JP2009017828A - マンゴーのポット栽培方法及びそれに用いる栽培用パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は水切りが良好に行えると共にマンゴーが最適な条件下でコントロール栽培でき、且つマンゴーの植替えや収穫及びその後の剪定が簡単で、しかも移動が簡単であるため、農園からイベント会場へ移動し、マンゴーの展示やその果実のもぎ取りが可能となるマンゴーのポット栽培方法を提供することを目的とする。
【解決手段】上下が開口された筒状で且つ外周に網目を有する枠体1の内周に、不織布2を巻付け、マンゴー5が植樹された布製ポット3を枠体1の内部に配置させると共に該枠体1と布製ポット3との間に培養土4を充填させ、且つ、フォークリフトが使用可能な栽培用パレット6の上面に不織布2を敷設した上に、枠体1を載せて少なくとも栽培するマンゴーのポット栽培方法と成す。また植樹されたマンゴー5の枝51を引張具8で栽培用パレット6側に引張った状態で水平方向に伸ばして栽培すると良い。
【選択図】図1

Description

本発明はマンゴーをポット栽培する際に、フォークリフトなどで移動可能な栽培用パレットの上に載せて生育させるか、或いは厚手の不織布の上に載せて生育させるマンゴーのポット栽培方法及びそれに用いる栽培用パレットに関する。
従来、果樹の根幹を制限した容器で栽培するポット栽培としては、一般的に鉢(或いはポリ容器)植えした状態で栽培する場合が殆どである。しかし、この鉢植えした状態で果樹を生育させると、鉢内周に根が回り過ぎて鉢を割ってしまうため、徐々に大きな鉢に移植しなければならず、鉢の植替えに多くの手間が掛ると共に根を傷め易かった。更に鉢内部の水分管理が難しく、且つ良好な通気状態を確保するのが難しかった。このため、栽培用コンテナ本体(枠体)と培養土を組合せることにより、これまで果樹類栽培に不適土性地や地下水位の高い土地などの場所であっても高品質栽培を可能にするために、特公平5−39571号の果樹類の栽培用コンテナが提案されている。この栽培用コンテナを使用する果樹類の栽培方法は、上下が開口された筒状の枠体(コンテナ本体)の下部に不透水性又は不透水性のシート材を地面の上に敷設し、前記枠体の内側で且つ下方を適宜に浮かせて、不通気及び不透水のビニールテープなどのシート材を巻付け、枠体内部の下部に水はけの良いスコリアを入れ、その上に培養土を充填させ、且つその培養土の中に植樹して栽培するものであった(図7参照)。この場合、枠体(1)内部の培養土(4)内に植樹された樹木(5’)は、その根幹(53’)が品質管理された培養土(4)により、コントロール栽培されて早期に成長する。又、枠体(1)の上方から撒水された水は、培養土(4)内を通過して、枠体(1)下方のスコリアを通過すると共に枠体(1)下部の周囲からのみ外へ排水されるものであった。しかも枠体(1)下部の網目からのみ通気が自由に行えるものであった。更に、枠体(1)底部には敷設したビニールシートによって地面(11)と分離されているので、枠体(1)内部には、みだりに不要な水が地面(11)から浸入する恐れがなく、土壌中の種々の雑菌類の侵入も確実に阻止できるため、根幹(53’)の栽培管理が鉢植えに比べて満足できるものであった。
しかしながら、特公平5−39571号を使用する果樹類の栽培方法でマンゴーを栽培すると、糖度を高めるために行う水切り時に、水の供給を止めた後、地面(11)の上に敷いた不透水性のビニールシートに雨水が溜まると、枠体(1)の下部から水を吸収して内部の培養土(4)に水分を与える状態になる恐れがあり、完全な水切りは困難であった。更に植樹された枠体(1)を持上げ且つ他の場所に移してから下げる際、或いは移動する際などに、敷設していたビニールシートに穴が開き易く、穴が開くと、その穴から根幹(53’)が出て、地面(11)の中へその根幹(53’)が入って成長してしまい、水切りや地面(11)との分離或いはその他の管理が難しくなる恐れがあった。又、枠体(1)に樹木(5’)を植樹する時や移植する場合に、スコリアと培養土(4)の2種類の土を必ず用意しなければならなかった。しかも培養土(4)が入れられた枠体(1)の外周は、ビニールシートが巻付けられているため、鉢と同様に外周からの通気性がなく、バクテリアの繁殖を良好にすることが難しくなり、バクテリアの作用によって好適な土に改造させて、養分を貯える力や、実を付かせる力、糖度を上げる力が、樹木(5’)に充分付けられることは難しかった。
尚、水切りを行う理由は、水切り時に成長を抑制し、樹木(5’)にストレスを与えて根を締めることにより、樹木(5’)は冬眠する時と同様に一時的に成長が止まる。この時、樹木(5’)自体は水を求めて根幹(53’)を伸ばそうとするが、水分の供給がないため、根幹(53’)の成長が出来ない状態となる。水の供給を止めて1週間後、水を供給すると、根幹(53’)や枝の成長が促進され、果実にも糖度を出すためのきっかけとなるのである。
特公平5−39571号公報
本発明は水切りが良好に行えると共に枠体内部全体に培養土が入れられ、且つ外周からの通気性が良好でバクテリアの繁殖をより一層良好にすることが可能となるため、そのバクテリアの作用によって好適な土に改造させて、養分を貯える力や、実を付かせる力、糖度を上げる力などが、マンゴーに充分付けられ、高糖度のマンゴーが収穫でき、更にマンゴーの植替えが簡単で作業効率が良くなり、しかもマンゴーの植替え時に、従来使用していたスコリアが不要で、培養土だけの1種類の土を用意するだけで良くなるマンゴーのポット栽培方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、枝を水平方向に伸ばして栽培できるので、作業効率がより良くなり、且つ雑草の繁殖が防止でき、更に移動が簡単であるため、マンゴーの栽培場所が簡単に選択できると共に農園からイベント会場や他の場所へ移動し、たわわに実ったマンゴーの展示やそのもぎ取りが可能となるマンゴーのポット栽培方法を提供するにある。
又、他の本発明の目的は、地面と完全に分離し、水切りが完全に行えると共に枝を水平方向に伸ばして栽培可能とするためのものであり、且つ、農園からイベント会場や他の場所へ移動し、たわわに実ったマンゴーの展示やそのもぎ取りを可能とするためのマンゴーの栽培用パレットを提供するにある。
上記現状に鑑み本発明は成されたものであり、つまり、上下が開口された筒状で且つ外周に網目を有する枠体の内周に、不織布を巻付け、マンゴーが植樹された布製ポットを枠体の内部に配置させると共に該枠体と布製ポットとの間に培養土を充填させ、且つ、フォークリフトが使用可能な栽培用パレットの上面に不織布を敷設した上に、或いは地面の上面に厚手の不織布を敷設した上に、枠体を載せて少なくとも栽培するマンゴーのポット栽培方法と成す。また植樹されたマンゴーの枝を引張具で栽培用パレット側に引張った状態で水平方向に伸ばして栽培すると良く、枠体の上方開口を不織布で覆うと良い。又、植樹されたマンゴーを、キャスターが取付けられた栽培用パレットの上に載せて栽培するものとしても良い。
また他の本発明として、透水性を有した天板部と、該天板部を支える複数本の脚部と、その天板部の上面に突設させた複数の引掛部材とから少なくとも構成したマンゴーの栽培用パレットと成す。また天板部を格子状に形成し、引掛部材として天板部の周囲に手すりを突設させるか或いは、天板部の少なくとも四隅にフック状に形成したものを突設させても良い。又、脚部の下方にキャスター(9)を取付けると良い。
請求項1のように上下が開口された筒状で且つ外周に網目を有する枠体(1)の内周に、不織布(2)を巻付けることにより、枠体(1)に充填される培養土(4)は、外周からの通気性が良好となり、且つ余分な水分は外周から排出されるので、培養土(4)全体の水分を良好に保ち、バクテリアの繁殖がより一層良好となって、バクテリアの作用によって好適な土に改造されるものとなる。またマンゴー(5)が植樹された布製ポット(3)を枠体(1)の内部に配置させると共に該枠体(1)と布製ポット(3)との間に培養土(4)を充填させることにより、マンゴー(5)の根幹(53)は布製ポット(3)内部に収まり、該布製ポット(3)の外周には毛根(54)だけが張り出し、枠体(1)の内部全体の培養土(4)から充分な栄養を摂取して高品質で且つ高糖度のマンゴー(5)の果実(52)が収穫できるものとなると共に、布製ポット(3)の外周には毛根(54)しかないので、植替え時には布製ポット(3)の周囲の培養土(4)を払い落とせば、簡単に枠体(1)から植替えができ、且つ根幹(53)を傷める恐れが殆どなくなるため、誰にでもスムーズに植替えが行えるものとなる。更に枠体(1)を、フォークリフトが使用可能な栽培用パレット(6)の上面に不織布(2)を敷設した上に載置してマンゴー(5)が栽培されることにより、地面と完全に分離可能となるため、地面の土壌中の種々な雑菌類の侵入が確実に阻止でき、マンゴー(5)を栽培する場所が限定されず、且つ、最適な条件下でコントロール栽培し得るものとなると共に、フォークリフトを使用すれば移動が極めて簡単であるため、農園からイベント会場や他の場所へ移動し、たわわに実ったマンゴー(5)の展示やそのもぎ取りが可能となるのである。
請求項2のように上下が開口された筒状で且つ外周に網目を有する枠体(1)の内周に、不織布(2)を巻付け、マンゴー(5)が植樹された布製ポット(3)を枠体(1)の内部に配置させると共に該枠体(1)と布製ポット(3)との間に培養土(4)を充填させ、且つ、地面(11)の上面に厚手の不織布(10)を敷設した上に、枠体(1)を載せて少なくとも栽培することにより、枠体(1)に充填される培養土(4)は、外周からの通気性が良好となり、且つ余分な水分は外周から排出すると共に底面から地面(11)へ浸透されて自然な排出ができ、培養土(4)全体の水分を良好に保ち、バクテリアの繁殖がより一層良好となって、バクテリアの作用によって好適な土に改造されるものとなり、また植替え時の作業が簡単で、且つ根幹(53)を傷める恐れが殆どなくなるため、誰にでもスムーズに植替えが行えるものとなる。特に温室内で栽培すれば、毛根(54)は地面(11)に伸ばすことがないと共に室内による水分調節管理ができるので、水切りが、従来よりも良好に行えるものとなる。
請求項3に示すように植樹されたマンゴー(5)の枝(51)を、引張具(8)で栽培用パレット(6)側に引張られた状態で水平方向に伸ばして栽培すると、マンゴー(5)の樹木全体が横に広がって低くなるので、作業効率が良くなると共に果実(52)に光を当て易くすることが可能となる。また枝(51)が低い状態で水平方向に伸びると、果実(52)の収穫やその後の剪定の作業もし易くなるのである。
請求項4に示すように枠体(1)の上方開口に不織布(2)を覆って栽培することにより、蒸散を防ぎ、雑草が生えにくいものとなる。
請求項5のようにキャスター(9)が取付けられた栽培用パレット(6)の上に載せてマンゴー(5)を栽培すると、栽培する場所が限定されず、且つ、最適な条件下でコントロール栽培し得るものとなると共に、フォークリフトを使用すれば移動が簡単であるため、農園からイベント会場や他の場所へ移動し、たわわに実ったマンゴー(5)の展示やその果実(52)のもぎ取りが可能となり、更に、この時の位置設定が一人でも容易に移動して行えるものとなる。
請求項6のように栽培用パレットとして、透水性を有した天板部(61)と、該天板部(61)を支える複数本の脚部(62)と、天板部(61)の上面に突設させた複数の引掛部材(7)とから少なくとも構成することにより、請求項1のようなマンゴー(5)のポット栽培を行うのに適したものとなり、移動することはもとより、地面(11)との分離や完全な水切りが可能となり、且つマンゴー(5)の樹木全体を水平方向に広げて低くすることができ、果実(52)に光を当て易くすることが可能なものとなると共に、果実(52)の収穫やその後の剪定の作業がし易く出来るものとなるのである。
請求項7に示すように天板部(61)を格子状に形成し、引掛部材(7)として、天板部(61)の周囲に突設された手すりとすることにより、余分な水分の排出が天板部(61)から容易に行え、且つマンゴー(5)の枝(51)を水平方向に伸ばす際、引張具(8)で栽培用パレット(6)側に引張ることが簡単であると共にあらゆる方向に伸びた枝(51)であっても、栽培用パレット(6)側に引張ることが確実に行えるものとなる。
請求項8に示すように天板部(61)の少なくとも四隅にフック状の引掛部材(7)を突設させることにより、マンゴー(5)の枝(51)を水平方向に伸ばす際、引張具(8)で栽培用パレット(6)側に引張ることが簡単であると共に四方に伸びた枝(51)であっても、栽培用パレット(6)側に引張ることが確実に行えるものとなる。
請求項9のように脚部(62)の下方にキャスター(9)を取付けることにより、移動が人力でも簡単となるので、屋外から温室内或いはその反対に移動する時、又は必要に応じた移動時に、極めて小回りが利くものとなり、移動効率の良いものとなるのである。
図1は本発明の実施形態を示す図であり、この図に基づいて説明する。(1)は図4に示すような枠体であり、該枠体(1)は、合成樹脂材料を用いて網目状で且つ帯状に一体成形し、その素材を適宜長さに切断した後、丸めて筒状に巻かれ、その巻回方向の両端片を互いに重ね合せ、この重ね合せ部に、金属線等でU字状に形成したクリップ状の連結材(1a)で、枠体(1)の網目を利用して着脱可能に連結させ、枠体(1)を筒状に保持している。この枠体(1)としては特公平5−39571号で使用するコンテナー本体と同じものを用いれば良い。尚、前記枠体(1)は樹木の成長に伴って枠体(1)の外径が変更でき、外径を変更する場合は、重ね合せた両端片の位置をずらすことにより、枠体(1)の外径を任意に調整すれば良い。(2)は柔軟な不織布であり、該不織布(2)は枠体(1)の内周に巻付けて使用すると共に栽培用パレット(6)の上面に敷設し、且つ枠体(1)の上方開口を覆うために使用される。尚、前記不織布(2)の代りに、後述する厚手の不織布(10)を栽培用パレット(6)の上面に敷設しても良い。(3)はマンゴー(5)が植樹された袋状の布製ポットであり、該布製ポット(3)は不織布製で市販されているものを用いれば良い。(4)はマンゴー(5)の栽培に適した培養土であり、該培養土(4)は布製ポット(3)及び枠体(1)の内部に充填されている。
(6)は透水性を有した天板部(61)と、該天板部(61)を支える複数本の脚部(62)とから少なくとも構成された栽培用パレットであり、該栽培用パレット(6)としては、図5に示すように脚部(62)の上下に天板部(61)が設けられたものを使用しても良く、図6に示すように脚部(62)の上に天板部(61)が設けられたものを使用しても良い。また前記天板部(61)に透水性を持たすために、全体を格子状に形成させると良い。尚、前記天板部(61)を格子状に形成させる以外に、穴を多数開けたものとしても良い。(7)は天板部(61)の上面に突設させた複数の引掛部材であり、該引掛部材(7)としては、図5に示すように天板部(61)の上面周囲に突設させた手すり、或いは図6に示すように天板部(61)の上面の四隅及びその中間位置に形成したフックを用いると良い。(8)はマンゴー(5)の枝(51)を栽培用パレット(6)側に引張って水平方向に伸ばすための引張具であり、該引張具(8)としては、紐或いは紐とフックから成したものを用いると良く、紐の代わりにワイヤーを用いても良い。(9)は栽培用パレット(6)の脚部(62)の下方に取付けたキャスターであり、重量用のものを用いると良い。
図3は本発明の他の実施形態、つまり、温室内の地面(11)の上に厚手の不織布(10)を敷設し、その上で栽培される図である。これは前記実施形態と比べ、栽培用パレット(6),引掛部材(7),引張具(8),キャスター(9)は用いず、他は同じである。前記厚手の不織布(10)は、前記不織布(2)よりも5倍前後厚く、且つ繊維の密度の高いものを用い、毛根(54)が厚手の不織布(10)を通して地面(11)側に出ないものであれば良い。
次に本発明のマンゴーのポット栽培方法について説明する。先ず始めにマンゴー(5)が栽培用パレット(6)の上で栽培されるまでの順序を説明すると、予め用意した栽培用パレット(6)の天板部(61)の上面に不織布(2)を敷設し、その敷設した不織布(2)の上に、予め用意した図4に示す状態の枠体(1)を載せ、その外周に網目を有する枠体(1)の内周全体に、不織布(2)を巻付ける。そして枠体(1)の内部に4分の1程度の深さまで培養土(4)を入れ、且つ、その年に果実(52)が付くマンゴー(5)の苗木が植樹された袋状の布製ポット(3)を前記培養土(4)の上に載せた後、布製ポット(3)と枠体(1)の内部との空間がなくなるように培養土(4)を充填させることにより、植え込み作業が完了する。尚、培養土(4)を充填させる際、従来の如きスコリアが下部に敷詰められていないので、本発明方法に於いて、枠体(1)内部には、培養土(4)だけの1種類の土が充分に入れられ、苗木の生育が良くなると共に保水性が向上するものとなる。また栽培用パレット(6)の上で栽培される状態となるため、地面と完全に分離でき、土壌からの雑菌等の浸入は完全に防止できるものとなると共にマンゴー(5)の栽培場所が簡単に選択できるものとなる。
この状態で、従来のマンゴー(5)の苗木の栽培方法と同様に管理して成長させる。又、頃合いを見て枠体(1)の上方開口に不織布(2)を覆うことにより、蒸散を防ぎ、且つ雑草の繁殖を防止出来るものとなる。特に枠体(1)の上方開口から水を供給すると、余分な水分は図1の図中矢印のように枠体(1)の周囲及び下方の不織布(2)を通過して排出されるので、内部の水分管理が容易にでき、土全体の水分を良好に保つことが可能となり、且つ外周からの通気性が良好なものとなるので、良好な通気状態を確保することが可能となる。この結果、枠体(1)に充填された培養土(4)は、バクテリアの繁殖が極めて良くなり、バクテリアの作用によって好適な土に改造され、丈夫なマンゴー(5)の樹木として生育するものとなる。
この時のマンゴー(5)の苗木は、根幹(53)が伸びると、布製ポット(3)があるので、外部へ伸ばすことができなくなる。このため、根幹(53)は布製ポット(3)内部に収まり、布製ポット(3)の外周からは毛根(54)だけが生えて伸びるのである。この毛根(54)によって、枠体(1)内部にある充分な培養土(4)の栄養分を吸収して苗木は生育するのである。又、植替えを行う場合には、枠体(1)の重ね合せた両端片の位置をずらして、樹木の成長に合せた大きさの外径に調整し且つ培養土(4)を追加するだけの簡単な作業で終了可能となる。この時、サイズの大きな枠体(1)に交換する場合には、布製ポット(3)の周囲の培養土(4)を除去すると共に毛根(54)をある程度切って形を整えれば、簡単にマンゴー(5)の樹木が植樹された布製ポット(3)の植替えが出来るので、新たに用意した枠体(1)に上記要領で植樹すれば、植替え作業が容易に行えると共に、この時には従来の如き根幹(53)を傷める恐れが殆どなくなり、誰にでも素早く行えるものとなるのである。
次に枝(51)を水平方向に伸ばすための作業について説明する。先ず枝(51)がある程度伸びた時点で、図1や図2に示すように、栽培用パレット(6)上面に手すり或いはフックを設けた引掛部材(7)を利用し、紐或いはフックを枝(51)に縛るか又は引掛ける。そして、他方の紐或いはフックを引掛部材(7)に縛るか又は引掛けることにより、枝(51)は栽培用パレット(6)側に引張られて水平方向に伸びるようになるのである。このようにして枝(51)を水平方向に伸ばしながら栽培することにより、マンゴー(5)の樹木全体が横に広がって低くなるので、樹木の手入れが簡単で効率良く行えるものとなると共に果実(52)に光が当たり易くなる。この結果、果実(52)の収穫やその後の剪定の作業がし易くなる。この時、引掛部材(7)と引張具(8)によって枝(51)を引張るだけでなく、枝(51)に図示しない錘を吊下すると良い。
図3に示す本発明のマンゴーのポット栽培方法に於いて、温室内の地面(11)の上に厚手の不織布(10)を敷設し、マンゴー(5)がその上で栽培されるまでの順序について説明する。先ず始に所定した地面(11)の上面に、予め用意した厚手の不織布(10)を敷設し、その敷設した不織布(2)の上に、予め用意した図4に示す状態の枠体(1)を載せ、その外周に網目を有する枠体(1)の内周全体に、不織布(2)を巻付ける。そして枠体(1)の内部に4分の1程度の深さまで培養土(4)を入れ、且つ、その年に果実(52)が付くマンゴー(5)の苗木が植樹された袋状の布製ポット(3)を前記培養土(4)の上に載せた後、布製ポット(3)と枠体(1)の内部との空間がなくなるように培養土(4)を充填させることにより、植え込み作業が完了する。
次に水切り作業について説明する。水切りを行う場合、本発明の栽培方法は、植樹されたマンゴー(5)が栽培用パレット(6)の上に載せられて栽培するものは、従来と同様にして給水を止めるだけで、地面と完全に分離された状態で、水切りが完全に行われるものとなる。しかも、場所を選ぶことなく良好な栽培管理が可能となる。一方、マンゴー(5)が温室内の地面(11)の上に厚手の不織布(10)を介して栽培するものは、給水を止めることにより、温室内の地面(11)からの水分補給がなくなるため、水切りが良好状態で行われるものとなる。
このようにして水切りを行い、且つ上記のように根幹(53)を傷めずに植替えが行われると共に、不織布(2)によって枠体(1)内部の保水性及び通気性がコントロールされて、培養土(4)がバクテリアの作用によって好適な土に改造され、この好適な土の養分は増殖した毛根(54)によって充分に吸収することが可能となり、マンゴー(5)の樹木には、養分を貯える力や、果実(52)を付かせる力、糖度を上げる力などが充分付けられるため、高糖度のマンゴー(5)の果実(52)が収穫出来るものとなるのである。従って、本発明により、マンゴー(5)は最適な条件下でコントロール栽培し得るものとなるのである。
又、本発明の栽培方法は、植樹されたマンゴー(5)が栽培用パレット(6)の上に載せられ、図1や図2に示すように栽培しているので、移動が簡単であり、特にフォークリフトを用いれば簡単にトラックなどに積込んで移動することが可能であるため、農園からイベント会場や他の場所へ移動し、たわわに実ったマンゴー(5)の展示やその果実(52)のもぎ取りが可能となり、且つ、栽培用パレット(6)にキャスター(9)を取付けることにより、その設定が簡単に行えるものとなり、地域の活性化に役立つものとなるのである。
上記のようにして栽培したマンゴー(5)を収穫し、糖度や食感などを従来方法(特公平5−39571号)によって収穫したものと比較すると、下記のようになった。

本発明方法によるマンゴー 従来方法によるマンゴー
糖度 18度〜22度 15度〜17度
食感 セルロース(繊維)が糖に変化し、 セルロース(繊維)が歯に引掛り、
セルロースの感覚が殆どない セルロースの感覚が多く感じる
その他 いがらっぽさ(苦味)がコクに変って いがらっぽさ(苦味)がある
いがらっぽさが消える。 甘さ以外の食味が残ってしまう

このように本発明方法によるマンゴー(5)は、従来のものよりも糖度が1割〜3割前後高く、且つ食感も良好な高品質なものとして安定して収穫が出来た。
本発明の栽培用パレットはマンゴー(5)だけでなく、葡萄,梨,リンゴなどの果樹類の栽培用として使用することも可能である。
本発明方法の実施形態を示す断面図である。 本発明方法の実施形態を示す斜視図である。 本発明方法の他の実施形態を示す断面図である。 本実施形態の枠体を示す斜視図である。 本発明の実施形態のパレットを示す斜視図である。 本発明の他のパレットを示す斜視図である。 従来方法の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 枠体
2 不織布
3 布製ポット
4 培養土
5 マンゴー
51 枝
6 栽培用パレット
61 天板部
62 脚部
7 引掛部材
8 引張具
9 キャスター
10 厚手の不織布
11 地面

Claims (9)

  1. 上下が開口された筒状で且つ外周に網目を有する枠体(1)の内周に、不織布(2)を巻付け、マンゴー(5)が植樹された布製ポット(3)を前記枠体(1)の内部に配置させると共に該枠体(1)と前記布製ポット(3)との間に培養土(4)を充填させ、且つ、フォークリフトが使用可能な栽培用パレット(6)の上面に不織布(2)を敷設した上に、前記枠体(1)を載せて少なくとも栽培することを特徴とするマンゴーのポット栽培方法。
  2. 上下が開口された筒状で且つ外周に網目を有する枠体(1)の内周に、不織布(2)を巻付け、マンゴー(5)が植樹された布製ポット(3)を前記枠体(1)の内部に配置させると共に該枠体(1)と前記布製ポット(3)との間に培養土(4)を充填させ、且つ、地面(11)の上面に厚手の不織布(10)を敷設した上に、前記枠体(1)を載せて少なくとも栽培することを特徴とするマンゴーのポット栽培方法。
  3. 前記植樹されたマンゴー(5)の枝(51)が、引張具(8)を用いて栽培用パレット(6)側に引張られた状態で水平方向に伸ばされて栽培される請求項1記載のマンゴーのポット栽培方法。
  4. 前記枠体(1)の上方開口に、不織布(2)が覆われて栽培される請求項1又は2記載のマンゴーのポット栽培方法。
  5. 前記植樹されたマンゴー(5)が、キャスター(9)を取付けた栽培用パレット(6)の上に載せられて栽培される請求項1記載のマンゴーのポット栽培方法。
  6. フォークリフトが使用可能なものであって、透水性を有した天板部(61)と、該天板部(61)を支える複数本の脚部(62)と、前記天板部(61)の上面に突設させた複数の引掛部材(7)とから少なくとも構成したことを特徴とするマンゴーの栽培用パレット。
  7. 前記天板部(61)が格子状に形成され、前記引掛部材(7)が、前記天板部(61)の周囲に突設された手すりである請求項6記載のマンゴーの栽培用パレット。
  8. 前記天板部(61)の少なくとも四隅に、フック状に形成した前記引掛部材(7)が突設された請求項6記載のマンゴーの栽培用パレット。
  9. 前記脚部(62)の下方にキャスター(9)が取付けられた請求項6記載のマンゴーの栽培用パレット。
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