JP5100520B2 - α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 - Google Patents

α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5100520B2
JP5100520B2 JP2008151649A JP2008151649A JP5100520B2 JP 5100520 B2 JP5100520 B2 JP 5100520B2 JP 2008151649 A JP2008151649 A JP 2008151649A JP 2008151649 A JP2008151649 A JP 2008151649A JP 5100520 B2 JP5100520 B2 JP 5100520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
carboxylic acid
unsaturated carboxylic
methacrylic acid
synthesizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008151649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009297593A5 (ja
JP2009297593A (ja
Inventor
健一 北園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2008151649A priority Critical patent/JP5100520B2/ja
Publication of JP2009297593A publication Critical patent/JP2009297593A/ja
Publication of JP2009297593A5 publication Critical patent/JP2009297593A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5100520B2 publication Critical patent/JP5100520B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は、α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法、該製造方法により得られた触媒、及び該触媒を用いてα,β−不飽和カルボン酸を製造する方法に関する。
α,β−不飽和カルボン酸の一種であるメタクリル酸は、例えば、モリブデン及びリンを含むヘテロポリ酸系触媒の存在下で、メタクロレインを気相接触酸化することにより合成できる。前記触媒は、その製造をする際に有機物を用いる方法が知られている。例えば特許文献1では、触媒原料スラリー調製中に含窒素ヘテロ環化合物等の有機化合物を添加する方法が提案されている。また、特許文献2では、触媒前駆体乾燥物にアルコール等の液状有機化合物を混合してスラリーを調製し、そのスラリーを乾燥して乾燥粉体を得た後、乾燥粉体を乾式成形し熱処理する方法が提案されている。
また、モリブデン及びリンを含むヘテロポリ酸の一形態であるケギン構造を安定化する手法として、例えば非特許文献1では、アセトニトリル−塩酸の混合溶液中にリンモリブデン酸を溶解することで、リンモリブデン酸がケギン構造で安定に存在することが知られている。
特開昭60−239439号公報 特開平11−197508号公報 Y.Nakashima et al.,Electrophoresis 2001,22,3377−3381
しかし、特許文献1、特許文献2に記載の製造方法で得たメタクリル酸合成用触媒では、メタクリル酸の収率が充分とはいえず、工業的には更なる収率の向上が望まれている。特に、従来のメタクリル酸合成用触媒は、メタクロレイン転化率の低い反応領域では比較的高いメタクリル酸選択率が得られるものの、メタクロレイン転化率の高い反応領域でメタクリル酸選択率が低い傾向があり、メタクロレイン転化率とメタクリル酸選択率はトレードオフの関係にある。このような状況から、メタクロレイン転化率の高い領域で高いメタクリル酸選択率を有するメタクリル酸合成用触媒の開発が望まれている。
本発明は、α,β−不飽和アルデヒド転化率の比較的高い領域でα,β−不飽和カルボン酸選択率の比較的高いα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒を製造できるα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法、α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒及びα,β−不飽和カルボン酸の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、α,β−不飽和カルボン酸を高い収率で合成できるα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法について検討した。その結果、ヘテロポリ酸アニオンを安定化させる効果を持つことが知られているアセトニトリルを特定濃度含むスラリー溶液中に、アルカリ金属等の特定元素を含む溶液を添加し、ヘテロポリ酸塩を沈殿させることが、α,β−不飽和カルボン酸選択率の向上に効果的であることを見出した。
本発明のα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法は、α,β−不飽和アルデヒドを分子状酸素により気相接触酸化してα,β−不飽和カルボン酸を製造する、下記式(a)で表されるα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法において、下記工程(1)から(3)を含むことを特徴とする。
(1)少なくともリン、モリブデン、バナジウム及び銅の原料、並びにリンに対して2〜4当量のアセトニトリルを水中で混合した、下記式(a)のZ元素を含まない触媒原料混合液に対し、下記式(a)のZ元素を含む水溶液を添加して触媒スラリーを調製する工程、
(2)前記触媒スラリーから水及びアセトニリルを除き、触媒乾燥粉を得る工程、
(3)前記触媒乾燥粉を熱処理する工程。
aMobcCudefgh (a)
(P、Mo、V、Cu及びOは、それぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅及び酸素を表している。Xは、アンチモン、ビスマス、砒素、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、銀、セレン、ケイ素、タングステン及びホウ素からなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。Yは、鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、コバルト、マンガン、バリウム、ガリウム、セリウム及びランタンからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。Zは、カリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。a、b、c、d、e、f、g及びhは各元素の原子比率を表す。b=12のとき、a=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比である。)。
本発明のメタクリル酸合成用触媒の製造方法では、メタクロレイン転化率の比較的高い領域においてメタクリル酸を高い選択率で合成することのできるメタクリル酸合成用触媒を製造できる。
本発明のメタクリル酸合成用触媒は、メタクロレイン転化率の比較的高い領域においてメタクリル酸を高い選択率で合成することができる。
本発明のメタクリル酸の製造方法によれば、メタクロレイン転化率の比較的高い領域においてメタクリル酸を高い選択率で合成することができる。
本発明のα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒(以下、触媒と示す場合あり)の製造方法は、α,β−不飽和アルデヒドを分子状酸素により気相接触酸化してα,β−不飽和カルボン酸を合成する際に用いられる触媒を製造する方法である。以下に、まず本発明の方法で製造するα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の組成及び使用する触媒原料について説明し、引き続き本発明の製造方法を、順を追って説明する。
(α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の組成)
本発明の方法で製造する触媒は、α,β−不飽和アルデヒドを分子状酸素により気相接触酸化してα,β−不飽和カルボン酸を製造する際に用いられるα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒であって、下記式(a)で表される。
aMobcCudefgh (a)
ここで、P、Mo、V、Cu及びOは、それぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅及び酸素を表している。Xは、アンチモン、ビスマス、砒素、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、銀、セレン、ケイ素、タングステン及びホウ素からなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。Yは、鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、コバルト、マンガン、バリウム、ガリウム、セリウム及びランタンからなる群より選ばれた少なくとも一種類の元素を示している。Zは、カリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。a、b、c、d、e、f、g及びhは各元素の原子比率を表し、例えば、b=12のときa=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比である。
(使用する触媒原料)
前記式(a)において、リン原料としては、例えば、正リン酸、五酸化リン、又は、リン酸アンモニウム、リン酸セシウム等のリン酸塩が使用できる。モリブデン原料としては、パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、モリブデン酸、塩化モリブデン等が使用できる。バナジウム原料としては、バナジン酸アンモニウム、メタバナジン酸アンモニウム、五酸化バナジウム、塩化バナジウム等が使用できる。銅原料としては、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅、塩化第一銅、塩化第二銅等が使用できる。これらは1種でもよく、また2種以上を併用しても良い。
また、リン、モリブデン、バナジウムの原料としては、リン、モリブデン及びバナジウムのうち少なくとも一つの元素を含むヘテロポリ酸を原料として用いてもよい。ヘテロポリ酸としては、リンモリブデン酸、リンバナドモリブデン酸、ケイモリブデン酸等が挙げられる。これらは1種でもよく、また2種以上を併用しても良い。なお、リン、モリブデン及びバナジウムの原料は、Z元素を含まない。
前記式(a)におけるX、Y、Z元素の原料としては、特に限定されず、各元素の硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、酸化物、ハロゲン化物等を使用することができる。X元素の原料としては、例えば、砒酸、亜砒酸、酢酸アンチモン、塩化アンチモン、テルル化銅、テルル酸等が使用できる。Y元素の原料としては、例えば、Y元素の硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、ハロゲン化物、水酸化物等が使用できる。Z元素の原料としては、例えば、Z元素の、硝酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、水酸化物等が使用できる。これらは1種でもよく、また2種以上を併用しても良い。
(工程(1) 触媒スラリー調製工程)
以下に、本発明の触媒の製造方法を示す。まず、触媒スラリー調製工程では、少なくともリン、モリブデン、バナジウム及び銅の原料を溶媒中で混合して、Z元素を含まない触媒原料混合液を調製する。
この際、混合する触媒原料は、目的とするα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の組成になるように、リン、モリブデン、バナジウム及び銅の他に、前記式(a)に示されるZ元素以外の元素から適宜選択することができる。各元素の原料は、1種でも良く、2種以上を併用しても良い。
前記溶媒としては、主成分として水を用い、これにアセトニトリルを添加し、水/アセトニトリルの混合溶媒とする。
アセトニトリルを適量水に添加することにより、ケギン型ヘテロポリ酸構造が安定化する。このため、スラリーにZ元素を添加してヘテロポリ酸のZ元素の塩を沈殿させる際、ヘテロポリ酸に対するZ元素の置換の仕方が変化し、触媒活性点構造を有利な状態にせしめることが可能になると考えられる。
前記水/アセトニトリル混合溶媒の使用量は特に限定されないが、用いる触媒原料の総量と、水の含有比(質量比)で、1:3〜1:4であることが好ましい。
前記水/アセトニトリル混合溶媒におけるアセトニトリルの添加量は、リン1当量に対し、2〜4当量となるように加える。アセトニトリルの添加量がリン1当量に対し2当量未満、又は4当量を超える場合には、調製した触媒が高いα,β−不飽和カルボン酸の選択率を示さないため、好ましくない。
前記触媒原料混合液は、水/アセトニトリル混合溶媒に、Z元素を含まない少なくともリン、モリブデン、バナジウム及び銅の原料を混合してもよく、水にZ元素を含まない少なくともリン、モリブデン、バナジウム及び銅の原料を混合した後に、アセトニトリルを添加してもよい。また、アセトニトリルを添加した後に、溶媒を1時間以上攪拌混合することが好ましい。
触媒原料と溶媒の混合方法については、特に制限はないが、溶媒を攪拌しながらその中に触媒原料を添加する方法が好ましい。混合する際の温度については、特に制限はないが、リンモリブデン酸の形成を促進するためにリン原料とモリブデン原料を含む状態で加熱還流を行うことが好ましい。
触媒原料混合液を調製する容器には、ガラス容器、ステンレス反応槽等を使用できる。容器の上に還流冷却管等の各種冷却管をつけても良い。容器の大きさは特に限定されない。
このようにして、前記触媒原料混合液を得たところに、Z元素を含む水溶液を添加することにより、ヘテロポリ酸塩を形成させ、触媒スラリーを調製することができる。Z元素の原料としては、セシウムの炭酸塩、重炭酸塩、硝酸塩等が好ましい。添加する量としては、リン元素に対するZ元素の組成比が1:0.1〜1:3となるように添加することが好ましい。
また、必要に応じて、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウムのようなアンモニア化合物を添加することもできる。これらアンモニア化合物を添加するタイミングについては、特に制限はないが、アセトニトリルを添加した後であることが好ましい。
(工程(2) 溶媒除去乾燥工程)
以上の触媒スラリー調製工程で調製した触媒スラリーから、水及びアセトニトリルを除去することで、触媒乾燥粉を得ることができる。この除去の方法としては、蒸発乾固や減圧下で溶媒を留去する方法などを用いることができる。
得られた固形分に含まれる水及びアセトニトリルを除き、さらに乾燥するためには、真空乾燥器等を使用することができる。この乾燥時の温度、雰囲気は特に限定されず、乾燥条件を適宜変えることによって、目的に応じた触媒乾燥粉を得ることができる。
(工程(3) 熱処理工程)
こうして得られた触媒乾燥粉を熱処理することにより、本発明のα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒を得ることができる。前記熱処理は、触媒乾燥粉を打錠成形法やプレス成形法等の圧縮成形法などにより成形して、触媒前駆体の成形体を得た後に行ってもよい。熱処理する方法や熱処理条件は特に制限されず、公知の処理方法及び条件を適用することができる。このような熱処理の方法としては、例えば、空気流通下及び/又は不活性ガス流通下で200〜500℃、好ましくは300〜450℃で処理する方法が挙げられる。
このように、前記触媒スラリー調製工程において、Z元素の原料添加時に触媒原料混合液中に特定量のアセトニトリルが存在することにより、触媒性能が向上するメカニズムについては、現段階では明らかではない。しかし、アセトニトリルがケギン型のヘテロポリ酸イオンを安定化することで、ヘテロポリ酸イオンとZ元素を含む塩の形成挙動が変化することにより、最終的な触媒構造においてα,β−不飽和アルデヒドの気相接触酸化反応に、より有利な触媒活性点構造が形成されると考えられる。
(α,β−不飽和カルボン酸の製造方法)
本発明の方法で製造する触媒は、α,β−不飽和アルデヒドを分子状酸素により気相接触酸化してα,β−不飽和カルボン酸を製造する際に用いることができる。
α,β−不飽和アルデヒドとしては、アクロレイン、メタクロレイン等が挙げられ、本発明の触媒を用いた気相接触酸化によりこれらに対応したα,β−不飽和カルボン酸が得られる。
一例として、本発明により得られる触媒を用いて、メタクロレインからメタクリル酸を合成する方法を示す。反応条件としては、従来から知られている通常の条件が適用できる。
原料ガス中のメタクロレインの濃度は1〜20容量%が適当であり、特に3〜10容量%が好ましい。また、原料ガス中のメタクロレインと分子状酸素のモル比は1:0.3〜4、特に1:0.4〜3が好ましい。分子状酸素源としては空気を用いるのが経済的であるが、必要ならば、純酸素で富化した空気も用いうる。原料ガスは窒素、水蒸気、炭酸ガス等の不活性ガスにより希釈してもよい。反応圧力は常圧から数気圧までが好ましい。反応温度は230〜450℃の範囲で選ぶことができるが、特に250〜400℃が好ましい。
以下、本発明の効果を実施例及び比較例により示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例及び比較例において、「部」は質量部を意味する。触媒の組成は、得られた触媒をアンモニア水によって溶解した溶解液を分析して算出した。セシウムについては原子吸光分析により、それ以外の元素についてはICP発光分析により求めた。反応生成物の分析はガスクロマトグラフィーにより行った。
本実施例及び比較例では、触媒存在下、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸の合成を行った。メタクロレインの転化率、生成するメタクリル酸の選択率及びメタクリル酸の単流収率は以下のように定義される。
メタクロレインの転化率(%)=B/A×100
メタクリル酸の選択率(%)=C/B×100
メタクリル酸の単流収率(%)=C/A×100。
ここでAは供給したメタクロレインのモル数、Bは反応したメタクロレインのモル数、Cは生成したメタクリル酸のモル数を示す。
[実施例1]
三酸化モリブデン100部、バナジン酸アンモニウム4.1部、85質量%リン酸6.7部、硝酸銅0.7部を純水415部と混合した。これにアセトニトリルを7.6部(リン酸に対して3.2当量)加え、還流下で3時間加熱攪拌した後、室温まで冷却した。次いで、充分な攪拌のもと、重炭酸セシウム10.1部を純水20部に溶解した溶液を加えた後、炭酸アンモニウム2.2部を純水10部に溶解した溶液を加え、さらに硝酸アンモニウム11.6部を純水20部に溶解した溶液を加えた。室温において、さらに1時間攪拌した後、減圧下、溶媒を留去した。減圧下60℃で16時間乾燥し、さらに常圧下高温乾燥機で一晩乾燥した。得られた乾燥物を200kgf/cm2(0.2MPa)で圧縮破砕して破砕品とした。この破砕品を空気雰囲気下(流速20L/h)、380℃で5h焼成して、メタクリル酸合成用触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成はP1Mo11.40.6Cu0.05Cs0.9であった。
この触媒を固定床反応器に充填し、温度を290℃とした。この固定床反応器に、メタクロレイン5体積%、酸素10体積%、水蒸気30体積%、窒素55体積%の混合ガスを接触時間3.6秒で通じてメタクリル酸合成反応を行った。この反応の生成物を捕集してガスクロマトグラフィーで分析したところ、メタクロレインの転化率は78.3%、メタクリル酸の選択率は90.6%、メタクリル酸の単流収率は70.9%であった。
[実施例2]
実施例1において、はじめに二酸化テルル4.6部を加えたこと以外は実施例1と同様にして、触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Te0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は77.5%、メタクリル酸の選択率は90.7%であり、メタクリル酸の単流収率は70.3%であった。
[実施例3]
実施例1において、はじめに三酸化アンチモン4.2部を加えたこと以外は実施例1と同様にして、触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Sb0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は79.5%、メタクリル酸の選択率は90.2%であり、メタクリル酸の単流収率は71.7%であった。
[比較例1]
実施例1において、アセトニトリルを添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.70.6Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は83.8%、メタクリル酸の選択率は88.6%であり、メタクリル酸の単流収率は74.7%であった。
[比較例2]
実施例2において、アセトニトリルを添加しなかったこと以外は実施例2と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Te0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は84.5%、メタクリル酸の選択率は88.7%であり、メタクリル酸の単流収率は75.0%であった。
[比較例3]
実施例3において、アセトニトリルを添加しなかったこと以外は実施例3と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Sb0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は81.5%、メタクリル酸の選択率は88.9%であり、メタクリル酸の単流収率は72.5%であった。
[比較例4]
実施例1において、アセトニトリルの添加量を3.8部(リン酸に対して1.6当量)としたこと以外は実施例1と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.50.6Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は79.1%、メタクリル酸の選択率は89.0%であり、メタクリル酸の単流収率は70.3%であった。
[比較例5]
実施例2において、アセトニトリルの添加量を3.8部(リン酸に対して1.6当量)としたこと以外は実施例2と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Te0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は79.3%、メタクリル酸の選択率は89.4%であり、メタクリル酸の単流収率は70.9%であった。
[比較例6]
実施例3において、アセトニトリルの添加量を3.8部(リン酸に対して1.6当量)としたこと以外は実施例3と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Sb0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は77.6%、メタクリル酸の選択率は90.0%であり、メタクリル酸の単流収率は69.8%であった。
[比較例7]
実施例1において、アセトニトリルの添加量を11.4部(リン酸に対して4.8当量)としたこと以外は実施例1と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.10.6Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は86.2%、メタクリル酸の選択率は88.0%であり、メタクリル酸の単流収率は75.9%であった。
[比較例8]
実施例2において、アセトニトリルの添加量を11.4部(リン酸に対して4.8当量)としたこと以外は実施例2と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Te0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は87.5%、メタクリル酸の選択率は86.8%であり、メタクリル酸の単流収率は76.0%であった。
[比較例9]
実施例3において、アセトニトリルの添加量を11.4部(リン酸に対して4.8当量)としたこと以外は実施例2と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Sb0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレインの転化率は84.2%、メタクリル酸の選択率は88.2%であり、メタクリル酸の単流収率は74.3%であった。
[比較例10]
実施例1において、アセトニトリルを添加せず、重炭酸セシウムの添加前にアセトンを182.7部添加したこと以外は実施例1と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo10.80.6Cu0.05Cs0.8であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は87.3%、メタクリル酸の選択率は87.0%であり、メタクリル酸の単流収率は75.9%であった。
[比較例11]
実施例2において、アセトニトリルを添加せず、重炭酸セシウムの添加前にアセトンを182.7部添加したこと以外は実施例2と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Te0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は82.0%、メタクリル酸の選択率は89.4%であり、メタクリル酸の単流収率は73.0%であった。
[比較例12]
実施例3において、アセトニトリルを添加せず、重炭酸セシウムの添加前にアセトンを182.7部添加したこと以外は実施例3と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Sb0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は88.9%、メタクリル酸の選択率は85.0%であり、メタクリル酸の単流収率は75.6%であった。
[比較例13]
実施例1において、アセトニトリルを添加せず、重炭酸セシウムの添加前にエタノールを183.4部添加したこと以外は実施例1と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo10.70.6Cu0.05Cs0.8であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は85.3%、メタクリル酸の選択率は87.6%であり、メタクリル酸の単流収率は74.7%であった。
[比較例14]
実施例2において、アセトニトリルを添加せず、重炭酸セシウムの添加前にエタノールを183.4部添加したこと以外は実施例2と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Te0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は83.8%、メタクリル酸の選択率は88.2%であり、メタクリル酸の単流収率は74.0%であった。
[比較例15]
実施例3において、アセトニトリルを添加せず、重炭酸セシウムの添加前にエタノールを183.4部添加したこと以外は実施例3と同様にして触媒を得た。得られた触媒の酸素以外の組成は、P1Mo11.40.6Sb0.5Cu0.05Cs0.9であった。この触媒を用いて実施例1と同様に反応を行ったところ、メタクロレイン転化率は82.4%、メタクリル酸の選択率は89.4%であり、メタクリル酸の単流収率は73.7%であった。
以上の結果を表1にまとめる。表1から明らかなように、触媒スラリー調製時に、リンに対して2〜4当量のアセトニトリルを添加したアセトニトリル/水の混合溶液とした後に、Z元素の原料の添加を行い、ヘテロポリ酸のZ元素塩を生成させる工程を経ることにより、この工程を含まない場合に比べ、メタクロレイン転化率の比較的高い条件でもメタクリル酸選択率の高い触媒が得られた。
表1について、メタクロレイン転化率に対してメタクリル酸選択率をプロットしたグラフを図1に示す。図1より、比較例のプロットは1つの曲線上に載り、メタクロレイン転化率とメタクリル酸選択率はトレードオフの関係にあることがわかる。一方、実施例のプロットは前記曲線上には載らず、比較例のプロットと同じメタクロレイン転化率で比較した際、実施例のプロットの方がメタクリル酸選択率が高い。したがって、本発明の製造方法により得られた触媒は、高いメタクリル酸選択率を示すことがわかる。
Figure 0005100520
各実施例、比較例におけるメタクロレイン転化率とメタクリル酸選択率の関係を示すグラフである。

Claims (3)

  1. α,β−不飽和アルデヒドを分子状酸素により気相接触酸化してα,β−不飽和カルボン酸を製造する、下記式(a)で表されるα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法において、
    下記工程(1)から(3)を含むことを特徴とするα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法。
    (1)少なくともリン、モリブデン、バナジウム及び銅の原料、並びにリンに対して2〜4当量のアセトニトリルを水中で混合した、下記式(a)のZ元素を含まない触媒原料混合液に対し、下記式(a)のZ元素を含む水溶液を添加して触媒スラリーを調製する工程、
    (2)前記触媒スラリーから水及びアセトニリルを除き、触媒乾燥粉を得る工程、
    (3)前記触媒乾燥粉を熱処理する工程。
    aMobcCudefgh (a)
    (P、Mo、V、Cu及びOは、それぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅及び酸素を表している。Xは、アンチモン、ビスマス、砒素、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、銀、セレン、ケイ素、タングステン及びホウ素からなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。Yは、鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、コバルト、マンガン、バリウム、ガリウム、セリウム及びランタンからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。Zは、カリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示している。a、b、c、d、e、f、g及びhは各元素の原子比率を表す。b=12のとき、a=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比である。
  2. 請求項1に記載のα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法により製造されたα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒。
  3. 請求項2に記載のα,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の存在下で、α,β−不飽和アルデヒドを分子状酸素により気相接触酸化して、α,β−不飽和カルボン酸を合成するα,β−不飽和カルボン酸の製造方法。
JP2008151649A 2008-06-10 2008-06-10 α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 Expired - Fee Related JP5100520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151649A JP5100520B2 (ja) 2008-06-10 2008-06-10 α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151649A JP5100520B2 (ja) 2008-06-10 2008-06-10 α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009297593A JP2009297593A (ja) 2009-12-24
JP2009297593A5 JP2009297593A5 (ja) 2011-07-07
JP5100520B2 true JP5100520B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=41545054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008151649A Expired - Fee Related JP5100520B2 (ja) 2008-06-10 2008-06-10 α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5100520B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5626583B2 (ja) * 2010-01-28 2014-11-19 三菱レイヨン株式会社 メタクリル酸製造用触媒およびその製造方法、ならびにメタクリル酸の製造方法
JP5861267B2 (ja) * 2011-04-12 2016-02-16 三菱レイヨン株式会社 メタクリル酸製造用触媒の製造方法
JP5821379B2 (ja) * 2011-08-05 2015-11-24 三菱レイヨン株式会社 メタクリル酸製造用触媒の製造方法及びメタクリル酸の製造方法
CN114917917B (zh) * 2022-06-07 2023-10-13 合肥工业大学 用于氧化法制备苯乙酮的CuxCo1-xV2O6催化剂、制备方法及应用

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3260617D1 (en) * 1981-02-17 1984-10-04 Standard Oil Co Ohio Preparation of composite oxidation catalyst and use thereof for the production of unsaturated aldehydes and acids from propylene and isobutylene
JPS58143843A (ja) * 1982-02-17 1983-08-26 ザ・スタンダ−ド・オイル・カンパニー オレフインの酸化またはアンモ酸化に有用な触媒
JP3792385B2 (ja) * 1998-01-19 2006-07-05 三菱レイヨン株式会社 不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法
JP4501495B2 (ja) * 2004-03-30 2010-07-14 住友化学株式会社 メタクリル酸製造用触媒の製造方法及びメタクリル酸の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009297593A (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3142549B2 (ja) 鉄・アンチモン・モリブデン含有酸化物触媒組成物およびその製法
JP5483818B2 (ja) アクリロニトリル製造用流動床触媒およびアクリロニトリルの製造方法
JP3819192B2 (ja) アクリロニトリルの製造法
JP3763246B2 (ja) ヘテロポリ酸系触媒の再生方法およびメタクリル酸の製造方法
KR20170013936A (ko) 개선된 선택적 가암모니아산화 촉매
JPS5827255B2 (ja) 不飽和脂肪酸の製造方法
JP5100520B2 (ja) α,β−不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法
JPS5826329B2 (ja) フホウワシボウサンノ セイゾウホウ
JPWO2018150797A1 (ja) メタクリル酸製造用触媒、メタクリル酸製造用触媒前駆体、およびそれらの製造方法、メタクリル酸の製造方法、並びにメタクリル酸エステルの製造方法
EP3525931A1 (en) Ammoxidation catalyst with selective co-product hcn production
JP4863436B2 (ja) 不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸合成用触媒
JP2008284416A (ja) 金属酸化物触媒の製造方法
JP2009522086A (ja) 不飽和アルデヒドの不飽和カルボン酸への酸化のためのヘテロポリ酸触媒を合成する方法
JP5362370B2 (ja) メタクリル酸合成用触媒の製造方法
JP5560596B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法
JP3995381B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒およびメタクリル酸の製造方法
JP6680367B2 (ja) α,β−不飽和カルボン酸製造用触媒前駆体の製造方法、α,β−不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法、α,β−不飽和カルボン酸の製造方法およびα,β−不飽和カルボン酸エステルの製造方法
JP4601420B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法
JPH0615178A (ja) メタクリル酸製造用触媒の調製方法
US20170114007A1 (en) Ammoxidation catalysts containing samarium
JP4629886B2 (ja) メタクロレインおよび/またはメタクリル酸製造用触媒、その製造方法、および、メタクロレインおよび/またはメタクリル酸の製造方法
JP3763245B2 (ja) ヘテロポリ酸系触媒の再生方法およびメタクリル酸の製造方法
KR100995258B1 (ko) 메타크릴산 제조용 촉매의 재활성화 방법
JP2671040B2 (ja) 不飽和カルボン酸製造用触媒の調製法
JP6769557B2 (ja) 触媒前駆体、触媒の製造方法、メタクリル酸及びアクリル酸の製造方法、並びにメタクリル酸エステル及びアクリル酸エステルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees