JP4331980B2 - 取引ブローカーを評価して取引を発注する装置、方法、及びプログラム - Google Patents

取引ブローカーを評価して取引を発注する装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取引ブローカーを評価して取引を発注する装置、方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
有価証券、例えば株式の取引結果を評価する技術としては、例えば非特許文献1に開示された技術がある。
【0003】
【非特許文献1】
「株式の売買執行を評価」,日経金融新聞,2002年3月12日,P11
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
外国の取引市場で取り引きされている有価証券、例えば外国の株式を取引市場で売買する場合、その国の取引ブローカーを介して有価証券の取引を発注する必要がある。このとき取引の発注者は、取引ブローカーに対して有価証券の売買条件を提示する。
機関投資家が行う有価証券の売買条件としては、売買対象となる銘柄の、その日の出来高加重平均価格を目標とする場合が多い。しかし、取引ブローカーについて、出来高加重平均価格を目標とした取引の取引能力を評価する装置はなかった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる、取引ブローカーを評価して取引を発注する装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、顧客から依頼された有価証券の取引を取引市場に発注する複数の取引ブローカーを評価する取引ブローカー評価装置であって、ネットワークを介して取引ブローカーの端末に接続し、当該端末から取引ブローカーが実行した取引の銘柄及び価格別の取引数量若しくは銘柄別の平均取引価格を含む実行データを、取引ブローカーを識別するブローカーIDに対応付けて受信し、受信した実行データを用いて、取引ブローカーが行った取引における銘柄別の平均取引価格を取得し、取得した銘柄の平均取引価格を、受信したブローカーIDに対応付けて取引実績格納部に書き込むブローカー平均価格取得部と、取引ブローカーが銘柄の取引を実行した時における、取引市場における銘柄の価格別の取引数量を、当該取引データを保持している市場データサーバから読み出し、銘柄の出来高加重平均価格を算出する加重平均価格取得部と、平均取引価格を取引実績格納部から読み出し、平均取引価格と出来高加重平均価格との差分を銘柄毎に算出して取引実績格納部に書き込むと共に、差分を用いて取引ブローカーに対する評価値を定め、当該評価値をブローカーIDに対応付けて評価値格納部に書き込むブローカー評価部とを備える取引ブローカー評価装置を提供する。
【0007】
この取引ブローカー評価装置は、ブローカーIDに対応付けて、取引ブローカーの端末と通信するための端末情報を保持する端末情報格納部と、銘柄についての新たな取引における銘柄及び発注数量が入力された場合に、当該新たな取引を依頼すべき取引ブローカーのブローカーIDを評価値に基づいて評価値格納部から読み出すブローカー選択部と、ブローカー選択部が選択したブローカーIDに対応付けられている端末情報を端末情報格納部から読み出し、当該端末情報を用いて新たな取引の発注データを送信する発注処理部を更に備え、ブローカー選択部は、新たな取引の対象となった銘柄の一日平均取引数量を市場データサーバから読み出し、一日平均取引数量に対する新たな取引の発注数量の比率が所定値より高い場合に、評価値が予め定められた値より高い取引ブローカーのブローカーIDを読み出してもよい。
【0008】
ブローカー評価部は、取引ブローカーが行った複数の取引における複数の差分を取引実績格納部から読み出し、読み出した複数の差分の標準偏差を算出し、当該標準偏差が予め定められた値より小さい場合に、大きい場合と比べて偏差値を相対的に高い評価値に変換してもよい。
またブローカー評価部は、複数の取引ブローカーが行った取引における複数の差分を取引実績格納部から読み出し、読み出した複数の差分を母集団とした場合の、取引ブローカーが行った複数の取引における複数の差分の偏差値をそれぞれ算出し、当該複数の偏差値の平均値が予め定められた値より高い場合に、低い場合と比べて平均値を相対的に高い評価値に変換してもよい。
【0009】
加重平均価格取得部は、取引ブローカーの端末が取引の依頼を顧客から受信した時刻を端末から受信し、当該時刻以降に取引市場で取引された銘柄の取引データを市場データサーバから読み出し、読み出した銘柄の取引データにおける銘柄の出来高加重平均価格を算出してもよい。
【0010】
本発明の第2の形態は、顧客から依頼された有価証券の取引を取引市場に発注する取引ブローカーを評価する取引ブローカー評価方法であって、コンピュータが、取引ブローカーの端末から、取引ブローカーが実行した取引の銘柄及び価格別の取引数量若しくは銘柄別の平均取引価格を含む実行データを、取引ブローカーを識別するブローカーIDに対応付けて受信し、受信した実行データを用いて、取引ブローカーが行った取引における銘柄別の平均取引価格を取得し、取得した銘柄の平均取引価格を、受信したブローカーIDに対応付けて取引実績格納部に書き込み、コンピュータが、取引ブローカーが銘柄の取引を実行した時の、取引市場における取引データを、当該取引データを保持している市場データサーバから読み出して銘柄の出来高加重平均価格を算出し、コンピュータが、平均取引価格を取引実績格納部から読み出し、出来高加重平均価格との差分を、取引における銘柄毎に算出して取引実績格納部に書き込むと共に、差分を用いて取引ブローカーに対して評価値を設定し、当該評価値をブローカーIDに対応付けて評価値格納部に書き込む、取引ブローカー評価方法を提供する。
【0011】
本発明の第3の形態は、コンピュータで実行可能であり、顧客から依頼された有価証券の取引を取引市場に発注する取引ブローカーを評価するためのプログラムであって、コンピュータに、取引ブローカーの端末から、取引ブローカーが実行した取引の銘柄及び価格別の取引数量若しくは銘柄別の平均取引価格を含む実行データを、取引ブローカーを識別するブローカーIDに対応付けて受信し、受信した実行データを用いて、取引ブローカーが行った取引における銘柄別の平均取引価格を取得し、取得した銘柄の平均取引価格を、受信したブローカーIDに対応付けて取引実績格納部に書き込む機能と、取引ブローカーが銘柄の取引を実行した時の、取引市場における取引データを、当該取引データを保持している市場データサーバから読み出し、銘柄の出来高加重平均価格を算出する機能と、平均取引価格を取引実績格納部から読み出し、出来高加重平均価格との差分を、取引における銘柄毎に算出して取引実績格納部に書き込むと共に、差分を用いて複数の取引ブローカーのそれぞれに対して評価値を設定し、当該評価値をブローカーIDに対応付けて記憶手段に書き込む機能とを実現させるプログラムを提供する。
【0012】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態である取引ブローカー評価装置10の使用環境を示す図である。取引ブローカー評価装置10は、例えば日本国内の機関投資家が管理しており、この機関投資家が海外の取引ブローカーを介して海外で取り引きされている株式を売買するときに用いられる。取引ブローカー評価装置10は、例えば専用回線を介して複数の取引ブローカー端末20と接続している。各々の取引ブローカー端末20は、異なる取引ブローカーに管理されており、取引市場サーバ30への取引注文の発注処理を行う。取引市場サーバ30は、取引市場で売買処理を行う。なお取引ブローカー端末20は、単独の端末であってもよいし、取引ブローカー評価装置10と接続している端末と取引市場サーバ30と接続している端末がそれぞれ物理的に分けられていてもよい。
【0015】
取引ブローカー評価装置10は、取引ブローカー端末20に対して株式の発注データを送信する。発注データには売買条件が含まれる。取引ブローカー端末20は、受信した株式の売買条件を表示し、取引ブローカーに売買条件を認識させる。売買条件には、売買すべき日、銘柄、売りまたは買いの区別、売買数量、及び価格の条件が含まれる。価格の条件は、その日のその銘柄の出来高加重平均価格と一致するように取り引きすべきという条件である。
【0016】
取引ブローカーは、取引市場における売買価格を見ながら、取引ブローカー評価装置10から受信した銘柄の売買を実行する。売買が終了した後、取引ブローカー端末20は、売買結果を示す実行データを取引ブローカー評価装置10に送信する。実行データは、取引ブローカー端末20が売買条件を受信した日時、銘柄、売買日、売買価格別の売買数量を含む。実行データは、その取引ブローカーが行った売買の銘柄別平均売買価格を含んでいてもよい。
【0017】
そして取引ブローカー評価装置10は、取引ブローカー端末20から受信した実行データを用いて、その取引ブローカー端末20を管理する取引ブローカーの評価値を設定する。このとき、取引ブローカー評価装置10は、市場データサーバ40から、取引市場での取引結果を示す取引データを取得する。ここでの取引データには、日別に集計された、各銘柄の価格別の売買数量、及び売買価格が含まれる。
【0018】
図2は、取引ブローカー評価装置10の機能ブロック図である。取引ブローカー評価装置10は、取引市場データ取得部110、加重平均価格取得部120、ブローカー平均価格取得部130、ブローカーDB140、ブローカー評価部150、出力部155、新規取引条件取得部160、ブローカー選択部170、及び発注処理部180を備える。ブローカーDB140は、取引実績格納部、評価値格納部、及び端末情報格納部の一例である。
取引市場データ取得部110は、市場データサーバ40から取引市場での取引データを読み出す。加重平均価格取得部120は、市場データサーバ40から読み出された取引データを用いて、取引ブローカー端末20から受信した売買日における、各銘柄の日別の出来高加重平均価格を算出する。ブローカー平均価格取得部130は、取引ブローカー端末20から受信した実行データを用いて、取引ブローカーが実行した売買の平均価格を銘柄別に算出する。受信した実行データに銘柄別の平均売買価格が含まれている場合、ブローカー平均価格取得部130はこの平均売買価格を抽出する。
【0019】
ブローカーDB140は、取引ブローカー別に、過去の取引結果を保持している。ブローカー評価部150は、取引ブローカーが行った売買における銘柄別の平均売買価格、銘柄別の出来高加重平均価格、及びブローカーDB140が保持している情報を用いて取引ブローカーの評価値を設定又は更新し、ブローカーDB140に格納する。ブローカー評価部150が行う処理の詳細は、フローチャートを用いて後述する。
【0020】
出力部155は、評価値をディスプレイやプリンターに出力する。
新規取引条件取得部160は、新たに発注される株式取引の売買条件を、例えば機関投資家の社員からの手入力により取得する。ブローカー選択部170は、新たに発注される株式取引の売買条件、及び取引市場データ取得部110が取得した、取引市場での取引データ、及びブローカーDB140が保持している取引ブローカーの評価値を用いて、新たな株式取引を依頼すべき取引ブローカーを選択する。発注処理部180は、選択された取引ブローカー端末20に対し、新たな株式取引の発注データを送信する。ブローカー選択部170が行う処理の詳細は、フローチャートを用いて後述する。
【0021】
このように、取引ブローカー評価装置10を用いると、取引ブローカーが取引を行うたびに、この取引ブローカーの評価値を更新することができる。また新たに株式取引を発注しようとするときに、発注先とすべき取引ブローカーを、評価値を用いて選択することができる。
【0022】
図3は、ブローカーDB140のデータ構成を示すテーブルである。ブローカーDB140は、取引ブローカーを互いに識別するブローカーID、及びその取引ブローカーが取り引きしている取引市場のIDに対応付けて、その取引ブローカーの評価値であるランク値を保持している。またブローカーDB140は、ブローカーIDに対応付けて、その取引ブローカーの取引ブローカー端末20と通信するための端末情報を保持している。端末情報は、例えば専用線において取引ブローカー端末20を発呼するための情報である。
またブローカーDB140は、ブローカーIDに対応付けて、その取引ブローカーが行った株式売買の、出来高加重平均価格に対する平均乖離、乖離すなわち差分の標準偏差、平均乖離と標準偏差の差、平均乖離と標準偏差の和、その取引ブローカーが行った取引の偏差値の平均値、及びその取引ブローカーに発注した取引の件数を保持している。
またブローカーDB140は、ブローカーIDに対応付けて、その取引ブローカーが行った株式売買の取引データと、その日のその銘柄の出来高加重平均価格を対応付けて保持している。取引データは、年月日、銘柄ID、数量、平均売買価格、及び、その取引における平均売買価格と出来高加重平均価格の差分の偏差値を含む。
ブローカーDB140は、その取引ブローカーが株式の売買を行うたびに更新される。
【0023】
図4は、出力部155によってプリンターから出力された表の一例を示す。出力部155は、複数の取引ブローカー名のそれぞれに対応付けて、ブローカーDB140が格納している平均乖離、乖離の標準偏差、平均乖離の偏差値、平均乖離と標準偏差の差、平均乖離と標準偏差の和、その取引ブローカーに発注した取引の件数、及びその取引ブローカーのランク値を、一覧表形式で出力する。このようにすると、取引ブローカー評価装置10を管理する者は、取引ブローカーの能力を、他の取引ブローカーとの相対評価という形で認識することができる。
【0024】
図5は、取引ブローカー評価装置10がブローカーDB140を更新するときの動作を示すフローチャートである。ブローカー平均価格取得部130が、取引ブローカーが新たに行った株式の実行データ及びブローカーIDを取引ブローカー端末20から受信すると、ブローカー評価部150は、ブローカー平均価格取得部130から、その売買における平均取引価格を取得する(S10)。またブローカー平均価格取得部130は、平均取引価格をブローカーIDに対応付けてブローカーDB140に書き込む。加重平均価格取得部120は、取引市場データ取得部110を介して市場データサーバ40から取引データを読み出し、取引ブローカー端末20から受信した実行データが示す日における、売買対象となった銘柄の出来高加重平均価格を算出する。ブローカー評価部150は加重平均価格取得部120が算出した出来高加重平均価格を取得し、ブローカーIDに対応付けてブローカーDB140に書き込む(S20)。
【0025】
ここで、加重平均価格取得部120は、新たに行った株式の売買について、売買注文の依頼を取引ブローカー端末20が受信した日時を、この取引ブローカー端末20から受信してもよい。この場合、加重平均価格取得部120は、取引ブローカー端末20が売買注文の依頼を受信した時刻以降に取引市場で売買された株式の取引データを市場データサーバ40から読み出し、読み出した取引データにおける出来高加重平均価格を算出してもよい。
【0026】
ブローカー評価部150は、ブローカー平均価格取得部130から取得した平均取引価格と、加重平均価格取得部120から取得した出来高加重平均価格の差分を算出する(S30)。そして新たに算出した差分を用いて平均乖離を更新し、ブローカーDB140に書き込む。また新たに算出した差分をブローカーDB140に書き込む。そしてブローカーDB140から、受信したブローカーIDに対応付いている差分をすべて読み出して乖離の標準偏差を更新し、ブローカーDB140に書き込む(S40)。ここでデータ数が十分ある場合は、銘柄毎及び/又は取引市場毎に標準偏差を算出してもよい。
【0027】
またブローカー評価部150は、算出した差分を用いて新たに行った取引の偏差値を算出する。具体的には、取引ブローカー評価装置10が管理している全ての取引ブローカーが行った全取引における、平均取引価格と出来高加重平均価格との差分を読み出し、読み出した差分を母集団とした場合の、新たに行った取引における差分の偏差値を算出してブローカーDB140に書き込む。そしてその取引ブローカーの偏差値を全て読みだし、平均偏差値を算出して更新する(S50)。
【0028】
そしてブローカー評価部150は、更新された標準偏差または平均偏差値を用いて、取引ブローカーのランク値を更新する(S60)。具体的には、標準偏差の値又は平均偏差値とランク値を対応付けたテーブルを保持しておき、このテーブルに従って、標準偏差又は平均偏差値を、ランク値に変換する。このとき、ブローカー評価部150は、標準偏差が予め定められた値より小さい取引ブローカーに対して、標準偏差が予め定められた値より大きい取引ブローカーよりも、相対的に高いランク値を設定する。また偏差値を用いてランク値を設定する場合、偏差値が予め定められた値より高い取引ブローカーに対して、偏差値が予め定められた値より低い取引ブローカーよりも、相対的に高いランク値を設定する。
そして出力部155は、更新されたデータを含む形で、図4に例示した一覧表を出力する(S70)。
【0029】
このように、取引ブローカー評価装置10は、取引ブローカーが取引を行うたびに、この取引ブローカーのランク値を更新することができる。
【0030】
図6は、株式の売買を新規に発注するときの、取引ブローカー評価装置10の動作を示すフローチャートである。新規取引条件取得部160に対して、新規に発注される株式取引の売買条件が入力される(S110)と、ブローカー選択部170は、取引市場データ取得部110を介して、市場データサーバ40から新規注文の対象となっている銘柄の一日平均売買数を読み出す(S120)。そしてブローカー選択部170は、発注数量すなわち新規注文における売買数の、一日平均売買数に対する比率を算出する(S130)。比率が一定以上である場合、マーケットインパクトすなわち自己の売買が取引市場の価格形成に与える影響が高いと判断し、予め定められた値より高いランク値に対応付けられている取引ブローカーのブローカーIDを、ブローカーDB140から読み出す(S140)。そして、選択したブローカーIDに対応している端末情報をブローカーDB140から読みだし、読み出した端末情報を用いて、選択された取引ブローカーの取引ブローカー端末20に発注データを送信する(S150)。
このように、ブローカー選択部170は、難しい注文、例えばマーケットインパクトが大きい注文に対しては評価値が高い取引ブローカーを選択する。従って、難しい注文が出来高加重平均価格に近い価格で実行される確率は高くなる。
【0031】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0032】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、取引ブローカーについて、出来高加重平均価格を目標とした取引の取引能力を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である取引ブローカー評価装置10の使用環境を示す図
【図2】取引ブローカー評価装置10の機能ブロック図
【図3】ブローカーDB140のデータ構成を示すテーブル
【図4】出力部155によってプリンターから出力された表の一例
【図5】取引ブローカー評価装置10がブローカーDB140を更新するときの動作を示すフローチャート
【図6】株式の売買を新規に発注するときの、取引ブローカー評価装置10の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
10…取引ブローカー評価装置
20…取引ブローカー端末
30…取引市場サーバ
40…市場データサーバ
110…取引市場データ取得部
120…加重平均価格取得部
130…ブローカー平均価格取得部
140…ブローカーDB
150…ブローカー評価部
155…出力部
160…新規取引条件取得部
170…ブローカー選択部
180…発注処理部

Claims (6)

  1. 顧客から依頼された有価証券の取引を取引市場に発注する複数の取引ブローカーを評価して、新たな取引を依頼する取引ブローカーを当該評価に基づいて複数の取引ブローカーから選択して発注する装置であって、
    ネットワークを介して取引ブローカーの端末に接続し、当該端末から前記取引ブローカーが実行した取引の銘柄及び価格別の取引数量若しくは銘柄別の平均取引価格を含む実行データを、前記取引ブローカーを識別するブローカーIDに対応付けて受信し、受信した前記実行データを用いて、前記取引ブローカーが行った取引における銘柄別の平均取引価格を取得し、取得した前記銘柄の前記平均取引価格を、受信した前記ブローカーIDに対応付けて取引実績格納部に書き込むブローカー平均価格取得部と、
    前記取引ブローカーが前記銘柄の前記取引を実行した時における、取引市場における前記銘柄の価格別の取引数量を、当該取引データを保持している市場データサーバから読み出し、前記銘柄の出来高加重平均価格を算出する加重平均価格取得部と、
    前記平均取引価格を前記取引実績格納部から読み出し、前記平均取引価格と前記出来高加重平均価格との差分を前記銘柄毎に算出して前記取引実績格納部に書き込むと共に、前記差分を用いて前記取引ブローカーに対する評価値を定め、当該評価値を、複数のブローカーのブローカーIDに対応付けて評価値を保持している評価値格納部に、前記ブローカーIDに対応付けて書き込むブローカー評価部と
    複数のブローカーIDにそれぞれ対応付けて、複数の取引ブローカーのそれぞれの前記端末をそれぞれ発呼するための複数の発呼情報を保持する端末情報格納部と、
    前記銘柄についての新たな取引における前記銘柄及び発注数量が入力された場合に、当該新たな取引を依頼すべき前記取引ブローカーの前記ブローカーIDを、前記評価値に基づいて前記評価値格納部から読み出すブローカー選択部と、
    前記ブローカー選択部が選択した前記ブローカーIDに対応付けられている発呼情報を前記端末情報格納部から読み出し、当該発呼情報を用いて、当該発呼情報により発呼される前記端末に前記新たな取引の発注データを送信する発注処理部と
    を備え、
    前記ブローカー選択部は、前記新たな取引における前記銘柄及び発注数量が入力されると、前記新たな取引の対象となった前記銘柄の一日平均取引数量を前記市場データサーバから読み出し、前記一日平均取引数量に対する前記新たな取引の前記発注数量の比率が所定値より高い場合に、前記評価値が予め定められた値より高い前記取引ブローカーの前記ブローカーIDを読み出す、装置。
  2. 前記ブローカー評価部は、前記取引ブローカーが行った複数の前記取引における複数の前記差分を前記取引実績格納部から読み出し、読み出した前記複数の差分の標準偏差を算出し、当該標準偏差が予め定められた値より小さい場合に、大きい場合と比べて前記標準偏差を相対的に高い前記評価値に変換する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記ブローカー評価部は、複数の前記取引ブローカーが行った前記取引における複数の前記差分を前記取引実績格納部から読み出し、読み出した前記複数の差分を母集団とした場合の、前記取引ブローカーが行った複数の前記取引における複数の前記差分の偏差値をそれぞれ算出し、当該複数の偏差値の平均値が予め定められた値より高い場合に、低い場合と比べて前記平均値を相対的に高い前記評価値に変換する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記加重平均価格取得部は、前記取引ブローカーの前記端末が前記取引の依頼を前記顧客から受信した時刻を前記端末から受信し、当該時刻以降に前記取引市場で取引された前記銘柄の取引データを前記市場データサーバから読み出し、読み出した前記銘柄の取引データにおける前記銘柄の前記出来高加重平均価格を算出する、請求項1から3のいずれかに記載の装置。
  5. 顧客から依頼された有価証券の取引を取引市場に発注する複数の取引ブローカーを評価して、新たな取引を依頼する取引ブローカーを当該評価に基づいて複数の取引ブローカーから選択して発注する方法であって、
    コンピュータが、前記取引ブローカーの端末から、前記取引ブローカーが実行した取引の銘柄及び価格別の取引数量若しくは銘柄別の平均取引価格を含む実行データを、前記取引ブローカーを識別するブローカーIDに対応付けて受信し、受信した前記実行データを用いて、前記取引ブローカーが行った取引における銘柄別の平均取引価格を取得し、取得した前記銘柄の前記平均取引価格を、受信した前記ブローカーIDに対応付けて取引実績格納部に書き込み、
    前記コンピュータが、前記取引ブローカーが前記銘柄の前記取引を実行した時の、取引市場における取引データを、当該取引データを保持している市場データサーバから読み出して前記銘柄の出来高加重平均価格を算出し、
    前記コンピュータが、前記平均取引価格を前記取引実績格納部から読み出し、前記出来高加重平均価格との差分を、前記取引における前記銘柄毎に算出して前記取引実績格納部に書き込むと共に、前記差分を用いて前記取引ブローカーに対して評価値を設定し、当該評価値を、複数のブローカーのブローカーIDに対応付けて評価値を保持している評価値格納部に、前記ブローカーIDに対応付けて書き込
    前記コンピュータが、複数のブローカーIDにそれぞれ対応付けて、複数の取引ブローカーのそれぞれの前記端末をそれぞれ発呼するための複数の発呼情報を端末情報格納部に保持し、
    前記コンピュータが、前記銘柄についての新たな取引における前記銘柄及び発注数量が入力された場合に、当該新たな取引を依頼すべき前記取引ブローカーの前記ブローカーIDを、前記評価値に基づいて前記評価値格納部から読み出し、
    前記コンピュータが、前記読み出されたブローカーIDに対応付けられている発呼情報を前記端末情報格納部から読み出し、当該発呼情報を用いて、当該発呼情報により発呼される前記端末に前記新たな取引の発注データを送信し、
    前記銘柄についての新たな取引における前記銘柄及び発注数量が入力された場合において、前記コンピュータは、前記新たな取引における前記銘柄及び発注数量が入力されると、前記新たな取引の対象となった前記銘柄の一日平均取引数量を前記市場データサーバから読み出し、前記一日平均取引数量に対する前記新たな取引の前記発注数量の比率が所定値より高い場合に、前記評価値が予め定められた値より高い前記取引ブローカーの前記ブローカーIDを読み出す、方法。
  6. コンピュータで実行可能であり、顧客から依頼された有価証券の取引を取引市場に発注する複数の取引ブローカーを評価して、新たな取引を依頼する取引ブローカーを当該評価に基づいて複数の取引ブローカーから選択して発注するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記取引ブローカーの端末から、前記取引ブローカーが実行した取引の銘柄及び価格別の取引数量若しくは銘柄別の平均取引価格を含む実行データを、前記取引ブローカーを識別するブローカーIDに対応付けて受信し、受信した前記実行データを用いて、前記取引ブローカーが行った取引における銘柄別の平均取引価格を取得し、取得した前記銘柄の前記平均取引価格を、受信した前記ブローカーIDに対応付けて取引実績格納部に書き込む機能と、
    前記取引ブローカーが前記銘柄の前記取引を実行した時の、取引市場における取引データを、当該取引データを保持している市場データサーバから読み出し、前記銘柄の出来高加重平均価格を算出する機能と、
    前記平均取引価格を前記取引実績格納部から読み出し、前記出来高加重平均価格との差分を、前記取引における前記銘柄毎に算出して前記取引実績格納部に書き込むと共に、前記差分を用いて前記取引ブローカーに対して評価値を設定し、当該評価値を、複数のブローカーのブローカーIDに対応付けて評価値を保持している評価値格納部に、前記ブローカーIDに対応付けて書き込む機能と
    複数のブローカーIDにそれぞれ対応付けて、複数の取引ブローカーのそれぞれの前記端末をそれぞれ発呼するための複数の発呼情報を端末情報格納部に保持する機能と、
    前記銘柄についての新たな取引における前記銘柄及び発注数量が入力された場合に、当該新たな取引を依頼すべき前記取引ブローカーの前記ブローカーIDを前記評価値に基づいて前記評価値格納部から読み出す機能と、
    前記読み出された前記ブローカーIDに対応付けられている発呼情報を前記端末情報格納部から読み出し、当該発呼情報を用いて、当該発呼情報により発呼される前記端末に前記新たな取引の発注データを送信する機能と
    を実現させ、
    前記新たな取引を依頼すべき前記取引ブローカーの前記ブローカーIDを前記評価値に基づいて前記評価値格納部から読み出す機能は、前記新たな取引における前記銘柄及び発注数量が入力されると、前記新たな取引の対象となった前記銘柄の一日平均取引数量を前記市場データサーバから読み出し、前記一日平均取引数量に対する前記新たな取引の前記発注数量の比率が所定値より高い場合に、前記評価値が予め定められた値より高い前記取引ブローカーの前記ブローカーIDを読み出す機能を有する、プログラム。
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