JP5107587B2 - 注文処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、有価証券の売買注文の発注処理を行う注文処理装置及びプログラムに関する。
有価証券の売買注文の注文データをチェックするデータチェック装置が知られている(特許文献1)。一方、株式売買注文の注文内容の入力ミスをして発注した事例が知られている(非特許文献1〜2)。
特開2002−197283号公報 「立花証券誤発注、市場で株買い戻し、損失10億円超の可能性」、日本経済新聞 朝刊、2006年6月21日、p4 「みずほ証券、大量発注ミス、新規上場株売買 − 8日時点、損失270億円」、日本経済新聞 朝刊、2005年12月9日、p1
証券会社の営業担当者が顧客から有価証券の電話注文を受けて端末装置の注文入力画面に有価証券の売買注文の注文内容を入力する際に、顧客の意図する注文銘柄、売買区分、注文数量、注文値段等を正確に入力することが重要である。このため、営業担当者が入力した注文内容に関して営業担当者に対して注文内容に関する注意を喚起することが望ましい。
本発明は、上記観点に鑑みてなされたものであり、その目的は、顧客からの売買注文を受ける営業担当者が入力した当該売買注文の注文内容に関して営業担当者に対して注文内容に関する注意を喚起することができる注文処理装置及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の形態の注文処理装置は、
有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納する名称類似銘柄格納手段と、
前記有価証券の銘柄コードと当該有価証券の銘柄名を対応付けて格納する銘柄テーブルと、
顧客からの前記有価証券の電話注文を受ける営業担当者により当該営業担当者の端末装置の注文入力画面に入力された前記有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データであって当該売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を含む注文データを前記端末装置から受け取って注文記憶手段に記憶する注文受取手段と、
前記注文記憶手段に記憶された前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を前記銘柄テーブルから取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から取得し、取得した前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより入力された確認情報を前記端末装置から受け取る類似銘柄送信手段と
記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う発注手段と
を有する注文処理装置において、
前記端末装置の注文確認画面には、前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードと当該注文銘柄の銘柄名が対応付けて表示されるとともに、前記名称類似銘柄の銘柄名と銘柄コードが対応付けて表示され、さらに前記営業担当者が前記名称類似銘柄の銘柄コードを前記売買注文の注文銘柄の銘柄コードとして選択するための選択欄が当該名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示され、前記端末装置は前記注文確認画面に表示された前記名称類似銘柄の銘柄コードの中から前記営業担当者により選択されたものを示す選択情報と注文訂正の要否を示す注文分類コードを生成して当該選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記類似銘柄送信手段に送信するものであり、
前記端末装置により生成される前記選択情報と前記注文分類コードは、前記端末装置の注文確認画面において前記名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示された前記選択欄に対して入力が行われることにより銘柄コードが選択された場合は当該選択された銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要を示す注文分類コードからなり、前記選択欄に対して入力が行われないことにより銘柄コードが選択されなかった場合はその旨を示す選択情報と注文訂正不要を示す注文分類コードからなり、
前記類似銘柄送信手段は、前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが注文訂正要を示すものであるときに、前記選択情報に含まれる銘柄コードを新たな注文銘柄の銘柄コードとして、前記注文記憶手段に上書きして記憶させ、前記注文記憶手段に記憶された前記新たな注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から新たに取得し、前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより改めて入力された前記確認情報を前記端末装置から受け取り、
前記発注手段は、前記類似銘柄送信手段が前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが前記注文訂正不要を示すものであるときに、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う
ことを特徴とする。
本発明の第2の形態の注文処理装置は、
有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納する名称類似銘柄格納手段と、
前記有価証券の銘柄コードと当該有価証券の銘柄名及び略称を対応付けて格納する銘柄テーブルと、
顧客からの前記有価証券の電話注文を受ける営業担当者により当該営業担当者の端末装置の注文入力画面に入力された前記有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データであって当該売買注文の売買区分、注文数量及び注文値段、並びに注文銘柄の銘柄名又は略称を含む注文データを前記端末装置から受け取って保持手段に保持し、前記保持手段に保持された当該売買注文の売買区分、注文数量及び注文値段と、前記保持手段に保持された当該注文銘柄の銘柄名又は略称に対応付けて前記銘柄テーブルに格納された銘柄コードとを含む注文データを注文記憶手段に記憶する注文受取手段と、
前記注文記憶手段に記憶された前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を前記銘柄テーブルから取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から取得し、取得した前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより入力された確認情報を前記端末装置から受け取る類似銘柄送信手段と
記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う発注手段と
を有する注文処理装置において、
前記端末装置の注文確認画面には、前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードと当該注文銘柄の銘柄名が対応付けて表示されるとともに、前記名称類似銘柄の銘柄名と銘柄コードが対応付けて表示され、さらに前記営業担当者が前記名称類似銘柄の銘柄コードを前記売買注文の注文銘柄の銘柄コードとして選択するための選択欄が当該名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示され、前記端末装置は前記注文確認画面に表示された前記名称類似銘柄の銘柄コードの中から前記営業担当者により選択されたものを示す選択情報と注文訂正の要否を示す注文分類コードを生成して当該選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記類似銘柄送信手段に送信するものであり、
前記端末装置により生成される前記選択情報と前記注文分類コードは、前記端末装置の注文確認画面において前記名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示された前記選択欄に対して入力が行われることにより銘柄コードが選択された場合は当該選択された銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要を示す注文分類コードからなり、前記選択欄に対して入力が行われないことにより銘柄コードが選択されなかった場合はその旨を示す選択情報と注文訂正不要を示す注文分類コードからなり、
前記類似銘柄送信手段は、前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが注文訂正要を示すものであるときに、前記選択情報に含まれる銘柄コードを新たな注文銘柄の銘柄コードとして、前記注文記憶手段に上書きして記憶させ、前記注文記憶手段に記憶された前記新たな注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から新たに取得し、前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより改めて入力された前記確認情報を前記端末装置から受け取り、
前記発注手段は、前記類似銘柄送信手段が前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが前記注文訂正不要を示すものであるときに、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う
ことを特徴とする。
本発明の第1又は第2の形態の注文処理装置において、前記有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の単位数量の価格を記憶する価格記憶手段をさらに有し、前記類似銘柄送信手段は、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を前記銘柄テーブルから取得し、取得した前記注文銘柄の銘柄名、前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと、当該名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて前記価格記憶手段に保持された前記価格と前記注文データに含まれる前記注文数量とを乗算した当該類似名称銘柄での注文金額と、当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けて前記価格記憶手段に記憶された前記価格と前記注文データに含まれる前記注文数量とを乗算した当該注文銘柄の注文金額と、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データとを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面において前記注文データと前記注文銘柄の銘柄名と前記注文銘柄の注文金額を対応付けて表示させるとともに前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記名称類似銘柄での注文金額を対応付けて表示させる構成としてもよい。
本発明の第3の形態は、コンピュータを、上記本発明の第1又は第2の形態の注文処理装置として機能させるためのプログラムである。
本発明の第1及び第2の形態の注文処理装置によれば、端末装置に顧客注文の注文内容を入力する営業担当者に対して注文内容に関する注意を喚起することができる注文処理装置を提供することができ、電話注文を受ける営業担当者に対して当該営業担当者が入力した注文内容の銘柄に関する注意を当該銘柄に対する名称類似銘柄を用いて喚起することができる注文処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る有価証券の注文処理システムの構成の一例を説明するための概略図である。この注文処理システムは、端末装置10と注文処理装置20を有しており、端末装置10と注文処理装置20は例えば証券会社等の金融機関に設置され、注文処理装置20はサーバとしての機能を備えている。端末装置10と注文処理装置20は、例えば社内イントラネット等の通信回線を介して相互に接続される。注文処理装置20は、株式等の有価証券の売買取引処理を行う証券取引所の売買システム60に通信回線を通じて接続されており、この通信回線は例えば専用回線又は専用線としてもよい。
端末装置10は、利用者である営業担当者(注文入力者)が操作する端末装置であり、顧客から有価証券の売買注文の注文内容を電話を通じて受け取った営業担当者により、株式等の有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データと顧客を識別するための顧客IDが注文入力画面を介して入力されるものであり、端末装置10には営業担当者が入力操作するためのマウス等のポインティングデバイスとキーボードが接続されている。売買注文の注文データには、少なくとも、注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段が含まれる。営業担当者により端末装置10に入力された売買注文の注文データと顧客IDは、当該営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに端末装置10から注文処理装置20に送信される。注文処理装置20は、端末装置10からの売買注文の注文データと顧客IDを営業担当者IDとともに受け取ると、注文データに含まれる銘柄コードが示す注文銘柄の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名と注文データとを端末装置10に表示させることで、営業担当者に対して営業担当者が入力した注文内容、特に注文銘柄に関する注意を喚起し、注文内容の確認を促すようになっている。そして、営業担当者による注文内容の確認後に、注文処理装置20から売買注文の注文データを含む注文入力電文を証券取引所の売買システム60へ送信することにより売買注文の発注処理を行うようになっている。
図2は、注文処理装置20の構成の一例を示すブロック図である。この注文処理装置20は、注文受取手段21、類似銘柄送信手段22、名称類似銘柄データベース(名称類似銘柄DB)24、注文記憶手段25、銘柄テーブル(銘柄TBL)26、価格データベース(価格DB)27、発注手段28、及び注文データベース(注文DB)29を備えている。名称類似銘柄DB24は、有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納する。銘柄テーブル26は、株式等の有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名を格納する。価格DB27は有価証券の相場情報を記憶する価格記憶手段の一例であり、株式等の有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の単位数量の価格(例えば株価)を示す情報が記憶される。
注文受取手段21は、端末装置10からのアクセスに基づいて、顧客からの売買注文(顧客注文)の内容を示す注文データと顧客IDを入力するための注文入力画面の画面データを端末装置10に送信して注文入力画面を端末装置10に表示させる。注文受取手段21は、営業担当者により端末装置10の注文入力画面に入力された顧客注文の注文データ及び顧客IDと新規注文を示す分類コードを営業担当者IDとともに端末装置10から受け取り、当該売買注文を識別するための注文識別番号(注文ID)を採番し、注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDを対応付けて注文記憶手段25に格納する。そして、注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDと新規注文の分類コード(又は新規注文の分類コードに代えて新規注文の注文銘柄に対する名称類似銘柄の送信命令)を類似銘柄送信手段22に送る。
類似銘柄送信手段22は、注文受取手段21から注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDと新規注文の分類コード(又は新規注文の分類コードに代えて新規注文の注文銘柄に対する名称類似銘柄の送信命令)を受け取り、受け取った注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを名称類似銘柄DB24から取得し、取得した注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと注文受取手段21からの注文データと注文IDと顧客IDを注文受取手段21からの営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置10に送信し、端末装置10の注文確認画面に注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと当該銘柄コードを注文銘柄として選択するための選択入力欄と注文データと注文データが示す売買注文の注文内容を確認した旨の確認情報を入力するための確認ボタンと顧客IDを表示させる。端末装置10を利用する営業担当者により端末装置10の注文確認画面の確認ボタンが操作されることにより確認情報が入力され、営業担当者により選択入力欄に入力が行われることにより銘柄コードが選択されていた場合には選択された銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要を示す分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDが営業担当者IDとともに端末装置10から類似銘柄送信手段22に送信され、営業担当者により選択入力欄に入力が行われていないことにより銘柄コードが選択されていない場合にはその旨の選択情報と注文訂正不要を示す分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDが営業担当者IDとともに端末装置10から類似銘柄送信手段22に送信される。なお、営業担当者を識別するための営業担当者IDと当該営業担当者の端末装置10に情報を送信するときの送信アドレスを対応付けた営業担当者ID/送信アドレステーブルを注文処理装置20に設けて注文処理装置20の各手段が営業担当者IDから営業担当者の送信アドレスを取得できるようにしてもよい。
類似銘柄送信手段22は、端末装置10から選択された名称類似銘柄の銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要の分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDと営業担当者IDを受け取ると、注文IDに対応付けて注文記憶手段25に記憶されている注文データの銘柄コードを選択情報に含まれる名称類似銘柄の銘柄コードに上書き等して書き換えることにより更新し、当該注文IDに対応付けて注文記憶手段25に記憶された更新後の注文データを取得し、取得した注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを名称類似銘柄DB24から取得し、取得した注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと更新後の注文データと注文IDと顧客IDを営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置10に送信し、端末装置10の注文確認画面に注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと当該銘柄コードを注文銘柄として選択するための選択入力欄と注文データと注文データが示す売買注文の注文内容を確認した旨の確認情報を入力するための確認ボタンと顧客IDを表示させる。
類似銘柄送信手段22は、端末装置10から選択情報と注文訂正不要の分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDと営業担当者IDを受け取ると、注文IDに対応付けされた注文データを注文記憶手段25から取得し、注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDを対応付けて注文DB29に格納し、注文データと注文IDと発注命令を発注手段28に送る。
発注手段28は、類似銘柄送信手段22から注文データと注文IDと発注命令を受け取ると、注文データ及び注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより売買注文の発注処理を行う。なお、発注手段28は、証券取引所の売買システム60と情報を送受信する通信サーバを介して、注文入力電文を証券取引所の売買システム60に送信する構成としてもよい。
図3は、名称類似銘柄DB24のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図である。名称類似銘柄DB24は、有価証券の銘柄コードに対応付けて、当該有価証券の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納する。このため、有価証券の銘柄コードを検索キーとして名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを名称類似銘柄DB24から読み出すことができるようになっている。なお、有価証券の銘柄名として当該有価証券の発行会社の社名を用いてもよい。
図3の名称類似銘柄DB24では、一例として銘柄コード「○○○○」に対応付けて、当該銘柄コードの銘柄名「大和××××」、この銘柄に対する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードとして、銘柄名「大和××AA」及び銘柄コード「○○○A」、銘柄名「大和BBBB」及び銘柄コード「○○○B」等が格納されている。名称類似銘柄DB24は、例えばリレーショナル・データベース(RDB)を用いて構成してもよく、一例として、個別株式の銘柄コードを格納するための銘柄コードフィールド、当該銘柄コードの銘柄名を格納するための銘柄名フィールド、名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納するための名称類似銘柄名フィールド及び名称類似銘柄コードフィールドをレコード毎に設けて同一レコードに格納されたこれらの情報を互いに対応付けるようにしてもよい。
図4は、銘柄テーブル26のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図である。この銘柄テーブル26は、有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名及び略称を格納しており、一例として個別株式の銘柄コード「○○○○」に対応付けて当該個別株式の銘柄名「大和××××」及び略称「大和××」を格納しており、個別株式の銘柄コード「○○○A」に対応付けて当該個別株式の銘柄名「大和××AA」及び略称「大和AA」を格納しており、個別株式の銘柄コード「○○○B」に対応付けて当該個別株式の銘柄名「大和BBBB」及び略称「大和BB」を格納しており、個別株式の銘柄コード「○○△×」に対応付けて当該個別株式の銘柄名「三井△△△△」及び略称「三井△△」を格納しており、個別株式の銘柄コード「○○△△」に対応付けて当該個別株式の銘柄名「三菱△△○×」及び略称「三菱○×」等を格納している。銘柄テーブル26は、例えばリレーショナル・データベース(RDB)を用いて構成してもよく、一例として、個別株式の銘柄コードを格納する銘柄コードフィールドと当該個別株式の銘柄名を格納するための銘柄名フィールドと当該個別株式の略称を格納するための略称フィールドをレコード毎に設けて同一レコードに格納されたこれらの情報を互いに対応付けるようにしてもよい。
図5は、注文DB29のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図である。注文DB29は、顧客からの売買注文を識別するための注文IDと、売買注文の注文主である当該顧客を識別するための顧客IDと、当該売買注文の注文内容を示す注文データと、当該売買注文の注文状況を示すステータスフラグと、顧客からの電話注文を受ける営業担当者を識別するための営業担当者識別情報(営業担当者ID)を対応付けて格納する。
図5の注文DB29では、一例として注文ID「0001」に対応付けて、顧客ID「K001」、注文データ(注文銘柄の銘柄コード「○○○○」、売買注文の売買区分「2(買付)」、注文数量「10,000」、注文値段「1,600」等)、ステータスフラグ「0(未発注)」、営業担当者ID「DW001」を格納しており、注文ID「0002」に対応付けて、顧客ID「K003」、注文データ(注文銘柄の銘柄コード「○○△△」、売買注文の売買区分「1(売付)」、注文数量「2,000」、注文値段「450,000」等)、ステータスフラグ「1(注文中)」、営業担当者ID「DW002」等を格納している。売買注文の注文状況を示すステータスフラグは、例えば、注文データを注文DB29に格納した後での未発注の状況である場合は「0(未発注)」のフラグを用い、売買注文を発注した場合は「1(注文中)」のフラグを用い、売買注文が約定した場合は「2(約定済)」のフラグを用いるようにしてもよい。注文DB29は、例えばリレーショナル・データベース(RDB)を用いて構成し、一例として売買注文を識別する注文IDを格納するための注文IDフィールド、売買注文の注文主である顧客を識別する顧客IDを格納するための顧客IDフィールド、売買注文の内容を示す注文データを格納するための注文データフィールド、売買注文の状況を示すステータスフラグを格納するためのステータスフラグフィールド、営業担当者を識別する営業担当者IDを格納するための営業担当者IDフィールドをレコード毎に設けて同一レコードに格納されたこれらの情報を互いに対応付けるようにしてもよい。
図6は、注文処理システムの処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。端末装置10が通信回線を介して注文処理装置20の注文受取手段21にアクセスすることにより、端末装置10の表示画面には注文データを入力するための注文入力画面が表示される。そして、顧客から売買注文の注文内容を電話で(例えばヘッドセットを介して)聞き取って顧客注文を受け付けた営業担当者により有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データと顧客IDが端末装置10の注文入力画面に入力され(S2)、端末装置10は、営業担当者が注文データを送信するための所定の操作(例えば注文入力画面の送信ボタンのクリック等の操作)を行うことにより、営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに新規注文を示す分類コードと注文データと顧客IDを注文受取手段21に送信する(S4)。なお、端末装置10は、端末装置10の利用者である営業担当者を識別するための営業担当者IDを端末装置10の記憶装置に記憶しておき、注文処理装置20に情報を送信する場合には、当該端末装置10の利用者である営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに送信する構成としてもよい。
注文受取手段21は、端末装置10からの新規注文の分類コードと顧客注文の注文データと顧客IDと営業担当者IDを受け取ると、新規注文用の注文識別番号(注文ID)を採番して、注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDを対応付けて注文記憶手段25に記憶する。そして、新規注文の分類コードと注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDを類似銘柄送信手段22に送る。なお、注文受取手段21に端末装置10からの新規注文の分類コードの受取回数を計数するカウンタを設けてこのカウンタのカウント値を当該注文を識別するための注文IDとして用いる構成としてもよい。
類似銘柄送信手段22は、注文受取手段21から新規注文の分類コードと注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDを受け取り、受け取った注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得するとともに(S5)、当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを名称類似銘柄DB24から取得する(S6)。次に、名称類似銘柄の銘柄コードに対応する株価情報を価格DB27から取得し、注文データに含まれる注文数量に名称類似銘柄の株価を乗算することにより当該名称類似銘柄が注文銘柄である場合における概算時価を算出するとともに、注文データに含まれる注文数量と注文値段を乗算することにより注文銘柄の概算売買金額を算出する(S10)。そして、名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コード並びに概算時価を対応付けた名称類似銘柄リストを生成し(S11)、名称類似銘柄リストと、注文記憶手段25に記憶された注文受取手段21からの注文データ、注文ID及び顧客IDと、注文データが示す売買注文の注文銘柄に関する銘柄名及び概算売買金額等を含む注文確認画面の画面データを端末装置10に送信し(S12)、注文確認画面を表示させる(S14)。端末装置10の注文確認画面には、名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コード並びに概算時価を示す名称類似銘柄リストと、注文データと、顧客IDと、当該注文データが示す売買注文の注文銘柄の銘柄名及び概算売買金額と、注文データが示す売買注文の注文内容を確認した旨の確認情報を入力するための確認ボタンが表示される。
図7は、図6のフローチャートのS14で端末装置10に表示される注文確認画面の一例を示す説明図である。この注文確認画面において、名称類似銘柄リストは注文データの横に表示されている。名称類似銘柄リストでは、名称類似銘柄の各々について、名称類似銘柄を選択するためのラジオボタン、銘柄コード、銘柄名、及び概算時価が表示される。図7の注文確認画面では、一例として注文データの銘柄コードを示す第1の表示欄に「○○○○」が表示されており、注文銘柄の銘柄名を示す第2の表示欄に「大和××××」が表示されており、注文データの売買区分を示す第3の表示欄に「買付」が表示されており、注文データの注文数量を示す第4の表示欄に「10,000株」が表示されており、注文データの注文値段を示す第5の表示欄に「1,600円」が表示されており、注文の概算売買金額を示す第6の表示欄に「16,000,000円」が表示されており、顧客IDを示す第7の表示欄に「K001」が表示されており、名称類似銘柄リストを示す第8の表示欄では、表形式により、変更時に選択入力するラジオボタンと銘柄コード「○○○A」と銘柄名「大和××AA」と概算時価「・・・円」が対応付けて表示されており、また、変更時に選択入力するラジオボタンと銘柄コード「○○○B」と銘柄名「大和BBBB」と概算時価「・・・円」が対応付けて表示されている。概算売買金額16,000,000円は注文数量10,000株と注文値段1,600円を乗算して算出されるものであり、指値注文ではなく成行注文の場合には、一例として注文値段を示す第5の表示欄に「成行」を表示し、注文概算金額を示す第6の表示欄は空欄(又は空白の表示)とする構成としてもよい。
名称類似銘柄リストを示す第8の表示欄において、営業担当者によりラジオボタンに入力が行われて確認ボタンが操作されると、端末装置10は、第3〜第5の表示欄に表示された売買区分、注文数量及び注文値段と、ラジオボタンで選択入力された銘柄の銘柄コードを含む選択情報(すなわち注文確認画面の画面データに含まれる注文IDにより識別される売買注文についての訂正された注文データを含む選択情報)と、注文訂正要の分類コードを生成し、当該選択情報と注文訂正要の分類コードと注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信するようになっている。一方、ラジオボタンに入力が行われずに確認ボタンが操作されると、端末装置10は、銘柄コードの選択がされていないことを示す選択情報と注文訂正不要の分類コードと上記注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信するようになっている。
図6に戻る。端末装置10に注文確認画面が表示されると、営業担当者は自分が入力した注文データの内容を確認し(S16)、注文銘柄の誤入力がある場合には名称類似銘柄リストのラジオボタンへの入力により正しい銘柄の銘柄コードを選択して確認ボタンをクリック等して操作する(S16:NO)。すると、端末装置10は、名称類似銘柄リストのラジオボタンに入力が行われたことと確認ボタンが操作されたことを検出し、第3〜第5の表示欄に表示された売買区分、注文数量及び注文値段と、ラジオボタンで選択入力された銘柄の銘柄コードに基づいて訂正された注文データを生成し(S20)、当該訂正された注文データを含む選択情報と注文訂正要の分類データと注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信する(S4)。この場合に、類似銘柄送信手段22は、端末装置10から選択情報と注文訂正要の分類コードと注文IDと確認情報と営業担当者IDを受け取ると、当該選択情報が示す訂正された注文データを当該注文IDに対応付けて注文記憶手段25に上書きして格納し、これにより注文記憶手段25の当該注文IDに対応する注文データ(実質的には銘柄コード)を訂正する処理を行う。そして、当該注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得し(S5)、S6以下の処理を繰り返す。
一方、営業担当者は、銘柄コードの誤入力がない場合には名称類似銘柄リストのラジオボタンへの入力を行わずに確認ボタンをクリック等して操作する(S16:YES)。すると、端末装置10は、ラジオボタンに入力が行われていないことと確認ボタンが操作されたことを検出し、銘柄コードの選択がされていないことを示す選択情報と注文訂正不要の分類コードすなわち発注指示情報を生成し、当該選択情報と注文訂正不要の分類コードと上記注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信する(S18)。この場合に、類似銘柄送信手段22は、端末装置10から選択情報と注文訂正不要の分類コードと注文IDと確認情報と営業担当者IDを受け取ると、注文IDに対応付けされた顧客ID、注文データ及び営業担当者IDを注文記憶手段25から読み出し、当該注文IDに対応付けて、顧客ID、注文データ、「未発注」の状況を示すステータスフラグ、及び営業担当者IDを注文DB29に格納し、注文データと注文IDと営業担当者IDと発注命令を発注手段28に送る。
発注手段28は、類似銘柄送信手段22から注文データと注文IDと営業担当者IDと発注命令を受け取ると、当該注文データと注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより発注処理を行い(S22)、注文IDに対応付けて注文DB29に格納されたステータスフラグを「未発注」から「注文中」の状況を示すフラグに更新する。そして、営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置10に対して発注完了を示す画面データを送信して端末装置10に発注完了を示す画面を表示出力し、営業担当者に顧客注文の発注完了を通知する。その後、証券取引所の売買システム60から、注文IDを含む約定成立通知を受け取ると、当該注文IDに対応付けて注文DB29に格納されたステータスフラグを「注文中」から「約定済」の状況を示すフラグに更新する。
なお、注文処理装置20は、上述の注文受取手段21、類似銘柄送信手段22、名称類似銘柄DB24、注文記憶手段25、銘柄テーブル26、価格DB27、発注手段28、注文DB29等として機能させるためのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、各機能を実現する構成としてもよい。このプログラムは、例えば、記録媒体を介してコンピュータにインストールしてもよく、プログラムを格納する記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、DVD−RAM、MO、及び半導体メモリ等のリムーバブルディスク、若しくはハードディスクを用いてもよく、これら以外であってもよい。また、このプログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされることにより、コンピュータにインストールされてもよい。
以上に説明したように、第1の実施形態の注文処理装置20によれば、電話注文を受ける営業担当者が端末装置10に入力した注文内容、特に注文銘柄に関して、名称類似銘柄の銘柄名を表示することで、営業担当者に対して注文内容、特に注文銘柄に関する注意を喚起することができ、営業担当者による注文銘柄の確認に役立てることができる。また、注文確認画面において名称類似銘柄の銘柄コードを正しい注文銘柄の銘柄コードとして選択可能に表示することで、営業担当者が注文銘柄を誤入力したときに注文入力画面に戻って注文データをすべて再入力する場合に比べて営業担当者の入力負担を軽減することができる。
上記第1の実施形態の注文処理装置20では、顧客から有価証券の電話注文を受ける営業担当者が端末装置10の注文入力画面に顧客注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を入力する構成としているが、営業担当者が端末装置の注文入力画面に顧客注文の注文銘柄の銘柄名又は略称、売買区分、注文数量及び注文値段を入力する構成としてもよく、このような構成の注文処理装置20Aについて、本発明の第2の実施形態として以下に説明する。
図1の概略図において、注文処理装置20の符号を20'とし、端末装置10の符号を10'とすることで、本発明の第2の実施形態に係る有価証券の注文処理システムの構成の一例を説明するための概略図とすることができる。この注文処理システムは、端末装置10'と注文処理装置20'を有しており、端末装置10'と注文処理装置20'は例えば証券会社等の金融機関に設置され、注文処理装置20'はサーバとしての機能を備えている。端末装置10'と注文処理装置20'は、例えば社内イントラネット等の通信回線を介して相互に接続される。注文処理装置20'は、株式等の有価証券の売買取引処理を行う証券取引所の売買システム60に通信回線を通じて接続されており、この通信回線は例えば専用回線又は専用線としてもよい。
端末装置10'は、利用者である営業担当者(注文入力者)が操作する端末装置であり、顧客から有価証券の売買注文の注文内容を電話を通じて受け取った営業担当者により、株式等の有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データと顧客を識別するための顧客IDが注文入力画面を介して入力されるものであり、端末装置10'には営業担当者が入力操作するためのマウス等のポインティングデバイスとキーボードが接続されている。端末装置10'にキー入力される売買注文の注文データには、少なくとも、注文銘柄の銘柄名又は略称、売買区分、注文数量及び注文値段が含まれる。営業担当者により端末装置10'に入力された売買注文の注文データと顧客IDは、当該営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに端末装置10'から注文処理装置20'に送信される。注文処理装置20'は、端末装置10'からの売買注文の注文データと顧客IDを営業担当者IDとともに受け取ると、注文データに含まれる銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名と注文データを端末装置10'に表示させることで、営業担当者に対して営業担当者が入力した注文内容、特に注文銘柄に関する注意を喚起し、注文内容の確認を促すようになっている。そして、営業担当者による注文内容の確認後に、注文処理装置20'から売買注文の注文データを含む注文入力電文を証券取引所の売買システム60へ送信することにより売買注文の発注処理を行うようになっている。
図2は、第1の実施形態の注文処理装置20の構成の一例を示すブロック図であるが、図2のブロック図において、符号10を10'とし、符号20を20'とし、注文受取手段21の符号を21'とすることで、第2の実施形態の注文処理装置20'の構成例を示すブロック図とすることができる。この注文処理装置20'は、注文受取手段21'、類似銘柄送信手段22、名称類似銘柄データベース(名称類似銘柄DB)24、注文記憶手段25、銘柄テーブル(銘柄TBL)26、価格データベース(価格DB)27、発注手段28、及び注文データベース(注文DB)29を備えている。名称類似銘柄DB24は、有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納する。銘柄テーブル26は、株式等の有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名及び略称を格納する。価格DB27には相場情報が記憶されており、株式等の有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の単位数量の価格(例えば株価)を示す情報が記憶される。
注文受取手段21'は、端末装置10'からのアクセスに基づいて、顧客からの売買注文(顧客注文)の内容を示す注文データと顧客IDを入力するための注文入力画面の画面データを端末装置10'に送信して注文入力画面を端末装置10'に表示させる。注文受取手段21'は、営業担当者により端末装置10'の注文入力画面に入力された顧客注文の注文データ及び顧客IDと新規注文を示す分類コードを営業担当者IDとともに端末装置10'から受け取って注文受取手段21'の保持手段に保持し、この保持手段に保持した当該売買注文の売買区分、注文数量及び注文値段と、保持手段に保持された当該注文銘柄の銘柄名又は略称に対応付けて銘柄テーブル26に格納された銘柄コードを取得し、当該売買注文を識別するための注文識別番号(注文ID)を採番し、保持手段に保持された売買注文の売買区分、注文数量及び注文値段と、銘柄テーブル26から取得した銘柄コードと、採番した注文IDと、顧客IDと営業担当者IDを対応付けて注文記憶手段25に記憶する。そして、当該注文記憶手段25に記憶された注文データ(銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)と注文IDと顧客IDと営業担当者IDと新規注文の分類コード(又は新規注文の分類コードに代えて新規注文の注文銘柄に対応する名称類似銘柄の送信命令)を類似銘柄送信手段22に送る。
類似銘柄送信手段22は、注文受取手段21'から注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDと新規注文の分類コード(又は新規注文の分類コードに代えて新規注文の注文銘柄に対応する名称類似銘柄の送信命令)を受け取り、受け取った注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを名称類似銘柄DB24から取得し、取得した注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと注文記憶手段25に記憶された注文受取手段21'からの注文データと注文IDと顧客IDを注文受取手段21'からの営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置10'に送信し、端末装置10'の注文確認画面に注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと当該銘柄コードを注文銘柄として選択するための選択入力欄と注文データと注文データが示す売買注文の注文内容を確認した旨の確認情報を入力するための確認ボタンと顧客IDを表示させる。端末装置10'を利用する営業担当者により端末装置10'の注文確認画面の確認ボタンが操作されることにより確認情報が入力され、営業担当者により選択入力欄に入力が行われることにより銘柄コードが選択されていた場合には選択された銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要を示す分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDが営業担当者IDとともに端末装置10'から類似銘柄送信手段22に送信され、営業担当者により選択入力欄に入力が行われていないことにより銘柄コードが選択されていない場合にはその旨の選択情報と注文訂正不要を示す分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDが営業担当者IDとともに端末装置10'から類似銘柄送信手段22に送信される。なお、営業担当者を識別するための営業担当者IDと当該営業担当者の端末装置10'に情報を送信するときの送信アドレスを対応付けた営業担当者ID/送信アドレステーブルを注文処理装置20'に設けて注文処理装置20'の各手段が営業担当者IDから営業担当者の送信アドレスを取得できるようにしてもよい。
類似銘柄送信手段22は端末装置10'から選択された名称類似銘柄の銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要の分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDと営業担当者IDを受け取ると、注文IDに対応付けて注文記憶手段25に記憶されている注文データの銘柄コードを選択情報に含まれる名称類似銘柄の銘柄コードに上書き等して書き換えることにより更新し、当該注文IDに対応付けて注文記憶手段25に記憶された更新後の注文データを取得し、取得した注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを名称類似銘柄DB24から取得し、取得した注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと更新後の注文データと注文IDと顧客IDを営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置10'に送信し、端末装置10'の注文確認画面に注文銘柄の銘柄名と名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと当該銘柄コードを注文銘柄として選択するための選択入力欄と注文データと注文データが示す売買注文の注文内容を確認した旨の確認情報を入力するための確認ボタンと顧客IDを表示させる。
類似銘柄送信手段22は、端末装置10'から選択情報と注文訂正不要の分類コードと確認情報と注文IDと顧客IDと営業担当者IDを受け取ると、注文IDに対応付けされた注文データを注文記憶手段25から取得し、注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDを対応付けて注文DB29に格納し、注文データと注文IDと発注命令を発注手段28に送る。
発注手段28は、類似銘柄送信手段22から注文データと注文IDと発注命令を受け取ると、当該注文データと注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより売買注文の発注処理を行う。なお、発注手段28は、証券取引所の売買システム60と情報を送受信する通信サーバを介して、注文入力電文を証券取引所の売買システム60に送信する構成としてもよい。
図3は、第1の実施形態の注文処理装置20における名称類似銘柄DB24のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図であり、第2の実施形態の注文処理装置20'における名称類似銘柄DB24の説明図でもあり、第1の実施形態の注文処理装置20における名称類似銘柄DB24と同一又は実質的に同一であるため、その説明を省略する。
図4は、第1の実施形態の注文処理装置20における銘柄テーブル26のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図であり、第2の実施形態の注文処理装置20'における銘柄テーブル26の説明図でもあり、第1の実施形態の注文処理装置20における銘柄テーブル26と同一又は実質的に同一であるため、その説明を省略する。
図5は、第1の実施形態の注文処理装置20における注文DB29のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図であり、第2の実施形態の注文処理装置20'における注文DB29の説明図でもあり、第1の実施形態の注文処理装置20における注文DB29と同一又は実質的に同一であるため、その説明を省略する。
第2の実施形態の注文処理システムにおける注文処理装置20'及び端末装置10'の処理動作の一例を、図6のフローチャートを参照して説明する。端末装置10'が通信回線を介して注文処理装置20'の注文受取手段21'にアクセスすることにより、端末装置10'の表示画面には注文データを入力するための注文入力画面が表示される。そして、顧客から売買注文の注文内容を電話で(例えばヘッドセットを介して)聞き取って顧客注文を受け付けた営業担当者により有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データと顧客IDが端末装置10'の注文入力画面に入力され(S2)、端末装置10'は、営業担当者が注文データを送信するための所定の操作(例えば注文入力画面の送信ボタンのクリック等の操作)を行うことにより、営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに新規注文を示す分類コードと注文データと顧客IDを注文受取手段21'に送信する(S4)。なお、端末装置10'は、端末装置10'の利用者である営業担当者を識別するための営業担当者IDを端末装置10'の記憶装置に記憶しておき、注文処理装置20'に情報を送信する場合には、当該端末装置10'の利用者である営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに送信する構成としてもよい。
注文受取手段21'は、端末装置10'からの新規注文の分類コードと顧客注文の注文データと顧客IDと営業担当者IDを受け取って保持手段に保持し、保持手段に保持した注文データに含まれる注文銘柄の銘柄名又は略称に対応付けて銘柄テーブル26に格納されている銘柄コードを取得し、新規注文用の注文識別番号(注文ID)を採番して、保持手段に保持した顧客注文の売買区分、注文数量及び注文値段と、銘柄テーブル26から取得した銘柄コードと、注文IDと、顧客IDと営業担当者IDを対応付けて注文記憶手段25に記憶する。そして、当該注文記憶手段25に記憶された注文データ(顧客注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)と注文IDと顧客IDと営業担当者IDと新規注文の分類コード(又は新規注文の分類コードに代えて新規注文の注文銘柄に対する名称類似銘柄の送信命令)を類似銘柄送信手段22に送る。なお、注文受取手段21'に端末装置10'からの新規注文の分類コードの受取回数を計数するカウンタを設けてこのカウンタのカウント値を当該注文を識別するための注文IDとして用いる構成としてもよい。
類似銘柄送信手段22は、注文受取手段21'から新規注文の分類コード(又は新規注文の分類コードに代えて新規注文の注文銘柄に対する名称類似銘柄の送信命令)と注文データと注文IDと顧客IDと営業担当者IDを受け取り、受け取った注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得するとともに(S5)、当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを名称類似銘柄DB24から取得する(S6)。次に、名称類似銘柄の銘柄コードに対応する株価情報を価格DB27から取得し、注文データに含まれる注文数量に名称類似銘柄の株価を乗算することにより当該名称類似銘柄が注文銘柄である場合における概算時価を算出するとともに、注文データに含まれる注文数量と注文値段を乗算することにより注文銘柄の概算売買金額を算出する(S10)。そして、名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コード並びに概算時価を対応付けた名称類似銘柄リスト(名称類似銘柄テーブル)を生成し(S11)、名称類似銘柄リストと、注文記憶手段25に記憶された注文受取手段21'からの注文データ、注文ID及び顧客IDと、注文データが示す売買注文の注文銘柄に関する銘柄名及び概算売買金額を含む注文確認画面の画面データを端末装置10'に送信し(S12)、注文確認画面を表示させる(S14)。端末装置10'の注文確認画面には、名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コード並びに概算時価を示す名称類似銘柄リストと、注文データと、顧客IDと、当該注文データが示す売買注文の注文銘柄の銘柄名及び概算売買金額と、注文データが示す売買注文の注文内容を確認した旨の確認情報を入力するための確認ボタンが表示される。
図7は、図6のフローチャートのS14で端末装置10'に表示される注文確認画面の一例を示す説明図である。この注文確認画面において、名称類似銘柄リストは注文データの横に表示されている。名称類似銘柄リストでは、名称類似銘柄の各々について、名称類似銘柄を選択するためのラジオボタン、銘柄コード、銘柄名、及び概算時価が表示される。図7の注文確認画面では、一例として注文データの銘柄コードを示す第1の表示欄に「○○○○」が表示されており、注文銘柄の銘柄名を示す第2の表示欄に「大和××××」が表示されており、注文データの売買区分を示す第3の表示欄に「買付」が表示されており、注文データの注文数量を示す第4の表示欄に「10,000株」が表示されており、注文データの注文値段を示す第5の表示欄に「1,600円」が表示されており、注文の概算売買金額を示す第6の表示欄に「16,000,000円」が表示されており、顧客IDを示す第7の表示欄に「K001」が表示されており、名称類似銘柄リストを示す第8の表示欄では、表形式により、変更時に選択入力するラジオボタンと銘柄コード「○○○A」と銘柄名「大和××AA」と概算時価「・・・円」が対応付けて表示されており、また、変更時に選択入力するラジオボタンと銘柄コード「○○○B」と銘柄名「大和BBBB」と概算時価「・・・円」等が対応付けて表示されている。概算売買金額16,000,000円は注文数量10,000株と注文値段1,600円を乗算して算出されるものであり、指値注文ではなく成行注文の場合には、一例として注文値段を示す第5の表示欄に「成行」を表示し、注文概算金額を示す第6の表示欄は空欄としてもよい。
名称類似銘柄リストを示す第8の表示欄において、営業担当者によりラジオボタンに入力が行われて確認ボタンが操作されると、端末装置10'は、第3〜第5の表示欄に表示された売買区分、注文数量及び注文値段と、ラジオボタンで選択入力された銘柄の銘柄コードを含む選択情報(すなわち注文IDにより識別される売買注文についての訂正された注文データを含む選択情報)と、注文訂正要の分類コードを生成し、当該選択情報と注文訂正要の分類コードと注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信するようになっている。一方、ラジオボタンに入力が行われずに確認ボタンが操作されると、端末装置10'は、銘柄コードの選択がされていないことを示す選択情報と注文訂正不要の分類コードと上記注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信するようになっている。
図6に戻る。端末装置10'に注文確認画面が表示されると、営業担当者は自分が入力した注文データの内容を確認し(S16)、注文銘柄(例えば銘柄名又は略称)の誤入力がある場合には名称類似銘柄リストのラジオボタンへの入力により正しい銘柄名の銘柄コードを選択して確認ボタンをクリック等して操作する(S16:NO)。すると、端末装置10は、名称類似銘柄リストのラジオボタンに入力が行われたことと確認ボタンが操作されたことを検出し、第3〜第5の表示欄に表示された売買区分、注文数量及び注文値段と、ラジオボタンで選択入力された銘柄の銘柄コードに基づいて訂正された注文データを生成し(S20)、当該訂正された注文データを含む選択情報と注文訂正要の分類データと注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信する(S4)。この場合に、類似銘柄送信手段22は、端末装置10'から選択情報と注文訂正要の分類コードと注文IDと確認情報と営業担当者IDを受け取ると、当該選択情報が示す訂正された注文データを当該注文IDに対応付けて注文記憶手段25に上書きして格納し、これにより注文記憶手段25の当該注文IDに対応する注文データ(実質的には銘柄コード)を訂正する処理を行う。そして、当該注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を銘柄テーブル26から取得し(S5)、S6以下の処理を繰り返す。
一方、営業担当者は、注文銘柄(例えば銘柄名又は略称)の誤入力がない場合には名称類似銘柄リストのラジオボタンへの入力を行わずに確認ボタンをクリック等して操作する(S16:YES)。すると、端末装置10は、ラジオボタンに入力が行われていないことと確認ボタンが操作されたことを検出し、銘柄コードの選択がされていないことを示す選択情報と注文訂正不要の分類コードすなわち発注指示情報を生成し、当該選択情報と注文訂正不要の分類コードと上記注文IDと確認情報を営業担当者IDとともに類似銘柄送信手段22に送信する(S18)。この場合に、類似銘柄送信手段22は、端末装置10'から選択情報と注文訂正不要の分類コードと注文IDと確認情報と営業担当者IDを受け取ると、注文IDに対応付けされた注文データ及び顧客IDを注文記憶手段25から読み出し、当該注文IDに対応付けて、顧客ID、注文データ、「未発注」の状況を示すステータスフラグを注文DB29に格納し、注文データと注文IDと営業担当者IDと発注命令を発注手段28に送る。
発注手段28は、類似銘柄送信手段22から注文データと注文IDと営業担当者IDと発注命令を受け取ると、当該注文データと注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより、発注処理を行い(S22)、注文IDに対応付けて注文DB29に格納されたステータスフラグを「未発注」から「注文中」の状況を示すフラグに更新する。そして、営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置10'に対して発注完了を示す画面データを送信して端末装置10'に発注完了を示す画面を表示出力し、営業担当者に顧客注文の発注完了を通知する。その後、証券取引所の売買システム60から、注文IDを含む約定成立通知を受け取ると、当該注文IDに対応付けて注文DB29に格納されたステータスフラグを「注文中」から「約定済」の状況を示すフラグに更新する。
なお、注文処理装置20'は、上述の注文受取手段21'、類似銘柄送信手段22、名称類似銘柄DB24、注文記憶手段25、銘柄テーブル26、価格DB27、発注手段28、注文DB29等として機能させるためのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、各機能を実現する構成としてもよい。このプログラムは、例えば、記録媒体を介してコンピュータにインストールしてもよく、プログラムを格納する記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、DVD−RAM、MO、及び半導体メモリ等のリムーバブルディスク、若しくはハードディスクを用いてもよく、これら以外であってもよい。また、このプログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされることにより、コンピュータにインストールされてもよい。
以上に説明したように、第2の実施形態の注文処理装置20'によれば、電話注文を受ける営業担当者が端末装置10'に入力した注文内容、特に注文銘柄に関して、名称類似銘柄の銘柄名を表示することで、営業担当者に対して注文内容、特に注文銘柄に関する注意を喚起することができ、営業担当者による注文銘柄の確認に役立てることができる。また、注文確認画面において名称類似銘柄の銘柄コードを正しい注文銘柄の銘柄コードとして選択可能に表示することで、営業担当者が注文銘柄を誤って入力したときに注文入力画面に戻って注文データをすべて再入力する場合に比べて営業担当者の入力負担を軽減することができる。
本発明の第3の実施形態は、注文入力者が端末装置に入力した売買注文の注文内容と注文入力者が意図する注文内容とが適合しない場合に、当該売買注文の発注が抑止されるようにすることができる注文処理システムに関するものである。図8は、本発明の第3の実施形態に係る注文処理システムの構成の一例を説明するための概略図である。この注文処理システムは、端末装置110と注文処理装置120を有しており、端末装置110と注文処理装置120は例えば証券会社等の金融機関に設置され、注文処理装置120はサーバとしての機能を備えている。端末装置110と注文処理装置120は、例えば社内イントラネット等の通信回線を介して相互に接続される。注文処理装置120は、株式等の有価証券の売買取引処理を行う証券取引所の売買システム60に通信回線を通じて接続されており、この通信回線は例えば専用回線又は専用線としてもよい。
端末装置110は、利用者である営業担当者(注文入力者)が操作する端末装置であり、顧客から有価証券の売買注文の注文内容を電話を通じて受け取った営業担当者により、株式等の有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データと顧客を識別するための顧客IDが注文入力画面を介して入力されるものであり、端末装置110には営業担当者が入力操作をするためのマウス等のポインティングデバイスとキーボードが接続されており、また、営業担当者が注文データを音声入力するためのマイク(マイクロフォン)115が接続されている。キーボードを通じてキー入力される売買注文の注文データには、少なくとも、注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段が含まれ、マイク115を通じて音声入力される注文データには少なくとも注文数量及び注文値段が含まれる。営業担当者により端末装置110にキー入力された売買注文の注文データと顧客IDは、当該営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに端末装置110から注文処理装置120に送信される。注文処理装置120は、端末装置110からの売買注文の注文データと顧客IDを営業担当者IDとともに受け取ると、営業担当者が意図する注文内容の発音を促す案内通知を端末装置110に表示させ、端末装置110のマイク115を通じて営業担当者により音声入力された注文データを示す音声データを受け取る。そして、音声データから音声認識手段により注文数量及び注文値段を検出し、キー入力された注文数量及び注文値段との比較判定を行い、当該売買注文の内容が適合する旨の判定結果が得られた場合に注文データを含む注文入力電文を証券取引所の売買システム60へ送信することにより売買注文の発注処理を行うようになっている。
図9は、第3の実施形態に係る注文処理装置120の構成の一例を示すブロック図である。この注文処理装置120は、第1の注文受取手段121、第2の注文受取手段122、音声認識手段124、判定手段126、発注手段128、第1の注文記憶手段131、及び第2の注文記憶手段132を備えている。
第1の注文受取手段121は、端末装置110からのアクセスに基づいて、顧客からの売買注文(顧客注文)の内容を示す注文データと顧客IDを入力するための注文入力画面の画面データを端末装置110に送信して注文入力画面を端末装置110に表示させる。第1の注文受取手段121は、営業担当者により端末装置110の注文入力画面にキー入力された顧客注文の注文データ及び顧客IDと新規注文を示す分類コードを営業担当者IDとともに端末装置110から受け取って第1の注文受取手段121の保持手段に保持し、当該売買注文を識別するための注文識別番号(注文ID)を採番し、保持手段に保持された売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段と、採番した注文IDと、顧客IDと営業担当者IDと「未発注」の状況を示すステータスフラグを対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶するとともに、注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を第2の注文受取手段122に送る。なお、第1の注文記憶手段131の構成については、第1の実施形態の注文処理装置20における注文DB29を参考にすることができる。
第2の注文受取手段122は、第1の注文受取手段121から注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を受け取ると、営業担当者が意図する上記有価証券の売買注文の注文内容の発音を促す案内通知であって当該売買注文の少なくとも注文数量及び注文値段の音声入力を促す案内通知と当該売買注文の注文IDを、営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110に送信し、当該端末装置110から上記案内通知を出力させる。この案内通知の出力は、表示画面を用いた表示出力としてもよく、端末装置110のスピーカを用いた音声出力としてもよい。なお、営業担当者を識別するための営業担当者IDと当該営業担当者の端末装置110に情報を送信するときの送信アドレスを対応付けた営業担当者ID/送信アドレステーブルを注文処理装置120に設けて注文処理装置120の各手段が営業担当者IDから営業担当者の送信アドレスを取得できるようにしてもよい。案内通知を受けた営業担当者は、端末装置110のマイク115を通じて上記有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を音声入力し、この営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を示す音声データは当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードとともに端末装置110から第2の注文受取手段122に送信される。
第2の注文受取手段122は、営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を示す音声データと当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードを営業担当者の端末装置110から受け取って第2の注文受取手段122の保持手段に保持し、当該保持手段に保持した上記有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を示す音声データと注文IDと営業担当者IDを音声認識手段124に送る。
音声認識手段124は、第2の注文受取手段122からの有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を示す音声データに基づき、有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を検出し、検出した有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を第2の注文受取手段122からの注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶するとともに注文IDと営業担当者IDと判定命令を判定手段126に送る。なお、音声認識手段124は、第2の注文受取手段122からの有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を示す音声データに基づき、当該有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段の文字データを生成することにより、当該有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を検出する構成としてもよく、一例として第2の注文受取手段122からの有価証券の売買注文の注文数量を示す音声データと注文値段を示す音声データが順次入力されて、当該有価証券の売買注文の注文数量を示す文字データと注文値段を示す文字データを順次生成することにより、当該有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段を検出する構成としてもよい。
判定手段126は、音声認識手段124からの注文IDと営業担当者IDと判定命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された注文数量及び注文値段と、当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された注文数量及び注文値段を用いて比較判定を行い、比較判定の結果に基づいて注文内容が適合するか否かの判定を行う。
具体的には、判定手段126は、注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文値段と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文数量が一致するか否かの第1の判定を行うとともに、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文値段が一致するか否かの第2の判定を行い、さらに当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と注文値段とが一致するか否かの第3の判定を行う。
そして、判定手段126は、第1、第2及び第3の各判定の結果が全て一致を示す場合又は全て不一致を示す場合に、注文内容が適合する(すなわち執行可である)と判定して当該注文IDと発注命令を発注手段128に送る。すなわち、第1、第2及び第3の各判定の結果が全て一致を示す場合は、注文数量と注文値段が同じ値である場合であり、一例として注文数量が1,000株であって注文値段が1,000円である場合であり、誤入力がない場合は注文数量と注文値段のクロスチェックが全て一致を示すものであることから、注文内容が適合するものと判定する。また、第1、第2及び第3の各判定の結果が全て不一致を示す場合は、注文数量と注文値段が異なる値である場合であり、誤入力がない場合は注文数量と注文値段のクロスチェックが全て不一致を示すものであることから、注文内容が適合するものと判定する。なお、第3の判定では、キー入力されて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と注文値段とが一致するか否かの判定を行うことで、音声入力されて第2の注文記憶手段132に記憶された注文数量及び注文値段を用いて判定を行う場合に比べて、比較対象の注文数量及び注文値段の信頼性を高めるようにしている。
一方、判定手段126は、第1、第2及び第3の判定の結果が何れか1つ若しくは2つが一致を示す場合(又は何れか1つ若しくは2つが不一致を示す場合)に、注文内容が適合していない(すなわち執行不可である)と判定し、音声認識手段124から判定命令とともに受け取った営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110に対して注文入力エラーのメッセージを送信して端末装置110から出力させ、営業担当者に注文データのキー入力又は音声入力のエラーがあったことを通知する。
例えば、判定手段126は、第1及び/又は第2の判定の結果が一致を示す場合であって第3の判定の結果が不一致を示す場合に、注文数量と注文値段の相互間の誤入力がある旨のメッセージを端末装置110に送信して端末装置110から出力させる構成としてもよい。
発注手段128は、判定手段126から注文IDと発注命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けされた注文データを第1の注文記憶手段131から取得し、当該注文データ及び注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより当該注文IDの売買注文の発注処理を行い、注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶されたステータスフラグを「未発注」から「注文中」を示すフラグに更新する。
図10は、第3の実施形態に係る注文処理システムの処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。第1の注文受取手段121は、営業担当者の端末装置110からのアクセスに基づいて、顧客からの売買注文(顧客注文)の内容を示す注文データと当該顧客の顧客IDをキー入力するための注文入力画面の画面データを端末装置110に送信して注文入力画面を端末装置110に表示させる。営業担当者の端末装置110の注文入力画面には、営業担当者によりキーボードを通じて顧客注文の注文データ及び顧客IDが入力され(S32)、キー入力された文字データからなる顧客注文の注文データ及び顧客IDは、入力データを送信するための所定の操作(例えば端末装置110の注文入力画面に表示された送信ボタンのクリック等の操作)に基づき、新規注文を示す分類コード及び営業担当者IDとともに端末装置110から第1の注文受取手段121に送信される(S34)。
第1の注文受取手段121は、営業担当者により端末装置110の注文入力画面にキー入力された顧客注文の注文データ及び顧客IDと新規注文を示す分類コードを営業担当者IDとともに端末装置110から受け取って第1の注文受取手段121の保持手段に保持し、当該売買注文を識別するための注文識別番号(注文ID)を採番し、保持手段に保持された注文データ(売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段等)と、採番した注文IDと、顧客IDと営業担当者IDと「未発注」の状況を示すステータスフラグを対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶するとともに(S36)、注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を第2の注文受取手段122に送る。なお、注文受取手段121に端末装置110からの新規注文の分類コードの受取回数を計数するカウンタを設けてこのカウンタのカウント値を当該注文を識別するための注文IDとして用いる構成としてもよい。
第2の注文受取手段122は、第1の注文受取手段121から注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を受け取ると、営業担当者が意図する上記有価証券の売買注文の注文内容の発音を促す案内通知を含む音声入力画面データと当該売買注文の注文IDを、営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110に送信する(S38)。
営業担当者の端末装置110は、営業担当者が意図する上記有価証券の売買注文の注文内容の発音を促す案内通知を含む音声入力画面データと当該売買注文の注文IDを第2の注文受取手段122から受け取り、音声入力画面データに従って音声入力画面を表示して上記案内通知を表示画面に表示出力する(S40)。
注文内容の音声入力の案内通知が端末装置110から出力されることにより案内通知を受けた営業担当者は、端末装置110のマイク115を通じて上記有価証券の売買注文の注文データ(売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)を音声入力し(S42)、この営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文データを示す音声データは、音声データを送信するための所定の操作(例えば端末装置110の音声入力画面に表示された送信ボタンの操作)に基づき、当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードとともに端末装置110から第2の注文受取手段122に送信される(S44)。なお、営業担当者の端末装置110に接続されたマイク115としては、営業担当者が頭部に取り付けるヘッドセット(のマイク)を用いてもよい。
図11は、図10のフローチャートのS40で端末装置110に表示される音声入力画面の一例を示す説明図である。この音声入力画面では、注文内容を音声入力する案内通知「入力ボタンを選択して入力ボタンに対応する注文内容を話して下さい。」のメッセージが表示されており、メッセージの下側には、注文項目「銘柄コード」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、注文項目「売買区分」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、注文項目「数量」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、注文項目「注文値段」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、また、音声入力した各注文内容を送信するための送信ボタンが表示されている。
端末装置110は、例えば、入力ボタンの選択操作により音声入力開始信号を生成する音声入力開始信号生成手段と、マイク115に入力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、各注文項目の内容を示すデジタル音声信号を記憶する注文項目記憶手段と、各注文項目の内容のデジタル音声信号からなる音声データを第2の注文受取手段122に送信する送信手段とを備えており、音声入力画面において注文項目の入力ボタンがマウスなどによりクリック等されて選択されると、選択された入力ボタンに対応する注文項目を識別するための注文項目識別情報と音声入力開始信号を音声入力開始信号生成手段が生成してアナログ/デジタル変換手段に出力し、アナログ/デジタル変換手段は音声入力開始信号を受けてから所定時間内(一例として音声入力開始信号を受けてから5秒間又は次の入力ボタン若しくは送信ボタンの操作までの間)にマイク115を通じて音声入力された注文項目の内容を示すアナログ音声信号をアナログ/デジタル変換することによりデジタル音声信号を生成し、生成した注文項目の内容を示すデジタル音声信号を注文項目識別情報に対応付けて注文項目記憶手段に記憶し、音声入力画面に表示された送信ボタンのクリック等の操作に基づき、送信手段は注文項目記憶手段に記憶された各注文項目の内容を示すデジタル音声信号を一定順序(一例として銘柄コード、売買区分、注文数量、注文値段の順)で含む所定フォーマットの音声データを、当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードとともに第2の注文受取手段122に送信する構成としてもよい。
図10に戻る。第2の注文受取手段122は、営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文内容を示す所定フォーマットの音声データと当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードを営業担当者の端末装置110から受け取って第2の注文受取手段122の保持手段に保持し、当該保持手段に保持した上記有価証券の売買注文の注文内容を示す音声データと注文IDと営業担当者IDを音声認識手段124に送る。
音声認識手段124は、有価証券の売買注文の注文内容を示す音声データと注文IDと営業担当者IDを第2の注文受取手段122から受け取り、有価証券の売買注文の注文内容を示す音声データであって有価証券の売買注文の注文内容である注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を一定順序で含む音声データに基づき、有価証券の売買注文の注文内容である注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を検出し、検出した有価証券の売買注文の注文内容(注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)を示す注文データを第2の注文受取手段122からの当該売買注文の注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶するとともに(S46)、当該売買注文の注文IDと営業担当者IDと判定命令を判定手段126に送る。なお、音声認識手段124は、有価証券の売買注文の注文内容を示す音声データであって有価証券の売買注文の注文内容である注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を一定順序で含む音声データに基づき、有価証券の売買注文の注文内容である注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段の各文字データを当該一定順序で生成することにより、有価証券の売買注文の注文内容である注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を当該一定順序で検出する構成としてもよい。
判定手段126は、音声認識手段124からの売買注文の注文IDと営業担当者IDと判定命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された注文データ(銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)と、当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された注文データ(銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)を用いて、注文データの比較判定を行い(S48)、比較判定結果に基づいて注文内容が適合するか否か(すなわち執行可か否か)の判定を行う(S50)。
具体的には、判定手段126は、注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文値段と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文数量が一致するか否かの第1の判定を行うとともに、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文値段が一致するか否かの第2の判定を行い、さらに当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と注文値段とが一致するか否かの第3の判定を行う(S48)。
また、判定手段126は、注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の売買注文の銘柄コードと当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の銘柄コードが一致するか否かの第4の判定を行うとともに、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の売買注文の売買区分と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の売買区分が一致するか否かの第5の判定を行う(S48)。
そして、判定手段126は、第1、第2及び第3の各判定の結果が全て一致を示す場合又は全て不一致を示す場合であって、第4及び第5の判定の結果が全て一致を示す場合に、注文内容が適合する(すなわち執行可である)と判定して(S50:YES)、当該注文IDと営業担当者IDと発注命令を発注手段128に送る。
一方、判定手段126は、第1、第2及び第3の判定の結果が何れか1つ若しくは2つが一致を示す場合(又は何れか1つ若しくは2つが不一致を示す場合)、又は、第4若しくは第5の判定の結果が不一致を示す場合に、注文内容が適合していない(すなわち執行不可である)と判定し(S50:NO)、音声認識手段124から判定命令とともに受け取った営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110に対して注文入力エラーの画面データを送信する(S52)。端末装置110は判定手段126からの注文入力エラーの画面データを受け取り、受け取った画面データに従って注文入力エラーの画面を表示出力し(S58)、営業担当者に注文データのキー入力又は音声入力のエラーがあったことを通知する。
例えば、判定手段126は、第1及び/又は第2の判定の結果(一例として第1及び第2の判定の結果)が一致を示す場合であって第3の判定の結果が不一致を示す場合に、注文数量と注文値段の相互間の誤入力がある旨のメッセージ又は当該メッセージを含む画面データを端末装置110に送信して端末装置110からメッセージを出力する構成としてもよい。
発注手段128は、判定手段126から注文IDと営業担当者IDと発注命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けされた注文データを第1の注文記憶手段131から取得し、当該注文データ及び注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより当該注文IDの売買注文の発注処理を行い(S54)、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶されたステータスフラグを「未発注」から「注文中」の状況を示すフラグに更新する。そして、判定手段126から発注命令とともに受け取った営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110に対して発注完了を示す画面データを送信する(S56)。端末装置110は発注手段128からの発注完了の画面データを受け取り、受け取った画面データに従って発注完了の画面を表示出力し(S58)、営業担当者に売買注文の発注完了を通知する。
なお、注文処理装置120は、上述の第1の注文受取手段121、第2の注文受取手段122、音声認識手段124、判定手段126、発注手段128、第1の注文記憶手段131、第2の注文記憶手段132等として機能させるためのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、各機能を実現する構成としてもよい。このプログラムは、例えば、記録媒体を介してコンピュータにインストールしてもよく、プログラムを格納する記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、DVD−RAM、MO、及び半導体メモリ等のリムーバブルディスク、若しくはハードディスクを用いてもよく、これら以外であってもよい。また、このプログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされることにより、コンピュータにインストールされてもよい。
以上に説明したように、第3の実施形態の注文処理装置120によれば、端末装置110を利用する営業担当者が端末装置110に手入力した売買注文の注文内容と営業担当者が意図する注文内容とが適合しない場合に当該売買注文の発注が抑止されるようにすることができ、例えば注文数量と注文値段の間の誤入力がある場合に売買注文を発注しないようにすることができる。
上記第3の実施形態の注文処理装置120では、音声認識手段124を注文処理装置120に設けており、端末装置110から注文内容を示す音声データを注文処理装置120が受け取る構成としているが、音声認識手段を端末装置側に設ける構成としてもよく、このような構成の注文処理装置120Aについて、本発明の第4の実施形態として以下に説明する。
図8の概略図において、注文処理装置120の符号を120Aとし、端末装置110の符号を110Aとすることで、本発明の第4の実施形態に係る注文処理システムの構成の一例を説明するための概略図とすることができる。この注文処理システムは、端末装置110Aと注文処理装置120Aを有しており、端末装置110Aと注文処理装置120Aは例えば証券会社等の金融機関に設置され、注文処理装置120Aはサーバとしての機能を備えている。端末装置110Aと注文処理装置120Aは、例えば社内イントラネット等の通信回線を介して相互に接続される。注文処理装置120Aは、株式等の有価証券の売買取引処理を行う証券取引所の売買システム60に通信回線を通じて接続されており、この通信回線は例えば専用回線又は専用線としてもよい。
端末装置110Aは、利用者である営業担当者(注文入力者)が操作する端末装置であり、顧客から有価証券の売買注文の注文内容を電話を通じて受け取った営業担当者により、株式等の有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データと顧客を識別するための顧客IDが注文入力画面を介して入力されるものであり、端末装置110Aには営業担当者が入力操作をするためのマウス等のポインティングデバイスとキーボードが接続されており、また、営業担当者が注文データを音声入力するためのマイク(マイクロフォン)115が接続されている。キーボードを通じてキー入力される売買注文の注文データには、少なくとも、注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段が含まれ、マイク115を通じて音声入力される注文データには少なくとも注文数量及び注文値段が含まれる。営業担当者により端末装置110Aにキー入力された売買注文の注文データと顧客IDは、当該営業担当者を識別するための営業担当者IDとともに端末装置110Aから注文処理装置120Aに送信される。
注文処理装置120Aは、端末装置110Aからの売買注文の注文データと顧客IDを営業担当者IDとともに受け取ると、営業担当者が意図する注文内容の発音を促す案内通知を端末装置110Aから出力させ、端末装置110Aのマイク115を通じて営業担当者により音声入力された注文データを示す音声データを端末装置110Aが受け取る。そして、音声データから音声認識手段により検出された注文数量及び注文値段を端末装置110Aから受け取り、キー入力された注文数量及び注文値段との比較判定を行い、当該売買注文の内容が適合する旨の判定結果が得られた場合に注文データを含む注文入力電文を証券取引所の売買システム60へ送信することにより売買注文の発注処理を行うようになっている。
図12は、第4の実施形態に係る注文処理装置120Aの構成の一例を示すブロック図である。この注文処理装置120Aは、第1の注文受取手段121、第2の注文受取手段122A、判定手段126、発注手段128、第1の注文記憶手段131、及び第2の注文記憶手段132を備えている。
第1の注文受取手段121は、端末装置110Aからのアクセスに基づいて、顧客からの売買注文(顧客注文)の内容を示す注文データと顧客IDを入力するための注文入力画面の画面データを端末装置110Aに送信して注文入力画面を端末装置110Aに表示させる。第1の注文受取手段121は、営業担当者により端末装置110Aの注文入力画面にキー入力された顧客注文の注文データ及び顧客IDと新規注文を示す分類コードを営業担当者IDとともに端末装置110Aから受け取って第1の注文受取手段121の保持手段に保持し、当該売買注文を識別するための注文識別番号(注文ID)を採番し、保持手段に保持された売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段と、採番した注文IDと、顧客IDと営業担当者IDと「未発注」の状況を示すステータスフラグを対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶するとともに、注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を第2の注文受取手段122Aに送る。なお、第1の注文記憶手段131については、第1の実施形態の注文処理装置20における注文DB29を参考にすることができる。
第2の注文受取手段122Aは、第1の注文受取手段121から注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を受け取ると、営業担当者が意図する上記有価証券の売買注文の注文内容の発音を促す案内通知であって当該売買注文の少なくとも注文数量及び注文値段の音声入力を促す案内通知と当該売買注文の注文IDを、営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110Aに送信し、当該端末装置110Aから上記案内通知を出力させる。なお、営業担当者を識別するための営業担当者IDと当該営業担当者の端末装置110Aに情報を送信するときの送信アドレスを対応付けた営業担当者ID/送信アドレステーブルを注文処理装置120Aに設けて注文処理装置120Aの各手段が営業担当者IDから営業担当者の送信アドレスを取得できるようにしてもよい。端末装置110Aから案内通知が出力されて当該案内通知を受けた営業担当者は、端末装置110Aのマイク115を通じて上記有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段等を音声入力し、この営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段等を示す音声信号から音声認識手段により注文数量及び注文値段等が検出され、検出された注文数量及び注文値段等の注文データは当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードとともに端末装置110Aから第2の注文受取手段122Aに送信される。
第2の注文受取手段122Aは、営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段等を示す注文データと当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードを営業担当者の端末装置110Aから受け取り、有価証券の売買注文の注文数量及び注文値段等を注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶するとともに、注文IDと営業担当者IDと判定命令を判定手段126に送る。
判定手段126は、第2の注文受取手段122Aからの注文IDと営業担当者IDと判定命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された注文数量及び注文値段と、当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された注文数量及び注文値段を用いて比較判定を行い、比較判定の結果に基づいて注文内容が適合するか否かの判定を行う。
具体的には、判定手段126は、注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文値段と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文数量が一致するか否かの第1の判定を行うとともに、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文値段が一致するか否かの第2の判定を行い、さらに当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と注文値段とが一致するか否かの第3の判定を行う。
そして、判定手段126は、第1、第2及び第3の各判定の結果が全て一致を示す場合又は全て不一致を示す場合に、注文内容が適合する(すなわち執行可である)と判定して当該注文IDと発注命令を発注手段128に送る。
一方、判定手段126は、第1、第2及び第3の判定の結果が何れか1つ若しくは2つが一致を示す場合(又は何れか1つ若しくは2つが不一致を示す場合)に、注文内容が適合していない(すなわち執行不可である)と判定し、第2の注文受取手段122Aから判定命令とともに受け取った営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110Aに対して注文入力エラーのメッセージを送信して端末装置110Aから出力させ、営業担当者に注文データのキー入力又は音声入力のエラーがあったことを通知する。
例えば、判定手段126は、第1及び/又は第2の判定の結果(一例として第1及び第2の判定の結果)が一致を示す場合であって第3の判定の結果が不一致を示す場合に、注文数量と注文値段の相互間の誤入力がある旨のメッセージを端末装置110Aに送信して端末装置110Aから当該メッセージを出力させる構成としてもよい。
発注手段128は、判定手段126から注文IDと発注命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けされた注文データを第1の注文記憶手段131から取得し、当該注文データ及び注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより当該注文IDの売買注文の発注処理を行い、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶されたステータスフラグを「未発注」から「注文中」の状況を示すフラグに更新する。
図13は、第4の実施形態に係る注文処理システムの処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。第1の注文受取手段121は、営業担当者の端末装置110Aからのアクセスに基づいて、顧客からの売買注文(顧客注文)の内容を示す注文データと当該顧客の顧客IDをキー入力するための注文入力画面の画面データを端末装置110Aに送信して注文入力画面を端末装置110Aに表示させる。営業担当者の端末装置110Aの注文入力画面には、営業担当者によりキーボードを通じて顧客注文の注文データ及び顧客IDがキー入力され(S32)、キー入力された文字データからなる顧客注文の注文データ及び顧客IDは、入力データを送信するための所定の操作(例えば端末装置110Aの注文入力画面に表示された送信ボタンの操作等)に基づき、新規注文を示す分類コード及び営業担当者IDとともに端末装置110Aから第1の注文受取手段121に送信される(S34)。
第1の注文受取手段121は、営業担当者により端末装置110Aの注文入力画面にキー入力された顧客注文の注文データ及び顧客IDと新規注文を示す分類コードを営業担当者IDとともに端末装置110Aから受け取って第1の注文受取手段121の保持手段に保持し、当該売買注文を識別するための注文識別番号(注文ID)を採番し、保持手段に保持された注文データ(売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段等)と、採番した注文IDと、顧客IDと営業担当者IDと「未発注」の状況を示すステータスフラグを対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶するとともに(S36)、注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を第2の注文受取手段122Aに送る。なお、注文受取手段121に端末装置110Aからの新規注文の分類コードの受取回数を計数するカウンタを設けてこのカウンタのカウント値を当該注文を識別するための注文IDとして用いる構成としてもよい。
第2の注文受取手段122Aは、第1の注文受取手段122から注文IDと営業担当者IDと案内通知命令を受け取ると、営業担当者が意図する上記有価証券の売買注文の注文内容の発音を促す案内通知を含む音声入力画面の画面データと当該売買注文の注文IDを、営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110Aに送信する(S38)。
営業担当者の端末装置110Aは、営業担当者が意図する上記有価証券の売買注文の注文内容の発音を促す案内通知を含む音声入力画面の画面データと当該売買注文の注文IDを第2の注文受取手段122Aから受け取り、音声入力画面の画面データに従って音声入力画面を表示して上記案内通知を表示画面に表示出力する(S40)。
注文内容の音声入力の案内通知が端末装置110Aから出力されることにより案内通知を受けた営業担当者は、端末装置110Aのマイク115を通じて上記有価証券の売買注文の注文データ(売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)を音声入力し(S42)、この営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文データを示す音声信号から音声認識手段により売買注文の注文データ(銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)が検出され(S43)、検出された注文データは、注文データを送信するための所定の操作(例えば端末装置110Aの音声入力画面に表示された送信ボタンの操作)に基づき、当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードとともに端末装置110Aから第2の注文受取手段122Aに送信される(S45)。なお、営業担当者の端末装置110Aに接続されたマイク115としては、営業担当者の頭部に取り付けるヘッドセット(のマイク)を用いてもよい。
図11は、図10のフローチャートのS40で端末装置110に表示される音声入力画面の一例を示す説明図であり、図13のフローチャートのS40で端末装置110Aに表示される音声入力画面の一例を示す説明図でもある。この音声入力画面では、注文内容を音声入力する案内通知「入力ボタンを選択して入力ボタンに対応する注文内容を話して下さい。」のメッセージが表示されており、メッセージの下側には、注文項目「銘柄コード」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、注文項目「売買区分」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、注文項目「数量」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、注文項目「注文値段」に対応付けてその入力ボタンが表示されており、また、音声入力した各注文内容を送信するための送信ボタンが表示されている。
端末装置110Aは、例えば、入力ボタンの選択操作により音声入力開始信号を生成する音声入力開始信号生成手段と、マイク115に入力された注文項目の内容を示すアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、アナログ/デジタル変換手段から出力された注文項目の内容を示すデジタル音声信号から注文項目の内容を検出する音声認識手段と、音声認識手段により検出された各注文項目の内容を示す注文データを記憶する注文項目記憶手段と、注文項目記憶手段に記憶された注文データを第2の注文受取手段122Aに送信する送信手段とを備えており、音声入力画面において注文項目の入力ボタンがマウスなどによりクリック等されて選択されると、選択された入力ボタンに対応する注文項目を識別するための注文項目識別情報と音声入力開始信号を音声入力開始信号生成手段が生成してアナログ/デジタル変換手段及び音声認識手段に出力し、アナログ/デジタル変換手段は音声入力開始信号を受けてから所定時間内(一例として音声入力開始信号を受けてから5秒間又は次の入力ボタン若しくは送信ボタンの操作までの間)にマイク115を通じて音声入力された注文項目の内容を示すアナログ音声信号をアナログ/デジタル変換することによりデジタル音声信号を生成し、生成した注文項目の内容を示すデジタル音声信号を音声認識手段に出力し、音声認識手段は注文項目の内容を示すデジタル音声信号から注文項目の内容を示す文字データを検出して当該注文項目の内容を示す文字データを注文項目識別情報に対応付けて注文項目記憶手段に記憶し、音声入力画面に表示された送信ボタンのクリック等の操作に基づき、送信手段は注文項目記憶手段に記憶された各注文項目の内容を示すデータ(注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量、及び注文値段)を含む注文データを、当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードとともに第2の注文受取手段122Aに送信する構成としてもよい。
図13に戻る。第2の注文受取手段122Aは、営業担当者により音声入力された上記有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データと当該売買注文の注文ID及び営業担当者ID並びに確認用の注文を示す分類コードを営業担当者の端末装置110Aから受け取り、有価証券の売買注文の注文内容(注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)を示す注文データを当該売買注文の注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶するとともに(S47)、当該売買注文の注文IDと営業担当者IDと判定命令を判定手段126に送る。
判定手段126は、第2の注文受取手段122Aからの売買注文の注文IDと営業担当者IDと判定命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された注文データ(銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)と、当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された注文データ(銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段)を用いて、注文データの比較判定を行い(S48)、比較判定結果に基づいて注文内容が適合するか否か(すなわち執行可か否か)の判定を行う(S50)。
具体的には、判定手段126は、注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文値段と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文数量が一致するか否かの第1の判定を行うとともに、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の注文値段が一致するか否かの第2の判定を行い、さらに当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の注文内容を示す注文データに含まれる当該売買注文の注文数量と注文値段とが一致するか否かの第3の判定を行う(S48)。
また、判定手段126は、注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の売買注文の銘柄コードと当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の銘柄コードが一致するか否かの第4の判定を行うとともに、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶された有価証券の売買注文の売買区分と当該注文IDに対応付けて第2の注文記憶手段132に記憶された売買注文の売買区分が一致するか否かの第5の判定を行う(S48)。
そして、判定手段126は、第1、第2及び第3の各判定の結果が全て一致を示す場合又は全て不一致を示す場合であって、第4及び第5の判定の結果が全て一致を示す場合に、注文内容が適合する(すなわち執行可である)と判定して(S50:YES)、当該注文IDと営業担当者IDと発注命令を発注手段128に送る。
一方、判定手段126は、第1、第2及び第3の判定の結果が何れか1つ若しくは2つが一致を示す場合(又は何れか1つ若しくは2つが不一致を示す場合)、又は、第4若しくは第5の判定の結果が不一致を示す場合に、注文内容が適合していない(すなわち執行不可である)と判定し(S50:NO)、第2の注文受取手段122Aから判定命令とともに受け取った営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110Aに対して注文入力エラーの画面データを送信する(S52)。端末装置110Aは判定手段126からの注文入力エラーの画面データを受け取り、受け取った画面データに従って注文入力エラーの画面を表示出力し(S58)、営業担当者に注文データのキー入力又は音声入力のエラーがあったことを通知する。
例えば、判定手段126は、第1及び/又は第2の判定の結果(第1及び第2の判定の結果)が一致を示す場合であって第3の判定の結果が不一致を示す場合に、注文数量と注文値段の相互間の誤入力がある旨のメッセージ又は当該メッセージを含む画面データを端末装置110Aに送信して端末装置110Aからメッセージを出力する構成としてもよい。
発注手段128は、判定手段126から注文IDと営業担当者IDと発注命令を受け取ると、当該注文IDに対応付けされた注文データを第1の注文記憶手段131から取得し、当該注文データ及び注文IDを含む注文入力電文を生成して証券取引所の売買システム60に送信することにより当該注文IDの売買注文の発注処理を行い(S54)、当該注文IDに対応付けて第1の注文記憶手段131に記憶されたステータスフラグを「未発注」から「注文中」の状況を示すフラグに更新する。そして、判定手段126から発注命令とともに受け取った営業担当者IDにより識別される営業担当者の端末装置110Aに対して発注完了を示す画面データを送信する(S56)。端末装置110Aは発注手段128からの発注完了の画面データを受け取り、受け取った画面データに従って発注完了の画面を表示出力し(S58)、営業担当者に売買注文の発注完了を通知する。
なお、注文処理装置120Aは、上述の第1の注文受取手段121、第2の注文受取手段122A、判定手段126、発注手段128、第1の注文記憶手段131、第2の注文記憶手段132等として機能させるためのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、各機能を実現する構成としてもよい。このプログラムは、例えば、記録媒体を介してコンピュータにインストールしてもよく、プログラムを格納する記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、DVD−RAM、MO、及び半導体メモリ等のリムーバブルディスク、若しくはハードディスクを用いてもよく、これら以外であってもよい。また、このプログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされることにより、コンピュータにインストールされてもよい。
以上に説明したように、第4の実施形態の注文処理装置120Aによれば、端末装置110Aを利用する営業担当者が端末装置110Aに手入力した売買注文の注文内容と営業担当者が意図する注文内容とが適合しない場合に当該売買注文の発注が抑止されるようにすることができ、例えば注文数量と注文値段の間の誤入力がある場合に売買注文を発注しないようにすることができる。
上記の第3及び第4の実施形態の注文処理システムでは、一例として、音声入力する注文データとして銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を用いているが、注文数量及び注文値段を音声入力する構成とし、図11の音声入力画面では銘柄コード及び売買区分の入力ボタンを表示せずに注文数量及び注文値段の入力ボタンを表示する構成とし、第2の注文記憶手段132に記憶される注文データは注文数量及び注文値段とし、判定手段126では第1、第2及び第3の判定を行い、第4及び第5の判定を行わない構成としてもよい。注文データの注文値段を指値注文の指値又は成行注文を示す情報からなる構成とし、判定手段126は、第1の注文記憶手段131に記憶された注文データに含まれる注文値段が成行注文を示す情報であるか否かを判定し、成行注文を示す情報である場合には第1、第2及び第3の判定を行わず、成行注文を示す情報でない場合(即ち指値注文を示すものである場合)に第1、第2及び第3の判定を行う構成としてもよい。また、第3及び第4の実施形態の注文処理システムでは、金融機関に端末装置と注文処置装置を設ける場合を例示して説明したが、個人投資家の端末装置と金融機関の注文処理装置をインターネットを介して接続して個人投資家が端末装置によりオンライントレードを行う注文処理システムに適用してもよい。上記の本発明の実施形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施形態に限定されないものである。
第1の実施形態に係る注文処理システムの構成の一例を説明するための概略図。 第1の実施形態に係る注文処理装置20の構成の一例を示すブロック図。 名称類似銘柄DB24のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図。 銘柄テーブル26のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図。 注文DB29のデータ構成の一例をテーブル形式で示す説明図。 第1の実施形態に係る注文処理システムにおける端末装置10と注文処理装置20の処理動作の一例を説明するためのフローチャート。 図6のフローチャートのS14で端末装置10に表示される画面の一例を示す説明図。 第3の実施形態に係る注文処理システムの構成の一例を説明するための概略図。 第3の実施形態に係る注文処理装置120の構成の一例を示すブロック図。 第3の実施形態に係る注文処理システムにおける端末装置110と注文処理装置120の処理動作の一例を説明するためのフローチャート。 図10のフローチャートのS40で端末装置110に表示される音声入力画面の一例を示す説明図。 第4の実施形態に係る注文処理装置120Aの構成の一例を示すブロック図。 第4の実施形態に係る注文処理システムにおける端末装置110Aと注文処理装置120Aの処理動作の一例を説明するためのフローチャート。
符号の説明
10,110,110A・・・端末装置、20,120,120A・・・注文処理装置、22・・・類似銘柄送信手段、24・・・名称類似銘柄格納手段(名称類似銘柄DB)、25・・・注文記憶手段、26・・・銘柄テーブル(銘柄TBL)、27・・・価格データベース(価格記憶手段、価格DB)、28,128・・・発注手段、29・・・注文データベース(注文DB)、60・・・売買システム、115・・・マイク(マイクロフォン)、121・・・第1の注文受取手段(第1の受取手段)、122,122A・・・第2の注文受取手段(第2の受取手段)、124・・・音声認識手段、126・・・判定手段、131・・・第1の注文記憶手段、132・・・第2の注文記憶手段。

Claims (4)

  1. 有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納する名称類似銘柄格納手段と、
    前記有価証券の銘柄コードと当該有価証券の銘柄名を対応付けて格納する銘柄テーブルと、
    顧客からの前記有価証券の電話注文を受ける営業担当者により当該営業担当者の端末装置の注文入力画面に入力された前記有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データであって当該売買注文の注文銘柄の銘柄コード、売買区分、注文数量及び注文値段を含む注文データを前記端末装置から受け取って注文記憶手段に記憶する注文受取手段と、
    前記注文記憶手段に記憶された前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を前記銘柄テーブルから取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から取得し、取得した前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより入力された確認情報を前記端末装置から受け取る類似銘柄送信手段と
    記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う発注手段と
    を有する注文処理装置において、
    前記端末装置の注文確認画面には、前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードと当該注文銘柄の銘柄名が対応付けて表示されるとともに、前記名称類似銘柄の銘柄名と銘柄コードが対応付けて表示され、さらに前記営業担当者が前記名称類似銘柄の銘柄コードを前記売買注文の注文銘柄の銘柄コードとして選択するための選択欄が当該名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示され、前記端末装置は前記注文確認画面に表示された前記名称類似銘柄の銘柄コードの中から前記営業担当者により選択されたものを示す選択情報と注文訂正の要否を示す注文分類コードを生成して当該選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記類似銘柄送信手段に送信するものであり、
    前記端末装置により生成される前記選択情報と前記注文分類コードは、前記端末装置の注文確認画面において前記名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示された前記選択欄に対して入力が行われることにより銘柄コードが選択された場合は当該選択された銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要を示す注文分類コードからなり、前記選択欄に対して入力が行われないことにより銘柄コードが選択されなかった場合はその旨を示す選択情報と注文訂正不要を示す注文分類コードからなり、
    前記類似銘柄送信手段は、前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが注文訂正要を示すものであるときに、前記選択情報に含まれる銘柄コードを新たな注文銘柄の銘柄コードとして、前記注文記憶手段に上書きして記憶させ、前記注文記憶手段に記憶された前記新たな注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から新たに取得し、前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより改めて入力された前記確認情報を前記端末装置から受け取り、
    前記発注手段は、前記類似銘柄送信手段が前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが前記注文訂正不要を示すものであるときに、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う
    ことを特徴とする注文処理装置。
  2. 有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の銘柄名又は略称に類似する銘柄名を有する名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを格納する名称類似銘柄格納手段と、
    前記有価証券の銘柄コードと当該有価証券の銘柄名及び略称を対応付けて格納する銘柄テーブルと、
    顧客からの前記有価証券の電話注文を受ける営業担当者により当該営業担当者の端末装置の注文入力画面に入力された前記有価証券の売買注文の注文内容を示す注文データであって当該売買注文の売買区分、注文数量及び注文値段、並びに注文銘柄の銘柄名又は略称を含む注文データを前記端末装置から受け取って保持手段に保持し、前記保持手段に保持された当該売買注文の売買区分、注文数量及び注文値段と、前記保持手段に保持された当該注文銘柄の銘柄名又は略称に対応付けて前記銘柄テーブルに格納された銘柄コードとを含む注文データを注文記憶手段に記憶する注文受取手段と、
    前記注文記憶手段に記憶された前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を前記銘柄テーブルから取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から取得し、取得した前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記注文銘柄の銘柄名と前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより入力された確認情報を前記端末装置から受け取る類似銘柄送信手段と
    記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う発注手段と
    を有する注文処理装置において、
    前記端末装置の注文確認画面には、前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードと当該注文銘柄の銘柄名が対応付けて表示されるとともに、前記名称類似銘柄の銘柄名と銘柄コードが対応付けて表示され、さらに前記営業担当者が前記名称類似銘柄の銘柄コードを前記売買注文の注文銘柄の銘柄コードとして選択するための選択欄が当該名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示され、前記端末装置は前記注文確認画面に表示された前記名称類似銘柄の銘柄コードの中から前記営業担当者により選択されたものを示す選択情報と注文訂正の要否を示す注文分類コードを生成して当該選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記類似銘柄送信手段に送信するものであり、
    前記端末装置により生成される前記選択情報と前記注文分類コードは、前記端末装置の注文確認画面において前記名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて表示された前記選択欄に対して入力が行われることにより銘柄コードが選択された場合は当該選択された銘柄コードを含む選択情報と注文訂正要を示す注文分類コードからなり、前記選択欄に対して入力が行われないことにより銘柄コードが選択されなかった場合はその旨を示す選択情報と注文訂正不要を示す注文分類コードからなり、
    前記類似銘柄送信手段は、前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが注文訂正要を示すものであるときに、前記選択情報に含まれる銘柄コードを新たな注文銘柄の銘柄コードとして、前記注文記憶手段に上書きして記憶させ、前記注文記憶手段に記憶された前記新たな注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から新たに取得し、前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面に前記新たな注文銘柄の銘柄名と前記新たに取得した前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記注文データと確認ボタンを表示させ、前記営業担当者により前記端末装置の注文確認画面の前記確認ボタンが操作されることにより改めて入力された前記確認情報を前記端末装置から受け取り、
    前記発注手段は、前記類似銘柄送信手段が前記選択情報と前記注文分類コードと前記確認情報を前記端末装置から受け取った場合に、受け取った前記注文分類コードが前記注文訂正不要を示すものであるときに、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データを含む注文入力電文を生成して証券取引所に送信することにより前記売買注文の発注処理を行う
    ことを特徴とする注文処理装置。
  3. 前記有価証券の銘柄コードに対応付けて当該有価証券の単位数量の価格を記憶する価格記憶手段をさらに有し、
    前記類似銘柄送信手段は、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データに含まれる注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードを前記名称類似銘柄格納手段から取得するとともに当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けされた当該注文銘柄の銘柄名を前記銘柄テーブルから取得し、取得した前記注文銘柄の銘柄名、前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと、当該名称類似銘柄の銘柄コードに対応付けて前記価格記憶手段に保持された前記価格と前記注文データに含まれる前記注文数量とを乗算した当該類似名称銘柄での注文金額と、当該注文銘柄の銘柄コードに対応付けて前記価格記憶手段に記憶された前記価格と前記注文データに含まれる前記注文数量とを乗算した当該注文銘柄の注文金額と、前記注文記憶手段に記憶された前記注文データとを前記端末装置に送信し、前記端末装置の注文確認画面において前記注文データと前記注文銘柄の銘柄名と前記注文銘柄の注文金額を対応付けて表示させるとともに前記名称類似銘柄の銘柄名及び銘柄コードと前記名称類似銘柄での注文金額を対応付けて表示させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の注文処理装置。
  4. コンピュータを、請求項1〜の何れかに記載の注文処理装置として機能させるためのプログラム。
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