においては、上記インクジェット装置より吐出される上記スペーサ部形成用塗工液の各液滴中に含まれるビーズの個数の平均が1〜15個の範囲内とされることが好ましい。これにより、スペーサ部形成用塗工液の各液滴中に含まれるビーズの個数のバラつきを少ないものとすることができる。したがって、各スペーサ部に含まれるビーズの個数のバラつきをより少ないものとすることが可能となる。
上記発明においては、上記スペーサ部形成用塗工液の塗布が、上記インクジェット装置の複数のノズルを用いて行われることが好ましい。これにより、上記スペーサ部形成用塗工液を複数滴滴下する際にかかる時間を短縮することができ、効率よくカラーフィルタを製造することが可能となるからである。また、一部のノズルが詰まってしまった場合であっても、他のノズルからスペーサ部形成用塗工液が塗布されるものとすることができ、スペーサ部が完全に欠けてしまうことが少ないものとすることができるからである。
本発明によれば、形成される各スペーサ部に含まれるビーズの個数のバラつきを少ないものとすることが可能となり、カラーフィルタと液晶駆動側基板とのギャップを一定に保つことが可能なスペーサ部を有するカラーフィルタを製造することが可能となるという効果を奏するものである。
本発明は、ビーズを含有するスペーサ部形成用塗工液を用いて、インクジェット法によりスペーサ部を形成するカラーフィルタの製造方法に関するものである。
本発明のカラーフィルタの製造方法は基材と、上記基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層とを有するカラーフィルタ用基板の、上記着色層どうしの境界領域上に、少なくともビーズおよびバインダを含有するスペーサ部形成用塗工液をインクジェット装置より複数滴滴下し、スペーサ部を形成するスペーサ部形成工程を有することを特徴とする方法である。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、例えば図1に示すように、基材1と、その基材1上にパターン状に形成された着色層2とを有するカラーフィルタ用基板3の、前記着色層2どうしの境界領域aに、スペーサ部形成用塗工液4を、インクジェット装置5より複数滴滴下して(図1(a))、スペーサ部6を形成する(図1(b))カラーフィルタの製造方法である。なお、上記境界領域とは、隣接する着色層と着色層との間隙、もしくは隣接する着色層どうしが重なる領域等、カラーフィルタが液晶表示装置に用いられた際、色表示に寄与しない、隣接する着色層と着色層との間の領域をいうこととする。上記境界領域には、例えば図1に示すように、遮光部7が形成されていてもよい。また上記着色層2上には、オーバーコート層やITO層等、他の層8が形成されていてもよい。
上述したように、従来、インクジェット装置により、ビーズを含有するスペーサ部形成用塗工液を塗布してスペーサ部を形成する場合、スペーサ部を形成する領域に一滴ずつスペーサ部形成用塗工液を塗布することにより、スペーサ部を形成していた。しかしながら通常、インクジェット装置から滴下されるスペーサ部形成用塗工液中に含まれるビーズの数には、正規分布で表されるようなバラつきがあるため、形成される各スペーサ部に含まれるビーズの個数にはバラつきがあり、スペーサ部の高さを均一に形成することが難しいという問題があった。
一方、本発明においては、上記スペーサ部形成用塗工液を複数滴滴下して、各スペーサ部を形成する。そのため、スペーサ部形成用塗工液の各液滴中に含まれるビーズの個数にバラつきがある場合であっても、最終的に形成されるスペーサ部中に含まれるビーズの数を平均化することが可能となる。したがって、形成される各スペーサ部に含有されるビーズの個数にバラつきが少ないものとすることができ、本発明によればカラーフィルタと液晶駆動側基板との間隙を、一定に保つことが可能なスペーサ部を有するカラーフィルタを製造することが可能となる。
以下、本発明のカラーフィルタの製造方法のスペーサ部形成工程について説明する。
(スペーサ部形成工程)
本発明におけるスペーサ部形成工程は、基材と、上記基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層とを有するカラーフィルタ用基板の、上記着色層どうしの境界領域上に、少なくともビーズおよびバインダを含有するスペーサ部形成用塗工液をインクジェット装置より複数滴滴下し、スペーサ部を形成する工程である。
本工程において、スペーサ部を形成する各領域に滴下されるスペーサ部形成用塗工液の液滴の数としては、2滴以上であれば特に限定されるものではなく、インクジェット装置から吐出されるスペーサ部形成用塗工液の液滴中に含有されるビーズの個数や、各スペーサ部に必要とされるビーズの個数等に応じて適宜選択される。通常、上記液滴の数としては、2滴〜10滴程度、中でも2滴〜5滴程度とされる。
ここで本工程において形成される各スペーサ部には、通常1個〜30個程度、中でも3個〜20個程度ビーズが含まれるものとすることが好ましい。これにより、カラーフィルタと液晶表示装置との間隙を一定に保つことが可能なスペーサ部とすることができるからである。
また本発明においては、上記インクジェット装置から吐出される上記スペーサ部形成用塗工液の液滴中に平均1個〜15個程度、特に平均1個〜10個程度ビーズが含まれるものとすることが好ましい。上記各液滴中に含まれるビーズの個数を少ないものとすることにより、各液滴中に含まれるビーズの個数のバラつきの正規分布の幅を小さくすることが可能となり、各液滴中におけるビーズの個数のバラつきが少ないものとすることができるからである。
なお、本工程において上記スペーサ部形成用塗工液の液滴中に、上記範囲内ビーズを含有させる方法としては、例えば上記スペーサ部形成用塗工液の液滴の大きさを調整する方法や、上記スペーサ部形成用塗工液中に含有されるビーズおよびバインダの濃度を低くする方法等が挙げられる。
上記液滴の大きさを調整し、各液滴中に上記範囲内ビーズを含有させる場合には、インクジェット装置から吐出されるスペーサ部形成用塗工液の各液滴の量を5pl〜40pl程度、中でも10pl〜30pl程度とすることが好ましい。上記スペーサ部形成用塗工液の液滴の量の調整は、例えばインクジェット装置のノズル径を調整したり、インクジェット装置の液滴吐出時の電圧を調整すること、パルス幅(電圧印加時間)を調整すること等によって行うことができる。
またスペーサ部形成用塗工液中のビーズおよびバインダの濃度を低くする方法としては、例えばスペーサ部形成用塗工液中の溶剤の濃度を高くすることにより、上記ビーズおよびバインダの濃度を低くする方法等が挙げられる。
ここで本工程に用いられるインクジェット装置としては、上記スペーサ部形成用塗工液を塗布可能なものであれば特に限定されるものではなく、一般的なカラーフィルタの製造に用いられるインクジェット装置と同様のものを用いることができる。上記インクジェット装置としては、スペーサ部を形成する各領域にスペーサ部形成用塗工液を複数滴滴下してスペーサ部を形成する際、1つのノズルから複数回にわたり、液滴を吐出するもの等であってもよいが、本発明においては特に、スペーサ部を形成する各領域に、複数のノズルから同時、もしくは連続的に液滴を滴下して、スペーサ部を形成するものであることが好ましい。これにより、スペーサ部を形成する各領域に、効率よくスペーサ部形成用塗工液を複数滴吐出することが可能となり、効率よく各スペーサ部を形成することが可能となるからである。またさらに、一部のノズルが詰まってしまった場合であっても、他のノズルからスペーサ部形成用塗工液が塗布されるものとすることができ、スペーサ部が完全に欠けてしまうことが少ないものとすることができるからである。
なお、本工程においては、上記スペーサ部形成用塗工液をインクジェット装置より複数滴滴下した後、スペーサ部形成用塗工液に含有されるバインダの種類等に合わせて上記スペーサ部形成用塗工液の乾燥や硬化等を行うこととなる。このような乾燥方法、もしくは硬化方法については、一般的な硬化性樹脂の乾燥方法または硬化方法と同様とすることができる。
ここで本工程において、上記スペーサ部形成用塗工液が塗布されてスペーサ部が形成される箇所については、カラーフィルタの種類等により適宜選択され、例えば全ての上記境界領域上にスペーサ部が形成されてもよく、また上記境界領域のうち、一部の領域のみにスペーサ部が形成されてもよい。本発明においては、通常、1000μm角に形成されるスペーサ部の形成領域の合計が1000μm〜96000μm程度、中でも4000μm〜13000μm程度となるように、調整されて形成されていることが好ましい。このような密度でスペーサ部を形成することにより、カラーフィルタが液晶表示装置に用いられた際、カラーフィルタと液晶駆動側基板との間隙を一定に保つことが可能となるからである。
また、形成されるスペーサ部の高さは、カラーフィルタの種類や、上記ビーズの種類等により適宜選択されるが、通常1.0μm〜8μm程度、中でも2μm〜6μm程度とされることが好ましい。
また形成されるスペーサ部の大きさや形状等としては、カラーフィルタの種類等に応じて適宜選択されることとなるが、本発明においては、個々のスペーサ部の高さが1/2となる部分での断面積が500μm〜8000μm程度、中でも700μm〜2800μm程度、特に1250μm〜1600μm程度となるように形成されることが好ましい。これにより、上記着色層どうしの境界領域上からはみ出すことなくスペーサ部を形成することが可能となり、カラーフィルタの輝度を低下させることの少ないものとすることができる。したがって、高輝度な液晶表示装置を形成可能なカラーフィルタとすることができるからである。
また本工程に用いられるスペーサ部形成用塗工液としては、少なくともビーズおよびバインダを含有するものであり、硬化した後、カラーフィルタと液晶駆動側基板との間隙を一定に保つことが可能なものであれば特に限定されるものではない。
上記バインダとしては、硬化性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば熱硬化性樹脂であってもよく、また光硬化性樹脂であってもよい。具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
また、上記ビーズとしては、一般的なカラーフィルタにビーズスペーサ部として用いられるものと同様のものを用いることができ、例えば、ガラス、シリカ、金属酸化物(MgO、Al23)などの無機化合物の多孔質体や非多孔質体、中空体等や、ジビニルベンゼンポリマー、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリル、ナイロン、シリコーン樹脂などのプラスチック類等を用いることができる。またこのようなビーズの表面は、スペーサ部形成用塗工液中に含有されるバインダ等との相溶性を良好なものとするために、表面処理が施されたもの等であってもよい。
また上記ビーズの形状についても、特に限定されるものではなく、一般的なカラーフィルタにビーズスペーサ部として用いられるものと同様の形状を有するものを用いることができるが、特にスペーサ部の高さの制御の面から球状であることが好ましい。またこの際、粒子径は1.0μm〜8.0μm程度、中でも2.5μm〜5.5μm程度であることが好ましい。これにより、インクジェット装置からビーズを吐出することが可能であり、またカラーフィルタ用基板上に吐出された際に、スペーサ部として用いることが可能となるからである。上記粒子径は、光学顕微鏡やSEM(走査型電子顕微鏡)により拡大して測定することにより得られる値である。
本発明においては、上記スペーサ部形成用塗工液中に含有されるビーズの質量を1とした場合に、上記スペーサ部形成用塗工液中に含有されるバインダの量が1〜20の範囲内、中でも1〜10の範囲内とされることが好ましい。これにより、例えばカラーフィルタ上に形成される配向膜をラビングする際等に、ビーズが剥がれてしまうこと等のないものとすることができ、スペーサ部とカラーフィルタ用基板との接着性を良好なものとすることができるからである。
なお、上記スペーサ部形成用塗工液中には、バインダおよびビーズの他に、上記バインダにあわせて適宜溶剤や添加剤等が含有されていてもよい。上述したように、スペーサ部形成用塗工液中のバインダおよびビーズの濃度を調整する場合には、これらの溶剤や添加剤等の量が適宜調整されることとなる。なお、このようなスペーサ部形成用塗工液に用いられる溶剤や各種添加剤としては、一般的なインクジェット用インクに用いられるものと同様とすることができる。
また、本工程に用いられるカラーフィルタ用基板としては、基材および、その基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層を有するものであれば、特に限定されるものではなく、上述したように、着色層どうしの境界領域に遮光部が形成されているものであってもよく、また上記着色層上にオーバーコート層やITO層が形成されているもの等であってもよい。
このようなカラーフィルタ用基板に用いられる基材や着色層、遮光部、オーバーコート層、ITO層等については、一般的なカラーフィルタに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの詳しい説明は省略する。
ここで、本発明において上記カラーフィルタ用基板は、上記カラーフィルタ用基板のうち、上記スペーサ部が形成される領域が、上記スペーサ部を形成するパターン状に親液化されているものであってもよく、また少なくともスペーサ部が形成される領域およびその周辺部が撥液性を有するものとされているもの等であってもよい。上記カラーフィルタ用基板の、スペーサ部を形成する領域が、パターン状に親液化されている場合には、この親液性のパターンを利用して高精細にスペーサ部を形成することが可能となる。一方、カラーフィルタ用基板の上記表面が撥液化されている場合には、上記スペーサ部形成用塗工液をインクジェット装置により滴下した際、スペーサ部形成用塗工液が濡れ広がらないものとすることができ、目的とする領域に、所定の量スペーサ部形成用塗工液を塗布することが可能となるからである。
上記カラーフィルタ用基板の、スペーサ部を形成する領域をパターン状に親液化する方法としては、例えばエネルギー照射に伴う光触媒の作用により濡れ性が変化する濡れ性変化層をカラーフィルタ用基板表面に形成し、この濡れ性変化層の濡れ性をパターン状に変化させる方法等とすることができる。このような濡れ性変化層を利用して、親液性のパターンを形成する方法としては、例えば特開2002−40230公報や、特開2003−105029公報等に記載された方法を用いることができる。
また、カラーフィルタ用基板の、少なくともスペーサ部が形成される領域およびその周辺部を撥液化する方法としては、例えば上記境界領域に形成される部材を、撥液性を有する材料を用いて形成する方法や、撥液性を有する層をカラーフィルタ用基板全面、もしくはパターン状に形成する方法等が挙げられる。なお、上記撥液性を有する層としては、一般的な撥液性を有する層を形成する際に用いられるフッ化炭素や、フルオロアルキルシランを含有する層等とすることができる。なお、本発明においては、特に表面張力40mN/mの液体との接触角が、30°以上、中でも50°以上である層が用いられることが好ましい。上記の接触角は、接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)によって測定される値である。
(その他の工程)
また、本発明のカラーフィルタの製造方法においては、上記スペーサ部形成工程を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えばカラーフィルタ用基板を形成するカラーフィルタ用基板形成工程や、上記オーバーコート層やスペーサ部上に、配向膜を形成する配向膜形成工程等を有していてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
[実施例]
(カラーフィルタ用基板の準備)
ガラス基板からなる基材と、上記基材上にパターン状に形成された遮光部と、上記遮光部により区画された開口部に形成された着色層と、上記遮光部および着色層を覆うように形成された透明導電膜とを有するカラーフィルタ用基板を準備した。
(スペーサ部形成工程)
下記の組成を有し、15plあたりにビーズが平均2.5個含有されるようなスペーサ部形成用塗工液を作製した。上記スペーサ部形成用塗工液を、インクジェット法により、上記カラーフィルタ用基板のスペーサ部を形成する領域に、吐出量15plで2滴ずつ吐出し、スペーサ部を形成した。形成された各スペーサ部に含有されるビーズの個数の平均、標準偏差、およびスペーサ部内にビーズが含まれていない確率を下記の表1に示す。
[スペーサ部形成用塗工液の組成]
熱硬化性樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート)…20.0wt%
希釈溶剤:ブチルカルビトールアセテート …79.3wt%
ビーズ:積水化学社製ミクロパール …0.7wt%
[比較例]
下記の組成を有し、15plあたりにビーズが平均5個含有されるようなスペーサ部形成用塗工液を用いた以外は、実施例と同様にカラーフィルタ用基板上にスペーサ部を形成した。形成された各スペーサ部に含有されるビーズの個数の平均、標準偏差、およびスペーサ部内にビーズが含まれていない確率を下記の表1に示す。
[スペーサ部形成用塗工液の組成]
熱硬化性樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート)…20wt%
希釈溶剤:ブチルカルビトールアセテート …78.6wt%
ビーズ:積水化学社製ミクロパール …1.4wt%
Figure 2007139939
[評価]
実施例および比較例から、2滴滴下してスペーサ部を形成した場合、すなわち実施例の方が、個数の分布が狭くなることが確認された。また、スペーサ部中にビーズが全く含まれていない確率も低下することが確認された。
本発明のカラーフィルタの製造方法の一例を示す工程図である。 従来のカラーフィルタを説明するための説明図である。 従来のカラーフィルタを説明するための説明図である。
符号の説明
1 …基材
2 …着色層
3 …カラーフィルタ用基板
4 …スペーサ部形成用塗工液
5 …インクジェット装置
6 …スペーサ部

Claims (3)

  1. 基材と、前記基材上にパターン状に、かつ複数形成された着色層とを有するカラーフィルタ用基板の、前記着色層どうしの境界領域上に、少なくともビーズおよびバインダを含有するスペーサ部形成用塗工液をインクジェット装置より複数滴滴下し、スペーサ部を形成するスペーサ部形成工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 前記インクジェット装置より吐出される前記スペーサ部形成用塗工液の各液滴中に含まれるビーズの個数の平均が1〜15個の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
  3. 前記スペーサ部形成用塗工液の塗布が、前記インクジェット装置の複数のノズルを用いて行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタの製造方法。
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