JP5109243B2 - ショート検出回路 - Google Patents

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Description

本発明はショート検出回路に関し、例えばオーディオ用のアンプ装置に搭載されるショート検出回路に適用して好適なものである。
近年、オーディオ信号をPWM(Pulse Width Modulation)方式等のパルス状に変換し、これを増幅した出力オーディオ信号をスピーカへ供給するオーディオ用のディジタルアンプ(いわゆるD級アンプ)が普及しつつある。
例えば図5に示すように、ディジタルアンプでなるアンプ装置1は、図示しない前処理部においてPWM方式で変調されたパルス状のオーディオ信号をディジタルアンプ回路2へ供給する。ディジタルアンプ回路2は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)でなるトランジスタQF1〜QF4によりいわゆるBTL(Bridged Transformer Less)回路が形成されている。
ディジタルアンプ回路2は、直流電源Eによる電圧(約50V)が印加されたトランジスタQF1〜QF4におけるスイッチング動作によりパルス状の入力オーディオ信号Si1〜Si4を増幅し、これらをコイルL1及びコンデンサC1と、コイルL2及びコンデンサC2とでそれぞれ形成されるローパスフィルタによりそれぞれ高周波成分を除去した出力オーディオ信号So1及びSo2をそれぞれ出力端子St1及びSt2へ供給する。
これによりアンプ装置1は、出力端子St1及びSt2に接続されたスピーカ100に対して、出力オーディオ信号So1とSo2との電位差である出力電圧Voutを印加することになり、当該スピーカ100から当該出力電圧Voutの変化に応じた音を発生させることができる。
ところでアンプ装置1は、ユーザがスピーカケーブルを誤接続する等して出力端子St1及びSt2間がショートされてしまった場合、そのままではトランジスタQF1〜QF4におけるドレイン・ソース端子間に電圧がかかった状態で大電流が流れてしまうため、当該トランジスタQF1〜QF4が破壊されてしまう。
そこでアンプ装置1には、一般的なアナログ方式のアンプ装置と同様に、トランジスタQF1〜QF4に大電流が流れることを検出するショート検出回路3が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
ショート検出回路3の電流検出抵抗R1は、直流電源Eに対してディジタルアンプ回路2と直列に接続されており、トランジスタQF1〜QF4に流れる電源電流I1に応じた電位差を両端に生じるようになされている。ちなみに当該電流検出抵抗R1の抵抗値は、0.1[Ω]に選定されている。
また電流検出抵抗R1の両端には、PNP型のトランジスタQB1におけるエミッタ及びベースが接続されており、当該電流検出抵抗R1の両端の電位差が0.6[V]を超えた時点、すなわち電流検出抵抗R1に流れる電源電流I1が6[A]を超えた時点で「オン状態」となり、過電流検出信号SDiを「High」レベルで出力し、接続抵抗R2及び信号出力回路4を介して通知信号SNを所定の制御回路へ送出する。
これに応じて制御回路は、トランジスタQF1〜QF4が破壊される前に当該トランジスタQF1〜QF4へ供給するパルス状の入力オーディオ信号Si1〜Si4を遮断することにより、当該トランジスタQF1〜QF4を保護することができる(以下、このようにトランジスタQF1〜QF4を保護するために設定した電流値の上限値を上限電流値と呼ぶ)。
特開2001−284982公報(第1図)
ところでかかる構成のアンプ装置1には、インピーダンスが一般的な4Ω〜8Ωよりも低い、例えばインピーダンスが3Ωのスピーカ100が接続されることがあり、この場合、当該スピーカ100に流れる電流、すなわちディジタルアンプ回路2のトランジスタQF1〜QF4に流れる電流が増加することになる。
この場合、トランジスタQF1〜QF4に流れる電源電流I1が、出力端子St1・St2間が実際にショートされたときに当該トランジスタQF1〜QF4を破壊しないよう予め設定された電流値を超える可能性があり、このときショート検出回路3は過電流検出信号SDiを「High」レベルで出力する、すなわちショートされたと「誤検出」することになる。
またアンプ装置1には、図6に示すように、元の信号レベルが非常に高いオーディオ信号が入力されることがある。この場合、トランジスタQF1〜QF4は一定の増幅率でオーディオ信号を増幅するために流れる電流が設定された電流値を頻繁に超えることになり、このとき過電流検出信号SDiがふらつくことにより、ショート検出回路3は「誤検出」してしまうことがある。
しかしながらアンプ装置1は、これらの場合、スピーカ100の両端子間に電圧がかかるため、トランジスタQF1〜QF4におけるドレイン・ソース間に殆ど電位差が生じず、当該トランジスタQF1〜QF4が破壊されることはない。
すなわちトランジスタQF1〜QF4は、電源電流I1が上限電流値よりも多少増加したとしても、スピーカ100が正常に接続されていれば、破壊されることなく正常に動作することができる。
ここでアンプ装置1には、ショート検出回路3による「誤検出」を極力なくすことにより、できるだけ多様な動作条件に対応したいといった要求がある。このためアンプ装置1においては、電流検出抵抗R1の抵抗値を変更する等して、ショート検出回路3における上限電流値(例えば6[A])をより大きな値(例えば16[A]等)に変更することが考えられる。
しかしながらこの場合、アンプ装置1は、出力端子St1及びSt2が実際にショートされた際、トランジスタQF1〜QF4に流れる電流が変更後の上限電流値(例えば16[A])を超えなくなる可能性があり、このときショート検出回路3による本来の検出動作ができずにトランジスタQF1〜QF4を破壊させてしまう危険性があった。
このようにアンプ装置1は、電源電流I1の電流だけを検出していたのでは、その電流がショートによるものなのか大出力によるものなのかを判別することができず、検出精度を上げることができないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、アンプにおけるショートの高精度な検出と誤検出の防止とを両立し得るショート検出回路を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のショート検出回路においては、BTL(Bridged Transformer Less)接続でなる増幅回路を構成し入力信号を増幅して交流波でなる出力信号を生成する信号増幅素子にそれぞれ供給される電流の和を当該信号増幅素子に流れる電流として検出し、当該電流の値が所定上限電流値以上である場合に、出力信号をスピーカへ出力するための出力端子がショートされたとみなしてショート検出信号を検出レベルで出力する電流検出部と、バランス出力された出力信号を整流してスピーカに印加されている電圧を単一の検出素子により電流と別個に検出し、当該電圧の値が所定の上限電圧値以上である場合にショート検出信号を強制的に非検出レベルに切り換える電圧検出部とを設けるようにした。
本発明では、BTL接続され互いに逆相の入力信号を増幅する各信号増幅素子に流れる電流をその和によりまとめて検出でき、且つ信号増幅素子に大電流が流れている際に電流検出部によりショート検出信号が検出レベルとされる場合でも、電圧検出部により出力信号の絶対電圧に対する単一の検出基準を用いて電流と別個に検出した電圧の値を基に、スピーカに適切な電圧が印加されていることを精度良く検出できる。このため、このような大電流をショートとして誤検出することを防止できると共に、実際に出力端子がショートされた際にはショート検出信号を検出レベルで出力することができる。
本発明によれば、BTL接続され互いに逆相の入力信号を増幅する各信号増幅素子に流れる電流をその和によりまとめて検出でき、且つ信号増幅素子に大電流が流れている際に電流検出部によりショート検出信号が検出レベルとされる場合でも、電圧検出部により出力信号の絶対電圧に対する単一の検出基準を用いて電流と別個に検出した電圧の値を基に、スピーカに適切な電圧が印加されていることを精度良く検出できる。このため、このような大電流をショートとして誤検出することを防止できると共に、実際に出力端子がショートされた際にはショート検出信号を検出レベルで出力することができ、かくしてアンプにおけるショートの高精度な検出と誤検出の防止とを両立し得るショート検出回路を実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)アンプ装置の構成
図5との対応部分に同一符号を付した図1に示すように、アンプ装置10は、大きく分けて図示しない前処理部と、ディジタルアンプ回路2と、ショート検出回路11と、信号出力部14とによって構成され、当該前処理部に入力されたオーディオ信号をディジタルアンプ回路2によって増幅し、これをスピーカ100へ供給することにより当該オーディオ信号に基づいた音を発生(再生)するようになされている。
ちなみにアンプ装置10は、7チャンネル分の回路群を有しており、図1に示したディジタルアンプ回路2及びショート検出回路11以外にも、図示しない6チャンネル分のディジタルアンプ部及びショート検出部を有している。
(1−1)ディジタルアンプ部の構成
ディジタルアンプ回路2は、図5に示したアンプ装置1と同様、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)でなるトランジスタQF1〜QF4によりいわゆるBTL(Bridged Transformer Less)回路が形成されており、トランジスタQF1及びQF2と、トランジスタQF3及びQF4がそれぞれ相補的に動作するようになされると共に、トランジスタQF1及びQF4と、トランジスタQF2及びQF3とが交互にスイッチング動作するようになされている。
ディジタルアンプ回路2は、直流電源Eによる電圧(約50[V]、負荷として8[Ω]・100[W]を想定)が印加されたトランジスタQF1〜QF4によりパルス状の入力オーディオ信号Si1〜Si4を増幅し、コイルL1及びコンデンサC1と、コイルL2及びコンデンサC2とでそれぞれ形成されるローパスフィルタによりそれぞれ高周波成分を除去し、スピーカ100から音として出力し得る低周波数帯域(例えば50kHz以下)でなる出力オーディオ信号So1及びSo2をそれぞれ出力端子St1及びSt2へ供給する。
これによりアンプ装置10は、出力端子St1及びSt2に接続されたスピーカ100に対して、出力オーディオ信号So1とSo2との電位差である出力電圧Voutを印加することになり、当該スピーカ100から当該出力電圧Voutの変化に応じた音を発生させることができる。
(1−2)ショート検出部の構成
ショート検出回路3(図5)と対応するショート検出回路11は、当該ショート検出回路3と同様の回路構成でなりディジタルアンプ回路2に供給される電源電流I1の電流値を検出する電流検出部12と、出力端子St1及びSt2の間の電圧値、すなわち出力電圧Voutの電圧値を検出する電圧検出部13とにより構成されている。
電流検出部12の電流検出抵抗R1は、0.1[Ω]の抵抗値を有しており、直流電源Eに対してディジタルアンプ回路2と直列に接続され、トランジスタQF1〜QF4に流れる電源電流I1に応じた電位差を両端に生じるようになされている。
電流検出抵抗R1の両端には、PNP型のトランジスタQB1におけるエミッタ及びベースが接続されており、当該電流検出抵抗R1の両端の電位差が0.6[V]を超えた時点、すなわち電流検出抵抗R1に流れる電源電流I1が6[A](すなわち上限電流値)を超えた時点で「オン状態」となり、過電流検出信号SDiを「High」レベルで出力し、接続抵抗R2を介して検出信号SDとしてダイオードD1へ供給する。
すなわち電流検出部12は、単純に電源電流I1を監視することになり、当該電源電流I1が上限電流値6[A]を超えた時点で無条件に過電流検出信号SDiを「High」レベルで出力するようになされている。
電圧検出部13は、整流用のブリッジダイオードBDと、検出信号SDを制御するフォトカプラPC1と、当該フォトカプラPC1の動作条件を設定する抵抗R10と、ノイズ除去用のコンデンサC10とにより構成されている。
電圧検出部13は、出力オーディオ信号So1及びSo2を交流入力信号としてブリッジダイオードBDに供給し、当該ブリッジダイオードBDから出力される直流出力信号を直列に接続された抵抗R10及びコンデンサC10に供給する。
ここでフォトカプラPC1は、入力端子Pt1及びPt2がコンデンサC10と並列に接続されており、また出力端子Pt3が接地され、出力端子Pt4がダイオードD1と接続されている。
このためフォトカプラPC1は、コンデンサC10の両端の電位差が0.6[V]を超えた時点で内部の発光ダイオードが発光し、これを内部のフォトトランジスタによって検出することにより、出力端子Pt3とPt4とを電気的に接続する(以下、これをオン状態と呼ぶ)。
一方フォトカプラPC1は、コンデンサC10の両端の電位差が0.6[V]未満であれば、内部の発光ダイオードが発光しないため、出力端子Pt3とPt4とを電気的に切り離す(以下、これをオフ状態と呼ぶ)。
実際上、電圧検出部13は、出力電圧Voutが10[V](以下、これを上限電圧値と呼ぶ)となるときにフォトカプラPC1における入力端子Pt1及びPt2間の電位差が0.6[V]となるように抵抗R10の抵抗値及びコンデンサC10の容量が選定されている。
これにより電圧検出部13は、出力電圧Voutが10[V]を超えたときにフォトカプラPC1がオン状態となり、一方当該出力電圧Voutが10[V]未満であるときに当該フォトカプラPC1がオフ状態となる。このため、例えば当該フォトカプラPC1の出力端子Pt3を所定の電圧Vpにプルアップした場合、図2に示すように、出力電圧Voutに応じて出力端子Pt3及びPt4の間の電位差Vcが変動する。
ちなみにフォトカプラPC1は、入力端子Pt1及びPt2と、出力端子Pt3及びPt4とが互いに電気的に絶縁されているため、BTL方式でなるディジタルアンプ回路2からの出力電圧Voutに応じて動作することができる。
電圧検出部13は、出力電圧Voutが10[V]を超えたときにフォトカプラPC1がオン状態となり、出力端子Pt4を出力端子Pt3と電気的に接続して接地すると、検出信号SDが流れる抵抗R2及びダイオードD1に当該出力端子Pt4が接続されていることにより、検出信号SDを「Low」レベルに切り換えることになる。
すなわち電圧検出部13は、電流検出部12による検出結果である過電流検出信号SDiに拘わらず、出力電圧Voutが上限電圧値以上であれば、電流検出部12による検出結果を強制的に無効化する。
これによりショート検出回路11は、電流検出部12により電源電流I1が上限電流値を超えたこと、すなわち出力端子St1及びSt2の間がショートされた可能性があることを検出したとしても、電圧検出部13により出力電圧Voutが上限電圧値以上であること、すなわち出力端子St1及びSt2の間にスピーカ100が正しく接続されて10[V]以上の電位差が生じていることを検出した場合、当該出力端子St1及びSt2の間がショートされたのでは無く、スピーカ100に多くの電流が流れているのでありディジタルアンプ回路2のトランジスタQF1〜QF4が破壊される危険性は無いために、検出信号SDを強制的に「Low」レベルに落として電流検出部12による検出結果をキャンセルすることになる。
一方、電圧検出部13は、出力電圧Voutが10[V]未満であったとき、フォトカプラPC1がオフ状態となるため、出力端子Pt4が出力端子Pt3から切り離され、検出信号SDに対して何ら影響を与えない。
これによりショート検出回路11は、電流検出部12により電源電流I1が上限電流値を超えたことを検出し、且つ電圧検出部13により出力電圧Voutが上限電圧値未満であることを検出した場合、出力端子St1及びSt2の間がショートされている可能性が高いため、電圧検出部13により特に制御することなく電流検出部12による「High」レベルの過電流検出信号SDiをそのまま検出信号SDとして出力することにより、出力端子St1及びSt2がショートされたことを検出して後段の回路へ通知し得るようになされている。
このようにショート検出回路11は、電流検出部12による電源電流Iの検出結果を電圧検出部13による出力電圧Voutの検出結果に応じて強制的に有効化又は無効化することにより、出力端子St1及びSt2の間がショートされているか否かを高精度に検出し得るようになされている。
(1−3)信号出力部の構成
ところで検出信号SDは、逆流防止用のダイオードD1〜D7を介して他のチャンネルからの検出信号と重畳され、重畳検出信号SDmとして信号出力部14へ供給される。
信号出力部14は、信号出力部4(図5)とほぼ同様の回路構成でなり、平滑用のコンデンサC11によって平滑された重畳検出信号SDmをトランジスタQB2のベースに供給する。当該トランジスタQB2は、エミッタ接地されると共にコレクタがプルアップ抵抗R3を介して低電圧電源Vccに接続されており、当該重畳検出信号SDmに応じてスイッチとして動作し、その結果、当該重畳検出信号SDmを反転させた「High」レベル又は「Low」レベルの中間信号SDm2を抵抗R4を介してトランジスタQB3へ供給する。
トランジスタQB3は、エミッタが低電圧電源Vccに接続されると共に、コレクタがプルダウン抵抗R5を介して接地されており、ベースへ入力される中間信号SDm2をさらに反転させて検出信号SDに対して非反転の通知信号SNを生成し、これを図示しない制御回路へ送出する。
このように信号出力部14は、トランジスタQB2及びQB3を設けることにより、ディジタルアンプ回路2に印加される電源電圧E(50[V])に応じた重畳検出信号SDmを、非反転のまま後段の低電圧電源Vcc(約3.3[V])で動作する制御回路が受け付け得る電圧レベルに変換するようになされている。
これに応じて制御回路は、いわゆるミュート状態に切り換え、ディジタルアンプ回路2へ供給していた入力オーディオ信号を遮断することによりトランジスタQF1〜QF4に流れる電源電流I1を格段に減少させ、当該トランジスタQF1〜QF4を保護するようになされている(以下、これを保護動作と呼ぶ)。
このようにアンプ装置10は、入力オーディオ信号をディジタルアンプ回路2により増幅して出力オーディオ信号So1及びSo2を生成し、これらを出力端子St1及びSt2からスピーカ100へ供給すると共に、ショート検出回路11により当該出力端子St1及びSt2の間がショートされたか否かを高精度に検出し得るようになされている。
(2)動作及び効果
以上の構成において、アンプ装置10のショート検出回路11は、電流検出部12により電源電流I1が上限電流値(6[A])を超えたことを検出した際に過電流検出信号SDiを「High」レベルで出力し、電圧検出部13により出力電圧Voutが上限電圧値(10[V])を超えたことを検出した際に過電流検出信号SDiに基づく検出信号SDを強制的に「Low」レベルに落とす。
従ってショート検出回路11は、低インピーダンスのスピーカ100が接続された場合や、信号レベルが非常に高い入力オーディオ信号が入力された場合等、電流検出部12により電源電流I1が上限電流値を超えたことを検出した場合であっても、スピーカ100が正しく接続されており電圧検出部13により出力電圧Voutが上限電圧値を超えたことを検出すれば、当該電流検出部12における検出結果を強制的に無効化することにより、ショートの誤検出を未然に防止することができる。
例えば図3に示すように、入力オーディオ信号のレベルが高く、いわゆる「クリップした」状態であったとしても、出力電圧Voutが上限電圧値(10[V])以上であれば(図3(A))、電圧検出部13のフォトディテクタPC1により検出信号SDが強制的に接地されて「Low」レベルのままとなり(図3(B))、通知信号SNも「Low」レベルのままとなる。
これによりアンプ装置10は、ディジタルアンプ回路2のトランジスタQF1〜QF4を破壊させることなく、入力オーディオ信号を増幅した出力オーディオ信号So1及びSo2を生成し続け、スピーカ100から音を出力させ続けることができる。
一方ショート検出回路11は、図4に示すように、時刻t1において出力端子St1及びSt2の間がショートされた場合、電流検出部12により電源電流I1が上限電流値(6[A])を超えたことを検出すると共に、電圧検出部13により出力電圧Voutがスピーカ100の両端子間に印加されておらず、当該出力電圧Voutが上限電圧値(10[V])未満となったことを検出することにより電流検出部12の検出結果を有効化し、時刻t2までに検出信号SD(図4(B))及び通知信号SN(図4(C))を「High」レベルに切り換えることができる。
すなわちショート検出回路11は、電源から供給される電力がスピーカ100に対して正常に送出されているのか、或いは出力端子St1・St2間がショートされることによって当該電力がトランジスタQF1〜QF4において消費され当該トランジスタQF1〜QF4を破壊へ導くものであるのかを判別していることになる。
これによりアンプ装置10は、いわゆるミュート状態に切り換え、ディジタルアンプ回路2へ供給していた入力オーディオ信号を遮断することによりトランジスタQF1〜QF4に流れる電源電流I1を格段に減少させることができるので、当該トランジスタQF1〜QF4を保護することができる。
ところで従来の信号出力部4(図5)におけるコンデンサC3は、ある程度大きめの容量となるよう設定されており、これにより「High」レベルの重畳検出信号SDmが供給されてからトランジスタQB2が「オン状態」に変化するまでに約100[ms]程度の遅延を生じさせ、この結果として誤検出の削減を図るようになされていた。
これに対して本発明のアンプ装置10(図1)では、ショート検出部の電圧検出部13により誤検出の頻度を格段に削減することができるので、信号検出部14におけるコンデンサC11により遅延を生じさせる必要がなく、コンデンサC3と比較して当該コンデンサC11の容量を格段に小さくすることができる。
この結果アンプ装置10は、電圧検出部13のフォトカプラPC1が素子の性質として非常に高速に動作することも加えて、図4における時刻t1からt2までの間隔を約3[mS]に高速化することができた。
これによりアンプ装置10は、出力端子St1及びSt2の間が実際にショートされてから制御回路により入力オーディオ信号を遮断するまでの時間を格段に短くすることができるので、トランジスタQF1〜QF4を確実に保護することができる。
ちなみにアンプ装置10は、小音量で音を出力する場合等、スピーカ100が正しく接続され、出力電圧Voutが上限電圧値未満となる場合、電圧検出部13のフォトカプラPC1が「オフ状態」となるものの、電流検出部12から出力される過電流検出信号SDiが「Low」レベルのままとなるため、検出信号SDも「Low」レベルとなり、入力オーディオ信号を増幅した出力オーディオ信号So1及びSo2を生成し続け、スピーカ100から音を出力させ続けることができる。
またアンプ装置10は、入力オーディオ信号が無音状態である場合、或いはスピーカ100が未接続である場合にも、同様に検出信号SDが「Low」レベルとなるため、不用意に保護動作をすることがない。
以上の構成によれば、アンプ装置10のショート検出回路11は、電流検出部12により電源電流I1が上限電流値を超えたことを検出すると共に、電圧検出部13により出力電圧Voutが上限電圧値を超えたことを検出した際に検出信号SDを強制的に「Low」レベルに落とすことにより、スピーカ100に大電流が流れることによるショートの誤検出を防止できると共に、実際にショートされた際には瞬時に検出信号SDを「High」レベルで出力することができ、これによりアンプ装置10に正確に保護動作をさせることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、電圧検出部13においてフォトカプラPC1を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばコイルと所定の閾値設定回路とを組み合わせる等、絶縁機能と作動条件の設定が可能な他の素子又は他の回路を用いるようにしても良い。
この場合、出力電圧Voutが上限電圧値(10[V])を超えたか否かに応じて検出信号SDを接地するかしないかを切り換えることができればよい。
また上述した実施の形態においては、ブリッジダイオードBD1により出力電圧Voutの全波整流を行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば1個のダイオードにより半波整流を行うようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、電流検出部12における上限電流値を6[A]とし、電圧検出部13における上限電圧値を10[V]とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディジタルアンプ回路2のトランジスタQF1〜QF4における動作特性や電源電圧Eの電圧等に応じて任意に設定するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、8[Ω]・100[W]の負荷を想定して電源電圧を50[V]とし、コイルL1及びコンデンサC1と、コイルL2及びコンデンサC2とでそれぞれ形成されるローパスフィルタによりそれぞれ約50[kHz]以下の周波数成分を通過させ、電流検出抵抗R1を0.1[Ω]とすることにより電流検出部12による検出閾値を6[A]とし、電圧検出部13において抵抗R10の抵抗値及びコンデンサC10の容量を適宜選定することにより上限電圧値を10[V]とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、負荷となるスピーカのインピーダンスや最大入力等に応じて各数値を適宜変更するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、BTL回路を形成するディジタルアンプ回路2を有するアンプ装置10に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンバランスの入力信号を増幅するアンプ装置に本発明を適用するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、MOSFETでなるトランジスタQF1〜QF4によりPWM波形でなるパルス状の入力オーディオ信号を増幅するディジタルアンプに本発明を適用するようにした場合について述べたが、これに限らず、PDM(Pulse Density Modulation)波形やDSD(Direct Stream Digital)波形でなる入力オーディオ信号を増幅するディジタルアンプや、従来のバイポーラトランジスタを用いたアナログ方式のアンプに本発明を適用するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、入力オーディオ信号を増幅するオーディオ用のアンプ装置10に本発明を適用するようにした場合について述べたが、これに限らず、種々の信号を増幅するアンプ装置に本発明を適用するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、電流検出部としての電流検出部12と、電圧検出部としての電圧検出部13とによってショート検出回路としてのショート検出回路11を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなる電流検出部と、電圧検出部とによってショート検出回路を構成するようにしても良い。
本発明は、保護回路を有する種々のアンプ装置でも利用できる。
本発明の一実施形態によるアンプ装置の回路構成を示す回路図である。 電圧検出部の動作の説明に供する略線図である。 本発明のショート検出回路におけるクリップ時の信号波形を示す略線図である。 本発明のショート検出回路におけるショート時の信号波形を示す略線図である。 従来のアンプ装置の回路構成を示す回路図である。 従来のショート検出回路における信号波形を示す略線図である。
符号の説明
1、10……アンプ装置、2……ディジタルアンプ回路、3、11ショート検出回路、4、14……信号出力回路、12……電流検出部、13……電圧検出部、100……スピーカ、QF1〜QF4……トランジスタ、R1……電流検出抵抗、QB1、QB2、QB3……トランジスタ、BD1……ブリッジダイオード、R2、R10……抵抗、C3、C5、C10……コンデンサ、PC1……フォトカプラ、D1〜D7……ダイオード、R3……プルアップ抵抗、R5……プルダウン抵抗、St1、St2……出力端子、Si1〜Si4……入力オーディオ信号、SD……検出信号、SN……通知信号、So1、So2……出力オーディオ信号、Vout……出力電圧。

Claims (3)

  1. BTL(Bridged Transformer Less)接続でなる増幅回路を構成し入力信号を増幅して交流波でなる出力信号を生成する信号増幅素子にそれぞれ供給される電流の和を当該信号増幅素子に流れる電流として検出し、当該電流の値が所定上限電流値以上である場合に、出力信号をスピーカへ出力するための出力端子がショートされたとみなしてショート検出信号を検出レベルで出力する電流検出部と、
    バランス出力された上記出力信号を整流して上記スピーカに印加されている電圧を単一の検出素子により上記電流と別個に検出し、当該電圧の値が所定の上限電圧値以上である場合にショート検出信号を強制的に非検出レベルに切り換える電圧検出部と
    を有するショート検出回路。
  2. 上記電圧検出部は、上記スピーカに印加されている電圧を検出する回路と、上記ショート検出信号を強制的に非検出レベルに切り換える回路とが電気的に絶縁された
    請求項1に記載のショート検出回路。
  3. 上記信号増幅素子は、パルス状の上記入力信号を増幅することにより上記出力信号を生成する
    請求項1に記載のショート検出回路。
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