JP2000347191A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2000347191A
JP2000347191A JP11161305A JP16130599A JP2000347191A JP 2000347191 A JP2000347191 A JP 2000347191A JP 11161305 A JP11161305 A JP 11161305A JP 16130599 A JP16130599 A JP 16130599A JP 2000347191 A JP2000347191 A JP 2000347191A
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crystal display
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JP11161305A
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English (en)
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Shigefumi Kuramoto
成史 倉本
Hironobu Toribuchi
浩伸 鳥淵
Shinji Wakatsuki
伸治 若槻
Norikuni Sasaki
令晋 佐々木
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサをインクジェット方式にて分散配置
するに際し使用する溶媒が水を含有するような表面張力
の高いものであってもスペーサの凝集が発生しにくく、
また、スペーサの移動の起こりにくい液晶表示装置、そ
の製造方法およびスペーサの分散配置方法を提供する。 【解決手段】 固体微粒子とバインダー樹脂とを含むス
ペーサを用いる、および/または、有機質無機質複合体
微粒子を含むスペーサを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置、そ
の製造方法およびスペーサの分散配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、LCDを製造する際にスペー
サの基板上への散布は湿式や乾式散布が行われている。
しかしながら、スペーサは画素上にも分散配置されるた
め、スペーサの存在部分は表示されず、しかも、スペー
サ自身や、液晶の配向乱れによるスペーサ周囲は、バッ
クライトの光が通過するという光抜けが発生し、その結
果、LCDのコントラスト低下やざらつきの要因となっ
て表示品位が大幅に低下するという問題があった。特に
モニターやテレビ等の大面積LCDの用途においては、
高表示品位の達成が必須の課題であった。
【0003】そこで、画素以外の非表示領域へスペーサ
を配置する方法や、カラーフィルタのブラックマトリク
ス上に柱状のスペーサを形成する方法が知られている。
スペーサを配置する方法としては、スペーサをインクジ
ェット方式により基板上へ配置する方法が知られている
(ASIA DISPLAY 98 p203〜20
6)。この方法では、スペーサとしてジビニルベンゼン
系粒子を用いて行うことが開示されている。しかしなが
ら、スペーサをインクジェット方式で散布後、溶媒が蒸
発する際スペーサの移動により凝集が発生しやすく溶媒
の選択が重要である。水系の溶媒では表面張力が高く、
溶媒蒸発時にスペーサの凝集が発生しやすく、逆にスペ
ーサの凝集を防ぐために表面張力の低い溶媒を用いると
配向膜にダメージを与える問題があった。また、基板サ
イズが大型になったり(例えば550×650mm以
上)、パネルサイズが大きくなったり(例えば14イン
チ以上)すると、パネル製造工程においてスペーサが移
動しやすいため、ギャップ均一性が悪くなったり、画素
部へスペーサが移動してコントラスト低下を引き起こす
問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、スペーサをインクジェット方式にて分散配置す
るに際し使用する溶媒が水を含有するような表面張力の
高いものであってもスペーサの凝集が発生しにくく、ま
た、スペーサの移動の起こりにくい液晶表示装置、その
製造方法およびスペーサの分散配置方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を提供する。 (1) 液晶材料を介在して対向配置された一対の電極基板
と、前記電極基板間にインクジェット方式にて選択的に
分散配置されて前記電極基板の間隔を保持するスペーサ
とを備えた液晶表示装置であって、前記スペーサが固体
微粒子とバインダー樹脂とを含むことを特徴とする、お
よび/または、前記スペーサが有機質無機質複合体粒子
を含むことを特徴とする。
【0006】(2) 液晶材料を介在して対向配置された一
対の電極基板と、前記電極基板間に選択的に分散配置さ
れて前記電極基板の間隔を保持するスペーサとを備えた
液晶表示装置の製造方法において、固体微粒子とバイン
ダー樹脂とを含むスペーサをインクジェット方式にて所
定の位置に分散配置することを特徴とする、および/ま
たは、有機質無機質複合体微粒子を含むスペーサをイン
クジェット方式にて所定の位置に分散配置することを特
徴とする。
【0007】(3) 基板上にスペーサを分散配置させる方
法であって、固体微粒子とバインダー樹脂とを含むスペ
ーサをインクジェット方式にて所定の位置に分散配置す
ることを特徴とする、、および/または、有機質無機質
複合体粒子を含むスペーサをインクジェット方式にて所
定の位置に分散配置することを特徴とする、スペーサの
分散配置方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の液晶表示装置の構成につ
いて図1を参照しながら説明する。本発明の液晶表示装
置は、液晶材料を介在して対向配置された一対の電極基
板(第1電極基板110と第2電極基板120)と、ス
ペーサとを備える。第1電極基板110は、第1基板1
1と、第1基板11の表面に形成された電極5とを有す
る。第2電極基板120は、第2基板12と、第2基板
12の表面に形成された電極5とを有する。第1電極基
板110と第2電極基板120とはその周辺部でシール
材2によって接着されている。スペーサは、前記基板間
に選択的に分散配置されて、前記基板の間隔を保持する
ものであり、シール材2中に分散するシール部スペーサ
3と面内に分散する面内スペーサ8とが存在する。液晶
材料7は、第1電極基板110と第2電極基板120と
の間に封入されており、第1電極基板110と第2電極
基板120とシール材2とで囲まれた空間に充填されて
いる。
【0009】本発明ではスペーサ(主として面内スペー
サ)をインクジェット方式を用いて所定の位置に分散配
置する。インクジェット方式は、インク滴の生成原理に
より、連続ジェット方式とドロップ・オン・デマンド方
式の2方式に分類される。本発明では、いずれの方式も
好ましく採用できる。連続ジェット方式は、インク滴を
連続して生成させ、記録信号に応じてインク滴を選択し
て記録を行う方式である。連続ジェット方式ではインク
滴の発生を定常状態で行わせるため、インク滴の発生周
期を短くすることができ高速記録が可能である。また、
噴出したインク滴の飛翔速度も速いため、ノズルと記録
媒体までの間隔を離すことができるので、曲面などへの
記録も可能である。連続ジェット方式には、Sweet
型、マイクロドット型、Herz型、IRIS型などが
ある。
【0010】Sweet型では、外部からノズルに機械
的振動を与え、その周波数を液滴の自然発生的な分裂速
度と一致させ、分裂した液滴の質量が同一の質量になる
ように発生した液滴を利用する。具体的には、ノズル部
にピエゾ圧電素子を取り付け、インクの分裂周期で加振
し、均一なインク滴を発生させる。インクが分裂する部
分に荷電電極を設け、インク滴を帯電させる。この帯電
したインク滴は偏向電極の間を通過する。インク滴は電
界により垂直方向の静電力を受けて、その軌道が変化す
る。このときの偏向電圧の加え方により、2値偏向型と
多値偏向型がある。
【0011】マイクロドット型は、インク滴が分裂する
際にインク滴の間にサテライトと呼ばれる小滴を取り出
して記録を行う方式である。この方法では一対の電極の
各々に異なる電圧を印加することにより、帯電と偏向の
両方の動作を行わせる。Herz型では、細いノズルか
ら加圧したインクを噴出させ、インク滴をリング状の電
極中を通過させる。電極に電圧を印加するとインク滴に
帯電した電荷の反発力によって、スプレー状の細かい霧
へ分裂する。分裂してスプレーとなったときは記録せ
ず、分裂しないときのインク滴を記録に用いる。
【0012】IRIS型は、Herz型の改良形で、ピ
エゾ振動子をノズルに設置することによりインク滴の大
きさを一定に保つようにしているのが特徴である。ドロ
ップ・オン・デマンド方式は、記録信号に応じてインク
を噴出させる方式である。記録速度は連続ジェット方式
に比べ遅いが、全体の機構としては簡単になる。ドロッ
プ・オン・デマンド方式には、圧力パルス方式、サーマ
ルジェット方式、ERF方式などがある。
【0013】圧力パルス方式は、ピエゾ圧電素子などを
用い、インクチャンバ内で圧力波を発生させ、インクを
噴出させる方式であり、プリントヘッドの構造により、
Stemme方式、Gould方式、Kyser方式な
どがある。サーマルジェット方式は、ノズル内に発熱素
子を設け、インクを気化させて気泡とし、この気泡によ
りインクが押し出されてノズルにより噴出される。
【0014】ERF方式は、プリントヘッドがインクの
流路とそれを挟むように設けられた一対の電極からな
り、ERFインクはポンプなどにより加圧されている。
電極間に電圧が印加されるとインクに加わる見かけの圧
力が0となり、インクはノズルから噴出されず、電極の
電圧を0にするとインクは加圧されているのでノズルよ
り噴出する。
【0015】スペーサを分散配置する場合には、まず液
晶表示装置の電極基板上、あるいはカラーフィルタ上の
どの位置に配置するのか決めなければならない。液晶表
示装置のコントラスト向上や高表示品位の達成には画素
領域すなわち表示領域にスペーサを分散配置するのは好
ましくなく、非画素領域すなわち非表示領域にスペーサ
を分散配置することが好ましい。画素領域に分散配置さ
れるとスペーサの存在部分が表示されず、スペーサ自身
や、液晶の配向乱れによりスペーサ周囲は光抜けが発生
するからである。したがって、例えば、TNモードの場
合には、文字や図案の周辺や間隙等、表示に直接かかわ
らない領域のみにスペーサを分散配置させることが好ま
しい。また、例えば、STNモードの場合には、電極基
板の透明電極がストライプ状に配列されているので、そ
れらの透明電極の間隙にスペーサを分散配置させること
が好ましい。また、例えば、TFTやSTNのカラー表
示の場合、カラーフィルタの画素のR、G、B以外の部
分、すなわち、ブラックマトリクス上に分散配置させる
ことが好ましい。また、カラーフィルタのある基板と対
向した電極基板上に分散配置する場合は、ブラックマト
リクスに対する位置へ分散配置させることが好ましい。
【0016】また、分散配置させるスペーサの位置の数
は、液晶表示装置のセルギャップが均一に保持できれば
特に限定はないが、少なすぎるとギャップの均一性が悪
くなり、多すぎると低温発泡等が発生し易くなる。ま
た、分散配置の数は表示領域の一つの画素の大きさによ
っても左右される。本発明の液晶表示装置に用いられる
スペーサについて説明する。
【0017】本発明において用いられるスペーサは、固
体微粒子を含むものであるが、(1) 固体微粒子とバイン
ダー樹脂とを含むスペーサ(スペーサ1)であるか、お
よび/または、(2) 有機質無機質複合体微粒子を含むス
ペーサ(スペーサ2)であり、最も好ましくは、スペー
サ1とスペーサ2の性質を兼ね備えた、有機質無機質複
合体微粒子とバインダー樹脂とを含むスペーサである。
バインダー樹脂を含むことで、モニターやテレビ等に用
いられるような基板サイズが大型の場合(例えば550
×650mm以上)や、パネルサイズが大きい場合(例
えば14インチ以上、好ましくは15インチ以上、さら
には17インチ以上)にも、スペーサの移動を防止する
ことができる。固体微粒子として有機質無機質複合体微
粒子を用いることで、使用する溶媒が水を含有する表面
張力の高いものであってもスペーサの凝集を起こさない
利点が得られる。また、電極基板、配向膜、カラーフィ
ルタの損傷防止や両電極基板間の隙間距離の均一性が得
やすくなる。
【0018】上記固体微粒子の平均粒子径は、好ましく
は1〜30μm、より好ましくは1〜20μm、最も好
ましくは1〜15μmである。平均粒子径が上記範囲を
外れると、スペーサーとして用いられないことがある。
上記固体微粒子の粒子径の変動係数(CV)は、好まし
くは10%以下、より好ましくは8%以下、さらに好ま
しくは6%以下である。粒子径の変動係数が10%を超
えると、液晶層の厚みを均一かつ一定に保持することが
困難となり、画像ムラを起こしやすくなる。
【0019】上記固体微粒子の形状は、球状、針状、板
状、鱗片状、破砕状、俵状、まゆ状、金平糖状等の任意
の粒子形状で良く、特に限定されないが、液晶表示板の
隙間距離を均一に一定とする上では球状が好ましい。こ
れは、粒子が球状であると、すべてまたはほぼすべての
方向について一定またはほぼ一定の粒径を有することが
できるからである。
【0020】スペーサ1においては、固体微粒子として
は、特に限定はされないが、たとえば、有機架橋重合体
粒子、無機系粒子、有機質無機質複合体粒子等を用いる
ことができる。これらの中でも、ビニル系架橋重合体粒
子および有機質無機質複合体粒子が、電極基板、配向膜
またはカラーフィルターの損傷防止や両電極基板間の隙
間距離の均一性を得やすい点で好ましく、さらに有機質
無機質複合体粒子が使用する溶媒が水を含有する表面張
力の高いものであってもスペーサの凝集を起こさない点
で最も好ましい。
【0021】前記有機架橋重合体粒子としては、特に限
定はされないが、たとえば、ジビニルベンゼン等のビニ
ル基を2個以上有する架橋性ビニル単量体を単独で重合
あるいは他のビニル単量体と共重合させて得られるジビ
ニルベンゼン架橋樹脂粒子(特開平1−144429号
公報参照)等のビニル系架橋重合体粒子が挙げられる。
【0022】前記無機系粒子としては、特に限定はされ
ないが、たとえば、ガラス、シリカ、アルミナ等の球状
微粒子等が挙げられる。前記有機質無機質複合体粒子
は、有機質部分と無機質部分とからなる複合粒子であ
る。この有機質無機質複合体粒子において、前記無機質
部分の割合は、特に限定はされないが、たとえば、前記
有機質無機質複合体粒子の重量に対して、無機酸化物換
算で、好ましくは10〜90wt%、より好ましくは2
5〜85wt%、より好ましくは30〜80wt%の範
囲である。無機質部分の割合を示す無機酸化物換算と
は、有機質無機質複合体粒子を空気中などの酸化雰囲気
中で高温(たとえば1000℃)で焼成した前後の重量
を測定することにより求めた重量百分率で示される。有
機質無機質複合体粒子の無機質部分の割合が、無機酸化
物換算で前記範囲を下回ると、有機質無機質複合体粒子
が軟らかくなり、電極基板への散布個数が増えることが
あり、また、前記範囲を上回ると、硬すぎて配向膜の損
傷やTFTの断線が生じやすくなることがある。
【0023】このような有機質無機質複合体粒子として
は、特に限定はされないが、たとえば、有機ポリマー骨
格と、前記有機ポリマー骨格中の少なくとも1個の炭素
原子にケイ素原子が直接化学結合した有機ケイ素を分子
内に有するポリシロキサン骨格とを含み、前記ポリシロ
キサン骨格を構成するSiO2 の量が10wt%以上で
ある、有機質無機質複合体粒子等を挙げることができ
る。有機ポリマー骨格としては、ビニル系ポリマーがギ
ャップコントロールを制御できる高復元性を与えるた
め、好ましい。有機質無機質複合体粒子は、染料および
/または顔料を含むことで着色されていてもよい。
【0024】有機質無機質複合体粒子の製造方法として
は、特に限定されないが、たとえば、縮合工程と重合工
程と熱処理工程とを含む下記の製造方法が挙げられる。
縮合工程は、ラジカル重合性基含有シリコン化合物を用
いて加水分解・縮合する工程である。ラジカル重合性基
含有シリコン化合物は、次の一般式(1):
【化1】 (ここで、Ra は水素原子またはメチル基を示し;Rb
は、置換基を有していても良い炭素数1〜20の2価の
有機基を示し;Rc は、水素原子と、炭素数1〜5のア
ルキル基と、炭素数2〜5のアシル基とからなる群から
選ばれる少なくとも1つの1価基を示す。lは1又は2
である。)と、次の一般式(2):
【0025】
【化2】
【0026】(ここで、Rd は水素原子またはメチル基
を示し;Re は、水素原子と、炭素数1〜5のアルキル
基と、炭素数2〜5のアシル基とからなる群から選ばれ
る少なくとも1つの1価基を示す。mは1又は2であ
る。)と、次の一般式(3):
【0027】
【化3】
【0028】(ここで、Rf は水素原子またはメチル基
を示し;Rg は、置換基を有していても良い炭素数1〜
20の2価の有機基を示し;Rh は、水素原子と、炭素
数1〜5のアルキル基と、炭素数2〜5のアシル基とか
らなる群から選ばれる少なくとも1つの1価基を示す。
nは1又は2である。)とからなる群から選ばれる少な
くとも1つの一般式で表される化合物またはその誘導体
であることが好ましい。
【0029】重合工程は、縮合工程中および/または縮
合工程後に、ラジカル重合性基をラジカル重合反応させ
て粒子を得る工程である。熱処理工程は、重合工程で生
成した重合体粒子を好ましくは800℃以下、より好ま
しくは100〜600℃の温度で乾燥および焼成する工
程である。熱処理工程は、たとえば、10容量%以下の
酸素濃度を有する雰囲気中や減圧下で行われることが好
ましい。
【0030】縮合工程、重合工程および熱処理工程から
選ばれる少なくとも1つの工程中および/または後に、
生成した粒子を着色する着色工程をさらに含んでいても
よい。上記固体微粒子は、染料および顔料からなる群か
ら選ばれる少なくとも1つ等を含むことで着色されてい
てもよい。その色は、光が透過しにくいか、または、透
過しない色が、スペーサー自身の光抜けを防止でき画質
のコントラストを向上できる点で好ましい。光が透過し
にくいか、または、透過しない色としては、たとえば、
黒、濃青、紺、紫、青、濃緑、緑、茶、赤等の色が挙げ
られるが、特に好ましくは、黒、濃青、紺色である。
【0031】なお、染料および/または顔料は、単に固
体微粒子に含まれるものでもよく、あるいは、染料およ
び/または顔料と固体微粒子を構成するマトリックスと
が化学結合によって結び付けられた構造を有するもので
もよい。スペーサ1におけるバインダー樹脂は、インク
ジェット方式にて使用する溶媒が水を含有する表面張力
の高いものであってもスペーサの凝集を起こさず、基板
上の所定の位置へスペーサを固定化するために用いられ
る。バインダー樹脂としては、上記理由により、好まし
くは、エチレン性不飽和単量体の単独重合体または共重
合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。これらのバインダー樹脂は、1種のみ用いてもよい
し、2種以上を併用してもよい。
【0032】エチレン性不飽和単量体の単独重合体また
は共重合体の原料となるエチレン性不飽和単量体として
は、特に限定はされないが、たとえば、ビニルエステル
系単量体(酢酸ビニル等)、ビニル芳香族系単量体(ス
チレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、α−ク
ロロスチレン、ビニルナフタレン、ビニルキシレン
等)、(メタ)アクリル系単量体((メタ)アクリル
酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプ
ロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等)、共役
ジオレフィン系単量体(ブタジエン、イソブチレン、ク
ロロプレン等)、エチレン性不飽和カルボン酸(フマル
酸、無水マレイン酸等)等が挙げられる。これらの中で
も、(メタ)アクリル酸エステルおよびスチレンが、表
面張力の高い溶媒であってもスペーサの凝集を抑え、所
定位置へスペーサを固定化するための接着力が高いため
好ましい。
【0033】前記バインダー樹脂としては、表面張力の
高い溶媒であってもスペーサの凝集を抑え、所定位置へ
スペーサを固定化するための接着力をより向上させる観
点から、エチレン性不飽和単量体の単独重合体または共
重合体が好ましく、中でも(メタ)アクリル系樹脂およ
び(メタ)アクリル−スチレン系樹脂からなる群の中か
ら選ばれた少なくとも1種が最も好ましい。
【0034】バインダー樹脂のガラス転移温度は、好ま
しくは40〜100℃、より好ましくは45〜90℃、
さらに好ましくは50〜80℃である。ガラス転移温度
が40℃未満では、スペーサが貯蔵中に融着等を起こし
たり、電極基板上に分散配置する際の分散性が悪くなる
場合がある。一方、ガラス転移温度が100℃を超える
と、分散配置させる際の加熱又は加圧時に、バインダー
樹脂が溶融しにくく、そのため、所定位置へスペーサを
固定化するための接着力が不充分となる場合がある。
【0035】バインダー樹脂の軟化温度は、好ましくは
50〜160℃、より好ましくは60〜150℃、さら
に好ましくは70〜140℃である。軟化温度が50℃
未満では、スペーサが貯蔵中に融着等を起こしたり、電
極基板上に分散配置する際の分散性が悪くなる場合があ
る。一方、軟化温度が160℃を超えると、分散配置さ
せる際の加熱又は加圧時に、バインダー樹脂が溶融しに
くく、そのため、所定位置へスペーサを固定化するため
の接着力が不充分となる場合がある。
【0036】バインダー樹脂は、染料および顔料からな
る群から選ばれる少なくとも1つ等を含むことで着色さ
れていてもよい。その色は、光が透過しにくいか、また
は、透過しない色が、光抜けを防止でき画質のコントラ
ストを向上できる点で好ましい。光が透過しにくいか、
または、透過しない色としては、たとえば、黒、濃青、
紺、紫、青、濃緑、緑、茶、赤等の色が挙げられるが、
特に好ましくは、黒、濃青、紺色である。
【0037】バインダー樹脂の着色に使用できる染料お
よび顔料としては、特に限定はされない。固体微粒子に
対するバインダー樹脂の重量割合は、特に限定はされな
いが、好ましくは1〜200%、より好ましくは3〜1
00%、特に好ましくは5〜50%である。バインダー
樹脂の重量割合が200%を超えると、樹脂分が多くな
って、溶融した際にスペーサの分散配置の面積が大きく
なり、液晶表示板の表示領域へスペーサを分散配置した
り、非表示領域へ分散配置しても表示領域まで被覆し
て、液晶表示板の画質低下を招く恐れがある。一方、バ
インダー樹脂の重量割合が少ないと、所定位置へスペー
サを固定化するための接着力が低下する。
【0038】上記バインダー樹脂は固体微粒子表面に存
在していることが、表面張力の高い溶媒であってもスペ
ーサの凝集防止が最も効果的であるため好ましく、固体
微粒子表面の少なくとも一部を被覆するものであっても
よいし、固体微粒子表面と化学結合していてもよい。そ
の場合のバインダー樹脂層の厚みは、特に限定はされな
いが、通常、0.01〜5μmの範囲、好ましくは0.
05〜2μmの範囲である。厚みが上記範囲より小さい
と、所定位置へスペーサを固定化するための接着力が低
下するおそれがあり、また、厚みが上記範囲より大きい
と、スペーサの分散配置の面積が広くなって、液晶表示
板の表示領域へスペーサを分散配置したり、非表示領域
へ分散配置しても表示領域まで被覆して、液晶表示板の
表示品位が低下するおそれがある。
【0039】バインダー樹脂層が固体微粒子表面に存在
している場合の平均粒子径(固体微粒子本体にバインダ
ー樹脂層の厚みが付与されたものの平均粒子径)は特に
限定されないが、好ましくは1.5〜25μm、より好
ましくは2〜25μm、さらに好ましくは2.5〜17
μmである。固体微粒子をバインダー樹脂で被覆する方
法、もしくは固体微粒子表面とバインダー樹脂とを化学
結合させる方法としては、特に限定はされないが、たと
えば、バインダー樹脂の溶液中に、固体微粒子を分散さ
せ、充分攪拌混合した後、溶剤を蒸発除去し、得られた
塊状物を粉砕する方法や、溶融させたバインダー樹脂中
に、固体微粒子を分散させ、混練して充分に分散させ、
冷却後に塊状物を粉砕する方法;固体微粒子表面に各種
官能基(ビニル基、エポキシ基、水酸基等)を導入し、
その官能基を起点としてモノマーを重合させたり、その
官能基とポリマーとを反応させて、粒子表面にグラフト
させる方法等がある。
【0040】また、上記方法以外に、「表面の改質」
(日本化学会編化学総説No.44 、第45〜52頁、1987年発
行)や「粉体の表面改質と高機能化技術」(「表面」第
25巻第1号第1〜19頁および表紙写真、1987年発行)に
詳細に記載されている、Insitu重合法、コアセル
ベーション法、界面重合法、液中硬化被覆法、液中乾燥
法、高速気流中衝撃法、気中懸濁被覆法、スプレードラ
イング法等の従来公知の樹脂被覆方法によっても、被覆
することができる。特に、高速気流中衝撃法は、たとえ
ば、固体微粒子と、バインダー樹脂の粉体とを混合し、
この混合物を気相中に分散させ、衝撃力を主体とする機
械的熱的エネルギーを前記粒子と前記バインダー樹脂粉
体とに与えることで、前記粒子の表面を前記バインダー
樹脂で被覆する方法であり、簡便に被覆することができ
るので、最も好ましい。この高速気流中衝撃法を行う際
に用いられる前記バインダー樹脂粉体の平均粒子径は、
特に限定はされないが、たとえば、好ましくは2μm以
下、より好ましくは1.8μm以下、最も好ましくは1
μm以下である。
【0041】上記高速気流中衝撃法を利用した装置とし
ては、特に限定はされないが、たとえば、奈良機械製作
所(株)製ハイブリダイゼーションシステムや、ホソカ
ワミクロン(株)製メカノフュージョンシステム、川崎
重工業(株)製クリプトロンシステム等がある。本発明
ではスペーサをインクジェット方式により分散配置する
ため、分散配置の際には、スペーサはいわゆるインクと
して用いられることが必要である。そのとき用いられる
インクは、スペーサと溶剤とを必須に含み、該溶剤中に
スペーサが微分散したものである。
【0042】溶剤としては、水系、油系のいずれも使用
可能であるが、配向膜へのダメージを与えない点で水系
が好ましく、水に若干のアルコール類が混合されたもの
が好ましい。また、ケトン類、エステル類、グリコール
・エーテル類、炭化水素類なども使用可能である。ま
た、インクには、界面活性剤、調湿剤、消泡剤、酸化防
止剤、インク乾燥剤、防カビ剤、緩衝溶液、キレート剤
等を添加しても良い。
【0043】インクの25℃での粘度は1〜10cps
が好ましく、1〜5cpsがより好ましい。10cps
を越えると粘性抵抗のためにインク速度が遅くなりイン
ク滴が大きくなってスペーサの凝集が発生し易くギャッ
プが不均一になりやすい。インクの25℃での表面張力
は30〜75dyn/cmが好ましく、40〜70dy
n/cmがより好ましい。表面張力が前記範囲よりも小
さいと細かいインク滴が発生し、所定の位置以外へもス
ペーサが配置される場合があり、ギャップ均一性の低下
やコントラストの低下が生じやすい。前記範囲よりも大
きいとインク滴の方向が変化してやはり所定の位置以外
へもスペーサが配置される場合があり、ギャップ均一性
の低下やコントラストの低下が生じやすい。
【0044】また、インクのpHは5〜11が好まし
く、6〜10がより好ましい。この範囲を外れるとイン
クの安定性に問題があり、スペーサが凝集しやすくな
る。本発明の液晶表示装置において、スペーサ以外の、
電極基板、シール材、液晶材料などについては従来と同
様のものを従来と同様に使用することができる。電極基
板は、ガラス基板、フィルム基板などの基板と、基板の
表面に形成された電極とを有しており、必要に応じて、
電極基板の表面に電極を覆うように形成された配向膜を
さらに有する。また、カラー対応の液晶表示装置の場
合、カラーフィルタを有する。シール材としては、エポ
キシ樹脂接着シール材などが使用される。液晶として
は、従来より用いられているものでよく、たとえば、ビ
フェニル系、フェニルシクロヘキサン系、シッフ塩基
系、アゾ系、アゾキシ系、安息香酸エステル系、ターフ
ェニル系、シクロヘキシルカルボン酸エステル系、ビフ
ェニルシクロヘキサン系、ピリミジン系、ジオキサン
系、シクロヘキシルシクロヘキサンエステル系、シクロ
ヘキシルエタン系、シクロヘキセン系、フッ素系などの
液晶が使用できる。
【0045】本発明の液晶表示装置を製造する方法とし
ては、たとえば、面内スペーサを2枚の電極基板のうち
の一方の電極基板にインクジェット方式により所定の位
置に分散配置したものの上に、エポキシ樹脂等の接着シ
ール材にシール部スペーサを分散させたものをもう一方
の電極基板の接着シール部分にスクリーン印刷などの手
段により塗布したものを載せ、適度の圧力を加え、10
0〜180℃の温度で1〜60分間の加熱、または、照
射量40〜300mJ/cm2 の紫外線照射により、接着
シール材を加熱硬化させた後、液晶を注入し、注入部を
封止する方法を挙げることができるが、これに限定され
るものではない。
【0046】本発明の液晶表示装置は、従来の液晶表示
装置と同じ用途、たとえば、テレビ、モニター、パーソ
ナルコンピューター、ワードプロセッサー、カーナビゲ
ーションシステム、DVD、デジタルビデオカメラ、P
HS(携帯情報端末)などの画像表示素子として使用さ
れる。
【0047】
【実施例】以下に実施例によりさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実
施例中で「部」、「%」とは特にことわりがない限り、
それぞれ「重量部」、「重量%」を表すものとする。 <固体微粒子の平均粒子径、粒子径の変動係数>固体微
粒子を電子顕微鏡により観察して、その撮影像の任意の
粒子200個の粒子径を実測し、次式に従って、平均粒
子径、粒子径の標準偏差および粒子径の変動係数を求め
た。
【0048】
【数1】
【0049】
【数2】
【0050】
【数3】
【0051】<バインダー樹脂のガラス転移温度>パー
キンエルマー社製のDSC−7を用いて測定した。 <バインダー樹脂の軟化温度>島津製作所製フローテス
タCFT−500C型を用いて、以下の条件で昇温法に
より測定し、流出開始温度を軟化温度とした。
【0052】 開始温度:室温 終了温度:230℃ 昇温速度:6℃/分 試験荷重:20.0kgf ダイ穴径:0.50mm ダイ長さ:1.00mm <バインダー樹脂の平均粒子径>上記固体微粒子の平均
粒子径の測定方法に準じた。 <固体微粒子(1)の合成例1>冷却管、温度計、滴下
口のついた四つ口フラスコ中に25%アンモニア水溶液
4.5g、水387.3gを混合した溶液(A液)を入
れ、25±2℃に保持し、攪拌しながら該溶液中に、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン62g、
ビニルトリメトキシシラン28g、テトラエトキシシラ
ンの四〜五量体5g、ラジカル重合開始剤として2,
2′−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバ
レロニトリル)0.34gを混合した溶液(B液)を滴
下口から添加して、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシランと、ビニルトリメトキシシランと、テトラ
エトキシシランの四〜五量体との共加水分解・重縮合を
行った。攪拌を継続しながら20分後、N2 雰囲気中で
60±5℃に加熱し、ラジカル重合を行った。
【0053】2時間加熱を続けた後、室温まで冷却し、
重合体粒子の懸濁体を得た。この懸濁体を濾過により固
液分離し、得られたケーキをメタノールによるデカンテ
ーションで3回洗浄した。洗浄したケーキを濾過し、得
られた粒子を窒素雰囲気中で300℃で2時間焼成して
球状の固体微粒子(1)を得た。
【0054】得られた固体微粒子(1)は、有機質無機
質複合体であり、平均粒子径5.7μm、粒子径の変動
係数3.5%、ポリシロキサン骨格の割合が固体微粒子
(1)の重量に対してSiO2 換算量で46.0wt%
であった。 <固体微粒子(2)の合成例2>ジビニルベンゼン80
重量%とジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2
0重量%とからなる単量体混合物を懸濁重合させた。デ
カンテーションによりスラリーから生成重合体粒子を分
離し、水洗した後、分級することにより、球状の固体微
粒子(2)を得た。
【0055】得られた固体微粒子(2)は、平均粒子径
5.8μm、粒子径の変動係数4.0%であった。 <固体微粒子(3)の合成例3>スチレン50重量%と
メチルメタクリレート15重量%とγ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン35重量%とからなる単量
体混合物を分散重合させた。次いで、酢酸を添加してメ
トキシシリル基の加水分解・縮合を行わせた。デカンテ
ーションによりスラリーから生成重合体粒子を分離し、
水洗した後、分級し、200℃で減圧乾燥させて、球状
の固体微粒子(3)を得た。
【0056】得られた固体微粒子(3)は、平均粒子径
5.7μm、粒子径の変動係数3.8%であった。 <バインダー樹脂の合成例>バインダー樹脂(1)とし
て、ブチルアクリレート/スチレン(重量比20/8
0)のモノマー組成からなる樹脂をソープフリー重合で
合成した。ガラス転移温度は67℃、軟化温度は117
℃、平均粒子径は0.3μmであった。 [実施例1]固体微粒子として、合成例で得られた固体
微粒子(1)35gと、バインダー(1)14gとを混
合した後、奈良機械製作所(株)製ハイブリダイゼーシ
ョンシステムNHS−0型を使用して高速気流中衝撃法
により固体微粒子(1)の表面をバインダー(1)で被
覆処理して接着性粒子(1)を得た。
【0057】次に、水/イソプロピルアルコール(重量
比8/2)の混合溶剤中に接着性粒子(1)が0.5重
量%となるように混合し、超音波分散させた。さらに、
緩衝液を添加して、粘度1.5cps(25℃)、表面
張力59dyn/cm(25℃)、pH7.8のインク
(1)を得た。次に、17インチTFT型液晶表示装置
において、カラーフィルタが設置されている電極基板の
カラーフィルタのブラックマトリクス上に70μmおき
にスペーサを分散配置するためにまずスペーサを分散配
置すべきパターンを作製した。
【0058】次にドロップ・オン・デマンド方式からな
るインクジェット方式により、インク(1)を用いて、
カラーフィルタ上のブラックマトリクス上に接着性粒子
(1)を分散配置し、150℃で加熱して、カラーフィ
ルタのブラックマトリクス上に固定化した。接着性粒子
(1)からなるスペーサはブラックマトリクス上の所定
の位置に70μmおきに分散配置されており、分散配置
の密度は204個/mm2 であった。
【0059】次に以下の手順でTFT型液晶表示装置を
作製した。TFT素子を有する透明電極基板と、上記の
ようにしてスペーサが分散配置されたカラーフィルタを
有する透明電極基板とを、接着シール材で貼り合わせ、
その後両電極基板の隙間を真空として更に大気圧に戻す
ことによりTFT用フッ素系TN液晶を注入し、注入部
を封止した。そして、上下電極基板の外側に偏光フィル
ムを貼り、17インチのTFT型液晶表示装置(1)を
得た。
【0060】得られた液晶表示装置(1)は、色ムラが
ないものであった。これから、液晶表示装置(1)はギ
ャップ均一性が優れたものであり、スペーサの分散配置
が高精度で行われて高さにばらつきのないことがわか
る。また、液晶表示装置(1)はコントラストが高く、
ザラツキのないものであった。これから、スペーサが表
示領域には存在しないことがわかる。以上のように、液
晶表示装置(1)は良好な表示品位を示した。これらの
結果を表1,2に示す。 [実施例2]実施例1において、固体微粒子(1)の代
わりに固体微粒子(2)を用いた以外は同様にして接着
性粒子(2)を得た。
【0061】次に、実施例1において、接着性粒子
(1)の代わりに接着性粒子(2)を用いた以外は同様
にしてインク(2)を得た。得られたインク(2)は、
粘度2.0cps(25℃)、表面張力48dyn/c
m(25℃)、pH8.3であった。次に、17インチ
のTFT型液晶表示装置の作製にあたり、実施例1にお
いてインク(1)の代わりにインク(2)を用い、Sw
eet型の連続方式のインクジェット方式を用いた以外
は同様にして、17インチのTFT型液晶表示装置
(2)を得た。その結果を表1,2に示す。 [実施例3]実施例1において、接着性粒子(1)の代
わりに固体微粒子(1)を用いた以外は同様にしてイン
ク(3)を得た。得られたインク(3)は、粘度1.6
cps(25℃)、表面張力55dyn/cm(25
℃)、pH6.5であった。
【0062】次に、14インチのTFT型液晶表示装置
の作製にあたり、実施例1においてインク(1)の代わ
りにインク(3)を用いた以外は同様にして、14イン
チのTFT型液晶表示装置(3)を得た。その結果を表
1,2に示す。 [実施例4]実施例2において、接着性粒子(2)の代
わりに固体微粒子(3)を用いた以外は同様にしてイン
ク(4)を得た。得られたインク(4)は、粘度2.1
cps(25℃)、表面張力43dyn/cm(25
℃)、pH7.1であった。
【0063】次に、14インチのTFT型液晶表示装置
の作製にあたり、実施例2においてインク(2)の代わ
りにインク(4)を用いた以外は同様にして、14イン
チのTFT型液晶表示装置(4)を得た。その結果を表
1,2に示す。 [比較例1]実施例1において、接着性粒子(1)の代
わりに固体微粒子(2)を用いた以外は同様にして比較
インク(11)を得た。
【0064】次に、14インチのTFT型液晶表示装置
の作製にあたり、実施例1においてインク(1)の代わ
りに比較インク(11)を用いた以外は同様にして、1
4インチの比較TFT型液晶表示装置(11)を得た。
その結果を表1,2に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明によって固体微粒子とバインダー
樹脂とを含むスペーサ1を用いると、モニターやテレビ
等に用いられるような基板サイズが大型の場合(例えば
550×650mm以上)や、パネルサイズが大きい場
合(例えば14インチ以上、好ましくは15インチ以
上、さらには17インチ以上)にも、スペーサの移動を
防止できる。また、有機質無機質複合体微粒子を含むス
ペーサ2を用いると、使用する溶媒が水を含有する表面
張力の高いものであってもスペーサの凝集を起こさな
い。
【0068】したがって、本発明によると、スペーサの
非表示領域への正確な分散配置と、所望の高さへの調整
が容易かつ簡便にでき、その結果、コントラストの低
下、ざらつき、色むら等がなく、表示品位に非常に優れ
た液晶表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶表示装置の一例を表わす概略断
面図である。
【符号の説明】
2 シール材 3 シール部スペーサー 4 配向膜 5 電極 6 偏光膜 7 液晶 8 面内スペーサー 11 下側ガラス基板 12 上側ガラス基板 110 下側電極基板 120 上側電極基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若槻 伸治 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 佐々木 令晋 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 2H089 LA03 LA07 LA08 LA09 MA01X MA03X NA01 NA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶材料を介在して対向配置された一対
    の電極基板と、前記電極基板間にインクジェット方式に
    て選択的に分散配置されて前記電極基板の間隔を保持す
    るスペーサとを備えた液晶表示装置であって、前記スペ
    ーサが固体微粒子とバインダー樹脂とを含むことを特徴
    とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 液晶材料を介在して対向配置された一対
    の電極基板と、前記電極基板間にインクジェット方式に
    て選択的に分散配置されて前記電極基板の間隔を保持す
    るスペーサとを備えた液晶表示装置であって、前記スペ
    ーサが有機質無機質複合体粒子を含むことを特徴とする
    液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 液晶材料を介在して対向配置された一対
    の電極基板と、前記電極基板間に選択的に分散配置され
    て前記電極基板の間隔を保持するスペーサとを備えた液
    晶表示装置の製造方法において、固体微粒子とバインダ
    ー樹脂とを含むスペーサをインクジェット方式にて所定
    の位置に分散配置することを特徴とする、液晶表示装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 液晶材料を介在して対向配置された一対
    の電極基板と、前記電極基板間に選択的に分散配置され
    て前記電極基板の間隔を保持するスペーサとを備えた液
    晶表示装置の製造方法において、有機質無機質複合体微
    粒子を含むスペーサをインクジェット方式にて所定の位
    置に分散配置することを特徴とする、液晶表示装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 基板上にスペーサを分散配置させる方法
    であって、固体微粒子とバインダー樹脂とを含むスペー
    サをインクジェット方式にて所定の位置に分散配置する
    ことを特徴とする、スペーサの分散配置方法。
  6. 【請求項6】 基板上にスペーサを分散配置させる方法
    であって、有機質無機質複合体粒子を含むスペーサをイ
    ンクジェット方式にて所定の位置に分散配置することを
    特徴とする、スペーサの分散配置方法。
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