JP5100148B2 - 帯電部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

帯電部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯電部材、ならびに、帯電部材を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
現在、電子写真感光体の表面を帯電する方式の1つとして、接触帯電方式が実用化されている。
接触帯電方式は、電子写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印加し、該帯電部材と該電子写真感光体との間の当接部近傍で微少な放電をさせることによって、該電子写真感光体の表面を帯電する方式である。
電子写真感光体の表面を帯電するための帯電部材としては、電子写真感光体と帯電部材との当接ニップを十分に確保する観点から、支持体および該支持体上に設けられた弾性層(導電性弾性層)を有するものが一般的である。
また、弾性層(導電性弾性層)は、低分子量成分を比較的多量に含むことが多いため、この低分子量成分がブリードアウトし、電子写真感光体の表面を汚染することを抑制するために、導電性弾性層上には、これとは別の、導電性弾性層に比べて弾性率の小さい表面層を設けることもよく行われている。
また、帯電部材の形状としては、ローラー形状が一般的である。以下、ローラー形状の帯電部材を「帯電ローラー」ともいう。
また、接触帯電方式の中でも広く普及している方式は、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を帯電部材に印加する方式(以下「AC+DC接触帯電方式」ともいう。)である。AC+DC接触帯電方式の場合、交流電圧には、帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を持つ電圧が用いられる。
AC+DC接触帯電方式は、交流電圧を用いることにより、帯電均一性の高い安定した帯電を行える方式であるが、交流電圧源を使用する分、直流電圧のみの電圧を帯電部材に印加する方式(以下「DC接触帯電方式」ともいう。)に比べて、帯電装置、電子写真装置の大型化、コストアップを招いてしまう。
すなわち、DC接触帯電方式は、AC+DC接触帯電方式に比べて、帯電装置、電子写真装置の小型化、コストダウンの点で優れた帯電方式である。
帯電部材などの電子写真装置に使用される導電性部材として、有機ケイ素化合物を含有する無機−有機ハイブリッド皮膜を有する導電性部材が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特開2001−173641号公報 特開2004−210857号公報
しかしながら、DC接触帯電方式には、交流電圧による帯電均一性向上効果が無いため、帯電部材の表面の汚れ(トナーやトナーに用いられる外添剤など)や、帯電部材自体の電気抵抗の不均一性が、出力画像に現れやすい。
特に、繰り返し使用により帯電部材の表面にトナーやトナーに用いられる外添剤などが不均一に強く付着(固着)すると、高温高湿(30℃/80%RH)環境下、ハーフトーン画像を出力した際に、その固着部分が過帯電や帯電不良を引き起こすことがある。これらの画像不良は、帯電部材表面に従来の有機ケイ素化合物からなる皮膜を使用した場合でも発生する場合があった。
本発明の目的は、長期間の繰り返し使用によってもトナーやトナーに用いられる外添剤などが表面に固着しにくく、よってDC接触帯電方式に用いても、長期間安定した帯電および画像出力が可能な帯電部材ならびに該帯電部材を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層および該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材において、該表面層はポリシロキサンを含み、該ポリシロキサンは、下記式(11)(12)(11)および(12)で示される構造からなる群より選択される少なくとも1つの構造が結合しているSiを有することを特徴とする帯電部材である:
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(式(11)、(12)、(11)および(12)中、Xは、−O−、−NR12−および−COO−からなる群より選択される1つの官能基を示す。R11は、炭素数が5以上、30以下のアルキル基を示す。R12は、水素原子を示す。Z21は、炭素数1〜6のアルキレン基を示す。)。

また、本発明は、上記帯電部材を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置である。
本発明によれば、長期間の繰り返し使用によってもトナーやトナーに用いられる外添剤などが表面に固着しにくく、よってDC接触帯電方式に用いても、長期間安定した帯電および画像出力が可能な帯電部材ならびに該帯電部材を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
まず、本発明の帯電部材の構成について説明する。
本発明の帯電部材は、支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層、および、該導電性弾性層上に形成された表面層を有するものである。この「表面層」とは、帯電部材が有する層のうち、帯電部材の最表面に位置する層を意味する。
本発明の帯電部材の最も簡単な構成は、該支持体上に導電性弾性層および表面層の2層を設けた構成であるが、支持体と導電性弾性層との間や導電性弾性層と表面層との間に別の層を1つまたは2つ以上設けてもよい。
また、導電性弾性層や表面層は、それぞれ導電性弾性層用の材料および表面層用の材料を用いて形成された層であってもよいし(以下「積層形態1」ともいう。)、または導電性弾性層用の材料を用いて層を形成した後、該層の表面領域(表面およびその近傍)を改質し、改質後の領域を表面層とすることによって、導電性弾性層および表面層との積層構成としてもよい(以下「積層形態2」ともいう。)。
図1に、本発明の帯電部材の構成の一例を示す。図1中、101は支持体であり、102は導電性弾性層であり、103は表面層である。
帯電部材の支持体としては、導電性を有していればよく(導電性支持体)、例えば、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケルなどの金属性(合金製)の支持体を用いることができる。また、これらの表面に耐傷性付与を目的として、導電性を損なわない範囲で、メッキ処理などの表面処理を施してもよい。
導電性弾性層には、従来の帯電部材の弾性層(導電性弾性層)に用いられているゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性体を1種または2種以上用いることができる。
ゴムとしては、例えば、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、アクリロニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴムおよびアルキルエーテルゴムなどが挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン系エラストマーおよびオレフィン系エラストマーなどが挙げられる。スチレン系エラストマーの市販品としては、例えば、三菱化学(株)製「ラバロン」、クラレ(株)製「セプトンコンパウンド」などが挙げられる。オレフィン系エラストマーの市販品としては、例えば、三菱化学(株)製の「サーモラン」、三井石油化学工業(株)社製の「ミラストマー」、住友化学工業(株)社製の「住友TPE」およびアドバンストエラストマーシステムズ社製の「サントプレーン」などが挙げられる。
また、導電性弾性層には、導電剤を適宜使用することによって、その導電性を所定の値にすることができる。導電性弾性層の電気抵抗は、導電剤の種類および使用量を適宜選択することによって調整することができ、その電気抵抗の好適な範囲は10〜10Ωであり、より好適な範囲は10〜10Ωである。
導電性弾性層に用いられる導電剤としては、例えば、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、帯電防止剤、電解質などが挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムおよび変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムなどの第四級アンモニウム塩が挙げられる。第四級アンモニウム塩として、具体的には、過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、エトサルフェート塩およびハロゲン化ベンジル塩(臭化ベンジル塩や塩化ベンジル塩など)などが挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩、高級アルコール燐酸エステル塩および高級アルコールエチレンオキサイド付加燐酸エステル塩が挙げられる。
帯電防止剤としては、例えば、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルおよび多価アルコール脂肪酸エステルなどの非イオン性帯電防止剤などが挙げられる。
電解質としては、例えば、周期律表第1族の金属(LiやNaやKなど)の塩(第四級アンモニウム塩など)が挙げられる。周期律表第1族の金属の塩として、具体的には、LiCFSO、NaClO、LiAsF、LiBF、NaSCN、KSCNおよびNaClなどが挙げられる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、周期律表第2族の金属(CaやBaなど)の塩(Ca(ClOなど)やこれから誘導される帯電防止剤を用いることができる。また、これらと多価アルコール(1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコールなど)もしくはその誘導体との錯体や、これらとモノオール(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなど)との錯体などのイオン導電性導電剤を用いることもできる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック、ゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、および熱分解カーボンなどの導電性のカーボンを用いることもできる。ゴム用カーボンとして、具体的には、Super Abrasion Furnace(SAF:超耐摩耗性)、Intermediate Super Abrasion Furnace(ISAF:準超耐摩耗性)、High Abrasion Furnace(HAF:高耐摩耗性)、Fast Extruding Furnace(FEF:良押し出し性)、General Purpose Furnace(GPF:汎用性)、Semi Reinforcing Furnace(SRF:中補強性)、Fine Thermal(FT:微粒熱分解)およびMedium Thermal(MT:中粒熱分解)などの各ゴム用カーボンが挙げられる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、天然グラファイトおよび人造グラファイトなどのグラファイトを用いることもできる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、酸化スズ、酸化チタンおよび酸化亜鉛などの金属酸化物や、ニッケル、銅、銀およびゲルマニウムなどの金属を用いることもできる。
また、導電性弾性層用の導電剤として、ポリアニリン、ポリピロールおよびポリアセチレンなどの導電性ポリマーを用いることもできる。
また、導電性弾性層には、無機または有機の充填剤や架橋剤を添加してもよい。充填剤としては、例えば、シリカ(ホワイトカーボン)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウムおよび硫酸アルミニウムなどが挙げられる。架橋剤に関しては、例えば、イオウ、過酸化物、架橋助剤、架橋促進剤、架橋促進助剤、架橋遅延剤などが挙げられる。
導電性弾性層の硬度は、帯電部材と被帯電体である電子写真感光体とを当接させた際の帯電部材の変形を抑制する観点から、アスカーCで70度以上であることが好ましく、特には73度以上であることがより好ましい。
本発明において、アスカーC硬度の測定は、測定対象の表面にアスカーC型硬度計(高分子計器(株)製)の押針を当接し、1000g加重の条件で行った。
また、電子写真感光体との当接ニップを十分に確保するために設けた導電性弾性層の機能を十分に発揮させる観点から、帯電部材の表面層の弾性率は2000MPa以下であることが好ましい。一方、一般的に、層の弾性率は小さくなるほど架橋密度が小さくなる傾向にあるため、帯電部材の表面にブリードアウトした低分子量成分による電子写真感光体の表面の汚染を抑制する観点から、帯電部材の表面層の弾性率は100MPa以上であることが好ましい。
また、表面層の層厚は厚いほど低分子量成分のブリードアウトを抑制する効果が大きくなる傾向にあるが、一方、帯電部材の帯電能が低下する傾向にあるため、表面層の層厚は0.01〜1.0μmであることが好ましく、特には0.01〜0.6μmであることがより好ましい。
また、帯電部材の表面へのトナーや外添剤の固着を抑制する観点から、帯電部材の表面(すなわち、表面層の表面)の粗さ(Rz)はJIS94で10μm以下であることが好ましく、7μm以下であることがより好ましく、5μm以下であることがより一層好ましい。
本発明の帯電部材は、上記のとおり、支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層および該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材において、該表面層が、下記式(1a1)で示される構造、下記式(1a2)で示される構造、下記式(1b1)で示される構造および下記式(1b2)で示される構造からなる群より選択される少なくとも1つの構造を有するポリシロキサンを含有することを特徴とする帯電部材である:
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(式(1a1)、(1a2)、(1b1)および(1b2)中、Xは、−O−、−NR12−および−COO−からなる群より選択される1つの官能基を示す。R11は、炭化水素基を示す。R12は、水素原子または炭化水素基を示す。Z21は、2価の有機基を示す。)。
21の2価の有機基としては、例えば、アルキレン基およびアリーレン基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、さらにはエチレン基、プロピレン基がより好ましい。
上記式(1a1)、(1a2)、(1b1)および(1b2)中のR11は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示し、例えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基などが挙げられる。R12は、水素原子または飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示し、例えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基などが挙げられる。炭化水素基は、帯電部材の表面に向かって配向する傾向にある。しかしながら、R11、R12(水素原子の場合を除く)の炭化水素基はシロキサン鎖に直接結合していない。したがって、表面層に上記式(1a1)、(1a2)、(1b1)、(1b2)で示される構造を有するシロキサンを含有させた場合、R11、R12(水素原子の場合を除く)の炭化水素基は、帯電部材の表面への配向が容易であり、よって、トナーや外添剤による帯電部材表面の汚れを抑制する効果がある。特に、炭素数5以上30以下の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が配向性の観点から好ましい。R11およびR12の含有量の和は、ポロシロキサン全質量に対して5.0〜50.0質量%であることが好ましい。
また、上記ポリシロキサンは、シロキサン骨格のケイ素に直接結合したアルキル基および/またはフェニル基を有するものがさらに好ましい。このアルキル基としては、炭素数1〜21の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基、n−プロピル基、ヘキシル基、デシル基がより好ましい。
本発明に係るポリシロキサンは、例えば、下記の方法によって得ることができる。
・下記式(2a)または式(2b)で示される構造の、エポキシ基を末端に有する加水分解性シラン化合物(「化合物2」ともいう。)を含有する加水分解縮合物を得た後、該加水分解縮合物と下記式(3)で示される変性オレフィン化合物(「化合物3」ともいう。)とを反応させる方法。
・化合物2と化合物3とを反応させた後に加水分解する方法。
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11、R12の帯電部材の表面への配向の観点から、化合物2を含有する加水分解縮合物を得た後、該加水分解縮合物と化合物3とを反応させることで本発明のポリシロキサン化合物を得ることが好ましい。
上記式(2a)および(2b)中、R21は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。R22は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。Z21は、2価の有機基を示す。dは0〜2の整数であり、eは1〜3の整数であり、d+e=3である。
上記式(2a)および(2b)中のR21およびR22の飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基およびアリール基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基がより好ましい。
上記式(2a)および(2b)中のeは3であることが好ましい。
上記式(2a)および(2b)中のdが2の場合、2個のR21は同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記式(2a)および(2b)中のeが2または3の場合、2個または3個のR22は同一であってもよく、異なっていてもよい。
以下に、化合物2の具体例を示す。
(2−1):グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(2−2):グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
(2−3):エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン
(2−4):エポキシシクロヘキシルエチルトリエトキシシラン
31−X−H (3)
化合物2を用いる場合、化合物3は、化合物2のエポキシ基と反応する官能基を有すること必要である。官能基を構成するXは、−O−、−NR32−、−COO−からなる群より選択される1つの基を示す。R31は、飽和または不飽和の1価の炭化水素基、R32は、水素原子または飽和または不飽和の1価の炭化水素基を示す。
上記式(3)中のR31およびR32の飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素としては、例えば、フェニル基置換のアルキル基、アルケニル基もしくは無置換のアルキル基、アルケニル基またはアルキル基置換のアリール基もしく無置換のアリール基などが挙げられる。これらの炭化水素基は、帯電部材の表面に向かって配向する傾向にあり、トナーや外添剤による帯電部材表面の汚れを抑制する効果がある。R31の炭素数は、配向性の観点から5以上が好ましく、加水分解性シラン化合物の加水分解縮合物との相溶性の点から100以下が好ましく、特に30以下が好ましい。
以下に、化合物3の具体例を示す。
(3−1):CH−OH
(3−2):CH−CH−OH
(3−3):CH−CH−NH
(3−4):CH−CH−COOH
(3−5):CH−(CH−COOH
(3−6):CH−(CH17−NH
(3−7):CH−(CH19−OH
(3−8):CH−(CH18−COOH
(3−9):CH−(CH19−OH
(3−10):CH−(CH15−C−NH
(3−11):CH−(CH28−COOH
(3−12)CH−(CH29−OH
本発明の帯電部材に用いられるポリシロキサンは、上述のとおり、化合物2を加水分解によって縮合させて加水分解縮合物を得て、次いで、化合物2のエポキシ基を開裂させ、化合物3と該加水分解縮合物を架橋させることによって得ることができる。このとき、帯電部材の表面物性の制御の観点から、加水分解縮合物を得る際には、化合物2に加えて、さらに、下記式(4)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物(「化合物4」ともいう。)を併用することが好ましい。
(R41)a−Si−(OR42)b (4)
上記式(4)中、R41は、フェニル基で置換されたアルキル基もしくは無置換のアルキル基、または、アルキル基で置換されたアリール基もしくは無置換のアリール基を示す。R42は、飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。aは0〜3の整数であり、bは1〜4の整数であり、a+b=4である。
上記式(4)中のR41によって示されるフェニル基置換のアルキル基もしくは無置換のアルキル基のアルキル基としては、炭素数1〜21の直鎖状のアルキル基が好ましい。
上記式(4)中のR41によって示されるアルキル基置換のアリール基もしくは無置換のアリール基のアリール基としては、フェニル基が好ましい。
上記式(4)中のaは1〜3の整数であることが好ましく、特には1であることがより好ましい。
上記式(4)中のbは1〜3の整数であることが好ましく、特には3であることがより好ましい。
上記式(4)中のR42によって示される飽和もしくは不飽和の1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基およびアリール基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基、n−プロピル基がより好ましい。
上記式(4)中のaが2または3の場合、2個または3個のR41は同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記式(4)中のbが2、3または4の場合、2個、3個または4個のR42は同一であってもよく、異なっていてもよい。
以下に、化合物4の具体例を示す。
(1−1):テトラメトキシシラン
(1−2):テトラエトキシシラン
(1−3):テトラプロポキシシラン
(1−4):メチルトリメトキシシラン
(1−5):メチルトリエトキシシラン
(1−6):メチルトリプロポキシシラン
(1−7):エチルトリメトキシシラン
(1−8):エチルトリエトキシシラン
(1−9):エチルトリプロポキシシラン
(1−10):プロピルトリメトキシシラン
(1−11):プロピルトリエトキシシラン
(1−12):プロピルトリプロポキシシラン
(1−13):ヘキシルトリメトキシシラン
(1−14):ヘキシルトリエトキシシラン
(1−15):ヘキシルトリプロポキシシラン
(1−16):デシルトリメトキシシラン
(1−17):デシルトリエトキシシラン
(1−18):デシルトリプロポキシシラン
(1−19):フェニルトリメトキシシラン
(1−20):フェニルトリエトキシシラン
(1−21):フェニルトリプロポキシシラン
(1−22):ジフェニルジメトキシシラン
(1−23):ジフェニルジエトキシシラン
化合物4を併用する場合、上記式(4)中のaは1〜3の整数であることが好ましく、bは1〜3の整数であることが好ましい。
化合物4は、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよい。2種以上用いる場合には、上記式(4)中のR41がアルキル基である化合物と上記式(4)中のR41がフェニル基である化合物とを併用することが好ましい。アルキル基は、帯電部材の表面物性の制御の観点から好ましい。フェニル基は、理由の詳細は不明であるが、帯電時の放電に影響を及ぼし、ハーフトーン画像を出力した際に、その前の文字や黒い図形などがわずかに残像してしまう現象(ゴースト現象)を抑制する観点から好ましい。
以下、本発明の帯電部材の具体的な製造方法(上記ポリシロキサンを含有する表面層の具体的な形成方法)について説明する。
まず、化合物2および必要に応じて化合物4を水の存在下で加水分解反応させることによって加水分解縮合物を得る。
加水分解反応の際、温度やpHなどを制御することで、所望の縮合度の加水分解縮合物を得ることができる。
また、加水分解反応の際、加水分解反応の触媒として金属アルコキシドなどを利用し、縮合度を制御してもよい。金属アルコキシドとしては、例えば、アルミニウムアルコキシド、チタニウムアルコキシドおよびジルコニアアルコキシドなど、ならびに、これらの錯体(アセチルアセトン錯体など)が挙げられる。
次いで、得られた加水分解縮合物に化合物3を添加し、加水分解縮合物と混合し、表面層形成用塗布液を作成する。
化合物2、化合物3および化合物4の配合割合は、得られるポリシロキサン中の変性オレフィンの含有量がポリシロキサン全質量に対して5〜50質量%になるようにすることが好ましい。配合割合を5質量%以上にすることで帯電部材の表面へのオレフィン部位の配向により帯電部材の表面の汚れを抑制でき、また、50質量%以下にすることで表面層を薄膜に形成した場合でも表面層の機械的強度が得られ、帯電ローラーの長期使用においても表面の汚れによる画像不良の発生を抑制することができる。また、化合物2に対する化合物3の配合割合は、5mol%以上50mol%以下が好ましい。配合割合を5mol%以上にすることで帯電部材表面へのオレフィン部位の配向により帯電部材表面の汚れを抑制でき、また50mol%以下にすることでエポキシ基同士の架橋反応により生成されるシロキサン結合鎖によって表面層の機械的強度を得ることができ、そのため、帯電部材の長期使用においても表面の汚れによる画像不良の発生を抑制することができる。
化合物4を併用する場合には、さらに、化合物2と化合物4とのモル比が10:1〜1:10の範囲になるように配合することが好ましい。
次に、支持体および該支持体上に形成された導電性弾性層を有する部材(以下「導電性弾性部材」ともいう。)上に、調製した表面層用塗布液を塗布する。
表面層用塗布液を調製する際には、塗布性向上のために、加水分解縮合物以外に、適当な溶剤を用いてもよい。適当な溶剤としては、例えば、エタノールおよび2−ブタノールなどのアルコールや、酢酸エチルや、メチルエチルケトンなど、あるいは、これらを混合したものが挙げられる。また、表面層用塗布液を導電性弾性部材上に塗布する際には、ロールコーターを用いた塗布、浸漬塗布、リング塗布などを採用することができる。
次に、導電性弾性部材上に塗布された表面層用塗布液に活性エネルギー線を照射する。すると、表面層用塗布液に含まれる化合物2中のエポキシ基が開裂し、これによって化合物3と結合するとともに、エポキシ基間での反応により該加水分解縮合物を架橋させることができる。
本発明で使用する活性エネルギー線としては、紫外線が好ましい。活性エネルギー線照射時に発生した熱により、導電性弾性部材の導電性弾性層が膨張し、その後冷却によって収縮した際、表面層がこの膨張・収縮に十分に追従しないと、シワやクラックが多い表面層になってしまう場合があるが、架橋反応に紫外線を用いた場合、短時間(15分以内)に加水分解縮合物を架橋することができる上、熱の発生も少ないため、表面層のシワやクラックが発生しにくい。
また、帯電部材の置かれる環境が温湿度の変化が急激な環境である場合、その温湿度の変化による導電性弾性層の膨張・収縮に表面層が十分に追従しないと、表面層にシワやクラックが発生することがあるが、架橋反応を熱の発生が少ない紫外線によって行えば、導電性弾性層と表面層との密着性が高まり、導電性弾性層の膨張・収縮に表面層が十分に追従できるようになるため、環境の温湿度の変化による表面層のシワやクラックも抑制することができる。
また、架橋反応を紫外線によって行えば、熱履歴による導電性弾性層の劣化を抑制することができるため、導電性弾性層の電気的特性の低下を抑制することもできる。
紫外線の照射には、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ、エキシマUVランプなどを用いることができ、これらのうち、波長が150〜480nmの紫外線を豊富に含む紫外線源が用いられる。
なお、紫外線の積算光量は、以下のように定義される。
紫外線積算光量[mJ/cm]=紫外線強度[mW/cm]×照射時間[s]
紫外線の積算光量の調節は、照射時間や、ランプ出力や、ランプと被照射体との距離などで行うことが可能である。また、照射時間内で積算光量に勾配をつけてもよい。
低圧水銀ランプを用いる場合、紫外線の積算光量は、ウシオ電機(株)製の紫外線積算光量計UIT−150−AやUVD−S254を用いて測定することができ、エキシマUVランプを用いる場合、紫外線の積算光量は、ウシオ電機(株)製の紫外線積算光量計UIT−150−AやVUV−S172を用いて測定することができる。
また、エポキシ基の開列による変性オレフィンとの反応および架橋反応の際、反応効率向上の観点から、芳香族スルホニウム塩や芳香族ヨードニウム塩などの触媒を共存させてもよい。触媒は、加水分解性縮合物に対して1〜3質量%を添加することが好ましい。
図2に、本発明の帯電部材を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図2において、1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体としては、支持体および支持体上に形成された無機感光層もしくは有機感光層を有するものが一般的である。また、電子写真感光体は表面層として電荷注入層を有するものであってもよい。
回転駆動される電子写真感光体1の表面は、本発明の帯電部材3(図2においてはローラー形状の帯電部材)により、正または負の所定電位に均一に帯電され、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の表面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
帯電部材3による電子写真感光体1の表面の帯電の際、帯電部材3には、電圧印加手段(不図示)から直流電圧のみの電圧あるいは直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加される。後述の実施例においては、帯電部材には直流電圧のみの電圧(−1200V)を印加した。また、後述の実施例において、暗部電位は−600V、明部電位は−350Vとした。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5の現像剤に含まれるトナーにより現像(反転現像もしくは正規現像)されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体1の表面に形成担持されているトナー像が、転写手段(転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送された転写材(紙など)Pに順次転写されていく。
現像手段としては、例えば、ジャンピング現像手段、接触現像手段および磁気ブラシ手段などが挙げられるが、トナーの飛散性改善の観点から、接触現像手段が好ましく、後述の実施例においては、接触現像手段を採用した。
また、転写ローラーとしては、支持体上に中抵抗に調整された弾性樹脂層を被覆してなるものが例示される。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の表面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。両面画像形成モードや多重画像形成モードの場合、この画像形成物は、不図示の再循環搬送機機構に導入されて転写部へ再導入される。
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段(クリーニングブレードなど)7によって転写残りの現像剤(トナー)の除去を受けて清浄面化され、さらに前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、帯電手段が接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
上述の電子写真感光体1、帯電部材3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段7などの構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図2では、電子写真感光体1、帯電部材3、現像手段5およびクリーニング手段7を一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
〈実施例1〉
エピクロルヒドリンゴム(商品名:エピクロマ−CG102、ダイソー(株)製)100部、充填剤としてのMTカーボン(商品名:HTC#20、新日化カーボン(株)製)25部、ベントナイト(商品名:ベンゲルSH、ホージュン(株)製)5部、酸化亜鉛10部およびステアリン酸1.5部を、ニーダーで5分間混練した。この混練したものに、加硫促進剤としてのジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(商品名:ノクセラーDM−P、大内新興化学(株)製)1部、加硫促進剤としてのテトラメチルチウラムモノスルフィド(商品名:ノクセラーTS、大内新興化学(株)製)1.5部および加硫剤としてのイオウ1部を加え、オープンロールでさらに15分間混練することによって、混練物Iを得た。
次に、混練物Iを、ゴム押し出し機で、外径9.5mm、内径5.4mmの円筒形に押し出し、250mmの長さに裁断し、加硫缶で160℃の水蒸気で30分間1次加硫することによって、導電性弾性層用1次加硫チューブIを得た。
一方、直径6mm、長さ256mmの円柱形の鋼製の支持体(表面をニッケルメッキ加工したもの)の円柱面軸方向中央を挟んで両側115.5mmまでの領域(あわせて軸方向幅231mmの領域)に、金属およびゴムを含む熱硬化性接着剤(商品名:メタロックU−20、(株)東洋化学研究所製)を塗布し、これを30分間80℃で乾燥させた後、さらに1時間120℃で乾燥させた。
この円柱面に熱硬化性接着剤を塗布し乾燥させた支持体を、導電性弾性層用1次加硫チューブIの中に挿入し、その後、導電性弾性層用1次加硫チューブIを1時間160℃で加熱した。この加熱によって、導電性弾性層用1次加硫チューブIが2次加硫され、また、熱硬化性接着剤が硬化した。このようにして、表面研磨前の導電性弾性ローラーIを得た。
次に、表面研磨前の導電性弾性ローラーIの導電性弾性層部分(ゴム部分)の両端を切断し、導電性弾性層部分の軸方向幅を231mmとした後、導電性弾性層部分の表面を回転砥石で研磨することによって、端部直径8.2mm、中央部直径8.5mmのクラウン形状で、表面の十点平均粗さ(Rz)が4.3μmで、振れが19μmの導電性弾性ローラー(表面研磨後の導電性弾性ローラー)IIを得た。
得られた導電性弾性ローラー(表面研磨後の導電性弾性ローラー)IIの硬度は71度(アスカーC)であった。
次に表面層の処理剤として、加水分解性シラン化合物としてのグリシドキシプロピルトリエトキシシラン(GPTES)35.64g(0.128mol)、フェニルトリエトキシシラン(PhTES)30.77g(0.128mol)、ヘキシルトリメトキシシラン(HeTMS)13.21g(0.064mol)と、水25.93gおよびエタノール63.07gとを300mlのナスフラスコに入れて混合した後、室温で30分攪拌し、次いで120℃に設定したオイルバス上で、24時間加熱還流を行うことによって、加水分解性シラン化合物の縮合物Aを得た(固形分28質量%)。
この縮合物A25gに2−ブタノール5gとエタノール65gとの混合溶剤を添加した溶液に、グリシジル基に対して49mol%、ポリシロキサン中の変性オレフィンの含有量が11質量%になるようにデシルアミン(式3のR31の炭素数10)1.49g(0.0095mol)を添加して攪拌することによって、縮合物含有アルコール溶液Aを調製した。
この縮合物含有アルコール溶液A100gに、0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を添加することによって、表面層用塗布液Aを調製した。
次に、導電性弾性ローラー(表面研磨後の導電性弾性ローラー)IIの導電性弾性層上に表面層用塗布液Aをリング塗布し、室温で乾燥後、これに254nmの波長の紫外線を積算光量が9000mJ/cmになるように照射し、表面層用塗布液Aを硬化(架橋反応による硬化)および乾燥させることによって表面層を形成し、帯電ローラー1を作成した。紫外線の照射には、ハリソン東芝ライティング(株)製の低圧水銀ランプを用いた。
帯電ローラー1の表面層の組成分析を以下のとおりにして行った。
10〜1000倍の光学顕微鏡下、光学顕微鏡に設置した3次元粗微動マイクロマニピュレーター((株)ナリシゲ製)を用い、表面層から1mg程度の試料を採取した。
採取した試料を、TG−MS法(TG装置にMS装置を直結)により、加熱時に発生する気体の質量数ごとの濃度変化を、重量変化と同時に、温度の関数として追跡した。測定の条件を表1に示す。
Figure 0005100148
また、採取した試料を、固体NMR法により分析を行った。分析装置として日本電子社製JNM−EX400を使用し、プローブとして6mmCP/MASプローブを使用し、13C核を測定した。基準物質としてアダマンタンを使用した。パルス幅5.2μ秒、コンタクト時間2m秒、試料回転数6kHzの条件で測定した。
以上の分析結果の解析から、上記式(1a1)中のXが−NH−、R11が炭素数10のアルキル基の構造が確認された。また、上記式(1a2)中のXが−NH−、R11が炭素数10のアルキル基の構造が確認された。これは、紫外線の照射によってグリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ基が開裂し、デシルアミンとの反応が生じたからであると考えられる。
以上のように作成した帯電ローラー1の評価を以下のように行なった。評価結果を表2に示す。
・帯電ローラーの評価
帯電ローラー1を用いて、以下に示す出力画像評価を行った。
作製した帯電ローラー1と電子写真感光体とを、これらを一体に支持するプロセスカートリッジに組み込み、このプロセスカートリッジをA4紙縦給紙用のレーザービームプリンターに装着した。このレーザービームプリンターの現像方式は反転現像方式であり、転写材の出力スピードは47mm/sであり、画像解像度は600dpiである。
なお、帯電ローラー1とともにプロセスカートリッジに組み込んだ電子写真感光体は、支持体上に層厚14μmの有機感光層を形成してなる有機電子写真感光体である。また、この有機感光層は、支持体側から電荷発生層と変性ポリカーボネート(結着樹脂)を含有する電荷輸送層とを積層してなる積層型感光層であり、この電荷輸送層は電子写真感光体の表面層となっている。
また、上記レーザービームプリンターに使用したトナーは、ワックス、荷電制御剤、色素、スチレン、ブチルアクリレートおよびエステルモノマーを含む重合性単量体系を水系媒体中で懸濁重合して得られた粒子にシリカ微粒子および酸化チタン微粒子を外添してなるトナー粒子を含む、いわゆる重合トナーであって、そのガラス転移温度は63℃、体積平均粒子径は6μmである。
画像出力は、30℃/80%RH環境下で行い、A4紙にハーフトーン画像(電子写真感光体の回転方向と垂直方向に幅1ドット、間隔2ドットの横線を描く画像)を形成し、これを47mm/sのプロセススピードで6000枚出力した。
出力画像の評価は、初期と3000枚目および6000枚目の出力画像を目視することによって行った。
評価基準は以下のとおりである。
AA:帯電ローラーの表面にトナーや外添剤が固着することによる帯電ムラが出力画像上確認できないもの。
A:帯電ローラーの表面にトナーや外添剤が固着することによる帯電ムラが出力画像上ほとんど確認できないもの。
B:帯電ローラーの表面にトナーや外添剤が固着することによる帯電ムラが出力画像上、非常に軽微に確認できる。
C:帯電ローラーの表面にトナーや外添剤が固着することによる帯電ムラが出力画像上確認でき、その帯電ムラの程度が大きい。具体的には、白い縦スジ状の帯電ムラ。
また、帯電ローラーの抵抗値としては、発泡体を円柱状の金属ドラムに当接させ、回転させた状態で、導電性基体と金属ドラム間に直流電圧100Vを印加し、金属ドラムと直列に接続した抵抗体にかかる電圧を測定する事により求めた。評価及び測定結果を表2に示す。
〈実施例2〉
表面層用塗布液Aを以下の表面層用塗布液Bに変更した以外は、実施例1と同様にして、帯電ローラーを作製した。この帯電ローラーを帯電ローラー2とする。
表面層用塗布液Bは以下のようにして調製した。
すなわち、縮合物A25gに2−ブタノール5gとエタノール65gとの混合溶剤を添加した溶液に、グリシジル基に対して46mol%、ポリシロキサン中の変性オレフィンの含有量が7質量%になるようにヘキサノール(式3のR31において炭素数6)0.89g(0.0087mol)を添加して攪拌し、縮合物含有アルコール溶液Bを調製した。
この縮合物含有アルコール溶液B100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を添加することによって、表面層用塗布液Bを調製した。
実施例1と同様に表面層の組成分析を行った。
分析結果の解析から、上記式(1a1)中のXが−O−、R11が炭素数6のアルキル基の構造が確認された。また、上記式(1a2)中のXが−O−、R11が炭素数6のアルキル基の構造が確認された。これは、紫外線の照射によってグリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ基が開裂し、ヘキサノールとの反応が生じたからであると考えられる。
作製した帯電ローラー2の評価を実施例1の帯電ローラー1の評価と同様にして行った。評価及び測定結果を表2に示す。
〈実施例3〉
表面層用塗布液Aを以下の表面層用塗布液Cに変更した以外は、実施例1と同様にして、帯電ローラーを作製した。この帯電ローラーを帯電ローラー3とする。
表面層用塗布液Cは以下のようにして調製した。
加水分解性シラン化合物としてのβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン47.616g(0.192mol)、フェニルトリエトキシシラン(PhTES)30.72g(0.128mol)と、水25.93gおよびエタノール61.5gとを混合した後、室温で攪拌し、次いで24時間加熱還流を行うことによって、加水分解性シラン化合物の縮合物Cを得た。
縮合物C25gに2−ブタノール5gとエタノール65gとの混合溶剤を添加した溶液に、エポキシ基に対して57mol%、ポリシロキサン中の変性オレフィンの含有量が24質量%になるようにペンタデシルアミン(式3のR31において炭素数15)3.72g(0.016mol)添加して攪拌することによって縮合物含有アルコール溶液Cを調製した。
この縮合物含有アルコール溶液C100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を添加することによって、表面層用塗布液Cを調製した。
実施例1と同様に表面層の組成分析を行った。
分析結果の解析から、上記式(1b1)中のXが−NH−、R11が炭素数15のアルキル基の構造が確認された。また、上記式(1b2)中のXが−NH−、R11が炭素数15のアルキル基の構造が確認された。これは、紫外線の照射によってβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランのエポキシ基が開裂し、ペンタデシルアミンとの反応が生じたからであると考えられる。
作製した帯電ローラー3の評価を実施例1の帯電ローラー1の評価と同様にして行った。評価及び測定結果を表2に示す。
〈実施例4〉
表面層用塗布液Aを以下の表面層用塗布液Dに変更した以外は、実施例1と同様にして、帯電ローラーを作製した。この帯電ローラーを帯電ローラー4とする。
表面層用塗布液Dは以下のようにして調製した。
すなわち、縮合物A25gに2−ブタノール5gとエタノール65gとの混合溶剤を添加した溶液に、グリシジル基に対して4mol%、ポリシロキサン中の変性オレフィン部位の含有量が3質量%になるようにトリアコンタン酸(式3のR31において炭素数29)0.37g(0.0008mol)を添加して攪拌することによって縮合物含有アルコール溶液Dを調製した。
この縮合物含有アルコール溶液D100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を添加することによって、表面層用塗布液Dを調製した。
実施例1と同様に表面層の組成分析を行った。
分析結果の解析から、上記式(1a1)中のXが−COO−、R11が炭素数29のアルキル基の構造が確認された。また、上記式(1a2)中のXが−COO−、R11が炭素数29のアルキル基の構造が確認された。これは、紫外線の照射によってグリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ基が開裂し、トリアコンタン酸との反応が生じたからであると考えられる。
作製した帯電ローラー4の評価を実施例1の帯電ローラー1の評価と同様にして行った。評価結果を表2に示す。
〈実施例5〉
実施例1において、表面層用塗布液Aを以下の表面層用塗布液Eに変更した以外は、実施例1と同様にして、帯電ローラーを作製した。この帯電ローラーを帯電ローラー5とする。
表面層用塗布液Eは以下のようにして調製した。
すなわち、縮合物A25gに2−ブタノール5gとエタノール65gとの混合溶剤を添加した溶液に、グリシジル基に対して71mol%、ポリシロキサン中の変性オレフィン部位の含有量が9質量%になるように酪酸(式3のR31において炭素数3)1.2g(0.013mol)を添加して攪拌することによって縮合物含有アルコール溶液Eを調製した。
この縮合物含有アルコール溶液E100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を添加することによって、表面層用塗布液Eを調製した。
実施例1と同様に表面層の組成分析を行った。
分析結果の解析から、上記式(1a1)中のXが−COO−、R11が炭素数3のアルキル基の構造が確認された。また、上記式(1a2)中のXが−COO−、R11が炭素数3のアルキル基の構造が確認された。これは、紫外線の照射によってグリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ基が開裂し、酪酸との反応が生じたからであると考えられる。
作製した帯電ローラー5の評価を実施例1の帯電ローラー1の評価と同様にして行った。評価結果を表2に示す。
〈比較例1〉
実施例1において、表面層用塗布液Aを以下の表面層用塗布液Fに変更した以外は、実施例1と同様にして、帯電ローラーを作製した。この帯電ローラーを帯電ローラー6とする。
表面層用塗布液Fは以下のようにして調製した。
すなわち、縮合物A25gに2−ブタノール5gとエタノール65gとの混合溶剤を添加し攪拌することによって縮合物含有アルコール溶液Fを調製した。
この縮合物含有アルコール溶液F100gに対して0.35gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を添加することによって、表面層用塗布液Fを調製した。
作製した帯電ローラー6の評価を実施例1の帯電ローラー1の評価と同様にして行った。評価及び測定結果を表2に示す。
Figure 0005100148
以上のとおり、本発明によれば、長期間の繰り返し使用によってもトナーやトナーに用いられる外添剤などが表面に固着しにくく、よってDC接触帯電方式に用いても、長期間安定して帯電および画像出力を行うことができる帯電部材、ならびに、該帯電部材を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
本発明の帯電部材の構成の一例を示す図である。 本発明の帯電部材を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
符号の説明
101 支持体
102 導電性弾性層
103 表面層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電部材
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材

Claims (4)

  1. 支持体、該支持体上に形成された導電性弾性層および該導電性弾性層上に形成された表面層を有する帯電部材において、
    該表面層はポリシロキサンを含み、
    該ポリシロキサンは、下記式(11)(12)(11)および(12)で示される構造からなる群より選択される少なくとも1つの構造が結合しているSiを有することを特徴とする帯電部材:
    Figure 0005100148
    Figure 0005100148
    Figure 0005100148
    Figure 0005100148
    (式(11)、(12)、(11)および(12)中、Xは、−O−、−NR12−および−COO−からなる群より選択される1つの官能基を示す。R11は、炭素数が5以上、30以下のアルキル基を示す。R12は、水素原子を示す。Z21は、炭素数1〜6のアルキレン基を示す。)。
  2. 請求項1に記載の帯電部材の製造方法であって、
    (i)下記式(2A)または(2B)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物を加水分解させてエポキシ基を有す加水分解縮合物を得る工程と:
    Figure 0005100148
    Figure 0005100148
    (式(2A)および(2B)中、R 21 およびR 22 は炭素数1〜3のアルキル基を示す。Z 21 は、炭素数1〜6のアルキレン基を示す。dは0〜2の整数であり、eは1〜3の整数であり、d+e=3である。)、
    (ii)該加水分解縮合物と下記式(3)で示される化合物とを含む表面層用塗布液を調製する工程
    31−X−H (3)
    (式(3)中、Xは、−O−、−NR32−および−COO−からなる群より選択される1つの官能基を示す。R31は、炭素数5以上、30以下のアルキル基を示す。R32は、水素原子を示す。)、
    (iii)該表面層用塗布液を導電性弾性層の表面に塗布し、次いで、該加水分解性縮合物のエポキシ基を開裂させて、該加水分解縮合物と上記式(3)で示される化合物とを反応させて表面層を形成する工程と、を有することを特徴とする帯電部材の製造方法。
  3. 電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電部材とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、該帯電部材が請求項1に記載の帯電部材であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電部材とを有する電子写真装置において、該帯電部材が請求項1に記載の帯電部材であることを特徴とする電子写真装置。
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