JP2019212317A - 注文処理装置、発行者装置、及びシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】市場の需給に基づいて金融商品の供給量が自動的に決定される装置を提供する。【解決手段】システム1において、注文処理装置10は、複数のユーザ各々が操作する複数のユーザ装置と、金融商品の発行者が操作する発行者装置と、にネットワークを介して接続される。注文処理装置は、注文情報記憶装置と約定情報記憶装置とを備え、複数のユーザ装置と前記発行者装置のそれぞれから注文情報を受信し、それぞれから受信する注文情報を注文情報記憶装置に記憶し、注文情報記憶装置に記憶される注文情報のうち、売買区分が「売り」を示す注文情報と売買区分が「買い」を示す注文情報とを付け合わせて約定させ、約定した注文情報を注文情報記憶装置から削除するとともに、約定情報を約定情報記憶装置に記憶する。【選択図】図1A
Description
本発明は、注文処理装置、発行者装置、及びシステムに関する。
金融商品の注文情報を送信する複数の端末と、複数の端末からネットワークを介して注文情報を受信し処理するサーバと、を備えたシステムが提案されている(特許文献1、2参照)。
ところで、金融商品の発行者自らが、機関投資家や個人投資家などと同様に売り注文を出すことができれば、市場の需給に基づいて当該金融商品の供給量が自動的に決定されるため、好ましい。
本発明の一実施形態は次の構成を有する。
複数のユーザ各々が操作する複数のユーザ装置と、金融商品の発行者が操作する発行者装置と、にネットワークを介して接続される注文処理装置であって、前記複数のユーザ装置は、前記金融商品の「売り」又は「買い」を示す売買区分、前記金融商品の価格、及び前記金融商品の数量を指定する1つ以上の注文情報を、前記注文処理装置に対して送信し、前記発行者装置は、前記金融商品の「売り」を示す売買区分、前記金融商品の価格、及び前記金融商品の数量を指定する2つ以上の注文情報を、前記注文処理装置に対して送信し、前記発行者装置が送信する、「売り」を示す売買区分を指定する2つ以上の注文情報には、異なる価格を指定する2つ以上の注文情報が含まれ、前記注文処理装置は、注文情報記憶装置と約定情報記憶装置とを備え、前記複数のユーザ装置と前記発行者装置のそれぞれから注文情報を受信し、前記それぞれから受信する注文情報を前記注文情報記憶装置に記憶し、前記注文情報記憶装置に記憶される注文情報のうち、前記売買区分が「売り」を示す注文情報と前記売買区分が「買い」を示す注文情報とを付け合わせて約定させ、約定した注文情報を前記注文情報記憶装置から削除するとともに、約定情報を前記約定情報記憶装置に記憶する注文処理装置。
本発明の一実施形態によれば、金融商品の発行者自らが、機関投資家や個人投資家などと同様に売り注文を出すことができるため、市場の需給に基づいて当該金融商品の供給量が自動的に決定される装置及びシステムを提供することができる。
[実施形態1に係るシステム1]
図1は実施形態1に係るシステムの構成例を示す図である。図1に示すように、実施形態1に係るシステム1は、注文処理装置10と、複数のユーザ各々が操作する複数のユーザ装置21、22と、金融商品の発行者が操作する発行者装置30と、を備えている。注文処理装置10は、インターネットなどのネットワーク(通信回線やルータなどの通信機器などを含む。)を介して、複数のユーザ装置21、22と発行者装置30とに接続されている。「金融商品」は、金融取引における商品一般のことであり、例えば、法定通貨、仮想通貨、上場会社の株式、非上場会社の株式、または商品先物、並びにこれらの派生商品などを含む。ただし、本明細書における「金融商品」は、発行者が存在する金融商品に限られる。つまり、発行者が存在しない金融商品は本明細書における「金融商品」から除かれる。以下、実施形態1に係るシステム1について詳細に説明する。
図1は実施形態1に係るシステムの構成例を示す図である。図1に示すように、実施形態1に係るシステム1は、注文処理装置10と、複数のユーザ各々が操作する複数のユーザ装置21、22と、金融商品の発行者が操作する発行者装置30と、を備えている。注文処理装置10は、インターネットなどのネットワーク(通信回線やルータなどの通信機器などを含む。)を介して、複数のユーザ装置21、22と発行者装置30とに接続されている。「金融商品」は、金融取引における商品一般のことであり、例えば、法定通貨、仮想通貨、上場会社の株式、非上場会社の株式、または商品先物、並びにこれらの派生商品などを含む。ただし、本明細書における「金融商品」は、発行者が存在する金融商品に限られる。つまり、発行者が存在しない金融商品は本明細書における「金融商品」から除かれる。以下、実施形態1に係るシステム1について詳細に説明する。
(複数のユーザ装置21、22)
複数のユーザ装置21、22は、複数のユーザ各々が操作する装置である。ユーザは、注文処理装置10に注文情報を送信する者であり、例えば、機関投資家や個人投資家などの、金融商品の所有者や金融商品の運用を委託された者などを含む。金融商品の発行者はユーザに含まれない。本明細書における「操作」には、手動操作のほか、プログラムを用いた自動操作が含まれる。
複数のユーザ装置21、22は、複数のユーザ各々が操作する装置である。ユーザは、注文処理装置10に注文情報を送信する者であり、例えば、機関投資家や個人投資家などの、金融商品の所有者や金融商品の運用を委託された者などを含む。金融商品の発行者はユーザに含まれない。本明細書における「操作」には、手動操作のほか、プログラムを用いた自動操作が含まれる。
ユーザ装置21、22は、ユーザ自らが操作する装置であってもよいし、ユーザから委託を受けた者などがユーザに代わり操作する装置であってもよい。後者の場合であっても、本明細書では、ユーザが操作する装置であるとみなす。装置には、例えば、デスクトップパソコン、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、スマートウォッチ、及びタブレットコンピュータなどが含まれる。
ユーザ装置21、22は1つ以上の注文情報を注文処理装置10に対して送信する。1つの注文情報は1回にまとめて送信されてもよいし、複数回に分けて送信されてもよい。注文情報は例えばパケットのペイロード部に格納して送信されてもよい。
ユーザ装置21、22が送信する注文情報は、少なくとも金融商品の「売り」又は「買い」を示す売買区分、金融商品の価格、及び金融商品の数量を指定する情報である。例えば、ある会社の株式を1株150円で1,000株売る場合、注文情報は、少なくとも、商品区分=「売り」、価格=150円、数量=1,000株を指定する情報となる。
注文情報が売買区分等を指定する場合には、注文情報が、売買区分等そのものを示す情報を有する場合のほか、売買区分等そのものを示す情報は有していないが、他の情報を参酌したり所定の計算を行ったりなどすることにより売買区分等を特定することができる情報を有する場合を含む。前者のそのものを示す情報を有する場合には、例えば、注文情報から商品区分などを読み出すことができる場合が含まれる。後者の場合には、例えば、注文処理装置10が売買区分等と所定の記号とを対応付けた対応表などをあらかじめ記憶しており、注文情報には当該記号が含まれており、注文処理装置10が注文情報から当該記号を読み出して、これに対応する売買区分等を対応表などから読み出すことにより、商品区分等を特定する場合が含まれる。
各ユーザ装置21、22は、図1Aに示すように注文処理装置10に対して直接に注文情報を送信してもよいし、図1Bに示すように証券会社などの仲介者が操作する仲介装置41、42を介して注文情報を送信してもよい。後者の場合は、ユーザ装置21、22から仲介装置41、42に対して注文情報が送信され、仲介装置41、42が注文処理装置10に対して注文情報を送信する。この場合、仲介装置41、42から送信される注文情報は、少なくとも、ユーザ装置21、22からの注文情報が指定する売買区分、価格、及び数量を指定する情報であればよく、これらに加えてさらに他の情報を指定するものであってもよい。いずれの場合であっても、本明細書ではユーザ装置21、22が注文処理装置10に対して注文情報を送信するものとみなす。
注文情報は、注文者識別情報などの情報をさらに指定する情報であってもよい。注文者識別情報は、注文者を識別する情報であり、例えば、ユーザ装置21、22が注文処理装置10に対して直接に注文情報を送信する場合には、ユーザを識別する情報が注文者識別情報の一例となる。また、例えば、ユーザ装置21、22が証券会社などの仲介者が操作する仲介装置41、42を介して注文処理装置10に注文情報を送信する場合には、ユーザを識別する情報及び/又は証券会社などの仲介者を識別する情報などが注文者識別情報の一例となる。
(発行者装置30)
発行者装置30は、金融商品の発行者が操作する装置である。発行者は、金融商品を発行した者である。例えば、金融商品が法定通貨である場合は中央銀行が、金融商品が株式である場合は株式会社が、金融商品が商品先物である場合は当該商品先物の発行体が、発行者の一例となる。ユーザは金融商品の発行者に含まれない。
発行者装置30は、金融商品の発行者が操作する装置である。発行者は、金融商品を発行した者である。例えば、金融商品が法定通貨である場合は中央銀行が、金融商品が株式である場合は株式会社が、金融商品が商品先物である場合は当該商品先物の発行体が、発行者の一例となる。ユーザは金融商品の発行者に含まれない。
発行者装置30は、発行者自らが操作する装置であってもよいし、発行者から委託を受けた者などが発行者に代わり操作する装置であってもよい。後者の場合であっても、本明細書では、発行者が操作する装置であるとみなす。装置には、例えば、デスクトップパソコン、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、スマートウォッチ、及びタブレットコンピュータなどが含まれる。
発行者装置30は2つ以上の注文情報を注文処理装置10に対して送信する。2つ以上の注文情報には、異なる価格を指定する2つ以上の注文情報が含まれる。例えば、発行者装置30が第1注文情報と第2注文情報という2つの注文情報を送信する場合、第2注文情報が指定する価格は、第1注文情報が指定する価格と異なる。ただし、2つ以上の注文情報には、異なる価格を指定する2つ以上の注文情報が含まれている限り、同じ価格を指定する注文情報が含まれていてもよい。例えば、例えば、発行者装置30が第1注文情報、第2注文情報、第3注文情報という3つの注文情報を送信する場合であって、第2注文情報が指定する価格が第1注文情報が指定する価格と異なっている場合、第3注文情報が指定する価格は第1注文情報や第2注文情報が指定する価格と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
このように発行者装置30が2つ以上の注文情報を送信するものとし、その2つ以上の注文情報に異なる価格を指定する2つ以上の注文情報が含まれるものとすれば、発行者装置30から送信される注文情報が段階的に価格を指定するものとなるため、発行者による売りや買いが市場における大きな売り圧力や買い圧力になることが抑制され、発行者の注文により需給のバランスが崩れる虞を低減させることができる。例えば、金融商品が株式である場合、発行者が、緊急な資金調達を必要とはしないが、長期的な成長戦略のため、株価が現在の価格よりも上がった時のみ株式での資金調達をしたいということがよくある。従来のシステムでは、同一価格のみで大量の売り注文が出ることになり、市場心理が冷え込むという問題点があった。しかし、現在の株価が15,000円未満の株式会社が、例えば、株価が一株15,000以上になった場合のみ、全部で400,020,000円の資金調達を新規に株式を発行することにより行いたい場合、本実施形態によれば、発行者装置30から、1株15,000円から25,000円まで、1円刻みに1株ずつの売り注文を出す、という小刻みな段階的に価格を指定する売りの注文情報を送信することができる。この場合は、1株15,000円で26,668株の売りが出される場合や17,500円で20,001株の売りが出される場合よりも、市場の心理としては、15,000円や17,500円など一つの値段での大量の売りがないため、売り圧力は低減される。
1つ1つの注文情報は1回にまとめて送信されてもよいし、複数回に分けて送信されてもよい。
発行者装置30が2つ以上の注文情報を送信する場合には、発行者装置30が2つ以上の注文情報をまとめて送信する場合のほか、発行者装置30が2つ以上の注文情報を1つずつ送信する場合が含まれる。後者の場合、注文処理装置10は、発行者装置30から所定の期間内に合計で2つ以上の注文情報を受信しない場合は、発行者装置30から受信したすべての注文情報を破棄や無効などすることができる。発行者装置30が2つ以上の注文情報を送信するとは、所定の期間内に発行者装置30から少なくとも2つの注文情報が送信されることを意味しており、所定の期間経過後は、それまでに発行者装置30から2つの注文情報が送信されている場合であっても、あらためて2つ以上の送信情報が送信されなければ、それらの注文情報は注文処理装置10において破棄や無効などにすることができる。
発行者装置30が送信する注文情報は、少なくとも金融商品の「売り」を示す売買区分、金融商品の価格、及び金融商品の数量を指定する情報である。例えば、ユーザ装置21、22の場合と同様に、ある会社の株式を1株150円で1,000株売る場合、注文情報は、商品区分=「売り」、価格=150円、数量=1,000株を指定する情報となる。
発行者装置30は、さらに、金融商品の「買い」を示す売買区分、金融商品の価格、及び金融商品の数量を指定する2つ以上の注文情報を注文処理装置10に対して送信できることが好ましい。この場合、発行者装置30が送信する、「買い」を示す売買区分を指定する2つ以上の注文情報には、異なる価格を指定する2つ以上の注文情報が含まれる。このようにすれば、発行者自らの買いにより、金融商品の価格の下落を抑制することが可能となる。
発行者装置30からは2つ以上の注文情報が送信されるが、2つ以上の注文情報は、「売り」を示す売買区分を指定する注文情報が2つ以上、あるいは、「買い」を示す売買区分を指定する注文情報が2つ以上であることを要する。つまり、1つの「売り」を示す売買区分を指定する注文情報と1つの「買い」を示す売買区分を指定する注文情報としか送信されていない場合は、2つ以上の注文情報が送信されている場合には含まれない。
発行者装置30が送信する2つ以上の注文情報は、いずれも、所定の期間内における未約定価格を価格として指定するものであることが好ましい。未約定価格とは売買が成立していない価格のことである。特に、発行者装置30が送信する2つ以上の注文情報が「売り」の売買区分を示すものである場合は、所定の期間内における約定価格のいずれよりも高い値を示す未約定価格を価格として指定するものであることが好ましい。例えば、ある年の年始から年末の間に100円から300円の間でのみ売買が成立している場合は、300円を超える値を価格として指定するものであることが好ましい。また、発行者装置30が送信する2つ以上の注文情報が「買い」の売買区分を示すものである場合は、所定の期間内における約定価格のいずれよりも低い値を示す未約定価格を価格として指定するものであることが好ましい。例えば、ある年の年始から年末の間に100円から300円の間でのみ売買が成立している場合は、100円未満の値を価格として指定するものであることが好ましい。このようにすれば、発行者装置30から送信される注文情報を、所定の期間内における新高値や新安値となるよう売りや買いを指定するものと構成することができるため、金融商品の需要が高まっているときに限り、発行者装置30から売りの注文情報を送信したり、金融商品の需要が低くなっているときに限り、発行者装置30から買いの注文情報を送信したりすることができる。したがって、市場の需給に心理的な悪影響を及ぼすことなく、発行者自らによる金融商品の売買が可能となる。
その他、注文情報が売買区分等を指定することの態様、仲介装置43を介する送信の可否、注文情報が注文者識別情報などの情報をさらに指定する情報であってもよいことなどについては、ユーザ装置21、22の場合と同様であるので、説明を省略する。
(注文処理装置10)
注文処理装置10は、例えば、取引所や交換所など、あるいはこれらから委託を受けた者などにより操作される装置である。注文処理装置10は、サーバなどからなり、CPUなどの演算処理装置のほか、RAMやハードディスクなどの記憶装置を有することができる。
注文処理装置10は、例えば、取引所や交換所など、あるいはこれらから委託を受けた者などにより操作される装置である。注文処理装置10は、サーバなどからなり、CPUなどの演算処理装置のほか、RAMやハードディスクなどの記憶装置を有することができる。
注文処理装置10は、注文情報記憶装置と約定情報記憶装置とを備えている。注文情報記憶装置と約定情報記憶装置は、例えば、ハードウェアとして別体の記憶装置であってもよいし、1つの記憶装置における別々の記憶領域であってもよい。以下、図2、図3を参照しつつ、注文情報記憶装置と約定情報記憶装置とについて説明する。
(注文情報記憶装置における記憶例)
図2は注文情報記憶装置における記憶例を示す図である。図2に示すように、注文情報記憶装置においては、注文識別情報、注文受信日時、及び注文情報が記憶されている。注文情報が記憶されるとは、例えば、注文情報で指定される情報が記憶されることをいう。注文識別情報は、注文情報を識別する情報であり、例えば、注文処理装置10が注文情報を受信した場合に、所定の規則に従って生成し、受信した注文情報に割り当てる。注文受信日時は注文情報を受信した日時である。
図2は注文情報記憶装置における記憶例を示す図である。図2に示すように、注文情報記憶装置においては、注文識別情報、注文受信日時、及び注文情報が記憶されている。注文情報が記憶されるとは、例えば、注文情報で指定される情報が記憶されることをいう。注文識別情報は、注文情報を識別する情報であり、例えば、注文処理装置10が注文情報を受信した場合に、所定の規則に従って生成し、受信した注文情報に割り当てる。注文受信日時は注文情報を受信した日時である。
(約定情報記憶装置における記憶例)
図3は約定情報記憶装置における記憶例を示す図である。図3に示すように、約定情報記憶装置には約定情報が記憶される。約定情報には、例えば、約定識別情報、約定日時、注文識別情報(売り)、注文識別情報(買い)、価格、及び数量が含まれる。約定識別情報は、約定を識別する情報であり、例えば、注文処理装置10が、約定が成立するたびに所定の規則に従って生成し、成立した約定に割り当てる。約定日時は約定が成立した日時、より具体的には、注文処理装置10が、注文情報を付け合わせて約定させた日時である。注文識別情報(売り)は、約定した「売り」の売買区分を指定する注文情報を識別する注文識別情報である。注文識別情報(買い)は、約定した「買い」の売買区分を指定する注文情報を識別する注文識別情報である。価格及び数量は約定した価格及び数量である。
図3は約定情報記憶装置における記憶例を示す図である。図3に示すように、約定情報記憶装置には約定情報が記憶される。約定情報には、例えば、約定識別情報、約定日時、注文識別情報(売り)、注文識別情報(買い)、価格、及び数量が含まれる。約定識別情報は、約定を識別する情報であり、例えば、注文処理装置10が、約定が成立するたびに所定の規則に従って生成し、成立した約定に割り当てる。約定日時は約定が成立した日時、より具体的には、注文処理装置10が、注文情報を付け合わせて約定させた日時である。注文識別情報(売り)は、約定した「売り」の売買区分を指定する注文情報を識別する注文識別情報である。注文識別情報(買い)は、約定した「買い」の売買区分を指定する注文情報を識別する注文識別情報である。価格及び数量は約定した価格及び数量である。
注文情報記憶装置及び約定情報記憶装置においては、各情報が対応付けて記憶されている。本実施形態では、一例として、テーブル形式で各情報を記憶するものとし、同じ行の異なる列に各情報を格納することにより各情報を対応付けている。なお、図2、図3に示した価格や数量の単位である円や株は一例であり、これに限定されるものではない。
注文処理装置10は、注文情報記憶装置に記憶される注文情報のうち、売買区分が「売り」を示す注文情報と売買区分が「買い」を示す注文情報とを付け合わせて約定を成立させ、約定が成立した注文情報を、注文情報記憶装置から削除するとともに、約定情報を約定情報記憶装置に記憶する。
(動作例)
図4は実施形態1に係るシステムの動作例を説明するシーケンス図である。以下、図4を参照しつつ、金融商品が株式である場合を例にとり、実施形態1に係るシステム1の動作例を説明する。
図4は実施形態1に係るシステムの動作例を説明するシーケンス図である。以下、図4を参照しつつ、金融商品が株式である場合を例にとり、実施形態1に係るシステム1の動作例を説明する。
(step1、2、3、4)
まず、注文処理装置10が、複数のユーザ装置21、22と発行者装置30のそれぞれから注文情報を受信し、それぞれから受信する注文情報を注文情報記憶装置に記憶する。
まず、注文処理装置10が、複数のユーザ装置21、22と発行者装置30のそれぞれから注文情報を受信し、それぞれから受信する注文情報を注文情報記憶装置に記憶する。
本実施形態では、注文処理装置10は、まず、ユーザ装置22から注文情報(注文者識別番号=「ユーザ2」、売買区分=売り、価格=1,000円、数量=100株)を受信し、注文識別情報=1、受信日時=2018/06/01/09:10:32、注文者識別番号=「ユーザ2」、売買区分=売り、価格=1,000円、数量=100株を対応付けて注文情報記憶装置に記憶する(step1)。
ついで、注文処理装置10は、発行者装置30から注文情報(注文者識別番号=「発行者」、売買区分=売り、価格=1,000円、数量=200株)を受信し、注文識別情報=2、受信日時=2018/06/01/09:15:11、注文者識別番号=「発行者」、売買区分=売り、価格=1,000円、数量=200株を対応付けて注文情報記憶装置に記憶する(step2)。
ついで、注文処理装置10は、発行者装置30から注文情報(注文者識別番号=「発行者」、売買区分=売り、価格=1,500円、数量=300株)を受信し、注文識別情報=3、受信日時=2018/06/01/09:15:12、注文者識別番号=「発行者」、売買区分=売り、価格=1,500円、数量=300株を対応付けて注文情報記憶装置に記憶する(step3)。
ついで、注文処理装置10は、ユーザ装置21から注文情報(注文者識別番号=「ユーザ1」、売買区分=買い、価格=1,000円、数量=200株)を受信し、注文識別情報=4、受信日時=2018/06/01/09:20:47、注文者識別番号=「ユーザ1」、売買区分=買い、価格=1,000円、数量=200株を対応付けて注文情報記憶装置に記憶する(step4)。
以上により、注文情報記憶装置には、前記した図2に示すように各情報が記憶される。
(step5)
次に、注文処理装置10が、注文情報記憶装置に記憶される注文情報のうち、売買区分が「売り」を示す注文情報と売買区分が「買い」を示す注文情報とを付け合わせ約定させる。付け合わせの方法は特に限定されるものではなく、板寄せ方式、ザラバ方式、マーケットメイク方式、又はクロッシング方式など、様々な方式で行うことが可能である。本実施形態では、ザラバ方式で付け合わせを行うものとし、価格優先の原則と時間優先の原則に基づいて、注文情報記憶装置に記憶される注文識別情報1、2、3、4のうち、注文識別情報1で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の全部及び注文識別情報2で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の一部と、注文識別情報4で識別される「買い」の注文情報が指定する数量の全部と、について、約定が成立するものとする。
次に、注文処理装置10が、注文情報記憶装置に記憶される注文情報のうち、売買区分が「売り」を示す注文情報と売買区分が「買い」を示す注文情報とを付け合わせ約定させる。付け合わせの方法は特に限定されるものではなく、板寄せ方式、ザラバ方式、マーケットメイク方式、又はクロッシング方式など、様々な方式で行うことが可能である。本実施形態では、ザラバ方式で付け合わせを行うものとし、価格優先の原則と時間優先の原則に基づいて、注文情報記憶装置に記憶される注文識別情報1、2、3、4のうち、注文識別情報1で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の全部及び注文識別情報2で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の一部と、注文識別情報4で識別される「買い」の注文情報が指定する数量の全部と、について、約定が成立するものとする。
なお、注文処理装置10は、注文情報記憶装置において、ある価格に対応付けて発行者装置30からの注文情報(特に注文者が発行者であることを識別する注文者識別情報)と、この発行者装置30からの注文情報と同じ売買区分を指定するユーザ装置21、22からの注文情報(特に注文者がユーザであることを識別する注文者識別情報)と、が対応付けてられている場合、発行者装置30からの注文情報をユーザ装置21、22からの注文情報よりも優先させて、付け合わせを行うことができる。例えば、図2に示す記憶例では、価格=1000円に対応付けて注文識別情報1、2により識別される「売り」を指定する注文情報が対応付けられているが、注文識別情報1で識別される注文情報はユーザ装置22から送信された注文情報であり、注文識別情報2で識別される注文情報は発行者装置30から送信された注文情報であるため、注文処理装置10は、注文識別情報2で識別される注文情報を注文識別情報1で識別される注文情報よりも優先させて付け合わせを行い約定させることができる。このようにすれば、同価格においては、発行者装置30から送信される注文情報を優先的に約定させることができる。したがって、金融商品の発行者がある価格である数量の売り注文を出すことにより金融商品を新たに発行することを事前に発表しておくことにより、当該価格での売買が成立したときには、その売買の成立の出来高をもって、発行者が売り注文により資金をどれだけ調達できたことが市場参加者全員に同時に分かるという、自動アナウンスメント効果がある。
(step6)
次に、注文処理装置10が、約定した注文情報を注文情報記憶装置から削除するとともに、約定情報を約定情報記憶装置に記憶する。これにより、注文情報記憶装置には、図5に示すように各情報が記憶され、約定情報記憶装置には、前記した図3に示すように各情報が記憶される。なお、本実施形態では、注文処理装置10は、注文識別情報1、4で識別される注文情報を、注文情報記憶装置から削除するとともに、注文識別情報2で識別される注文情報が指定する数量を「100」に減じる。このように、数量の全部が約定した注文情報については、注文情報そのものが注文情報記憶装置から削除され、数量の一部が約定した注文情報については、注文情報が指定する数量が約定した数量に応じて減じられるが、本明細書における注文情報記憶装置からの注文情報の削除には、前者の注文情報そのものの削除のほか、後者の注文情報が指定する数量の減算も含まれる。すなわち、注文識別情報1、4で識別される注文情報そのものの削除のほか、注文識別情報2で識別される注文情報が指定する数量を「100」に減じることも、約定した注文情報を注文情報記憶装置から削除することに含まれる。なお、削除には注文情報記憶装置から情報を消去する形態のほか、注文情報記憶装置における当該情報を無効にするまたは取り消す形態などが含まれる。
次に、注文処理装置10が、約定した注文情報を注文情報記憶装置から削除するとともに、約定情報を約定情報記憶装置に記憶する。これにより、注文情報記憶装置には、図5に示すように各情報が記憶され、約定情報記憶装置には、前記した図3に示すように各情報が記憶される。なお、本実施形態では、注文処理装置10は、注文識別情報1、4で識別される注文情報を、注文情報記憶装置から削除するとともに、注文識別情報2で識別される注文情報が指定する数量を「100」に減じる。このように、数量の全部が約定した注文情報については、注文情報そのものが注文情報記憶装置から削除され、数量の一部が約定した注文情報については、注文情報が指定する数量が約定した数量に応じて減じられるが、本明細書における注文情報記憶装置からの注文情報の削除には、前者の注文情報そのものの削除のほか、後者の注文情報が指定する数量の減算も含まれる。すなわち、注文識別情報1、4で識別される注文情報そのものの削除のほか、注文識別情報2で識別される注文情報が指定する数量を「100」に減じることも、約定した注文情報を注文情報記憶装置から削除することに含まれる。なお、削除には注文情報記憶装置から情報を消去する形態のほか、注文情報記憶装置における当該情報を無効にするまたは取り消す形態などが含まれる。
(step7)
次に、注文処理装置10が、約定が成立した注文情報を送信したユーザ装置21、22または発行者装置30に、約定成立通知を送信する。本実施形態では、前記のとおり、注文識別情報1で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の全部及び注文識別情報2で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の一部と、注文識別情報4で識別される「買い」の注文情報が指定する数量の全部と、について、約定が成立するため、注文処理装置10からユーザ装置21、22、発行者装置30に対して約定成立通知が送信される。
次に、注文処理装置10が、約定が成立した注文情報を送信したユーザ装置21、22または発行者装置30に、約定成立通知を送信する。本実施形態では、前記のとおり、注文識別情報1で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の全部及び注文識別情報2で識別される「売り」の注文情報が指定する数量の一部と、注文識別情報4で識別される「買い」の注文情報が指定する数量の全部と、について、約定が成立するため、注文処理装置10からユーザ装置21、22、発行者装置30に対して約定成立通知が送信される。
以上のとおり、本実施形態によれば、金融商品の発行者自らが、機関投資家や個人投資家などと同様に複数の売り注文を出すことができるため、市場の需給に基づいて当該金融商品の供給量が自動的に決定される注文処理装置10及びシステム1を提供することができる。したがって、金融商品の発行者は、例えば、同じ価格で売るという場合に生じる心理的な売り圧力を軽減しながら、当該金融商品の市場における需給に基づいて当該金融商品の供給量が決定されるという、市場の原理に基づいた資金調達をすることができる。また、金融商品を新規に発行するにあたり、その需給にあった価格が市場により自動的に決定されるため、新規に発行される金融商品に対し、資金調達期間(例:新規に発行される金融商品の売却が完了するまでの期間)だけ市場価格や調達価格が不適切に低い価格をつけるという、市場の需給に歪みが生じることも抑制される。さらに、金融商品が株式である場合には、証券会社などによる引受行為を介することなく市場で資金調達することができるため、新株発行コストを抑えることができる。
また、例えば、金融商品が仮想通貨である場合には、仮想通貨の発行者は、価格を小刻みに段階的に上げて、それぞれの小刻みな価格に対して新規に仮想通貨を少量ずつ発行することができる。また、例えば、金融商品が企業の株式である場合、当該企業は、価格が上昇するにつれ、新規に株式を発行し、段階的に増資することができる。この場合、ある一つの値段で大量の売り圧力を市場に与えるのではなく、需給にあわせた新株発行や増資を行うことができるため、売り圧力の軽減につながる。また、金融商品が法定通貨である場合は、小刻みに外国為替市場の取引高に比べて少ない金額の自国通貨売り・外貨買いに使うことができる。これは特に、外貨準備高の少ない国の政府または中央銀行が外貨準備高を増やしたいときに使うのに有効である。また、ある一定の外貨準備高が多い国は、市場への心理的なインパクトを軽減しながら保有高の多い外貨を売り、保有高の少ない外貨を獲得することができる。
[実施形態2に係るシステム]
図6は実施形態2に係るシステムの動作例を説明するシーケンス図であり、図7は板情報の表示例を示す図である。図6に示すように、実施形態2に係るシステムは、注文処理装置10が板情報を生成してユーザ装置21、22または発行者装置30に送信する点で、実施形態1に係るシステム1と相違する。その他の構成及び動作は同じであるので説明を省略し、違いとなる動作を中心に説明を行う。
図6は実施形態2に係るシステムの動作例を説明するシーケンス図であり、図7は板情報の表示例を示す図である。図6に示すように、実施形態2に係るシステムは、注文処理装置10が板情報を生成してユーザ装置21、22または発行者装置30に送信する点で、実施形態1に係るシステム1と相違する。その他の構成及び動作は同じであるので説明を省略し、違いとなる動作を中心に説明を行う。
(step21、22、23、24)
まず、注文処理装置10が、複数のユーザ装置21、22と発行者装置30のそれぞれから注文情報を受信し、それぞれから受信する注文情報を注文情報記憶装置に記憶する。これらの工程は、前記したstep1、2、3、4と同じであるので説明を省略する。ただし、step24において、注文処理装置10は、ユーザ装置21から注文情報(注文者識別番号=「ユーザ1」、売買区分=買い、価格=900円、数量=100株)を受信し、注文識別情報=4、受信日時=2018/06/01/09:20:47、注文者識別番号=「ユーザ1」、売買区分=買い、価格=900円、数量=100株を対応付けて注文情報記憶装置に記憶するものとする。
まず、注文処理装置10が、複数のユーザ装置21、22と発行者装置30のそれぞれから注文情報を受信し、それぞれから受信する注文情報を注文情報記憶装置に記憶する。これらの工程は、前記したstep1、2、3、4と同じであるので説明を省略する。ただし、step24において、注文処理装置10は、ユーザ装置21から注文情報(注文者識別番号=「ユーザ1」、売買区分=買い、価格=900円、数量=100株)を受信し、注文識別情報=4、受信日時=2018/06/01/09:20:47、注文者識別番号=「ユーザ1」、売買区分=買い、価格=900円、数量=100株を対応付けて注文情報記憶装置に記憶するものとする。
(step25)
次に、注文処理装置10は、ユーザ装置21、22または発行者装置30から板情報の送信要求を受信する。本実施形態では、ユーザ装置21から板情報の送信要求を受信するものとする。
次に、注文処理装置10は、ユーザ装置21、22または発行者装置30から板情報の送信要求を受信する。本実施形態では、ユーザ装置21から板情報の送信要求を受信するものとする。
(step26)
次に、注文処理装置10は、ユーザ装置21、22または発行者装置30からの板情報の送信要求に応じて、ユーザ装置21、22から送信された注文情報であるのか発行者装置30から送信された注文情報であるのかを区別することなく、注文情報記憶装置から注文情報を読み出す。これにより、発行者装置30から送信された注文情報が、ユーザ装置21、22から送信された送信情報と同様に取り扱われる。なお、注文情報を読み出すとは、注文情報が指定する売買区分、価格、及び数量などを読み出すことを意味する。
次に、注文処理装置10は、ユーザ装置21、22または発行者装置30からの板情報の送信要求に応じて、ユーザ装置21、22から送信された注文情報であるのか発行者装置30から送信された注文情報であるのかを区別することなく、注文情報記憶装置から注文情報を読み出す。これにより、発行者装置30から送信された注文情報が、ユーザ装置21、22から送信された送信情報と同様に取り扱われる。なお、注文情報を読み出すとは、注文情報が指定する売買区分、価格、及び数量などを読み出すことを意味する。
(step27)
次に、注文処理装置10は、読み出した注文情報に基づく板情報を生成し、ユーザ装置21、22または発行者装置30に送信する。本実施形態では、板情報の送信要求がユーザ装置21から送信されているので、ユーザ装置21に生成した板情報を送信する。なお、板情報とは、例えば図7に示すように、画面の中央に価格を表示するとともに、中央の価格に対応付けて、画面向かって左側に売買区分が「売り」を示す注文情報(数量)を表示し、画面向かって右側に売買区分が「買い」を示す注文情報(数量)を表示する情報である。
次に、注文処理装置10は、読み出した注文情報に基づく板情報を生成し、ユーザ装置21、22または発行者装置30に送信する。本実施形態では、板情報の送信要求がユーザ装置21から送信されているので、ユーザ装置21に生成した板情報を送信する。なお、板情報とは、例えば図7に示すように、画面の中央に価格を表示するとともに、中央の価格に対応付けて、画面向かって左側に売買区分が「売り」を示す注文情報(数量)を表示し、画面向かって右側に売買区分が「買い」を示す注文情報(数量)を表示する情報である。
(step27)
次に、ユーザ装置21、22または発行者装置30は、注文処理装置10から受信した板情報を自装置の画面に表示する。本実施形態では、ユーザ装置21が、注文処理装置10から受信した板情報を自装置の画面に表示する。これにより、ユーザ装置21の画面には例えば前記した図7に示す板情報が表示される。
次に、ユーザ装置21、22または発行者装置30は、注文処理装置10から受信した板情報を自装置の画面に表示する。本実施形態では、ユーザ装置21が、注文処理装置10から受信した板情報を自装置の画面に表示する。これにより、ユーザ装置21の画面には例えば前記した図7に示す板情報が表示される。
以上のとおり、実施形態2に係るシステムによれば、板情報の中に、複数のユーザ装置21、22から送信された注文情報と発行者装置30から送信された注文情報が混在して表示されるため、発行者による売りまたは買いが市場の需給の一部として表示される装置及びシステムを提供することができる。
以上、実施形態について説明したが、これらの説明によって特許請求の範囲に記載された構成は何ら限定されるものではない。
1、3 システム
10 注文処理装置
21、22 ユーザ装置
30 発行者装置
41、42、43 仲介装置
10 注文処理装置
21、22 ユーザ装置
30 発行者装置
41、42、43 仲介装置
Claims (8)
- 複数のユーザ各々が操作する複数のユーザ装置と、金融商品の発行者が操作する発行者装置と、にネットワークを介して接続される注文処理装置であって、
前記複数のユーザ装置は、前記金融商品の「売り」又は「買い」を示す売買区分、前記金融商品の価格、及び前記金融商品の数量を指定する1つ以上の注文情報を、前記注文処理装置に対して送信し、
前記発行者装置は、前記金融商品の「売り」を示す売買区分、前記金融商品の価格、及び前記金融商品の数量を指定する2つ以上の注文情報を、前記注文処理装置に対して送信し、
前記発行者装置が送信する、「売り」を示す売買区分を指定する2つ以上の注文情報には、異なる価格を指定する2つ以上の注文情報が含まれ、
前記注文処理装置は、
注文情報記憶装置と約定情報記憶装置とを備え、
前記複数のユーザ装置と前記発行者装置のそれぞれから注文情報を受信し、前記それぞれから受信する注文情報を前記注文情報記憶装置に記憶し、
前記注文情報記憶装置に記憶される注文情報のうち、前記売買区分が「売り」を示す注文情報と前記売買区分が「買い」を示す注文情報とを付け合わせて約定させ、約定した注文情報を前記注文情報記憶装置から削除するとともに、約定情報を前記約定情報記憶装置に記憶する注文処理装置。 - 前記発行者装置は、さらに、前記金融商品の「買い」を示す売買区分、前記金融商品の価格、及び前記金融商品の数量を指定する2つ以上の注文情報を、前記注文処理装置に対して送信し、
前記発行者装置が送信する、「買い」を示す売買区分を指定する2つ以上の注文情報には、異なる価格を指定する2つ以上の注文情報が含まれる請求項1に記載の注文処理装置。 - 前記ユーザ装置または前記発行者装置からの送信要求に応じて、前記ユーザ装置から送信された注文情報であるのか前記発行者装置から送信された注文情報であるのかを区別することなく、前記注文情報記憶装置から前記注文情報を読み出し、
前記読み出した注文情報に基づく板情報を生成し、
前記生成した板情報を前記ユーザ装置または前記発行者装置に送信する請求項1または2に記載の注文処理装置。 - 前記発行者装置が送信する2つ以上の注文情報は、いずれも、所定の期間内における未約定価格を前記価格として指定する請求項1から3のいずれか1項に記載の注文処理装置。
- 前記発行者装置から受信する注文情報を前記ユーザ装置から受信する注文情報よりも優先させて前記付け合わせを行う請求項1から4のいずれか1項に記載の注文処理装置。
- 前記金融商品は、法定通貨、仮想通貨、上場会社の株式、非上場会社の株式、または商品先物、並びにこれらの派生商品である請求項1から5のいずれか1項に記載の注文処理装置。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の注文処理装置にネットワークを介して接続される、前記金融商品の発行者が操作する発行者装置。
- 前記複数のユーザ装置にネットワークを介して接続される請求項1から6のいずれか1項に記載の注文処理装置と、前記注文処理装置にネットワークを介して接続される前記発行者装置と、を備えたシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019134379A JP2019212317A (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | 注文処理装置、発行者装置、及びシステム |
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JP7531956B1 (ja) | 2024-04-02 | 2024-08-13 | 株式会社マネースクエアHd | 注文情報取得システム及びプライシング決定システム |
-
2019
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