JP5108562B2 - 育苗容器とこの育苗容器を構成する育苗用の袋体及び育苗用トレイ - Google Patents
育苗容器とこの育苗容器を構成する育苗用の袋体及び育苗用トレイ Download PDFInfo
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Description
このようなポリ容器は、透水性や通気性が悪いため、苗木や草花に悪影響を及ぼすことが知られている。
さらには、水分過多となり、「根腐れ」となる場合もあった。
また、苗木や草花の茎や枝が必要以上に伸びる、いわゆる「徒長」も生じ、植物の商品価値を低下させる要因となっていた。
また、放熱が十分にできないため、地温が極度に上昇してしまい、特に、イチゴなどの植物の夏越しにおいて、育成を阻害する要因となっていた。
このように、ポリ容器での成育環境は、必ずしも苗木や草花に適したものとはいえなかった。
これにより、透水性や通気性が向上し、「根巻き」等の問題が解消されるとともに、天然繊維や天然樹脂は、地中でバクテリア等により生分解され、消滅するため、苗木や草花となるまで育成した後には、容器ごと移植することができ、土壌を汚染することもなく環境的にも優れていた。
特許文献1に記載の育苗容器は、地面等の載置面上に自立させた状態で、苗木や草花となるまで育成させるため、布状体と載置面との接触部分は、水はけが悪く、容器の底面部に潅水時の剰余水が集中して保水されていた。その結果、根は、水分のある方に伸長するため、根が容器内に均等に張らず、育苗容器の底面に向かって偏長していた。
そして、載置面が土壌である場合は、根が布状体を突き破り、土壌内に根付いてしまい、移植の際に、育苗容器ごと持ち上げると、根を痛めるおそれがあった。
また、載置面が土壌でない場合、ポリ容器での育成と同様、容器の底面部で「根巻き」が生じることもあった。
また、布状体と載置面との接触部分は、生分解の進行が速く、脆くなるため、移植時に、育苗容器ごと持ち上げると、布状体の底面部が抜けてしまい、苗木等を損壊させるおそれがあった。
特に、袋体が、地面等の支持体が設置される場所の表面、すなわち、載置面から離間されているため、均一な水はけが確保され、水分が局所的に偏在することがないことから、根の偏長がなくなり、根を均等に張らせることができる。
さらに、袋体が載置面から離間されているため、土壌への根付きが回避され、移植時に根を痛めることがなくなるとともに、接触面での「根巻き」の発生も防止できる。
特に、袋体が載置面から離間されているため、袋体に収納された培土及び根に対して、均一に酸素を供給することができる。
さらに、袋体の通気性により、空気の流通による放熱や、培土中の水分蒸発が助長されることによる気化熱の放熱などの放熱効果もあり、収納された培土の温度の極度な上昇を抑制するだけでなく、載置面から離間することで、培土の温度を載置面の表面温度より低く抑えることができる。
これにより、植物の夏越しに対しても、良好な温度環境を維持できる。
このように、透水性及び通気性を有するのみならず、載置面から離間された袋体で、苗木や草花を育成することができるため、苗木や草花の成育環境を良好な状態に保つことができ、商品価値の高い植物を育成することができる。
すなわち、袋体が生分解性繊維で形成されているため、根が繊維を突き破り、移植された土壌に根を張ることができるのみならず、袋体ごと移植しても、袋体は、地中で分解され、いずれ消滅する。
また、袋体は、生分解され、土壌を汚染することもないため、環境的にも優れている。
また、袋体は、載置面から離間されているため、袋体は均等に分解され、植物の育成中において、袋体が局所的に分解することによる培土の流出を防止することができる。
すなわち、袋体単体で、当該袋体を自立させ、袋体の底部を載置面から離間させようとすると、袋体の底面部を培土や苗木等の重みに耐えられるように、強固な梁等を形成しなければならない。その結果、袋体の構造が複雑になるうえ、繊維生地の特性から鑑みると困難である。
また、支持体自体は、袋体を吊下げ支持したり、積載したりする簡易な構造を有すれば足り、これにより、支持体の製造が容易となり、製造コストや製品コストの低減が図れる。さらに、支持体を、耐久性を有する合成樹脂等で形成すれば、再利用可能となり、リサイクル性を向上することができる。
特に、不織布は、コストも廉価であるため、本発明の袋体に最適である。
また、生分解性繊維としては、例えば、木綿や麻などの天然繊維、レーヨン等の再生繊維、生分解性合成繊維、及びこれらを組合せた繊維などを用いることができる。
これにより、袋体の有する透水性及び通気性が担保され、苗木や草花の成育に良好な環境が確保される。
なお、このような支持体として、例えば、支持体の底部と上部をリング状に形成し、上下のリングを最小限の支柱で連結する簡易な構成とすることもできる。
この場合、袋体をリング内側に、吊下げたり、積載したりして、装着することができる。
このように支持体が、フレーム構造で形成されることで、材料費が削減でき、製品コストを低く抑えることができる。
すなわち、培土が収納されている部分は、支持体と非接触状態とすることができ、袋体の透水性及び通気性が担保される。
なお、支持体が袋体の口部を保持する構成は、例えば、袋体は、繊維で構成されているため、支持体に、爪部を形成して、袋体を当該爪部に引掛けて、保持することもできる。
すなわち、袋体自体が、吊下げ可能な形状に保形されているため、余分な係止具を用いることなく、支持体が袋体を吊下げ支持することができる。
そのうえ、生分解性樹脂で保形されているため、袋体の生分解が妨げられることはない。
また、保形のための生分解性樹脂は、例えば、土中でバクテリア等により分解するものであり、澱粉、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、カゼイン、エチレン酢酸ビニル変性澱粉重合物等が挙げられる。
このような構成とすることにより、袋体全体が、鉢状に保形されるため、取り扱いが容易となる。
例えば、未使用時には、袋体を積み重ねて収容することができ、省スペース化が図られるとともに、流通性も向上する。
また、生分解性樹脂で保形されているため、袋体の生分解が妨げられることもない。
なお、鉢の形状は限定されず、適宜変更可能であり、例えば、角筒状や、丸筒状でもよく、また、半球状の丸鉢や、すり鉢形状とすることもできる。
例えば、袋体を一枚の繊維生地から作製する場合、生地に生分解性樹脂を、メッシュ状や網目状、格子状などにプリント印刷し、生地を加圧成形することで、袋体を形成しつつ、所望する形状に保形することができる。
これにより、格子などの間には、生分解性樹脂が付着されない無付着部が複数形成され、少なくとも無付着部においては、透水性と通気性が確実に担保される。
また、生分解性樹脂が塗布されるプリントパターンを、三角形を繋ぎ合わせたトラス状に形成することで、保形された形状の安定性を高めることもできる。
なお、生分解性樹脂が塗布、プリントされた部分においても、生分解性樹脂が塗布される厚みや量等を調整することで、透水性と通気性を確保できることはいうまでもない。
なお、無付着部が形成される所定のプリントパターンとは、無付着部と付着部が形成されるように印刷されたパターンをいう。
特に、一枚の繊維生地を加圧成形して袋体を形成する場合は、上記のような幾何学的な模様のパターンで生分解性樹脂を繊維生地に印刷することにより、その後袋体を形成する際に、加圧成形における型合せ時に生じる生地のズレや、印刷された絵柄の向き等を考慮する必要がないため、製造時の作業性が向上するとともに、一枚の繊維生地から多くの袋体を作製することができ、量産コストや商品コストを抑えることができる。
例えば、袋体を竹かごに見立てて、竹かごの骨組みとなるような印刷をすることができる。
これにより、袋体が骨組みに融合した無理のない形状に保形され、形状の安定性が向上する。
このように、自由な模様のプリントパターンで印刷された生分解性樹脂で、袋体の口部や、袋体全体を保形することができるとともに、無付着部も確保でき、袋体が有する透水性と通気性を損なうこともない。
また、生分解性樹脂に、例えば、食品用の着色料などの地中で分解される色素を混合させることで、プリントパターンに彩りを加えることができ、意匠性を向上させることができる。
すなわち、本発明の袋体は、生分解性繊維で形成されているため、苗木や草花の成育に伴い、袋体も生分解される。
特に、支持体が、袋体を積載して支持する構成でなく、袋体の口部を保持して、吊下げ支持する構成の場合、口部を保持している部分に培土及び苗木や草花等の重みが集中するため、脆くなるとともに、袋体の生分解も助長し、袋体が裂け、苗木や草花が袋体ごと落下する場合がある。
具体的には、例えば、支持体の支柱の途中に、袋体の底面に向かって突出するストッパーを設けることもできる。
その結果、袋体が落下したときに、ストッパーが袋体や袋体の底面を支えることで、袋体ごと支持することができる。
そして、ストッパーによって、支持された袋体は、載置面から離間されているため、載置面への根付きを回避することができる。
さらに、袋体の培土が収納された部分が、生分解の進行が遅れていて、未だ収納状態を保つことができる場合には、そのままストッパーで支持された状態で、苗木や草花を育成することができる。
これにより、移植時等に、苗木や草花などの植物の葉や茎や枝を引張り、袋体を支持体から取り出す必要がないため、苗木や草花を痛めることがなくなる。
これにより、苗木や草花を痛めることがなく、苗木や草花を袋体ごと、根のある下方から押し上げて、取り出すことができる。
なお、所定の棒状治具を、例えば、発泡スチロール等の緩衝材で形成すれば、根を痛めることなく、取り出すことができる。
また、複数の袋体を装着可能な支持体で、苗木や草花を育成するような場合、袋体の位置及び数に対応させた棒を有する棒状治具を設けることで、上記と同様な作業を行うと、複数の袋体を、支持体から一度の作業で取り出すことができ、作業効率の向上を図ることができる。
これにより、生産効率が向上し、量産性が増大する。
また、各袋体の口部が同一面上で開口されているため、各袋体を支持する支持体の高さを同じ高さにすることができる。その結果、支持体を、複数の支持体を一つにまとめた箱状体とすることができる。
これにより、園芸農家などの植物生産者が、従来から使用しているポリ容器などを多数収容可能な育苗用のフレーム籠等を支持体として利用することもでき、コストの低減が図られる。
また、袋体が一体に連設されているため、各袋体が散在せず、取り扱いが容易となる。
これにより、移植時において、各袋体を個別に取り外すことができるため、作業の効率化が図られる。
なお、脆弱部とは、例えば、各口部に沿って設けられた切取線や、薄い繊維で形成された口部など、連設された他の袋体と容易に分離できるようにした部分である。
これにより、各袋体をこの当接する部分から分離し易くなり、移植時において、各袋体を取り外す際の作業の効率化が図られる。
これにより、支持体を、耐久性を有する合成樹脂等で形成することで、支持体は再利用されるとともに、袋体のみ供給することができ、商品コストを低減することができ、園芸農家等の生産者の生産コストを抑えることができる。
このような構成とすることにより、袋体の支持体への接触を、最小限に止めることができるとともに、袋体にフックなどの係止具を装着することなく、支持体に吊下げることができる袋体を提供できる。
このような構成とすることにより、未使用時には、積み重ねて収容することができ、省スペース化が図られるとともに、取り扱いも容易で、かつ、流通にも適した袋体を提供することができる。
このような構成とすることにより、少なくとも無付着部においては、袋体の生地の特性である透水性と通気性を確保しつつ、袋体の口部や、袋体全体が保形された育苗用の袋体を提供することができる。
このような構成とすることにより、透水性及び通気性を十分具備する無付着部を確保しつつ、保形力や外観からの意匠性が優れた育苗用の袋体を提供することができる。
このような構成とすることにより、透水性及び通気性を有し、所定の支持体で、載置面から離間して支持される本発明の袋体を複数備えるとともに、各袋体が一体に連設された育苗用トレイを提供することができる。
これにより、支持体を、耐久性を有する合成樹脂等で再利用可能に構成することで、本発明の育苗用トレイのみ流通させることもでき、一度に大量の苗木や草花を育成する園芸農家などの植物生産者のニーズに的確に対応しつつ、生産コストも抑えることができる。
このような構成とすることにより、連設された各袋体を、脆弱部から破断することで、個々の袋体を容易に取り外すことができる育苗用トレイを提供できる。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る育苗容器1の全体構成を示す斜視図である。
同図に示すように、本発明の育苗容器1は、袋体2と支持体3から構成されている。
袋体2は、苗木や草花などの植物を成育するための培土100が、潅水等により流出しないよう収納可能な袋状に形成され、透水性及び通気性を有する生分解性繊維で構成されている。
袋体2は、潅水時に培土100が流出しない程度の粗さを有する不織布で形成されており、透水性及び通気性を備えている。
これにより、潅水による水はけが良好となるとともに、根に十分な酸素を供給できるようになっている。
また、袋体2は、生分解性繊維であるレーヨンで形成されている。
これにより、袋体2をそのまま地中に放置しても、バクテリアなどで分解され、消滅するため、土壌が汚染されないようになっている。
また、袋部22は、半球状に形成されている。これにより、植物を口部21からなる口径の中央に植えた場合、根に対する培土の厚みが均等になり、根の偏長が抑制され、根を均一に張らせることができる。
なお、本実施形態では、袋体2は、レーヨン不織布の生地で袋状に形成されたものであり、生分解性樹脂等で保形されていない。
具体的には、支持体3は、載置面に接するリング状に形成された底部31と、底部31に比較して大きな外径のリング状に形成された上部33と、底部31と上部33を連結する三本の支柱32とから構成されている。
この爪部34は、生分解性繊維からなる袋体2の口部34を突き通すことができ、袋体2の口部21が爪部34に係止されることで、袋体2を吊下げ支持できるようになっている。
さらに、吊下げられた袋体2の全長に対して、支持体3の高さは、長く形成されている。その結果、袋体2は、載置面から離間されて吊下げ支持される。
これにより、袋体2が有する透水性及び通気性は、確実に確保でき、苗木や草花が成育する培土100の成育環境を最適な状態に保つことができる。
さらに、袋部22の全面が、外気に曝されるため、根に十分、かつ、均等に酸素が供給され、枯れることもなくなり、また、「徒長」なども防止できる。
また、袋体2が有する通気性により、空気の流通による放熱や、培土中の水分蒸発が助長されることによる気化熱の放熱などの放熱効果もあり、収納された培土100の温度の極度な上昇を抑制するだけでなく、載置面から離間されているため、培土100の温度を載置面の表面温度より低く抑えることができる。
これにより、植物の夏越しに対しても、良好な温度環境を維持できる。
また、袋部22は培土100以外いずれにも接触していないため、袋部22の分解が均等になり、袋体2が局所的に分解することによる培土100の流出を防止することができる。
また、底部31には、下方から袋体2を押し出し可能な開口部31aが設けられている。
移植時期には、袋体2の口部21が、葉などで覆われている場合もあるため、この開口部31aから棒状に形成された冶具等を挿入して、袋体2の袋部22を押し出したり、手で直接押し上げて、袋体2を、支持体3から容易に取り外すこともできる。
すなわち、移植に際して、従来のようにポリ容器等から苗木や草花を取出す必要がないため、移植作業の省力化が図れる。
また、移植時に袋体2に根が絡んでいたとしても、袋体2から苗木や草花を取出す必要がなく、袋体2ごとそのまま移植できるため、移植時に根や茎葉を痛めることがない。
これにより、苗木や草花を良好な状態のまま、移植することができる。
また、袋体2は、生分解されるため、土壌を汚染することもないため、環境的にも優れている。
また、このように生分解され、かつ、載置面から離間された袋体2内で育成する植物は、袋体2が生分解されるため、長期間、観賞する植物を対象とするよりも、移植を前提とした植物に適している。
そして、このような植物に対して、本発明の育苗容器1は、播種から苗木までの育成過程において、最適な成育環境を提供できる。
その結果、この空間が、袋体2の落下を防止する本発明の落下防止手段として機能するようになっている。
具体的には、苗木や草花などの植物の成育に伴い、袋体2の生分解も進行し、特に、収納する培土100や苗木等の重みが集中する口部21が損壊し、袋体2が落下する場合がある。
そこで、本実施形態の支持体3は、底部31までの途中の空間であって、三本の支柱32の内側面で形成される空間が、袋体2の口部21より小さく形成されている。これにより、口部21が損壊し、袋体2が落下した場合でも、底部31までの途中の空間で、袋体2が三本の支柱32の内側面で挟持され、袋体2を載置面から離間した状態で、支持することができるようになっている。
これにより、苗木や草花の損壊や、地面への根付きが防止できるようになっている。
なお、袋体2の落下を確実に阻止できるように、底部31までの途中であって、各支柱32の内側面に、中央に向かって突出するリブ等を設けることもできる。
次に、本発明の第二実施形態に係る育苗容器1の組立斜視図を図2に示す。
同図に示す本実施形態に係る育苗容器1は、上述した第一実施形態の育苗容器1の変形実施形態であり、支持体3が、袋体2を積載して、支持するように構成されている。その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
各積載部32aに、袋体2の袋部22が当接されるとともに、袋体2の口部21を、上部33が囲むことで、培土100が収納された袋体2が、揺動不能に支持される。
さらに、積載部32aは、支柱32の途中に設けられているため、袋体2は、載置面から離間されて、支持されるようになっている。
そして、支持体3は、全体的には第一実施形態と同様、袋体2が外気と十分に通気可能となるようフレーム構造で形成されている。
これらにより、袋体2が有する透水性及び通気性が担保される。
また、底部31には、袋体2の袋部22を下方から押し上げ可能な開口部31aが設けられている。
これにより、袋体2の局所的な生分解により、袋体2が破壊しても、袋体2が支持体3から落下することがないため、苗木や草花の落下による損壊や、地面への根付きを回避することができる。
従って、袋体2が全体的に生分解しても、袋体2と根と培土100からなる土塊の状態で、支持体3により支持されるため、苗木や草花が落下することはないが、潅水により培土が流出するおそれがある。
このような場合には、移植時期まで袋体2の機能を確保するように、袋体2に使用する生分解性繊維の材質や厚み、目の粗さ等を調整できることはいうまでもない。
次に、本発明の第三実施形態に係る育苗容器1の組立斜視図を図3に示す。
同図に示す本実施形態に係る育苗容器1は、前述した第一実施形態の育苗容器1の変形実施形態であり、袋体2が生分解性樹脂22aで鉢形に保形されているとともに、第一実施形態の支持体3にストッパー32bを備える構成となっている。その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
詳細には、口部21周縁には、外側水平方向に向かって延出するフランジ状のフランジ部21aが形成されるとともに、袋部22は半球形状となるように、生分解性樹脂22aで保形されている。
フランジ部21aは、その裏面が、支持体3の当接面33aに当接されるように形成されている。
これにより、袋体2を支持体3の上部33の開口から挿入し、フランジ部21aの裏面を当接面33aに当接させることで、支持体3が、袋体2を吊下げ支持できるようになっている。
このように袋体2の口部21自体を、支持体3が当該袋体2を吊下げて支持可能な形状に生分解性樹脂22aで保形することで、余分な係止具等を用いることなく、支持体3が袋体2を吊下げ支持することができる。
なお、支持体3が当該袋体2を吊下げて支持可能な口部21の形状は、フランジ形状に限らず、鉤状など、支持体3の上部33に袋体2の口部21が係止される形状であれば足りる。
これにより、生分解性樹脂22aが、袋部22の形状に沿った骨格となり、半球状に保形された袋体2の安定性が増大し、定形性を保持することができる。
なお、袋部22のみならず、フランジ部21aにおいても、生分解性樹脂22aの印刷の厚み、量や巾を変化させることで、保形力を調整できることはいうまでもない。
この無付着部22bは、レーヨン不織布の生地そのままであるので、袋部22が有する透水性及び通気性を、確実に確保できるようになっている。
なお、生分解性樹脂22aが印刷された部分においても、印刷の厚みや量等を調整することで、透水性と通気性を確保できることはいうまでもない。
具体的には、保形されたときに竹かごの骨組み模様となるよう、レーヨン不織布に生分解性樹脂22aを放射状に広がる蜂の巣模様にプリント印刷するとともに、蜂の巣模様の中心が半球状に形成された金型の中心に位置するようにセットし、加圧成形することで、袋体2の形成と同時に、半球状の鉢形に保形されるようになっている。
このように本実施形態の袋体2は、袋体2全体が、生分解性樹脂22aで半球状の鉢形に保形されているため、袋体2の取り扱いが容易となり、例えば、未使用時に積み重ねて収容することもでき、流通性も向上させることができる。
また、本実施形態では、一枚のレーヨン不織布を、生分解性樹脂22aで鉢形に保形したが、複数のレーヨン不織布を、天然系糊剤等で接着したり、溶着し、重ねて保形することもできる。
これにより、袋体2の強度や生分解速度を調整することもできる。
また、部分的に重ねて保形することで、強度を増大させたり、袋体2の美観を高めたりすることができる。
例えば、口部21やフランジ部21aにレーヨン不織布を複数枚重ねることで、吊下げに耐える強度を増加させるとともに、加圧成形の際に口部21やフランジ部21aに生じる布ジワを覆うことで、袋体2の美観を高めたりすることができる。
これにより、袋体2の生分解が進行し、特に、収納する培土100や苗木等の重みが集中するフランジ部21aが損壊し、袋体2が落下した場合でも、ストッパー32bの上面が、袋体2の袋部22に当接し、そのまま袋体2を積載するため、袋体2を載置面から離間した状態で、支持することができるようになっている。
これにより、苗木や草花の損壊や、地面への根付きが防止される。
次に、本発明の第四実施形態に係る育苗容器1の袋体2の斜視図を図4に示す。
同図に示す本実施形態に係る袋体2は、上述した第三実施形態の袋体2の変形実施形態であり、袋体2がトラス状にプリント印刷された生分解性樹脂22aで鉢形に保形されている。その他の構成部分は、第三実施形態と同様となっている。
このように、袋体2が、生分解性樹脂22aがトラス状にプリント印刷され保形されるため、保形された鉢形がトラス構造を有することになり、半球状に保形された袋体2の安定性が増大し、定形性を保持することができる。
これにより、加圧成形の際に生じる不織布のズレを考慮する必要がなくなり、作業効率が向上するとともに、一枚のレーヨン不織布から多くの袋体2が作製でき、商品コストの低減が図られる。
無付着部22bは、レーヨン不織布の生地そのままであるため、袋部22が有する透水性及び通気性を、確実に確保できるようになっている。
また、レーヨン不織布の生地全体に生分解性樹脂22aを含浸させて保形するより、生分解性樹脂22aの使用量を少なくすることができ、製造コストや製品コストを低減することができる。
例えば、水玉模様や、格子状や波目模様、六角形の網目模様などの幾何学的な模様や、文字、図形、絵などを印刷することもできる。
さらに、生分解性樹脂22aに、例えば、食品用の着色料などの地中で分解される色素を混合させることで、プリントパターンに彩りを加えることができ、意匠性を向上させることができるだけでなく、成育する植物毎に、異なる色彩の袋体2を設けることができ、育成管理が容易となり、作業効率の向上を図ることができる。
次に、本発明の第五実施形態に係る育苗トレイ10と支持体3からなる育苗容器1の組立斜視図を図5に示し、一の袋体2が分離された状態を図6に示す。
各図に示す本実施形態に係る育苗容器1は、上述した第三及び第四実施形態の変形実施形態であり、複数の袋体2を一体に連設した育苗トレイ10と、各袋体2を載置面から離間させて支持する支持体3で構成されている。
本実施形態の育苗トレイ10は、第三及び第四施形態と同様、生分解性樹脂22a(例えば、アルギン酸ソーダ)が格子状や網目状のプリントパターンで印刷された一枚のレーヨン不織布が、加圧成形され、トレイ状に保形されている。
勿論、フランジ部21aも生分解性樹脂22aで強固に保形されている。
なお、本実施形態の各袋体2は、口部21が矩形からなる角箱状に形成されているが、第三及び第四施形態と同様、半球状とすることもできる。
これにより、園芸農家等の生産者の生産効率が向上し、量産性が増大する。
また、各袋体2が一体に連設されているため、各袋体2が散在せず、取り扱いが容易となる。
そのうえ、全体的な剛性が増大するとともに、隣接する袋体2同士が、各々の袋体2に収納された培土や植物の重みにより引張られ、各袋体2の落下を阻むように作用させることができる。
脆弱部21bに沿って、切り取ることで、個々の袋体2に簡単に分離できるようになっている。
すなわち、レーヨン不織布一枚生地の部分が脆弱部となるとともに、他の部分は、吊下げに耐える強度を高めつつ、加圧成形の際に口部21やフランジ部21aに生じる布ジワを覆うことで、育苗トレイ10の美観を高めることもできる。
すなわち、支持体3を、前述の各実施形態の支持体3を一つにまとめたような、箱状体に形成することもできる。
育苗トレイ10は、フランジ部21aの裏面が支持体3の当接面33aに当接されて、吊下げ支持されている。
すなわち、育苗トレイ10は、支持体3の当接面33a以外は、いずれにも接触していないとともに、支持体3がフレーム構造からなり、外気との通気が妨げられることもないため、各袋体2が有する透水性及び通気性は、確実に確保され、苗木や草花の成育環境を最適な状態に保つことができるようになっている。
また、本実施形態の支持体3は、箱状の簡易なフレーム構造からなるため、園芸農家などの植物生産者が従来から使用している、ポリ容器などが多数収容可能な育苗用の汎用フレーム籠等を支持体3として利用することもできる。
これにより、脆弱部21bに鋸刃面33bの鋸刃が突き刺さり、脆弱部21bの生分解の進行を速めることができるようになっている。
その結果、移植時期には、この脆弱部21bを境界として容易に分離でき、移植作業時に個々の袋体2に分離する作業が軽減される。
その結果、特に、移植時期には、口部21やフランジ部21aは、葉や花に覆われているため、葉や花を持ち上げることなく、個々の袋体2を取り出すことができる。
これにより、植物を痛めることなく、苗木や草花を良好な状態で、移植することができる。
そして、脆弱部21bは生分解が進行し、脆くなっているため、あまり力を加えず、僅かな力で、脆弱部21bを境界として切り裂き、個々の袋体2に分離することもできる。
これにより、袋体2ごとそのまま他の鉢や土壌に移植することができ、従来のようにポリ容器等から苗木や草花を取出す必要がないため、移植作業の省力化が図れるとともに、移植時に根や茎葉を痛めることなく、苗木や草花を良好な状態で、移植することができる。
また、このように商品価値の高い植物を、一度に複数育成できるため、生産性が向上するのみならず、移植時の労力も軽減できる。
また、生分解性繊維に関しても、レーヨンに限定されるものではなく、木綿や麻などの天然繊維、レーヨン等の再生繊維、生分解性合成繊維、及びこれらを組合せた繊維などを用いることができる。
また、生分解性樹脂に関しても、アルギン酸ソーダに限定されるものではなく、澱粉、カルボキシメチルセルロース、カゼイン、エチレン酢酸ビニル変性澱粉重合物等を用いることができる。
2 袋体
21 口部
22 袋部
3 支持体
31 底部
32 支柱
33 上部
100 培土
200 棒状治具
Claims (12)
- 培土が収納可能な袋状に形成され、透水性及び通気性を有する生分解性繊維からなる袋体と、
前記袋体を、載置面から離間させて支持する支持体と、を備え、
前記袋体が、前記支持体に着脱可能に取付けられるとともに、
当該袋体に所定のプリントパターンで印刷される生分解性樹脂により保形され、
前記プリントパターンには、前記生分解性樹脂の付着されない無付着部が形成されることを特徴とする育苗容器。 - 少なくとも前記袋体の口部を、前記支持体が当該袋体を吊下げて支持可能な形状に、生分解性樹脂で保形した請求項1記載の育苗容器。
- 前記袋体を、生分解性樹脂で鉢状に保形した請求項1又は2記載の育苗容器。
- 複数の前記袋体が、一体に連設され、各袋体の口部が同一面上で開口されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の育苗容器。
- 前記支持体を、前記袋体が外気と通気可能なフレーム構造とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の育苗容器。
- 前記支持体に、前記袋体の落下を防止する落下防止手段が設けられた請求項1〜5のいずれか一項に記載の育苗容器。
- 前記支持体の底部が、所定の棒状治具で前記袋体を突上げて取出し可能に開口された請求項1〜6のいずれか一項に記載の育苗容器。
- 培土が収納可能な袋状に形成された育苗用の袋体であって、
透水性及び通気性を有する生分解性繊維からなり、
所定の支持体によって、載置面から離間されて、支持されるとともに、
前記支持体に着脱可能に取付けられ、
所定のプリントパターンで印刷される生分解性樹脂により保形され、
前記プリントパターンには、前記生分解性樹脂の付着されない無付着部が形成されることを特徴とする育苗用の袋体。 - 少なくとも前記袋体の口部を、前記支持体が当該袋体を吊下げて支持可能な形状に、生分解性樹脂で保形した請求項8記載の育苗用の袋体。
- 生分解性樹脂で鉢状に保形した請求項8又9記載の育苗用の袋体。
- 複数の袋体が、一体に連設され、各袋体の口部が同一面上で開口された育苗用トレイであって、前記袋体が、請求項8〜10のいずれか一項に記載の袋体からなる
ことを特徴とする育苗用トレイ。 - 前記各袋体の口部に、各袋体が分離可能な脆弱部を設けた請求項11記載の育苗用トレイ。
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