JP5105432B2 - パーソナル空調システム - Google Patents
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Description
特許文献2のシステムは、個人の位置情報に対応してパーソナル空調のゾーンを移動するので、上記の問題点に対する対応策として有効であるが、それでもなお次の点で課題を残している。すなわち、特許文献2のシステムでは、人の現在位置を検出した後、対応する空調機を作動させるものであるが、空調機は作動してから温度調節などの効果が生ずるまでにタイムラグがある。例えば人が或る場所から別の場所に移動する経路上の各空調機を順次作動させる場合に、各区間の空調機が温調効果を発揮し始めたときには、人はその区間を通り過ぎていているということが起こりうる。これでは、その経路の途中で使用された空調エネルギーが無駄になってしまう。また人がその経路上を歩行している間、及び他の場所に到着してからしばらくの間は温調効果の恩恵を得られず、冬季には寒く、夏季には暑い思いをすることになる。こうした不快さを回避するためには、パーソナル空調とアンビアント空調とを併用し、かつ後者の割合を大きくすることが考えられるが、これでは省エネルギー効果が限られたものとなってしまう。
本発明の目的は、空調領域内の人の位置情報から、この人の次の位置を予測することでパーソナル空調を効率的に行うパーソナル空調システムを提案することにある。
2以上の空調ゾーンからなる空調領域に各空調ゾーン毎に設置された空調部と、
少なくとも空調領域内を通行する個人の位置を検出することができる人検知部と、
人検知部の出力に応じて個人の周囲に局所的なパーソナル空調を行うように空調部を制御することが可能な制御部とを備えており、
各空調ゾーンは、個人の位置を認定するための1又は2以上のエリアからなり、
制御部は、空調領域内の任意の基点から移動する人の現在又は過去の位置情報に基づいて次の移動先の位置をエリア単位で予測する位置予測手段を有し、
上記基点を含む基点エリアと移動経路として連なる一連の連続エリアを個人が移動するときに、基点エリアを離れる時点で移動先として予想される連続エリアに対応する空調ゾーンの空調部を作動させるパーソナル空調システムである。
この基本的構造では、人の移動に追随してパーソナル空調を行うように制御することが可能なシステムであって、人の移動先を予測して予め空調環境を整えていくことが可能なものを提案する。空調エネルギーを人の近くに効率よく分配するためである。パーソナル空調での空調を行うこと、或いはパーソナル空調とアンビアント空調とを併用するシステムにおいて、パーソナル空調の比重を高めることが本発明の主題である。
「エリア」は、個人の位置の認定及び予測の単位である。一括して制御可能な空調ゾーンを1つ又は2つ以上のエリアに区画している。パーソナル空調を効率的に行うためには、一つの空調ゾーンが一つのエリアに対応することが望ましい。しかしながら、位置認定用のエリアの面積は、一般には、床面のうち一人の人間が床面に占める部分及びその近傍に相当する広さがあれば十分であるのに対して、空調ゾーンの面積は、空調部を設置することの経済性などさまざまな条件で決められるからである。この点に関しては、図12の実施例でさらに後述する。
「パーソナル空調」とは、本明細書において人を中心とする局部的な空調であって、人の移動により位置と範囲を変更可能なものをいう。
「空調部」は、空調ゾーンで空調作用を発揮できればよい。各ゾーン毎に設置された空調機であってもよいが、それでは人が移動するに伴い、各空調機をオンオフしなければならず、タイムラグが大きくなる。これに対して一つの空調機から給気路を介して各ゾーンに設置した吹出し口から空調空気を供給すると好適である。従来公知のように天井裏空間全体又は床下空間全体を給気路としてもよい。
「移動経路」は、空調領域内で人が通行できる任意の道筋である。例えば図1に矢示する如くであり、“道”として他の場所から区画されていることを要しない。
「基点」は、人が移動するときの出発点又は移動中の任意の通過点である。図1に示す如く特定の人Aが座標3−Cにある自分のディスクのある場所(最初の基点)から近隣のエリアへ移動したときには、その移動先を次の基点と考える。「基点エリア」とは、基点を含む、個人位置の認定用のエリアである。例えば図1に示す如く特定人Aが自分のディスクから移動するときには、そのディスクがあるエリア(3−c)が最初の基点エリアとなる。
「連続エリア」は、移動経路として基点エリアと連なるエリアである。扉で隔てた部屋と廊下とは、扉を開けば通行可能であるから、連続エリアとなりうる。他方、例えば天井側で連なる2つの隣接エリアであっても、仕切り板などで通行不能に遮断されていれば連続エリアではない。本明細書において「連続」とは広い概念であり、基点エリア(或いは他の連続エリア)と非空調ゾーンをはさんで連なっていてもよい。例えば一つの建物から開放型の渡り廊下を通って別の建物に入るような移動経路を構成する場合には、渡り廊下での人の移動状態に応じて後の建物の入口付近のパーソナル空調を予め行うように設計することができる。
「制御部」は、少なくともパーソナル空調の移動を制御するものとし、アンビアント空調を併用するときには、これら2種類の空調を制御する。パーソナル空調の対象エリアが移動しても空調領域全体としての空調量が変化しないようにすることが望ましい。また、制御部は、移動経路として連なる一連の連続エリアに対応する空調ゾーンの空調部を進路方向に沿って順番に作動させるように構成している。このようにすることで、移動経路から外れたエリアに対してパーソナル空調を行う無駄を省くことができる。予想可能な移動経路は予めシステムに記録しておくことが望ましい。そのためには、システムの管理者が、空調領域のレイアウトから通行可能な道順を予想しかつ記録しておくこともできるが、過去の本人又は他人の行動パターンを蓄積し、コンピュータが出現頻度の高い道筋を自動的に移動経路として採用するようにすると、より信頼度の高い予測が可能となる。
「人検知部」は、少なくとも個人が空調領域内を通行するときに位置を検出することができるものとする。後述のGPSのように常時その人の絶対座標を把握することができるものに限らず、例えばRFタグのように一定のエリアからの人の出入りをチェックすることができれば足りる。もっとも人の体温などから不特定の人の出入りを特定するだけのものは除外される。
「位置予測手段」は、一連の連続エリアのうちから移動先を予測する手段である。特に移動可能な道筋である移動経路の中から移動先を予測できることが望ましい。「移動先」とは、空調のタイムラグ(少なくとも空調部のスイッチをオンとしてから空調空気が吹き出すまでの時間)に相当する比較的短い時間を経過した後の移動先である。一般に人の歩行速度2〜3m/sとし、これに制御の更新周期である数秒〜10秒を乗じると、数メートルから二十数メートル先の予測ができれば足りる。
予測の仕組みは、図6に示す如く特定人の現在の位置情報を含む2種以上の情報から、移動先を予測するデータベースを構築することである。縦軸及び横軸の一方に位置情報(現在所在するエリア)を、他方にこれと異なる種類の情報i、ii…を割り振り、これら2種類の情報の組み合わせに対して、予想される移動先を示唆する情報を対応づけてデータベース化すればよい。最も推奨される方法の一つは、現在位置と進路とを過去の行動パターンに当て嵌めることである。例えば図1の例では、エリア2c→2dという進路をとったら、移動記録のある場所のうちその進路の延長線上にあるもの(コピー機、資料室、FAXなど)を移動先として予測する。進路の代わりに現時点での速度ベクトルの方向を用いてもよい。また現在の位置情報と速度ベクトルの情報とを、空調領域のレイアウトに当て嵌めて移動先を予測してもよい。
上記人検知部は、各個人を識別して当該個人の位置情報を制御部に対して出力するように設計され、
この制御部は、個人が任意の基点エリアから離れるときの進路毎に、その過去の行き先のデータを蓄積したデータベースを含む記憶手段を有し、
上記位置予測手段は、
人検知部で検知した位置情報から、基点エリアを離れるときの進路を認定する進路認定セクションと、
認定した進路に基づいて記憶手段から一つ又は複数の移動先の候補を抽出する情報抽出セクションと、
この移動先の頻度から各移動先への移動確率を演算する演算セクションと、
計算した移動確率が規定値を超えるものを移動先として判定する判定セクションと、
を有することを特徴とする。
「進路」というのは、移動中の人の進行方向が大よそ判る程度の長さ、例えば2エリア分の道順の記録であれば足りる。例えば図1の個人Aがエリア2aに居る場合でも、自分のディスクを離れるときと、自分のディスクに戻るときとでは次の移動先は全く異なる。しかし応接室から戻るときとオフィスの外から戻るときとでは移動先に違いがないことが多く、従って短い進路で十分である。
上記連続エリアを、基点エリアと隣接する直接エリア及びこの直接エリアと隣接する間接エリアとし、
上記位置予測手段を用いて、個人が基点エリアを離れるときに直接エリアの他に間接エリアにある移動先を予測するようにしている。
本手段は、少なくとも2つ先のエリアまで移動先を予測することを提案している。もちろん3エリア先以上まで予測してもよい。1つのエリアが1つの空調ゾーンに対応している場合には次のような問題がある。人の位置を認定するという目的から、本発明のエリアはあまり大きくとることができない。移動先の予測精度が低下するからである。しかしながら、エリアのサイズが小さいと、このエリアを通過する時間が短くなるから、基点エリア内での人の移動を検出して隣の連続エリアでのパーソナル空調を作動させても遅いことがある。これに対処するためには、2つ先のエリアまでパーソナル空調を行えばよい。また複数のエリアで1つの空調ゾーンが構成されるときでも、数エリア先まで移動先を予測することで、隣接する空調ゾーンに人が近づいていくに従って当該ゾーンへの空調出力を適切に調整できる。これに関しては、第2実施形態において後述する。「直接エリア」は基点エリアと一辺又は一角において接するエリアであればよい。
上記人検知部は、個人が携帯する発信機と、空調領域の各エリアの適所に設置された受信機とによって、各エリア内への個人の出入りを検知するようにし、
上記進路を、個人がある時点で退場した一つのエリアからその次に入場したエリアへの順序としてエリア単位で認定している。
第4の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記人検知部は、時刻ごとに個人の位置情報を出力するように構成し、
上記進路認定セクションは、上記時刻ごとの個人の位置情報から速度ベクトルを計算して、その速度ベクトルの方向を進路として出力するように形成している。
上記移動確率に対応して、移動確率が高いエリアほど温調効果が大きくなるように移動先として予測した各エリアの空調部への空調出力を調整することを特徴とする。
第6の手段は、上記基本的構成を有し、かつ
上記連続エリアを、基点エリアと隣接する直接エリア及びこの直接エリアと隣接する間接エリアとし、
上記位置予測手段を用いて、個人が基点エリアを離れるときに直接エリアの他に間接エリアにある移動先を予測するように設け、
上記人検知部は、時刻ごとに個人の位置情報を出力するように構成し、
制御部は、少なくとも個人の位置情報及び空調領域内の通行できない箇所のレイアウト情報を記憶したデータベースを含む記憶手段を有し、
上記位置予測手段は、
現在の位置情報から速度ベクトルを計算する演算セクションと、
その速度ベクトルから算出された速さが基準値以上である場合にその速度ベクトルの方向とレイアウト情報とから人の移動先を予測する判定セクションとを有し、
この判定セクションは、上記速度ベクトルの向きに位置する直接エリア、及び直接エリアに隣接する間接エリアを、移動先として予測するように構成している。
本手段では、現在の位置情報及び位置情報を空調領域のレイアウトにあてはめて移動先を予測することを提案している。例えば移動経路が一本道のところでは道なりに移動先を予測し、分岐箇所ではその分岐部分に入る直前の速度ベクトルにより分岐路を予測すればよい。
また好適な一例として、上記記憶手段には、空調領域のうち空調領域の各エリア毎に、一のエリアと隣接する他のエリアであって、一のエリアから他のエリアへ人が移動することに障害があるものを禁止領域として記録しておくとよい。そして判定セクションは、基点エリア内での人の速度ベクトルの方向が、基点エリアと隣接する禁止領域に向かうときに、当該禁止領域を移動先から除外するように構成する。これにより、空調エネルギーが無駄に使われることを防止している。
第7の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
上記人検知部は、各個人を識別して当該個人の位置情報を制御部に対して出力するように設計され、
予め記憶手段に記録した個人の好みの空調条件に従ってパーソナル空調を行うことを特徴としている。
○人の移動先を予測する位置予測手段18を有するから、移動する人の先回りをして快適なパーソナル空調を実現することができる。
○パーソナル空調の効果を高めることで、アンビアント空調を省略し、或いはアンビアント空調の比重を低下させることができるから、省エネルギー効果がさらに高まる。
第1の手段に係る発明によれば、過去の行動パターンを蓄積することで、信頼性の高い移動先の予測を簡単に行うことができる。
第2の手段に係る発明によれば、現在の場所から2つ先のエリアまで空調部を作動させるから、その場所までの人の移動時間と空調のタイムラグとを相殺して、人がその場所に到達したときには快適な環境を整えておくことができる。
第3の手段に係る発明によれば、人検知部8は人の接近を検知するだけの簡易なものでよいから、廉価にシステムを構成することができる。
第4の手段に係る発明によれば、速度ベクトルと過去の行動パターンのデータとを組み合わせるから、さらに移動先の予測精度を高めることができる。
第5の手段に係る発明によれば、各エリアでの空調出力を移動確率に比例させたから、快適なパーソナル空調を高効率で実現することができる。
第6の手段に係る発明によれば、速度ベクトルとレイアウトの情報とだけでパーソナル空調の移動先を制御しており、後述の如く過去の行動パターンに頼らないから、過去の行動データのない外来者に対しても適用できる。
第7の手段に係る発明によれば、個人の好みに合わせたパーソナル空調を人の移動に先回りして行うので、歩いている途中であっても歩行者にとって最適の空調環境を実現できる。
本発明の空調システムは、空調設備2と、対人用の人検知部8と、制御部14とを具備している。
上記個人用空調条件の情報は、このシステムに登録された利用者毎に、各個人の空調の嗜好、例えば冬季及び夏季の好みの室温などを記録したものである。これらの情報はデータベースとして随時取り出すことができるように整理されている。
行動パターンの情報も、各利用者ごとにデータベース化されている。ここで図1のエリア3cにディスクを持つ人が表1に示すような行動パターンをとったとする。同表では、移動して最後に辿り着いた場所を目的地とし、目的地に移動した回数を頻度、その目的地に至るときに通ったエリアの順序を経路としている。
パーソナル空調用の空調出力は、移動確率が基準値を超えるエリアに対して一律としてもよく、また移動確率に応じて増加させてもよい。図7の例では移動確率が20%であるエリアでは出力が100%である。従って図右半において太枠で囲われた範囲では出力一定である。この例の利点は空調部の構成が簡単でよいことである。図8の例では、移動確率が基準値(10%)以下であるときには出力ゼロであり、基準値を超えるときには出力が移動確率に比例している。この例の利点はエネルギー効率がよいことである。
また図示例では一つのエリアが一つの空調ゾーンに対応しているが、一つの空調ゾーンが複数のエリアからなる場合がある。この場合には、複数のエリア毎に移動確率が算出され、そのうちの代表的な一つ(例えば最も高い移動確率)を出力に対応させればよい。
仮に単純に人の速度ベクトルで直近の移動先を予測するような場合には、例えば個人Bがエリア7dから6d(自分のディスクのある場所)へ移動したときに、その進行方向の先にあるエリア5dまでパーソナル空調の対象を移動してしまう可能性が高い。図示の通りエリア6d→5dという道筋はディスクの列が邪魔となって移動することができない。従ってエリア5dに対してパーソナル空調を行うことは無駄である。本発明の方式では、進路の方向であっても、移動の実績のないところにはパーソナル空調の対象とならないので、そうした無駄を生じない。
まず本実施形態の発明のおおよその概念を図面で説明する。図9は本発明を適用すべき空調領域を示している。エリア3cを、基点エリアとする。図中、104はディスク、108は照明のスイッチ、110は応接室、116は出口である。図10に基点エリア3cから離脱するときの移動軌跡(1)〜(20)を点線で、また各軌跡の境界線上の速度ベクトルと実線でそれぞれ描いている。
これら各軌跡の速度ベクトルを求めるときには、人が基点エリアを離脱するときの座標(現在の座標という)と、現在からΔt秒前の座標を引いた変位量Δx、Δyを計算する。なお、x、yは空調領域に設定した水平な座標系である。
ここでy軸からの時計周りの角度をθとすると、θ=tan−1(Δx/Δy)となる。図9に対応して、次の表3のような行動パターンの記録されたものとする。
これを各方位区分ごとに、当該区分に属する移動軌跡の事象数、当該区分に属する移動先の頻度、当該区分内で各移動先へ移動する確率をまとめると表4のようになる。
[実施例1]
上記の説明では、速度ベクトルの方位角θで行動パターンを分析しているが、実際には表3のΔx、Δyを用いて分析をすることがより簡単で実用的である。本実施例において、進路認定セクション20は、数式1を用いて上記ベクトル相当量(Δx、Δy)を計算する。Δtが単位時間であるときにはこの量はベクトルとなる。
[実施例2]
いままでの実施形態、実施例では、空調ゾーンと、パーソナル空調のエリアとが一致している例を挙げたが、図12には、一つの空調ゾーンを、複数のエリアに細分化した例を挙げた例を示している。同図において一点鎖線で区画した部分が空調ゾーン、一点鎖線及び破線で囲われた部分がエリアである。
14…制御部 16…記憶手段 18…位置予測手段 20…進路認定セクション
22…情報抽出セクション 24…演算セクション 26…判定セクション
28…コマンド形成手段
100…空調領域 102…空間 104…ディスク 106…資料室
108…スイッチ 110…応接室 112…個室 114…仕切り板
116…出入り口 118…窓 120…本棚 122…天井 124…床板
Claims (7)
- 2以上の空調ゾーンからなる空調領域に各空調ゾーン毎に設置された空調部と、
少なくとも空調領域内を通行する個人の位置を検出することができる人検知部と、
人検知部の出力に応じて個人の周囲に局所的なパーソナル空調を行うように空調部を制御することが可能な制御部とを備えており、
各空調ゾーンは、個人の位置を認定するための1又は2以上のエリアからなり、
制御部は、空調領域内の任意の基点から移動する人の現在又は過去の位置情報に基づいて次の移動先の位置をエリア単位で予測する位置予測手段を有し、
上記基点を含む基点エリアと移動経路として連なる一連の連続エリアを個人が移動するときに、基点エリアを離れる時点で移動先として予想される連続エリアに対応する空調ゾーンの空調部を作動させるパーソナル空調システムにおいて、
上記人検知部は、各個人を識別して当該個人の位置情報を制御部に対して出力するように設計され、
この制御部は、個人が任意の基点エリアから離れるときの進路毎に、その過去の行き先のデータを蓄積したデータベースを含む記憶手段を有し、
上記位置予測手段は、
人検知部で検知した位置情報から、基点エリアを離れるときの進路を認定する進路認定セクションと、
認定した進路に基づいて記憶手段から一つ又は複数の移動先の候補を抽出する情報抽出セクションと、
この移動先の頻度から各移動先への移動確率を演算する演算セクションと、
計算した移動確率が規定値を超えるものを移動先として判定する判定セクションと、
を有することを特徴とする、パーソナル空調システム。 - 上記連続エリアを、基点エリアと隣接する直接エリア及びこの直接エリアと隣接する間接エリアとし、
上記位置予測手段を用いて、個人が基点エリアを離れるときに直接エリアの他に間接エリアにある移動先を予測することを特徴とする、
請求項1記載のパーソナル空調システム。 - 上記人検知部は、個人が携帯する発信機と、空調領域の各エリアの適所に設置された受信機とによって、各エリア内への個人の出入りを検知するようにし、
上記進路を、個人がある時点で退場した一つのエリアからその次に入場したエリアへの順序としてエリア単位で認定したことを特徴とする、請求項1に記載したパーソナル空調システム。 - 上記人検知部は、時刻ごとに個人の位置情報を出力するように構成し、
上記進路認定セクションは、上記時刻ごとの個人の位置情報から速度ベクトルを計算して、その速度ベクトルの方向を進路として出力するように形成したことを特徴とする、請求項1に記載のパーソナル空調システム。 - 上記移動確率に対応して、移動確率が高いエリアほど温調効果が大きくなるように移動先として予測した各エリアの空調部への空調出力を調整することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のパーソナル空調システム。
- 2以上の空調ゾーンからなる空調領域に各空調ゾーン毎に設置された空調部と、
少なくとも空調領域内を通行する個人の位置を検出することができる人検知部と、
人検知部の出力に応じて個人の周囲に局所的なパーソナル空調を行うように空調部を制御することが可能な制御部とを備えており、
各空調ゾーンは、個人の位置を認定するための1又は2以上のエリアからなり、
制御部は、空調領域内の任意の基点から移動する人の現在又は過去の位置情報に基づいて次の移動先の位置をエリア単位で予測する位置予測手段を有し、
上記基点を含む基点エリアと移動経路として連なる一連の連続エリアを個人が移動するときに、基点エリアを離れる時点で移動先として予想される連続エリアに対応する空調ゾーンの空調部を作動させるパーソナル空調システムにおいて、
上記連続エリアを、基点エリアと隣接する直接エリア及びこの直接エリアと隣接する間接エリアとし、
上記位置予測手段を用いて、個人が基点エリアを離れるときに直接エリアの他に間接エリアにある移動先を予測するように設け、
上記人検知部は、時刻ごとに個人の位置情報を出力するように構成し、
制御部は、少なくとも個人の位置情報及び空調領域内の通行できない箇所のレイアウト情報を記憶したデータベースを含む記憶手段を有し、
上記位置予測手段は、
現在の位置情報から速度ベクトルを計算する演算セクションと、
その速度ベクトルから算出された速さが基準値以上である場合にその速度ベクトルの方向とレイアウト情報とから人の移動先を予測する判定セクションとを有し、
この判定セクションは、上記速度ベクトルの向きに位置する直接エリア、及び直接エリアに隣接する間接エリアを、移動先として予測するように構成したことを特徴とする、パーソナル空調システム。 - 上記人検知部は、各個人を識別して当該個人の位置情報を制御部に対して出力するように設計され、
予め記憶手段に記録した個人の好みの空調条件に従ってパーソナル空調を行うことを特徴とする、請求項1から請求項4の何れかに記載のパーソナル空調システム。
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