JP3698572B2 - 育苗用容器 - Google Patents

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は果物や野菜の子苗を育成する育苗用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
苺や茄子などの野菜、果物類の子苗を育成するために、従来から種々の育苗用容器が用いられている。その代表的なものとしては、図7の(a)に示すような植木鉢型の容器A、同図(b)に示すような円筒型の容器B、同図(c)に示すような箱型の容器Cがある。これらの容器A,B,Cを平面的に多数個並べて培土Dを入れ、果物や野菜の子苗を育成するものである。
【0003】
このような容器は、農場などで育苗されるときに用いられるだけでなく、育苗中に輸送されたり、店頭に陳列されたりすることもある。そこで、個々の小さい育苗用容器を大きい容器に多数個収容して同時に育苗したり、輸送したり、陳列したりすることが行われている。
【0004】
たとえば特開平5−244829号公報には、縦横枡目の載置用嵌合孔を持つ載置用枠体を載置用容器に載置し、嵌合孔に育苗ポットを嵌合させて育苗する方法が記載されている。このような大きい収容容器に多数個の育苗用容器を収容することにより、育苗、輸送、陳列の効率化をはかることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような収容容器に多数個の育苗用容器を平面的に収容する場合、従来の育苗用容器は植木鉢型、円筒型、箱型のいずれの育苗用容器であっても直立させて載置することになるので、これらの育苗用容器を使用して育苗を行う場合、苗の根鉢の長さは必然的に育苗用容器の高さ以内の長さとなる。
【0006】
苺の苗などを容器内で育苗したときに、その容器内に苗の根がまわり、容器中の培土を巻き込んだ状態になる。この状態で容器を外しても培土を巻き込んだ根の部分は鉢の形を保つことになり、この部分を根鉢という。この培土を巻き込んだ根の部分の容量が大きいほど苗の生育は良くなる。そして、たとえば苺の場合は直根性なので、栽培管理においては根鉢の長さに重点がおかれる。
【0007】
また、苺の場合、育苗用容器で苗が所定の大きさに育成された段階で定植が行われるが、この定植の方法として、育苗用容器から苗を取り出して苗のみを定植する方法と、苗を取り出すことなく育苗用容器ごと定植する方法とがある。さらに定植の方法として苗を斜めに植える方法がある。
【0008】
ここで、育苗用容器ごと苗を斜めに植える場合は、図8の(a)に示すように直立した状態の育苗用容器E内で育苗された苗Fが、同図の(b)に示すように、定植時に斜めに育苗用容器Eごと畝などに定植される。定植後の苗Fは、植物ホルモンであるオーキシンの働きによって、斜めの状態から真上に向かって伸びるように生育していくが、このとき苗Fはストレスを受けることになる。このストレスは苗Fの生育不良の原因となりかねない。
【0009】
また、育苗用容器を装着する孔あきパネルを支持枠に取り付けた高設栽培装置を用いた苺の栽培において、栽培敷地を有効に利用するために、育苗用容器を傾斜配置する栽培が行われているが、この場合は、平坦な複数枚のパネルを階段状に支持枠に取り付けるか、あるいは階段状に成形した孔あきパネルを支持枠に取り付けるかしている。しかし、このようなパネル取り付け構造あるいはパネル成形は、栽培装置のコスト上昇を招くという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、育苗用容器の高さを増すことなく根鉢の長さを長くすることができ、かつ斜め定植における苗の生育不良を抑制することができ、さらに傾斜栽培の場合の装置構成を簡略化できる育苗用容器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の育苗用容器は、下端に向けて先細り状のテーパーを有する断面円形の筒状体の上端縁外周に平板状の環状フランジを形成しかつ下端部に、孔を有する土止め部を形成した育苗用容器であって、前記筒状体の上端の中心点と下端の中心点を結ぶ中心線が前記フランジの面に対して傾斜する形状としたことを特徴とする。
【0012】
従来の育苗用容器は、筒状体の上縁を水平な状態にしたときに、上端の中心点と下端の中心点を結ぶ線が垂直になる。これに対して本発明の育苗用容器は、上端の中心点と下端の中心点を結ぶ線が傾斜しており、育苗用容器を収容容器に平面的に多数個収容したときに、各育苗用容器は傾斜した状態となる。したがって、同じ高さの収容容器に収容できる育苗用容器の筒状体の長さを長くとることができる。
【0013】
前述のように、育苗中の苗の根鉢の長さは、育苗用容器の筒状体の長さによってきまるので、本発明の育苗用容器を使用すれば、同じ高さの収容容器を使用して従来よりも筒状体の長さの長い育苗用容器で根鉢の長い苗を育成することができる。
【0014】
また、収容容器に傾斜した状態で収容されていても、この状態で育苗中の苗は上方に向かって真っ直ぐに伸びるので、斜め定植した後に苗がストレスを受けることもない。
【0015】
さらに、本発明の育苗用容器を用いて高設栽培を行う場合、育苗用容器の上縁の形状に対応した形状の孔をあけたパネルを用いることにより、傾斜したパネルに本発明の育苗用容器を装着するだけで、傾斜栽培装置とすることができ、装置構成を簡略化することができる。
【0016】
筒状体の上端の中心点と下端の中心点を結ぶ線の傾斜角度は、育苗する植物の種類や定植時の斜め植えの角度、また、高設栽培装置の傾斜角度によって適当な角度を選定すればよい。たとえば苺の育苗の場合は、定植時の斜め植えの角度は1〜45度程度であり、また、高設栽培装置の傾斜角度は10〜45度程度であるので、これらの角度に合わせて適当な角度を選定すればよい。
【0017】
筒状体の形状は、育苗用容器自体の取扱い、および製作の容易性の点から、断面形状が円形のものとする。また、筒状体は、長さ方向に一様なテーパー、または、異なるテーパーを形成した先細り状としてもよい。筒状体の下端は、成長した根が出やすいように孔をあけた土止め部を形成する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態を示す育苗用容器の一部切欠斜視図、図2は図1の育苗用容器を収容容器に収容した状態を示す一部切欠正面図である。
【0019】
本実施形態の育苗用容器10は、苺の育苗用のもので、断面形状が円形で、先細り状の二段テーパーを有する合成樹脂製の筒状体11を、上縁のフランジ11aを水平な状態にしたときに、上端の中心点Paと下端の中心点Pbを結ぶ中心線Cが鉛直線に対して約22.5度傾斜する形状としたものである。筒状体11の下端には土止め部11bを形成している。
【0020】
筒状体11の大きさは、上端から下端までの中心線Cの長さ約20cm、上部の内径約4cm、内容積約180cm3 である。苺の栽培の場合、育苗用容器10をこのような先細り状のテーパを有する筒状体11により形成することにより、根の成長がよく、また、根の絡み合いが少ない育苗用容器となる。
【0021】
この育苗用容器10を収容容器に収容した状態で育苗するときは、図2に示すように、収容容器20に形成した挿入孔21に育苗用容器10を挿入して育苗する。挿入孔21は育苗用容器10と同様な傾斜をもたせているので、育苗用容器10を挿入孔21に挿入したときに、上縁のフランジ11aは水平な状態に、筒状体11は傾斜した状態となる。したがって、同じ高さの収容容器20に収容できる育苗用容器10の筒状体の長さを従来の筒状容器よりも長くとることができ、根鉢の長い苗を育成することができる。
【0022】
収容容器20に収納した育苗用容器10で育苗中の苗30は、筒状体11部分、すなわち培土部分が傾斜した状態であっても、茎は上方に向かって真っ直ぐに伸びるので、その後斜め定植した後に、苗30がストレスを受けることもない。
【0023】
また、図2の状態で育苗した苗30を定植する際に、収容容器20を縦にした状態で、収容容器20ごと苗30を定植場所に搬送したり、定植場所近傍に一時仮置きしたりすることがあるが、このようなときに、図3に示すように、育苗用容器10が下向きに傾斜するように収容容器20を立てた姿勢で搬送または仮置きすれば、育苗用容器10が収容容器20から落下しないので、安全に作業を進めることができる。
【0024】
定植を行うときは、苗30は育苗用容器10から取り出すことなく、図4に示すように、育苗用容器10ごと定植する。定植後、成長した根は筒状体11下端の土止め部11bの孔から出て土中に伸び、苗30はストレスを受けることもなく生育する。
【0025】
図5は育苗用容器10の別の使用態様を示す図であり、孔あきパネル41を支持枠42に取り付けた高設栽培装置40に育苗用容器10を装着した状態を示す。孔あきパネル41は傾斜して取り付けられており、孔(図示せず)は楕円形状に形成されている。この育苗用容器10においては、筒状体11を直立させたときにフランジ11aが傾斜した状態になるので、傾斜して取り付けられた孔あきパネル41の楕円形状の孔に筒状体11を挿入すると、筒状体11が直立した状態で孔あきパネル41に装着される。したがって、この育苗用容器10を使用すれば、孔あきパネル41は階段状に形成する必要はなく、傾斜栽培における栽培装置を簡略化することができる。
【0026】
なお、上記実施形態においては、育苗用容器10として、断面形状が円形で、先細り状の二段テーパーを有する筒状体11としたが、テーパーは一様なテーパーでも三段テーパーでもよい。さらに、土止め部11bの形状も任意の形状とすることができる。
【0027】
図6は本発明の育苗用容器の他の実施形態を示す図である。同図の(a)の育苗用容器50は、筒状体51に係止具52を形成したものであり、培土を充填したときの筒状体51の上部と下部の重量バランスを考慮した位置に係止具52を形成することにより、パネルを用いることなく支持バー60に育苗用容器50を簡単に係止することができる。同図の(b)の育苗用容器70は、筒状体71の上部に高分子吸水体からなる給水体72を取り付けたものであり、この給水体72に適宜水を補給することにより育苗用容器70に給水を行うことができるので、灌水装置を簡略化することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によって以下の効果を奏することができる。
【0029】
(1)育苗用容器は、上端の中心点と下端の中心点を結ぶ線が傾斜しており、育苗用容器を収容容器に平面的に多数個収容したときに、各育苗用容器は傾斜した状態となるので、同じ高さの収容容器に収容できる育苗用容器の筒状体の長さを長くとることができ、根鉢の長い苗を育成することができる。
【0030】
(2)収容容器に傾斜した状態で育苗用容器が収容されていても、この状態で育苗中の苗は上方に向かって真っ直ぐに伸びるので、斜め定植した後に苗がストレスを受けることはない。
【0031】
(3)育苗用容器の上縁の形状に対応した形状の孔をあけたパネルを用いることにより、傾斜したパネルに育苗用容器を装着するだけで、傾斜栽培装置とすることができ、高設栽培装置の構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す育苗用容器の一部切欠斜視図である。
【図2】 図1の育苗用容器を収容容器に収容した状態を示す一部切欠正面図である。
【図3】 図2の収容容器を立てた状態を示す図である。
【図4】 図1の育苗用容器による定植後の状態を示す図である。
【図5】 図1の育苗用容器の別の使用態様を示す図である。
【図6】 本発明の育苗用容器の他の実施形態を示す図である。
【図7】 従来の育苗用容器の例を示す斜視図である。
【図8】 斜め定植を示す図である。
【符号の説明】
10,50,70 育苗用容器
11,51,71 筒状体
11a フランジ
11b 土止め部
20 収容容器
21 挿入孔
30 苗
40 高設栽培装置
41 孔あきパネル
42 支持枠
52 係止具
60 支持バー
72 給水体
Pa 上端の中心点
Pb 下端の中心点
C 中心線

Claims (1)

  1. 下端に向けて先細り状のテーパーを有する断面円形の筒状体の上端縁外周に平板状の環状フランジを形成しかつ下端部に、孔を有する土止め部を形成した育苗用容器であって、前記筒状体の上端の中心点と下端の中心点を結ぶ中心線が前記フランジの面に対して傾斜する形状としたことを特徴とする育苗用容器。
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