JP3120812U - 植栽容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】周壁体2と底板3とを有し、これら周壁体2と底板3とは分離され、周壁体2の下部には全周的に張り出すことにより底部開口6を形成させる底枠7が設けられ、この底枠7における張出端の上部と底板3との間に、底板3を植栽空間5の中央位置にセンタリングさせつつ脱落不能に係合し且つ係合状態とした底板3に下方から押し上げ力が作用したときには底板3を解放可能にする係脱手段30が設けられている。
【選択図】図1
Description
この植え替えの際、植栽容器の培養土中で植物の根詰まりが起こったことが原因となり、植栽容器の周囲をトントンと軽く叩く程度の常套手段を取っても、植栽容器から植物を取り出すことができないといったことは、多くの者が経験するところとなっている。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、植木鉢、植木ポット、プランターなどの植栽容器において、植え替えが容易且つ迅速に行え、しかも植物を傷めることがないようにした植栽容器を提供することを目的とする。
即ち、本考案に係る植栽容器は、植栽空間を全周から取り囲む状態に設けられた周壁体と、植栽空間の下部を仕切る状態で上記周壁体内に設けられる底板とを有し、これら周壁体と底板とは分離され、周壁体の下部には上記植栽空間へ向けて全周的に張り出すことによりその張出端全周で底板より小さな底部開口を形成させる底枠が設けられており、この底枠における張出端の上部と底板との間に、底板を植栽空間の中央位置にセンタリングさせつつ脱落不能に係合し且つ係合状態とした底板に下方から押し上げ力が作用したときには底板を解放可能にする係脱手段が設けられている。
なお、周壁体の底枠に対して底板は係脱手段を介して係合状態とさせることができるので、この植栽容器を流通する段階において、周壁体と底板とが別々に分離してしまうことを防止でき、これによって底板の欠品を防止できる利点に繋がる。
このようにすることで底板からの水はけ機能や換気機能を高めることができ、植栽した植物の成長を促すことができる。
このようにすることで、底下空間と周壁体外部(植栽容器の外部)との間でも水はけ機能や換気機能を高めることができ、植栽した植物の成長を促すことができる。
このようにすることで、脚内空洞と周壁体外部(植栽容器の外部)との間でも水はけ機能や換気機能を高めることができ、植栽した植物の成長を促すことができる。
周壁体には、その上周部に近接して支柱安定材の止め付け孔を設けることができる。このような止め付け孔を設けておけば、支柱を立てる場合、この支柱と止め付け孔との間を例えば針金や紐、結束バンドなどの支柱安定材によって連結できることになり、支柱を安定的に立設させることができる。このような支柱は、菊などを育てるうえで有益となる。
図1乃至図9は、本考案に係る植栽容器1の一実施形態を示している。図4から明らかなように、この植栽容器1は、互いに分離された周壁体2と底板3とを有したもので、周壁体2内へ底板3を嵌め入れた状態にして使用する。周壁体2及び底板3のいずれも、ポリプロピレン等の樹脂により形成することができる。
本実施形態において周壁体2は、短円筒形をした所謂、植木鉢と呼ばれるものとしてあり、従ってこの周壁体2は円周壁として形成されている。ただ周壁体2は、プランターと呼ばれるもの(大型であったり方形箱形であったりするタイプ)や、ポットと呼ばれるもの(比較的小型であったり膨らみのある曲面形であったりするタイプ)などとしてもよく、これらに応じてその形状や大きさなど種々様々な態様が採用される。
なお、このように底枠7が枠状壁部11の立ち上がり分を有して立体的に形成され、この枠状壁部11の上端部で底板3が支持されることになるので、周壁体2の下部周部を地面などへ設置した場合には底板3の下方に底下空間12が形成されることになる。またこのとき周壁体2の下部周部は、底枠7(枠状座部10及び枠状壁部11)と共同して内部が空洞(以下「脚内空洞15」と言う)で、ある程度の厚みを有した載置脚13を形成することになる。
図2乃至図5に示すように、この載置脚13には、底下空間12と周壁体2の外部とを連通させる全通孔17が設けられている。本実施形態においてこの全通孔17は、周壁体2の下端部及び底枠7における枠状壁部11の周方向同一箇所を、上方へ向けて半円状又は方形状等に切り欠くようにすると共に、この切欠形状に合わせて底枠7の枠状座部10を上方へ湾曲させるようにすることで形成してある。またこの全通孔17は、周壁体2の周方向において複数箇所(図例では120°おきの計3箇所)に設けてある。
周壁体2にはその上周部に近接して止め付け孔20が設けられている。この止め付け孔20は、植栽空間5へ培養土を入れた状態でこの培養土へ支柱を突き刺し、立てる場合にあって、この支柱を安定的に立設させるため、支柱と止め付け孔20との間を針金や紐、結束バンドなどの支柱安定材(図示略)で連結させるためのものである。
本実施形態において目皿孔23の多くは長丸状の開口形状をして、その長手方向を底板3の径方向へ向けつつ、底板3の中心から放射状で且つ同心二重円状の配置に多数設けられているものとした。また一部の目皿孔23は大型で且つ扇形状の開口形状をして、底板3の中心部にて円周配置とした。
この底板3は、周壁体2における底枠7の張出端(上記枠状壁部11の上端部)にて支持されるが、図9に示すように、これら底枠7の張出端と底板3との間では係脱手段30が形成される。
これに対して第2係合部32(図8参照)は、底板3の外周部全周に設けられた折曲リブ35と、この折曲リブ35の内側で第1係合部31の嵌合用溝36を保持して同心円状に設けられた内周リブ37と、この内周リブ37から折曲リブ35へ向けて突出することで第1係合部31と係合離脱可能とされた筋状突起38とを有して形成されている。
このような構造の第1係合部31と第2係合部32とでは、第2係合部32の折曲リブ35と内周リブ37との間で周溝として形成された嵌合用溝36に対し、リング壁状に形成された第1係合部31が嵌められることで、周壁体2の植栽空間5に対する底板3のセンタリング作用が得られ、第1係合部31のフックリブ33が第2係合部32の筋状突起38を乗り越えることで、周壁体2に対する底板3の係合保持(脱落阻止)作用が得られるものである。この係合保持状態において、周壁体2と底板3との相対的な回転位置は何ら制限されるものではない。
以上詳説したように本考案に係る植栽容器1では、図4に示したように周壁体2に対して底板3を係合保持させた状態として流通されるものであり、この間、係脱手段30によって両者が分離することがないように保持される。そのため、エンドユーザーに届く段階で底板3が欠品となっていることはない。また実際に植物を植える段階で、底板3が意に反して外れてしまうようなこともなく、植栽作業の障害となることもない。
そして台50の上部に底板3が当接するようにし、図1(C)に示すように周壁体2をそのまま押し下げる。これにより、係脱手段30において周壁体2に対する底板3の解放作用が生じ、底板3を介して植栽空間(周壁体2で取り囲まれた部分)に詰められた培養土51及び植物52が台50上に残り、周壁体3だけが下降する。すなわち、下降した周壁体2からすれば、植栽空間5に詰められた培養土51及び植物52が、植物52(根はもとより、植物52自体)を何ら傷めることなく底板3ごと持ち上げられる状態となる。
なお、植栽中、底板3に目皿孔23が設けられ、周壁体2の下部に全通孔17や外通孔18が設けられていることから、周壁体2の内部(植栽空間5)や脚内空洞15は、底下空間12を介して周壁体2外部(植栽容器1の外部)と連通状態にあり、水はけ機能や換気機能が十分に得られることになるので、根腐れなど起こすことなく、植栽した植物52の成長が促される。
2 周壁体
3 底板
5 植栽空間
7 底枠
10 枠状壁部
11 枠状座部
12 底下空間
13 載置脚
15 脚内空洞
17 全通孔
18 外通孔
20 止め付け孔
23 目皿孔
30 係脱手段
Claims (5)
- 植栽空間(5)を全周から取り囲む状態に設けられた周壁体(2)と、植栽空間(5)の下部を仕切る状態で上記周壁体(2)内に設けられる底板(3)とを有し、これら周壁体(2)と底板(3)とは分離され、周壁体(2)の下部には上記植栽空間(5)へ向けて全周的に張り出すことによりその張出端全周で底板(3)より小さな底部開口(6)を形成させる底枠(7)が設けられており、この底枠(7)における張出端の上部と底板(3)との間に、底板(3)を植栽空間(5)の中央位置にセンタリングさせつつ脱落不能に係合し且つ係合状態とした底板(3)に下方から押し上げ力が作用したときには底板(3)を解放可能にする係脱手段(30)が設けられていることを特徴とする植栽容器。
- 前記底枠(7)は、底板(3)を支持する部分が周壁体(2)の下端より上方に設けられることで底板(3)の下方に底下空間(12)を形成可能になっており、底板(3)には板厚方向に貫通する目皿孔(23)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の植栽容器。
- 前記底枠(7)は、周壁体(2)の下端から植栽空間(5)へ向けて張り出す枠状座部(11)と、この枠状座部(11)の内周縁で立ち上がる枠状壁部(10)とを有することで周壁体(2)の下部周部と共同して載置脚(13)を形成させており、この載置脚(13)には、底下空間(12)と周壁体(2)外部とを連通させる全通孔(17)が設けられていることを特徴とする請求項2記載の植栽容器。
- 前記周壁体(2)において載置脚(13)を形成している部分には、載置脚(13)の内部にできる脚内空洞(15)と周壁体(2)外部とを連通させる外通孔(18)が設けられていることを特徴とする請求項3記載の植栽容器。
- 前記周壁体(2)には、その上周部に近接して支柱安定材の止め付け孔(20)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の植栽容器。
Priority Applications (1)
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JP2006000538U JP3120812U (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 植栽容器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021003097A (ja) * | 2019-06-26 | 2021-01-14 | パナソニック建設エンジニアリング株式会社 | 栽培棚 |
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2006
- 2006-01-30 JP JP2006000538U patent/JP3120812U/ja not_active Expired - Lifetime
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