JP2004234343A - 取引遂行装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

取引遂行装置、方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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斉 相葉
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Abstract

【課題】外国為替取引を容易に成立させる。
【解決手段】買い指値=120.09円の買い指値注文(5レッグ)に適合する適合注文を売り指値注文から抽出する。抽出は、買い指値注文の量に達するまで行う。すると、売り指値120.06円の注文2レッグ、1レッグ、売り指値120.07円の注文3レッグの内の2レッグが抽出される。そして、買い指値注文と、抽出した売り指値注文とを約定させる。この適合注文の指値(120.06円、120.07円)は、買い注文の指値(120.09円)と一致している必要は無いため、適合注文の抽出が容易である。そこで、注文と適合注文とを約定させてしまえば、容易に取引が成立する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外国為替の相対(あいたい)取引に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外国為替取引は銀行および証券会社間で行われている。この取引は相対(あいたい)取引の一種である。以下、相対取引の概略を説明する。
【0003】
まず、円と米ドルとの為替取引を考える。例えば、1ドル(特にことわらない限り米ドルである)=120円08銭〜20銭というような、レートに関する情報が、新聞等に掲載されている。このレートの内、低い方(120円08銭)がビッド(bid)レートであり、高い方(120円20銭)がオファー(offer)レートである。ビッドレートは、「このレートならば買う」というレートである。オファーレートは、「このレートならば売る」というレートである。通常、外国為替取引に参加する者(例えば、銀行)は、ビッドレートおよびオファーレートの双方を提示する。
【0004】
ここで、120円08銭〜20銭というレートの提示を受けた外国為替取引の参加者は、1ドル=120円08銭でドルを売る、あるいは、1ドル=120円20銭でドルを買うといったようにして取引が成立する。
【0005】
出願人は、このようなビッドレートおよびオファーレートを利用した外国為替取引が従来より行われていることを知っているが、このようなことを記載した特許文献等は知らない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような相対(あいたい)取引においては、少なくとも、売り方が売ろうとするレートと買い方が買おうとするレートとが一致しなければならない。上記の例でいえば、売り方が売ろうとするレートおよび買い方が買おうとするレートを双方ともに、1ドル=120円08銭あるいは1ドル=120円20銭に一致させなければならない。よって、取引を成立させることが難しい。
【0007】
しかも、近年、改正外為法施行により外国為替取引が自由化されている。これにより、外国為替公認銀行でしか認められていなかった外為取引が個人の間あるいは一般事業法人の間でも可能となっている。個人および一般事業法人は外国為替取引に習熟していないため、上記のような相対取引を成立させることはとても難しい。
【0008】
そこで、本発明は、外国為替取引を容易に成立させることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理手段と、注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録手段と、対応注文において注文に適合する適合注文を、適合注文の量の総和が注文の量に達するまで、対応注文記録手段から抽出する対応注文抽出手段とを備えるように構成される。
【0010】
上記のように構成された取引遂行装置によれば、注文に適合する適合注文を抽出することができる。この適合注文の指値あるいは逆指値は、注文の指値あるいは逆指値と一致している必要は無いため、適合注文の抽出が容易である。そこで、例えば、注文と適合注文とを約定させてしまえば、容易に取引が成立する。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文は、買い指値を指定した買い注文であり、対応注文は、売り指値を指定した売り注文であり、適合注文は、買い指値以下の売り指値を有する売り注文であるように構成される。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明であって、対応注文抽出手段は、売り指値が低い方を優先して、適合注文を抽出するように構成される。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、対応注文抽出手段は、売り指値が同じ場合は、注文日時の早い方を優先して、適合注文を抽出するように構成される。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文は、売り指値を指定した売り注文であり、対応注文は、買い指値を指定した買い注文であり、適合注文は、売り指値以上の買い指値を有する売り注文であるように構成される。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明であって、対応注文抽出手段は、買い指値が高い方を優先して、適合注文を抽出するように構成される。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明であって、対応注文抽出手段は、買い指値が同じ場合は、注文日時の早い方を優先して、適合注文を抽出するように構成される。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文の指値および量を乗じたものの総和を抽出注文の量の総和で割った加重平均に基づき取引値を決定する取引値決定手段を備えるように構成される。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文受理手段は、買い指値がビッドレート未満である買い注文を受理しないように構成される。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、買い注文が注文受理手段により受理された後、対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、買い指値がビッドレート未満になった場合は、約定待ち注文記録手段には抽出注文が記録されないように構成される。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文受理手段は、売り指値がオファーレートを超える売り注文を受理しないように構成される。
【0021】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、売り注文が注文受理手段により受理された後、対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、売り指値がオファーレートを超えた場合は、約定待ち注文記録手段には抽出注文が記録されないように構成される。
【0022】
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文受理手段は、買い指値がオファーレートを超える買い注文を受理しないように構成される。
【0023】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、買い注文が注文受理手段により受理された後、対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、買い指値がオファーレートを超えた場合は、約定待ち注文記録手段には抽出注文が記録されないように構成される。
【0024】
請求項15に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文受理手段は、売り指値がビッドレート未満となる売り注文を受理しないように構成される。
【0025】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、売り注文が注文受理手段により受理された後、対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、売り指値がビッドレート未満となった場合は、約定待ち注文記録手段には抽出注文が記録されないように構成される。
【0026】
請求項17に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文受理手段は、買い逆指値がオファーレート以下となる買い注文を受理しないように構成される。
【0027】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、買い注文が注文受理手段により受理された後、対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、買い逆指値がオファーレート以下となった場合は、約定待ち注文記録手段には抽出注文が記録されないように構成される。
【0028】
請求項19に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文受理手段は、売り逆指値がビッドレート以上となる売り注文を受理しないように構成される。
【0029】
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、売り注文が注文受理手段により受理された後、対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、売り逆指値がビッドレート以上となった場合は、約定待ち注文記録手段には抽出注文が記録されないように構成される。
【0030】
請求項21に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、適合注文の全ての量の総和が注文の量に達しない場合は、約定待ち注文記録手段に、注文と適合注文の全てとが記録されるように構成される。
【0031】
請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の発明であって、注文が、買い指値とオファーレートとが等しい買い注文であるように構成される。
【0032】
請求項23に記載の発明は、請求項21に記載の発明であって、注文が、売り指値とビッドレートとが等しい売り注文であるように構成される。
【0033】
請求項24に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S1に、注文から抽出注文の量の総和を減じたものに注文の指値を乗じたものS2を加えて得られたS1+S2を注文の量で割った加重平均に基づき取引値を決定する取引値決定手段を備えるように構成される。
【0034】
請求項25に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、注文と、対応注文抽出手段により対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、適合注文の全ての量の総和が注文の量に達しない場合は、約定待ち注文記録手段に、適合注文の全ての量の総和に対応する注文の部分と適合注文の全てとが記録されるように構成される。
【0035】
請求項26に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、適合注文の全ての量の総和が注文の量に達しない場合は、適合注文の指値および量を乗じたものの総和を適合注文の量の総和で割った加重平均に基づき取引値を決定する取引値決定手段を備えるように構成される。
【0036】
請求項27に記載の発明は、買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録手段と、売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録手段と、売り逆指値注文記録手段の記録内容に基づき、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定手段と、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると強制約定判定手段により判定された場合は、オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録手段とを備えるように構成される。
【0037】
売り逆指値がオファーレート以上である売り注文を引き受ける際に、上記のように構成された取引遂行装置によれば、オファーレート以上の買い指値を指定した買い注文をも強制約定対象注文として記録できる。よって、売り注文引き受けによる不利益を買い注文の引き受けによって軽減できる。
【0038】
請求項28に記載の発明は、請求項27に記載の発明であって、強制約定対象注文の向き(買い注文が正、売り注文が負)、指値あるいは逆指値から損益計算の基準値を減じたものおよび量を乗じたものの総和を強制約定対象注文における売り逆指値を指定した売り注文の量の総和で割った損益値に基づき、スリッページを決定するスリッページ決定手段と、強制約定対象注文の売り逆指値からスリッページを減じたものを取引値とする取引値決定手段とを備えるように構成される。
【0039】
請求項29に記載の発明は、買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録手段と、売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録手段と、買い逆指値注文記録手段の記録内容に基づき、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定手段と、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると強制約定判定手段により判定された場合は、ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録手段とを備えるように構成される。
【0040】
買い逆指値がビッドレート以下である買い注文を引き受ける際に、上記のように構成された取引遂行装置によれば、ビッドレート以下の売り指値を指定した売り注文をも強制約定対象注文として記録できる。よって、買い注文引き受けによる不利益を売り注文の引き受けによって軽減できる。
【0041】
請求項30に記載の発明は、請求項29に記載の発明であって、強制約定対象注文の向き(買い注文が負、売り注文が正)、指値あるいは逆指値を損益計算の基準値から減じたものおよび量を乗じたものの総和を強制約定対象注文における買い逆指値を指定した買い注文の量の総和で割った損益値に基づき、スリッページを決定するスリッページ決定手段と、強制約定対象注文の買い逆指値にスリッページを加えたものを取引値とする取引値決定手段とを備えるように構成される。
【0042】
請求項31に記載の発明は、請求項28または30に記載の発明であって、スリッページには既定の最小値があり、スリッページ決定手段は、損益値が0以上である場合は、スリッページを最小値とするように構成される。
【0043】
請求項32に記載の発明は、請求項28または30に記載の発明であって、スリッページには既定の最小値があり、スリッページ決定手段は、損益値が負であって、所定の第一閾値を超える場合は、スリッページを最小値とするように構成される。
【0044】
請求項33に記載の発明は、請求項28または30に記載の発明であって、スリッページには既定の最大値があり、スリッページ決定手段は、損益値が負であって、所定の第二閾値未満である場合は、スリッページを最大値とするように構成される。
【0045】
請求項34に記載の発明は、指値を指定した注文を記録する注文記録手段と、注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理手段と、注文および反対注文を記録する約定待ち注文記録手段とを備えるように構成される。
【0046】
上記のように構成された取引遂行装置によれば、ある注文を約定させたい場合に、反対注文を受理することにより、注文および反対注文約定を待ち注文記録手段に記録して、約定させることができる。
【0047】
請求項35に記載の発明は、請求項34に記載の発明であって、注文が買い注文の場合は、反対注文は売り注文であり、注文が売り注文の場合は、反対注文は買い注文であるように構成される。
【0048】
請求項36に記載の発明は、識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録手段と、注文をキャンセルするキャンセル要求であって、識別情報および量を特定したものを受理するキャンセル要求受理手段と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録手段に記録された注文の識別情報および量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定手段と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録手段に記録された注文の識別情報および量と一致する場合に、注文を注文記録手段から削除するキャンセル実行手段とを備えるように構成される。
【0049】
上記のように構成された取引遂行装置によれば、キャンセルできない注文をキャンセルするような要求があっても、キャンセルできる注文のみをキャンセルすることができる。
【0050】
請求項37に記載の発明は、指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理工程と、注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録工程と、対応注文において注文に適合する適合注文を、適合注文の量の総和が注文の量に達するまで、対応注文記録工程における記録内容から抽出する対応注文抽出工程とを備えるように構成される。
【0051】
請求項38に記載の発明は、買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録工程と、売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録工程と、売り逆指値注文記録工程における記録内容に基づき、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定工程と、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると強制約定判定工程により判定された場合は、オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録工程とを備えるように構成される。
【0052】
請求項39に記載の発明は、買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録工程と、売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録工程と、買い逆指値注文記録工程における記録内容に基づき、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定工程と、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると強制約定判定工程により判定された場合は、ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録工程とを備えるように構成される。
【0053】
請求項40に記載の発明は、指値を指定した注文を記録する注文記録工程と、注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理工程と、注文および反対注文を記録する約定待ち注文記録工程とを備えるように構成される。
【0054】
請求項41に記載の発明は、識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録工程と、注文をキャンセルするキャンセル要求であって、識別情報および量を特定したものを受理するキャンセル要求受理工程と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録工程において記録された注文の識別情報および量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定工程と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録工程において記録された注文の識別情報および量と一致する場合に、注文を注文記録工程における記録内容から削除するキャンセル実行工程とを備えるように構成される。
【0055】
請求項42に記載の発明は、指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理処理と、注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録処理と、対応注文において注文に適合する適合注文を、適合注文の量の総和が注文の量に達するまで、対応注文記録処理における記録内容から抽出する対応注文抽出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0056】
請求項43に記載の発明は、買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録処理と、売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録処理と、売り逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定処理と、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると強制約定判定処理により判定された場合は、オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0057】
請求項44に記載の発明は、買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録処理と、売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録処理と、買い逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定処理と、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると強制約定判定処理により判定された場合は、ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0058】
請求項45に記載の発明は、指値を指定した注文を記録する注文記録処理と、注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理処理と、注文および反対注文を記録する約定待ち注文記録処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0059】
請求項46に記載の発明は、識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録処理と、注文をキャンセルするキャンセル要求であって、識別情報および量を特定したものを受理するキャンセル要求受理処理と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録処理において記録された注文の識別情報および量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定処理と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録処理において記録された注文の識別情報および量と一致する場合に、注文を注文記録処理における記録内容から削除するキャンセル実行処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0060】
請求項47に記載の発明は、指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理処理と、注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録処理と、対応注文において注文に適合する適合注文を、適合注文の量の総和が注文の量に達するまで、対応注文記録処理における記録内容から抽出する対応注文抽出処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
【0061】
請求項48に記載の発明は、買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録処理と、売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録処理と、売り逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定処理と、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると強制約定判定処理により判定された場合は、オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
【0062】
請求項49に記載の発明は、買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録処理と、売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録処理と、買い逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定処理と、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると強制約定判定処理により判定された場合は、ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
【0063】
請求項50に記載の発明は、指値を指定した注文を記録する注文記録処理と、注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理処理と、注文および反対注文を記録する約定待ち注文記録処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
【0064】
請求項51に記載の発明は、識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録処理と、注文をキャンセルするキャンセル要求であって、識別情報および量を特定したものを受理するキャンセル要求受理処理と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録処理において記録された注文の識別情報および量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定処理と、キャンセル要求における識別情報および量が、注文記録処理において記録された注文の識別情報および量と一致する場合に、注文を注文記録処理における記録内容から削除するキャンセル実行処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0066】
第一の実施形態
図1は、第一の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。取引遂行システム1は、ユーザ端末10、インターネット20、取引遂行装置30を備える。第一の実施形態は、取引遂行装置30の運営者に、ユーザ端末10からの注文の引き受け義務がある場合を想定している。
【0067】
ユーザ端末10は、外国為替取引を利用するユーザが取引を行うために使用する装置である。ユーザ端末10は、例えば、通常のパーソナルコンピュータである。ユーザ端末10は、インターネット20を介して、証拠金取引管理装置30と通信を行う。ユーザ端末10は、注文指示部12、情報表示部14を有する。
【0068】
注文指示部12は、買い指値および買う量を指定した買い注文および売り指値および売る量を指定した売り注文を入力するためのものである。なお、買い指値を指定した買い注文は、「値段が買い指値以下にならばければ買わない」ということを意味している。また、売り指値を指定した売り注文は、「値段が売り指値以上にならばければ売らない」ということを意味している。
【0069】
例えば、注文指示部12により、1ドル(特にことわらない限り米ドルである)=120円04銭を買い指値としてドルを1レッグ(ただし、1レッグ=10万ドル)買うという買い注文を入力する。これは、1ドルが120円04銭以下でなければ、1レッグのドルを買わないということである。また、注文指示部12により、1ドル=120円06銭を売り指値としてドルを1レッグ(ただし、1レッグ=10万ドル)売るという売り注文を入力する。これは、1ドルが120円06銭以上でなければ、1レッグのドルを売らないということである。
【0070】
情報表示部14は、取引遂行装置30から、インターネット20を介して送られてくる色々な情報(例えば、注文の受理または却下、取引成立レート)を表示する。情報表示部14は、例えば、通常のパーソナルコンピュータのディスプレイなどを含む。
【0071】
インターネット20は、ユーザ端末10および取引遂行装置30を接続している。
【0072】
取引遂行装置30は、外貨について売りまたは買いの相対(あいたい)取引を遂行する。なお、本実施形態においては、外貨として「米ドル」を想定する。しかし、他の外貨(ユーロなど)の相対(あいたい)取引についても、本実施形態は適用可能である。
【0073】
取引遂行装置30は、注文受理部302、為替レート取得部304、対応注文抽出部306、対応注文記録部310、約定待ち注文記録部320、取引成立レート決定部322、約定遂行部324を備える。
【0074】
注文受理部302は、注文指示部12からインターネット20を介して送られてくる注文を受理する。ただし、買い指値がビッドレート未満である買い注文および売り指値がオファーレートを超える売り注文は受理せず、却下する。ビッドレートおよびオファーレートは為替レート取得部304から得る。
【0075】
為替レート取得部304は、ビッドレートおよびオファーレートを取得して、注文受理部302および対応注文抽出部306に送る。なお、ビッドレートは、取引遂行装置30の運営者がドルをユーザから買うレートである。オファーレートは、取引遂行装置30の運営者がドルをユーザへ売るレートである。ビッドレートおよびオファーレートは、一般的な為替取引市場におけるレートを反映したものとすることが好ましい。
【0076】
対応注文抽出部306は、注文受理部302から注文を受ける。そして、対応注文記録部310から、注文に適合する適合注文を、適合注文の量の総和が注文の量に達するまで抽出する。
【0077】
ただし、抽出する前に、注文受理部302から受けた注文が、買い指値がビッドレート未満あるいは売り指値がオファーレートを超えているものか否かを判定する。為替レートの変動は激しいため、注文受理部302にて受理後に、買い指値がビッドレート未満あるいは売り指値がオファーレートを超えることがあり得るからである。注文受理部302から受けた注文が、買い指値がビッドレート未満あるいは売り指値がオファーレートを超えている場合は、適合注文の抽出は行わない。
【0078】
また、対応注文抽出部306は、抽出した適合注文(以後、「抽出注文」という)を、注文記録部310から削除する。さらに、注文受理部302から受けた注文および抽出注文を約定待ち注文記録部320に書き込む。ただし、適合注文の抽出を行わない場合は、注文受理部302から受けた注文および取引遂行装置30の運営者が注文を引き受けた旨を示す情報を書き込む。
【0079】
対応注文記録部310は、買い指値注文記録部312、売り指値注文記録部314を有する。
【0080】
買い指値注文記録部312は、買い指値を指定した買い注文を記録する。買い指値注文記録部312の記録内容の一例を図2に示す。図2に示すように、買い指値を指定した買い注文は、買い指値および量が記録されている。例えば、買い指値1ドル=120円03銭の買い注文が3件(買う量が3レッグの買い注文、買う量が1レッグの買い注文、買う量が2レッグの買い注文)記録されている。なお、図2においては、注文日時の早い順に左側から注文が記録されている。買い指値1ドル=120円03銭の買い注文の欄に、(3)、(1)、(2)とあるのは、買い指値1ドル=120円03銭の買い注文の内、買う量が3レッグの買い注文が最も早く、買う量が1レッグの買い注文が次に早く、買う量が2レッグの買い注文が最後に注文されたことを意味している。
【0081】
売り指値注文記録部314は、売り指値を指定した売り注文を記録する。売り指値注文記録部314の記録内容の一例を図3に示す。図3に示すように、売り指値を指定した売り注文は、売り指値および量が記録されている。例えば、売り指値1ドル=120円11銭の売り注文が3件(売る量が2レッグの売り注文、売る量が3レッグの売り注文、売る量が1レッグの売り注文)記録されている。なお、図3においては、注文日時の早い順に左側から注文が記録されている。売り指値1ドル=120円11銭の売り注文の欄に、(2)、(3)、(1)とあるのは、売り指値1ドル=120円11銭の売り注文の内、売る量が2レッグの売り注文が最も早く、売る量が3レッグの売り注文が次に早く、売る量が1レッグの売り注文が最後に注文されたことを意味している。
【0082】
なお、注文受理部302から受けた注文が、買い指値を指定した買い注文である場合、対応注文は、売り指値注文記録部314に記録されている、売り指値を指定した売り注文である。そして、適合注文は、対応注文の内で、買い指値以下の売り指値を有する売り注文である。
【0083】
対応注文抽出部306は、適合注文のなかでも売り指値が低い方を優先して抽出する。なお、売り指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。
【0084】
また、注文受理部302から受けた注文が、売り指値を指定した売り注文である場合、対応注文は、買い指値注文記録部312に記録されている、買い指値を指定した買い注文である。そして、適合注文は、対応注文の内で、売り指値以上の買い指値を有する買い注文である。
【0085】
対応注文抽出部306は、適合注文のなかでも買い指値が高い方を優先して抽出する。なお、買い指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。
【0086】
約定待ち注文記録部320は、対応注文抽出部306から注文(注文受理部302から受けたもの)と、抽出注文とを記録する。約定待ち注文記録部320の記録内容を約定待ち注文という。
【0087】
取引成立レート決定部322は、約定待ち注文記録部320の記録内容に基づき、取引成立レート(取引値)を決定する。取引成立レート(取引値)は、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和を抽出注文の量の総和で割った加重平均を、十厘の位を切り上げて(買い注文)あるいは切り捨てて(売り注文)求める。
【0088】
ただし、注文量>抽出注文の量の総和、である場合は、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S1に、注文から抽出注文の量の総和を減じたものに注文の指値を乗じたものS2を加えて得られたS1+S2を注文の量で割った加重平均を、十厘以下切り上げて(買い注文)あるいは切り捨てて(売り注文)求める。
【0089】
取引成立レート決定部322により決定された取引成立レートはインターネット20を介して情報表示部14により表示される。
【0090】
約定遂行部324は、約定待ち注文記録部320に記録された約定待ち注文について約定を遂行する。例えば、買い注文を行ったユーザの口座から円の残高を減らし、ドルの残高を増やす。あるいは、売り注文を行ったユーザの口座からドルの残高を減らし、円の残高を増やす。
【0091】
次に、第一の実施形態の動作を図4のフローチャートおよび図5ないし図12の注文図を参照して説明する。
【0092】
なお、買い指値注文(図5〜8)、売り指値注文(図9〜12)について具体例を挙げて説明する。図5〜12においては、図示の便宜上、買い指値注文記録部312および売り指値注文記録部314の記録内容と、為替レート取得部304の取得したレート(ビッドレートはビッド、オファーレートはオファー、というように省略して図示している)をまとめて表示している。
【0093】
まず、図4を参照して、ユーザが、買い指値注文(買い指値を指定した買い注文)あるいは売り指値注文(売り指値を指定した売り注文)を注文指示部12によって入力する(S10)。注文はインターネット20を介して、注文受理部302により受理あるいは却下が決定される(S12)。
【0094】
買い指値がビッドレート未満である買い注文および売り指値がオファーレートを超える売り注文であれば注文の受理はできない(S12、No)。そして、注文の入力(S10)に戻る。
【0095】
買い指値がビッドレート以上である買い注文および売り指値がオファーレート以下の売り注文であれば、注文の受理が可能である(S12、Yes)。
【0096】
ここで、図5〜7を参照すると、買い指値注文の買い指値(120円09銭)がビッドレート(120円01銭)以上であるので、このような買い指値注文は注文受理部302により受理される。また、図9〜11を参照すると、売り指値注文の売り指値(120円01銭)がオファーレート(120円09銭)以下であるので、このような売り指値注文は注文受理部302により受理される。
【0097】
注文受理部302により受理された注文は、対応注文抽出部306に送られる。対応注文抽出部306は、注文が適正か否か、すなわち、注文受理部302から受けた注文が、買い指値がビッドレート未満あるいは売り指値がオファーレートを超えているようなものではないか否かを判定する(S14)。
【0098】
ここで、注文が適正ではない(S14、No)、すなわち、注文受理部302から受けた注文が、買い指値がビッドレート未満あるいは売り指値がオファーレートを超えているものである場合は、かかる注文を強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S26)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0099】
ここで、図8を参照すると、買い指値注文の買い指値(120円07銭)がビッドレート(120円09銭)未満である。本来、注文受理部302により却下されるべき注文ではあるが、注文受理部302により受理後、ビッドレートが急上昇(例えば、120円01銭から120円09銭に)した場合は、図8のような事態が生ずる。この場合、買い指値120円07銭、5レッグの買い指値注文に対し、同量かつ同値の売り指値の売り指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけた([5]とあるのが、運営者が行ったと仮想する注文)と仮想して、買い指値注文を強制的に約定遂行する。なお、取引成立レートは、買い指値(120円07銭)そのものである。
【0100】
また、図12を参照すると、売り指値注文の売り指値(120円03銭)がオファーレート(120円01銭)を超えている。本来、注文受理部302により却下されるべき注文ではあるが、注文受理部302により受理後、オファーレートが急落(例えば、120円09銭から120円01銭に)した場合は、図12のような事態が生ずる。この場合、売り指値120円03銭、5レッグの売り指値注文に対し、同量かつ同値の買い指値の買い指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけた([5]とあるのが、運営者が行ったと仮想する注文)と仮想して、売り指値注文を強制的に約定遂行する。なお、取引成立レートは、売り指値(120円03銭)そのものである。
【0101】
ここで、注文が適正である(S14、Yes)、すなわち、注文受理部302から受けた注文が、買い指値がビッドレート未満あるいは売り指値がオファーレートを超えているものではない場合は、対応注文抽出部306による適合注文の抽出が行われる。
【0102】
すなわち、対応注文抽出部306は、注文が全て約定待ちになる(S16、Yes)まで、適合注文の有無を対応注文記録部310の記録内容に基づき判定する(S18)。適合注文が有れば(S18、Yes)、対応注文記録部310から適合注文を抽出して(S20)、約定待ち注文記録部320に書き込み(S22)、抽出注文を対応注文記録部310から削除する(S24)。そして、注文が全て約定待ちになる(S16、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0103】
ただし、注文が全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなれば(S18、No)、約定待ちに至らなかった注文の部分については、強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S26)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0104】
ここで、図5を参照すると、買い指値注文(買い指値:120円09銭、量:5レッグ)について、適合注文は、売り指値注文記録部314に記録されている売り指値注文(対応注文)の内、買い指値以下の売り指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、売り指値が低い方を優先して抽出する。よって、売り指値120円06銭、07銭、…の順に抽出する。また、売り指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。よって、売り指値注文は、売り指値120円06銭、量2レッグの注文、売り指値120円06銭、量1レッグの注文、売り指値120円07銭、量3レッグの注文という順に抽出される(S20)。ただし、最後の3レッグの注文は2レッグだけ抽出される。2レッグだけ抽出すれば、2+1+2=5レッグ(買い指値注文の量)に達するからである。抽出された売り指値注文は、約定待ち注文記録部320に書き込まれ(S22)、対応注文記録部310から削除される(S24)。削除されたということを図5においては、注文のレッグ数の上に斜線(/)を引くことで表現している。注文5レッグが全て約定待ちになる(S16、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0105】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和(=120.06×2+120.06×1+120.07×2)を抽出注文の量の総和(=2+1+2=5)で割った加重平均(=120.064)を、十厘の位を切り上げて求める。よって、取引成立レートは、120円07銭となる。
【0106】
なお、図6も同様である。ただし、図6の場合は、売り指値注文の内、部分的に抽出されるものは無い。
【0107】
また、図9を参照すると、売り指値注文(買い指値:120円01銭、量:6レッグ)について、適合注文は、買い指値注文記録部312に記録されている買い指値注文(対応注文)の内、売り指値以上の買い指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、買い指値が高い方を優先して抽出する。よって、買い指値120円04銭、03銭、…の順に抽出する。また、買い指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。よって、売り指値注文は、売り指値120円04銭、量1レッグの注文、売り指値120円03銭、量3レッグの注文、売り指値120円03銭、量1レッグの注文、売り指値120円03銭、量2レッグの注文という順に抽出される(S20)。ただし、最後の2レッグの注文は1レッグだけ抽出される。1レッグだけ抽出すれば、1+3+1+1=6レッグ(売り指値注文の量)に達するからである。抽出された買い指値注文は、約定待ち注文記録部320に書き込まれ(S22)、対応注文記録部310から削除される(S24)。削除されたということを図9においては、注文のレッグ数の上に斜線(/)を引くことで表現している。注文6レッグが全て約定待ちになる(S16、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0108】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和(=120.04×1+120.03×3+120.03×1+120.03×1)を抽出注文の量の総和(=1+3+1+1=6)で割った加重平均(=120.032)を、十厘の位を切り捨てて求める。よって、取引成立レートは、120円03銭となる。
【0109】
なお、図10も同様である。ただし、図10の場合は、買い指値注文の内、部分的に抽出されるものは無い。
【0110】
なお、図7を参照すると、買い指値注文(買い指値:120円09銭、量:22レッグ)について、適合注文は、売り指値注文記録部314に記録されている売り指値注文(対応注文)の内、買い指値以下の売り指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、売り指値が低い方を優先して抽出する。よって、売り指値120円06銭、07銭、…の順に抽出する。また、売り指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。よって、売り指値注文は、売り指値120円06銭、量2レッグの注文、売り指値120円06銭、量1レッグの注文、売り指値120円07銭、量3レッグの注文、…、売り指値120円09銭、量1レッグの注文、売り指値120円09銭、量2レッグの注文、という順に抽出される(S20)。ただし、抽出された売り指値注文の量の総和=2+1+3+1+3+1+1+2=14レッグであり、注文22レッグが全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなってしまう(S18、No)。ここで、約定が残った量(=22−14=8レッグ)については、買い指値と同値の売り指値の買い指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけた([8]とあるのが、運営者が行ったと仮想する注文)と仮想して、強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S26)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0111】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S1(=120.06×2+120.06×1+120.07×3+120.08×1+120.08×3+120.08×1+120.09×1+120.09×2)に、注文(22レッグ)から抽出注文の量の総和(14レッグ)を減じたもの(8レッグ)に注文の指値(120.09)を乗じたものS2(=8×120.09)をを加えて得られたS1+S2を、注文の量(22レッグ)で割った加重平均(=120.081)を、十厘の位を切り上げて求める。よって、取引成立レートは、120円09銭となる。
【0112】
また、図11を参照すると、売り指値注文(買い指値:120円01銭、量:25レッグ)について、適合注文は、買い指値注文記録部312に記録されている買い指値注文(対応注文)の内、売り指値以上の買い指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、買い指値が高い方を優先して抽出する。よって、買い指値120円04銭、03銭、…の順に抽出する。また、買い指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。よって、買い指値注文は、売り指値120円04銭、量1レッグの注文、売り指値120円03銭、量3レッグの注文、売り指値120円03銭、量1レッグの注文、…、売り指値120円01銭、量3レッグの注文、売り指値120円01銭、量2レッグの注文、という順に抽出される(S20)。ただし、抽出された売り指値注文の量の総和=1+3+1+2+1+4+3+2=17レッグであり、注文25レッグが全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなってしまう(S18、No)。ここで、約定が残った量(=25−17=8レッグ)については、売り指値と同値の買い指値の買い指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけた([8]とあるのが、運営者が行ったと仮想する注文)と仮想して、強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S26)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0113】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S1(=120.04×1+120.03×3+120.03×1+120.03×2+120.02×1+120.02×4+120.01×3+120.01×2)に、注文(25レッグ)から抽出注文の量の総和(17レッグ)を減じたもの(8レッグ)に注文の指値(120.01)を乗じたものS2(=8×120.01)をを加えて得られたS1+S2を、注文の量(25レッグ)で割った加重平均(=120.018)を、十厘の位を切り捨てて求める。よって、取引成立レートは、120円01銭となる。
【0114】
第一の実施形態によれば、買い指値注文の買い指値と売り指値注文の売り指値とが一致していなくても、取引が成立するため、取引が容易に行える。
【0115】
第二の実施形態
図13は、第二の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。取引遂行システム1は、ユーザ端末10、インターネット20、取引遂行装置30を備える。第二の実施形態は、取引遂行装置30の運営者に、ユーザ端末10からの注文の引き受け義務が無い場合を想定している。以下、第一の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
【0116】
ユーザ端末10は、第一の実施形態と同様である。
【0117】
ただし、注文指示部12は、買い逆指値および買う量を指定した買い逆指値注文および売り逆指値および売る量を指定した売り逆指値注文を入力することも可能である。
【0118】
なお、買い逆指値注文は、「値段が買い逆指値以上になってしまったならば、全注文量を買う(部分約定は無い)」ということを意味している。また、売り逆指値注文は、「値段が売り指値以下になってしまったならば、全注文量を売る(部分約定は無い)」ということを意味している。
【0119】
例えば、注文指示部12により、1ドル=121円04銭を買い逆指値としてドルを2レッグ(ただし、1レッグ=10万ドル)買うという買い逆指値注文を入力する。これは、1ドルが120円04銭以上になってしまったならば、2レッグのドルを買うということである。この場合、1レッグだけ買うということは無い。また、注文指示部12により、1ドル=120円02銭を売り逆指値としてドルを2レッグ(ただし、1レッグ=10万ドル)売るという売り逆指値注文を入力する。これは、1ドルが120円02銭以下になってしまったならば、2レッグのドルを売るということである。この場合、1レッグだけ売るということは無い。
【0120】
インターネット20は、第一の実施形態と同様である。
【0121】
取引遂行装置30は、注文受理部302、為替レート取得部304、対応注文抽出部306、対応注文記録部310、約定待ち注文記録部320、取引成立レート決定部322、約定遂行部324を備える。
【0122】
注文受理部302は、注文指示部12からインターネット20を介して送られてくる注文を受理する。ただし、
(a)買い指値がオファーレートを超える買い指値注文
(b)売り指値がビッドレート未満となる売り指値注文
(c)買い逆指値がオファーレート以下となる買い逆指値注文
(d)売り逆指値がビッドレート以上となる売り逆指値注文
は受理せず、却下する。ビッドレートおよびオファーレートは為替レート取得部304から得る。
【0123】
為替レート取得部304は第一の実施形態と同様である。
【0124】
対応注文抽出部306は、注文受理部302から注文を受ける。そして、対応注文記録部310から、注文に適合する適合注文を、適合注文の量の総和が注文の量に達するまで抽出する。
【0125】
ただし、抽出する前に、注文受理部302から受けた注文が、上記(a)〜(d)に該当しないか否かを判定する。為替レートの変動は激しいため、注文受理部302にて受理後に、上記(a)〜(d)に該当してしまうことがあり得るからである。注文受理部302から受けた注文が、上記(a)〜(d)に該当する場合は、適合注文の抽出は行わない。
【0126】
また、対応注文抽出部306は、抽出した適合注文(以後、「抽出注文」という)を、注文記録部310から削除する。さらに、注文受理部302から受けた注文および抽出注文を約定待ち注文記録部320に書き込む。ただし、適合注文の抽出を行わない場合は、注文受理部302から受けた注文および取引遂行装置30の運営者が注文を引き受けた旨を示す情報を書き込む。
【0127】
対応注文記録部310は、買い指値注文記録部312、売り指値注文記録部314、買い逆指値注文記録部316、売り逆指値注文記録部318を有する。
【0128】
買い指値注文記録部312および売り指値注文記録部314は第一の実施形態と同様である。
【0129】
買い逆指値注文記録部316は、買い逆指値指値を指定した買い注文を記録する。買い逆指値注文記録部316の記録内容の一例を図14に示す。図14に示すように、買い逆指値を指定した買い注文は、買い逆指値および量が記録されている。例えば、買い逆指値1ドル=121円04銭の買い注文が2件(買う量が1レッグの買い注文、買う量が2レッグの買い注文)記録されている。なお、図14においては、第一の実施形態と同様に、注文日時の早い順に左側から注文が記録されている。
【0130】
売り逆指値注文記録部318は、売り逆指値を指定した売り注文を記録する。売り逆指値注文記録部318の記録内容の一例を図15に示す。図15に示すように、売り逆指値を指定した売り注文は、売り逆指値および量が記録されている。例えば、売り逆指値1ドル=120円02銭の売り注文が3件(売る量が3レッグの売り注文、売る量が1レッグの売り注文、売る量が2レッグの売り注文)記録されている。なお、図15においては、第一の実施形態と同様に、注文日時の早い順に左側から注文が記録されている。
【0131】
約定待ち注文記録部320は、対応注文抽出部306から注文(注文受理部302から受けたもの)と、抽出注文とを記録する。約定待ち注文記録部320の記録内容を約定待ち注文という。
【0132】
取引成立レート決定部322は、第一の実施形態と同様である。ただし、注文量>抽出注文の量の総和、であって、注文量−抽出注文の量の注文を運営者がぶつけたと仮想する場合は、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S1に、注文から抽出注文の量の総和を減じたものに注文の指値を乗じたものS2を加えて得られたS1+S2を注文の量で割った加重平均を、十厘以下切り上げて(買い注文)あるいは切り捨てて(売り注文)求める。
【0133】
取引成立レート決定部322により決定された取引成立レートはインターネット20を介して情報表示部14により表示される。
【0134】
約定遂行部324は、第一の実施形態と同様である。
【0135】
次に、第二の実施形態の動作を図16ないし18のフローチャートおよび図19ないし図36の注文図を参照して説明する。
【0136】
まず、図16を参照して、ユーザが、買い指値注文、売り指値注文、買い逆指値注文あるいは売り逆指値注文を注文指示部12によって入力する(S10)。注文はインターネット20を介して、注文受理部302により受理あるいは却下が決定される(S12)。
【0137】
(a)買い指値がオファーレートを超える買い指値注文、(b)売り指値がビッドレート未満となる売り指値注文、(c)買い逆指値がオファーレート以下となる買い逆指値注文、(d)売り逆指値がビッドレート以上となる売り逆指値注文、であれば注文の受理はできない(S12、No)。そして、注文の入力(S10)に戻る。
【0138】
上記(a)〜(d)の注文に該当しなければ、注文の受理が可能である(S12、Yes)。
【0139】
注文受理部302により受理された注文は、対応注文抽出部306に送られる。対応注文抽出部306は、注文が適正か否か、すなわち、注文受理部302から受けた注文が、上記(a)〜(d)の注文に該当しないか否かを判定する(S14)。
【0140】
ここで、注文が適正ではない(S14、No)、すなわち、注文受理部302から受けた注文が、上記(a)〜(d)の注文に該当するものである場合は、かかる注文を強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S26)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0141】
図19を参照すると、買い指値注文の買い指値(120円08銭)がオファーレート(120円05銭)を超えている。本来、注文受理部302により却下されるべき注文ではあるが、注文受理部302により受理後、オファーレートが急減(例えば、120円10銭から120円05銭に)した場合は、図19のような事態が生ずる。この場合、買い指値120円08銭、5レッグの買い指値注文に対し、同量かつ同値の売り指値の売り指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけたと仮想して、買い指値注文を強制的に約定遂行する。なお、取引成立レートは、買い指値(120円08銭)そのものである。
【0142】
図20を参照すると、売り指値注文の売り指値(120円02銭)がビッドレート(120円05銭)未満である。本来、注文受理部302により却下されるべき注文ではあるが、注文受理部302により受理後、ビッドレートが急上昇(例えば、120円00銭から120円05銭に)した場合は、図20のような事態が生ずる。この場合、買い指値120円02銭、5レッグの売り指値注文に対し、同量かつ同値の売り指値の売り指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけたと仮想して、売り指値注文を強制的に約定遂行する。なお、取引成立レートは、売り指値(120円02銭)そのものである。
【0143】
図21を参照すると、売り逆指値注文の売り逆指値(120円02銭)がビッドレート(120円00銭)以上である。本来、注文受理部302により却下されるべき注文ではあるが、注文受理部302により受理後、ビッドレートが急減(例えば、120円03銭から120円00銭に)した場合は、図21のような事態が生ずる。この場合、売り逆指値120円02銭、5レッグの売り逆指値注文に対し、同量かつ同値の買い指値の買い注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけたと仮想して、売り逆指値注文を強制的に約定遂行する。なお、取引成立レートは、売り逆指値(120円02銭)そのものである。
【0144】
図22を参照すると、買い逆指値注文の買い逆指値(121円02銭)がオファーレート(120円04銭)以下である。本来、注文受理部302により却下されるべき注文ではあるが、注文受理部302により受理後、オファーレートが急上昇(例えば、121円01銭から121円04銭に)した場合は、図22のような事態が生ずる。この場合、買い逆指値121円02銭、5レッグの買い逆指値注文に対し、同量かつ同値の売り指値の売り注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけたと仮想して、買い逆指値注文を強制的に約定遂行する。なお、取引成立レートは、買い逆指値(121円02銭)そのものである。
【0145】
ここで、注文が適正である(S14、Yes)、すなわち、注文受理部302から受けた注文が、上記(a)〜(d)の注文に該当するものではない場合は、買い指値=オファーレートあるいは売り指値=ビッドレートであるか否かを、対応注文抽出部306が判定する(S16)。買い指値=オファーレートあるいは売り指値=ビッドレートであれば(S16、Yes)、処理(1)を行う。買い指値=オファーレートでも売り指値=ビッドレートでもなければ(S16、No)、処理(2)を行う。
【0146】
図17は、処理(1)の手順を示すフローチャートである。これは、第一の実施形態のS16〜S28と同様である。すなわち、対応注文抽出部306は、注文が全て約定待ちになる(S116、Yes)まで、適合注文の有無を対応注文記録部310の記録内容に基づき判定する(S118)。適合注文が有れば(S118、Yes)、対応注文記録部310から適合注文を抽出して(S120)、約定待ち注文記録部320に書き込み(S122)、抽出注文を対応注文記録部310から削除する(S124)。そして、注文が全て約定待ちになる(S116、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S128)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0147】
ただし、注文が全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなれば(S118、No)、約定待ちに至らなかった注文の部分については、強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S126)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S128)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0148】
ここで、図23〜25を参照すると、いずれも買い指値注文の買い指値(120円09銭)=オファーレート(120円09銭)である。よって、上記のような処理(1)が行われる。また、図26〜28を参照すると、いずれも売り指値注文の売り指値(120円01銭)=ビッドレート(120円01銭)である。よって、上記のような処理(1)が行われる。
【0149】
図23〜28における処理(1)は、第一の実施形態と同様なので、簡略に説明する。
【0150】
図23において、買い指値注文(買い指値:120円09銭、量:5レッグ)について、適合注文の内、売り指値120円06銭、量2レッグの注文、売り指値120円06銭、量1レッグの注文、売り指値120円07銭、量3レッグ(2レッグのみ抽出)の注文が抽出される(S120)。抽出された売り指値注文は、約定待ち注文記録部320に書き込まれ(S122)、対応注文記録部310から削除される(S124)。注文5レッグが全て約定待ちになる(S116、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S128)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0151】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和(=120.06×2+120.06×1+120.07×2)を抽出注文の量の総和(=2+1+2=5)で割った加重平均(=120.064)を、十厘以下切り上げて求める。よって、取引成立レートは、120円07銭となる。
【0152】
なお、図24も同様である。ただし、図24の場合は、売り指値注文の内、部分的に抽出されるものは無い。
【0153】
また、図26を参照すると、売り指値注文(買い指値:120円01銭、量:6レッグ)について、適合注文の内、売り指値120円04銭、量1レッグの注文、売り指値120円03銭、量3レッグの注文、売り指値120円03銭、量1レッグの注文、売り指値120円03銭、量2レッグ(1レッグのみ抽出)の注文という順に抽出される(S120)。抽出された買い指値注文は、約定待ち注文記録部320に書き込まれ(S122)、対応注文記録部310から削除される(S124)。注文6レッグが全て約定待ちになる(S116、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S128)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0154】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和(=120.04×1+120.03×3+120.03×1+120.03×1)を抽出注文の量の総和(=1+3+1+1=6)で割った加重平均(=120.032)を、十厘以下切り捨てて求める。よって、取引成立レートは、120円03銭となる。
【0155】
なお、図27も同様である。ただし、図27の場合は、買い指値注文の内、部分的に抽出されるものは無い。
【0156】
なお、図25を参照すると、買い指値注文(買い指値:120円09銭、量:22レッグ)について、適合注文の内、売り指値120円06銭、量2レッグの注文、売り指値120円06銭、量1レッグの注文、売り指値120円07銭、量3レッグの注文、…、売り指値120円09銭、量1レッグの注文、売り指値120円09銭、量2レッグの注文、の注文が抽出される(S120)。ただし、抽出された売り指値注文の量の総和=2+1+3+1+3+1+1+2=14レッグであり、注文22レッグが全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなってしまう(S118、No)。ここで、約定が残った量(=22−14=8レッグ)については、買い指値と同値の売り指値の買い指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけた([8]とあるのが、運営者が行ったと仮想する注文)と仮想して、強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S126)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S128)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0157】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S11(=120.06×2+120.06×1+120.07×3+120.08×1+120.08×3+120.08×1+120.09×1+120.09×2)に、注文(22レッグ)から抽出注文の量の総和(14レッグ)を減じたもの(8レッグ)に注文の指値(120.09)を乗じたものS12(=8×120.09)をを加えて得られたS11+S12を、注文の量(22レッグ)で割った加重平均(=120.081)を、十厘以下切り上げて求める。よって、取引成立レートは、120円09銭となる。
【0158】
また、図28を参照すると、売り指値注文(買い指値:120円01銭、量:25レッグ)について、適合注文の内、売り指値120円04銭、量1レッグの注文、売り指値120円03銭、量3レッグの注文、売り指値120円03銭、量1レッグの注文、…、売り指値120円01銭、量3レッグの注文、売り指値120円01銭、量2レッグの注文、の注文が抽出される(S120)。ただし、抽出された売り指値注文の量の総和=1+3+1+2+1+4+3+2=17レッグであり、注文25レッグが全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなってしまう(S118、No)。ここで、約定が残った量(=25−17=8レッグ)については、売り指値と同値の買い指値の買い指値注文を取引遂行装置30の運営者がぶつけた([8]とあるのが、運営者が行ったと仮想する注文)と仮想して、強制的に約定待ち注文記録部320に書き込む(S126)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S128)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0159】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S11(=120.04×1+120.03×3+120.03×1+120.03×2+120.02×1+120.02×4+120.01×3+120.01×2)に、注文(25レッグ)から抽出注文の量の総和(17レッグ)を減じたもの(8レッグ)に注文の指値(120.01)を乗じたものS12(=8×120.01)をを加えて得られたS11+S12を、注文の量(25レッグ)で割った加重平均(=120.018)を、十厘以下切り捨てて求める。よって、取引成立レートは、120円01銭となる。
【0160】
図18は、処理(2)の手順を示すフローチャートである。処理(2)の手順は、取引遂行装置30の運営者に注文の引受義務が無いことをよく反映している。
【0161】
すなわち、対応注文抽出部306は、注文が全て約定待ちになる(S216、Yes)まで、適合注文の有無を対応注文記録部310の記録内容に基づき判定する(S218)。適合注文が有れば(S218、Yes)、対応注文記録部310から適合注文を抽出して(S220)、約定待ち注文記録部320に書き込み(S222)、抽出注文を対応注文記録部310から削除する(S224)。そして、注文が全て約定待ちになる(S216、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S228)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0162】
ただし、注文が全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなれば(S218、No)、約定待ちに至らなかった注文の部分については、対応注文記録部310に書き込む(S225)。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S228)、約定遂行部324により約定が遂行される。ただし、約定に至る注文がなければ、取引成立レートが決定されることは無い。
【0163】
ここで、約定待ちに至らなかった注文の部分の、対応注文記録部310への書き込み(S225)が、処理(1)と異なる。書き込まれた注文は、条件があうさらなる注文が来れば約定することになる。
【0164】
ここで、図29〜32を参照すると、いずれも買い指値注文の買い指値がオファーレート(120円10銭)以下である。よって、上記のような処理(2)が行われる。また、図33〜36を参照すると、いずれも売り指値注文の売り指値がビッドレート(120円00銭)以上である。よって、上記のような処理(2)が行われる。
【0165】
ここで、図29を参照すると、買い指値注文(買い指値:120円02銭、量:3レッグ)について、適合注文は、売り指値注文記録部314に記録されている売り指値注文(対応注文)の内、買い指値以下の売り指値を有するものである。しかし、適合注文は存在しない(S218、No)。よって、買い指値注文3レッグがそのまま残り、買い指値注文記録部312に記録される(S225)。なお、全く約定が成立しないため、取引レートは決定されない。第一の実施形態のように強制約定がなされないことに留意されたい。
【0166】
また、図32を参照すると、買い指値注文(買い指値:120円08銭、量:13レッグ)について、適合注文は、売り指値注文記録部314に記録されている売り指値注文(対応注文)の内、買い指値以下の売り指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、売り指値が低い方を優先して抽出する。よって、売り指値120円06銭、07銭、…の順に抽出する。また、売り指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。
【0167】
よって、売り指値注文は、売り指値120円06銭、量2レッグの注文、売り指値120円06銭、量1レッグの注文、売り指値120円07銭、量3レッグの注文、売り指値120円08銭、量1レッグの注文、売り指値120円08銭、量3レッグの注文、売り指値120円08銭、量1レッグの注文という順に抽出される(S220)。ただし、抽出された売り指値注文の量の総和=2+1+3+1+3+1=11レッグであり、注文13レッグが全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなってしまう(S218、No)。ここで、約定が残った量(=13−11=2レッグ)については、そのまま残り、買い指値注文記録部312に記録される(S225)。第一の実施形態のように強制約定がなされないことに留意されたい。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S228)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0168】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和を抽出注文の量の総和で割った加重平均を、十厘以下切り上げて求める。
【0169】
ここで、図33を参照すると、売り指値注文(売り指値:120円07銭、量:5レッグ)について、適合注文は、買い指値注文記録部312に記録されている買い指値注文(対応注文)の内、売り指値以上の買い指値を有するものである。しかし、適合注文は存在しない(S218、No)。よって、売り指値注文5レッグがそのまま残り、売り指値注文記録部312に記録される(S225)。なお、全く約定が成立しないため、取引レートは決定されない。第一の実施形態のように強制約定がなされないことに留意されたい。
【0170】
また、図36を参照すると、売り指値注文(売り指値:120円02銭、量:15レッグ)について、適合注文は、買い指値注文記録部312に記録されている買い指値注文(対応注文)の内、売り指値以上の買い指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、買い指値が高い方を優先して抽出する。よって、買い指値120円04銭、03銭、…の順に抽出する。また、売り指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。
【0171】
よって、買い指値注文は、買い指値120円04銭、量1レッグの注文、買い指値120円03銭、量3レッグの注文、買い指値120円03銭、量1レッグの注文、買い指値120円03銭、量2レッグの注文、買い指値120円02銭、量1レッグの注文、買い指値120円02銭、量4レッグの注文という順に抽出される(S220)。ただし、抽出された買い指値注文の量の総和=1+3+1+2+1+4=12レッグであり、注文15レッグが全て約定待ちになる前に、適合注文が無くなってしまう(S218、No)。ここで、約定が残った量(=15−12=3レッグ)については、そのまま残り、売り指値注文記録部314に記録される(S225)。第一の実施形態のように強制約定がなされないことに留意されたい。そして、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S228)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0172】
取引成立レートは、抽出注文の指値および量を乗じたものの総和を抽出注文の量の総和で割った加重平均を、十厘の位を切り捨てて求める。
【0173】
図31を参照すると、買い指値注文(買い指値:120円08銭、量:8レッグ)について、適合注文は、売り指値注文記録部314に記録されている売り指値注文(対応注文)の内、買い指値以下の売り指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、売り指値が低い方を優先して抽出する。よって、売り指値120円06銭、07銭、…の順に抽出する。また、売り指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。
【0174】
よって、売り指値注文は、売り指値120円06銭、量2レッグの注文、売り指値120円06銭、量1レッグの注文、売り指値120円07銭、量3レッグの注文、売り指値120円08銭、量1レッグの注文、売り指値120円08銭、量3レッグの注文、という順に抽出される(S220)。ただし、最後の3レッグの注文は1レッグだけ抽出される。1レッグだけ抽出すれば、2+1+3+1+1=8レッグ(買い指値注文の量)に達するからである。抽出された売り指値注文は、約定待ち注文記録部320に書き込まれ(S222)、対応注文記録部310から削除される(S224)。削除されたということを図31においては、注文のレッグ数の上に斜線(/)を引くことで表現している。注文5レッグが全て約定待ちになる(S216、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0175】
なお、図30も同様である。ただし、売り指値注文の内、部分約定するものが無い。
【0176】
図35を参照すると、売り指値注文(売り指値:120円02銭、量:11レッグ)について、適合注文は、買い指値注文記録部312に記録されている買い指値注文(対応注文)の内、売り指値以上の買い指値を有するものである。対応注文抽出部306は、適合注文の内、買い指値が高い方を優先して抽出する。よって、売り指値120円04銭、03銭、…の順に抽出する。また、買い指値が同じ適合注文の場合は、注文日時の早い方を優先して抽出する。よって、左側から順に抽出する。
【0177】
よって、買い指値注文は、買い指値120円04銭、量1レッグの注文、買い指値120円03銭、量3レッグの注文、買い指値120円03銭、量1レッグの注文、…、買い指値120円02銭、量4レッグの注文、という順に抽出される(S220)。ただし、最後の4レッグの注文は3レッグだけ抽出される。3レッグだけ抽出すれば、1+3+1+2+1+3=11レッグ(売り指値注文の量)に達するからである。抽出された買い指値注文は、約定待ち注文記録部320に書き込まれ(S222)、対応注文記録部310から削除される(S224)。削除されたということを図35においては、注文のレッグ数の上に斜線(/)を引くことで表現している。注文11レッグが全て約定待ちになる(S216、Yes)と、注文も約定待ち注文記録部320に書き込まれ、取引成立レート決定部322により取引成立レートが決定され(S28)、約定遂行部324により約定が遂行される。
【0178】
なお、図34も同様である。ただし、買い指値注文の内、部分約定するものが無い。
【0179】
第二の実施形態によれば、買い指値注文の買い指値と売り指値注文の売り指値とが一致していなくても、取引が成立するため、取引が容易に行える。
【0180】
第三の実施形態
第三の実施形態は、すでに対応注文記録部310に記録されている注文同士を強制的に約定させる点が、注文受理部302により受理された注文と対応注文記録部310に記録されている注文とを約定させる第一および第二の実施形態と異なる。
【0181】
図37は、第三の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。取引遂行システム1は、ユーザ端末10、インターネット20、取引遂行装置30を備える。以下、第一または第二の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
【0182】
ユーザ端末10は、情報表示部14を備えるが、指示入力部12を有さずともよい。インターネット20は、第一の実施形態と同様である。
【0183】
取引遂行装置30は、為替レート取得部304、強制約定判定部308、対応注文記録部310、強制約定対象注文記録部321、取引成立レート決定部(取引値決定手段)322、スリッページ決定部323、約定遂行部324を備える。
【0184】
為替レート取得部304、対応注文記録部310、約定遂行部324は第一または第二の実施形態と同様である。
【0185】
強制約定判定部308は、売り逆指値注文記録部318の記録内容に基づき、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する。売り逆指値注文時には、売り逆指値はビッドレート未満であるため、オファーレート未満であることが通常である。しかし、オファーレートが急激に減じた場合にこのようなことが生ずる。売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると判定した場合は、オファーレート以上の買い指値を有する買い指値注文を買い指値注文記録部312から読み出し、さらにオファーレート以上の売り逆指値を有する売り逆指値注文を売り逆指値注文記録部318から読み出す。このように読み出された買い指値注文および売り逆指値注文を強制約定対象注文として強制約定対象注文記録部321に出力する。
【0186】
また、強制約定判定部308は、買い逆指値注文記録部316の記録内容に基づき、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する。買い逆指値注文時には、買い逆指値はオファーレートを超えているため、ビッドレートを超えていることが通常である。しかし、ビッドレートが急激に上昇した場合にこのようなことが生ずる。買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると判定された場合は、ビッドレート以下の買い逆指値を有する買い逆指値注文を買い逆指値注文記録部316から読み出し、さらにビッドレート以下の売り指値を有する売り指値注文を売り指値注文記録部314から読み出す。このように読み出された買い逆指値注文および売り指値注文を強制約定対象注文として強制約定対象注文記録部321に出力する。
【0187】
なお、強制約定判定部308はビッドレートおよびオファーレートを為替レート取得部304から取得する。
【0188】
強制約定対象注文記録部321は、強制約定判定部308が出力した強制約定対象注文を記録する。
【0189】
スリッページ決定部323は、損益値と、オファーレートおよびビッドレートの平均レートとの差に基づき、スリッページを決定する。なお、売り逆指値注文についての取引レート=売り逆指値−スリッページ、買い逆指値注文についての取引レート=買い逆指値+スリッページ、である。逆指値を指定した注文は、価格が逆指値に到達してしまうと、注文量全部を約定してしまう必要がある。そこで、取引レートについては、逆指値よりも多少不利(利用者にとって)になっても、仕方ないものとされる。そこで、スリッページが存在する。以下、図38、39を参照して、スリッページの決定法について説明する。
【0190】
図38は、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有る場合のスリッページの決定法を説明するための図である。
【0191】
売り逆指値の最高値は120円49銭であり、旧ビッドレート(120円50銭)以下である。もちろん、旧オファーレート(120円55銭)以下である。このままではスリッページは発生しない。しかし、為替相場が急激に下降し、新オファーレートが120円46銭、新ビッドレートが120円40銭になったとする。すると、売り逆指値が新オファーレート以上である売り注文が有るので、新オファーレート以上の指値(逆指値)を有する注文が強制約定対象注文として強制約定対象注文記録部321に記録される。
【0192】
ここで、スリッページ決定部323は、損益値を決定する。損益値は、強制約定対象注文の向き(買い指値注文が正、売り逆指値注文が負)、指値から損益計算の基準値(オファーレートおよびビッドレートの平均レート)を減じたものおよび量を乗じたものの総和を強制約定対象注文における売り逆指値注文の量の総和で割ったものである。損益値は、取引遂行装置30の運営者の損益を示すものである。損益値が正であれば、運営者が利益を得る。損益値が負であれば、運営者が損失を蒙る。逆指値注文が損失の原因となるため、損失を蒙った場合は、逆指値注文を行った者に損失の補填を求めるという発想がスリッページを導出している。
【0193】
図38の場合、損益値=(Σ((買い指値−基準値)×買い指値注文の量)−Σ((売り逆指値−基準値)×売り逆指値注文の量))/売り逆指値注文の量の総和、となる。
【0194】
基準値=(120円46銭+120円40銭)/2=120円43銭である。
【0195】
Σ((買い指値−基準値)×買い指値注文の量)=(120.46−120.43)×1+(120.47−120.43)×(2+1+4)+…+(120.54−120.43)×(1+2)=2.73である。
【0196】
Σ((売り逆指値−基準値)×売り逆指値注文の量)=(120.46−120.43)×(7+2)+(120.47−120.43)×(3+3+2)+…+(120.49−120.43)×(5+2)=1.26である。
【0197】
売り逆指値注文の量の総和=(7+2)+(3+3+2)+…+(5+2)=29である。
【0198】
よって、損益値=(2.73−1.26)/29≒0.051である。
【0199】
ここで、
(p)損益値が0以上である場合
(q)損益値が負であるが、所定の第一閾値(−0.01)を超える場合
(r)損益値が負であるが、所定の第二閾値(−0.1)未満の場合
(s)損益値が負であるが、所定の第一閾値から第二閾値の範囲内の場合
では、スリッページの決定法が異なる。
【0200】
まず、スリッページの最大値を10銭(0.1円)、最小値を1銭(0.01円)とする。
【0201】
(p)損益値が0以上である場合は、スリッページを最小値0.01とする。図38に示すような例では、損益値が正であるため、スリッページを最小値0.01とする。
【0202】
(q)損益値が負であるが、所定の第一閾値(−0.01)を超える場合は、スリッページを最小値0.01とする。例えば、損益値=−0.008(>−0.01)の場合は、スリッページを最小値0.01とする。
【0203】
(r)損益値が負であるが、所定の第二閾値(−0.1)未満の場合は、スリッページを最大値0.1とする。例えば、損益値=−0.11(>−0.1)の場合は、スリッページを最大値0.1とする。
(s)損益値が負であるが、所定の第一閾値から第二閾値の範囲内の場合は、スリッページを1銭(0.01円)単位で決定する。例えば、損益値=−0.013の場合は、1銭未満を切り上げてスリッページを0.02とする。
【0204】
図39は、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有る場合のスリッページの決定法を説明するための図である。
【0205】
買い逆指値の最低値は120円46銭であり、旧オファーレート(120円45銭)を超えている。もちろん、旧ビッドレート(120円40銭)を超えている。このままではスリッページは発生しない。しかし、為替相場が急激に上昇し、新オファーレートが120円55銭、新ビッドレートが120円49銭になったとする。すると、買い逆指値が新ビッドレート以下である買い注文が有るので、新ビッドレート以下の指値(逆指値)を有する注文が強制約定対象注文として強制約定対象注文記録部321に記録される。
【0206】
ここで、スリッページ決定部323は、損益値を決定する。損益値は、強制約定対象注文の向き(買い逆指値注文が負、売り指値注文が正)、指値を損益計算の基準値(オファーレートおよびビッドレートの平均レート)から減じたものおよび量を乗じたものの総和を強制約定対象注文における買い逆指値注文の量の総和で割ったものである。
【0207】
図39の場合、損益値=(−Σ((基準値−買い逆指値)×買い逆指値注文の量)+Σ((基準値−売り指値)×売り指値注文の量))/買い逆指値注文の量の総和、となる。
【0208】
基準値=(120円55銭+120円49銭)/2=120円52銭である。
【0209】
Σ((基準値−買い逆指値)×買い逆指値注文の量)=(120.52−120.46)×(5+1+3)+(120.52−120.47)×(3+1+4)+(120.52−120.48)×(1+4)+(120.52−120.49)×(5+2)=1.35である。
【0210】
Σ((基準値−売り指値)×売り指値注文の量)=(120.52−120.41)×1+(120.52−120.42)×(2+1)+…+(120.52−120.49)×(1+1+3)=1.73である。
【0211】
買い逆指値注文の量の総和=(5+1+3)+(3+1+4)+(1+4)+(5+2)=29である。
【0212】
よって、損益値=(−1.35+1.73)/29≒0.013である。
【0213】
スリッページの決定法は、図38の場合と同様である。
【0214】
取引成立レート決定部(取引値決定手段)322は、強制約定の対象となった注文(強制約定対象注文記録部321に記録された注文)の取引レートを決定する。
【0215】
取引レートは、指値を指定した注文については、指値そのものである。逆指値を指定した注文については、売り逆指値注文についての取引レート=売り逆指値−スリッページ、買い逆指値注文についての取引レート=買い逆指値+スリッページである。
【0216】
次に、第三の実施形態の動作を図40のフローチャートを参照して説明する。
【0217】
まず、強制約定判定部308は、ビッドレートおよびオファーレートを為替レート取得部304から取得する。そして、売り逆指値注文記録部318の記録内容に基づき、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無および買い逆指値注文記録部316の記録内容に基づき、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する(S202)。
【0218】
売り逆指値(買い逆指値)がオファーレート以上(ビッドレート以下)である売り注文(買い注文)が無いならば(S302、No)、強制約定判定部308は、引き続き注文の判定(S302)を行う。
【0219】
売り逆指値(買い逆指値)がオファーレート以上(ビッドレート以下)である売り注文(買い注文)が有れば(S302、Yes)、オファーレート以上(ビッドレート以下)の指値あるいは逆指値の注文(強制約定対象注文)を対応注文記録部310から読み出して、強制約定対象注文記録部321に書き込む(S303)。
【0220】
そして、強制約定対象注文記録部321の記録内容に基づき、スリッページ決定部323が損益値を決定する(S306)。ここで、損益値が第一閾値(−0.01)を超える場合(正の場合も含む)、スリッページ決定部323はスリッページ=最小値0.01とする(S308a)。損益値が第一閾値(−0.01)〜第二閾値(−0.1)の場合、スリッページ決定部323はスリッページ=損益値(1銭単位)とする(S308b)。損益値が第二閾値(−0.1)未満の場合、スリッページ決定部323はスリッページ=最大値(−0.1)とする(S308c)。
【0221】
さらに、取引成立レート決定部322が、決定されたスリッページおよび強制約定対象注文記録部321の記録内容に基づき取引成立レートを決定する(S310)。そして、取引成立レートを利用して約定遂行部324により約定が遂行される。
【0222】
第三の実施形態によれば、売り逆指値がオファーレート以上である売り注文を引き受ける際に、オファーレート以上の買い指値を指定した買い注文をも強制約定対象注文として記録できる。よって、売り注文引き受けによる不利益を買い注文の引き受けによって軽減できる。
【0223】
さらに、第三の実施形態によれば、買い逆指値がビッドレート以下である買い注文を引き受ける際に、ビッドレート以下の売り指値を指定した売り注文をも強制約定対象注文として記録できる。よって、買い注文引き受けによる不利益を売り注文の引き受けによって軽減できる。
【0224】
しかも、第三の実施形態によれば、従来は、慣例により決定されたスリッページを、取引遂行装置30の運営者の損益に基づき決定できる。
【0225】
第四の実施形態
第四の実施形態は、対応注文記録部310に記録された注文の、取引遂行装置30の運営者による、任意の引受を行うものである。
【0226】
図41は、第四の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。取引遂行システム1は、ユーザ端末10、インターネット20、取引遂行装置30を備える。以下、第一または第二の実施形態と同様な部分は同一の番号を付して説明を省略する。
【0227】
ユーザ端末10は、情報表示部14を備えるが、注文指示部12を有さずともよい。インターネット20は、第一の実施形態と同様である。
【0228】
取引遂行装置30は、対応注文抽出部306、対応注文記録部310、約定待ち注文記録部320、取引成立レート決定部(取引値決定手段)322、約定遂行部324、反対注文受理部332を備える。
【0229】
反対注文受理部332は、運営者等が引き受けたい、対応注文記録部310に記録された注文と同量かつ反対の注文(反対注文という)を受理する。ただし、運営者等が引き受けたい注文の識別情報(例えば、ID番号)も受ける。
【0230】
例えば、対応注文記録部310の記録内容が、図30に示すようなものであったとする。ここで、買い指値=120円02銭の買い指値注文(量:4レッグ)の注文(引受対象注文という)を運営者が引き受けたいと欲したとする。この場合、反対注文受理部332は、反対注文(売り指値=120円02銭の売り指値注文(量:4レッグ))を受ける。しかも、引受対象注文の識別情報(例えば、ID番号)も受ける。
【0231】
例えば、対応注文記録部310の記録内容が、図34に示すようなものであったとする。ここで、売り指値=120円08銭の売り指値注文(量:3レッグ)の注文(引受対象注文という)を運営者が引き受けたいと欲したとする。この場合、反対注文受理部332は、反対注文(買い指値=120円08銭の買い指値注文(量:3レッグ))を受ける。しかも、引受対象注文の識別情報(例えば、ID番号)も受ける。
【0232】
対応注文抽出部306、対応注文記録部310、約定待ち注文記録部320、取引成立レート決定部(取引値決定手段)322、約定遂行部324は第一または第二の実施形態と同様である。
【0233】
ただし、対応注文抽出部306は、反対注文受理部332から引受対象注文の識別情報および反対注文を受ける。そして、引受対象注文の識別情報に基づき、対応注文記録部310から引受対象注文を読み出し、反対注文と共に約定待ち注文記録部320に書き込む。引受対象注文は、対応注文記録部310から削除しておく。
【0234】
例えば、対応注文記録部310の記録内容が、図30に示すようなものであったとする。引受対象注文が買い指値=120円02銭の買い指値注文(量:4レッグ)であったとする。対応注文抽出部306は、この引受対象注文を引受対象注文の識別情報を基に対応注文記録部310から読み出し、反対注文(売り指値=120円02銭の売り指値注文(量:4レッグ))と共に約定待ち注文記録部320に書き込む。引受対象注文は、対応注文記録部310から削除しておく。
【0235】
次に、第四の実施形態の動作を説明する。
【0236】
まず、反対注文受理部332が引受対象注文の識別情報および反対注文を受理する。そして、対応注文抽出部306が、引受対象注文の識別情報に基づき、対応注文記録部310から引受対象注文を読み出し、反対注文と共に約定待ち注文記録部320に書き込む。引受対象注文は、対応注文記録部310から削除しておく。取引成立レート決定部322は、取引成立レート=引受対象注文の指値とする。最後に、約定待ち注文記録部320の記録内容に基づき、約定遂行部324が約定の遂行を行う。
【0237】
第四の実施形態によれば、ある注文を運営者等が約定させたい場合に、反対注文を受理することにより、注文および反対注文約定を待ち注文記録手段に記録して、約定させることができる。
【0238】
第五の実施形態
第五の実施形態は、対応注文記録部310に記録された注文をキャンセルできるものである。なお、注文には識別情報が付されている。
【0239】
図42は、第五の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。第五の実施形態にかかる取引遂行装置30は、対応注文記録部310、キャンセル要求受理部342、キャンセル可否判定部344、キャンセル実行部346を備える。
【0240】
対応注文記録部310は第一または第二の実施形態と同様である。
【0241】
キャンセル要求受理部342は、注文をキャンセルするキャンセル要求であって、識別情報および量を特定したものを受理する。
【0242】
キャンセル可否判定部344は、キャンセル要求における識別情報および量が、対応注文記録部310に記録された注文の識別情報および量と一致するか否かを判定する。注文は部分約定している場合もあるため、量についても判定する。
【0243】
キャンセル実行部346は、キャンセル要求における識別情報および量が、対応注文記録部310に記録された注文の識別情報および量と一致する場合に、注文を対応注文記録部310から削除する。
【0244】
次に、第五の実施形態の動作を説明する。
【0245】
まず、注文をキャンセルするキャンセル要求であって、識別情報および量を特定したものがキャンセル要求受理部342により受理される。すると、キャンセル可否判定部344は、対応注文記録部310の記録内容を読み出し、キャンセル要求における識別情報および量と一致するもが有るか否かを判定する。無ければ、キャンセルはできない。有れば、キャンセル実行部346にキャンセル実行を指示する。指示を受けると、キャンセル実行部346は、キャンセル要求にかかる注文を対応注文記録部310から削除する。
【0246】
第五の実施形態によれば、キャンセルできない注文(すでに約定して対応注文記録部310から削除されている注文、部分約定している注文など)をキャンセルするような要求があっても、キャンセルできる注文のみをキャンセルすることができる。
【0247】
なお、上記の実施形態において、CPU、ハードディスク、メディア(フロッピーディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装置に、上記の各部分を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、取引遂行装置30を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】指値注文記録部312の記録内容の一例を示す図である。
【図3】売り指値注文記録部314の記録内容の一例を示す図である。
【図4】第一の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】買い指値注文時の処理を示す図である(売り指値注文に部分約定有り)。
【図6】買い指値注文時の処理を示す図である(売り指値注文に部分約定無し)。
【図7】買い指値注文時の処理を示す図である(買い指値注文量に適合注文の量の総和が達しない)。
【図8】買い指値注文時の処理を示す図である(買い指値<ビッドレート)。
【図9】売り指値注文時の処理を示す図である(買い指値注文に部分約定有り)。
【図10】売り指値注文時の処理を示す図である(買い指値注文に部分約定無し)。
【図11】売り指値注文時の処理を示す図である(売り指値注文量に適合注文の量の総和が達しない)。
【図12】売り指値注文時の処理を示す図である(売り指値>オファーレート)。
【図13】第二の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】買い逆指値注文記録部316の記録内容の一例を示す図である。
【図15】売り逆指値注文記録部318の記録内容の一例を示す図である。
【図16】第二の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図17】第二の実施形態の動作の内の処理(1)の手順を示すフローチャートである。
【図18】第二の実施形態の動作の内の処理(2)の手順を示すフローチャートである。
【図19】買い指値がオファーレートを超えている場合の処理を示す図である。
【図20】売り指値がビッドレート未満である場合の処理を示す図である。
【図21】売り逆指値がビッドレート以上である場合の処理を示す図である。
【図22】買い逆指値がオファーレート以下である場合の処理を示す図である。
【図23】買い指値がオファーレートである場合の処理を示す図である(売り指値注文に部分約定有り)。
【図24】買い指値がオファーレートである場合の処理を示す図である(売り指値注文に部分約定無し)。
【図25】買い指値がオファーレートである場合の処理を示す図である(買い指値注文量に適合注文の量の総和が達しない))。
【図26】売り指値がビッドレートである場合の処理を示す図である(買い指値注文に部分約定有り)。
【図27】売り指値がビッドレートである場合の処理を示す図である(買い指値注文に部分約定無し)。
【図28】売り指値がビッドレートである場合の処理を示す図である(売り指値注文量に適合注文の量の総和が達しない)。
【図29】買い指値がオファーレート以下である場合の処理を示す図である(全く約定せず)。
【図30】買い指値がオファーレート以下である場合の処理を示す図である(売り指値注文に部分約定無し)。
【図31】買い指値がオファーレート以下である場合の処理を示す図である(売り指値注文に部分約定有り)。
【図32】買い指値がオファーレート以下である場合の処理を示す図である(買い指値注文が部分的に残る)。
【図33】売り指値がビッドレート以上である場合の処理を示す図である(全く約定せず)。
【図34】売り指値がビッドレート以上である場合の処理を示す図である(買い指値注文に部分約定無し)。
【図35】売り指値がビッドレート以上である場合の処理を示す図である(買い指値注文に部分約定有り)。
【図36】売り指値がビッドレート以上である場合の処理を示す図である(売り指値注文が部分的に残る)。
【図37】第三の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。
【図38】売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有る場合のスリッページの決定法を説明するための図である。
【図39】買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有る場合のスリッページの決定法を説明するための図である。
【図40】第三の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図41】第四の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。
【図42】第五の実施形態にかかる取引遂行装置30が利用される取引遂行システム1の構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 取引遂行システム
10 ユーザ端末
12 注文指示部
14 情報表示部
20 インターネット
30 取引遂行装置
302 注文受理部
304 為替レート取得部
306 対応注文抽出部
308 強制約定判定部
310 対応注文記録部
312 買い指値注文記録部
314 売り指値注文記録部
316 買い逆指値注文記録部
318 売り逆指値注文記録部
320 約定待ち注文記録部
321 強制約定対象注文記録部
322 取引成立レート決定部
323 スリッページ決定部
324 約定遂行部
332 反対注文受理部
342 キャンセル要求受理部
344 キャンセル可否判定部
346 キャンセル実行部

Claims (51)

  1. 指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理手段と、
    前記注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録手段と、
    前記対応注文において前記注文に適合する適合注文を、前記適合注文の量の総和が前記注文の量に達するまで、前記対応注文記録手段から抽出する対応注文抽出手段と、
    を備えた取引遂行装置。
  2. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文は、買い指値を指定した買い注文であり、
    前記対応注文は、売り指値を指定した売り注文であり、
    前記適合注文は、前記買い指値以下の売り指値を有する前記売り注文である、
    取引遂行装置。
  3. 請求項2に記載の取引遂行装置であって、
    前記対応注文抽出手段は、前記売り指値が低い方を優先して、前記適合注文を抽出する、
    取引遂行装置。
  4. 請求項3に記載の取引遂行装置であって、
    前記対応注文抽出手段は、前記売り指値が同じ場合は、注文日時の早い方を優先して、前記適合注文を抽出する、
    取引遂行装置。
  5. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文は、売り指値を指定した売り注文であり、
    前記対応注文は、買い指値を指定した買い注文であり、
    前記適合注文は、前記売り指値以上の買い指値を有する前記売り注文である、
    取引遂行装置。
  6. 請求項5に記載の取引遂行装置であって、
    前記対応注文抽出手段は、前記買い指値が高い方を優先して、前記適合注文を抽出する、
    取引遂行装置。
  7. 請求項6に記載の取引遂行装置であって、
    前記対応注文抽出手段は、前記買い指値が同じ場合は、注文日時の早い方を優先して、前記適合注文を抽出する、
    取引遂行装置。
  8. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文の指値および量を乗じたものの総和を前記抽出注文の量の総和で割った加重平均に基づき取引値を決定する取引値決定手段、
    を備えた取引遂行装置。
  9. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文受理手段は、買い指値がビッドレート未満である買い注文を受理しない、
    取引遂行装置。
  10. 請求項9に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    買い注文が前記注文受理手段により受理された後、前記対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、買い指値がビッドレート未満になった場合は、前記約定待ち注文記録手段には前記抽出注文が記録されない、
    取引遂行装置。
  11. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文受理手段は、売り指値がオファーレートを超える売り注文を受理しない、
    取引遂行装置。
  12. 請求項11に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    売り注文が前記注文受理手段により受理された後、前記対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、売り指値がオファーレートを超えた場合は、前記約定待ち注文記録手段には前記抽出注文が記録されない、
    取引遂行装置。
  13. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文受理手段は、買い指値がオファーレートを超える買い注文を受理しない、
    取引遂行装置。
  14. 請求項13に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    買い注文が前記注文受理手段により受理された後、前記対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、買い指値がオファーレートを超えた場合は、前記約定待ち注文記録手段には前記抽出注文が記録されない、
    取引遂行装置。
  15. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文受理手段は、売り指値がビッドレート未満となる売り注文を受理しない、
    取引遂行装置。
  16. 請求項15に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    売り注文が前記注文受理手段により受理された後、前記対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、売り指値がビッドレート未満となった場合は、前記約定待ち注文記録手段には前記抽出注文が記録されない、
    取引遂行装置。
  17. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文受理手段は、買い逆指値がオファーレート以下となる買い注文を受理しない、
    取引遂行装置。
  18. 請求項17に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    買い注文が前記注文受理手段により受理された後、前記対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、買い逆指値がオファーレート以下となった場合は、前記約定待ち注文記録手段には前記抽出注文が記録されない、
    取引遂行装置。
  19. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文受理手段は、売り逆指値がビッドレート以上となる売り注文を受理しない、
    取引遂行装置。
  20. 請求項19に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    売り注文が前記注文受理手段により受理された後、前記対応注文抽出手段による適合注文の抽出開始時に、売り逆指値がビッドレート以上となった場合は、前記約定待ち注文記録手段には前記抽出注文が記録されない、
    取引遂行装置。
  21. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    前記適合注文の全ての量の総和が前記注文の量に達しない場合は、前記約定待ち注文記録手段に、前記注文と前記適合注文の全てとが記録される、
    取引遂行装置。
  22. 請求項21に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文が、買い指値とオファーレートとが等しい買い注文である、
    取引遂行装置。
  23. 請求項21に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文が、売り指値とビッドレートとが等しい売り注文である、
    取引遂行装置。
  24. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文の指値および量を乗じたものの総和S1に、前記注文から前記抽出注文の量の総和を減じたものに前記注文の指値を乗じたものS2を加えて得られたS1+S2を前記注文の量で割った加重平均に基づき取引値を決定する取引値決定手段、
    を備えた取引遂行装置。
  25. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文と、前記対応注文抽出手段により前記対応注文記録手段から抽出された抽出注文とを記録する約定待ち注文記録手段を備え、
    前記適合注文の全ての量の総和が前記注文の量に達しない場合は、前記約定待ち注文記録手段に、前記適合注文の全ての量の総和に対応する前記注文の部分と前記適合注文の全てとが記録される、
    取引遂行装置。
  26. 請求項1に記載の取引遂行装置であって、
    前記適合注文の全ての量の総和が前記注文の量に達しない場合は、前記適合注文の指値および量を乗じたものの総和を前記適合注文の量の総和で割った加重平均に基づき取引値を決定する取引値決定手段、
    を備えた取引遂行装置。
  27. 買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録手段と、
    売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録手段と、
    前記売り逆指値注文記録手段の記録内容に基づき、前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定手段と、
    前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると前記強制約定判定手段により判定された場合は、前記オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録手段と、
    を備えた取引遂行装置。
  28. 請求項27に記載の取引遂行装置であって、
    前記強制約定対象注文の向き(買い注文が正、売り注文が負)、指値あるいは逆指値から損益計算の基準値を減じたものおよび量を乗じたものの総和を前記強制約定対象注文における売り逆指値を指定した売り注文の量の総和で割った損益値に基づき、スリッページを決定するスリッページ決定手段と、
    前記強制約定対象注文の売り逆指値から前記スリッページを減じたものを取引値とする取引値決定手段と、
    を備えた取引遂行装置。
  29. 買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録手段と、
    売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録手段と、
    前記買い逆指値注文記録手段の記録内容に基づき、前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定手段と、
    前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると前記強制約定判定手段により判定された場合は、前記ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録手段と、
    を備えた取引遂行装置。
  30. 請求項29に記載の取引遂行装置であって、
    前記強制約定対象注文の向き(買い注文が負、売り注文が正)、指値あるいは逆指値を損益計算の基準値から減じたものおよび量を乗じたものの総和を前記強制約定対象注文における買い逆指値を指定した買い注文の量の総和で割った損益値に基づき、スリッページを決定するスリッページ決定手段と、
    前記強制約定対象注文の買い逆指値に前記スリッページを加えたものを取引値とする取引値決定手段と、
    を備えた取引遂行装置。
  31. 請求項28または30に記載の取引遂行装置であって、
    前記スリッページには既定の最小値があり、
    前記スリッページ決定手段は、前記損益値が0以上である場合は、前記スリッページを前記最小値とする、
    取引遂行装置。
  32. 請求項28または30に記載の取引遂行装置であって、
    前記スリッページには既定の最小値があり、
    前記スリッページ決定手段は、前記損益値が負であって、所定の第一閾値を超える場合は、前記スリッページを前記最小値とする、
    取引遂行装置。
  33. 請求項28または30に記載の取引遂行装置であって、
    前記スリッページには既定の最大値があり、
    前記スリッページ決定手段は、前記損益値が負であって、所定の第二閾値未満である場合は、前記スリッページを前記最大値とする、
    取引遂行装置。
  34. 指値を指定した注文を記録する注文記録手段と、
    前記注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理手段と、
    前記注文および前記反対注文を記録する約定待ち注文記録手段と、
    を備えた取引遂行装置。
  35. 請求項34に記載の取引遂行装置であって、
    前記注文が買い注文の場合は、前記反対注文は売り注文であり、
    前記注文が売り注文の場合は、前記反対注文は買い注文である、
    取引遂行装置。
  36. 識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録手段と、
    前記注文をキャンセルするキャンセル要求であって、前記識別情報および前記量を特定したものを受理するキャンセル要求受理手段と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録手段に記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定手段と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録手段に記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致する場合に、前記注文を前記注文記録手段から削除するキャンセル実行手段と、
    を備えた取引遂行装置。
  37. 指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理工程と、
    前記注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録工程と、
    前記対応注文において前記注文に適合する適合注文を、前記適合注文の量の総和が前記注文の量に達するまで、前記対応注文記録工程における記録内容から抽出する対応注文抽出工程と、
    を備えた取引遂行方法。
  38. 買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録工程と、
    売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録工程と、
    前記売り逆指値注文記録工程における記録内容に基づき、前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定工程と、
    前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると前記強制約定判定工程により判定された場合は、前記オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録工程と、
    を備えた取引遂行方法。
  39. 買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録工程と、
    売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録工程と、
    前記買い逆指値注文記録工程における記録内容に基づき、前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定工程と、
    前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると前記強制約定判定工程により判定された場合は、前記ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録工程と、
    を備えた取引遂行方法。
  40. 指値を指定した注文を記録する注文記録工程と、
    前記注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理工程と、
    前記注文および前記反対注文を記録する約定待ち注文記録工程と、
    を備えた取引遂行方法。
  41. 識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録工程と、
    前記注文をキャンセルするキャンセル要求であって、前記識別情報および前記量を特定したものを受理するキャンセル要求受理工程と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録工程において記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定工程と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録工程において記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致する場合に、前記注文を前記注文記録工程における記録内容から削除するキャンセル実行工程と、
    を備えた取引遂行方法。
  42. 指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理処理と、
    前記注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録処理と、
    前記対応注文において前記注文に適合する適合注文を、前記適合注文の量の総和が前記注文の量に達するまで、前記対応注文記録処理における記録内容から抽出する対応注文抽出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  43. 買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録処理と、
    売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録処理と、
    前記売り逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定処理と、
    前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると前記強制約定判定処理により判定された場合は、前記オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  44. 買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録処理と、
    売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録処理と、
    前記買い逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定処理と、
    前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると前記強制約定判定処理により判定された場合は、前記ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  45. 指値を指定した注文を記録する注文記録処理と、
    前記注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理処理と、
    前記注文および前記反対注文を記録する約定待ち注文記録処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  46. 識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録処理と、
    前記注文をキャンセルするキャンセル要求であって、前記識別情報および前記量を特定したものを受理するキャンセル要求受理処理と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録処理において記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定処理と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録処理において記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致する場合に、前記注文を前記注文記録処理における記録内容から削除するキャンセル実行処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  47. 指値あるいは逆指値を指定した注文を受理する注文受理処理と、
    前記注文に対応した対応注文を記録する対応注文記録処理と、
    前記対応注文において前記注文に適合する適合注文を、前記適合注文の量の総和が前記注文の量に達するまで、前記対応注文記録処理における記録内容から抽出する対応注文抽出処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  48. 買い指値を指定した買い注文を記録する買い指値注文記録処理と、
    売り逆指値を指定した売り注文を記録する売り逆指値注文記録処理と、
    前記売り逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文の有無を判定する強制約定判定処理と、
    前記売り逆指値がオファーレート以上である売り注文が有ると前記強制約定判定処理により判定された場合は、前記オファーレート以上の買い指値あるいは売り逆指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  49. 買い逆指値を指定した買い注文を記録する買い逆指値注文記録処理と、
    売り指値を指定した売り注文を記録する売り指値注文記録処理と、
    前記買い逆指値注文記録処理における記録内容に基づき、前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文の有無を判定する強制約定判定処理と、
    前記買い逆指値がビッドレート以下である買い注文が有ると前記強制約定判定処理により判定された場合は、前記ビッドレート以下の買い逆指値あるいは売り指値を有する強制約定対象注文を記録する強制約定対象注文記録処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  50. 指値を指定した注文を記録する注文記録処理と、
    前記注文と同量かつ反対の反対注文を受理する反対注文受理処理と、
    前記注文および前記反対注文を記録する約定待ち注文記録処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
  51. 識別情報および量を指定した注文を記録する注文記録処理と、
    前記注文をキャンセルするキャンセル要求であって、前記識別情報および前記量を特定したものを受理するキャンセル要求受理処理と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録処理において記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致するか否かを判定するキャンセル可否判定処理と、
    前記キャンセル要求における前記識別情報および前記量が、前記注文記録処理において記録された前記注文の前記識別情報および前記量と一致する場合に、前記注文を前記注文記録処理における記録内容から削除するキャンセル実行処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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