JP2007094185A - カラーフィルタおよび液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材1、および前記基材1上にパターン状に複数形成された着色層2と、前記着色層2上および/または前記着色層2どうしの境界領域上に形成され、ビーズおよびバインダを含有するスペーサ部3とを有するカラーフィルタであって、前記スペーサ部3は、前記ビーズが、前記スペーサ部3の端部から前記ビーズの平均粒径以上、前記スペーサ部3の中心側の領域にのみ含有されていることを特徴とするカラーフィルタ。
【選択図】図1
Description
まず、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、基材、および上記基材上にパターン状に複数形成された着色層と、上記着色層上および/または上記着色層どうしの境界領域上に形成され、ビーズおよびバインダを含有するスペーサ部とを有するカラーフィルタであって、上記スペーサ部は、上記ビーズが、上記スペーサ部の端部から上記ビーズの平均粒径以上、上記スペーサ部の中心側の領域にのみ含有されているものである。
以下、本発明のカラーフィルタの各構成ごとに詳しく説明する。
まず、本発明に用いられるスペーサ部について説明する。本発明に用いられるスペーサ部は、後述する着色層上および/または上記着色層どうしの境界領域上に形成されるものであり、ビーズおよびバインダを含有するものである。またさらに、スペーサ部中に含有されている上記ビーズが、上記スペーサ部の端部から上記ビーズの平均粒径以上、スペーサ部の中心側の領域にのみ含有されているものである。
次に、本発明に用いられる着色層について説明する。本発明に用いられる着色層は、後述する基材上に、パターン状に、かつ複数形成されるものであれば特に限定されるものではない。隣り合う着色層と着色層との間には、間隙が設けられていてもよく、また隣接する着色層どうしが重なりあうように、形成されていてもよい。また上述したように、隣接する着色層どうしの間に、遮光部が設けられていてもよい。
次に、本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材としては、通常カラーフィルタに用いられるものであれば特に限定されるものではなく、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジッド材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。本発明のカラーフィルタは、上記基材、着色層、およびスペーサ部を有するものであれば特に限定されるものではない。例えば上記着色層どうしの境界領域に、上述したように遮光部が形成されているものであってもよく、また上記着色層上にオーバーコート層やITO層が形成されているものであってもよい。またさらに、本発明のカラーフィルタが、視野角度改善モードの一つである複数配向分割型垂直配向モード、すなわちMulti-domain Vertical Aligned(MVA)方式の液晶表示装置に用いられる場合等には、液晶配向制御用突起状部材等を有するものであってもよい。なお、本発明のカラーフィルタに用いられるオーバーコート層やITO層、液晶配向制御用突起状部材等については、一般的なカラーフィルタに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの詳しい説明は省略する。
次に、本発明の液晶表示装置について説明する。本発明の液晶表示装置は、上述したカラーフィルタを有するものである。本発明においては、上記カラーフィルタを有するものであれば、その構成は特に限定されるものではなく、一般的な液晶表示装置と同様とすることができる。具体的には、上記カラーフィルタと、対向して配置される液晶駆動側基板と、その対向基板との間に封入された液晶とを有するもの等とすることができる。
(カラーフィルタ用基板の準備)
ガラス基板からなる基材と、上記基材上にパターン状に形成されて遮光部と、上記遮光部により区画された開口部に形成された着色層と、上記遮光部及び着色層を覆うように形成された保護層とを有するカラーフィルタ用基板を準備した。
下記材料を24時間常温にて攪拌し、加水分解共重合溶液を作製した。
・フルオロアルキルシラン(TSL8233 GE東芝シリコーン製)
:15.8wt%
・テトラメトキシシラン(TSL8114 GE東芝シリコーン製):52.8wt%
・0.1N塩酸 :31.6wt%
次に上記加水分解共重合溶液とイソプロピルアルコールと1,3ブタンジオールを重量比1:10:5で混合し、10分攪拌し、撥液層形成用塗工液とした。
上記撥液層形成用塗工液を上述したカラーフィルタ用基板の保護層上にダイコート法により塗布し、150℃10分乾燥させた。これにより厚さ15nmの撥液層を得た。上記撥液層の表面張力が40mN/mの液体との接触角は70°であった。上記液体との接触角は接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)によって測定した。
上記パターニング用層上に下記の組成を有するスペーサ部形成用塗工液を、1滴ずつ(15pl)、間隔510μmで塗布し、ホットプレートで80℃10分乾燥させ、その後オーブンにて230℃で30分熱した。その結果直径40μmの円形状のドットが形成され、そのドットの中には平均5個のビーズが含有されたスペーサを得た。このとき、スペーサ部の端部からビーズ平均粒径分以上内側に全てのビーズは存在した。上記スペーサ部の形状の観察は、走査型電子顕微鏡等によって行った。
[スペーサ部形成用塗工液の組成]
熱硬化型樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート):18.5wt%
希釈溶剤:ブチルカルビトールアセテート、マロン酸ジメチルの混合:80.0wt%
ビーズ:積水化学製ミクロパール 平均粒径4μm :1.5wt%
なお、ビーズの比重:スペーサ部形成用塗工液の比重は100:97であった。
続いて、真空紫外光の下をコンベアにて、上記スペーサが形成されたカラーフィルタ用基板を搬送した。この際1500mJ/cm2の露光量の紫外線を照射し、撥液層を分解した。その結果スペーサ領域以外のパターニング用層表面の表面張力が40mN/mの液体との接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定したところ10°であった。
端部から平均粒径2個分以上内側にビーズが位置している全てのスペーサ部に、20mNの荷重を掛けて上記スペーサ部の弾性変形量を測定した。そのときのスペーサ部の変形量は、ビーズを1個含有するスペーサ部で約2.5μm、ビーズ5個含有するスペーサ部で約0.9μmと一定であった。なお測定機は株式会社フィッシャーインストルメンツ製微小硬度計フィッシャースコープH100を使用した。
上記実施例に記載されたスペーサ部形成用塗工液の組成比を下記の示すように変更した以外は、実施例と同様の工程にてカラーフィルタを形成した。その結果直径40μmの円形状のドットが形成され、そのドットの中には平均5個のビーズが含有されたスペーサを得た。このとき、スペーサ部の端部からの距離が、ビーズ平均粒径以下となる範囲にビーズが存在するものが多数あった。
[スペーサ部形成用塗工液の組成]
熱硬化型樹脂:アクリル樹脂(主成分グリシジルメタクリレート):20.0wt%
希釈溶剤:ブチルカルビトールアセテートとケイ皮酸エチルの混合:78.5wt%
ビーズ:積水化学製ミクロパール 平均粒径4μm :1.5wt%
なお、ビーズの比重:スペーサ部形成用塗工液の比重は100:90であった。
上記各スペーサ部に、20mNの荷重を掛けて上記スペーサ部の弾性変形量を測定した。ビーズが、スペーサ部の端部からの距離が、ビーズの平均粒径1/2個分から平均粒径1個分となる位置に1個存在しているスペーサ部では、スペーサ部の変形量が約2.5μm〜約3.2μmとなり、ばらつきが大きかった。またビーズがスペーサ部の端部から平均粒径1/2個分から3/4個分の間にビーズが5個存在しているスペーサ部では変形量は約1.6μmであり、端部から平均粒径2個以上内側に5個ビーズが位置するスペーサ部の変形量約0.9μmに対して大きくなった。なお測定機は株式会社フィッシャーインストルメンツ製微小硬度計フィッシャースコープH100を使用した。
2 …着色層
3 …スペーサ部
4 …ビーズ
Claims (3)
- 基材、および前記基材上にパターン状に複数形成された着色層と、前記着色層上および/または前記着色層どうしの境界領域上に形成され、ビーズおよびバインダを含有するスペーサ部とを有するカラーフィルタであって、
前記スペーサ部は、前記ビーズが、前記スペーサ部の端部から前記ビーズの平均粒径以上、前記スペーサ部の中心側の領域にのみ含有されていることを特徴とするカラーフィルタ。 - 前記スペーサ部が、インクジェット法により形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタを有することを特徴とする液晶表示装置。
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JP2005285489A JP2007094185A (ja) | 2005-09-29 | 2005-09-29 | カラーフィルタおよび液晶表示装置 |
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JP2009134274A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-06-18 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置の作製方法 |
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