JP2004302745A - 注文受理方法、サーバシステムおよびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】注文の直前まで利用者の意志決定の自由を確保しながらも、意思決定から注文受理までの時間を節約できる注文受理方法を提供する。
【達成手段】発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に受け取るステップS13aと、これらを関連づけて、注文候補レコードT13として記憶装置に登録するステップS13aと、該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成するステップS13aと、該注文候補キーを含む情報を、該発注候補者に引き渡すステップS13eと、注文する旨の情報を受け取るステップS17bと、該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして記憶装置において対応する注文候補レコードを一義的に決定するステップS17dと、該決定した注文候補レコードに含まれる情報により注文を発注処理するステップS17jと、を含む。
【選択図】 図13
【達成手段】発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に受け取るステップS13aと、これらを関連づけて、注文候補レコードT13として記憶装置に登録するステップS13aと、該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成するステップS13aと、該注文候補キーを含む情報を、該発注候補者に引き渡すステップS13eと、注文する旨の情報を受け取るステップS17bと、該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして記憶装置において対応する注文候補レコードを一義的に決定するステップS17dと、該決定した注文候補レコードに含まれる情報により注文を発注処理するステップS17jと、を含む。
【選択図】 図13
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶装置および演算装置に関連づけられた一つまたは複数のコンピュータを用いて、発注候補者から、一つまたは複数の注文を受注候補者が受理する方法に関する。例えば、株式など価格変動する対象についての売買注文をオープンネットワークを介して受理する方法に関する。また、このためのサーバシステムおよびコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オンライントレードシステムで利用者が株式を売買する場合、証券会社などがその売買注文を受理するまでには、その売買に必要な多くの情報を、その利用者に入力してもらう必要がある。一方、株価は時々刻々と変化するため、利用者が株価情報などを参考に売買の意思決定をしてから注文が受理されるまでの時間を短縮することが重要である。
【0003】
売買対象となる証券に関する情報の入力を減少し簡便化できる証券売買方法の技術に関しては、下記特許文献1、2に例示されている。
【特許文献1】
特開2002−169962号公報
【特許文献2】
特願2002−175414号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、注文の直前まで利用者の意志決定の自由を確保しながらも、意思決定から注文受理までの時間を節約できる注文受理方法、このためのサーバシステム、及びコンピュータプログラムを提供することを主な目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】
本発明は、かかる課題を達成するためのものであり、記憶装置および演算装置に関連づけられたコンピュータ(11、12、13、14)を用いて、発注候補者(2)から、一つまたは複数の注文を受注候補者(1)が受理する方法であって、発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に前記コンピュータが受け取る情報受取ステップ(S13a)と、該個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と関連づけて、注文候補レコード(T13)として前記記憶装置に前記コンピュータが登録する登録ステップ(S13a)と、該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを前記コンピュータが生成する生成ステップ(S13a)と、該注文候補キーを含む情報を、前記コンピュータが該発注候補者に引き渡す引渡ステップ(S13e)と、該発注候補者からの注文する旨の情報を前記コンピュータが受理する注文受取ステップ(S17b)と、該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして、前記記憶装置において対応する注文候補レコードを前記コンピュータが一義的に決定する決定ステップ(S17d)と、該一義的に決定した注文候補レコードに含まれる情報により前記コンピュータが注文を取引所は発注処理する処理ステップ(S17j)と、を含むことを特徴とする。
【0006】
これにより、まず、利用者による意思決定から証券会社などによる注文の受理(したがって売買注文の処理)までの時間が短縮される。すなわち、発注者は、あらかじめ受け取って保存してある「注文候補キー」の「コピー」を、意思決定後に「注文する旨の情報」としてオンライントレードシステムに受け取らせるだけで、注文を受理させることができる。なお、典型的な実施形態では、「注文する旨の情報」の受理には発注者の認証手続を伴わないため、例えば、発注者の確認のため注文最終確認画面で発注者に固有の4桁程度のパスワードを入力させることもできる。この場合でも、意思決定後に、「売買の成立に必要な」市場、銘柄、数量、もしくは価格といった情報の入力を利用者(発注候補者)が改めて行う必要がないため、受理までの時間が顕著に節約されることとなり、結局、時々刻々と変化する株価等に対して、意思決定の自由を残しながらも迅速に対応することが可能となる。
【0007】
なお、「個々の注文候補に関連する情報」は、同一銘柄に対して異なる指値とそれぞれの数量を指定することができ、また異なる銘柄を指定することもできるため、これらを迅速に同時注文することが可能となる。また、異なる指値や銘柄を別個の「注文候補に関連する情報」として登録した場合にも、複数の「注文候補キー」を連続して受理させればよいので、やはりほぼ同時に注文することが可能となる。
【0008】
また、同一銘柄に対して、異なる指値や数量を指定する複数の「注文候補に関連する情報」を登録することが可能なので、現在の株価情報に対応した注文候補をそれらの中から選択して、対応する「注文候補キー」を受理させることにより、現在の株価等に対応した柔軟な戦術を行使することができる。例えば、「注文候補1:A株100円売」、「注文候補2:A株110円売」、「注文候補3:A株120円売」、という3つの注文候補(に関連する情報)を登録(注文候補レコードとして記憶)してそれぞれについて引渡ステップ(S13e)までを完了しておき、A株の値が100円から110円へと上がりだしたところで登録した注文候補2に対応する注文候補キーを受理させる、ということが可能である。
【0009】
また、「注文候補に関連する情報」の入力時には十分な時間が得られるので、上述の複数指値および/または複数銘柄の同時もしくは別個登録のほかにも、より複雑な戦術(ポリシー)や戦略(ポートフォリオ)を反映した注文内容を設計し登録することが可能になる。例えば、計算機による自動算出機能を利用する場合、この機能を指定して、戦略的な資金配分を行うために必要であった買付け時の手計算を省略することなどができる。具体的には、第一に、(最大)株式数量と買値だけを指定しておき、残高(資金)不足の場合には、購入範囲の株式数量を自動算出して注文するようにすることができる(以降、「数量指定」と呼ぶ)。第二に、買付け金額と買値を指定しておき、買付け金額を買値で割り算することにより株式数量を自動算出して注文するようにすることができる(以降、「金額指定」と呼ぶ。なお、単元株未満は切り捨てることもできる)。第三に、残高(資金)に占める割合と買値を指定しておき、残高×割合/買値によって株式数量を自動算出して注文するようにすることができる(以降、「割合指定」と呼ぶ。なお、単元株未満は切り捨てることもできる)。
【0010】
なお、発注候補者識別情報と組み合わせることにより該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成する場合は、通常の利用者認証後にセッションをキープしたまま注文の完了までを行う場合(すなわち注文候補レコードの区別のために別途の発注候補者識別情報が必要でない場合)に該当し、この場合には、注文受取ステップでは発注候補者識別情報を含ま「ない」注文する旨の情報を受け取ることもできる。また、そもそも注文候補レコードに関連づけられた発注候補者識別情報をコンピュータプログラムでルックアップする手順を惜しまない実装法では、いずれの場合においても、発注候補者識別情報を含ま「ない」注文する旨の情報を受け取ることができる。
【0011】
なお、記憶装置、演算装置、およびこの方法におけるそれぞれのステップの実施には、例えば、市販のルータ、LAN製品、ワークステーション(PC)、Webサーバソフトウエア、JAVA(登録商標)やC言語や各種スクリプト言語により記載したWebアプリケーション(ライブラリ)ソフトウエア、ファイヤーウォールソフトウエア、ワンタイムパスワードを生成できる認証ライブラリソフトウエア、暗号ライブラリソフトウエア、市販のDBMSソフトウエア、および、これらのインターフェースを含む周知の統合型ミドルウエアなどを適宜利用することができる。
【0012】
さらに、前記引渡しステップ(S13e)において、前記注文候補キーを含む情報に、当該注文を前記コンピュータが受理するためのアドレスを加えることが有利である。
【0013】
これにより、利用者は注文を行う相手サイトの(インターネット)アドレス等を指定する手間が省け、また相手サイトのアドレス等を間違えることを防止することができる。
【0014】
また、前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡し(S13e)は、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を前記発注候補者のメールアドレスに送付する形式で行ってもよい。ここで該所定のプロトコルはHTTPとしてもよい。
【0015】
現在の多くのメールソフトは、メールのヘッダに記載されたタグ(「Content−type:text/html」など)によりHTML形式のメール本文を受信、表示できるようになっており、利用者は、意思決定をした注文に該当するリンク(例えば、「<A HREF=“http://www.××××.co.jp/HomeTrade/%E3%82%AB%E3%83%A0”>0121:○○証券:買付:1000株:指値16500</A>」など)をクリックするだけで、○○証券の株式1000株を指値16500円で買う(証券会社等に受理させる)ことができる。
【0016】
また、前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡しは、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を、前記発注候補者の端末装置のブラウザが管理するブックマークに登録する形式で行ってもよい。
【0017】
これにより、InternetExplorer(登録商標)などWebブラウザのブックマークに登録することが可能になり、利用者は、参照している株価情報等のページから、契約しているオンライントレードのホームページにいちいち移動することなく、注文を出すことが可能となる。
【0018】
この場合、例えば、HTTP形式の前記命令文を前記発注候補者の端末装置のHTTPブラウザが管理するブックマークに登録するクライアントサイドスクリプトを、当該受注候補者のHTTPサーバに正規の認証を経てアクセスしているHTTPブラウザのIPアドレスへHTTP配信することにより、前記ブックマークに登録を行わせてもよい。
【0019】
これにより、利用者は、前記命令文(引数付URLなど)に対応するタイトル(例えば、「0121:○○証券:買付:1000株:指値16500」)を覚書としてブックマークテーブルに入力する必要がなくなる。
【0020】
なお、クライアントサイドスクリプトとしてはJavaScriptを採用してもよく、この場合、上記の命令文(「http://www.××××.co.jp/HomeTrade/%E3%82%AB%E3%83%A0」)は、例えば、以下のクライアントサイドスクリプトを利用者のWebブラウザで実行させることにより登録することができる。
<SCRIPT LANGUAGE=“JavaScript”>
<!――
if((navigator.appVersion.indexOF(“MSIE”)>0)&&(parseInt(navigator.appVersion)>=4)){
var url=“http://www.××××.co.jp/HomeTrade/%E3%82%AB%E3%83%A0”
var title=“0121:○○証券:買付:1000株:指値16500”
document.write(“<INPUT TYPE=‘button’VALUE=‘実行’ onClick=‘window.external.AddFavorite(url,title);’>”);}
//――>
</SCRIPT>
【0021】
この方法においては、さらに、識別した発注候補者の端末装置に、該発注候補者に関連する既に登録された注文候補レコードの集合を前記コンピュータが表示させる表示ステップ(S13b)と、該注文候補レコード集合の部分集合を選択する情報を前記コンピュータが受け取る選択ステップ(S13c)とを含み、かつ、前記引渡ステップ(S13e)において、該選択ステップ(S13c)で選択された部分集合の要素注文候補レコードの各々について、前記注文候補キーを含む情報を、該識別した発注候補者の端末装置に送付して引き渡してもよい。
【0022】
これにより、利用者は、一度入力した注文候補情報を再利用することができる。また、利用者は、時期がくるまで、とりあえずたくさんの売買アイディア等を蓄積(登録)しておき、時期がきたときもしくはその直前に、迅速に注文できる状態(注文候補キーを所持した状態)を手軽にスタンバイすることができる。
【0023】
なお、注文候補レコードの表示ステップおよび選択ステップは、例えば注文候補レコードを関係データベース形式で記憶するDBMSと連携させたWebシステム(HTML、JAVAScript(登録商標)、およびHTTP)により実現してもよい。例えば、表示はHTMLのTABLEタグを用いて行うことができ、選択はFORMのチェックボタンを検出することにより行うことができる。
【0024】
また、前記引渡ステップ(S13e)において、前記注文候補キーを含む情報が、注文候補キーと認証情報とを所定の形式で含んで(S13d)おり、かつ、前記注文受取ステップ(S17b)において、前記注文する旨の情報から該所定の形式に基づき該認証情報を抽出して注文受取り時のアクセス認証を行ってもよい。
【0025】
これにより、注文候補キーを含む情報を受信した際に、発注候補者の認証を行い、不正な取引等を未然に防止することができる。
【0026】
また、前記注文候補に関連する情報は、株式など価格変動する対象についての売買注文に関する情報であり、かつ、売買種別、銘柄指定情報、市場指定情報、数量、価格、残高に占める買付けの割合、またはこれらの組み合わせを含む、ことが有利である。
【0027】
こういった情報を扱う場合には、入力に時間がかかる一方、特に意思決定から注文受理までの迅速性が要求されるからである。
【0028】
本発明はまた、記憶装置および演算装置に関連づけられたコンピュータ(11、12、13、14)を用いて、発注候補者(2)から、一つまたは複数の注文を受注候補者が受理するサーバシステム(1)であって、発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に受け取る情報受取手段(11、S14b)と、該個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と関連づけて、注文候補レコード(T13)として前記記憶装置に登録する登録手段(13、S14i)と、該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成する生成手段(13、S13a)と、該注文候補キーを含む情報を、該発注候補者に引き渡す引渡手段(11、S15h、S15k、S16h)と、該発注候補者からの注文する旨の情報を受理する注文受取手段(11、S16k、S17b、S18b)と、該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして、前記記憶装置において対応する注文候補レコードを一義的に決定する決定手段(13、S16k、S17d,S18d)と、該一義的に決定した注文候補レコードに含まれる情報により注文を取引所(4)へ発注処理する注文処理手段(14、S16q、S17j、S18j)と、を含むサーバシステムを提供する。
【0029】
このサーバシステム(1)は、さらに、識別した発注候補者の端末装置に、該発注候補者に関連する既に登録された注文候補レコードの集合を表示させる表示手段(11、S13b、S15b、G08)と、該注文候補レコード集合の部分集合を選択する情報を受け取る選択手段(11、G08、S15g)と、を含み、前記引渡手段(11、S15h、S15k)において、該選択ステップで選択された部分集合の要素注文候補レコードの各々について、前記注文候補キーを含む情報を、該識別した発注候補者の端末装置に送付して引き渡してもよい。
【0030】
また、前記引渡手段(11、S15h、S15k)において、前記注文候補キーを含む情報が、注文候補キーと認証情報とを所定の形式で含んでおり、前記注文受取手段(11、S17b、S18b)において、前記注文する旨の情報から該所定の形式に基づき該認証情報を抽出して注文受取り時のアクセス認証(S17b、S18b)を行ってもよい。
【0031】
さらに、本発明のサーバシステム(1)は、前記注文候補キーを含む情報を所定の方式で暗号化する暗号化手段(S13dの一部)と、前記注文する旨の情報を該所定の方式に基づき復号化する復号化手段(S17b、S18bの一部)とを含む、ことが有利である。
【0032】
また、前記注文候補キーを含む情報に、当該注文を受理するアドレスを加えるアドレス追加手段(S13dの一部)をさらに含んでもよい。
【0033】
本発明はまた、コンピュータの一部または全部を、かかる手段としてまたかかるサーバシステムとして動作させるコンピュータプログラムを提供する。かかるコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0035】
図1は、本発明によるオンライントレードシステム1の基本的な構成を示す概略図である。オンライントレードシステム1は、顧客(投資家)2とインターネット3を介してやりとりを行い、顧客2からの要求に応じて株式の売買注文を取引所4に発注する。売り買い等の市場に対する注文は取引所4に対して行われ、取引所4からは出来データとして注文の結果が返されるとともに、株価データ、市況データなどマーケットデータそのものの情報も随時提供される。
【0036】
オンライントレードシステム1の内部には、一般的なWebサーバ(モジュール)11、本トレードシステムに特化したアプリケーション(AP)サーバ(モジュール)12、データベース(DB)サーバ(モジュール)13、取引所4とのトランザクションを担当するホスト(HOST)コンピュータ(モジュール)14、および、内部の情報処理や顧客への情報提供を行うための情報系APサーバ(モジュール)15が配備されており、これらはLANおよびプライベートネットワークにより接続されている。また、外部(インターネット3)と直接やりとりも行うWebサーバ11については、そのポート側に一般的なファイアウォール(FIREWALL)16が設けられており各種のネットワーク攻撃に対応できるようになっている。
【0037】
Webサーバ11(示していないが複数台によって負荷分散を行っている)は、顧客(顧客端末)2との唯一のインターフェースとなっており、顧客からの入力をオンラインシステム内の各種サーバに伝えてデータとして記録するとともに、必要なデータをこれらの各種サーバから集めて顧客に提示する役割を果たす。また、特に、顧客の一般的なログイン認証を含めた本システムへのアクセス管理のインターフェースとなっている。
【0038】
APサーバ12は、本オンライントレードシステム1に特化した各種のビジネス処理を統括するサーバであり、ビジネス上の手続きや必要な記録の整備を行うための本発明によるコンピュータプログラムや関連するWebアプリケーションミドルウエアを備えている。なお、別の実施形態ではWebサーバ(モジュール)11とこのAPサーバ(モジュール)12等は一つのコンピュータで実現することができる。
【0039】
DBサーバ13は、本発明の実施に必要な注文候補レコードの記憶(注文登録)、一般的な顧客毎の残高記憶(残高)、銘柄情報の記憶(銘柄マスター)、および、発注候補者識別情報など顧客情報の記憶(顧客マスター)を行っており、上述のWebアプリケーションミドルウエアに関連づけられた市販のDBMSがインストールされ、上記記憶の内容に応じた関係テーブルやその他の業務関連テーブルなどが定義されている。
【0040】
HOSTコンピュータ14は、取引所4とトランザクションを行うための発注機能や、取引後の清算や結果報告を行うためのバックオフィス機能などを備えている。
【0041】
情報系APサーバ15は、株価などのマーケットデータを、取引所4(別の実施形態ではさらにインターネット3上の各種ホームページなど)から、定期的にまたは必要に応じて取得して、形式を整えたり統計をとるなどの処理を行い、DBサーバ13に蓄積したりAPサーバ12やWebサーバ11に与えたりする。
【0042】
図2は、本発明の一実施形態による利用者画面の遷移を示す図である。
【0043】
利用者(顧客、発注候補者)は、ログイン画面G01により一般的なすなわち正規のログイン認証を行う(図19参照)。この手順により、システムは現在アクセスしている相手を識別してその発注候補者識別情報を特定することができる。このとき、Webサーバ11は、利用者に固有の口座番号と暗証番号(正規のパスワード)の入力を求め、DBサーバ13の顧客マスターに照会し、この対応などが誤りであった場合には、オンライントレードシステム1へのアクセスを拒絶することとなる。
【0044】
アクセスが許可された場合には、利用者2が、(詳述しない)メニュー画面G02で取引の種類、すなわち(買付/売付)銘柄指定、銘柄登録、注文候補一覧(登録済注文候補レコード一覧)を選択することになる。
【0045】
ここで銘柄指定(G03、詳細は図20および図22参照)や銘柄登録(G07、詳細は図20および図22参照)を選択した場合には、登録フェーズ(G04からG06)に進んで注文自体(G04)や注文候補の登録(G05からG06、すなわち注文候補レコードの記憶)を行うことができる。
【0046】
一方、注文登録一覧(G08、図6を参照)を選択した場合には、呼出設定フェーズ(G09およびG10)に進んで(意思決定後に迅速な注文の完了が可能な)「注文候補キーを含む情報」を所望の方法で利用者2に引渡(配信)してもらうよう設定することができる他、注文確認画面(G11)に進んで注文自体を完了(G12)したり、(図示していないが)注文の内容を訂正したり取り消したりすることもできる。
【0047】
また、一旦、呼出設定フェーズで「注文候補キーを含む情報」を配信してもらった後は、これをWebブラウザの「お気に入り」やメール本文に蓄積しておき、インターネット、メール、TV、ラジオなどでの株価市況情報などの閲覧している時に、迅速な発注の完了を行うことができる(G13もしくはG14からG11、G12まで)。「お気に入り」注文画面G13については、図11および図13を参考に後述し、メール発注画面G14については、図12を参考に後述する。
【0048】
なお、注文登録一覧(G08)、お気に入り注文(G13)、もしくはメール注文(G14)から、注文確認画面(G11)を経て注文完了画面(G12)にいたる過程は「注文フェーズ」と呼ぶことができ、本発明による注文方法は、基点(G08、G13、およびG14)によって3種類に分けられる。なお、本システム1では、上述した従来の一般的な注文方法(G04)も併用している。
【0049】
図3は、本発明の一実施形態により、株式買付注文を行う、あるいは株式買付注文候補の登録を行う利用者画面G04を示す図である。G04aには、銘柄指定画面(G03)または銘柄登録画面(G04)で指定された銘柄についての情報を表示している。また、G04b、G04c、G04dでは、上述した、数量、金額、割合による指定のうちのいずれかを選択して行えるようになっている。注文ボタンG04eにより、この指定内容によって注文を完了する手続きに進める他、登録ボタンG04fでこの指定内容を注文候補として登録することができる。なお、キャンセルボタンG04gでは、この指定内容を破棄して銘柄指定に戻ることができ、更新ボタンG04hでは、その銘柄の現在の情報を更新することができる。
【0050】
図4は、図3で入力した株式買付注文候補の内容を登録前に確認する利用者画面を示す図である。G05aからG05gまでは、図3のG04で指定した内容(場合によっては、買付可能額、割合および指値にもとづく数量の計算結果G05eなど)を反映するものである。登録ボタンG05hを押すことにより、この内容がDBサーバ13の注文登録テーブルに注文候補レコードとして記録される。変更ボタンG05iを押した場合には、前の画面G04(図3)に戻って条件を変更することができる。
【0051】
図5は、図4の画面G05で利用者が確認ボタンを押した後、登録された旨およびその登録の内容を表示する利用者画面G06を示す図である。G06aは、これまでに登録した注文候補の一覧を表示する画面(図6のG08)に遷移するためのリンクである。また、G06bおよびG06cは、それぞれ、以前の段階の画面(図3のG04、および、図示しないメニュー画面G02)へ戻るためのリンクである。
【0052】
図6は、図4、5で登録した注文候補レコードの一覧表示を行う利用者画面G08を示す図である。G08aには、銘柄ごとの現在の状況が表示されており、これらは情報系APサーバを介して随時更新することができる。G08bは登録した注文候補の内容(注文候補に関連する情報)を示している。注文ボタンG08cにより、画面G11以降に進み注文を完了することができる。G08dはお気に入りに登録するためのJavaScriptを配信設定してあるかどうかを示す表示であり、●の場合は設定がされていること、×の場合(G08f)は設定がされていないことを示す。これは同時にHTTPのリンクとなっており、クリックすると図7の呼出設定画面G09に移って、お気に入りに注文命令を登録するための(すなわち注文候補キーを含む情報であるURLを利用者のWebブラウザに登録するための)JavaScriptを新たに配信してもらうようにしたり、配信を中止して、すでに配信してもらったワンタイムのパスワードやIDを破棄するよう求めることができる。G08eおよびG08gは、同様に注文命令(すなわち注文候補キーを含む情報にアドレス情報を追加したURL)をメール配信してもらうための条件およびメール配信してもらうかどうかを示している。なおリンクG08hによりメニュー画面G02に戻ることもできる。
【0053】
図7は、注文命令(すなわち注文候補キーを含む情報にアドレス情報を追加したURL)を発注候補者(利用者)に引渡す(配信する)モードを設定するための利用者画面G09を示す図である。G09aには利用者の指定した注文候補の内容が表示される。G09bは、上述のWebブラウザの「お気に入り」への登録を指定する。G09cは、やはり上述のメール本文として配信することを指定する。なおこれらはチェックボックス形式であり両方を指定することも可能である。G09dおよびG09eはこの注文命令をいつメール配信するかについての条件を、株価によって指定するためのフォームである。また、G09fおよびG09gは、メールのあて先を指定するためのフォームである。なお、実行ボタンG09hによってこの呼出設定(注文候補キーを含む情報の引渡しモードの設定)が実際に行われ、ブックマーク登録のためのJavaScript文を実施するWebページが配信(表示)されたり、指定した条件に応じてメールが配信されたりする。また、戻るボタンG09iにより前の画面G08に戻ることもできる。
【0054】
図8は、図7のG09の呼出設定に応じて注文候補キーを含む情報の引渡し(配信)が行われた旨を表示する利用者画面G10を示す図である。G10aはすでに指定した注文候補の内容を示している。G10bはあて先メールアドレスを、G10cはメール配信するための条件を表示している。また、連続した呼出設定を行うためG10dにより注文登録一覧(図6のG08)に戻ったり、G10eによりメニュー画面(図示しないG02)に戻ったりすることができる。
【0055】
図9は、本発明による利用者からの注文する旨の情報を認証した後、注文内容および注文意思の確認を利用者に求める利用者画面G11を示す図である。G11aでは指定した銘柄の情報が表示され、更新ボタンG11eによりこれを更新することができる。G11bは指定した注文候補の内容を表示している。利用者は、注文ボタンG11cにより注文を完了したり、変更ボタンG11dにより注文(候補)内容を変更したりすることができる。
【0056】
図10は、図9のG11により注文意思が確認されて注文が処理された場合に、利用者に表示される利用者画面G12を示す図である。G12aでは指定された注文内容が表示されている。利用者は、G12bのリンクにより当該注文の処理状態や取引所4レベルでの出来データなどを照会する画面に移ったり、G12cのリンクにより(図示しない)メニュー画面(G02)に戻ったりすることができる。
【0057】
図11は、Webブラウザによる株価情報の閲覧中に、Webブラウザのブックマークから直接注文が行える利用者画面G13を示す図である。G13aでは注目している銘柄などの現在の情報が表示されている。G13bのブックマークにより、この情報(Webページ)をオンライントレードのWebページにあらかじめ切り替えることなく、注文を完了できる(注文を出すことができる)。
【0058】
図12は、注文候補キーを(暗号化されている場合には潜在的に)含んだメールを受信し、このメール本文に基づいて直接注文が行える利用者画面G14を示す図である。G14aは、上述の呼出設定に対応してメールが配信された旨を示す。G14bは、このメールの本文中で、注文候補関連情報(注文登録内容)およびメール配信条件など表示している。なお、別の実施形態ではその銘柄の現在の株価などの情報も含めて配信することができる。また、G14cは、クリックすることで即座に注文を受理させ完了することができる命令文(URL)である。この命令文は、本オンライントレードシステム1のインターネットアドレスと「注文候補キーを含む情報」とからなっており、「注文候補キーを含む情報」は、注文候補キーと、APサーバ12であらかじめ生成したワンタイムパスワードとを組み合わせてDES方式で暗号化したものとなっている。また、別の実施形態ではアドレスと「注文候補キーを含む情報」の間に別のCGI等の形式のサーバサイドプログラム(アクセス管理/ビジネス処理用)が明示された形となっている。さらに別の実施形態では別の公知の暗号化方式が採用される。
【0059】
図13は、注文候補キーを含む情報をWebブラウザのブックマークに記憶しかつこのブックマークから直接注文を行える手順および仕組みをより詳細に示す図である。左に利用者(発注候補者、顧客(投資家))2側、右にオンライントレードシステム1側の内容を示している。利用者2が登録画面G04で登録のリクエスト(すなわち注文候補に関連する情報の入力)を行うと、ステップS13aでは、これを受信し、注文ID(すなわち注文候補キー)を付加してDBサーバ13の注文登録情報テーブル(T13)に、注文候補レコードとして登録(記憶)する。注文ID(すなわち注文候補キー)としては、(利用者ごとの)シリアルナンバー等を採用することができる。このテーブルの内容は、ステップ13bで一覧表示のリクエスト(図5のG06aなど)を受信したときには、利用者IDをキーにしてその利用者の登録したレコードだけがその利用者に表示され、利用者側の一覧表示画面G08(図6)となる。またステップS13cで呼出設定のリクエスト(図6のG08dやG08e)を受信したときには、注文IDをキーにして該当の注文候補情報を抽出して図7のG09の画面を利用者側に表示することとなる。
【0060】
図7のチェックボックスG09bがチェックされた状態で実行ボタンG09hが押されると、ステップS13dでワンタイムパスワードを生成し、かつ、利用者ID、ワンタイムパスワードおよび注文ID(すなわち注文候補キー)を所定の形式で組み合わせてDES方式で暗号化し、当システム1のインターネットアドレスを加えてURLを生成することになる。次いで、このURLを、ステップS13eで、JavaScript文(S13f)に埋め込み、かつ、このJavaScript文自体もHTML文に埋め込んでその利用者にHTTP配信することになる。これは、利用者側では呼出設定画面G09直後のWebページ画面(G13´の背景部分)となって表示され、この実行ボタンを押すとステップS13fのJavaScript文が実行されて、ブックマーク(半)自動登録画面(G13´のポップアップ部分)が表示されることになる。この画面は、これから登録しようとする注文命令(上述のURL)の内容を簡単に表示するタグG13´aとOKボタンG13´bを含んでおり、このOKボタンを押すと実際にブックマーク登録がなされることとなる。なお、別の実施形態ではポップアップ部分が存在せず、実行ボタンを押すだけでブックマーク登録が完了するようJavaScript文が設計される。このようにブックマーク登録されたURLは、図11の画面G13に関連して説明したように、即座に発注(決定)命令として用いることができる。
【0061】
すなわち、利用者がこのブックマーク登録を介してそのURLを求めた場合には、そのアドレス部分により本システム1に対するHTTPによるアクセスが生じ、URLに含まれる「注文候補キーを含む情報」が対応する所定の方式で復号化されて、利用者ID、ワンタイムパスワード、注文ID(注文候補キー)が抽出され、利用者IDおよびワンタイムパスワードにより認証画面(図19に相当するG01)が省略されるとともに、注文IDによりメニュー画面(G02)、銘柄指定画面(G03)、および注文・登録画面(G04)も省略されて、一気に注文を受理させることができる。なお、安全のため、一気に注文を受理する場合でも、図21に示すように暗証番号だけは最後に入力させるようにすることもできる。
【0062】
図14は、注文候補内容(レコード)の登録を行うための、手順および仕組みを示すフローチャート(S14aからS14i)である。まず、ステップS14aにおいて、本システムの注文メニュー(G02など)から注文(例えば銘柄指定)が選択されると、これに応じてステップS14bで銘柄指定画面(G03)の出力が(たとえばHTMLの<FORM ACTION=...>タグ等の配信の形で)行われ、ステップS14cで利用者2のWebブラウザ内に銘柄指定を含む注文画面が表示される。次いでステップS14dでは利用者がこの注文画面に基づき、銘柄、市場、数量、指値といった注文(候補)情報を(<INPUT NAME=”銘柄” VALUE=...>タグ等により)入力して注文登録(Formの”submit”(提出))を行うことになる。登録用に提出(”submit”)された注文情報(各VALUEの値)は(NAMEによって)区別されて(ACTION=に示された)Webサーバ11やAPサーバ12内のアクセス管理・ビジネス処理プログラム(もしくはこれらを統合したミドルウエア、すなわち「情報受取手段」)によって受け取られる。ステップS14eではこの注文(候補)情報のデータの整合性などがチェックされ、エラーがある場合はステップS14fで該情報受取手段のエラーメッセージとして出力されることになる。エラーがない場合(OKの場合)はステップS14gに進み(注文候補)登録確認画面(G05)が表示される。次いで利用者がステップS14hで登録ボタンG05hを押すと、その旨がシステム側に伝わり、ステップS14iにおいて、「登録手段」としての同一ビジネス処理プログラムの別のメソッド(ただし別の実施形態では別個のビジネス処理プログラム)により注文候補情報の登録処理がAPサーバ12のミドルウエアおよびDBサーバ13のSQLインターフェース等を介して行われ、登録を完了した旨がステップS14jで利用者に表示される(G06)。また同時に、同じビジネス処理プログラムの別のメソッド(「生成手段」)により、DBサーバ13の登録テーブルT13を参照しながら注文候補キーの生成と、生成した注文候補キーのこのテーブルT13への格納が行われる。生成は、最後に生成した注文候補キーや(示さない補助的「生成手段」としての(示さない)タイムモジュールから取得した)現在の日時を参照してキーが重複しないように行う。このように、ステップS14dで注文情報を入力してからいきなり注文を完了するのではなく、S14iで注文候補をいったん登録する処理を行う構成としている。
【0063】
図15は、注文候補内容(レコード)に対応した注文候補キーを含む情報をオンライントレードサーバ1から利用者へと引き渡してもらう(呼び出す)ための、手順および仕組みを示すフローチャート(S15aからS15m)である。このフローチャートを実現した主要プログラムと、関連するミドルウエア(ライブラリ)と、メールソフトや計時ソフトなどのサブプログラムとが「引渡手段」を構成する。ステップS15aで注文登録(一覧)メニューが選択されると、ステップS15bでは、顧客ID(発注候補者識別情報)をキーにして注文情報データベース(T13)から注文候補レコードを引き出し、ステップS15cにおいて利用者2に一覧画面として提示することになる。利用者がステップS15dで呼出方法(「注文候補キーを含む情報」を引き渡す(配信)するモード)を選択して設定を行う(G09)と、まず、ステップS15eでは、「株価を電子メールで知らせる」にチェックがされていた場合にステップS15fに進んで(詳述しない)株価お知らせメール登録処理を行うことになる。次いで、呼出方法の選択が参照され、ブラウザのブックマークにチェックされていた場合にはステップS15h以降に進み、ブックマーク登録(S15i、G13´)およびブックマーク登録完了画面(G10)が表示されることとなる(S15j)。この際、このフローを実現する上述の主要プログラムのいくつかのメソッドは、「追加手段」として機能し、注文候補キーの頭に、後述する注文受取用プログラム(メソッド)のアドレス(URL)を加えたものをJAVAScript文に埋めこんたHTMLテキストを生成し、これがWebサーバ11のHTTP配信モジュールにより送信されることになる。また、電子メールにチェックされていた場合にはステップS15k以降に進み、上述のURLなどの電子メール送信処理などが行われ(S15m)、やはり登録画面(G10)が表示される(S15l)こととなる。なお、ステップS15d以降で、一旦登録された注文候補内容を、すぐに注文完了できるよう、ブックマーク登録スクリプトやメールとして配信させている。
【0064】
図16は、正規のログイン後に、前回のログイン時に登録していた注文候補レコードに基づいて注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャート(S16aからS16s)である。この場合には、ステップS16aからS16dにかけて通常のログイン認証処理が行われる。認証が成功するとステップS16eからステップS16gにかけてメニュー画面の表示とメニューの選択がおこなわれる。また、ステップS16gでは注文登録(済レコードに対する処理)メニューを選択し、ステップS16hにおいて、各注文候補レコードにつき、(情報系APサーバ15によって収集された)株価情報データベースおよび注文情報データベースから、それぞれ銘柄コードおよび顧客IDをキーにして表示用データを収集し、注文登録(済レコード)として表示する処理を行うこととなる。これがステップS16iで注文登録画面(G08)として表示され、ステップS16jで注文ボタン(G08c)を押すと、ステップS16kで銘柄コードをキーとした注文情報処理が行われることとなる。この処理では、数量指定がなされている場合(ステップS16l)には、顧客残高データベースから顧客IDをキーにして引き出した残高を確認(ステップS16m)し、買付可能な株式数量を算出(ステップS16n)することになる。
【0065】
こうしてチェックされた数量に基づき、ステップS16oでは注文確認画面(G11)が表示され、利用者がステップS16pで注文ボタン(G11c)を押すと、S16qで注文処理がなされ、一方では取引所にホスト14を介して注文を転送する(S16r)とともに、注文完了画面(G12)が表示される(S16s)。なお、ステップS16jで注文ボタン(G08c)を押すことにより、ブックマーク登録スクリプトやメールの配信を介さずに注文を完了できるこのようなオプションも設けている。
【0066】
図17は、Webブラウザのブックマークに記憶された「注文候補キーを含む情報」を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組み(「注文受取手段」「決定手段」および「処理手段」)を示すフローチャート(S17aからS17l)である。利用者が、株価情報等を閲覧中に、前からWebブラウザのブックマークに登録していた注文候補に対する意思決定をし、そのブックマークに登録されている注文を選択する(ステップS17a)と、これがインターネット3を介してWebサーバ11および/またはAPサーバ12のアクセス管理・ビジネス処理プログラム(「受取手段」)に伝わる。ステップS17bでは前述のように認証がおこなわれ、注文候補キーや顧客ID/(ワンタイム)パスワードが改竄されていた場合にはエラーメッセージが表示される(S17c)。この照合は、同じプログラムのサブモジュールが、顧客IDをキーとしてワンタイムパスワード(テーブル)と関連づけられた顧客マスターデータベースを参照することにより行う。認証が成功した場合、同じプログラム(APサーバ12のミドルウエア、「決定手段」)がDBサーバ13のDBMSにSQL文を発行し、ステップS17dとして、注文登録番号(注文候補キー)をキーにして注文情報データベース(T13)の中から注文候補レコードが決定される(注文情報処理)。ついでステップS17eからS17lにかけては、前述のステップS16lからS16sと同様の処理がなされ注文が受理されて注文が完了することになる。すなわち、決定された注文候補レコードからの注文情報をもとに、APサーバ12のミドルウエアの制御下で、HOST14の発注機能(発注プロトコル専用プログラム、すなわち「注文処理手段」)が取引所4への発注処理を行う。なお、ステップS17a以前に認証画面や注文内容指定画面が存在しない構成としている。
【0067】
図18は、メールの本文に記載された注文候補キーを含む情報を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャート(S18aからS18l)である。この場合の手順および仕組みは図17のブックマークの場合とほとんど同じであり、やはりステップS18a以前に認証画面(図19)や注文内容指定画面(図20、図22)が存在しない構成としている。なお、図19は、一般的なログイン画面(G01)を示す参考図であり、図20は、一般的な買付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図であり、図22は、一般的な売付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図である。また、図21は、一般的な暗証番号入力画面(G11後のオプション画面)を示す参考図であり、図17や図18の場合のように通常のログイン認証を経て注文を受理させず一気に受理させる場合に安全確認のため設けることができるものである。
【0068】
以上説明したように、上記実施形態によれば、利用者による意思決定から証券会社などによる注文の受理(したがって売買注文の処理)までの時間が大幅に短縮され、時々刻々と変化する株価等に対して、意思決定の自由を残しながらも迅速に対応することが可能となる。
【0069】
また、上記実施形態によれば、同一銘柄に対して異なる指値とそれぞれの数量を指定することができ、また異なる銘柄を指定することもできるため、これらを迅速に同時注文することが可能となる。
【0070】
また、同一銘柄に対して、異なる指値や数量を指定する複数の「注文候補に関連する情報」を登録することが可能なので、現在の株価情報に対応した注文候補をそれらの中から選択して、対応する「注文候補キー」を受理させることにより、現在の株価等に対応した柔軟な戦術を行使することができる。
【0071】
また、「注文候補に関連する情報」の入力時には十分な時間が得られるので、上述の複数指値および/または複数銘柄の同時もしくは別個登録のほかにも、より複雑な戦術や戦略を反映した注文内容を設計して登録することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオンライントレードシステムの基本的な構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による利用者画面の遷移を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態により、株式買付注文を行う、あるいは株式買付注文候補の登録を行う利用者画面を示す図である。
【図4】図3で入力した株式買付注文候補の内容を登録前に確認する利用者画面を示す図である。
【図5】図4で利用者が確認した後、登録された旨およびその登録の内容を表示する利用者画面を示す図である。
【図6】図4、5で登録した株式買付注文候補の一覧表示を行う利用者画面を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態により株式買付注文候補の注文候補キーを含む情報を発注候補者(利用者)に引渡すモードを設定するための利用者画面を示す図である。
【図8】図7の設定に応じて注文候補キーを含む情報の引渡しが行われた旨を表示する利用者画面を示す図である。
【図9】本発明による利用者からの注文する旨の情報を認証した後、注文内容および注文意思の確認を利用者に求める利用者画面を示す図である。
【図10】図9により注文意思が確認されて注文が処理された場合に、利用者に表示される利用者画面を示す図である。
【図11】Webブラウザによる株価情報の確認中に、Webブラウザのブックマークから直接注文が行える利用者画面を示す図である。
【図12】注文候補キーを(潜在的に)含んだメールを受信し、このメール本文に基づいて直接注文が行える利用者画面を示す図である。
【図13】注文候補キーを含む情報をWebブラウザのブックマークに記憶しかつこのブックマークから直接注文をおこなえる手順および仕組みをより詳細に示す図である。
【図14】注文候補内容(レコード)の登録を行うための、手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図15】注文候補内容(レコード)に対応した注文候補キーを含む情報をオンライントレードサーバから利用者へと引き渡してもらう(呼び出す)ための、手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図16】正規のログイン後に、前回のログイン時に登録していた注文候補レコードに基づいて注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図17】Webブラウザのブックマークに記憶された注文候補キーを含む情報を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図18】メールの本文に記載された注文候補キーを含む情報を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図19】一般的なログイン画面(G01)を示す参考図である。
【図20】一般的な買付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図である。
【図21】一般的な暗証番号入力画面(G11後のオプション画面)を示す参考図である。
【図22】一般的な売付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図である。
【符号の説明】
1 オンライントレードシステム
11 Webサーバ
12 APサーバ
13 DBサーバ
14 (取引)HOST
15 情報系APサーバ
16 ファイアウォール
2 発注候補者(利用者、顧客、投資家)
3 インターネット
4 取引所
G01 (正規の)ログイン画面
G02 (オンライントレードシステム)メニュー画面
G03 銘柄指定画面
G04 (株式買付)注文・登録画面(注文候補に関連する情報をあらかじめ入力する利用者画面)
G05 注文候補登録用確認画面(入力した注文候補関連情報の内容を確認する利用者画面)
G06 注文候補登録結果確認画面
G07 銘柄登録画面
G08 注文・注文候補登録用一覧画面
G09 注文候補キー引渡(呼出)モード設定画面
G10 注文候補キー引渡(呼出)結果表示画面
G11 注文確認画面
G12 注文完了画面
G13 ブックマーク注文画面
G13´ ブックマーク注文準備画面
G14 メール注文画面
T13 注文登録情報テーブル(注文候補レコードを記憶したテーブル)
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶装置および演算装置に関連づけられた一つまたは複数のコンピュータを用いて、発注候補者から、一つまたは複数の注文を受注候補者が受理する方法に関する。例えば、株式など価格変動する対象についての売買注文をオープンネットワークを介して受理する方法に関する。また、このためのサーバシステムおよびコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オンライントレードシステムで利用者が株式を売買する場合、証券会社などがその売買注文を受理するまでには、その売買に必要な多くの情報を、その利用者に入力してもらう必要がある。一方、株価は時々刻々と変化するため、利用者が株価情報などを参考に売買の意思決定をしてから注文が受理されるまでの時間を短縮することが重要である。
【0003】
売買対象となる証券に関する情報の入力を減少し簡便化できる証券売買方法の技術に関しては、下記特許文献1、2に例示されている。
【特許文献1】
特開2002−169962号公報
【特許文献2】
特願2002−175414号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、注文の直前まで利用者の意志決定の自由を確保しながらも、意思決定から注文受理までの時間を節約できる注文受理方法、このためのサーバシステム、及びコンピュータプログラムを提供することを主な目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】
本発明は、かかる課題を達成するためのものであり、記憶装置および演算装置に関連づけられたコンピュータ(11、12、13、14)を用いて、発注候補者(2)から、一つまたは複数の注文を受注候補者(1)が受理する方法であって、発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に前記コンピュータが受け取る情報受取ステップ(S13a)と、該個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と関連づけて、注文候補レコード(T13)として前記記憶装置に前記コンピュータが登録する登録ステップ(S13a)と、該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを前記コンピュータが生成する生成ステップ(S13a)と、該注文候補キーを含む情報を、前記コンピュータが該発注候補者に引き渡す引渡ステップ(S13e)と、該発注候補者からの注文する旨の情報を前記コンピュータが受理する注文受取ステップ(S17b)と、該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして、前記記憶装置において対応する注文候補レコードを前記コンピュータが一義的に決定する決定ステップ(S17d)と、該一義的に決定した注文候補レコードに含まれる情報により前記コンピュータが注文を取引所は発注処理する処理ステップ(S17j)と、を含むことを特徴とする。
【0006】
これにより、まず、利用者による意思決定から証券会社などによる注文の受理(したがって売買注文の処理)までの時間が短縮される。すなわち、発注者は、あらかじめ受け取って保存してある「注文候補キー」の「コピー」を、意思決定後に「注文する旨の情報」としてオンライントレードシステムに受け取らせるだけで、注文を受理させることができる。なお、典型的な実施形態では、「注文する旨の情報」の受理には発注者の認証手続を伴わないため、例えば、発注者の確認のため注文最終確認画面で発注者に固有の4桁程度のパスワードを入力させることもできる。この場合でも、意思決定後に、「売買の成立に必要な」市場、銘柄、数量、もしくは価格といった情報の入力を利用者(発注候補者)が改めて行う必要がないため、受理までの時間が顕著に節約されることとなり、結局、時々刻々と変化する株価等に対して、意思決定の自由を残しながらも迅速に対応することが可能となる。
【0007】
なお、「個々の注文候補に関連する情報」は、同一銘柄に対して異なる指値とそれぞれの数量を指定することができ、また異なる銘柄を指定することもできるため、これらを迅速に同時注文することが可能となる。また、異なる指値や銘柄を別個の「注文候補に関連する情報」として登録した場合にも、複数の「注文候補キー」を連続して受理させればよいので、やはりほぼ同時に注文することが可能となる。
【0008】
また、同一銘柄に対して、異なる指値や数量を指定する複数の「注文候補に関連する情報」を登録することが可能なので、現在の株価情報に対応した注文候補をそれらの中から選択して、対応する「注文候補キー」を受理させることにより、現在の株価等に対応した柔軟な戦術を行使することができる。例えば、「注文候補1:A株100円売」、「注文候補2:A株110円売」、「注文候補3:A株120円売」、という3つの注文候補(に関連する情報)を登録(注文候補レコードとして記憶)してそれぞれについて引渡ステップ(S13e)までを完了しておき、A株の値が100円から110円へと上がりだしたところで登録した注文候補2に対応する注文候補キーを受理させる、ということが可能である。
【0009】
また、「注文候補に関連する情報」の入力時には十分な時間が得られるので、上述の複数指値および/または複数銘柄の同時もしくは別個登録のほかにも、より複雑な戦術(ポリシー)や戦略(ポートフォリオ)を反映した注文内容を設計し登録することが可能になる。例えば、計算機による自動算出機能を利用する場合、この機能を指定して、戦略的な資金配分を行うために必要であった買付け時の手計算を省略することなどができる。具体的には、第一に、(最大)株式数量と買値だけを指定しておき、残高(資金)不足の場合には、購入範囲の株式数量を自動算出して注文するようにすることができる(以降、「数量指定」と呼ぶ)。第二に、買付け金額と買値を指定しておき、買付け金額を買値で割り算することにより株式数量を自動算出して注文するようにすることができる(以降、「金額指定」と呼ぶ。なお、単元株未満は切り捨てることもできる)。第三に、残高(資金)に占める割合と買値を指定しておき、残高×割合/買値によって株式数量を自動算出して注文するようにすることができる(以降、「割合指定」と呼ぶ。なお、単元株未満は切り捨てることもできる)。
【0010】
なお、発注候補者識別情報と組み合わせることにより該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成する場合は、通常の利用者認証後にセッションをキープしたまま注文の完了までを行う場合(すなわち注文候補レコードの区別のために別途の発注候補者識別情報が必要でない場合)に該当し、この場合には、注文受取ステップでは発注候補者識別情報を含ま「ない」注文する旨の情報を受け取ることもできる。また、そもそも注文候補レコードに関連づけられた発注候補者識別情報をコンピュータプログラムでルックアップする手順を惜しまない実装法では、いずれの場合においても、発注候補者識別情報を含ま「ない」注文する旨の情報を受け取ることができる。
【0011】
なお、記憶装置、演算装置、およびこの方法におけるそれぞれのステップの実施には、例えば、市販のルータ、LAN製品、ワークステーション(PC)、Webサーバソフトウエア、JAVA(登録商標)やC言語や各種スクリプト言語により記載したWebアプリケーション(ライブラリ)ソフトウエア、ファイヤーウォールソフトウエア、ワンタイムパスワードを生成できる認証ライブラリソフトウエア、暗号ライブラリソフトウエア、市販のDBMSソフトウエア、および、これらのインターフェースを含む周知の統合型ミドルウエアなどを適宜利用することができる。
【0012】
さらに、前記引渡しステップ(S13e)において、前記注文候補キーを含む情報に、当該注文を前記コンピュータが受理するためのアドレスを加えることが有利である。
【0013】
これにより、利用者は注文を行う相手サイトの(インターネット)アドレス等を指定する手間が省け、また相手サイトのアドレス等を間違えることを防止することができる。
【0014】
また、前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡し(S13e)は、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を前記発注候補者のメールアドレスに送付する形式で行ってもよい。ここで該所定のプロトコルはHTTPとしてもよい。
【0015】
現在の多くのメールソフトは、メールのヘッダに記載されたタグ(「Content−type:text/html」など)によりHTML形式のメール本文を受信、表示できるようになっており、利用者は、意思決定をした注文に該当するリンク(例えば、「<A HREF=“http://www.××××.co.jp/HomeTrade/%E3%82%AB%E3%83%A0”>0121:○○証券:買付:1000株:指値16500</A>」など)をクリックするだけで、○○証券の株式1000株を指値16500円で買う(証券会社等に受理させる)ことができる。
【0016】
また、前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡しは、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を、前記発注候補者の端末装置のブラウザが管理するブックマークに登録する形式で行ってもよい。
【0017】
これにより、InternetExplorer(登録商標)などWebブラウザのブックマークに登録することが可能になり、利用者は、参照している株価情報等のページから、契約しているオンライントレードのホームページにいちいち移動することなく、注文を出すことが可能となる。
【0018】
この場合、例えば、HTTP形式の前記命令文を前記発注候補者の端末装置のHTTPブラウザが管理するブックマークに登録するクライアントサイドスクリプトを、当該受注候補者のHTTPサーバに正規の認証を経てアクセスしているHTTPブラウザのIPアドレスへHTTP配信することにより、前記ブックマークに登録を行わせてもよい。
【0019】
これにより、利用者は、前記命令文(引数付URLなど)に対応するタイトル(例えば、「0121:○○証券:買付:1000株:指値16500」)を覚書としてブックマークテーブルに入力する必要がなくなる。
【0020】
なお、クライアントサイドスクリプトとしてはJavaScriptを採用してもよく、この場合、上記の命令文(「http://www.××××.co.jp/HomeTrade/%E3%82%AB%E3%83%A0」)は、例えば、以下のクライアントサイドスクリプトを利用者のWebブラウザで実行させることにより登録することができる。
<SCRIPT LANGUAGE=“JavaScript”>
<!――
if((navigator.appVersion.indexOF(“MSIE”)>0)&&(parseInt(navigator.appVersion)>=4)){
var url=“http://www.××××.co.jp/HomeTrade/%E3%82%AB%E3%83%A0”
var title=“0121:○○証券:買付:1000株:指値16500”
document.write(“<INPUT TYPE=‘button’VALUE=‘実行’ onClick=‘window.external.AddFavorite(url,title);’>”);}
//――>
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【0021】
この方法においては、さらに、識別した発注候補者の端末装置に、該発注候補者に関連する既に登録された注文候補レコードの集合を前記コンピュータが表示させる表示ステップ(S13b)と、該注文候補レコード集合の部分集合を選択する情報を前記コンピュータが受け取る選択ステップ(S13c)とを含み、かつ、前記引渡ステップ(S13e)において、該選択ステップ(S13c)で選択された部分集合の要素注文候補レコードの各々について、前記注文候補キーを含む情報を、該識別した発注候補者の端末装置に送付して引き渡してもよい。
【0022】
これにより、利用者は、一度入力した注文候補情報を再利用することができる。また、利用者は、時期がくるまで、とりあえずたくさんの売買アイディア等を蓄積(登録)しておき、時期がきたときもしくはその直前に、迅速に注文できる状態(注文候補キーを所持した状態)を手軽にスタンバイすることができる。
【0023】
なお、注文候補レコードの表示ステップおよび選択ステップは、例えば注文候補レコードを関係データベース形式で記憶するDBMSと連携させたWebシステム(HTML、JAVAScript(登録商標)、およびHTTP)により実現してもよい。例えば、表示はHTMLのTABLEタグを用いて行うことができ、選択はFORMのチェックボタンを検出することにより行うことができる。
【0024】
また、前記引渡ステップ(S13e)において、前記注文候補キーを含む情報が、注文候補キーと認証情報とを所定の形式で含んで(S13d)おり、かつ、前記注文受取ステップ(S17b)において、前記注文する旨の情報から該所定の形式に基づき該認証情報を抽出して注文受取り時のアクセス認証を行ってもよい。
【0025】
これにより、注文候補キーを含む情報を受信した際に、発注候補者の認証を行い、不正な取引等を未然に防止することができる。
【0026】
また、前記注文候補に関連する情報は、株式など価格変動する対象についての売買注文に関する情報であり、かつ、売買種別、銘柄指定情報、市場指定情報、数量、価格、残高に占める買付けの割合、またはこれらの組み合わせを含む、ことが有利である。
【0027】
こういった情報を扱う場合には、入力に時間がかかる一方、特に意思決定から注文受理までの迅速性が要求されるからである。
【0028】
本発明はまた、記憶装置および演算装置に関連づけられたコンピュータ(11、12、13、14)を用いて、発注候補者(2)から、一つまたは複数の注文を受注候補者が受理するサーバシステム(1)であって、発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に受け取る情報受取手段(11、S14b)と、該個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と関連づけて、注文候補レコード(T13)として前記記憶装置に登録する登録手段(13、S14i)と、該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成する生成手段(13、S13a)と、該注文候補キーを含む情報を、該発注候補者に引き渡す引渡手段(11、S15h、S15k、S16h)と、該発注候補者からの注文する旨の情報を受理する注文受取手段(11、S16k、S17b、S18b)と、該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして、前記記憶装置において対応する注文候補レコードを一義的に決定する決定手段(13、S16k、S17d,S18d)と、該一義的に決定した注文候補レコードに含まれる情報により注文を取引所(4)へ発注処理する注文処理手段(14、S16q、S17j、S18j)と、を含むサーバシステムを提供する。
【0029】
このサーバシステム(1)は、さらに、識別した発注候補者の端末装置に、該発注候補者に関連する既に登録された注文候補レコードの集合を表示させる表示手段(11、S13b、S15b、G08)と、該注文候補レコード集合の部分集合を選択する情報を受け取る選択手段(11、G08、S15g)と、を含み、前記引渡手段(11、S15h、S15k)において、該選択ステップで選択された部分集合の要素注文候補レコードの各々について、前記注文候補キーを含む情報を、該識別した発注候補者の端末装置に送付して引き渡してもよい。
【0030】
また、前記引渡手段(11、S15h、S15k)において、前記注文候補キーを含む情報が、注文候補キーと認証情報とを所定の形式で含んでおり、前記注文受取手段(11、S17b、S18b)において、前記注文する旨の情報から該所定の形式に基づき該認証情報を抽出して注文受取り時のアクセス認証(S17b、S18b)を行ってもよい。
【0031】
さらに、本発明のサーバシステム(1)は、前記注文候補キーを含む情報を所定の方式で暗号化する暗号化手段(S13dの一部)と、前記注文する旨の情報を該所定の方式に基づき復号化する復号化手段(S17b、S18bの一部)とを含む、ことが有利である。
【0032】
また、前記注文候補キーを含む情報に、当該注文を受理するアドレスを加えるアドレス追加手段(S13dの一部)をさらに含んでもよい。
【0033】
本発明はまた、コンピュータの一部または全部を、かかる手段としてまたかかるサーバシステムとして動作させるコンピュータプログラムを提供する。かかるコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0035】
図1は、本発明によるオンライントレードシステム1の基本的な構成を示す概略図である。オンライントレードシステム1は、顧客(投資家)2とインターネット3を介してやりとりを行い、顧客2からの要求に応じて株式の売買注文を取引所4に発注する。売り買い等の市場に対する注文は取引所4に対して行われ、取引所4からは出来データとして注文の結果が返されるとともに、株価データ、市況データなどマーケットデータそのものの情報も随時提供される。
【0036】
オンライントレードシステム1の内部には、一般的なWebサーバ(モジュール)11、本トレードシステムに特化したアプリケーション(AP)サーバ(モジュール)12、データベース(DB)サーバ(モジュール)13、取引所4とのトランザクションを担当するホスト(HOST)コンピュータ(モジュール)14、および、内部の情報処理や顧客への情報提供を行うための情報系APサーバ(モジュール)15が配備されており、これらはLANおよびプライベートネットワークにより接続されている。また、外部(インターネット3)と直接やりとりも行うWebサーバ11については、そのポート側に一般的なファイアウォール(FIREWALL)16が設けられており各種のネットワーク攻撃に対応できるようになっている。
【0037】
Webサーバ11(示していないが複数台によって負荷分散を行っている)は、顧客(顧客端末)2との唯一のインターフェースとなっており、顧客からの入力をオンラインシステム内の各種サーバに伝えてデータとして記録するとともに、必要なデータをこれらの各種サーバから集めて顧客に提示する役割を果たす。また、特に、顧客の一般的なログイン認証を含めた本システムへのアクセス管理のインターフェースとなっている。
【0038】
APサーバ12は、本オンライントレードシステム1に特化した各種のビジネス処理を統括するサーバであり、ビジネス上の手続きや必要な記録の整備を行うための本発明によるコンピュータプログラムや関連するWebアプリケーションミドルウエアを備えている。なお、別の実施形態ではWebサーバ(モジュール)11とこのAPサーバ(モジュール)12等は一つのコンピュータで実現することができる。
【0039】
DBサーバ13は、本発明の実施に必要な注文候補レコードの記憶(注文登録)、一般的な顧客毎の残高記憶(残高)、銘柄情報の記憶(銘柄マスター)、および、発注候補者識別情報など顧客情報の記憶(顧客マスター)を行っており、上述のWebアプリケーションミドルウエアに関連づけられた市販のDBMSがインストールされ、上記記憶の内容に応じた関係テーブルやその他の業務関連テーブルなどが定義されている。
【0040】
HOSTコンピュータ14は、取引所4とトランザクションを行うための発注機能や、取引後の清算や結果報告を行うためのバックオフィス機能などを備えている。
【0041】
情報系APサーバ15は、株価などのマーケットデータを、取引所4(別の実施形態ではさらにインターネット3上の各種ホームページなど)から、定期的にまたは必要に応じて取得して、形式を整えたり統計をとるなどの処理を行い、DBサーバ13に蓄積したりAPサーバ12やWebサーバ11に与えたりする。
【0042】
図2は、本発明の一実施形態による利用者画面の遷移を示す図である。
【0043】
利用者(顧客、発注候補者)は、ログイン画面G01により一般的なすなわち正規のログイン認証を行う(図19参照)。この手順により、システムは現在アクセスしている相手を識別してその発注候補者識別情報を特定することができる。このとき、Webサーバ11は、利用者に固有の口座番号と暗証番号(正規のパスワード)の入力を求め、DBサーバ13の顧客マスターに照会し、この対応などが誤りであった場合には、オンライントレードシステム1へのアクセスを拒絶することとなる。
【0044】
アクセスが許可された場合には、利用者2が、(詳述しない)メニュー画面G02で取引の種類、すなわち(買付/売付)銘柄指定、銘柄登録、注文候補一覧(登録済注文候補レコード一覧)を選択することになる。
【0045】
ここで銘柄指定(G03、詳細は図20および図22参照)や銘柄登録(G07、詳細は図20および図22参照)を選択した場合には、登録フェーズ(G04からG06)に進んで注文自体(G04)や注文候補の登録(G05からG06、すなわち注文候補レコードの記憶)を行うことができる。
【0046】
一方、注文登録一覧(G08、図6を参照)を選択した場合には、呼出設定フェーズ(G09およびG10)に進んで(意思決定後に迅速な注文の完了が可能な)「注文候補キーを含む情報」を所望の方法で利用者2に引渡(配信)してもらうよう設定することができる他、注文確認画面(G11)に進んで注文自体を完了(G12)したり、(図示していないが)注文の内容を訂正したり取り消したりすることもできる。
【0047】
また、一旦、呼出設定フェーズで「注文候補キーを含む情報」を配信してもらった後は、これをWebブラウザの「お気に入り」やメール本文に蓄積しておき、インターネット、メール、TV、ラジオなどでの株価市況情報などの閲覧している時に、迅速な発注の完了を行うことができる(G13もしくはG14からG11、G12まで)。「お気に入り」注文画面G13については、図11および図13を参考に後述し、メール発注画面G14については、図12を参考に後述する。
【0048】
なお、注文登録一覧(G08)、お気に入り注文(G13)、もしくはメール注文(G14)から、注文確認画面(G11)を経て注文完了画面(G12)にいたる過程は「注文フェーズ」と呼ぶことができ、本発明による注文方法は、基点(G08、G13、およびG14)によって3種類に分けられる。なお、本システム1では、上述した従来の一般的な注文方法(G04)も併用している。
【0049】
図3は、本発明の一実施形態により、株式買付注文を行う、あるいは株式買付注文候補の登録を行う利用者画面G04を示す図である。G04aには、銘柄指定画面(G03)または銘柄登録画面(G04)で指定された銘柄についての情報を表示している。また、G04b、G04c、G04dでは、上述した、数量、金額、割合による指定のうちのいずれかを選択して行えるようになっている。注文ボタンG04eにより、この指定内容によって注文を完了する手続きに進める他、登録ボタンG04fでこの指定内容を注文候補として登録することができる。なお、キャンセルボタンG04gでは、この指定内容を破棄して銘柄指定に戻ることができ、更新ボタンG04hでは、その銘柄の現在の情報を更新することができる。
【0050】
図4は、図3で入力した株式買付注文候補の内容を登録前に確認する利用者画面を示す図である。G05aからG05gまでは、図3のG04で指定した内容(場合によっては、買付可能額、割合および指値にもとづく数量の計算結果G05eなど)を反映するものである。登録ボタンG05hを押すことにより、この内容がDBサーバ13の注文登録テーブルに注文候補レコードとして記録される。変更ボタンG05iを押した場合には、前の画面G04(図3)に戻って条件を変更することができる。
【0051】
図5は、図4の画面G05で利用者が確認ボタンを押した後、登録された旨およびその登録の内容を表示する利用者画面G06を示す図である。G06aは、これまでに登録した注文候補の一覧を表示する画面(図6のG08)に遷移するためのリンクである。また、G06bおよびG06cは、それぞれ、以前の段階の画面(図3のG04、および、図示しないメニュー画面G02)へ戻るためのリンクである。
【0052】
図6は、図4、5で登録した注文候補レコードの一覧表示を行う利用者画面G08を示す図である。G08aには、銘柄ごとの現在の状況が表示されており、これらは情報系APサーバを介して随時更新することができる。G08bは登録した注文候補の内容(注文候補に関連する情報)を示している。注文ボタンG08cにより、画面G11以降に進み注文を完了することができる。G08dはお気に入りに登録するためのJavaScriptを配信設定してあるかどうかを示す表示であり、●の場合は設定がされていること、×の場合(G08f)は設定がされていないことを示す。これは同時にHTTPのリンクとなっており、クリックすると図7の呼出設定画面G09に移って、お気に入りに注文命令を登録するための(すなわち注文候補キーを含む情報であるURLを利用者のWebブラウザに登録するための)JavaScriptを新たに配信してもらうようにしたり、配信を中止して、すでに配信してもらったワンタイムのパスワードやIDを破棄するよう求めることができる。G08eおよびG08gは、同様に注文命令(すなわち注文候補キーを含む情報にアドレス情報を追加したURL)をメール配信してもらうための条件およびメール配信してもらうかどうかを示している。なおリンクG08hによりメニュー画面G02に戻ることもできる。
【0053】
図7は、注文命令(すなわち注文候補キーを含む情報にアドレス情報を追加したURL)を発注候補者(利用者)に引渡す(配信する)モードを設定するための利用者画面G09を示す図である。G09aには利用者の指定した注文候補の内容が表示される。G09bは、上述のWebブラウザの「お気に入り」への登録を指定する。G09cは、やはり上述のメール本文として配信することを指定する。なおこれらはチェックボックス形式であり両方を指定することも可能である。G09dおよびG09eはこの注文命令をいつメール配信するかについての条件を、株価によって指定するためのフォームである。また、G09fおよびG09gは、メールのあて先を指定するためのフォームである。なお、実行ボタンG09hによってこの呼出設定(注文候補キーを含む情報の引渡しモードの設定)が実際に行われ、ブックマーク登録のためのJavaScript文を実施するWebページが配信(表示)されたり、指定した条件に応じてメールが配信されたりする。また、戻るボタンG09iにより前の画面G08に戻ることもできる。
【0054】
図8は、図7のG09の呼出設定に応じて注文候補キーを含む情報の引渡し(配信)が行われた旨を表示する利用者画面G10を示す図である。G10aはすでに指定した注文候補の内容を示している。G10bはあて先メールアドレスを、G10cはメール配信するための条件を表示している。また、連続した呼出設定を行うためG10dにより注文登録一覧(図6のG08)に戻ったり、G10eによりメニュー画面(図示しないG02)に戻ったりすることができる。
【0055】
図9は、本発明による利用者からの注文する旨の情報を認証した後、注文内容および注文意思の確認を利用者に求める利用者画面G11を示す図である。G11aでは指定した銘柄の情報が表示され、更新ボタンG11eによりこれを更新することができる。G11bは指定した注文候補の内容を表示している。利用者は、注文ボタンG11cにより注文を完了したり、変更ボタンG11dにより注文(候補)内容を変更したりすることができる。
【0056】
図10は、図9のG11により注文意思が確認されて注文が処理された場合に、利用者に表示される利用者画面G12を示す図である。G12aでは指定された注文内容が表示されている。利用者は、G12bのリンクにより当該注文の処理状態や取引所4レベルでの出来データなどを照会する画面に移ったり、G12cのリンクにより(図示しない)メニュー画面(G02)に戻ったりすることができる。
【0057】
図11は、Webブラウザによる株価情報の閲覧中に、Webブラウザのブックマークから直接注文が行える利用者画面G13を示す図である。G13aでは注目している銘柄などの現在の情報が表示されている。G13bのブックマークにより、この情報(Webページ)をオンライントレードのWebページにあらかじめ切り替えることなく、注文を完了できる(注文を出すことができる)。
【0058】
図12は、注文候補キーを(暗号化されている場合には潜在的に)含んだメールを受信し、このメール本文に基づいて直接注文が行える利用者画面G14を示す図である。G14aは、上述の呼出設定に対応してメールが配信された旨を示す。G14bは、このメールの本文中で、注文候補関連情報(注文登録内容)およびメール配信条件など表示している。なお、別の実施形態ではその銘柄の現在の株価などの情報も含めて配信することができる。また、G14cは、クリックすることで即座に注文を受理させ完了することができる命令文(URL)である。この命令文は、本オンライントレードシステム1のインターネットアドレスと「注文候補キーを含む情報」とからなっており、「注文候補キーを含む情報」は、注文候補キーと、APサーバ12であらかじめ生成したワンタイムパスワードとを組み合わせてDES方式で暗号化したものとなっている。また、別の実施形態ではアドレスと「注文候補キーを含む情報」の間に別のCGI等の形式のサーバサイドプログラム(アクセス管理/ビジネス処理用)が明示された形となっている。さらに別の実施形態では別の公知の暗号化方式が採用される。
【0059】
図13は、注文候補キーを含む情報をWebブラウザのブックマークに記憶しかつこのブックマークから直接注文を行える手順および仕組みをより詳細に示す図である。左に利用者(発注候補者、顧客(投資家))2側、右にオンライントレードシステム1側の内容を示している。利用者2が登録画面G04で登録のリクエスト(すなわち注文候補に関連する情報の入力)を行うと、ステップS13aでは、これを受信し、注文ID(すなわち注文候補キー)を付加してDBサーバ13の注文登録情報テーブル(T13)に、注文候補レコードとして登録(記憶)する。注文ID(すなわち注文候補キー)としては、(利用者ごとの)シリアルナンバー等を採用することができる。このテーブルの内容は、ステップ13bで一覧表示のリクエスト(図5のG06aなど)を受信したときには、利用者IDをキーにしてその利用者の登録したレコードだけがその利用者に表示され、利用者側の一覧表示画面G08(図6)となる。またステップS13cで呼出設定のリクエスト(図6のG08dやG08e)を受信したときには、注文IDをキーにして該当の注文候補情報を抽出して図7のG09の画面を利用者側に表示することとなる。
【0060】
図7のチェックボックスG09bがチェックされた状態で実行ボタンG09hが押されると、ステップS13dでワンタイムパスワードを生成し、かつ、利用者ID、ワンタイムパスワードおよび注文ID(すなわち注文候補キー)を所定の形式で組み合わせてDES方式で暗号化し、当システム1のインターネットアドレスを加えてURLを生成することになる。次いで、このURLを、ステップS13eで、JavaScript文(S13f)に埋め込み、かつ、このJavaScript文自体もHTML文に埋め込んでその利用者にHTTP配信することになる。これは、利用者側では呼出設定画面G09直後のWebページ画面(G13´の背景部分)となって表示され、この実行ボタンを押すとステップS13fのJavaScript文が実行されて、ブックマーク(半)自動登録画面(G13´のポップアップ部分)が表示されることになる。この画面は、これから登録しようとする注文命令(上述のURL)の内容を簡単に表示するタグG13´aとOKボタンG13´bを含んでおり、このOKボタンを押すと実際にブックマーク登録がなされることとなる。なお、別の実施形態ではポップアップ部分が存在せず、実行ボタンを押すだけでブックマーク登録が完了するようJavaScript文が設計される。このようにブックマーク登録されたURLは、図11の画面G13に関連して説明したように、即座に発注(決定)命令として用いることができる。
【0061】
すなわち、利用者がこのブックマーク登録を介してそのURLを求めた場合には、そのアドレス部分により本システム1に対するHTTPによるアクセスが生じ、URLに含まれる「注文候補キーを含む情報」が対応する所定の方式で復号化されて、利用者ID、ワンタイムパスワード、注文ID(注文候補キー)が抽出され、利用者IDおよびワンタイムパスワードにより認証画面(図19に相当するG01)が省略されるとともに、注文IDによりメニュー画面(G02)、銘柄指定画面(G03)、および注文・登録画面(G04)も省略されて、一気に注文を受理させることができる。なお、安全のため、一気に注文を受理する場合でも、図21に示すように暗証番号だけは最後に入力させるようにすることもできる。
【0062】
図14は、注文候補内容(レコード)の登録を行うための、手順および仕組みを示すフローチャート(S14aからS14i)である。まず、ステップS14aにおいて、本システムの注文メニュー(G02など)から注文(例えば銘柄指定)が選択されると、これに応じてステップS14bで銘柄指定画面(G03)の出力が(たとえばHTMLの<FORM ACTION=...>タグ等の配信の形で)行われ、ステップS14cで利用者2のWebブラウザ内に銘柄指定を含む注文画面が表示される。次いでステップS14dでは利用者がこの注文画面に基づき、銘柄、市場、数量、指値といった注文(候補)情報を(<INPUT NAME=”銘柄” VALUE=...>タグ等により)入力して注文登録(Formの”submit”(提出))を行うことになる。登録用に提出(”submit”)された注文情報(各VALUEの値)は(NAMEによって)区別されて(ACTION=に示された)Webサーバ11やAPサーバ12内のアクセス管理・ビジネス処理プログラム(もしくはこれらを統合したミドルウエア、すなわち「情報受取手段」)によって受け取られる。ステップS14eではこの注文(候補)情報のデータの整合性などがチェックされ、エラーがある場合はステップS14fで該情報受取手段のエラーメッセージとして出力されることになる。エラーがない場合(OKの場合)はステップS14gに進み(注文候補)登録確認画面(G05)が表示される。次いで利用者がステップS14hで登録ボタンG05hを押すと、その旨がシステム側に伝わり、ステップS14iにおいて、「登録手段」としての同一ビジネス処理プログラムの別のメソッド(ただし別の実施形態では別個のビジネス処理プログラム)により注文候補情報の登録処理がAPサーバ12のミドルウエアおよびDBサーバ13のSQLインターフェース等を介して行われ、登録を完了した旨がステップS14jで利用者に表示される(G06)。また同時に、同じビジネス処理プログラムの別のメソッド(「生成手段」)により、DBサーバ13の登録テーブルT13を参照しながら注文候補キーの生成と、生成した注文候補キーのこのテーブルT13への格納が行われる。生成は、最後に生成した注文候補キーや(示さない補助的「生成手段」としての(示さない)タイムモジュールから取得した)現在の日時を参照してキーが重複しないように行う。このように、ステップS14dで注文情報を入力してからいきなり注文を完了するのではなく、S14iで注文候補をいったん登録する処理を行う構成としている。
【0063】
図15は、注文候補内容(レコード)に対応した注文候補キーを含む情報をオンライントレードサーバ1から利用者へと引き渡してもらう(呼び出す)ための、手順および仕組みを示すフローチャート(S15aからS15m)である。このフローチャートを実現した主要プログラムと、関連するミドルウエア(ライブラリ)と、メールソフトや計時ソフトなどのサブプログラムとが「引渡手段」を構成する。ステップS15aで注文登録(一覧)メニューが選択されると、ステップS15bでは、顧客ID(発注候補者識別情報)をキーにして注文情報データベース(T13)から注文候補レコードを引き出し、ステップS15cにおいて利用者2に一覧画面として提示することになる。利用者がステップS15dで呼出方法(「注文候補キーを含む情報」を引き渡す(配信)するモード)を選択して設定を行う(G09)と、まず、ステップS15eでは、「株価を電子メールで知らせる」にチェックがされていた場合にステップS15fに進んで(詳述しない)株価お知らせメール登録処理を行うことになる。次いで、呼出方法の選択が参照され、ブラウザのブックマークにチェックされていた場合にはステップS15h以降に進み、ブックマーク登録(S15i、G13´)およびブックマーク登録完了画面(G10)が表示されることとなる(S15j)。この際、このフローを実現する上述の主要プログラムのいくつかのメソッドは、「追加手段」として機能し、注文候補キーの頭に、後述する注文受取用プログラム(メソッド)のアドレス(URL)を加えたものをJAVAScript文に埋めこんたHTMLテキストを生成し、これがWebサーバ11のHTTP配信モジュールにより送信されることになる。また、電子メールにチェックされていた場合にはステップS15k以降に進み、上述のURLなどの電子メール送信処理などが行われ(S15m)、やはり登録画面(G10)が表示される(S15l)こととなる。なお、ステップS15d以降で、一旦登録された注文候補内容を、すぐに注文完了できるよう、ブックマーク登録スクリプトやメールとして配信させている。
【0064】
図16は、正規のログイン後に、前回のログイン時に登録していた注文候補レコードに基づいて注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャート(S16aからS16s)である。この場合には、ステップS16aからS16dにかけて通常のログイン認証処理が行われる。認証が成功するとステップS16eからステップS16gにかけてメニュー画面の表示とメニューの選択がおこなわれる。また、ステップS16gでは注文登録(済レコードに対する処理)メニューを選択し、ステップS16hにおいて、各注文候補レコードにつき、(情報系APサーバ15によって収集された)株価情報データベースおよび注文情報データベースから、それぞれ銘柄コードおよび顧客IDをキーにして表示用データを収集し、注文登録(済レコード)として表示する処理を行うこととなる。これがステップS16iで注文登録画面(G08)として表示され、ステップS16jで注文ボタン(G08c)を押すと、ステップS16kで銘柄コードをキーとした注文情報処理が行われることとなる。この処理では、数量指定がなされている場合(ステップS16l)には、顧客残高データベースから顧客IDをキーにして引き出した残高を確認(ステップS16m)し、買付可能な株式数量を算出(ステップS16n)することになる。
【0065】
こうしてチェックされた数量に基づき、ステップS16oでは注文確認画面(G11)が表示され、利用者がステップS16pで注文ボタン(G11c)を押すと、S16qで注文処理がなされ、一方では取引所にホスト14を介して注文を転送する(S16r)とともに、注文完了画面(G12)が表示される(S16s)。なお、ステップS16jで注文ボタン(G08c)を押すことにより、ブックマーク登録スクリプトやメールの配信を介さずに注文を完了できるこのようなオプションも設けている。
【0066】
図17は、Webブラウザのブックマークに記憶された「注文候補キーを含む情報」を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組み(「注文受取手段」「決定手段」および「処理手段」)を示すフローチャート(S17aからS17l)である。利用者が、株価情報等を閲覧中に、前からWebブラウザのブックマークに登録していた注文候補に対する意思決定をし、そのブックマークに登録されている注文を選択する(ステップS17a)と、これがインターネット3を介してWebサーバ11および/またはAPサーバ12のアクセス管理・ビジネス処理プログラム(「受取手段」)に伝わる。ステップS17bでは前述のように認証がおこなわれ、注文候補キーや顧客ID/(ワンタイム)パスワードが改竄されていた場合にはエラーメッセージが表示される(S17c)。この照合は、同じプログラムのサブモジュールが、顧客IDをキーとしてワンタイムパスワード(テーブル)と関連づけられた顧客マスターデータベースを参照することにより行う。認証が成功した場合、同じプログラム(APサーバ12のミドルウエア、「決定手段」)がDBサーバ13のDBMSにSQL文を発行し、ステップS17dとして、注文登録番号(注文候補キー)をキーにして注文情報データベース(T13)の中から注文候補レコードが決定される(注文情報処理)。ついでステップS17eからS17lにかけては、前述のステップS16lからS16sと同様の処理がなされ注文が受理されて注文が完了することになる。すなわち、決定された注文候補レコードからの注文情報をもとに、APサーバ12のミドルウエアの制御下で、HOST14の発注機能(発注プロトコル専用プログラム、すなわち「注文処理手段」)が取引所4への発注処理を行う。なお、ステップS17a以前に認証画面や注文内容指定画面が存在しない構成としている。
【0067】
図18は、メールの本文に記載された注文候補キーを含む情報を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャート(S18aからS18l)である。この場合の手順および仕組みは図17のブックマークの場合とほとんど同じであり、やはりステップS18a以前に認証画面(図19)や注文内容指定画面(図20、図22)が存在しない構成としている。なお、図19は、一般的なログイン画面(G01)を示す参考図であり、図20は、一般的な買付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図であり、図22は、一般的な売付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図である。また、図21は、一般的な暗証番号入力画面(G11後のオプション画面)を示す参考図であり、図17や図18の場合のように通常のログイン認証を経て注文を受理させず一気に受理させる場合に安全確認のため設けることができるものである。
【0068】
以上説明したように、上記実施形態によれば、利用者による意思決定から証券会社などによる注文の受理(したがって売買注文の処理)までの時間が大幅に短縮され、時々刻々と変化する株価等に対して、意思決定の自由を残しながらも迅速に対応することが可能となる。
【0069】
また、上記実施形態によれば、同一銘柄に対して異なる指値とそれぞれの数量を指定することができ、また異なる銘柄を指定することもできるため、これらを迅速に同時注文することが可能となる。
【0070】
また、同一銘柄に対して、異なる指値や数量を指定する複数の「注文候補に関連する情報」を登録することが可能なので、現在の株価情報に対応した注文候補をそれらの中から選択して、対応する「注文候補キー」を受理させることにより、現在の株価等に対応した柔軟な戦術を行使することができる。
【0071】
また、「注文候補に関連する情報」の入力時には十分な時間が得られるので、上述の複数指値および/または複数銘柄の同時もしくは別個登録のほかにも、より複雑な戦術や戦略を反映した注文内容を設計して登録することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオンライントレードシステムの基本的な構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による利用者画面の遷移を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態により、株式買付注文を行う、あるいは株式買付注文候補の登録を行う利用者画面を示す図である。
【図4】図3で入力した株式買付注文候補の内容を登録前に確認する利用者画面を示す図である。
【図5】図4で利用者が確認した後、登録された旨およびその登録の内容を表示する利用者画面を示す図である。
【図6】図4、5で登録した株式買付注文候補の一覧表示を行う利用者画面を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態により株式買付注文候補の注文候補キーを含む情報を発注候補者(利用者)に引渡すモードを設定するための利用者画面を示す図である。
【図8】図7の設定に応じて注文候補キーを含む情報の引渡しが行われた旨を表示する利用者画面を示す図である。
【図9】本発明による利用者からの注文する旨の情報を認証した後、注文内容および注文意思の確認を利用者に求める利用者画面を示す図である。
【図10】図9により注文意思が確認されて注文が処理された場合に、利用者に表示される利用者画面を示す図である。
【図11】Webブラウザによる株価情報の確認中に、Webブラウザのブックマークから直接注文が行える利用者画面を示す図である。
【図12】注文候補キーを(潜在的に)含んだメールを受信し、このメール本文に基づいて直接注文が行える利用者画面を示す図である。
【図13】注文候補キーを含む情報をWebブラウザのブックマークに記憶しかつこのブックマークから直接注文をおこなえる手順および仕組みをより詳細に示す図である。
【図14】注文候補内容(レコード)の登録を行うための、手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図15】注文候補内容(レコード)に対応した注文候補キーを含む情報をオンライントレードサーバから利用者へと引き渡してもらう(呼び出す)ための、手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図16】正規のログイン後に、前回のログイン時に登録していた注文候補レコードに基づいて注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図17】Webブラウザのブックマークに記憶された注文候補キーを含む情報を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図18】メールの本文に記載された注文候補キーを含む情報を返すことにより注文を完了する場合の手順および仕組みを示すフローチャートである。
【図19】一般的なログイン画面(G01)を示す参考図である。
【図20】一般的な買付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図である。
【図21】一般的な暗証番号入力画面(G11後のオプション画面)を示す参考図である。
【図22】一般的な売付銘柄指定画面(G03の一実施態様)を含む参考図である。
【符号の説明】
1 オンライントレードシステム
11 Webサーバ
12 APサーバ
13 DBサーバ
14 (取引)HOST
15 情報系APサーバ
16 ファイアウォール
2 発注候補者(利用者、顧客、投資家)
3 インターネット
4 取引所
G01 (正規の)ログイン画面
G02 (オンライントレードシステム)メニュー画面
G03 銘柄指定画面
G04 (株式買付)注文・登録画面(注文候補に関連する情報をあらかじめ入力する利用者画面)
G05 注文候補登録用確認画面(入力した注文候補関連情報の内容を確認する利用者画面)
G06 注文候補登録結果確認画面
G07 銘柄登録画面
G08 注文・注文候補登録用一覧画面
G09 注文候補キー引渡(呼出)モード設定画面
G10 注文候補キー引渡(呼出)結果表示画面
G11 注文確認画面
G12 注文完了画面
G13 ブックマーク注文画面
G13´ ブックマーク注文準備画面
G14 メール注文画面
T13 注文登録情報テーブル(注文候補レコードを記憶したテーブル)
Claims (15)
- 記憶装置および演算装置に関連づけられたコンピュータを用いて、発注候補者から、一つまたは複数の注文を、受注候補者が受理する方法であって、
発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に前記コンピュータが受け取る情報受取ステップと、
該個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と関連づけて、注文候補レコードとして前記記憶装置に前記コンピュータが登録する登録ステップと、
該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを前記コンピュータが生成する生成ステップと、
該注文候補キーを含む情報を、前記コンピュータが該発注候補者に引き渡す引渡ステップと、
該発注候補者からの注文する旨の情報を前記コンピュータが受理する注文受取ステップと、
該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして、前記記憶装置において対応する注文候補レコードを前記コンピュータが一義的に決定する注文決定ステップと、
該一義的に決定した注文候補レコードに含まれる情報により前記コンピュータが注文を取引所へ発注処理する処理ステップと、
を含むことを特徴とする注文受理方法。 - 前記引渡しステップにおいて、前記注文候補キーを含む情報に、当該注文を前記コンピュータが受理するためのアドレスを加えたことを特徴とする請求項1に記載の注文受理方法。
- 前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡しが、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を、前記発注候補者のメールアドレスに送付する形式で行われることを特徴とする請求項2に記載の注文受理方法。
- 前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡しが、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を、前記発注候補者の端末装置のブラウザが管理するブックマークに登録する形式で行わせることを特徴とする請求項2に記載の注文受理方法。
- HTTP形式の前記命令文を前記発注候補者の端末装置のHTTPブラウザが管理するブックマークに登録するクライアントサイドスクリプトを、当該受注候補者のHTTPサーバに正規の認証を経てアクセスしているHTTPブラウザのIPアドレスへHTTP配信することにより、前記ブックマークへの登録を行わせることを特徴とする請求項4に記載の注文受理方法。
- 前記生成ステップでは、前記コンピュータは、前記発注候補者の識別情報を組み合わせることにより、該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成し、前記注文受取ステップで前記コンピュータが受理する注文する旨の情報には、該発注候補者の識別情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の注文受理方法。
- 識別した発注候補者の端末装置に、該発注候補者に関連する既に登録された注文候補レコードの集合を前記コンピュータが表示させる表示ステップと、
該注文候補レコード集合の部分集合を選択する情報を前記コンピュータが受け取る選択ステップと、をさらに含み、
前記引渡ステップにおいて、該選択ステップで選択された部分集合の要素注文候補レコードの各々について、前記注文候補キーを含む情報を、該識別した発注候補者の端末装置に送付して引き渡すことを特徴とする請求項1に記載の注文受理方法。 - 前記引渡ステップにおいて、前記注文候補キーを含む情報が、注文候補キーと認証情報とを所定の形式で含んでおり、
前記注文受取ステップにおいて、前記注文する旨の情報から該所定の形式に基づき該認証情報を抽出して注文受取り時のアクセス認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の注文受理方法。 - 前記注文候補に関連する情報が、株式など価格変動する対象についての売買注文に関する情報であり、かつ、売買種別、銘柄指定情報、市場指定情報、数量、価格、残高に占める買付けの割合、またはこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の注文受理方法。
- 記憶装置および演算装置に関連づけられたコンピュータを用いて、発注候補者から、一つまたは複数の注文を受注候補者が受理するサーバシステムであって、
発注候補者が決定した個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と共に受け取る情報受取手段と、
該個々の注文候補に関連する情報を、該発注候補者の識別情報と関連づけて、注文候補レコードとして前記記憶装置に記憶させる登録手段と、
該注文候補レコードを一義的に決定できる注文候補キーを生成する生成手段と、
該注文候補キーを含む情報を、該発注候補者に引き渡す引渡手段と、
該発注候補者からの注文する旨の情報を受理する注文受取手段と、
該注文する旨の情報の一部または全部を注文候補キーとして、前記記憶装置において対応する注文候補レコードを一義的に決定する決定手段と、
該一義的に決定した注文候補レコードに含まれる情報により注文を取引所へ発注処理する処理手段と、
を含むことを特徴とするサーバシステム。 - 前記注文候補キーを含む情報に、当該注文を受理するためのアドレスを加える追加手段をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のサーバシステム。
- 前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡しが、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を、前記発注候補者のメールアドレスに送付する形式で行われるように構成したことを特徴とする請求項11に記載のサーバシステム。
- 前記アドレスが所定のプロトコル準拠のURLであり、前記注文候補キーを含む情報の引渡しが、該URLと該注文候補キーを含む情報とを組み合わせた所定のプロトコル形式の命令文を、前記発注候補者の端末装置のブラウザが管理するブックマークに登録する形式で行われるように構成したことを特徴とする請求項11に記載のサーバシステム。
- HTTP形式の前記命令文を前記発注候補者の端末装置のHTTPブラウザが管理するブックマークに登録するクライアントサイドスクリプトを、当該受注候補者のHTTPサーバに正規の認証を経てアクセスしているHTTPブラウザのIPアドレスへHTTP配信することにより、当該登録が行われるように構成したことを特徴とする請求項13に記載のサーバシステム。
- コンピュータの一部または全部を、請求項10ないし請求項14のいずれか1項に記載のサーバシステムとして動作させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2003093366A JP2004302745A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 注文受理方法、サーバシステムおよびコンピュータプログラム |
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- 2003-03-31 JP JP2003093366A patent/JP2004302745A/ja active Pending
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