JP5106465B2 - 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。 - Google Patents

液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP5106465B2
JP5106465B2 JP2009085271A JP2009085271A JP5106465B2 JP 5106465 B2 JP5106465 B2 JP 5106465B2 JP 2009085271 A JP2009085271 A JP 2009085271A JP 2009085271 A JP2009085271 A JP 2009085271A JP 5106465 B2 JP5106465 B2 JP 5106465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
recovery
ink
recovered
droplet discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009085271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010234652A (ja
Inventor
泰代 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2009085271A priority Critical patent/JP5106465B2/ja
Priority to US12/725,363 priority patent/US8348398B2/en
Publication of JP2010234652A publication Critical patent/JP2010234652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5106465B2 publication Critical patent/JP5106465B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16585Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles for paper-width or non-reciprocating print heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/12Embodiments of or processes related to ink-jet heads with ink circulating through the whole print head

Description

本発明は、液滴吐出装置、及び付着液の回収方法にかかわり、特には、液滴吐出面に付着した付着液を回収する液滴吐出装置、及び付着液の回収方法に関する。
液滴吐出装置としては、例えば、記録ヘッドのノズルからインクなどの液滴を吐出して用紙などの記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置には、インク滴吐出時に、インクミストやノズルから溢れ出たインクなどがインク滴吐出面上のノズル近傍に付着して、インク滴の吐出方向を曲げたり、インク滴の吐出自体を妨げたりすることがある。
このため、吐出面に付着したインクを取り除く方法として、吐出面を払拭する方法が考えられている。しかし、払拭動作を行うためには、一旦インク滴による記録動作を停止しなければならず、印刷速度が低下するという課題がある。ここで、インク滴による記録動作を中断せずに吐出面に付着した付着インクを回収する方法として、吐出面に回収孔を形成し、この回収孔から吐出面に付着した付着液を回収する方法が特許文献1に開示されている。
特許文献1の液体吐出ヘッドでは、回収孔がインク液室に連通しており、回収孔から回収した付着インクを液室に回収している。また、付着インクを回収孔に誘導するため、ノズルプレート表面(吐出面)には回収孔の周囲に非撥水領域を形成し、非撥水領域の周囲に撥水領域を形成している。
しかしながら、ノズルプレートの表面に付着した付着インクは、乾燥により増粘していたり、固化した小片や大気中の粉塵が混入していたりすることがある。このため、特許文献1のように、回収した液体を再利用する場合には、ノズルの目詰まり等が生じる虞がある。
一方、特許文献2には、オリフィスプレート表面のノズル近傍にインク回収口が設けられ、このインク回収口の一方に回収路を通じてインク吸収体が配設されたインクジェット記録装置が開示されている。このインクジェット記録装置では、オリフィスプレート表面をワイピングして付着インクを掻き取り、掻き取られた付着インクはインク回収口上に至るとインク吸収体に吸収されるようになっている。また、インク回収口の近傍をノズル近傍よりも濡れ性が良い状態にしている。
特開2008−254279号公報 特開2003−127436号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のように、回収孔の周囲に非撥水領域を形成したり、インク回収口の近傍の濡れ性を良くしたりすることで、非撥水領域や、濡れ性が良い領域の付着液を十分に回収できない、という課題がある。回収できなかったインクは固化し、例えば、払拭動作時に払拭部材(ワイパー)で掻き取った固形物がノズルに目詰まりすることがある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、液滴吐出動作を中断することなく、液滴吐出面に付着した付着液を回収する液滴吐出装置、及び付着液の回収方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、液滴を吐出する吐出口が設けられた液滴吐出面に設けられ、前記液滴吐出面に付着した付着液を回収するための回収孔と、前記回収孔から回収液を前記液滴吐出面に溢れさせ、溢れ出た前記回収液を前記付着液と共に前記回収孔から回収する回収手段と、を有する液滴吐出装置である。
請求項1に記載の発明によれば、回収液が回収手段によって回収孔から液滴吐出面に溢れる。溢れ出た回収液は、回収孔周囲の付着液と表面張力で結合し、その後、回収手段によって付着液と共に回収孔から回収される。このようにして、液滴吐出面に付着した付着液が回収孔から回収される。
また、請求項1に記載の発明は、回収孔から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着液とを一緒に回収孔から回収するため、回収液を回収孔から溢れさせずに付着液を回収するものと比べた場合、液滴吐出面のより広い範囲に亘って付着液を回収することができる。
そして、請求項1に記載の発明は、上述したように回収孔から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着液とを一緒に回収孔から回収するため、液滴吐出面に付着した付着液を回収するのに払拭動作を要するものと比べた場合、液滴吐出動作を中断することなく、液滴吐出面に付着した付着液を回収することができる。
請求項2に記載の発明は、前記回収手段は、前記回収液を貯留する液体貯留部と、前記液体貯留部と前記回収孔とを連結する回収流路と、前記液体貯留部に貯留された前記回収液へ作用させる圧力を増減させる圧力増減手段と、を有する液滴吐出装置である。
請求項2に記載の発明によれば、液体貯留部に貯留された回収液には圧力増減手段により圧力が作用する。ここで、液体貯留部に貯留された回収液に作用する圧力が増加すると回収液は回収流路を通じて回収孔から溢れ、液体貯留部に貯留された回収液に作用する圧力が減少すると溢れ出た回収液が回収孔から回収流路を通じて液体貯留部へ回収(吸引)される。このように圧力増減手段が、液体貯留部に貯留された回収液に圧力を作用させることから、回収液に作用する圧力を微調整しやすい。
請求項3に記載の発明は、前記回収手段は、前記回収液を貯留する液体貯留部と、前記液体貯留部と前記回収孔とを連結する回収流路と、前記回収流路内の前記回収液へ作用させる圧力を増減させる圧力増減手段と、を有する液滴吐出装置である。
請求項3に記載の発明によれば、回収流路内の回収液には圧力増減手段により圧力が作用する。ここで、回収流路内の回収液に作用する圧力が増加すると回収液は回収孔から溢れ、回収流路内の回収液に作用する圧力が減少すると溢れ出た回収液が回収孔から回収(吸引)される。このように圧力増減手段が、回収流路内の回収液に圧力を作用させることから、回収液への圧力の伝達性が向上する。
請求項4に記載の発明は、前記圧力増減手段は、前記回収液の粘度に応じて、前記回収液に作用させる圧力を変動させる液滴吐出装置である。
請求項4に記載の発明によれば、回収液と共に付着液を回収するため、回収液は付着液と混ざって粘度が上昇し、回収孔から溢れにくくなるが、圧力増減手段は回収液の粘度に応じて回収液に作用させる圧力を変動するため、常時所定量の回収液を液滴吐出面に溢れさせることができる。
請求項5に記載の発明は、前記圧力増減手段は、前記回収孔から前記回収液を前記液滴吐出面に溢れさせる前に、前記回収孔に負圧を作用させる液滴吐出装置である。
請求項5に記載の発明によれば、付着液が回収孔を覆っている場合、回収孔から回収液を溢れさせると、回収孔周囲の液量が多くなりすぎて回収液及び付着液が液滴吐出面から零れ落ちる虞があるが、回収孔から回収液を液滴吐出面に溢れさせる前に回収孔に負圧を作用させて回収孔を覆う付着液を回収することで、常時所定量の回収液を液滴吐出面に溢れさせることができる。
請求項6に記載の発明は、前記液滴吐出面には、撥液膜が全体に亘って形成されている液滴吐出装置である。
請求項6に記載の発明によれば、液滴吐出面には全体に亘って撥液膜が形成されていることから、回収孔から溢れ出た回収液と、これに結合した付着液とを効果的に回収することができる。
請求項7に記載の発明は、前記液滴吐出面は、全体に亘って平滑に形成されている液滴吐出装置である。
請求項7に記載の発明によれば、液滴吐出面が全体に亘って平滑に形成されていることから、回収孔から溢れ出た回収液が液滴吐出面を略均一に広がり、所定範囲内の付着液を確実に回収することができる。
請求項8に記載の発明は、前記回収液が、前記付着液を溶解又は分散する液体である液滴吐出装置である。
請求項8に記載の発明によれば、付着液が粘度上昇していても、回収液が付着液を溶解又は分散させるため、回収液と共に付着液を確実に回収することができる。
請求項9に記載の発明は、前記回収液の色が、前記付着液と同色、又は透明である液滴吐出装置である。
請求項9に記載の発明によれば、回収孔から溢れた回収液が吐出口を覆い、回収液を回収した後、吐出口に回収液が残留しても、回収液の色が付着液と同色又は透明であることから、吐出口から吐出した液滴の色を保持することができる。
請求項10に記載の発明は、液滴を吐出する吐出口が設けられた液滴吐出面に設けられた回収孔から回収液を前記液滴吐出面に溢れさせ、溢れ出た前記回収液を前記液滴吐出面に付着した付着液と共に前記回収孔から回収する付着液の回収方法である。
請求項10に記載の発明によれば、回収孔から回収液が液滴吐出面に溢れ、溢れ出た回収液が回収孔周囲の付着液と表面張力で結合し、その後付着液と共に回収孔から回収される。
また、請求項10に記載の発明は、回収孔から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着液とを一緒に回収孔から回収するため、回収液を回収孔から溢れさせずに付着液を回収する方法と比べた場合、液滴吐出面のより広い範囲に亘って付着液を回収することができる。
そして、請求項10に記載の発明は、上述したように回収孔から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着液とを一緒に回収孔から回収するため、液滴吐出面に付着した付着液を回収するのに払拭動作を要する方法と比べた場合、液滴吐出動作を中断することなく、液滴吐出面に付着した付着液を回収することができる。
以上説明したように本発明の液滴吐出装置、及び付着液の回収方法によれば、液滴吐出動作を中断することなく、液滴吐出面に付着した付着液を回収することができる。
本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態のヘッドの側断面図である。 本発明の第1実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔へ供給している状態を示す概略側断面図である。 本発明の第1実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔から回収している状態を示す概略側断面図である。 (A)は第1実施形態のヘッドの液滴吐出面に付着インクが付着している状態を示す平面図である。 (B)は第1実施形態の回収装置を用いて回収孔から回収液を溢れさせた状態を示す平面図である。 (C)は第1実施形態の回収装置を用いて溢れ出た回収液を付着液と共に回収孔から回収した状態を示す平面図である。 (A)は第1実施形態の回収装置を用いて回収孔から回収液を溢れさせた状態を示す平面図である。 (B)は第1実施形態の回収装置を用いて溢れ出た回収液を付着液と共に回収孔から回収した状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔へ供給している状態を示す概略側断面図である。 本発明の第2実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔から回収している状態を示す概略側断面図である。 本発明の第3実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔へ供給している状態を示す概略側断面図である。 本発明の第3実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔から回収している状態を示す概略側断面図である。 本発明の第4実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔へ供給している状態を示す概略側断面図である。 本発明の第4実施形態の回収装置を用いて回収液を回収孔から回収している状態を示す概略側断面図である。 第1実施形態のヘッドのノズル及び回収孔の配列を示す平面図である。 第1実施形態のヘッドのノズル及び回収孔の配列の変形例を示す平面図である。 第1実施形態のヘッドのノズル及び回収孔の配列の変形例を示す平面図である。 第1実施形態のヘッドのノズル及び回収孔の配列の変形例を示す平面図である。 第1実施形態のヘッドのノズル及び回収孔の配列の変形例を示す平面図である。 第1実施形態のヘッドのノズル及び回収孔の配列の変形例を示す平面図である。 第1実施形態のヘッドのノズル及び回収孔の配列の変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明を、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に適用した場合について説明する。
[インクジェット記録装置]
図1には、インクジェット記録装置10の全体構成図が示されている。
同図に示すように、インクジェット記録装置10には、記録媒体としての枚葉紙P(以下、用紙Pと記載)の搬送方向上流側(以下、適宜上流側と記載。)に、用紙Pを給紙搬送する給紙搬送部12が設けられている。この給紙搬送部12の下流側には、用紙Pの搬送方向に沿って、用紙Pの記録面に処理液を塗布する処理液塗布部14、用紙Pの記録面に画像を記録する画像記録部16、記録面に形成された画像を乾燥させるインク乾燥部18、乾燥した画像を用紙Pに定着させる画像定着部20、画像が定着した用紙Pを排出する排出部21が設けられている。以下、各処理部について説明する。
(給紙搬送部)
給紙搬送部12には、用紙Pが積載される積載部22が設けられており、積載部22の上部には、該積載部22に積載された用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙部24が設けられている。給紙部24の用紙Pの搬送方向下流側(以下、「用紙Pの搬送方向」を省略する場合もある。)には、複数のローラ26対で構成された搬送部28が設けられている。給紙部24によって給紙された用紙Pは、複数のローラ26対で構成された搬送部28を経て、処理液塗布部14へ搬送される。
(処理液塗布部)
処理液塗布部14では、処理液塗布ドラム30が回転可能に配設されている。この処理液塗布ドラム30には、用紙Pの先端部を挟持して用紙Pを保持する保持部材32が設けられており、この保持部材32を介して、処理液塗布ドラム30の表面に用紙Pを保持した状態で、処理液塗布ドラム30の回転によって用紙Pを下流側へ搬送する。
なお、後述する中間搬送ドラム34、画像形成ドラム36、インク乾燥ドラム38及び画像定着ドラム40についても、処理液塗布ドラム30と同様に保持部材32が設けられている。そして、この保持部材32によって、上流側のドラムから下流側のドラムへの用紙Pの受け渡しが行われる。
処理液塗布ドラム30の上部には、処理液塗布ドラム30の周方向に沿って、処理液塗布装置42及び処理液乾燥装置44が配設されており、処理液塗布装置42によって、用紙Pの記録面に処理液が塗布され、処理液乾燥装置44によって、該処理液が乾燥する。
ここで、処理液はインクと反応して色材(顔料)を凝集し、色材(顔料)と溶媒を分離促進する効果を有している。処理液塗布装置42には、処理液が貯留している貯留部46が設けられており、グラビアローラ48の一部が処理液に浸されている。
このグラビアローラ48にはゴムローラ50が圧接して配置されており、該ゴムローラ50が用紙Pの記録面側に接触して処理液が塗布される。また、グラビアローラ48にはスキージ(図示省略)が接触しており、用紙Pの記録面に塗布する処理液塗布量を制御する。
処理液膜厚はヘッド打滴の液滴より十分小さいことが理想である。例えば2plの打滴量の場合、ヘッド打滴の液滴の平均直径は15.6μmであり、処理液膜厚が厚い場合、インクドットは用紙の記録面と接触することなく処理液内で浮遊する。2plの打滴量で着弾ドット径を30μm以上得るには処理液膜厚を3μm以下にすることが好ましい。
一方、処理液乾燥装置44には、熱風ノズル54及び赤外線ヒーター56(以下「IRヒーター56」という。)が処理液塗布ドラム30の表面に近接して配設されている。この熱風ノズル54及びIRヒーター56により、処理液中の水などの溶媒を蒸発させ、固体もしくは薄膜処理液層を用紙の記録面側に形成する。処理液乾燥工程で処理液を薄層化することで、画像記録部16でインク打滴したドットが用紙表面と接触して必要なドット径が得られると共に、薄層化した処理液と反応し色材凝集して用紙表面に固定する作用が得られやすい。
このようにして、処理液塗布部14で記録面に処理液が塗布、乾燥された用紙Pは、処理液塗布部14と画像記録部16の間に設けられた中間搬送部58へ搬送される。
(中間搬送部)
中間搬送部58には、中間搬送ドラム34が回転可能に設けられており、中間搬送ドラム34に設けられた保持部材32を介して、中間搬送ドラム34の表面に用紙Pを保持し、中間搬送ドラム34の回転によって該用紙Pを下流側へ搬送する。
(画像形成部)
画像記録部16には、画像形成ドラム36が回転可能に設けられており、画像形成ドラム36に設けられた保持部材32を介して、画像形成ドラム36の表面に用紙Pを保持し、画像形成ドラム36の回転によって該用紙Pを下流側へ搬送する。
画像形成ドラム36の上部には、画像形成ドラム36の表面に近接して、シングルパス方式のインクジェットラインヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)64で構成されたヘッドユニット66が配設されている。このヘッドユニット66では、少なくとも基本色であるYMCKのヘッド64が画像形成ドラム36の周方向に沿って配列され、処理液塗布部14で用紙の記録面に形成された処理液層上に各色の画像を記録する。
処理液はインク中に分散する色材(顔料)とラテックス粒子を処理液に凝集する効果を持たせ、用紙P上で色材流れなど発生しない凝集体を形成する。インクと処理液の反応の一例として、処理液内に酸を含有しPHダウンにより顔料分散を破壊し、凝集するメカニズムを用い色材滲み、各色インク間の混色、インク滴の着弾時の液合一による打滴干渉を回避する。
ヘッド64は、画像形成ドラム36に配置された回転速度を検出するエンコーダ(図示省略)に同期して打滴を行うことで、高精度に着弾位置を決定すると共に、画像形成ドラム36の振れ、回転軸68の精度、ドラム表面速度に依存せず、打滴ムラを低減することが可能となる。
ヘッドユニット66は、画像形成ドラム36の上部から退避可能とされており、ヘッド64のノズル面清掃や増粘インク排出などのメンテナンス動作は、該ヘッドユニット66を画像形成ドラム36の上部から退避させることで実施される。
また、インクジェット記録装置10は、YMCKのヘッド64の各々にインク循環系65を備えている。インク循環系65は、YMCKのヘッド64の各々に対応する色のインクを貯留するインク供給部160を有し、各インク供給部160は所定の管路(詳細は後述)を介してYMCKのヘッド64と連通されている。
画像記録部16において記録面に画像が記録された用紙Pは、画像形成ドラム36の回転によって、画像記録部16とインク乾燥部18の間に設けられた中間搬送部70へ搬送されるが、中間搬送部70については、中間搬送部58と構成が略同一であるため説明を省略する。
(インク乾燥部)
インク乾燥部18には、インク乾燥ドラム38が回転可能に設けられており、インク乾燥ドラム38の上部には、インク乾燥部18の表面に近接して、熱風ノズル72及びIRヒーター74が複数配設されている。
ここでは、一例として、上流側と下流側に熱風ノズル72が配置されるようにして、熱風ノズル72と平行配列された一対のIRヒーター74を交互に配置している。これ以外にも、上流側にIRヒーター74を多く配置して上流側で熱エネルギーを多く照射し水分の温度を上昇させ、下流側に熱風ノズル72を多く配置して飽和水蒸気を吹き飛ばすようにしても良い。
ここで、熱風ノズル72は、熱風の吹きつけ角度を用紙Pの後端側に傾けて配置するようにしている。これにより、熱風ノズル72による熱風の流れを一方向に集めることができ、また、インク乾燥ドラム38側へ用紙Pを押し付け、該インク乾燥ドラム38の表面に用紙Pを保持させた状態を維持することができる。
これらの熱風ノズル72及びIRヒーター74による温風によって、用紙Pにおける画像が記録された部分では、色材凝集作用により分離された溶媒が乾燥され、薄膜の画像層が形成される。
温風は用紙Pの搬送速度によっても異なるが、通常は50°C〜70°Cに設定され、IRヒーター74の温度を200°C〜600°Cに設定する事で、インク表面温度が50°C〜60°Cになるよう設定されている。蒸発した溶媒はエアーと共にインクジェット記録装置10の外部へ排出されるが、エアーは回収される。このエアーは、冷却器/ラジエータ等で冷却して液体として回収しても良い。
記録面の画像が乾燥した用紙Pは、インク乾燥ドラム38の回転によって、インク乾燥部18と画像定着部20の間に設けられた中間搬送部76へ搬送されるが、中間搬送部76については、中間搬送部58と構成が略同一であるため説明を省略する。
(画像定着部)
画像定着部20には、画像定着ドラム40が回転可能に設けられており、画像定着部20は、インク乾燥ドラム38上で形成された薄層の画像層内のラテックス粒子が加熱/加圧されて溶融し、用紙P上に固着定着する機能を有する。
画像定着ドラム40の上部には、画像定着ドラム40の表面に近接して、加熱ローラ78が配設されている。この加熱ローラ78は熱伝導率の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプが組み込まれており、該加熱ローラ78によって、ラテックスのTg温度以上の熱エネルギーが付与される。これにより、ラテックス粒子を溶融し、用紙上の凹凸に押し込み定着を行うと共に画像表面の凹凸をレベリングし光沢性を得ることを可能とする。
加熱ローラ78の下流側には、定着ローラ80が設けられている、この定着ローラ80は画像定着ドラム40の表面に圧接した状態で配置され、画像定着ドラム40との間でニップ力を得るようにしている。このため、定着ローラ80又は画像定着ドラム40のうち、少なくとも一方は表面に弾性層を持ち、用紙Pに対して均一なニップ幅を持つ構成とする。
以上のような工程により、記録面の画像が定着した用紙Pは、画像定着ドラム40の回転によって、画像定着部20の下流側に設けられた排出部21側へ搬送される。
なお、本実施形態では、画像定着部20について説明したが、インク乾燥部18で記録面に形成された画像を乾燥・定着させることができれば良いため、この画像定着部20は必ずしも必要ではない。
次にヘッド64の構成について説明する。ヘッド64は、一つの面200(以下、液滴吐出面と記載)にインク滴を吐出するためのノズル202(吐出口の一例)を複数備えており、各ノズルには圧力室204及び液滴吐出素子がそれぞれ設けられている。なお、本実施形態では、液滴吐出面200には、付着した付着インクを回収しやすいように撥液膜が全体に亘って形成され、さらには、液滴吐出面200が平坦となっている。
図2に示すように、インクを加圧するための圧力室204は、供給口206を介して共通供給流路222と連通している。共通供給流路222は後述するインク供給部160と連通しており、インク供給部160から供給されるインクは共通供給流路222を介して各圧力室204に分配供給されるようになっている。
また、圧力室204の一部の面(図2では上面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)208には個別電極210を備えたアクチュエータ212が接合されている。個別電極210と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ212が変形して圧力室204の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル202からインクが吐出される。なお、アクチュエータ212には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ212の変位が元に戻る際に、共通供給流路222から供給口206を通って新しいインクが圧力室204に再充填される。
従って、本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、画像情報から生成されるドット配置データに応じて各ノズル202に対応したアクチュエータ212の駆動を制御することにより、ノズル202からインク滴を吐出させることができる。また、本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、用紙Pを一定の速度で副走査方向に搬送しながら、その搬送速度に合わせて各ノズル202のインク吐出タイミングを制御することによって、用紙P上に所望の画像を記録することができる。
なお、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ212の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
また、ノズル202を挟んで共通供給流路222の反対側には、各ノズル202に連結された共通戻し流路224が設けられており、この共通戻し流路224はインク戻し路182を介してインク戻り部162と連通している。
ヘッド64の液滴吐出面200には、ノズル202に隣接して回収孔230が形成されている。この回収孔230の一端には可撓性を有する回収流路256(例えば、ゴムチューブなど)が接続されており、この回収流路256は、後述する回収装置250に接続されている。なお、本実施形態では、ノズル202と回収孔230の配列パターンが図15に示す、ノズル202が2列配置、且つ回収孔230がノズル202の列間に2列配置される配列パターンを採用している。ノズル202及び回収孔230の配列パターンについては後述する。なお、図2は、図15の2−2線断面図を示したものである。
ここで本実施形態のインク循環系65について図3を参照して説明する。なお、インク循環系65は、YMCKの各ヘッド64にそれぞれ対応して設けられているが、各インク循環系65は同一構成であるため、ここでは、1つのインク循環系65を代表して説明する。
図3に示すように、インク循環系65は、インクを貯留するインク供給部160とヘッド64から回収したインクを一時的に貯留するインク戻り部162を備えている。インク供給部160とヘッド64はインク供給路180を介して接続されており、このインク供給路180を通じてインクがインク供給部160からヘッド64内の後述する共通供給流路222へ供給されるようになっている。また、インク戻り部162とヘッド64はインク戻し路182を介して接続されており、このインク戻し路182を通じてインクがヘッド64内の後述する共通戻し流路224からインク戻り部162へ戻されるようになっている。また、インク戻り部162に戻った(回収された)インクは、インク戻り部162とインク供給部160とをつなぐ連絡路164を通じて、インク供給部160へ戻るようになっている。なお、インク供給路180、インク戻し路182、連絡路164、共通供給流路222、及び共通戻し流路224でインク循環路が構成されており、本実施形態のインク循環系65は、インク循環路を含んでいる。なお、同図に示す矢印R1がインクの供給方向、矢印R2がインクの戻し方向である。また、インク循環系65にはインクに循環のための循環流を生じさせる循環流発生装置(ポンプなど(図示省略))が配設されている。
(回収装置)
図1では省略しているが、ヘッド64の近傍には、回収装置250が設けられている。この回収装置250は、液滴吐出面200に形成された回収孔230から回収液を液滴吐出面200に溢れさせ、且つ、溢れ出た回収液を液滴吐出面200に付着した付着インクと共に回収する装置である。
図3に示すように、回収装置250は、回収液を貯留する貯留タンク252と、この貯留タンク252に貯留された回収液に圧力を作用させるシリンジポンプ254と、シリンジポンプ254を制御する制御部300と、前述した回収孔230と、回収孔230と貯留タンク252を接続する回収流路256と、回収流路256上に設けられるバルブ258と、を備えている。なお、制御部300及びシリンジポンプ254は、本発明の圧力増減手段の一例である。
貯留タンク252は、上部の一方側に第1接続口252A、上部の他方側に第2接続口252B、及び、下部に第3接続口252Cを備えている。そして、第1接続口252Aにはシリンジポンプ254が接続されており、第2接続口252Bには回収流路256が接続されており、第3接続口252Cには後述する回収液供給路290が接続されている。この、回収液供給路290上には、制御部300に制御されたバルブ292が設けられている。バルブ292は、貯留タンク252と後述する回収タンク294との間で回収液を交換する交換動作の際に開弁し、それ以外のときは、閉弁するように制御部300によって制御されている。なお、貯留タンク252は、各接続口に各部材が接続されているため、実質的には密閉状態となっている。
回収流路256は、前述したように一端が回収孔230に接続され、他端が第2接続口252Bを通り抜けて貯留タンク252内に配置されている。また、この回収流路256上には、制御部300によって制御されたバルブ258が設けられている。このバルブ258は、回収動作及び交換動作を行う際に開弁し、それ以外のときは、閉弁するように制御部300によって制御されている。なお、回収動作とは、回収流路256を通じて回収孔230から回収液を溢れさせ、且つ溢れ出た回収液を回収する一連の動作を指す。
シリンジポンプ254は、制御部300によって制御され、貯留タンク252の上部に形成された空気層Gの圧力を増減できるようになっている。具体的には、シリンジポンプ254の内部空間を拡縮することで、この内部空間に連通している空気層Gの圧力も増減するようになっている。ここで、シリンジポンプ254の内部空間を縮小させて空気層Gの圧力を上昇させると、図3に示すように、貯留タンク252に貯留された回収液の液面が圧力上昇した空気層Gによって押圧され、押圧された回収液が回収流路256を通じて回収孔230から液滴吐出面200へ溢れる。また、シリンジポンプ254の内部空間を拡大させて空気層Gの圧力を減少させると、図4に示すように、貯留タンク252に貯留された回収液の液面が負圧によって引っ張られ、回収液が回収流路256を通じて貯留タンク252に回収される。このとき、液滴吐出面200に溢れ出た回収液が回収孔230を通じて回収される。なお、図中の黒矢印はインクの流れを示し、白矢印は空気の流れを示している。
制御部300は、シリンジポンプ254を制御して空気層Gに作用させる圧力を制御している。この空気層Gに作用させる圧力は、回収液を液滴吐出面200に溢れさせる場合、溢れ出た回収液が回収孔230に隣接するノズル202に到達しない所定の量(所定値)となるように設定されている。また、液滴吐出面200に溢れ出た回収液を回収するときは、液滴吐出面200上の回収液を確実に回収できるように回収力(吸引力)を設定している。なお、これらの所定値は、設計値や環境に応じて変化するため、予め複数回の実験をして好適な範囲を求めておくこが好ましい。
また、制御部300は、回収動作の回数又は、回収液の粘度を測定するセンサー(図示省略)からの測定値に応じて、シリンジポンプ254を制御して空気層Gに作用させる圧力を所定値から変動させている。
貯留タンク252に貯留される回収液は、液滴吐出面200に付着した付着インクを溶解又は分散可能な液体であることが好ましく、本実施形態では、付着インクを溶解できる液体を用いている。なお、付着インクを回収液として使用してもよい。また、回収液の色は、付着液と同色、又は透明であることが好ましい。また、回収液は、回収孔230から溢れさせたときに落下したり、回収時にちぎれて回収残りが生じないように、表面張力が40mN/m以下、10mN/m以上のものを用いることが好ましく、35mN/m以下、25mN/m以上のものを用いることがさらに好ましい。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の作用について説明する。
本実施形態では、積載部22から給紙部24によって用紙Pが給紙され、搬送部28を経て、処理液塗布部14へ搬送される。処理液塗布部14では、用紙Pの記録面に処理液が塗布され、該処理液を乾燥させる。その後、該用紙Pは、中間搬送部58を経て、画像記録部16へ搬送され、画像形成ドラム36の表面に保持される。そして、画像記録部16では、画像情報に基づいてヘッド64のノズル202から用紙Pの記録面に対してインク滴が吐出される。これによって用紙Pの記録面には上記画像情報により示される画像が記録される。
画像記録部16において記録面に画像が記録された用紙Pは、中間搬送部70を経て、インク乾燥部18へ搬送される。インク乾燥部18では、用紙Pの記録面のインクに含まれる溶媒を乾燥させる。その後、該用紙Pは、中間搬送部76を経て、画像定着部20へ搬送される。画像定着部20では、用紙Pの記録面に記録された画像の定着処理が行われる。そして、記録面に画像が定着した用紙Pは、画像定着ドラム40の回転によって排出部21側へ搬送される。
一枚目の用紙Pに画像が記録されると、ヘッド64の液滴吐出面200には、インクミストなどが付着する(図5(A)の黒点が付着インク)。このため、本実施形態のインクジェット記録装置10では、2枚目の用紙Pに画像記録を行う前に回収動作を実施するように設定している。なお、本発明はこれに限らず、回収動作はいつ実施してもよい。
図3に示すように、制御部300は、インクジェット記録装置10が一枚目の用紙Pへの画像記録が完了し、次(2枚目)の用紙Pへの画像記録動作が行われる前に、制御している各部位に回収動作を実施する信号を送信する。信号を受信したバルブ258は開弁し、シリンジポンプ254は所定量の回収液が液滴吐出面200に溢れるように空気層Gの圧力を上昇させる。
回収孔230から溢れた回収液は、図5(B)に示すように、回収孔230を中心として半径方向に広がり、液滴吐出面200上の付着インクと表面張力で結合して一体となる。
次に制御部300は、図4に示すようにシリンジポンプ254に回収液を回収する信号を送信する。信号を受信したシリンジポンプ254は、空気層Gの圧力を減少させる。これにより、貯留タンク252を介して回収流路256内の回収液に負圧が作用し、液滴吐出面200に溢れ出た回収液が結合して一体となった付着インクと共に貯留タンク252側に回収される(図5(C)参照)。その後、制御部300は、バルブ258に閉弁信号を送信する。
以上、インクジェット記録装置10では、回収孔230から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着インクとを一緒に回収孔230から回収するため、回収液を回収孔から溢れさせずに付着インクを回収するものと比べた場合、液滴吐出面200のより広い範囲に亘って付着液を回収することができる。また、液滴吐出面200に付着した付着液を回収するのに払拭動作を要するものと比べた場合、記録動作を中断することなく、液滴吐出面200に付着した付着インクを回収することができる。結果、本発明に係るインクジェット記録装置10は、生産性を落とすことなく、安定した画像品質を維持できる。
また、シリンジポンプ254で生じさせる圧力を貯留タンク252の空気層Gを介して回収液に伝達するため、回収液に直接圧力を伝達するよりも、回収液に作用させる圧力を微調整しやすい。
そして、回収装置250は、回収液と共に付着液を回収するため、回収液は付着液と混ざって粘度が上昇し、回収孔230から溢れにくくなるが、制御部300が回収液の粘度に応じて、シリンジポンプ254を制御して回収液に作用させる圧力を変動させるため、常時所定量の回収液を液滴吐出面200に溢れさせることができる。
また、液滴吐出面200には、撥液膜が全体に亘って形成されていることから、回収孔230から溢れ出た回収液と、これに結合した付着液とを残さずに回収することができる。さらに、液滴吐出面200が全体に亘って平滑に形成されていることから、回収孔230から溢れ出た回収液が液滴吐出面200を略均一に広がり、所定範囲内の付着液を確実に回収することができる。
そして、付着インクが粘度上昇していても、回収液が付着インクを溶解又は分散させるため、回収液と共に付着インクを確実に回収することができる。回収孔230から溢れた回収液がノズル202を覆い、回収液を回収した後、ノズル202に回収液が残留しても、回収液の色が付着液と同色又は透明であることから、ノズルから吐出する液滴の色を保持することができる。
また、図6(A)では、ノズル202を付着インクが覆っている場合の回収動作の効果について説明する。このようにノズル202を付着インクが覆っていても、回収孔230から回収液を溢れさせて、付着インクと回収液を結合させ、回収孔230から回収液を回収することでノズル202を覆っていた付着インクが回収液と共に回収される(図6(B)参照)。
なお、本実施形態の回収動作では、回収液を液滴吐出面200に溢れさせ、溢れ出た回収液と共に回収液に結合した付着液を回収する動作を行うが、本発明はこれに限らず、回収液を液滴吐出面200に溢れさせる前に、回収孔230内を負圧にして液滴吐出面200上に付着した付着インクを回収する動作を行ってもよい。このような動作を追加することで、例えば、付着インクが回収動作をする前に既に回収孔230を覆っており、回収孔230から回収液を溢れさせると、回収孔230周囲の液量が多くなりすぎて回収液及び付着液が液滴吐出面200から零れ落ちる虞がある場合において、回収孔230から回収液を液滴吐出面200に溢れさせる前に回収孔230に負圧を作用させて回収孔230を覆う付着インクを回収してから、回収液を液滴吐出面200に溢れさせれば、常時所定量の回収液を液滴吐出面200に溢れさせることができる。また、回収液が零れ落ちるのも抑制できる。
なお、本実施形態では、シリンジポンプ254による圧力調整を、貯留タンク252内の空気を介して行う構成としたが、本発明はこれに限らず、シリンジポンプ254による圧力調整を、貯留タンク252内の回収液を介して行う構成としてもよい。
次に、貯留タンク252と回収タンク294との間で行う回収液の交換動作について説明する。
図3に示されるように、回収液供給路290は、回収タンク294の上部の一方側に接続されている。回収液供給路290の回収タンク294とバルブ292との間には、双方向式のポンプ296が設けられており、回収タンク294側への回収液の流れ(矢印X1)と、貯留タンク252側への回収液の流れ(矢印X2)とを切り替えられるようになっている。なお、ポンプ296は、制御部300によって制御されている。また、回収タンク294の上部の他方側には、大気と連通する大気連通口298が形成されている。
ここで交換動作について説明すると、回収動作を所定回数実施、又は、回収液の粘度を測定するセンサー(図示省略)が所定値となった場合、制御部300は、ポンプ296を作動させて貯留タンク252内及び回収流路256内の回収液を、回収液供給路290を通じて空状態の回収タンク294へ送って回収させる。
回収液が回収タンク294へ回収されると、制御部300は、図示しないディスプレイに回収完了を報せる表示を出す。その後、ユーザーは、回収液を回収した回収タンク294をインクジェット記録装置10から取り外して新品の回収タンク294と交換する。回収タンク294が交換されると、制御部300は、ポンプ296を作動させて、回収タンク294内の新しい回収液を、回収液供給路290を通じて貯留タンク252へ供給する。このようにして、貯留タンク252と回収タンク294との間で回収液の交換が行なわれる。
なお、本実施形態では、交換動作の際に制御部300がバルブ258を開弁させるようになっているが、本発明はこの構成に限らず、回収動作以外のときは、制御部300によってバルブ258が閉弁するように構成してもよい。この場合には、実質的に密閉状態の貯留タンク252内を大気開放した方が回収液の回収効率が上がるため、例えば、貯留タンク252の上部に開閉可能な大気開放部(図示省略)などを設けてもよい。
次にノズル202と回収孔230の好適な配列パターンについて説明する。
第1実施形態では、ノズル202と回収孔230の配列パターンを図15に示される配列パターンとしたが、本発明はこの構成に限らず、図13、図14、図16〜図19の何れの配列パターンとしてもよい。
図13にはノズル202が一列配置された場合の回収孔230の好適な配列パターンが示され、図14にはノズル202が二列配置され且つ列間のノズル間距離が1400μm未満の場合の回収孔230の好適な配列パターンが示され、図15にはノズル202が二列配置され且つ列間のノズル間距離が1400μm以上の場合の回収孔230の好適な配列パターンが示されている。このようにノズル間距離と回収孔230の配置を規定しているのは、ノズルは通常、非記録媒体から0.7〜1mm程度離して設置されることから、液滴吐出面200に付着している液滴サイズが直径20000μm以上の場合、インク滴が非記録媒体に接触し、非記録媒体を汚してしまう虞がある。このため回収液を溢れさせる範囲は回収孔230から1000μm未満であることが好ましい。液滴吐出面200に付着している付着液と結合して増量することを考慮して、700μm程度まで溢れさせるよう制御することが好ましい。従って、ノズル202の配置間隔が1400μm以上離れている場合は、各ノズル列に回収孔230の列を形成することが好ましい。
また、図16〜図19には、ノズル202がマトリックス状に配列された場合の回収孔230の好適な配列パターンを示している。
図16には一列のノズル202に対して一列の回収孔230が配置され、図17には一列のノズル202に対して数が少ない一列の回収孔230が配置され、図18には一列のノズル202に対して一列の回収孔230が極近くに配置されている。また、図19には一列の回収孔230がノズル202列に対して交互に反対方向となるように配置されている。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置について説明する。第2実施形態のインクジェット記録装置は、第1実施形態のインクジェット記録装置10の回収装置250を回収装置310に変更したものである。なお、第1実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の回収装置310は、貯留タンク252と、回収孔230と貯留タンク252を接続する回収流路256と、回収流路256上に配置されたシリンジポンプ254と、シリンジポンプ254を制御する制御部300と、前述した回収孔230と、回収流路256上のシリンジポンプ254よりも貯留タンク252側に設けられるバルブ258と、で構成されている。なお、制御部300及びシリンジポンプ254は、本発明の圧力増減手段の一例である。
本実施形態では、回収流路256上にシリンジポンプ254が配置されており、貯留タンク252の第1接続口252Aが大気開放されている。
また、本実施形態では、制御部300は、回収孔230から回収液を溢れさせるとき、すなわち、シリンジポンプ254で回収流路256内の回収液に正圧を作用させるときにはバルブ258を閉弁させるようになっている。また、シリンジポンプ254で回収流路256内の回収液に負圧を作用させるときにはバルブ258を開弁するようになっている。
次に第2実施形態のインクジェット記録装置の作用について説明する。
図4に示すように、回収装置310は、回収動作が実行されると、制御部300から各部位へ信号が送信される。バルブ258は信号を受信すると閉弁し、シリンジポンプ254は所定量の回収液が液滴吐出面200に溢れるように回収流路256内の回収液を加圧する。これにより、回収孔230から回収液が溢れる。
回収孔230から溢れ出た回収液は、図5(B)に示すように、回収孔230を中心として半径方向に広がり、液滴吐出面200上の付着インクと表面張力で結合して一体となる。
次に制御部300は、図8に示すようにシリンジポンプ254に回収液を回収する信号を送信する。信号を受信したシリンジポンプ254は、回収流路256内の回収液の圧力を減少させる。これにより、回収流路256内の回収液に負圧が作用し、液滴吐出面200に溢れ出た回収液が結合して一体となった付着インクと共に、回収流路256内に回収される(図5(C)参照)。このとき、回収流路256及び貯留タンク内の回収液は、負圧状態となっている。
以上、本実施形態では、回収孔230から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着インクとを一緒に回収孔230から回収するため、回収液を回収孔から溢れさせずに付着インクを回収するものと比べた場合、液滴吐出面200のより広い範囲に亘って付着液を回収することができる。また、液滴吐出面に付着した付着液を回収するのに払拭動作を要するものと比べた場合、記録動作を中断することなく、液滴吐出面200に付着した付着インクを回収することができる。
また、シリンジポンプ254で回収流路256内の回収液に直接圧力を作用させるため、直接圧力を作用させない構成のものと比べて、圧力の伝達性に優れる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態のインクジェット記録装置について説明する。第3実施形態のインクジェット記録装置は、第1実施形態のインクジェット記録装置10の回収装置250を回収装置320に変更したものである。なお、第1実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態の回収装置320は、貯留タンク252と、回収孔230と、回収孔230と貯留タンク252を接続する回収流路256と、貯留タンク252の下部に取り付けられた昇降装置322と、この昇降装置322を制御する制御部300と、で構成されている。なお、制御部300及び昇降装置322は、本発明の圧力増減手段の一例である。
本実施形態では、貯留タンク252の第1接続口252Aが大気開放されている。また、本実施形態では、昇降装置322によって貯留タンク252が上下動させられるようになっている。
なお、本実施形態の昇降装置322は、ロッド側(伸び出し側)の伸び出し量を制御できるエアシリンダを用いている。しかし、本発明はこの構成に限定されず、ロッド側の伸び出し量を制御できればエアシリンダの代わりに油圧シリンダを用いてもよい。また、モータとボールねじなどを組み合わせた昇降装置を用いてもよい。
また、本実施形態のバルブ258は、回収液の交換動作時のみ閉弁するように制御部300に制御されている。
次に第3実施形態のインクジェット記録装置の作用について説明する。
図9に示すように、回収装置320は、回収動作が実行されると、制御部300から各部位へ信号が送信される。昇降装置322は所定量の回収液が液滴吐出面200に溢れるように貯留タンク252を昇降させる。貯留タンク252の位置がヘッド64よりも上方に位置するほど回収流路256内の圧力が上昇し、回収孔230から回収液が溢れる。
回収孔230から溢れ出た回収液は、図5(B)に示すように、回収孔230を中心として半径方向に広がり、液滴吐出面200上の付着インクと表面張力で結合して一体となる。
次に制御部300は、図10に示すように昇降装置322に回収液を回収する信号を送信する。信号を受信した昇降装置322は下降する。これにより、回収流路256内の回収液の圧力が減少し、回収流路256内の回収液に負圧が作用して、液滴吐出面200に溢れ出た回収液が結合して一体となった付着インクと共に回収流路256内に回収される(図5(C)参照)。
以上、本実施形態では、回収孔230から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着インクとを一緒に回収孔230から回収するため、回収液を回収孔から溢れさせずに付着インクを回収するものと比べた場合、液滴吐出面200のより広い範囲に亘って付着液を回収することができる。また、液滴吐出面に付着した付着液を回収するのに払拭動作を要するものと比べた場合、記録動作を中断することなく、液滴吐出面200に付着した付着インクを回収することができる。
また、昇降装置322で貯留タンクを上昇下降させたときに回収液に作用する圧力で回収液が回収孔230から溢れる量を調整できるため、シリンジポンプのような精密な制御を行う装置を用いなくてもよい。これにより、経済的効果が見込まれる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態のインクジェット記録装置について説明する。第4実施形態のインクジェット記録装置は、第1実施形態のインクジェット記録装置10の回収装置250を回収装置330に変更したものである。なお、第1実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の回収装置330は、貯留タンク252と、回収孔230と、回収孔230と貯留タンク252を接続する回収流路256と、回収液供給路290のバルブ292よりも回収タンク294側に設けられて回収液供給路290を変形させるチューブポンプ332と、このチューブポンプ332及びバルブ292を制御する制御部300と、で構成されている。なお、制御部300及びチューブポンプ332は、本発明の圧力増減手段の一例である。
本実施形態では、回収流路256上に第1実施形態のバルブ258が設けられておらず、また、貯留タンク252の第1接続口252Aが閉塞されている。このため、貯留タンク252は実質密閉状態となっている。
図11に示されるように、チューブポンプ332は、回収液供給路290の一部が巻き掛けられるように配置されている。このチューブポンプ332はローラ334を備え、制御部300に制御されたモータを駆動源にして回転するようになっている。チューブポンプ332はローラ334で回収液供給路290を押し潰して変形させながら回転することで、回収液供給路290内の回収液に一方向の流れを生じさせる。なお、本実施形態では、チューブポンプ332がバルブ258と回収タンク294との間に配置されているため、ポンプ296を設ける必要がない。
また、本実施形態のバルブ292は、回収装置330が回収動作を実施するときに開弁し、それ以外のときは、閉弁するように制御部300によって制御されている。
次に第4実施形態のインクジェット記録装置の作用について説明する。
図11に示すように、回収装置330は、回収動作が実行されると、制御部300から各部位へ信号が送信される。チューブポンプ332は所定量の回収液が液滴吐出面200に溢れるように回収液供給路290を押し潰しながら正回転して回収液に回収孔230への流れを生じさせる。このとき、チューブポンプ332による回収液の流れは、貯留タンク252を介して回収流路256に伝達されるため、チューブポンプ332による圧力変動(脈動)などが抑制される。なお、本実施形態においても、チューブポンプ332によって与えられる圧力によって回収液が液滴吐出面200から溢れる量を予め実験などで求めおくものとする。
回収孔230から溢れ出た回収液は、図5(B)に示すように、回収孔230を中心として半径方向に広がり、液滴吐出面200上の付着インクと表面張力で結合して一体となる。
次に制御部300は、図12に示すようにチューブポンプ332に回収液を回収する信号を送信する。信号を受信したチューブポンプ332は回収液供給路290を押し潰しながら逆回転を始める。これにより、回収流路256内の回収液の圧力が減少し、回収流路256内の回収液に負圧が作用して、液滴吐出面200に溢れ出た回収液が結合して一体となった付着インクと共に回収流路256内に回収される(図5(C)参照)。
以上、本実施形態では、回収孔230から回収液を溢れさせ、溢れ出た回収液と付着インクとを一緒に回収孔230から回収するため、回収液を回収孔から溢れさせずに付着インクを回収するものと比べた場合、液滴吐出面200のより広い範囲に亘って付着液を回収することができる。また、液滴吐出面に付着した付着液を回収するのに払拭動作を要するものと比べた場合、記録動作を中断することなく、液滴吐出面200に付着した付着インクを回収することができる。
また、チューブポンプ332で回収液供給路290を押し潰したときに回収液に作用する圧力で回収液が回収孔230から溢れる量を調整できるため、シリンジポンプのような精密な制御を行う装置を用いなくてもよい。これにより、経済的効果が見込まれる。
上述の実施形態では、インクの供給部分にインク循環系65を用いる構成としたが、本発明はこの構成に限定されず、インクを循環させない構成としてもよい。インクを循環させない構成としては、例えば、インク供給部160、インク供給路180及び共通供給流路222を用いてインクを供給するだけの構成とすることが挙げられる。
また、上述の実施形態では、インクを吐出するインクジェット記録装置の記録ヘッドを例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、例えば、高分子フィルム上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成、プリント基板等の作成時に溶液を吐出してエッチング処理を行うなど、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出装置一般に対して適用可能である。
また、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、また、上記実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における状況に応じた組み合わせにより種々の発明を抽出できる。上記実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、上記実施形態で説明したインクジェット記録装置10の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
10 インクジェット記録装置
64 ヘッド
200 液滴吐出面
202 ノズル(吐出口)
230 回収孔
250 回収装置(回収手段)
252 貯留タンク(液体貯留部)
254 シリンジポンプ(圧力増減手段)
256 回収流路
300 制御部(圧力増減手段)
310 回収装置(回収手段)
320 回収装置(回収手段)
322 昇降装置(圧力増減手段)
330 回収装置(回収手段)
332 チューブポンプ(圧力増減手段)

Claims (10)

  1. 液滴を吐出する吐出口が設けられた液滴吐出面に設けられ、前記液滴吐出面に付着した付着液を回収するための回収孔と、
    前記回収孔から回収液を前記液滴吐出面に溢れさせ、溢れ出た前記回収液を前記付着液と共に前記回収孔から回収する回収手段と、
    を有する液滴吐出装置。
  2. 前記回収手段は、
    前記回収液を貯留する液体貯留部と、
    前記液体貯留部と前記回収孔とを連結する回収流路と、
    前記液体貯留部に貯留された前記回収液へ作用させる圧力を増減させる圧力増減手段と、
    を有する請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記回収手段は、
    前記回収液を貯留する液体貯留部と、
    前記液体貯留部と前記回収孔とを連結する回収流路と、
    前記回収流路内の前記回収液へ作用させる圧力を増減させる圧力増減手段と、
    を有する請求項1に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記圧力増減手段は、前記回収液の粘度に応じて、前記回収液に作用させる圧力を変動させる請求項2又は請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記圧力増減手段は、前記回収孔から前記回収液を前記液滴吐出面に溢れさせる前に、前記回収孔に負圧を作用させる請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記液滴吐出面には、撥液膜が全体に亘って形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記液滴吐出面は、全体に亘って平滑に形成されている請求項1〜6の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記回収液が、前記付着液を溶解又は分散する液体である請求項1〜7の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記回収液の色が、前記付着液と同色、又は透明である請求項1〜8の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  10. 液滴を吐出する吐出口が設けられた液滴吐出面に設けられた回収孔から回収液を前記液滴吐出面に溢れさせ、溢れ出た前記回収液を前記液滴吐出面に付着した付着液と共に前記回収孔から回収する液滴吐出面に付着した付着液の回収方法。
JP2009085271A 2009-03-31 2009-03-31 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。 Expired - Fee Related JP5106465B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085271A JP5106465B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。
US12/725,363 US8348398B2 (en) 2009-03-31 2010-03-16 Droplet ejection device and method for collecting adherent liquid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009085271A JP5106465B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010234652A JP2010234652A (ja) 2010-10-21
JP5106465B2 true JP5106465B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=42783660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009085271A Expired - Fee Related JP5106465B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8348398B2 (ja)
JP (1) JP5106465B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221491A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Seiko Epson Corp 液体供給装置、液体噴射装置
JP5776227B2 (ja) * 2011-03-04 2015-09-09 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置およびその制御方法
JP6295568B2 (ja) * 2013-09-30 2018-03-20 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及びその廃液回収方法
JP6707891B2 (ja) * 2016-02-18 2020-06-10 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP2017170639A (ja) 2016-03-18 2017-09-28 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射記録装置のメンテナンス方法
US10836172B2 (en) * 2017-01-13 2020-11-17 Kyocera Document Solutions Inc. Recording head and ink-jet recording apparatus therewith
JP7139856B2 (ja) * 2018-10-05 2022-09-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP7370238B2 (ja) 2019-12-12 2023-10-27 株式会社キーエンス インクジェット記録装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07101081A (ja) * 1993-10-05 1995-04-18 Canon Inc インクジェット記録装置
US6283575B1 (en) * 1999-05-10 2001-09-04 Eastman Kodak Company Ink printing head with gutter cleaning structure and method of assembling the printer
US6290323B1 (en) * 1999-09-28 2001-09-18 Eastman Kodak Company Self-cleaning ink jet printer system with reverse fluid flow and rotating roller and method of assembling the printer system
US6575556B1 (en) * 2000-09-18 2003-06-10 Marconi Data Systems Inc. Self-cleaning print head for ink jet printer
JP3926094B2 (ja) * 2000-11-30 2007-06-06 シャープ株式会社 インクジェット記録装置
JP2003127436A (ja) 2001-10-29 2003-05-08 Hitachi Koki Co Ltd インクジェット式記録装置
JP2006218748A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置及びワイピング方法
JP2006326881A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置およびそのワイピング方法
JP4736120B2 (ja) * 2005-10-05 2011-07-27 富士フイルム株式会社 液体吐出装置及び画像形成装置
JP4719606B2 (ja) * 2006-03-30 2011-07-06 富士フイルム株式会社 インクジェットヘッド記録装置
US7753470B2 (en) * 2006-07-31 2010-07-13 Silverbrook Research Pty Ltd Printhead assembly with ink supply system and foaming system
JP2008254279A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Canon Inc 液体吐出ヘッド
JP5376300B2 (ja) * 2008-12-03 2013-12-25 株式会社リコー インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100245496A1 (en) 2010-09-30
US8348398B2 (en) 2013-01-08
JP2010234652A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106465B2 (ja) 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。
JP5620726B2 (ja) 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP5106339B2 (ja) 液滴吐出装置
US9102163B2 (en) Droplet ejection apparatus and maintenance method thereof
JP5191414B2 (ja) 清掃装置及び液体吐出装置並びに清掃方法
US8282188B2 (en) Inkjet head cleaning apparatus, image recording apparatus and inkjet head cleaning method
US20080218554A1 (en) Liquid ejection apparatus and liquid ejection surface maintenance method
JP2009241316A (ja) 液滴吐出装置
JP4905411B2 (ja) 液滴吐出装置
US7467845B2 (en) Image forming apparatus
JP5085596B2 (ja) ヘッド洗浄装置及び画像記録装置並びにヘッド洗浄方法
US20200031124A1 (en) Liquid discharge head, recording apparatus using the same, and recording method
US20130021407A1 (en) Nozzle surface cleaning device and liquid droplet ejecting apparatus
JP5573521B2 (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2008012826A (ja) インクジェットプリンタのヘッドクリーニング装置及びインクジェットプリンタ
JP2011073295A (ja) ヘッド洗浄装置及び画像記録装置
US11230101B2 (en) Liquid discharge head and recording apparatus using same
US8147029B2 (en) Liquid ejection apparatus
JP5987276B2 (ja) 画像記録装置
JP2015098093A (ja) 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置
JP2006240235A (ja) インクジェットヘッドクリーニング装置及びインクジェット記録装置
JP5230030B2 (ja) ヘッド洗浄装置及び画像形成装置並びにヘッド洗浄方法
JP2009226694A (ja) 液体吐出装置
JP2007111933A (ja) 液体噴射装置およびそのメンテナンス方法
JP2012116063A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの結露防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5106465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees